目次
- 内定者の例文5選|キャリアアドバイザーの解説付き
- 【内定者例文①キャプテン】
26卒 高崎経済大学 コンサル業界 - 【内定者例文②控え選手】
26卒 久留米大学 総合商社 - 【内定者例文③マネージャー】
26卒 駒沢女子大学 教育業界 - 【内定者例文④大会経験】
26卒 北翔大学 建設機器レンタル業界 - 【内定者例文⑤指導経験】
26卒 関西学院大学 人材業界 - NG例文|キャリアアドバイザーによる添削付き
- ①大会の実績ばかりを押し出している
- ②「努力した」「頑張った」だけで終わっている
- ③専門用語を使っている
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。日々学生と面談するなかで、自己PRの題材に「サッカー」を選ぶ人をよく目にします。
正直な話、サッカー経験はアピールする学生が非常に多いテーマ。そのため、採用担当者の印象に残るためには一工夫が必要です。
そこでこの記事では、サッカー経験を自己PRした26卒内定者の実際の文章を紹介。キャリアアドバイザーが内定につながった評価ポイントや、サッカーをアピールする際の注意点を解説します。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
▶スポーツ・部活経験をアピールする人が参考にしたい記事(クリックして開く)
また、スポーツが好きな人に向いている仕事について以下の記事で詳しく解説しています。もし志望職種がまだ決まってない人がいたらあわせて確認してくださいね。
スポーツが好きな人に向いてる仕事16選|業務内容や必須資格を解説
内定者の例文5選|キャリアアドバイザーの解説付き
【内定者例文①キャプテン】
26卒 高崎経済大学 コンサル業界
私の強みは、高い目標に対して周囲を巻き込み、前に進める推進力です。高校サッカー部ではキャプテンを務め、チーム史上最高となる「リーグ戦ベスト8以上」を目標に掲げました。
当初、チーム内には「自分たちの実力では無理だ」という諦めの空気が漂っていました。そこで私は、精神論で引っ張るのではなく、目標と現状のギャップを分析し、「何を強化すべきか」を具体的に言語化してミーティングで共有しました。さらに、私自身が誰よりも早く練習を開始し、行動で本気度を示すことで、周囲の意識変革をうながしました。
徐々に部員の目の色が変わり、練習の質が向上した結果、目標を上回る成果を残すことができました。この経験から、困難な目標であっても、リーダーが道筋を示し熱量を持って行動すれば、組織は変えられることを学びました。貴社でもこの推進力を活かし、高い目標の達成に尽力します。
鋭く課題を発見する力を効果的にアピールする方法は以下の記事で解説しています。
課題発見力を徹底解剖! 隠れた問題の本質を見抜く力を企業に示そう
【内定者例文②控え選手】
26卒 久留米大学 総合商社
私は、置かれた環境で自らの役割を見出し、組織に貢献できる人間です。高校時代は100名規模のサッカー部に所属していましたが、スランプにより下級生にレギュラーを奪われる挫折を経験しました。
悔しさはありましたが、「試合に出られないから貢献できない」と腐るのではなく、「今の自分にしかできない役割は何か」を自問しました。そこで、私は「チームの土台作り」に徹することを決意し、練習環境の整備や、Bチーム以下のメンバーのモチベーション管理など、裏方の業務を率先して引き受けました。
その結果、公式戦のピッチには立てませんでしたが、部員や指導者から「お前がいるからチームが回る」と言われるほど信頼を獲得できました。この経験から、どのような立場であっても視点を変えれば組織に不可欠な存在になれることを学びました。貴社でも、状況に応じた最適な行動で組織の成果に貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「成功談」より「挫折経験」が刺さる
サッカーをテーマにした自己PRでは「優勝しました!」といった耳障りの良い話ばかり並びますが、実は採用担当者は「思い通りにいかなかったときにどう振る舞うか」を知りたいと思っています。
このエピソードの良い点は、レギュラー落ちという「挫折」を認め、そこから腐らずに自分にできることを模索した点です。ビジネスの現場も理不尽や失敗の連続。そのなかで、「自分は今、何ができるか」を考えて動ける人材は、組織の安定に不可欠な存在として評価されます。
▶挫折・失敗経験をアピールする際に参考にしたい記事(クリックして開く)
挫折・失敗経験を効果的にアピールする方法
【例文5選】就活で「挫折経験」を魅力的に伝える6ステップを解説!
