課題発見力を徹底解剖! 隠れた問題の本質を見抜く力を企業に示そう

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課題発見力 アイキャッチ

目次

  1. 課題発見力は仕事をするうえで重宝される力! 特徴を理解して正しくアピールしよう
  2. まずはここから理解しよう! 課題発見力とは?
  3. 課題には3つの種類がある
  4. 課題発見力とは隠れた課題を見つける力
  5. どんな要素がある? 課題発見力に含まれる3つの力
  6. ①現状に疑問をもつ力
  7. ②問題点を分析する力
  8. ③改善策を導き出す力
  9. 理解しておくとイメージしやすくなる! 課題発見力と課題解決力の違い
  10. 社会人として必要不可欠! 仕事で課題発見力がもとめられる3つの理由
  11. ①新しいビジネスチャンスを見つけられる
  12. ②隠れた問題に早めに対応できる
  13. ③自己成長につながりやすい
  14. 自分に当てはまるかチェック! 課題発見力のある人の6つの特徴
  15. ①周囲の状況の変化に敏感
  16. ②好奇心が強い
  17. ③情報収集や人の話を聞くのが好き
  18. ④現状を分析できる
  19. ⑤より良い状況を追求できる
  20. ⑥周囲を巻き込んで問題解決に臨める
  21. 今からでも鍛えられる! 課題発見力を高める3つの方法
  22. ①現状に疑問を持ち続ける
  23. ②課題を多角的に分析する癖をつける
  24. ③常に最適解を追い求める
  25. 簡単3ステップで完成! 課題発見力の自己PRの作り方とコツ
  26. ①結論:どのような課題発見力があるかを端的に伝える
  27. ②根拠:なぜ課題発見力があるのかエピソードを盛り込んで述べる
  28. ③展望:入社後に課題発見力をどのように活かすかを示す
  29. 【エピソード別】課題発見力の自己PR例文7選
  30. 例文①アルバイト
  31. 例文②ゼミ
  32. 例文③サークル
  33. 例文④ボランティア活動
  34. 例文⑤部活動
  35. 例文⑥インターン
  36. 例文⑦研究活動
  37. 課題発見力についてよくある質問に回答!
  38. 課題発見力とは隠れた問題を見つける力! 仕事での活かし方を示して高評価を狙おう

課題発見力は仕事をするうえで重宝される力! 特徴を理解して正しくアピールしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく

「課題発見力とは何ですか?」
「課題発見力が就活でアピールできるのか知りたいです!」

といった質問や相談を受けます。

課題発見力という言葉は聞いたことがあるけれど、どのような力なのかわからないという人も多いのではないでしょうか。また、自分自身が課題発見力をアピールしても良いのかと不安に思っている人もいるでしょう。

この記事では、課題発見力とは何かをさまざまな角度から分析し解説していきます。課題発見力を高める方法や自己PRの作り方など実践的な内容も解説するので、自分の持つ強みを正しくアピールできるようにしていきましょう。

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まずはここから理解しよう! 課題発見力とは?

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就活生

就活する中で課題発見力という言葉を耳にしたのですが、よくわからなくて……。
課題発見力とはどういった力なのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

そうなのですね!
それではまず、課題発見力とは何か、基礎的なところから確認していきましょう!

どうアピールしたらいいかを考える前に、まずは「課題発見力」がどんな力なのかを具体的にイメージする必要があります。そもそも「課題」とはどういったものを指すのかということから、課題発見力について解説していきますね。

課題には3つの種類がある

3タイプの課題

課題には「表面化している課題」「潜在化している課題」「自分で作り出す課題」の3タイプの課題があります

「表面化している課題」とは、すでに目の前に問題としてある課題であり、すぐにでも問題解決に向けて動いたほうが良いものですね。

一方で、「潜在化している課題」とは、まだ目の前に現れていない隠れたタイプの課題のことを指します。そして、課題発見力では主にこの「潜在化している課題」を対象としているといえるでしょう。まだ見えていない課題を自ら見つけ出し解決策を模索できることが、課題発見力ということですね。

また、「自分で作り出す課題」というタイプもあります。自分の欠点や課題は、目に見えているものもあれば、しっかり振り返らなければ見つからないものもあります。自分で作り出す課題は、このしっかり振り返ったうえで見えてくる課題を指します。

課題発見力とは隠れた課題を見つける力

課題発見力とは「課題を発見する力」ですが、より詳しくいえば「隠れた課題を見つけ出して分析し、改善策を模索する力」となります。

「潜在化している課題」は自ら意識しないと見つけ出すことは難しいものです。課題発見力があると、周囲の状況やこれから先の未来を見通すことで、まだ表面化していない課題を見つけることができます。そして、大きな問題になる前に迅速に対応策を示すことができるでしょう。

また、経済産業省の発表によると、2018年にこれまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会とのかかわりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力として「人生100年時代の社会人基礎力(3つの能力と12の能力要素)」が再定義されています。課題発見力はこの社会人基礎力の「考え抜く力」の中の1つに入っています。

つまり、今後の社会において、課題発見力は必要不可欠な力だといえますね。

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どんな要素がある? 課題発見力に含まれる3つの力

課題発見力に含まれる3つの力
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就活生

課題発見力がどのようなものなのか大まかに把握できた気はするのですが、まだ鮮明にイメージできていない感覚があって……。
課題発見力についてもう少し細かく教えてもらえませんか?

