目次
- 志望する業界や職種に合わせて選考や業務で役立つ理系の資格を選ぼう
- 理系におすすめ! 34の資格と役立つ業界・職種
- 情報系の学生向けの資格
- 理学系の学生向けの資格
- 工学系の学生向けの資格
- 就活でアピールできるほかの理系資格
- 理系学生が+αで取っておきたい資格
- TOEIC
- MOS
- 日商簿記
- 理系の資格はぜひ取るべき! 4つの理由を紹介
- ①勉強のなかで業界や職種の適性がわかるから
- ②選考で仕事へのやる気と熱意のアピールができるから
- ③合否の決め手が資格の有無になることもあるから
- ④資格があることで初任給が高くなる場合もあるから
- どの資格を選べは良いかわからない……4つの切り口から考えよう
- ①難易度
- ②国家か民間か
- ③不足分野を補うか強みを強化するか
- ④取得日が選考に間に合うか
- 仕事に役立つ理系資格を活かして就活を成功させよう
志望する業界や職種に合わせて選考や業務で役立つ理系の資格を選ぼう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「理系なのですが、就活に向けて資格を取ったほうが良いでしょうか?」
「資格はどのように選んだら良いのでしょう……」
就活を控えた学生から、このような質問をされることがあります。理系の学生は、大学での学びが仕事に直結することも多いので、就活前にぜひ資格を取得して選考でアピール材料にしたいところ。とはいえ、どのように資格を選んだら良いかわからない人も多いですよね。
理系の資格は、行きたい業界ややりたい仕事に合わせて選ぶようにしましょう。この記事では、それぞれの資格がどのような業界や職種にマッチしているか紹介します。資格の取得に悩む学生はぜひ参考にしてみてくださいね。
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理系におすすめ! 34の資格と役立つ業界・職種
ここからは実際に、理系におすすめの資格を紹介していきます。それぞれの資格ごとに、資格を活かせる業界や職種を解説するので参考にしてください。自分の専攻分野を中心に見ていくのも良いですね。
試験の難易度や開催時期にも触れるので、そういった視点から資格を選ぶのもおすすめです。具体的な選び方は「どの資格を選べば良いかわからない……4つの切り口から考えよう」を参考にしてください。
情報系の学生向けの資格
情報系の資格は、その分野を専攻していた学生はもちろん、どの専攻の学生が取っても役立つものばかりです。テクノロジーの進化でIT関連の知識はどんな分野でも役立つので、持っておいて困りません。
そのうえで、情報系の学生は強みを強化するのに難易度が高い資格を、それ以外の学生は基礎的な知識として取得できるものを持っておくと良いでしょう。

キャリアアドバイザー
これらの資格が特に役立つのはIT業界の企業です。エンジニアはもちろんですが、営業職など、技術職でなくても資格を持っておくと役立つことが多いですよ。
ちなみに、すでにIT業界へと進路を決めている人は、こちらの記事を読んでみると良いですよ。
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①ITパスポート
情報系の資格でもっとも敷居が低いのがITパスポートです。情報処理技術者試験の一つであり、ITを利用するなかで最低限必要とされる情報リテラシーやセキュリティ対策について網羅できる国家資格ですよ。
受検資格や条件はなく、独学でも十分合格が狙えます。そのため、エンジニア志望の学生が取得しても逆に就職には有利にならないかもしれません。
しかしITの知識だけでなく、会社の根幹の部分も学べるため、業界や企業にかかわらずさまざまな業界で活用できますよ。
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験日:週に1回~月に1回など都道府県による
- 試験形式:選択式、CBT式
- 合格率:50%前後
- 勉強時間:100~150時間

キャリアアドバイザー
エンジニア以外の職を志望する学生にとっては、最低限の情報リテラシーがある、PCスキルがあるという証明になりますね。
②基本情報技術者試験
エンジニアになりたい学生におすすめの資格が、基本情報技術者試験です。この基本情報技術者試験も、情報処理技術者試験の一つですよ。
企業によっては、資格を取得した人にお祝い金が出たり、給料に手当が加算されたりするなど、エンジニアやプログラマーなどの技術者にとって非常に重要になる資格です。
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年2回(4月、10月)
- 試験形式:選択式、CBT式
- 合格率:30%前後
- 勉強時間:100~200時間
基本情報技術者についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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③応用情報技術者試験
先に説明した「基本情報技術者試験」の難易度が上がったものがこの応用情報技術者試験です。基本情報技術者試験がエンジニアの登竜門なら、応用情報処理技術者試験はエンジニアとしてワンランク上を目指したい人のための資格と言えるでしょう。
難易度が変わる大きなポイントは記述式の問題があるということ。基本的に基本情報技術者試験は選択式の問題で構成されていますが、こちらは自分の言葉で答えなければならない問題があります。
選択式であればなんとなくの知識で正解できるかもしれませんが、言葉にするということはしっかりと知識を理解していなければなりません。
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年2回(4月、10月)
- 試験形式:選択式、CBT式
- 合格率:25%前後
- 勉強時間:基本情報の知識があれば200時間~、知識がなければ500時間~

