ESで落ちる理由を徹底分析! 通過率を上げる10の対策|例文8つ

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  • 津田 祥矢

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コラムの目次

  1. エントリーシート(ES)で落ちる理由を理解しよう
  2. そもそもES提出が求められる理由
  3. 応募者の人数を絞るため
  4. 企業とのマッチ度を知るため
  5. 志望度の高さを知るため
  6. ESの通過率はどのくらい?
  7. ESに落ちる7つの原因
  8. ①必要な条件を満たしていない
  9. ②そもそもルールが守れていない
  10. ③志望理由があいまい
  11. ④企業について理解していない
  12. ⑤自分をアピールできていない
  13. ⑥文章がわかりにくく読みづらい
  14. ⑦文章が短すぎる
  15. 同じ過ちは犯さない! 落ちないESを作る10の対策
  16. ①自己分析をする
  17. ②業界・企業分析を徹底する
  18. ③企業で生かせる強みをアピールする
  19. ④説得力のあるエピソードを探す
  20. ⑤OB・OG訪問をする
  21. ⑥内定者のESを参考にする
  22. ⑦複数の人に添削してもらう
  23. ⑧PREP法を取り入れる
  24. ⑨口語表現は使わない
  25. ⑩スケジュールに余裕をもって作成する
  26. それでもESに落ちてしまうときはどうしたら良い?
  27. エントリーする企業を再検討する
  28. 自己分析をやり直す
  29. ESで誤字脱字があった場合の企業の受け取り方
  30. 合否に直結することは少ない
  31. ただし比較されたときにはマイナスに働くことも
  32. 落ちる可能性のあるES例文と修正例文
  33. NG例文:志望理由があいまい
  34. NG例文:企業について理解できていない
  35. NG例文:自分をアピールできていない
  36. NG例文:文章がわかりづらい
  37. ESに落ちる理由を理解して着実に次につなげよう

エントリーシート(ES)で落ちる理由を理解しよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

就活の書類選考で重要なものといえば、履歴書とエントリーシート(ES)です。基本的には書く項目が定められているためそれに沿って書けば良いのですが、気合を入れて書いているにもかかわらず「ESで毎回落とされてしまう」という人もいます。そこで今回は、

「効果的なESの書き方がわからない」
「どんなESが落とされるのですか?」

という学生からの疑問に答えるために、ESを提出する目的やESの通過率、落ちないESを書くための10の対策などを解説します。最後に落ちる可能性のある志望動機と訂正例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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そもそもES提出が求められる理由

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就活生

履歴書を提出するのになぜESも必要なのですか?

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キャリアアドバイザー

履歴書は経歴などを知るための公式文書であり、目的を選考に特化したESとは役割が違います。

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就活生

なるほど……。

それなら、ESは選考でどのように使われるのですか?

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キャリアアドバイザー

それを知ることは、評価されるESを作成するためにもとても重要です。

まずは企業にとって、ESがどのような役割を持っているのか理解しましょう。

ESは選考においていくつかの目的で利用されます。企業に求められていることを知れば、ESの書き方も見えてきますよ。

応募者の人数を絞るため

最初の目的は、応募者を絞り込むためです。

一般的にESでは応募者の価値観や考え方、性格、能力を知るために、企業がフォーマットを用意します。ESは面接時の資料としても活用されますが、規模の大きな会社の場合には、ESの時点で選考がスタートすることがよくあります

応募者が多い場合、全員の面接をするのが難しく、面接の前にある程度人数を絞り込むためにESで判断するのです。

一方、ESと同様に応募時に企業に提出する履歴書は、学生の個人情報や経歴、保有している資格、自己PRなどのプロフィールをまとめて知るための書類です。選考に直接関係するものではなく、就職した場合にはそのまま企業に保管されることもあります。

エントリーシートと履歴書の違いと使い分け方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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企業とのマッチ度を知るため

採用担当者は、ESに書かれている内容から自社とのマッチ度も見ています。

せっかく採用しても早期離職されてしまっては、採用や育成に時間と労力、経費をかけた企業としては損失となります。

どの企業にとっても優秀な人材を確保し、定着してもらうことは重要なミッションであり、そのためにもスキルや能力だけでなく、企業の理念や社風にあった新卒学生を採用したいと考えているのです