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キャリアアドバイザー

そうですよね。
では、課題発見力には具体的にどのような要素があるのか、分解して考えてみましょう!

課題発見力は「隠れた課題を見つけ出して分析し、改善策を模索する力」だといわれても、まだ具体的なイメージまでは難しいですよね。

ここでは課題発見力の解像度をより高めるために課題発見力に含まれる要素を分解し、それぞれの特徴を1つずつ見ていきます。主に3つの要素から成り立っているので、それぞれの特徴を理解して課題発見力のイメージを鮮明にしてくださいね。

①現状に疑問をもつ力

課題発見力の中でも、一番最初に使うことになる力が「現状に疑問を持つ力」です。現状に疑問を持つ意識がないと、そもそも課題を見つけるきっかけを作り出せません。

そのときは大きな課題だと思えなくても、放置しておくと将来的にマイナスな影響を及ぼす課題の可能性もあります。また、今後マイナスな影響が出ないとしても、今の状態よりもプラスの状態へと変えられる可能性もありますよね。

このようなときに、「前提や常識を疑う」「今の状況に違和感を感じることができる」感覚を持っていれば、早めに対応し状況をもっと良い状態へと変えるきっかけを見つけることができます。「現状に疑問を持つ力」は課題発見力の中で重要な要素だといえます。

②問題点を分析する力

現状に疑問を持って違和感に気づいた後には、どのような課題なのか「問題点を分析する力」が必要になります。現状に違和感を感じ何かしら課題があると気づいたとしても、何が課題なのか、どこがその課題の本質部分なのかがわからないと、その状況を変えることはできないままです。

そこで、気づいた課題の原因や背景、ポイントなどを整理して、問題点のジャンル分けをしたりしながら課題の本質を見抜く力が重要になります。つまり、課題発見力にはただ課題を見つけるだけではなく、その課題の本質的な問題は何なのかを整理し、はっきりと言語化する力が必要だといえるでしょう。

課題発見力では、見つけた課題の本質は何かを整理する分析力が必要です。分析力についてこちらで詳しく解説していますので、ぜひあわせて読んで理解を深めてくださいね。

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③改善策を導き出す力

課題に気づき問題の本質を分析した後に必要になるのが「改善策を導き出す力」です。

現状に隠れた課題があることがわかったとしても、そのまま改善策を考えずに放置しておいたら状況は変わりません。

特に仕事においては、隠れた課題を見つけたとしても、「ではその課題をどのように解決すべきなのか」まで提案する必要があります。実際に解決していかなければ仕事は前に進まなくなってしまいますし、成果にもつながらないからです。

そのため、課題発見力には課題を発見し問題点を洗い出したら、実際にどのように状況を変えていくのかまでをセットで考えておきましょう

改善策を提案するときには、未来を見すえたうえで「現状のまま放置したパターン」と「改善策を実施したパターン」の2つを用意して、なぜ今改善しておく必要があるのかを整理して示せるようにしておくことが有効です。

上村 京久

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課題発見力には「クリティカルシンキング」が大切

課題発見力を身に着けるには、「クリティカルシンキング(批判的思考)」が重要になります。クリティカルシンキングとは、物事に対して疑問をもって考察することで、正しい判断につなげる思考法のことです。クリティカルシンキングで物事が考えられるようになると「これは本当に正しいのかな」「気づいていないリスクはないかな」と、物事を多面的にとらえられるようになります。

前提条件を疑い、さまざまな方向から物事が考えられるようになるため、これまでなら気づけなかった課題や新たな側面、可能性が発見しやすくなりますよ。

その結果、判断を誤る可能性が低くなり、より良い課題解決につなげることができるようになるので、クリティカルシンキングを身に着けることをおすすめします。

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理解しておくとイメージしやすくなる! 課題発見力と課題解決力の違い

課題発見力と課題解決力の違い
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就活生

課題発見力を3つの要素に分解することでより鮮明にイメージできるようになりました!
ちなみに、課題発見力と似た言葉で課題解決力という言葉も目にするのですが、何が違うのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

鋭い質問ですね!
たしかに似ている部分があるので、しっかり区別できるように2つの力の違いを確認していきましょう。

課題発見力は「隠れた課題を見つけ分析する力」です。一見何も問題が起こっていない状態であっても、何かしら課題があるのではないかと意識できることが重要なポイントです

一方で課題解決力は「すでにある課題を解決する力」だといえます。たとえば、営業の仕事において「今月は目標の契約数を達成できなかった」という状況は、課題がすでにある状態だといえます。あとは、どうすれば契約数を増やすことができるのか、契約数が目標に達しなかった原因を分析して、解決策を考え実行することになるでしょう。

つまり、2つの力の大きな違いは、課題解決力は課題を解決することに重きを置いた力であることに対し、課題発見力は課題を自ら見つけ出すことに重点を置いた力だといえます。