キャリアアドバイザー
応用情報技術者試験は就職後にも役立つ資格ですよ。
④情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティとは「正しい情報が正しい形で正しく人に伝わることを守る」ことですが、それを遂行するために十分な知識を持っていると証明するのが情報セキュリティマネジメント試験です。
こちらも国家資格なので、ITにかかわる幅広い知識が得られるうえに国からのお墨付きで「ITの知識がしっかり備わっています」とアピールできることになりますね。
難易度もそれほど高くなく、情報処理技術者試験のなかではITパスポートの次に取るべき資格とされています。そのため、ITパスポートと同じくIT技術者にはそれほど難しくない資格かもしれません。腕試しのような感覚で受けるのも良いでしょう。
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年2回(4月、10月)
- 試験形式:選択式、CBT式
- 合格率:25%前後
- 勉強時間:100~200時間

キャリアアドバイザー
たとえば経理や労務など、個人情報や会社の機密情報などを扱う部署を希望する学生は取っておいても良いかもしれませんね。
⑤G検定
G検定とはジェネラリスト検定の略で、ディープラーニングを事業に活かすための知識を持っているかを確認する民間資格です。
たとえば、人が毎日おこなっているタスクをコンピューターに学ばせる手法の一つをディープラーニングと言い、AI(人工知能)と非常にかかわりが深い検定になっています。
AIと聞くと少し難しい印象を持つかもしれませんが、勉強内容はAI用語に関することが中心になっており、試験でもAI用語の正誤を問うような問題が多く出されます。そのため初心者でも手を付けやすい資格の一つですね。
- 主催団体:一般社団法人日本ディープラーニング協会
- 資格種類:民間資格
- 試験日:年3回(3、7、11月)
- 試験形式:選択式、CBT式
- 合格率:70%前後
- 勉強時間:30時間~

キャリアアドバイザー
人工知能に関する知識がつけられるほかに、営業やマーケティングに活かすことができますよ。
⑥そのほかの情報系資格5選
これまで説明した資格以外にも、情報系で役立つ資格をいくつか紹介します。ものによっては応募条件があるものもあり、少し難易度は高いかもしれません。さらに知識をつけたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
- データベーススペシャリスト試験:「情報処理技術者試験」のなかでも最高難易度の試験
- ネットワークスペシャリスト試験:システムの企画や要件定義などに携わるネットワークエンジニアに向けた試験
- ITストラテジスト試験:ITを活用して経営戦略を立て、実行するのに役立つ
- システムアーキテクト試験:システム開発における設計や開発など、上流工程を担当するエンジニアには欠かせない
- ウェブデザイン技能検定:Webデザイナーを目指すときに必要となる知識や技術が問われる
理学系の学生向けの資格
ここからは理学系の学生向けの資格について紹介していきます。理学系の資格は情報系よりも専門性が高いので、理学系の学生が強みを強化するのに向いている資格と言えるでしょう。
また多くの資格で、一つの資格のなかに分野がいくつも分かれていることが多くあります。分野別で同じ資格を取得することで、できることの幅を増やしてみるのも良いかもしれません。

キャリアアドバイザー
理学系の資格は化学にかかわる仕事で特に活きる資格と言えます。ほかにも建設現場などで活きる資格もあるので、建築系の学生もチェックしておくと良いですよ。
理学系の学生に人気の研究職に興味がある場合は、こちらの記事も対策の参考にしてくださいね。
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研究職は募集も少なく倍率も高いので、仕事内容や現状、今からできることをチェックして備えていきましょう。 この記事では研究職の仕事内容、向いている人、志望動機のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 志望動機例文も参考にしてくださいね!
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①危険物取扱者
消防法による「危険物」を取り扱う場合に必要な国家資格です。実務経験が必要になるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、種別が甲種・乙種・丙種と分かれており、このうち乙種と丙種は誰でも受験することができます。
このうち乙種はさらに1~6類まで分かれており、もっとも人気なのは乙種の4類です。比較的取得しやすいうえに、取得しているとさまざまな企業で活躍ができます。
- 主催団体:一般財団法人消防試験研究センター
- 資格種類:国家資格
- 試験日:受験する地域によって異なる
- 試験形式:選択式、マークシート式
- 合格率:40%前後
- 勉強時間:40~60時間

