目次
- 「自分にできる仕事がわからない」は就活生共通の悩み! 原因を知って正しい対策をしよう
- あなたはどれ? 自分にできる仕事がわからなくなる理由
- やりたい仕事がない
- 就活の意欲がわかない
- 選考に通らない
- 自信がない
- やりたい仕事とできる仕事の違い
- やりたい仕事:なりたい自分を実現できる仕事
- できる仕事:自分に向いている仕事
- 「自分にできる仕事がわからない」と悩む前に知っておきたいこと
- 企業は今できることより成長を期待して採用する
- 就活には企業との相性もある
- 自分にできる仕事がわからないときの7つの対策
- ①自己分析をする
- ②自分の強みを見つける
- ③やりたくない仕事から考える
- ④周りの人に相談する
- ⑤インターンなどを経験してみる
- ⑥興味があることを勉強する
- ⑦一度就活を休んでみる
- 自分にできる仕事=適職につくメリットを知ろう
- やりがいを感じやすい
- 評価や昇給を得やすい
- 長く続けることでスキルを高められる
- 適職を知らずに就職することのデメリット
- 思うように成果を出せない
- 成長スピードが遅い
- ストレスを感じやすい
- 職種別の向いているタイプとは?
- 営業職:人と仕事をするのが好きな人
- 企画職:新しいことや流行に興味がある人
- 事務職:几帳面でルールに従って仕事ができる人
- ITエンジニア:論理的思考力がある人
- 自分にできる仕事がわかったら自分に合う企業を選ぶ
- 企業研究と職種研究をおこなう
- 自分が企業にどう貢献できるかを考える
- 企業のもとめる人物像と自分自身を照らし合わせる
- 自分にできる仕事がわからない人はまず自己分析をしよう
「自分にできる仕事がわからない」は就活生共通の悩み! 原因を知って正しい対策をしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「自分にできる仕事がわからない」という悩みを抱えている就活生は少なくありません。
就活で企業が公開している求人は学生時代のアルバイトとは違い、業務内容も職種も多岐に渡り、何だか難しそうに見えてしまうものです。まだ一度も社会に出たことがない学生にとって、そのような求人を見て「自分にできる仕事がわからない」と感じてしまうのは仕方がないといえます。
しかし、たとえ今自分にできる仕事がわからなくても、その原因を探り、しっかり対策を取れば、必ず自分に向いている仕事が見つかるはずです。
今回は自分にできる仕事がわからない場合の具体的な対策方法や、タイプ別のおすすめ職種などについて詳しく解説します。現状の悩みは誰にでもある就活の通過点と捉え、今回の記事を参考にしながら前向きに就活に取り組んでみましょう。
あなたはどれ? 自分にできる仕事がわからなくなる理由
就活生
キャリアアドバイザー
実は「わからない」と感じる人は少なくないのですよ!
就活生
そうなんですか?
キャリアアドバイザー
まずはなぜ自分にできる仕事がわからないのか、その理由から考えてみましょう。
自分にできる仕事が分からない場合は、理由を見つめなおすことが重要です。主な4つの理由を紹介しますので、参考にしてみてください。
やりたい仕事がない
自分にできる仕事がわからないと悩んでしまう理由の一つとして、「特にやりたいと思える仕事がない」ということが挙げられます。
就活でさまざまな企業の説明会に参加しても、仕事内容にいまいち魅力を感じられない。仕事の選択肢が多過ぎて混乱してしまう、というのは、就活をはじめたばかりの学生にはよくみられるケースです。ただし、そのような状態が長く続くと、
就活生
これからどんなに説明会に参加しても、自分のやりたい仕事なんて見つからないだろう。
とネガティブな考えを抱くようになり、最終的には働くこと自体に魅力を感じなくなってしまいます。
その結果、自分が社会に出て活躍する姿をイメージできなくなり、自分にできる仕事がわからないという状態に陥ってしまう可能性もあるでしょう。
就活の意欲がわかない