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キャリアアドバイザー

どちらの力も重要ですが、ほかの人が気づかずに見逃してしまうような隠れた課題を発見できる課題発見力を持っていると、対応できる幅が広がりやすいでしょう。

課題発見力と課題解決力の違いは上記のとおりですが、さらに課題解決力と似ている力として問題解決能力もあります。問題解決能力についてはこちらの記事で解説していますので、あわせて読んでより理解を深めてくださいね。

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社会人として必要不可欠! 仕事で課題発見力がもとめられる3つの理由

仕事で課題発見力がもとめられる3つの理由
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就活生

似た言葉である課題解決力との違いを知れたことで、課題発見力についてもさらに理解が深まりました!
課題発見力が重要な力なのはわかったのですが、仕事でももとめられるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

もちろんです!
今の社会ではまだ表面化していないニーズや課題が多く隠れています。
また、人々の価値観が多様化しているため正解も1つではありません。
仕事ではこの不確定な要素の多い社会の中で課題を見つけ出し、先回りして対応する力が必要なのです。

ここでは仕事で課題発見力がもとめられている理由を解説していきます。課題発見力が必要な理由を知っておくことで、企業に課題発見力をアピールする際にどこに重点を置いて伝えるべきなのかがわかるようになります。企業に自分の魅力を的確に伝えるためにもこれから説明する3つの理由を押さえておいてくださいね。

①新しいビジネスチャンスを見つけられる

課題発見力は、人々の価値観が多様化し変化も激しい現代において、新たなビジネスの種を発掘するために欠かせない力になっています。

必要なモノやサービスがそろった現代では、消費者自身も気づいていない隠れたニーズを先回りして見つけ出せなければ、新しいビジネスにつながりません。皆がもとめるものは競合他社がすでにおこなっているからです。

これから企業が生き残るには、今は目に見えていない課題をほかの企業よりも先に発見し、一足先に新しいビジネスをはじめることが重要になるでしょう。そのために、課題発見力のある社員が必要とされているのです。

②隠れた問題に早めに対応できる

課題発見力があれば、平常時には気づきづらい隠れた課題を発見し、先回りして対応することができます。

仕事では、安定しているように見える状況でも、気づいていなかった問題が原因でいきなりトラブルが発生することもあります。しかし、先に隠れた問題に気づき、事前に対処できていれば、トラブルを未然に防ぐことができるのです。

変化の激しい現代において状況を予測することは簡単ではありません。その中で、隠れた課題を見つけ出して、手遅れになる前に早めに対応できる課題発見力を持つ社員は魅力的だといえるのです

③自己成長につながりやすい

課題発見力があると、自分自身の課題を見つけ出し改善に向けて取り組めるため、自己成長のスピードも速くなります。

自己成長するには、現状に満足せず常に次の目標を持ち達成に向けて努力し続けることが必要です。その中で、課題発見力がないと、自分自身の業務に関する改善策を導き出しづらくなってしまうでしょう。そうすると、現状の自分からさらに成長した自分を目指す機会を失いかねません。

個人の力が集まって成り立っているのが国や組織であるため、社会や企業にとっても社員の自己成長は重要です。そのため、自己成長につながりやすい課題発見力を持つ社員は重宝されるといえます。

吉川 智也

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課題発見力は課題の発見と意見交換の活性化に役立つ

企業側の立場から見ても、課題発見力のある社員は重宝します。課題発見力のある社員によって自社のリスクヘッジがおこなえるうえ、社内の議論の活性化につながるからです。

社会では多様性が増しているため、これまで課題ではなかったことがリスクとなってしまうこともあります。企業によっては、リスクに気づけずそのまま現状維持で進んでしまうことも珍しくありません。このような中で、課題発見力のある社員であれば、ほかの人が当たり前に思っていることにも疑問を感じて問題提起をしてくれます。その結果、自社の課題が発覚することもありますし、社内での議論も活発になります。

課題発見力のある社員は、企業が課題を抱えたまま進むというリスクを回避させることに加えて、社内の意見交換の活性化にも貢献できるといえますね。

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自分に当てはまるかチェック! 課題発見力のある人の6つの特徴

課題発見力のある人の6つの特徴
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就活生

課題発見力が必要な力だといわれているのは、現代の社会背景が大きな理由なんですね!

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キャリアアドバイザー

その通りです!
ポイントがしっかり押さえられていますね。

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就活生

ありがとうございます!
ただ、自分には課題発見力があるのかどうかまだはっきりしていなくて……。

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キャリアアドバイザー

そうですよね。
大丈夫です!
課題発見力のある人の特徴について見ていきながら、自分自身の特性と照らし合わせて確認していきましょう。

自分自身に課題発見力があるかどうかまだ判断がつかない場合は、さらに詳しく課題発見力があるといえる人の特徴について見ていきましょう。6つの特徴を紹介していくので、自分に当てはまるのかどうか、自分自身と照らしあわせながら確認してみてくださいね。