キャリアアドバイザー
自動車整備工場や薬品会社、化学系メーカーなどの企業で求められることがあります。
②公害防止管理者
大気汚染や水質汚濁、騒音などの公害を発生させないよう、作業現場などの監督をおこなうのが公害防止管理者です。こちらも国家資格で、危険物取扱者のように種別がいくつかに分かれています。
取得方法が少し特徴的で、試験に合格して取得する方法もありますが、決められた講習を受講して修了試験に合格して取得する方法もあります。
化学に関連する企業などで特に求められる資格の一つです。特に中小企業では、この資格を持っている人も少ないため、ニーズは高い傾向にあります。
- 主催団体:一般社団法人産業環境管理協会
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:選択式、マークシート式
- 合格率:30%前後
- 勉強時間:~150時間

キャリアアドバイザー
資格の有無で給料や昇進などにも差が出ることもあるので、化学系の企業に就職したい人はぜひ取っておきたいですね。
③高圧ガス製造保安責任者
高圧ガスを取り扱う企業で、保安業務をおこなうことができると認定する資格が高圧ガス製造保安責任者の資格です。
誰でも取得できる国家資格ではありますが、実は9つの種類に分かれており、種類によって取り扱える高圧ガスが変わってくるので注意しなければなりません。自分がどのような仕事をしたいのかを考えて、取得する資格を選びましょう。
たとえば、化学や機械にかかわる資格では石油化学コンビナートやプロパンガスの製造工場などで求められることがあります。また、冷凍機械の資格であれば、ビルのメンテナンスや冷凍設備のある倉庫などで求められやすいですね。
- 主催団体:高圧ガス保安協会
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:選択式、マークシート式(種によっては記述式の場合も)
- 合格率:40%前後
- 勉強時間:100~200時間
なお、この資格が求められる業界としては、ガス製造設備を有している企業の多い鉄鋼業界が挙げられます。
鉄鋼業界についてはこちらの記事を参考にしてください。
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④技術士補
技術士補は科学技術に関する専門知識と、その応用能力が十分にあることを認定する国家資格です。技術士になるには実務経験が必須ですが、技術士というくくりのなかの技術士補であれば、実務経験は要りません。
技術士になるには、一次試験と二次試験どちらにも合格しなければなりませんが、技術士補の資格を取っておけば、一次試験が免除されます。
技術士といっても、建設や機械、情報工学など、分野がおよそ20個ほどに枝分かれしており、各分野で研究や分析などの仕事に役立つでしょう。
- 主催団体:公益社団法人日本技術士会
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回(体育の日開催)
- 試験形式:選択式、マークシート式
- 合格率:50%前後
- 勉強時間:~100時間

キャリアアドバイザー
技術士補は民間企業だけでなく官公庁でも役立つ資格です。
⑤そのほかの理学系資格3選
ここで説明した以外に、理学系で役立つ資格をいくつか紹介します。こちらも、ものによっては応募条件があるので、さらに知識を付けたいと考えている人は挑戦してみるのも良いですね。
また、さまざまな資格にチャレンジするだけでなく、同じ資格のなかで異なる種類の資格を取ることもおすすめです。
工学系の学生向けの資格
ここからは工学系の資格について紹介していきます。工学系の資格も専門性が高いので、おもに強みを強化するために使うと良いですね。
また理学系の資格と同じく、一つの資格のなかに分野がいくつも分かれていることがあります。種別によっては難易度も変わるので、気になった資格はしっかり調べておきましょう。
特に工学系の資格は、自動車や鉄鋼、機械などのメーカーで求められる資格と言えます。開発や管理に携わる仕事でも活きるものも多くあるので、そうした仕事をやりたいと考えている人は必見ですよ。
①建築士
おもに一級と二級に分かれており、二級建築士試験は建築士の登竜門と言えるでしょう。ただし、実務経験なしに二級建築士の資格を取得するには、建築学科の学生であることが条件になります。
受験資格が少し厳しい資格ではありますが、建築学科の学生で建築を仕事にしたい人であれば、取っておけば必ず有利に働く資格であるとも言えるでしょう。
4つの出題範囲からなる学科試験に合格すると、実際に設計図を作成する設計製図試験を受ける権利が与えられ、こちらにも合格することで資格取得となります。
- 主催団体:公益財団法人建築技術教育普及センター
- 資格種類:国家資格
- 試験日:学科・設計製図試験ともに年1回ずつ
- 試験形式:学科試験は選択式、マークシート式
- 合格率:35%前後
- 勉強時間:~500時間