そのためESの段階から、企業は自社にマッチする人材なのかを細かくチェックしています。

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キャリアアドバイザー

企業とのマッチ度をアピールするには、ESの内容を使い回しせず、応募する企業に沿った内容で作成する必要があります。

志望度の高さを知るため

採用後に長く活躍してもらうために、マッチ度とともに重要となるのが志望度の高さです。いくら優秀な人材でも、志望度が低ければ最終的に他社を選んでしまったり、早期離職してしまったりする可能性が高くなるためです。

もちろん、ESを送った時点である程度の志望度は伝えられますが、さらに熱意が感じられる内容でなければ、似たような学歴、プロフィールを持った多くの学生のなかに埋もれてしまいます

熱意だけではなく志望動機の中身も大切です。志望動機では志望理由とともに、企業や業務、業界への理解度も評価されます。

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キャリアアドバイザー

入社を強く希望し、企業研究をしっかりおこなっている人の志望動機は、いくつものESを見ている採用担当者にはすぐにわかるものです。

キャリアアドバイザーコメント

上原 正嵩

上原 正嵩プロフィール

履歴書以外に必要書類があることは当たり前と考えましょう

アルバイトの面接の場合には履歴書のみで選考が進むことが多いですが、正社員を採用することは企業にとっても大きな決断になります。そのため、転職活動の場合でも履歴書の他に「職務経歴書」という書類を提出させることがほとんどです。まずは、「新卒だから」という理由ではなく、仕事を探すうえでは履歴書以外に必要な提出書類があるということは普通である、と考えておきましょう。

新卒の就活時に提出するESは、基本的には面接で使われるための事前情報として読まれています。ESを読んで「このエピソードはうちの会社でも活かせそうだからもっと聞いてみたい」などと思ってもらうことができれば通過率も高まるでしょう。そのためにも、企業との接点をどれくらい書けるかどうかを意識しましょう。

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ESの通過率はどのくらい?

企業によってESでかなり絞る場合もあれば、ESはあくまでも面接用の資料と考え、できるだけ多くの学生と会おうとする企業もあります。

そのため、通過率は企業により大きく異なりますが、平均通過率は約50%と考えられています。多くの学生は10社以上にESを送っているので、その半数の5社程度は落ちたとしても大きな問題はないといえます。

ただし、当然ながらESが通りやすい人ほど内定率も高くなります。反対に、ESが通りにくい人はその先に進んだとしても内定が出にくいようです。

つまり、ESが通りにくい理由を考えれば、就活全般に関する問題点が見えてきます。なかなかESが通らないという人は、どこに問題があるのかを考え、より評価されるESの作成を目指しましょう。
文系・理系それぞれのエントリー数について、こちらの記事で解説しています。

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ESに落ちる7つの原因

通過するESについて考える前に、落ちるESについて見ていきましょう。落ちるESには7つの原因があると考えられます。それぞれ、具体的にどのようなESなのか解説します。

①必要な条件を満たしていない

採用担当者がESに書かれているプロフィールを見て、必要な応募条件を満たしていないと判断されれば、選考を落とされます

職種や企業によってチェックされる条件は異なりますが、一般的には学歴、保有資格、スキルなどが見られます。資格については保有を必須としていない場合でも、持っている資格によって学生の志向や能力を読み取ろうとします。

学歴について不問としていても、ほかの条件が似た学生からどちらを選ぼうかとしたときには、影響を受ける場合があります。

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キャリアアドバイザー

応募条件をわずかに満たしていないものの、エントリーしたいという場合は、志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなどを充実させて、企業が採用したいと思えるようなESにしなければなりません。

②そもそもルールが守れていない

資格や経歴では応募資格を満たしていても、ESの書式やルールが守られていないと落ちる場合があります。

ESは企業ごとに用意されるため書式は異なりますが、指定された欄ごとに必要なことが書かれていなければなりません。文字数が多くて枠を大きくはみ出したり、書くことが少なく空白が目立ったりするものもマイナス評価につながります

また、誤字が多い、「てにをは」に誤りがある、文章構成が整っていないといった日本語のルールを間違えることも避けなければなりません。

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キャリアアドバイザー

ESに不備が多いと、仕事でも書類をきちんと書けない人物だろうと推測されてしまう恐れがあります。

誤字脱字に特に気をつけたい、ESを手書きする場合の注意点についてこちらの記事で確認してください。

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③志望理由があいまい

ESで重要視されるのが志望動機です。しかし、志望動機に深みがなく、あいまいな言葉ばかりだと、採用担当者の目に留まりません。ほかに印象的な志望動機を書いている人がいた場合、ふるい落とされる可能性が高まります。