①周囲の状況の変化に敏感

課題発見力のある人は、周囲の状況に常にアンテナを張り変化を敏感に察知できるという特徴があります。

まだ表面化していない隠れた課題に気づくためには、周りの些細な変化や「これから変化が起こるかもしれない」という兆候を敏感に捉えることが必要です。

そのためには、自分自身だけのことに目を向けるのではなく、常に周りにも気を配っておかなければ細かな違いや変化を追いきれないでしょう。視野を広く持っていることも特徴の1つです。

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キャリアアドバイザー

些細な変化に気づくには、まず現状を把握している必要があるので、課題発見力がある人は今どのような状況なのかを正確に把握できる力も備えている傾向が高いといえますね。

②好奇心が強い

未知のものを探求したりさまざまなことに興味を持つ好奇心が強いことも、課題発見力がある人の特徴といえます。

そもそも好奇心がないと、物事に興味を持てず、いろいろなことに関心が向きづらくなります。すでに見えているモノやコトに対して興味を持てない中で、表面化していない隠れた課題を見つけるのは相当難しいですよね。好奇心があるからこそ、いろいろな情報を吸収しようとしたり、答えに辿り着くために行動する活力が生まれます

「なぜ今〇〇な状態なのか」「〇〇はどのようなものなのか」というように、物事に対して疑問を持ち探求したいという気持ちは、課題発見には不可欠な要素といえますね。

③情報収集や人の話を聞くのが好き

潜在化している課題を発見するには、いろいろな知識や情報を組み合わせたり照らし合わせたりして違和感を感じとれる状態になっておくことが重要です。そのため、日ごろからさまざまな情報に触れておく必要があります。

幅広い背景知識や新しい情報のインプットがあることで、現状への違和感や「今後を考えると〇〇は課題になるのでは?」という気づきにつながります。そのため、課題発見力のある人は、多くの情報に触れる機会となる情報収集や人の話を聞くことが好きだという特徴があるといえますね

④現状を分析できる

課題発見力のある人は、「課題かもしれない」と気づいてから、現状を分析して課題のポイントを導き出せます。

表面化していない課題に気づくスタート地点は現状に違和感を感じることですが、仕事においては課題に気づいただけでなく、そこからどう改善していくかも重要になります。改善策につなげるためにも、現状を分析して状況を整理することが必要不可欠です。

課題を漠然とした状態のままで終わらせずに、改善策を考えられるところまで課題の本質的な部分を明らかにすることが大事ですよ。

⑤より良い状況を追求できる

現状に疑問を持ち続けより良い状況を追求できることも、課題発見力のある人の特徴といえます。

現状に満足しているだけでは、そもそも課題を発見しようという意識は生まれません。潜在化している課題を見つけるには、たとえ現在が安定した状況であっても、今の状態からより良くなる方法やチャンスはないのかと最適な状態を追求する意識が大事になります

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キャリアアドバイザー

課題発見力のある人は、現状維持ではなく常に最適な状態を追いもとめる精神を持っているといえます。

⑥周囲を巻き込んで問題解決に臨める

課題発見力のある人は課題を特定するだけではなく、その課題を解決するために周囲に働きかける力も持っていると考えられます。

課題発見力は、課題を発見し特定するまでに収まりません。なぜなら、課題を特定してそのまま放置してしまうと、いずれは表面化して取り返しのつかないほど大きな問題になる可能性もあると考えられるからです。課題発見力のある人は、より良い状態になることを目的としているため、課題を特定したら、その課題をどうしたら改善できるのかまで考えます

そして、自ら考え出した改善策を周囲に伝え、一緒に解決に向かうように取り組んでいくことも課題発見力のある人の特徴といえますね。

こちらの記事では人を巻き込む力について解説してますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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酒井 栞里

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思い込みが激しいと課題発見力がないと思われかねない

「これは課題発見力がないな」と思われてしまう人の特徴は、思い込みの激しいタイプです。思い込みが激しい場合、前提となる条件をこれまでの知識で決めつけてしまうこともあるからです。

世の中は多様に変化しているので、今まで当たり前だったものが当たり前でなくなったりすることもあります。それにもかかわらず、思い込みが激しい場合は、前提知識で物事を捉えてしまうことがあるので、本質的な課題発見に辿り着きにくくなってしまうのです。

そのため、課題発見力があると伝えたいときは、物事を既存の枠組みで考えるのではなく、柔軟な発想ができることもアピールすると良いでしょう。

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今からでも鍛えられる! 課題発見力を高める3つの方法

課題発見力を高める3つの方法
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就活生

課題発見力のある人の特徴を知り、自分自身にも課題発見力があるかもしれないと思いました!
ただ、自分にはまだ不十分なところもあると感じており、今からでも課題発見力を高める方法はあるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

とても良い心掛けですね!
もちろん今からでも鍛える方法はあるので、解説していきますね!