キャリアアドバイザー
学科試験の難易度はやや高めですが、出題内容は過去問題と同じ傾向の問題が大半を占めます。テキストなどでしっかりと過去問の対策をおこないましょう。
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②消防設備士
建物の消火設備に関する工事や整備をおこなうことができる資格です。建物には一般的に、消火栓やスプリンクラー、自動火災報知器の設置などが義務づけられていますが、その工事ができることを認定する資格になります。
この資格にも甲種と乙種があり、乙種には受験資格がないので誰でも受験できます。ほかの資格と同じく、甲種乙種ともにさらにいくつかの類に分かれており、一番人気が高いのは消火器の設置や点検ができる乙第6類と言われています。
ただし筆記試験にあわせて実技試験もあるのは押さえておきたいところです。
- 主催団体:一般財団法人消防試験研究センター
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:筆記試験は選択式、マークシート式、実技試験は記述式
- 合格率:35%前後
- 勉強時間:50~100時間

キャリアアドバイザー
自動火災報知器を設置できる4類は、ビルのメンテナンスや、マンション管理などで活かすことができますね。
③電気工事士
電気工事士と聞くと、電柱に登って作業をする姿を想像する学生も多いのではないでしょうか。もちろんこの仕事も電気工事士の仕事ではありますが、ほかにもさまざまな仕事があります。
たとえば、一般住宅はもちろんですが、オフィスや飲食店などで、電気設備の設置・交換をします。電気を使用するうえで必要になる工事の全般をおこなっていますよ。
意外と知らない人もいるかもしれませんが、電気工事はこの電気工事士の資格を取得した人しかおこなえません。試験は筆記試験と技能試験に分かれており、筆記試験の合格者のみが技能試験を受けることができます。
- 主催団体:一般財団法人電気技術者試験センター
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:筆記試験は選択式、マークシート式
- 合格率:50%前後
- 勉強時間:50~100時間ほど
④そのほかの工学系資格4選
ここで説明した以外にも、工学系で役立つ資格をほかにいくつか紹介します。基本的には理学系の資格と似ており、応募条件があるものもあります。同じ資格のなかでさまざまな種類の資格を取っても良いですね。
よく知られているのは「電験」と呼ばれる電気主任技術者試験です。電気に携わる人ならばぜひ取っておきたい資格ではありますが、応募条件があるので在学中の取得は難しいです。
しかし、「取得はできなくても今後取得したいので勉強を重ねていく」というように勉強意欲のアピールにつなげても良いでしょう。
CAD利用技術者の資格を活かせる仕事の一つとして設計開発職が挙げられます。こちらの記事で詳しく解説しているので、設計開発職に興味がある人は参考にしてみてくださいね。
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就活でアピールできるほかの理系資格
ここからは、学んだ専門分野にかかわらず取ると良い資格について解説していきます。ものによっては、独占業務をおこなえたり、資格があるだけで独立して働けるものもありますが、その分難易度は比較的難しいものが多いでしょう。
①弁理士
弁理士とは知的財産に関する専門家です。おもな仕事の一つに、新しいモノを発明した個人や企業から依頼を受けて、特許庁に新規の発明品の知的財産権を申請することがあります。
新規の商品で利益を得る際は、すでにほかの人が発明していないか、特許などの情報をしっかりとチェックしておく必要がありますが、法律にかかわることなので一人で対応するのは難しいですよね。そこで弁理士が役に立つのです。
弁理士は裁量が大きい分、試験は非常に難しく、予備校に通わなければ合格することは難しいと言われています。ただし受験資格がなく自分の努力次第で取れる資格なので、もし興味があって時間に余裕があるのならば挑戦してみても良いでしょう。
- 主催団体:特許庁
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:マークシート式の試験、口述試験、論文試験の3つ
- 合格率:7%前後
- 勉強時間:3,000時間~
②知的財産管理技士
知的財産管理技士は、知的財産にかかわる仕事をするという点では弁理士と同じです。違いは知的財産に関する実務がおこなえない点にあり、関連する知識があることそのものを証明する資格です。
企業内の知的財産に関するアドバイザー的な役割をすることが多いですよ。
この資格を取得するメリットは、特許や商標、著作権などについて、ビジネスの現場で役立つ知識が身に付くということ。または先ほどの弁理士試験の対策として受験する人も多くいます。メーカーや企画・開発職などでは求められやすい資格の一つと言えるでしょう。
- 主催団体:知的財産教育協会
- 資格種類:国家資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:筆記試験(選択式、マークシート式)、口述試験
- 合格率:1級:5%前後、2級:30%前後、3級:60%前後
- 勉強時間:30~50時間
③アクチュアリー試験
アクチュアリーとは、確率・統計などの手法で将来の出来事の発生や確率などを予測する数理の専門家です。これは、たとえば保険商品のプライシングや年金の支払い率の決定に活かすことができます。保険会社や銀行で役立つ資格ですね。
大学3年生から受験資格が与えられますが、この資格は少し特殊で、取得すると「日本アクチュアリー会」の正会員となります。まず5科目に分かれている一次試験に合格して、そのあと二次試験に合格することで初めて資格が認定されます。
- 主催団体:公益社団法人日本アクチュアリー会
- 資格種類:民間資格
- 試験日:年1回
- 試験形式:一次試験・選択式、マークシート式 二次試験・記述式
- 合格率:①一次試験・20%前後、②二次試験・15%前後
- 勉強時間:①一次試験(1科目)・100~200時間、②二次試験・300時間~