就職活動そのものに本気になれない学生も、自分にできる仕事がわからないと感じやすい傾向にあります。
自分がどんな仕事に就きたいか、どんな企業に魅力を感じるのかということをあまり深く考えずに、何となく就活を進めているだけでは、就活自体のモチベーションが上がらないこともあります。
キャリアアドバイザー
「就職せずに真剣に勉強したいことがある」「就職以外の働き方を考えたい」など、就活に意欲が湧かない理由が他にある場合もあります。
なんとなく就活の意欲がわかない場合は、しっかりと自分を見つめなおし、理由を言語化することが重要になります。
選考に通らない
「応募した企業の選考に通らない」というのも、自分にできる仕事がわからないと悩んでしまう大きな要因です。せっかく選考に向けて時間をかけて準備しても、エントリーシート(ES)だけで落とされてしまったり、面接で立て続けに落とされてしまったりすると、
就活生
自分にできる仕事なんて、ないのかもしれない。
と落ち込んでしまうこともあるでしょう。特に同じ業界の選考を連続して受けている学生の場合、選考を通過できないことが続いてしまうと「もう自分にこの業界は向いていないんだ」と、当初志望していた業界を諦めてしまうケースもよく見られます。
キャリアアドバイザー
就活は落ちたとしてもテストのように理由を提示されるわけではないため、より不安に感じやすいといえるでしょう。
ESの通過率を上げるための対策は、こちらの記事を読んでみてください。
関連記事
ESで落ちる理由を徹底分析! 通過率を上げる10の対策|例文8つ
ESで落ちる時は、企業に求められていることを確認することで、効果的に作成できますよ。 この記事では、ESで落ちる理由、落ちない10の対策、落ちる可能性のある例文と訂正例などをキャリアアドバイザーが解説します。 対策や例文を参考に、丁寧に仕上げましょう。
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自信がない
自分の強みがわからず、自信が持てない学生も「自分にできる仕事がわからない」という悩みを抱えてしまう傾向にあります。
人はさまざまな個性を持っているため、自分にあった個性の活かし方を見つける必要があります。しかし、自分に自信がない学生は他者と比較し、必要以上に自分を過小評価する傾向にあるため、自信を持ちづらいでしょう。
就活では企業の説明会や選考など他の学生と会う機会は多くありますが、そのたびに他者と比較してしまっては、自分の強みを見つけることはできません。自分ならではの強みは必ずあると信じることが重要になりますよ。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
就活を続けていると、どんなに優秀な学生でも、どこかのタイミングで就活がうまく進まなくなることもあるでしょう。就活に対して不安を感じることは当たり前で、不安から自分に合う仕事がわからなくなってしまう気持ちは誰もが感じるものです。「不安に思うのは自分だけではない」と知っておくだけでも、少しは気持ちが楽になるでしょう。
そもそも、ほとんどの学生が社会人としての仕事は未経験です。はじめから自分に合う仕事や、やりたいと思える仕事を見つけられる方が珍しいでしょう。また就活中に頑張って自分に合いそうな仕事を見つけたとしても、実際に合うか合わないかは働かないとわかりません。
そういった意味では「自分にぴったり合う仕事ややりたい仕事は見つからないかもしれないけど、とりあえず就活を頑張る」と割り切ると楽になるかもしれませんね。そうやって就活を進めるうちに、就活に対して意欲的になったり、やりたいことが見つかることもありますよ。
やりたい仕事とできる仕事の違い
「やりたい仕事」と「できる仕事」は一見同じに見えますが、実は意味は異なります。自分にできる仕事がわからないと悩んでいる学生は、まずはこの2つの仕事の違いを正しく理解することで、頭の中を整理しやすくなりますよ。
次はやりたい仕事とできる仕事の違いについて、詳しく見ていきましょう。
やりたい仕事:なりたい自分を実現できる仕事