課題発見力は、社会人基礎力の中の1つということから社会人になってから身に着ける力だと考える学生もいるでしょう。しかし、課題発見力にどのような特徴があるのかを理解できていれば、今からでも身に着けることができます。ここでは課題発見力を高める方法を3つ紹介するので、ぜひ参考にして実践してみてくださいね。

①現状に疑問を持ち続ける

課題発見力は、課題が目の前にない平常時にこそ発揮されなければならない力です。そのため、たとえ現状が平穏で安定していたとしても「何か課題はないか」「より良い状態にできる方法はないか」などと疑問を持ち続けることが重要です

たとえば、飲食店のアルバイトをしているとすれば「店内を見渡して顧客が煩わしさを感じているしぐさをしていないか」「配膳をよりスムーズにするためにはどうしたら良いか」「来店客数を今より増やすにはどのような施策があるか」などと考えると良いでしょう。

問題が起こっていないときでも周囲を観察してより良い状態にしようと意識する習慣をつけると、ほかの場面でも自然と現状に疑問を持ち、新しい気づきを得られるようになりますよ。

②課題を多角的に分析する癖をつける

課題発見力を仕事で活かすためには、最終的に課題が解決される見通しを立てて改善する行動がとれるようにならなければなりません。改善策を導き出すためには、課題をさまざまな面から観察・分析し、問題の本質を特定する力を身に着ける必要があります

潜在化している課題は、すでに表面化している課題と比べて、はっきりした原因や背景、問題の本質が見えづらいことが多いです。そのため、日ごろから1つの出来事に対して、いろいろな角度から視点を変えてみることや、かかわった人たちそれぞれの立場になって物事を考えることなどを癖づけておくと良いですね。

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キャリアアドバイザー

ロジックツリーを用いた考え方やロジカルシンキングなど、フレームワークを学んだうえで論理的に物事を分析する練習をしてみると力が身につきやすくなるのでおすすめですよ。

③常に最適解を追い求める

課題発見力は「現状に満足せずに最適解を模索し続ける」という姿勢で日々を過ごすと、力が磨かれやすいです。

人間は常に安定した状態をもとめてしまうため、自らリスクを冒すような行動をとりにくいです。しかし、ずっと安定した状態のままだと成長もなく、新しい発見も少なくなってしまいます。

現状維持は止まった状態だと認識されがちですが、自分が動いていない状況でも世の中は変化し進み続けています。そのため、相対的に見ると後退していることも少なくありません。現状のまま留まるのではなく、常により良い状態を目指して考え行動し続けることで、隠れた課題を見つけることができるといえますね

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キャリアアドバイザー

ただ、ずっと前を向いて行動し続けると身体や精神に影響が出てしまうこともあるため、都度自分の状態を確認しながら取り組んでくださいね。

加藤 大智

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中には課題発見力を鍛える研修プログラムをおこなう企業もある

厚生労働省が開発した教育プログラムや民間企業が提供している社員研修のなかには、課題発見力を鍛えるためのものがあります。

たとえば、厚生労働省が開発した建設・製造関連向けの「生産システム革新マネジャー育成講座 」では、俯瞰思考から問題と課題を発見して組織改革につなげる管理者を育成するプログラムを実施しています。ほかにも、民間企業が提供している中堅社員向けの「クリティカルシンキングで課題を解決する」スキルが学べる研修などもあります。

行政や企業が、費用と時間をかけてまで課題発見力を社員に根付かせたいと考えていることからも、課題発見力を身に着けることの重要性が感じられますね。

簡単3ステップで完成! 課題発見力の自己PRの作り方とコツ

課題発見力の自己PRを作成する3ステップ
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就活生

課題発見力を鍛える方法を知れたので、就職活動をしながら実践して身に着けていこうと思います!

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キャリアアドバイザー

心意気が素晴らしいです! 習慣にできると良いですね。

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就活生

はい!
ある程度自分の課題発見力をアピールする方向性が定まったので、自己PRの作り方について教えていただきたいです!

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キャリアアドバイザー

もちろんです!
課題発見力をアピールするとなったときに悩まないよう、ここで作り方とコツをマスターしておきましょう!

課題発見力は企業からも重宝される力であるため、しっかりとアピールできれば好印象を獲得できます。ここでは課題発見力の自己PRの作り方を3ステップで解説しながら、魅力的に示すコツもあわせてお伝えしていくので、自分自身が作るときのことをイメージしながら確認してみてくださいね。

こちらの記事では課題発見力だけでなく、自己PRの作り方を基礎から解説しています。
あわせて読んで自己PRの作り方をマスターしてくださいね。

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①結論:どのような課題発見力があるかを端的に伝える

まず最初に、自分自身にどのような課題発見力があるのか、「結論」を簡潔に伝えましょう。結論を最初に伝えることで、面接官も話の方向性をイメージしやすくなります。

ここでのポイントは、ただ課題発見力があると伝えるのではなく、課題発見力を自分の強みに寄せて具体化して伝えることです。課題発見力自体を別の言葉に言い換えても良いですね。ほかの学生と差別化を図ることや面接官の目を引くことにも役立ちますよ。

冒頭部分の「結論」で独自性を出す方法と例
  • 課題発見力の特徴を踏まえて、自分の強みに寄せて具体化して伝える
     例)私には「隠れた問題点を見つけ出す課題発見力」があります。
  • 課題発見力自体を別の言葉に言い換える
     例)私の強みは「現状に疑問を持ち今後起こりうる問題に対応する力」です。
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キャリアアドバイザー