「会社に貢献したいです」「営業職としてがんばって売り上げを伸ばしたいです」といったありきたりな内容だけでは、どこの企業にも当てはまってしまいます。具体的なことが何も書かれていないと、ほかの企業へのESにも同じ内容を書いているのではないかと疑われるかもしれません

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キャリアアドバイザー

一般論にとどまるのではなく、なぜその企業に入りたいのかをきちんと見つめ直し、自分ならではのESを作成するようにしてください。

④企業について理解していない

抽象的なESになるということは、応募先企業について理解できていない可能性があります。営業活動の内容、企業理念、社風などについて、企業研究ができていないと、具体的なことは書けません。

単に「ネームバリューがある」「給与が高い」「福利厚生などの条件面が良い」「社屋がきれい」といったイメージで志望していると、ESの志望動機がありきたりなものになりがちです。

ESの段階で企業研究をしっかりとおこない、志望動機を書くことは、企業へのアピールになるだけではなく、自分自身の気持ちを固めるのにも役立ちます

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キャリアアドバイザー

企業について理解し、「なぜ入社したいのか」「何をしたいのか」という芯ができることで、面接に進んでからも気持ちがブレることなく受けられるようになります。

⑤自分をアピールできていない

ESを出しても通過できないという場合、自己アピールが不足している可能性は大いにあります。

もちろん、話を盛って自分を実際以上に大きく見せようとする必要はありませんが、これから就職するかもしれない企業に、自分の強み、長所をよく知ってもらうことは大切です。多くの学生が提出するESのなかで埋もれないためにも、十分にアピールしなければなりません。

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キャリアアドバイザー

ただ強みをアピールしても、裏付けがなければ信用はされません。裏付けとなる過去の体験、エピソード、もしあれば数字で言えることなどを盛り込むこともポイントです。

ESで自分を効果的にアピールする方法について、こちらの記事で解説しています。

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⑥文章がわかりにくく読みづらい

日本語として間違っていなくても、論点がわかりづらい文章だと、言いたいことが理解されず、落とされやすくなります。採用担当者は数多くのESに目を通すため、読みづらいものは後回しにされてしまう可能性は十分にあります

文章が読みにくくなってしまう理由はいくつか考えられます。

文章が読みにくい主な理由
  • 字が汚い、文字が小さすぎる
  • 余計な言葉(装飾語など)が多すぎる
  • 結論から論理的に構成されていない
  • 主語や述語が一文の途中で変わっている

もともと字が下手だとしても、適切な大きさで丁寧に書くと読みやすくなります。「とても」「すごい」といった余分な言葉が多いと、読みにくいだけではなく幼い文章に感じられるので注意が必要です。

⑦文章が短すぎる

短くてシンプルな文章は確かに読みやすいのですが、あまりに短いと志望度が低いと見られてしまいます

入社したいという気持ちが強ければ、自分を少しでも多くアピールしたいと思うものです。しかし、欄の大きさに対して文字数が少なすぎると、アピールしたいことがないように思われてしまいます。

また、文章が短すぎるということは、スペースに対して適切な文章量を計算できないと判断されます。仕事でも与えられたスペースを有効に使って書類を構成することは大切です。企画書をA4一枚で提出してくださいと言われれば、限りあるスペースのなかでいかに効果的にアピールできるか、計算できることが大切になります。

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キャリアアドバイザー

ESは自分をプレゼンするための書類なので、見た目の印象も考えて効果的にアピールしましょう。

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津田 祥矢

津田 祥矢プロフィール

時間をかけて作成したかのどうかはすぐにわかります

毎年本当にたくさんのESを読んでいる企業からすると、どれくらい真剣に向き合って作成されたESなのかどうかすぐにわかります。

確かに、文章を書くことに苦手意識を抱えている学生は多いです。しかし、たとえ苦手であったとしても第三者の添削を受けたり、時間をかけて何度も添削を重ねると最初に書いた文章よりも相当改善された内容になるものです。そうした努力を重ねたという事実が知らぬ間に志望度を高めることにも繋がりますし、企業もきちんと読み解いてくれるでしょう。