キャリアアドバイザー
試験が多く大学を卒業するまでに資格を取得することはできませんが、1科目でも取っておき、「今後も勉強を重ねてゆくゆくは資格を取得するつもりだ」と伝えられれば、強いアピールになるでしょう。
④そのほかの資格4選
ここで説明した以外にも、理系学生に役立つ資格をほかにいくつか紹介します。名前は知っていた、というものもあるのではないでしょうか。
理系の資格はもちろん応募条件があるものもありますが、応募条件がなく誰でも受験できるものも多くあります。気になったものはぜひ調べてみてくださいね。
理系学生が+αで取っておきたい資格
ここからは、理系学生だからこそ役立つ資格ではなく一般的にどこでも使える資格を紹介します。
ここで紹介する資格は、強みを強化するための資格というよりは弱みを補う意味合いが強いでしょう。基本的にさまざまな企業でアピールできる資格になるので、特に専門職や技術職に就かない人は見ておくと良いですね。
TOEIC
文系と理系に共通して使える資格の代表格ですね。しかし履歴書に書けるようになるのは600点以上からと言われています。高校卒業までに学んだ基礎的な英会話を理解できるレベルですね。ただし、ビジネスで通用するレベルだと一般的に700点以上と言われます。
現在は海外進出などを見越して、「求める人物像」として英語力を課している企業も多く見受けられます。毎月一回は試験がおこなわれているので、チャレンジしやすい資格だと言えるでしょう。
- 主催団体:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
- 資格種類:民間資格
- 試験日:月1回
- 試験形式:マークシート式
- 600点を超える割合:45%前後
- 勉強時間:300~400時間
学生のなかには「就活で英語力は役に立たないのでは?」と考えている人もいるかもしれませんね。そういった人たちはぜひこちらの記事を読むことをおすすめします。就活での英語力の活かし方について詳しく説明してありますよ。
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MOS
正式名称は“Microsoft Office Specialist”といいます。アメリカの企業「マイクロソフト」が認定する資格で、WordやExcel、PowerPointなどのソフトウェアを使いこなせると証明します。
これらの技術は、社会人になっても書類の作成や数値の管理、プレゼン資料の作成などでよく求められます。そのため、どんな企業に就職しても強みとしてアピールすることができますよ。
Excelでは試験が一般レベルのアソシエイトと上級レベルのエキスパートに分かれています。ただしアソシエイトでも、問われる内容は基本的な関数の作成や書式設定、グラフの作成など、基本的な操作がおもです。
- 主催団体:オデッセイコミュニケーションズ
- 資格種類:民間資格
- 試験日:月1回
- 試験形式:選択式
- 合格率:70%前後
- 勉強時間:40~80時間ほど