面接官は自己PRを通じて、論理的思考力があるかどうかや相手への配慮があるかどうかなども見ています。
自己PRの構成や言葉の使い方などは相手にわかりやすいかどうかを重視して考えましょう。

②根拠:なぜ課題発見力があるのかエピソードを盛り込んで述べる

自分にどのような課題発見力があるかを端的に述べた後は、なぜ課題発見力があるといえるのかという「根拠」を、自分だけのエピソードを盛り込んで伝えましょう。

自分が体験したり取り組んだエピソードを交えることで、説得力がアップします。具体的には、課題を発見したきっかけや、どのように課題を整理して問題の本質を特定したのか、さらには導き出した改善策や実際に解決のために行動したことなどを伝えられると良いでしょう

加えて、自分なりの考え方や工夫した点を話すことで、自分の価値観や人柄まで伝えることができますよ。

「根拠」でエピソードを盛り込んだ例

私は大学1~3年生の頃に、個人経営のカフェでアルバイトをしていました。売上は好調で何も問題はないと思っていたのですが、注文を受けるメニューに偏りがあるように感じ調べてみたところ、1つのメニューが売上の4割を支えていることに気づきました。

看板メニューとして売上を支えているのは良いことなのですが、そのメニューの使用食材の価格が段階的に高騰してきており、今後メニュー価格も値上げせざるを得ない状況になるかもしれないと危機感を感じました。そこで、ほかにも売上を支えるメニューを作り出す必要があることを店長に提案しました。

③展望:入社後に課題発見力をどのように活かすかを示す

実際に課題発見力があることを示すことができたら、最後に身に着けた課題発見力を入社後にどのように活かしていくのかという「展望」を述べましょう。

面接官は、その学生が持つ強みやスキルが入社後に仕事で活かせるかどうかという「再現性」を確かめようとしています。そのため、課題発見力を身に着けたことだけを伝えても、実際にその企業の仕事で活かせるかどうかが不明瞭だと、説得力不足になりかねません。

自分が持つ課題発見力の今後の使い道を言葉にしてはっきりと示すことで、面接官も「この学生はうちの企業に必要な人材かもしれない」と、入社後に活躍しているイメージが湧きやすくなります。面接官の納得度が上がれば、選考突破する可能性も高まると考えられるので、ぜひ忘れずに伝えるようにしましょう。

後半部分の「展望」で課題発見力の活かし方を伝える例

・貴社に入社後もこの力を活かし、課題の早期発見と早期対応に尽力することで仕事をスムーズに進められるようにしたいと思っています。

・貴社に入社後も、より良い状態はないのかを模索し続け、課題の本質を解決する提案をして貴社に貢献したいと考えています。

【エピソード別】課題発見力の自己PR例文7選

【エピソード別】課題発見力の自己PR例文7選
  1. アルバイト
  2. ゼミ
  3. サークル
  4. ボランティア活動
  5. 部活動
  6. インターン
  7. 研究活動
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就活生

課題発見力の自己PRの作り方やコツを学んだことで、自分なりにアピールできる気がしてきました!
さっそく作ってみよう思うのですが、実際にどのような自己PRがあるのか例文があれば参考にしたいです!

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キャリアアドバイザー

わかりました!
エピソード別の例文を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

課題発見力の自己PRを作る際には、例文も参考にすると良いでしょう。ここではエピソード別の例文を7選紹介するので、自分自身のエピソードや作成した自己PRと照らし合わせながら確認してみてくださいね。

例文①アルバイト

例文

私には「先を見越して課題を見つけ出し改善策を提案する力」があります。

私は大学1~3年生の頃に、個人経営のカフェでアルバイトをしていました。売上は好調で何も問題はないと思っていたのですが、注文を受けるメニューに偏りがあるように感じ調べてみたところ、1つのメニューが売上の4割を支えていることに気づきました。

看板メニューとして売上を支えているのは良いことなのですが、そのメニューの使用食材の価格が段階的に高騰してきており、今後メニュー価格も値上げせざるを得ない状況になるかもしれないと危機感を感じました。そこで、ほかにも売上を支えるメニューを作り出す必要があることを店長に提案しました。

その結果、ホール中心のアルバイトでしたが、メニュー施策の立案や検討にまで携わらせていただいたうえ、完成したメニューは3カ月後には2番目に売上を支える柱のような存在にまですることができました。この経験から、現状が安定していたとしても先を見越して課題を見つけ出し、事前に対応する力を身に着けることができたと自負しています。

貴社に入社後は、この力を活かし現状に甘んじることなく常に先手を打って仕事を進め、危機を回避しながら売上アップにつなげたいと思います。

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キャリアアドバイザー

「結論」「根拠」「展望」が順番に網羅されている構成になっており、課題発見力をどうやって身に着け、これからどう活かしたいのかがよくわかりますね。
課題を見つけた着眼点も課題発見力があることをしっかりと示せています。

アルバイトの自己PRについてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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例文②ゼミ

例文

私の強みは「将来起こる問題を推測し前もって対応する力」です。

私が所属しているゼミでは、個人研究とゼミ生全員でおこなう研究の2つがありました。全員でおこなう研究は年の3分の2は個人で担当分野のリサーチやデータ収集を進め、最終的に全員分のデータを1つの資料としてまとめたうえで学会で発表することになっていました。