上記で書いた7つの原因は、付け焼き刃的に書くと起こりうるものです。締切が予めわかっているものだからこそ、逆算をして作成に取り組みましょう。

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同じ過ちは犯さない! 落ちないESを作る10の対策

落ちないESを作る10の対策
  1. 自己分析をする
  2. 業界・企業分析を徹底する
  3. 企業で生かせる強みをアピールする
  4. 説得力のあるエピソードを探す
  5. OB・OG訪問をする
  6. 内定者のESを参考にする
  7. 複数の人に添削してもらう
  8. PREP法を取り入れる
  9. 口語表現は使わない
  10. スケジュールに余裕をもって作成する

ESで落ちてしまうと、自信をなくし、就活に積極的になれなくなることがあります。同じ過ちを犯さないためにも、落ちないESを作る対策を知り、しっかりと気持ちを切り替えましょう。

①自己分析をする

ESを作成する前に、自己分析を入念におこなう必要があります。自己分析をすることで自分の強みがはっきりとし、言葉にも自信と重みが生まれ、的確なアピールができます。

自己分析は一度で十分ということはありません。就活がうまくいかないときには再度おこなうことをおすすめします。ESで落ちたら、自己分析をすることでなにが良くなかったのかわかる可能性もあります

自己分析は一人でおこなうのも良いですが、自信がもてなくなったときには家族や友人の協力を得ておこなうのもおすすめです。複数人でおこなう自己分析方法の一つがジョハリの窓です。

「ジョハリの窓」モデルを使った自己分析方法
  1. 紙に4つの窓を書き、左上に「開放の窓:自分も周囲も知っている自分」、左下に「秘密の窓:自分は知っているが周囲は知らない自分」、右上に「盲点の窓:自分は知らないが周囲は知っている自分」、右下に「未知の窓:自分も周囲も知らない自分」を設定する
  2. あらかじめ1番から20番程度まで性格や特徴の種類を書き出す(優しい、行動力がある、チャレンジ精神がある、聞き上手など)
  3. 自分(対象者)について思うことを自分とメンバーでそれぞれ選ぶ
  4. 自分も他人も選んだ特徴を開放の窓に、自分だけが選んだ特徴を秘密の窓に、他人だけが選んだ特徴を盲点の窓に、誰も選ばなかったものを未知の窓に書き出し、メンバーと話し合いながら自分への理解を深めていく

ジョハリの窓についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。成功するためのポイントについても紹介しているので、参考にしてみてください。

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こちらの記事でも4種類の自己分析方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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②業界・企業分析を徹底する

ESを書く前には、自己分析とともに業界や企業分析を徹底しなくてはいけません。応募先企業や業界のことを理解していないと、採用してもミスマッチによって早期離職されるのではないかと判断されて落とされる可能性があります

しっかりと業界や企業について情報収集と分析をし、そのなかで自分ができることを考えたうえでESを作成するようにしてください。企業研究ができていて、何をしたいのかが明確であるほど、志望度やマッチ度が高いと評価されます。

業界・企業分析でリサーチすることの例
  • 企業理念や企業情報、事業内容
  • 顧客や取引先
  • 働いている人の声
  • 経営者のインタビュー
  • 会社説明会で知ることができる仕事の流れや社風

③企業で生かせる強みをアピールする

さまざまな長所の中で、応募先の企業に最もマッチしたものを選んで伝えるのも重要なポイントです。
自己分析と企業研究を詳しくおこなえば、応募先企業で生かせる自分の強みがわかってきます。ESでは応募先企業に求められると考えられる強みに重点を置いたほうが、多くのESの中から採用担当者の目にとまりやすくなります

もし、マッチしている点があまりにも少なければ、応募そのものを考え直す必要があります。

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キャリアアドバイザー

たとえネームバリューがあり、条件の良い企業でも、マッチ度が低ければ、入社後にストレスを溜め続けることになりかねません。

強みの見つけ方とアピール方法はこちらの記事を参考にしてください。

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④説得力のあるエピソードを探す

アピールする強みが決まったら、それを裏付ける過去の経験について詳細に振り返りましょう

たとえば、コミュニケーション力を生かして販売職や営業職として活躍したければ、学校やゼミ、サークル、部活、ボランティア、アルバイトなどのなかで、コミュニケーション力を特に発揮したできごとを見つけます。具体的なエピソードを盛り込むことで強みに説得力を持たせられます。