キャリアアドバイザー
多くの企業において使われる頻度が高いため、アソシエイトでも十分仕事に活かすことができます。自分の能力や学びたいことを考えてレベルを選ぶようにしましょう。
MOSについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、興味のある学生はあわせて確認してみましょう。
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日商簿記
簿記と聞くと、総務や経理などの事務職のイメージが強く、理系とはかかわりがないように考えてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、営業職やデスクワークなど、自分が就ける職種の幅を広げることができるうえに、業界にこだわらずさまざまな企業で活かすことができる資格です。
また、資格そのものも勉強内容も計算などの数学的な要素が強いです。そのため、文系の学生よりも理系の学生のほうが取得しやすい資格だと言えるでしょう。3級以上から履歴書に書くことができますが、仕事に活かすのには2級以上がおすすめです。
- 主催団体:日本商工会議所
- 資格種類:民間資格
- 試験日:年3回
- 試験形式:記述式、CBT式
- 合格率:25%前後
- 勉強時間:100時間~

キャリアアドバイザー
特に、専門職や技術職への就職を考えていない人にとっては、進路の選択肢を増やすことができますよ。
理系の資格はぜひ取るべき! 4つの理由を紹介


就活生
自己分析や面接対策など、就活はやらないといけないことが多いです。そんななかで資格を習得するメリットは何でしょうか?

キャリアアドバイザー
たしかにそういった対策も重要ですが、資格の取得も選考対策の一つとして非常に重要なのです。
就活において、自己分析や面接対策はもちろん大切なことです。しかし、資格は就活はもちろん就業後にも役立つことが多くあります。資格を取っておいたほうが良い理由について押さえて、自分に合った資格を選びましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!資格はエピソードの根拠になる
「キャリアプラン」「アピールしたい強み」に紐づけよう
就活で資格をアピールするときは、「資格を活かしたキャリアプラン」について伝えると効果的です。たとえば、TOEICで700点以上のスコアを取って「海外での仕事に活かしたい」と、将来やりたいことにつなげて話してみましょう。
資格を取得することで、理想のキャリアプランをかなえるための準備をしていると意欲を証明することができます。
また、資格はアピールしたい強みの裏付けにもなります。たとえば強みが「好奇心旺盛」で電気工事士の資格を取得したなら、「機械を分解したりものづくりをしたりしているうちに、もっと電気工事について学びたいと考え勉強しました」と紐づけられますよね。
このように、思い描いているキャリアプランや自分自身が選考でアピールしたい強みの根拠として、資格を用いると良いと思います。
資格のアピールには、こちらの記事も参考にしておきたいところ。一緒に読んでおくと、さらに効果的なアピールができますよ。
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①勉強のなかで業界や職種の適性がわかるから

就活生
資格取得を目指して勉強していたら、今勉強している分野に関連する違う仕事にも興味が出てきました。

キャリアアドバイザー
視野が広がったんですね! 勉強をすることで自分がその分野に適性があるかわかったり、また別の分野にも興味が出てきたりすることはありますよね。
資格を取得するためには勉強が欠かせませんが、そのなかで自分が目指す業界や職種が自分に合っているのか、適性を判断することができます。勉強していくなかで、その資格を取得してできる仕事の詳しい業務内容が見えてきますよね。
その業務内容に興味関心を持てるか、楽しそうと思えるかも、適性を判断する指標にすると良いですよ。資格によっては1,000時間も勉強しなければならないものもあります。そのなかで、勉強が楽しいと思えるかも適性を図る一つの指標と言えるでしょう。
②選考で仕事へのやる気と熱意のアピールができるから

就活生
未経験だし畑違いだけど、どうしてもやりたい仕事があります。関連する資格を持っていたら選考に有利になるでしょうか?