研究を始めた当初ゼミ生の間で会話がほとんどなく、個人の作業を進めている状況でした。現状では支障はありませんでしたが、最終的には皆で話し合い資料をまとめる必要があります。その際に関係性の構築ができていない状況であるとスムーズに進まなくなると危機感を感じた私は、月に1度ゼミ生全員でレクリエーションを開催し親睦を深めるための機会を設けることを提案しました。

その結果、月を追うごとに会話数は増え、ゼミの講義やレクリエーション以外でも一緒に活動する回数が増えていきました。そして、最後資料をまとめるときにはスムーズに進むだけでなく、学会で優秀賞を取るレベルまで研究の成果を出すことができました。この経験から、先に起こる問題を想像して早めに対応することでより良い成果を出すことができることを学びました。

貴社に入社後もこの力を活かし、課題の早期発見と早期対応に尽力することで仕事をスムーズに進められるようにしたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

課題発見力の特徴の中でも、先を見越したうえで現状を整理し、隠れた課題に早期に対応する力をしっかりとアピールできていますね。
エピソードに背景がしっかりと記載されているので説得力も出せています。

例文③サークル

例文

私には「問題の本質を見抜き適切な対処法を提案する力」があります。

私が所属していたダンスサークルは、私が入った時期に一気にメンバーが増え総勢100人を超える人数になっていました。練習は、主にサークルのリーダーがダンスの振り付けを考え、メンバー全員に一斉に教えた後、個人練習という流れで進んでいきます。しかし、何回合わせてみても全体が揃わないという事態が頻発していました。

私は「みんな踊れていないわけではないのになぜなのだろう」と疑問に思い、原因を探りました。しばらく見ていると、前が見づらいというようなしぐさをしたり、振り付けのスピードに追いつけていない人がいることに気づきました。本当の原因が「振り付けを教えるときの体制や教え方にある」と考えた私は、リーダーを配置したグループ分けをしたうえで、交代制でスタジオを使う制度を提案し、導入してもらいました。

その結果、練習の質が向上し、最終的に全体で合わせたときに全員の動きが揃うようになりました。この経験から、全体を観察し原因を分析することで問題の本質に辿り着けることを身をもって実感しました。

貴社でもこの力を活かし、物事を俯瞰的に見て問題の本質を見抜き、事態を改善に導けるように仕事に取り組みたいと思います。

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キャリアアドバイザー

課題発見力の重要なポイントである「課題の本質を導き出す力」を持っていることをしっかりと示せていますね。
また、本質を見抜くまでの経緯もしっかりと述べられているので、仕事で活かせるイメージも湧きやすいです。

サークルをテーマにした自己PRの作り方はこちらの記事でも解説しています。

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例文④ボランティア活動

例文

私には「課題を分析しより良い状況を模索する力」があります。

私は大学2年生の頃に、ボランティアで東南アジアにある国の教育支援活動に参加した経験があります。活動の一環で支援団体と大学が協力して、教科書やペンなど教育に必要な物資を届ける取り組みをしていました。

現状では物資を届けることに問題はなかったのですが、これから同じ教科書を次の年代に引き継いだり、内容が変更されたときに頻繁に輸送や更新をおこなう必要が出てくると、資料の供給が難しくなりそうだなと感じました。

そこで、課題のポイントを整理して考えたところ、タブレットに教科書をダウンロードして読む仕組みを導入すれば、輸送問題も解決され、内容の更新もスムーズにおこなえると思い至りました。そして、大学に今後表面化するであろう課題を共有し提案した結果、民間企業と提携して1人1つ中古のタブレットを使用できるようになりました。

貴社に入社後も、より良い状態はないのかを模索し続け、課題の本質を解決する提案をして貴社に貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

課題発見力の中でも、課題のポイントを整理して改善策まで提案するところまでしっかりアピールできていますね。
また、エピソードが仕事の実務でもすぐに役立つような内容のため、再現性も伝えられる良い例文です。

ボランティア活動をテーマにした自己PRの作り方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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例文⑤部活動

例文

私の強みは「現状に疑問を持ち今後起こりうる問題に対応する力」です。

私は大学時代にラクロス部に所属していました。私が3年前に入部した頃はなかなか試合で結果が出せず悔しい思いをしていましたが、私たちが勝てる陣形パターンを見出したことで、2年間で順位を大幅に上げることができました。

私が部内で最年長として部長になってからも同じように連戦連勝を重ねていたのですが、得点の取り方がワンパターンになっており、得点を取るには特定の陣形を組むことが必須になっていました。「これでは陣形を組めなくなったら今後勝ち続けることはできなくなる」と危機感を抱いた私は、今までとは別のやり方で勝ちにいく方法を模索し、メンバーに共有しました。

メンバーとともに練習を重ねた結果、特定の陣形だけでなく試合状況に臨機応変に対応しながら、徐々に別パターンでも勝てるチームになっていきました。この経験から、現状に満足せずに次に起こりうる課題を予測し、先回りして対策を打つことで、チームを新たな段階へと成長させることができると学びました。