アイデアや企画力、分析力をアピールするのであれば、自分が提案したことによって実際に生まれた効果を、できるだけ具体的に伝えましょう。

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キャリアアドバイザー

「アルバイトで自分のアイデアにより、〇%お店の集客率がアップした」などのように、数値で伝えられればより印象に残りやすくなります。

⑤OB・OG訪問をする

業界や企業への理解を深めるにはOB・OG訪問も効果的な方法です。インターネットでもある程度の情報は手に入りますが、実際に働いている人と会って現場の声を聞くことは重要です

OB・OG訪問で聞きたいことの例
  • 実際の業務
  • 社風
  • やりがいや苦労すること

書面ではわからない企業の実情などを聞くことで、志望する気持ちも高められます。また、就活にあたって準備したことや、ESで工夫した点なども聞いてみましょう。

OB・OGは所属しているゼミや部活、サークルを通して探すほか、大学の就職課に聞くことで見つけられます。また、家族や友人などさまざまなつてをたどる方法もあります。今働いている先輩を見つけて、できる限り話を聞けるようにしてみてください。

OB訪問の方法や質問内容について、こちらの記事でも解説しています。

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⑥内定者のESを参考にする

自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたことなど、先輩や内定者のESを参考にしてみるのも手です。実際に受かった人のESはとても参考になります。

最初はうまく書けなくても、内定者のESを参考に何度も書き直していくうちに、だんだんとわかりやすい文章が書けるようになっていきます

内定者のESはこちらからも閲覧できるのでぜひ参考にしてみてください。

⑦複数の人に添削してもらう

ESはいったん書きあがったら、複数の人に見てもらい、添削を受けるかアドバイスや感想をもらうようにしましょう。

就活用の文章は採用担当者や面接官に見てもらうためのものなので、他人がどう読み、感じるかが大切です。自分では「わかりやすくて熱意が伝わる文章」だと思っていても、思い込みである場合があります。他人から見れば「幼い印象を受ける」や「魅力に乏しく読み進めたいと思えない」という印象を与えてしまうかもしれません。

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キャリアアドバイザー

友人や家族はもちろん、面接官とほぼ同年代であろう年上の人からもフィードバックを受けると良いですね。

⑧PREP法を取り入れる

エントリーシートで文章を書く際は、PREP法で構成することを意識すると伝わりやすくなります。たとえば、以下のような構成になります。

PREP法

P……「私は、貴社が手掛ける製品の揺るぎない思想に惹かれて志望しました」
R……「貴社の製品は社会の役に立つだけでなく、働く人の効率化と安全を支えているからです」
E……「私も学生時代、アルバイトで貴社のシステムを活用し働いたことにより、多くの人に感謝され、社会のために働くことの楽しさを知りました」
P……「入社後は持ち前のコミュニケーション力を生かし、営業として貴社の製品を社会に広げたいと思っています」

PREP法のポイントは、最初に結論を持っていくことです。応募者が多い企業の場合、採用担当者はすべてのエントリーシートに目を通すことはできません。自己PRや志望動機をパッと見て、気になるものだけに目を通す人もいます。そこで一行目に先を読み進めたいと思うような結論を書くのが効果的です

⑨口語表現は使わない

口語表現(話し言葉)はESでは書かないように気を付けてください。ESだけではなく、社会に出たら多く書くであろう、ビジネス用の書類、メールなどでも口語表現は避けるべきものです

ESでは使用を避けるべき口語表現
  • 「でも」「だけど」
  • 「やっぱり」
  • 「〇〇じゃない」「〇〇なんで」

さらに気を付けたいのが「ら抜き言葉」「い抜き言葉」です。話す際にはほとんど意識していないため、つい文章でもそのまま書いてしまいがちですが「食べれる」は「食べられる」、「話してる」は「話している」が正解です。

また、「まず最初に」といった二重表現にも注意が必要です。

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キャリアアドバイザー

口語表現については、オンライン上の校正サービスを活用するのも一つの手です。

日頃から文章で使わないように意識をしておきましょう。

⑩スケジュールに余裕をもって作成する

締め切り近くまで手を付けず、直前になって慌てて書くと、ミスをしてしまいがちです。スケジュールには余裕をもってESを作成するようにしましょう。

ESはだいたい3年生の3月頃から提出をしますが、その頃は企業の説明会もあり、人によっては学業、アルバイト、卒業論文の準備、研究などと重なって忙しくなるものです。複数のESを書こうとすると十分な時間がとれず、深みを持たせられないままESを提出しなければならない場面も考えられます。