キャリアアドバイザー
もちろんです! 未経験でも資格があれば知識や技術を持っているというアピールができるし、さらには仕事への「熱意」を大いに表現できますよ。
資格そのもののアピールだけでなく、この仕事がしたいという熱意のアピールにもつながります。面接官に、ただ「この仕事がしたいです」と伝えるよりも「この仕事がしたいからこんな資格を取りました」と伝えるほうが、熱意を感じてもらいやすいですよね。
資格は自身の持つスキルのアピールにつながるだけでなく、仕事への意欲のアピールにつながることも押さえておきましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!資格取得でアピールできること
「学習意欲の高さ」「行動力」
資格を取ることで、学習意欲の高さをアピールできますよね。「新しいことを覚えたい」「成長したい」というエネルギッシュな性格を伝えられます。取得した資格が難易度の高いものであれば、ぜひ「合格率は毎年〇%前後」と合格率に触れるのもおすすめです。
さらに「行動力」も主張できます。「資格が欲しいな」と思っていても行動できる学生はひと握りです。学生の間は、つい遊んでしまったりと日々の暮らしに忙殺されてタイムマネジメントができなくなってしまいがちですよね。
資格の勉強をして、受験費用を払い、受験日時に受検して合格する、というプロセスから、一貫して行動力のあると伝えられますよ。
③合否の決め手が資格の有無になることもあるから
資格を持っているかどうかが、合否の大きな決め手になることもあります。特に選考フェーズが上がっていくと、同じ面接を受けるライバルは皆ほぼ同じレベルです。
企業が求める人物像に沿った人柄、スキルを持つ学生ばかりになってくるので、アピール内容だけで合格を勝ち取るのは難しいことも。
そんなときに、就職後に使える資格を持っている学生と持っていない学生がいたら、企業はどちらを取りたいでしょうか。資格を持っている学生のほうが、スキルレベルも意欲も高く映りますよね。
合否を決めかねるときの一手として、資格が判断基準になることもあるのです。

キャリアアドバイザー
特に専門性が高い職種の場合、「資格を保持している=素地がある」とみなされて優遇される可能性は高いですよね。
④資格があることで初任給が高くなる場合もあるから

就活生
資格を持っているかどうかで、入社後の待遇にも影響があったりするものなのでしょうか?

キャリアアドバイザー
そうですね。資格を持っていると初任給が高くなる場合もありますよ。
企業によっては、資格手当をつけている企業もあります。特に仕事に直結する資格の場合は、スキルアップや業務の効率化につながるからです。
企業ごとで決められた資格について、たとえば、取得によってプラス数千~数万円が給料に上乗せされることもあれば、合格時に祝い金として決まった額がもらえることもあるなど、企業によって手当の形式はさまざまです。
また、取得にかかった受験料や教材費などを立て替えてくれるところもあります。資格手当の有無については、企業の福利厚生や就業規則の欄を事前に確認しておきましょう。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ資格は選考のためだけに取るものじゃない
得た知識やスキルは入社後に真価を発揮する
資格を取得するために身に付けた知識やスキルは、もちろん入社後にも役立てることができます。就職後に資格を活かすシーンはたくさんありますよ。
たとえば、MOSを取得していたなら、WordやPowerPointで書類作成がしたいときに知識を活かすことができます。IT系の資格があればパソコンの不具合にもある程度は自分で対処できます。日々の何気ない業務においても、資格取得で蓄積した知識が役立ちますよ。
さらに、ほかのスキルと資格を掛け合わせることで希少価値の高い存在になれます。たとえば「理系の知識×英語力」などの掛け合わせは活躍できるシーンが多いです。英語で書かれた理系文献を理解できれば、さまざまな部署から引っ張りだこになること間違いなしです。
特に専門職では資格が重視されやすいです。専門職を目指したい学生はこちらを参考にしてください。
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どの資格を選べは良いかわからない……4つの切り口から考えよう

資格が就活に役立つことはわかっても、実際にどんな資格を選べば良いのかわからない学生もいますよね。そんなときは、資格をいくつかの切り口から見てみると良いですよ。
自分に取れそうな資格、自分が取るべき資格が見えてくるはずです。ここでは、4つの切り口を紹介しますね。
①難易度
資格にはそれぞれ難易度があります。難しいものだと、独学では勉強が足りず予備校に通わなければ取得できないものも。自分が大学で学んできたことを活かせるかどうかをものさしにしながら、難易度を比べてどの資格が取れそうか判断しても良いでしょう。
難易度を考える指標としては、合格率や勉強時間を見てみると良いですよ。資格によって合格率はさまざまですが、高いものは比較的難易度が低いと考えることもできるでしょう。
また、ものによっては3,000時間以上の勉強時間が必要になる資格もあります。そういった資格は難易度が非常に高いと判断することができますよね。
- 合格率
- 平均の勉強時間
- 口コミ
②国家か民間か

資格は、「国家資格」「民間資格」の2つに分類することができます。国家資格は法律に基づいて国が試験を実施する資格であり、民間資格は個人や団体が試験を実施する資格です。現在、国家資格は400種ほどと、民間資格と比べるとかなり限られています。
国家資格は国から認定されるものなので、独占的な業務がおこなえたり、専門性の高い仕事ができるなど、その信用性は非常に高いです。逆に民間資格は国家資格に比べて信用性が低いものが多い傾向にあります。