貴社に入社後も、現状に慢心せずに次の課題を見つけ出し解決に向けて行動することで、自分自身とチームを成長させ続けていきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

好調な状況で周りの人が危機感を抱いていない中でも、1人先を見越して先回りして対策を実践したエピソードは説得力があります。
課題発見力のポイントを押さえて、しっかりと自分の力をアピールできていますね。

部活をテーマにした自己PRについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

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例文⑥インターン

例文

私には「情報収集することで隠れた課題を導き出す力」があります。

私は大学3年生のときに、スタートアップ企業で2週間インターンをした経験があります。実際に現場に入って社員の方の下で実際の業務を体験することが主でした。初日オフィスに出社した際、社員の皆さんがとにかく忙しそうに仕事をしていたことが強く印象に残り、なぜこれほど忙しい状態になっているのか原因を見つけ解決したいと思い至りました。

そこで、仮説を立てたうえで社員の皆さん1人ひとりに話を聞きに行き、共通点を探りました。その結果、単純作業の業務であっても個々人がそれぞれのやり方で対応しており、ルールやレギュレーションが統一されていないために、都度の確認や修正が必要になっている現状があることがわかりました。

そして、これまでの取り組みや導き出した課題点をメンターの社員の方に共有した私は、マニュアル作成の必要性についても提案し、その企業の業務効率化に貢献することができました。この経験から、あらゆるところから情報収集し共通点を分析することで、隠れた課題を見つけることができることを学びました。

貴社に入社後は、この力を活かして皆が気づいていない課題を発見し、解決案を模索しながら仕事に励みたいと思います。

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キャリアアドバイザー

課題発見力の中でも、情報収集と分析力をメインにしたエピソードになっていますね。
結論とエピソードに一貫性があり説得力があります。

例文⑦研究活動

例文

私の強みは「現状を多角的に分析し新たな課題を見つけ出す力」です。

私は「今後の社会で人々が豊かに暮らせる街」をテーマとして、研究活動をおこなっています。現代では科学技術の発展や文明の進化により、街の機能も充実してきており、特に都内では最先端技術が多く導入され街全体がスマートな印象になっています。一方で、発展した現代の街でも課題があると考え、実際に街に出て調査をしました。

さまざまな面から街や行き交う人々を観察した私は、街自体ではなくその街への「移動」に課題があると考えました。街が素敵になるほどそこに訪れる人々は増えますが、同時に移動時に混雑するため、トラブルが発生したり不快な思いをする人が多くなるのではないかと思いました。

街が魅力的になるほど移動する人々が増え混雑する状況を改善することで、人々が豊かに暮らせる街になると考えています。これからも引き続き研究活動を続けながら、改善策を模索し続けたいと思います。

貴社では、現状をいろいろな側面から分析し新たな課題を見つけ出す力を活かして、良い面だけに目を向けず常に改善策を考えられるように心掛けて仕事に取り組んでまいります。

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キャリアアドバイザー

一見良く見える状況でも、違う視点から見たら課題があると気づいたことをエピソードで述べており、課題発見力の「現状に疑問を持つ力」や「多角的に分析する力」をアピールできています。
入社後の活かし方も示せており良いですね。

課題発見力についてよくある質問に回答!

課題発見力について調べる中で疑問に思うことや相談したいこともありますよね。ここでは課題発見力について、学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 課題発見力とは何ですか?

    課題発見力とは、「現状では表面化していない課題を見つけ出して分析し、解決策を模索する力」です。目の前にある課題を解決することはもちろん重要ですが、現状が安定している状態であっても放っておくと対応が手遅れになってしまうような隠れた課題もあります。

    特に価値観が多様化した現代では1度正解を出したら終わる問題は少ないので、常に最適解を追いもとめ続けることが必要です。現状に満足せず新たな課題を見つけ出すために、課題発見力は必要不可欠な力だといえるでしょう。

  • 課題発見力をアピールするときのコツを教えてください。

    課題発見力をアピールするときは、「隠れた課題にどう気づいたのか」「物事を敏感に察知するためにどのような工夫をしているのか」など、潜在化している課題を見つけ出した背景を中心に、自分だけのエピソードを盛り込んで伝えると良いでしょう。加えて、課題を分析し改善策の提案までおこなったことを示せると、さらに良いですね。

    また、企業は示した課題発見力が仕事で活かせるのか「再現性」を見極めているので、入社後にどのように課題発見力を活かしていくのかを示せると説得力が増しますよ。

課題発見力とは隠れた問題を見つける力! 仕事での活かし方を示して高評価を狙おう

課題発見力とは、平常時であっても常に現状に疑問を持ち、まだ表面化していない課題を見つけ出して解決に導く力です。仕事においては、価値観が多様化しいろいろなモノやサービスが溢れる現代において、新たなビジネスチャンスをつかむきっかけを作る力ともいえるでしょう。そのため、課題発見力は企業からも重宝される力といえます。

自分自身が持つオリジナルの課題発見力をどのように仕事で活かすのかをしっかりとアピールして、企業からの高評価を狙っていきましょう。

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