しかし、ここまで見てきたように、ESは就活における非常に重要な書類です。念入りに準備し、周囲の人に添削してもらう時間を取るためにも、スケジュールに余裕をもってESの作成に取り組むようにしましょう

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キャリアアドバイザー

「自己分析は後でゆっくりするとして、とりあえずESだけ出してしまおう」という考え方はおすすめできません。

全体のスケジュールを把握し、早めに準備を始めましょう。

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也

吉川 智也プロフィール

常日頃からネタ探しをしていつでも書ける状態にしておきましょう

ESを書くためには、そもそもネタ探しをしなければいけません。そしてそのためには前もって自己分析などを行う必要もあります。そのため、1つのESにどのくらいの時間をかけるべきなのかという明確な目安はあまりありません。

ネタを探したり、どのような言葉遣いを使うかどうかを考えたりすることは電車の中やお風呂の中などスキマ時間で定期的に見える化していきます。きれいな文章にまとめる必要はないのでメモ帳や付箋などに書きとどめておきます。

実際にESに文章として書く時間は、2日以上みておくといいでしょう。1日目に文章にしてみて、2日目に見直しを行います。同じ日に見直しまで行ってもいいですが、余裕があれば頭をスッキリさせて別の日に取り組むと新たな気づきも生まれるはずです。ESを書くことは大変ですが、早めにコツをつかんで対応できるようにしていきましょう。

ESで悩んだら、「内定者ES100選」を活用しよう

ESに何を書けばいいか困っていはいませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。

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ES100選」に掲載されている企業例
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それでもESに落ちてしまうときはどうしたら良い?

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就活生

自己分析や企業分析をし、丁寧にESを作成したのに、志望企業の書類選考をなかなか通過できません……。

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キャリアアドバイザー

たしかに、ESを作り込んでも通過できないことはあります。

原因はいろいろ考えられますが、なかでも多いパターンと対処法について解説しましょう。

エントリーする企業を再検討する

ESがしっかりとしたものでありながら通過できないということは、応募先企業が自分に合っていない可能性があります。洋服も自分の体形や個性に合っていなければ、思ったようには着こなせないように、合わない企業というものはあるものです。

「通過しなかった=自分が悪い、能力が劣っている」のではなく、自分の個性やポテンシャルとマッチしていなかったのだと判断し、エントリーする企業を再検討してみましょう

ESが通らなかったからといって、あせったり落ち込んだりせず、幅広く企業を見るようにしてください。

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キャリアアドバイザー

業界や職種が違えば、あなたのスキルや魅力が評価される可能性は十分にありますよ。

自己分析をやり直す

ESが通らないという場合、もう一度、自己分析をおこなってみるのもおすすめします。

最初の自己分析では、まだやり方に慣れていなかったこともあり、きちんとおこなえていなかった可能性があります。自己分析が浅かったために、ESの内容に深みや説得力を持たせられなかったのかもしれません

自分では強みだと思っていたことも、他者からすれば特筆すべき内容だと感じられないこともよくあります。周りの人の意見も聞きながら、強みやこれまでの歩み、仕事に関連しそうなエピソード、学んできたこと、経験したことを、もう一度洗い直してみましょう。

ESで誤字脱字があった場合の企業の受け取り方

提出した後に、「もしかしたら誤字脱字があったかもしれない」と心配になる人もいます。そこで例文に入る前に、ESで誤字脱字があった場合に企業にどのように受け取られるかについて見ておきましょう。

後から誤字脱字に気づいてしまった場合の対処法も解説します。

合否に直結することは少ない

結論から言えば、誤字脱字が合否に直結するということはあまりありません。

ESは試験ではないので、文章をすべてチェックされ、誤字脱字があるたびに点が引かれていくということはありません

大切なのは中身です。誤字脱字をしたような気がするからといって、特に落ち込まなくても大丈夫ですよ。

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一文字を気にして先に進めなくなるよりも、面接の準備や他社へのES作成を落ち着いておこなうようにしてください。