「やりたい仕事」とは、自分の興味があることや好きなことに直結する、「なりたい自分を実現できる仕事」のことを指します。
やりたい仕事に就くには、その仕事でもとめられている能力やスキルを習得するための努力が欠かせません。言葉だけ聞くと大変そうに思えますが、「やりたい」という前向きな気持ちは、高いモチベーションを育むことにつながります。
やりたい仕事に就こうと行動している人は、何か困難にぶつかったときでも、意欲を失わずに物事に取り組めるのが特徴です。
しかし、音楽好きな人が全員プロの歌手になれるわけではないように、「やりたい仕事」が必ずしも「できる仕事」に直結しないことも意識しておく必要があります。
キャリアアドバイザー
はじめはやりたいと思っていた仕事でも、適正がなかったり、思った仕事と違った、というケースは多くあります。自分はやりたい仕事のために本当に努力できるのか、を考えるようにしましょう。
自分の好きなことを仕事にする方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。メリット・デメリットについても紹介していますのであわせて参考にしてみましょう。
関連記事
好きなことを仕事にする方法4選|「好き」の具体化が適職発見の近道
好きなことを仕事にすることは可能です。ただ、そのことのメリット・デメリット両面の理解が大切です。この記事ではキャリアアドバイザーが好きなことを仕事にするための方法から、その注意点までを解説します。理想をかなえる就活の役に立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてくださいね。
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できる仕事:自分に向いている仕事
「できる仕事」とは、自身がもともと持っている能力や強みを活かすことができる、「自分に向いている仕事」を指します。
「やりたい仕事」に就けるかは、適性などに左右されることもありますが、「できる仕事」は自分の好奇心や興味とはあまり関係なく、自身の性格的な強みやスキルを直接的に活かせる業務となります。
ただし、自身の適性だけで仕事を選んでも、モチベーションが低いままでは仕事が長続きしない可能性もあります。できる仕事を長く続けるためには、「この仕事を続けることでやりがいを見出せそうか」という観点で仕事探しをすることも大切なポイントです。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
やりたい仕事とできる仕事がありますが、どちらを就職先として目指すべきか迷う学生もいるのではないでしょうか。もしやりたい仕事で活かせる能力や強みがあれば、やりたい仕事を優先することをおすすめします。やりたい仕事とできる仕事が両立されている状態のため、強みを活かしながらやりがいをもって働くことができますよ。また、やりたい仕事への熱意が強く「その仕事以外やりたくない」とまで思えるほどであれば、やりたい仕事を優先して就活を進めたほうが、納得して就活を終えられるかもしれません。
一方で、やりたい仕事はあるけれど「つらい思いをしてまで頑張りたくはない」といった場合は、できる仕事を優先した方がよいでしょう。やりたい仕事に就くには、困難があろうと諦めずやり遂げることが重要です。覚悟がないと中途半端に終わってしまい、後々後悔するかもしれません。ほかにも、やりたい仕事はあるけれど「自信がない」という場合は、やりたい仕事ができる企業を受けながら、できる仕事も並行して受けることをおすすめしますよ。どちらの内定も獲得できれば自信がもてますし、たとえやりたい仕事でうまく就活が進まなくても、できる仕事で内定を獲得できれば安心材料になるでしょう。
自分に向いている仕事がわからない場合の克服方法はこちらの記事で詳しく解説しています。向いている仕事の条件なども紹介しているので、ぜひ併せて活用しましょう。
職種80選|「向いてる仕事がわからない」は2軸の適職分析で克服!