「失敗から学んだこと」の例文|26卒内定者の実例とNG添削!
自分が組織を下から支える「縁の下の力持ち」だと思う人は以下の記事も参考にしてください。
自己PRで「縁の下の力持ち」はアリ? 企業の本音と伝え方のコツ
【内定者例文③マネージャー】
26卒 駒沢女子大学 教育業界
私の強みは、組織の課題を客観的にとらえ、解決の仕組みを作れることです。この強みは、高校のサッカー部でマネージャーを務めた際に発揮されました。
当時、チームは公式戦で1勝もできない状況が続いており、選手間のコミュニケーション不足による士気の低下が課題でした。私は「地区大会2勝」という目標を掲げ、精神的なサポートだけでなく、組織としての連携強化に着手しました。 具体的には、不定期だったミーティングを「2週間に1度の定例化」とし、学年の壁を越えて意見を出し合う場を制度化しました。また、次回の会議までの短期目標を設定し、進捗を確認し合うサイクルを作ることで、チームの方向性を統一しました。
結果、選手間の連携が深まり、目標としていた地区大会2勝を達成しました。この経験から、組織の成果最大化のために、客観的な視点で環境を整える重要性を学びました。貴社においても、冷静な現状分析と周囲を巻き込む行動力で貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「尽くすマネージャー」からの脱却が重要
マネージャー経験のガクチカは、「お守りを作りました」「水を渡して支えました」といった献身性のアピールになりがち。しかし、このエピソードは「会議の定例化」「短期目標の管理」という組織マネジメントに焦点を当てている点が非常に優秀です。
企業が求めているのは「献身的な優しさ」ではなく「組織を勝たせるロジック」です。ホスピタリティだけでなく、論理的な施策でチームを変えた経験は、総合職やコンサルタント職など幅広い職種で高く評価されますよ。
【内定者例文④大会経験】
26卒 北翔大学 建設機器レンタル業界
私は体育会サッカー部に所属し、全国大会出場を目標に活動していました。しかし、前期リーグ戦での成績不振から、チーム全体のモチベーション低下が課題となっていました。
この状況を打破するため、私は2つの工夫をしました。まず1つ目に、主力選手を誘って食事会を企画しました。あえてサッカー以外のプライベートな話題も共有することで、選手間の心理的な距離を縮め、本音で話し合える環境を作りました。
2つ目に、各選手の役割の明確化です。それまでは個人の裁量に頼る部分が多かったため、各選手の特徴を改めて分析し、試合中の役割を言語化して共有しました。
これらの結果、チームに一体感と迷いのないプレーが戻り、目標の全国出場には届かなかったものの、リーグ戦3位という結果を残すことができました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「精神面」と「仕組み」の両方にアプローチしよう
このガクチカの最大のポイントは、「食事会で仲良くなった」だけで終わらせず、「役割の明確化」という仕組みの改善まで踏み込んでいる点です。
サッカーの自己PRでは多くの学生が「チームの雰囲気を良くするために話し合いました」という精神的なアプローチだけで話を終えてしまいます。しかし、ビジネスの現場では「仲が良いだけ」では成果は出ません。 この例文は、1つ目で「本音で話せる関係作り」をおこない、2つ目で「個々の役割定義」をおこなうという、精神面と仕組みの両面からアプローチができています。
どちらか一方ではなくこの両方ができる人材には、入社後もプロジェクトを円滑に進めてくれるイメージが湧きやすいですよ。
【内定者例文⑤指導経験】
26卒 関西学院大学 人材業界
私は学生時代、母校のサッカー部でヘッドコーチを務め、50名以上の部員を率いて県大会優勝を成し遂げました。当初のチームは個々の能力頼みで、組織的な成長が課題でした。
そこで私は、指導に「客観的な指標」を導入しました。具体的には、選手のプレー構成要素を分解し、各項目に10点満点の評価基準を設けた「スキル評価シート」を作成しました。練習試合ごとに数値を記録・分析し、感覚的なアドバイスではなく、データに基づいたフィードバックを徹底しました。 これにより、選手自身が「今の自分に何が足りないか」を明確に理解できるようになり、自主練習の質が劇的に向上しました。