ただし比較されたときにはマイナスに働くことも

とはいえ、誤字脱字がマイナスになる場合もあります。もし、あなたと同等の学歴、スキル、強みなどを持っている人が応募していたとして、2つのESを見比べたときに、誤字脱字がないほうがより高い評価を受ける可能性はあります

また、誤字脱字が多いと、文章そのものが読みづらくなり、読み進めることをやめられてしまうかもしれません。読み直す時間もないほど慌てて書いたとも思われ、計画性がないと判断されるかもしれません。

ESは時間に余裕を持って作成し、コピーを取っておくことをおすすめします。

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もし意味が取りにくくなるような重大な誤字脱字に気づいたら、面接時に補足するようにしましょう。

履歴書の誤字の予防策や対策についてはこちらの記事を読んでください。

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落ちる可能性のあるES例文と修正例文

業界によって良い志望動機、NGな志望動機は異なりますが、一般的に落ちやすいと考えられる4つの理由に沿った例文を紹介します。そのうえで、どのように修正すれば良いのかも解説するので、参考にしてください。

自分で書いた文章とも照らし合わせ、同じような失敗をしていないかチェックしてみましょう。

NG例文:志望理由があいまい

例文

私は、システムエンジニアとして幅広く活躍したいと思っています。

今、各企業ともデジタルトランスフォーメーションが進むと同時にAIやビッグデータの活用も幅広くおこなわれ、システムエンジニアの仕事はますます需要があると考えられます。

技術をしっかりと習得して、一人前のシステムエンジニアになりたいと思います。

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システムエンジニアになりたいという気持ちはわかりますが、業界の将来性について触れているだけで、なぜ自分が携わりたいのかという動機があいまいです。

OK例文

例文

私は、交通インフラをシステム開発、運用している貴社で、不測の事態にも強いシステム開発に携わりたいと思っています。

私は車好きの父に連れられ、子どものころからさまざまなところへドライブに行きましたが、やがてカーナビや渋滞表示など、交通網を支えているシステムに興味を覚えるようになりました。不幸な交通渋滞や事故を少しでも減らし、人の暮らしを豊かで快適なものにするシステムの仕事は非常に重要だと思っています。

大学では情報処理の勉強をしていましたが、貴社のより高度な技術について学びながら、一人前のエンジニアとなり、業務に貢献したいと考えています。

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システムエンジニアでも応募先の企業の事業内容に合わせた内容に変え、なぜ自分が志望するに至ったのかを経緯とともにアピールしています。

職種の将来性は採用担当者も知っていることなので、自分自身の話をするようにしましょう。

IT業界の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。

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NG例文:企業について理解できていない

例文

私は、SDGsに基づく環境保全のために貢献がしたいと考えています。

学生時代は世界中を巡り、さまざまな国を見ました。発展著しい途上国では、森林伐採などの環境破壊を目の当たりにしました。世界の環境を守るために、日本の企業がリーダーとなって果たす役割は大きいと考えています。

建築の世界からSDGsの推進をおこなう貴社とともに、それを実現していきたいと考えています。

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今、多くの企業がSDGsを掲げてはいるものの、それが業務のメインかといえばそうではありません。

企業はあくまでも営利を求めるものであり、本来の業務のなかであなたがどのような仕事をしたいと思っているかを伝えましょう。

OK例文

例文

私は建築資材を扱う商社としてグローバル展開している貴社で、英語力を生かした活躍ができればと考えています。

貴社は大手ゼネコンをはじめ建設業界で幅広く取引をし、その資材は都市開発の事業にも役立てられています。資材加工に関する独自のノウハウも多く、建築を通じて多くの人を豊かにしていると考えています。また、御社はSDGsにも果敢に取り組んでいらっしゃるとのことで、社会貢献度の高さにも大きな魅力を感じています。

学生時代は留学を1年間していたほか、アジアや北中南米なども巡り、さまざまな国の人と交流しました。持ち前の積極性やコミュニケーション力も発揮しながら、営業職として貴社の利益に貢献できればと思います。

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SDGsについても触れつつ、仕事で何を実現したいか具体的に書いています。