「自分にできる仕事がわからない」と悩む前に知っておきたいこと
就活生
自分にできる仕事がわからないことで悩んでしまって、就活が手につきません。
キャリアアドバイザー
気持ちはわかりますが、ただ悩んでいてもネガティブになるだけで、あまり良い結果にならないこともありますよ。
就活生
確かにそうですよね……。
キャリアアドバイザー
これから解説する2つのポイントを知ることで、就活へのネガティブな気持ちを軽減できますよ。
企業は今できることより成長を期待して採用する
新卒採用を行っている企業の多くは、学生の現状のスキルや能力よりも、学生の人柄や成長意欲などを重視して採用活動をおこなっています。
まだ社会に出たことがない学生が、自社の業務を遂行する能力があるかどうかを判断するのは、何人もの学生を見てきた採用担当者でも難しいものです。ほとんどの企業は「この学生は入社後に成長し、会社に貢献してくれる人材に育ってくれそうか」という、学生のポテンシャルの部分に重きを置いて就活生の合否を判断しています。
そのため、あなたが「自分には胸を張って自慢できるようなスキルがない」と思っていたとしても、今焦る必要はないのです。
キャリアアドバイザー
「自分は伸び代がある人材である」ということを企業にしっかりアピールできれば、現状の能力に左右されることなく、円滑に就活を進められるはずですよ。
就活には企業との相性もある
「自分にできる仕事がわからない」と悩む学生の多くは、「この仕事が自分に向いているかどうか」ということを気にするあまり、企業の仕事内容にばかり目を向けてしまいがちです。
しかし、同じような事務に従事する企業でも、社風やもとめる人材が異なる場合はよくあります。そのため、選考に落ちたからといって、事務の仕事自体に対して適性がないと判断されたわけではないことを知っておきましょう。
キャリアアドバイザー
就活がうまくいっていなかったとしても、企業のカラーと自分との相性が悪く、本来の自身の力を発揮できていないケースもあるということを心得ておきましょう。
自分にできる仕事がわからないときの7つの対策
「自分にできる仕事がわからない」と悩んでしまったときは、まずはしっかりと対策を取ることが重要です。
これから紹介する7つの対策を参考にすれば、就活に対する後ろ向きな気持ちがきっと解消されるはずです。ぜひ試してみてくださいね。
①自己分析をする
「自分にできる仕事がわからない」と感じている学生におすすめなのが、自己分析です。自己分析とは、自分のこれまでの経験や考えを整理して、自身の強みや弱み、価値観や今後のなりたい姿などを棚卸しする作業です。
自己分析を入念におこなうことで、仕事に活かせそうな自身の強みや特性が見つかります。正しい自己分析ができていないことが原因で、就活につまづいてしまう学生は多いのです。
自己分析は就活を成功させるためのファーストステップともいえる大事な作業です。最初は時間がかかるかもしれませんが、就活に思い悩んでいる人こそ、しっかりと自己分析をおこなうことが大切です。
キャリアアドバイザー
「自己分析のやり方がわからない」という人は、まずは次に紹介する2つの項目についてじっくり考えてみてください。
おすすめの自己分析方法についてはこちらの記事でも解説しています。
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何をしたときにやりがいを感じたか
自分がやりがいを感じた経験を振り返ることで、自身に向いている仕事を明確化しやすくなります。
- 学業
- アルバイト
- サークル活動
- ボランティア活動
- 習い事
ピックアップする経験はどんな内容でも構いません。まずは自身がこれまでにやりがいを感じた出来事を、紙やノートにざっと書き出してみましょう。
その際に大切なのが、「自分はなぜその経験にやりがいを感じたのか」ということを深掘りすることです。そこを突き詰めることで、自分がどんなことに価値を感じる人間なのかがはっきりしていきます。
どんな状況で楽しいと思ったか
どんな状況で楽しいと思ったかを振り返ることも、自己分析では重要なポイントです。ただし、楽しいと感じた出来事をただ書き連ねるだけではあまり意味がありません。
自己分析では、その状況を楽しいと思ったときに「どんな感情の動きがあったか」というところまで追求することが大切です。「なぜその出来事にプラスの感情が生じたのか」など、楽しいと思った状況について「なぜ」と繰り返し問いかけてみましょう。
自身の性格をしっかり分析していくことで、自分はどんな働き方がしたいのかが少しずつ見えてくるはずですよ。
②自分の強みを見つける
自分の強みを見つけることも、自分に合った仕事を見つけるうえで役立ちます。
自己分析で自分の強みを見つけてみてください。自分のこれまでの経験を詳しく振り返ったり、友人や家族に聞いたりして、自分の強みを洗い出してみましょう。
自己分析によって自身の強みをいくつかリストアップできたら、次はその強みを活かせそうな仕事にはどんなものがあるのか考えてみます。そうすることで、自分にできる仕事が具体化されていきますよ。
強みの見つけ方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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③やりたくない仕事から考える