キャリアアドバイザー
国家資格と民間資格という切り口で資格を見ることで、信用性を見比べて資格を選ぶのも良いでしょう。
③不足分野を補うか強みを強化するか
資格は「自分の足りない部分を補完するか」「自分の強みを伸ばすか」という見方をすることもできます。このような見方をすることで、資格を就活で効果的にアピールすることができますよ。
強みを伸ばすための資格は、大学での学びに加えてその分野においてより深い知識を持っていることを証明できます。特に学んだ内容が直結する仕事に就く場合には非常に有効で、アピールポイントの強化や仕事への熱意のアピールにつながります。
また、専門分野に特化して学んだということは、何かしら不足している知識があるということにもなります。自分が目指す仕事において、今のままでは足りていない部分を補うような資格を取得するのも良いでしょう。企業理解や多角的な視点のアピールができますよ。

キャリアアドバイザー
また理系にこだわらない資格を取得するのもおすすめです。特に、専門職ではなく一般職に就きたい人は、自分の進路の選択肢を広げることもできますよ。
理系学生が就きやすい職業についてはこちらに一覧でまとめてあります。就きたい職業から取るべき資格を考えても良いでしょう。
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④取得日が選考に間に合うか
資格によっては、毎月試験がおこなわれるものもあれば年に1回程度しかおこなわれないものもあるなど、試験開催のスパンはさまざまです。
また、就活が始まる前に試験を終えても、合否判定が出るのはだいたい1カ月後、長くて2~3カ月ほどかかるものもあります。いくら取りたいと思っていても、就活のあとに認定される資格を取得しても選考でアピールできません。
そのため、就活が本格化するまでに認定されるかどうかで資格を見ていくのも良いでしょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!資格選びのもう一つの視点
「業務独占資格」か「名称独占資格」かで選ぶ
資格を選ぶ際のほかの切り口としては、「業務独占資格」と「名称独占資格」のいずれかで考えることもできます。
「業務独占資格」とは、その資格を持っている人しかできない業務がおこなえる資格のことです。医師や弁護士が代表的ですね。ほかにも、危険物取扱者、電気工事士、ボイラー技士なども業務独占資格にあたります。
「名称独占資格」とは、資格保持者だけが専門と名乗ることのできる資格ですが、資格を保持していなくても業務はおこなえます。基本情報処理技術者や知的財産管理技士は名称独占資格です。資格があることによって信頼が増したり、給料に反映されることもあります。
業務独占資格のほうが希少性も高いので就職に有利ですが、難易度は高い傾向にあります。理系の学生が狙える業務独占資格は、電気通信主任技術者がおすすめです。取得するのが難しい資格ですが、電気通信会社や警備会社、家電メーカーへの就職でアピールできます。
仕事に役立つ理系資格を活かして就活を成功させよう
資格を取ることは理系学生にとって非常に役立ちます。資格があれば選考での評価がプラスに傾くことが多いので、ぜひ取っておきたいところです。その場合は、志望する企業や業界、職種に合った資格を選ぶことが欠かせません。
選考でアピールポイントになるというメリットはもちろんありますが、身に付けた知識やスキル、取得するために努力した経験は入社後にお守りになってくれるはずです。社会人として活躍するためにも、まずは就活で資格をアピールして選考を突破していきましょう。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!必ずしも資格を持っていなくても大丈夫
キャリアアドバイザー
吉川 智也
プロフィールをみる志望する業界・職種に合わせて取得するか考えよう
資格を持っていることで選考を有利に進められる可能性は大いにありますが、そもそも私が担当する学生の多くは資格を持っていない人が多い印象です。持っている人のなかで人気が高いものは、TOEIC、MOSといったパソコン系のスキル、簿記などが挙げられますね。
資格の重要性は職種によります。たとえば建築士を目指すならもちろん資格が必須ですし、資格でなくても、デザイナーのような専門職ならスキルを証明するポートフォリオが求められることもあります。
一方で、総合職のような仕事なら、資格の有無が選考に大きく影響することは少ないでしょう。もし就職活動をまさにこれから始めようという段階であれば、今から資格を取得するより企業分析や自己分析、面接練習といった選考対策に時間を使ったほうが良い可能性もあります。
ただし、文系の学生が未経験からIT業界を目指すようなケースは例外です。異ジャンルからの挑戦というハンデをクリアするには熱意やポテンシャルを示す必要があり、その際に便利なものが資格です。面接で意欲を示す材料になりますよ。