企業について理解しており、志望度も高いと評価される例文です。

商社の志望動機例文はこちらの記事でも紹介しています。

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NG例文:自分をアピールできていない

例文

私は貴社の靴にとても魅力を感じています。貴社の靴はフォルム、デザインの美しさもさることながら、履き心地が良く、独自の技術によるソールのクッション性、足へのフィット感により長時間着用し外を歩いても足への負担が少ないように設計されています。

デザイン優先では足への負担が大きい靴も多く、一方、コンフォートタイプの靴はデザイン性が劣り、貴社の靴のようなデザイン性と快適性の両方を兼ね備えた靴はなかなかないと考えています。世の中に貴社の靴を流通させるために貢献ができればと考えています。

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企業の製品が好きであることはわかるのですが、なぜ応募者を採用するべきなのかが見えてきません。

書かれている内容もホームページに書いてあるようなことばかりになってしまっています。

OK例文

例文

私は、貴社の靴に大きな魅力を感じ志望いたしました。快適性とデザイン性を真に両立させた貴社の靴は、さまざまな職種で活躍するようになった働く女性を応援するものであり、女性にとって仕事用の靴の概念を変えるものだと感じています。

私は、ショッピングモールで販売のアルバイトをしており、顧客とコミュニケーションを取りながらニーズを聞き出すことにやりがいを感じています。しかし、唯一の問題は靴に関することでした。ショッピングモールではパンプスを履くことが決まりですが、長時間の勤務で足がむくみ、外反母趾にもなりかけていました。

そんなとき貴社の靴に出会い、仕事で履いてみたところ、足への負担が減り、快適に接客ができました。それによって顧客からの評価も良くなり、月次売上でトップを記録することができるようになったのです。

この感動を糧に、アルバイトで培ったコミュニケーション力を生かしながら、営業職として貴社の靴を多くの人に届けたいと考えています。

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製品によって得た自分なりの感動を伝えるとともに、仕事に意欲的であり、コミュニケーション力にも長けていることがアピールできています。

NG例文:文章がわかりづらい

例文

先日、私の地元にある貴社の店舗の一つで買いものをしていたところ、レジで困っているご年配のご婦人がいらっしゃいました。セルフレジの使い方がよくわからなかったようです。私も使い方がわからずときどき困ることもあるのですが、勇気を出して声をかけてみようとしたのですが、貴社のスタッフの方、おそらく有人レジの担当の方だと思いますが、優しく声をかけて説明されていました。ご年配のご婦人もすぐに理解されたようです。

私は現在、アルバイトで家電量販店に勤めていますが、お客さまへの説明は難しいものがあります。私も貴社の皆さんのようにコミュニケーションを大切にして、顧客の役に立ちたいと思います。

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結論を最初に書いていないため、志望した理由がわかりづらくなっています。

自分もセルフレジが苦手であるといった余計な情報が入っている点も、全体を読みづらくしています。

コミュニケーションスキルを効果的にアピールするための言い換え表現はこちらの記事で確認してください。

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OK例文

例文

私は地域密着で店舗展開をされている貴社の業務を通じて、多くの人の役に立ちたいと考え志望しました。

先日、地もとにある貴社の店舗で買いものをしている際に、スタッフの方がセルフレジの使い方でとまどっている顧客に丁寧にわかりやすく説明しているのを拝見しました。スタッフの方は笑顔も素敵で、顧客もリラックスしながら説明を聞いているようでした。その姿を見て、私も顧客一人ひとりの役に立てる接客をしたいと思いました。

私は現在、家電量販店でアルバイトをしていますが、顧客の要望を聞く傾聴力には自信があり、持ち場の売上もよかったことからアルバイトリーダーも任せてもらいました。貴社に入社してからも持ち前の傾聴力を大切にしながら丁寧な接客をし、貴社の業績に貢献していきたいと思います。

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文章をわかりやすく構成するとともに、強みを明確に伝えています。

家電量販店でのアルバイト経験も実績を述べることでアピールできる内容となっています。

ESに落ちる理由を理解して着実に次につなげよう

落ちないESを作成するポイントは、ESを書くうえでのルールを守ることと、しっかりと自分自身をアピールすることです。そして自分自身をアピールするためには、自己分析と企業研究を十分におこなうことが大切です。書き終えたら周囲の人にも見てもらい、客観的な意見をもらいましょう。
ESが通過できないと面接でアピールすることもできません。最初の難関だと認識し、スケジュールに余裕を持って、丁寧に仕上げましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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