「自分にできる仕事」を考えるのではなく、「自分がやりたくない仕事」から考えることも、自分にできる仕事を見つけ出すための有効な方法の一つです。「やりたくない仕事」や「興味がない仕事」を整理することで、消去法によって「自分にできる仕事」を割り出すことができるのでしょう。
やりたくない仕事をピックアップするには、まず就職サイトに載っているさまざまな職種を一通りチェックすることをおすすめします。その後、「やりたくない」と感じる仕事をノートなどに書き出し、その仕事のどんな点に対して「やりたくない」と感じるのか自分の考えをメモしてみましょう。
キャリアアドバイザー
この作業をすることで、自身が避けた方がいい仕事にはどんな要素があるかを整理できるので、結果的に自分に合った仕事を見つけやすくなります。
④周りの人に相談する
自分にどんな仕事が向いているのかを知るためには、自己分析だけでなく周りの人に相談する、「他己分析」をおこなうことも有効です。一度家族や親しい友人に相談してみることで、自分に合った仕事を見つけやすくなりますよ。
「あなたの長所は◯◯だから、△△ができる仕事が向いていると思うよ」など、客観的な意見をもらうことで、自分1人では気づけなかった自身の長所や短所、仕事に対する適性に気づくこともできます。
また、人に相談することには、ネガティブになっていた気持ちをスッキリさせる効果も期待できます。自信をなくして就活に後ろ向きになっていた場合でも、親しい人と話すことで本来の自分の良さを正しく把握できるようになりますよ。
他己分析の方法についてはこちらの記事で解説しています。
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⑤インターンなどを経験してみる
「自分にできるかわからない」と悩む前に、インターンで実際に経験してみることはとても有意義といえます。
インターンは学生のアルバイトとは違い、より専門的で実際の業務に近い就業体験をおこなえるのが特徴です。インターンを体験することで、「この仕事は自分に合っていないかもしれない」「この仕事は楽しく取り組めたので自分に合っていそう」と、自身の適性を実体験を通して認識することができます。
自身の思い込みだけでなく、自分の向き・不向きをリアルな感覚で知れるのは、インターンならではの良さといえます。
キャリアアドバイザー
自分の適性を知りたいのであれば、考え込む前に興味がある企業や職種のインターンには積極的に応募してみましょう。
インターンの目的についてはこちらの記事で解説しています。
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⑥興味があることを勉強する
興味があることを集中的に勉強してみることで、自分に向いている仕事を見出せることもあります。
興味があることを勉強して資格を取得したり、スキルアップしたりすることで、少しずつ自分に自信が持てるようになり、自身の強みを明確化しやすくなるのです。自身の強みを理解することは、自分にできる仕事を具体化することにもつながります。
キャリアアドバイザー
勉強した知識が、社会に出たときに役に立つこともあります。知識は一生の財産にもなるので、気になる分野があればぜひ今のうちに行動に起こしてみてください。
⑦一度就活を休んでみる
「自分にできる仕事がわからないまま、やみくもに就活を続けるのが辛い」と感じている場合は、一度就活そのものを休んでみるのも有効な方法のひとつです。
心に元気がなく、自己理解が深められないまま就活を続けても、いずれ何かしらの壁にぶつかってしまいます。そうした事態を避けるためにも、就活において適度な休憩を挟んでしっかりと心をリフレッシュさせることは、非常に重要です。
思い悩んだ頭をリセットすることで、逆に就活の効率が上がるケースも珍しくありません。
就活生
1週間だけ就活を休んで、翌日からは説明会に行ってみよう。
などと期限を決めておけば、中だるみすることなく、メリハリを持って就活に取り組めるはずですよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
自分にできる仕事が何かわからないときにまず試してほしいのは、自己分析です。自己分析をなくして、就活は進められません。
もし自己分析をすでに実践していて、そのうえでできる仕事がわからない場合は、やりたくないことを考えてみるのもおすすめです。できることがわからなくても、やりたくないことを避けることができれば、ある程度自分に合ったストレスが溜まりにくい仕事を選ぶことができますよ。今までの経験を振り返って自分に合っていないと感じたことややりたくないと感じたことを振り返ってみましょう。
また、自己分析をすることもつらいと感じる場合は、いったん就活を休んでも大丈夫ですよ。切羽詰まった状態でできる仕事が何か考えたとしても、考えがまとまらなかったり、考えた結論が最終的に間違っていた、といったことが起こる可能性もあります。一度休息を挟むことで、頭も気分もスッキリした状態で就活に取り組むことができるでしょう。
自分にできる仕事=適職につくメリットを知ろう
- やりがいを感じやすい
- 評価や昇給を得やすい
- 長く続けることでスキルを高められる
就活生
自分に向いている仕事でなくても、内定をもらえたらいいかなとも思っています。
キャリアアドバイザー
うーん、投げやりな気持ちで就活するのはおすすめできませんよ。
就活生
やっぱりそうですよね……。
キャリアアドバイザー
自分の適職につくことには、たくさんのメリットがあるのですよ!
やりがいを感じやすい
適職につくということは、自身に向いている仕事、スキルを活かせる仕事をしっかりと見極めて選ぶということです。得意分野の仕事は、楽しんで業務をおこなうことができる要因になりますし、成果も出しやすく仕事へのやりがいを感じやすい点は適職につくことの大きなメリットといえますね。
仕事に対するやりがいは、日々の生活の充実感や、自己肯定感を高めることにもつながります。社会人生活を前向きに、幸せに過ごすためにも、自分に合った仕事を選ぶことが重要であることを覚えておきましょう。
評価や昇給を得やすい
評価や昇給を得やすいというのも、適職につくことの重要なメリットのひとつです。
適職につくことができれば、自身の能力を活かして主体的に仕事に取り組みやすくなるため、その分周囲からの評価を得やすくなります。周囲から評価されるということは、仕事へのやりがいにつながるだけでなく、仕事に対するモチベーションの維持にも影響します。
また、高い人事評価を得ることができれば、その分昇給も得やすくなります。年収が上がることで、ワークライフバランスも取りやすくなり、日々の生活の充実度も向上します。
キャリアアドバイザー
適職につくことで、働いている時間だけでなく、人生そのものにさまざまなプラスの影響を与えることができるのです。
長く続けることでスキルを高められる
自分に向いている仕事に就けば、無理なく、長く同じ仕事を続けやすいこともメリットです。長く続けることでその分野でのスキルや知識を高められますし、その分野のスペシャリストとして自身のブランディングにもつながるでしょう。
転職を考えることがあった場合も、ひとつの分野での専門性を高めておけば、転職先の選択肢が広がります。社会人生活において多くの好循環を生み出すことができるのは、適職につくからこそ得られるメリットといえます。
適職を知らずに就職することのデメリット
- 思うように成果を出せない
- 成長スピードが遅い
- ストレスを感じやすい
自分にできる仕事をあまり深く考えず、適職を知らないまま何となく企業に就職してしまうと、入社後にさまざまなデメリットが生じるようになります。
具体的な3つのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
思うように成果を出せない
自分に向いていない仕事についてしまった場合、自分では努力しているつもりでも、思うように成果を出せないといったケースがよく見られます。
適職に就いた人とそうでない人が同じ量の努力をしたとしても、残念ながら後者は前者ほど簡単に成果を出せない場合があります。もちろん努力で補える点はありますが、一向に成果が出ない仕事を続けていれば、仕事へのモチベーションを保つことが難しくなり、やりがいも感じられなくなってしまう恐れもあるでしょう。
成長スピードが遅い
仕事での成長スピードが遅いという点も、適職を知らずに就職することの大きなデメリットです。自分に不向きな仕事に就くと、仕事に対するモチベーションが低くなり、明確な目標を持ちにくくなるでしょう。
明確な目標がないまま仕事をしていれば、当然成長スピードも遅くなります。その結果、長く同じ仕事を続けていても周囲からの評価を得にくく、社会人生活そのものに楽しみを見いだせなくなってしまうのです。
ストレスを感じやすい
向き不向きにかかわらず、仕事上のストレスは誰しもが少なからず抱えるものです。しかし、自分に向いていない仕事をしている人は、仕事上のストレスをより感じやすい傾向にあります。
生活の中で多くの時間を費やす仕事がストレスの発生源になってしまうと、いずれは心身に不調をきたすほど状況が深刻化してしまうかもしれません。そうなると、日々の生活そのものが楽しくなくなってしまいますよね。
キャリアアドバイザー
適職を知らずに就職することは、人生においてこのような大きなデメリットが生じる行為でもあることをしっかりと心得ておきましょう。
職種別の向いているタイプとは?
自分にできる仕事がわからない学生は、職業別の向いているタイプを知っておくことで、自身に合った仕事を見つけやすくなります。
仕事内容が異なる4つの職種ごとに、それぞれどんな性格の人が向いているのか解説します。
営業職:人と仕事をするのが好きな人
どの業種においても、必ずといっていいほど存在するのが営業職です。営業職は、人と話したり、一緒に新しいことに向けて行動したりするのが好きな人に向いている職種といえます。
営業職の具体的な業務内容は会社によっても異なりますが、法人や個人に対して自社の商品を提案し、契約を取り付けることが主な業務です。いわば会社の窓口的な立場の仕事といえます。
キャリアアドバイザー
新規顧客開拓での商談や、既存顧客とのコミュニケーションが常に発生する仕事なので、人とかかわりながら物事を進めるのが好きな人に向いていますよ。
営業職の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。
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企画職:新しいことや流行に興味がある人
新しい商品やサービスの企画・立案をしたり、会社の課題を洗い出し、解決策の企画・検証をしたりする仕事を企画職と呼びます。企業によって呼び方は異なりますが、一般的に企画職は「広報・PR」「商品企画・開発」などと呼ばれます。
企画職は常に新しいアイデアや斬新な発想をもとめられる職種です。中には流行に沿った企画提案を重要視する企業もあります。そのため、企画職は新しいことを考えるのが好きな人、流行を敏感にキャッチできる人に向いている仕事といえます。
インターネットやテレビ、雑誌など、さまざまな媒体から必要な情報をキャッチアップし、トレンドの分析をすることが多いのも企画職の特色です。
キャリアアドバイザー
日頃からSNSなどを使って物事をリサーチするのが得意な人であれば、その能力を企画職として活かすことができますよ。
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事務職:几帳面でルールに従って仕事ができる人
会社の事務作業を担う仕事である事務職は、物事の細かな点まで目が行き届く几帳面な性格の人や、型を破らずにルールに従って物事を進めるのが得意な人に向いている仕事といえます。
一口に事務職といっても、事務職には経理・人事・労務・総務など、幅広い職種があります。どの部門での事務職を担うかによって具体的な仕事内容は異なりますが、事務職に従事する場合は、各企業で定められたルールに沿って業務を遂行する必要があります。
キャリアアドバイザー
何事にも丁寧に取り組むことが苦にならない几帳面な人であれば、ストレスなく仕事を続けることができます。
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ITエンジニア:論理的思考力がある人
ITエンジニアとは、プログラミングスキルを活用して、アプリやシステムの開発・運用を担う仕事です。ITエンジニアは物事の筋道を立てて考える力がもとめられる職種なので、論理的思考力がある人にぴったりの職種といえます。
1つの物事を追求したり、熱中したりするのが好きな人であれば、プログラミングスキルを習得すること自体に楽しみを見出せるため、優秀なITエンジニアとして活躍できる可能性が高くなります。
理系のイメージが強いITエンジニアですが、実際に企業で働いているITエンジニアには文系出身者もいますよ。
キャリアアドバイザー
論理的思考力があれば、文系でも問題なく就職できる仕事であることを覚えておきましょう。
IT業界でもとめられる人物像についてはこちらの記事で解説しています。
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IT業界の選考を突破する志望動機の書き方|求める人物像や例文
IT業界の志望動機を考えるには、自己分析、業界研究、企業研究の3つが大切です。 この記事ではIT業界がもとめる人物像や志望動機の書き方、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、オリジナルな志望動機で選考を突破しましょう。
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自分にできる仕事がわかったら自分に合う企業を選ぶ
就活生
なんだか少し、自分にできる仕事が見えてきた気がします!
キャリアアドバイザー
それは良かったです! 自分にできる仕事がわかったら、次は企業選びをおこないましょう!
企業選びはこれから紹介する3つのポイントに沿って検討しましょう。要点を押さえて、効率よく自分に適した企業を選びましょう。
企業研究と職種研究をおこなう
企業研究とは、その会社について徹底的にリサーチし、自分なりの分析をする作業のことです。職種研究も同様の意味合いで、各職種の業務内容をしっかりと調査し、1つの職種についての理解をとことん深めることを指します。
企業研究と職種研究は就活を進めるうえでの土台となりますので、しっかりと調べられていないと、思うように選考が通過しなかったり、企業とのミスマッチにつながりかねません。
そうならないためにも、ホームページや書籍で企業の基本情報を調べたり、説明会やOB・OG訪問を通して、その企業の風土や雰囲気、仕事内容の詳細についてしっかりと理解を深めることが必要不可欠です。
キャリアアドバイザー
「なぜその企業でなければいけないのか」ということを明確にすることで、内容の濃い志望動機が作りやすくなるほか、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。
企業研究におすすめの就活ノートの活用方法はこちらの記事を参照してください。
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就活ノートの作り方|自己分析と企業研究を言語化しよう
就活ノートを作ると「自己分析」と「企業研究」を効率よく進めるためのツールとして活用できます。 この記事では就活ノートの作成メリット、ノートの活用方法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 毎日の習慣にすることで企業選びの軸が明確になりますよ!
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
企業研究では、まずインターネットで企業のホームページやIR情報、四季報や業界地図などを使って情報収集しましょう。もちろんですが、企業説明会やインターンシップに参加することも重要ですね。
次のステップでは、集めた情報をフレームワークに当てはめて分析することをおすすめします。フレームワークを使うと企業分析の精度が上がり、収集する情報の抜け漏れやズレを防ぐことができます。また競合他社のなかでの立ち位置も調べることにも役立ちますよ。
最終的に、インターネットや参考書を使っても調べきれない情報は、OB・OG訪問をおこなうことで解消しましょう。実際に働いている先輩の声を聞くことで、自分だけの情報を集めることができ、ほかの学生と差別化することができますよ。またその企業から内定を獲得するためのアドバイスをもらえることもあるため、対策もしやすくなるでしょう。
自分が企業にどう貢献できるかを考える
自身の強みを正しく理解し、その力を企業にどう貢献できるのかをしっかりと考えることも、自分に合う企業を見つけるための近道といえます。
たとえば、自身の強みが「協調性」であり、チームでの業務遂行を得意としている学生が、営業職を志望するケースについて考えてみましょう。
A社はチーム単位で売上目標を掲げて営業していくスタイルであり、B社は個人で営業していく、完全実力主義の営業スタイルだとします。どちらも同じ営業職ですが、強みである協調性を活かしたいのであればA社が適している可能性がある、と判断することができるでしょう。
キャリアアドバイザー
自分の能力と企業の特色を把握したうえで、自分が企業にどう貢献できるかを考えてみると、自分に合った企業を取捨選択しやすくなりますよ。
企業のもとめる人物像と自分自身を照らし合わせる
企業のもとめる人物像と、自身の性格を照らし合わせて考えてみることも、自分に合った企業を見つけるためのわかりやすい方法です。
多くの企業では、就活生向けの採用ページに「もとめる人物像」を掲げています。「チャレンジ精神のある人」「変化を楽しめる人」など、企業がもとめる学生のタイプはさまざまです。
この人物像と自身のタイプがマッチしているかどうかを考えることで、その企業が自分に合っているかを手取り早く判断できます。
キャリアアドバイザー
「応募したい企業の人物像が自分に合っていないかも」と感じる場合も、企業のもとめる人物像に無理に自分を寄せる必要はありません。自分を偽るとミスマッチにつながります。
就活で嘘をつくことのデメリットはこちらの記事でまとめています。
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自分にできる仕事がわからない人はまず自己分析をしよう
「自分にできる仕事がわからない」と悩んでも、あまり深刻になり過ぎる必要はありません。今回解説したような具体的な対策を取ることで、自分の適職を見つけられるはずです。
自分にできる仕事がわからないまま、不安な気持ちを抱えて就活をしている人は、まずは自己分析をしてみましょう。すでに自己分析をしている場合でも、繰り返しおこなうことで、自己理解が深まり、自然と自分に合った仕事を導き出すことができますよ。
納得のいく就活をするためにも、まずはしっかりと自分自身に向き合ってみてくださいね。
自分にできる仕事が思いつきません。