結果、個々の課題克服がチーム全体の底上げに繋がり、目標であった県大会優勝を達成しました。この経験から、課題を数値化・可視化して改善サイクルを回すことの重要性を学びました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「センス」を「数値」に落とし込む能力は即戦力級
サッカー指導という「センス」や「精神論」がはびこりがちな領域に、「評価シート」や「数値分析」といった客観的な指標を持ち込んでいる点が秀逸です。
ビジネスは「頑張る」ことではなく「成果を出す」ことがゴールであり、そのために具体的な数値で目標を設定し管理します。この学生は、「モチベーションを上げました」という抽象的な話で終わらせず、「何を指標にして行動を変えさせたか」という数値を用いた課題解決の経験を話せているため、即戦力という印象を残せるでしょう。
NG例文|キャリアアドバイザーによる添削付き
①大会の実績ばかりを押し出している
私は高校時代、サッカー部のキャプテンとしてチームを牽引し、県大会で準優勝という結果を残しました。
私たちの地域は強豪校が多く、県大会ベスト4の壁を越えることが長年の課題でした。しかし、私はチーム一丸となって勝利を目指すことを掲げ、厳しい練習にも耐え抜きました。その結果、創部以来初となる決勝進出を果たし、準優勝という輝かしい成績を収めることができました。
この経験から、高い目標に向かって努力し、結果を出すことの重要さを学びました。貴社でもこの優勝経験を活かし、必ず結果を出して貢献したいと考えています。
「すごい結果」=「すごい人材」ではない
素晴らしい実績ですが、これでは「チームが強かっただけでは?」と思われてしまいます。採用担当者が知りたいのは「準優勝」という結果ではなく、「なぜ勝てたのか?」「あなたが具体的に何をしたのか?」という過程です。
「チーム一丸となって」という便利な言葉に逃げず、あなたが直面した課題と、それに対する具体的な解決策を語ってください。
高校のサッカー部で、キャプテンとして組織の「意識改革」に取り組み、県大会準優勝に貢献しました。
当初、チームは個々の技術は高いものの、連携不足でベスト4の壁を越えられずにいました。私はキャプテンとして、試合中のミスを互いに指摘し合えない「遠慮」が敗因だと分析。そこで、練習後に学年関係なく意見を戦わせるミーティングを導入し、本音で議論できる風土を作りました。
その結果、試合中の連携ミスが激減し、創部初の決勝進出を果たしました。この経験で培った「課題の本質を見抜き、組織の風土を変える力」を貴社で発揮したいです。
②「努力した」「頑張った」だけで終わっている
私は大学のサッカー部で、レギュラー獲得のために誰よりも努力しました。
入部当初、私は周りのレベルについていけず、試合に出られない日々が続きました。しかし、私は決して諦めませんでした。毎朝誰よりも早くグラウンドに行き、自主練習をおこないました。また、全体練習が終わった後も残って走り込みをおこない、体力をつけました。
どんなにつらくても継続する「忍耐力」と「根性」には自信があります。社会人になっても、どんな困難な壁にぶつかっても、持ち前の粘り強さで必ず乗り越えていけると確信しています。
「根性論」だけでは仕事は任せられない
「頑張りました」という精神論だけだと、「言われたことしかやらない人」「効率が悪そうな人」と誤解されるリスクがあります。
ビジネスで求められるのはがむしゃらな努力よりも、効率的で再現性のある努力です。なぜその練習が必要だったのか、その結果数値としてどう変化したのか、客観的な事実を盛り込みましょう。
大学のサッカー部で、データ分析に基づいた課題解決をおこない、レギュラーを獲得しました。
入部当初、試合終盤の失点が課題でした。私は自分の走行データを分析し、後半20分以降のスプリント回数が他選手より3割少ないことを突き止めました。そこで、単なる走り込みではなく、心拍数を管理したインターバルトレーニングを導入し、3カ月間徹底しました。
結果、後半の運動量が数値上でチーム1位となり、スタメンに定着しました。現状を客観的に分析し、最短距離で成果を出すための「戦略的努力」を貴社の営業活動でも実践します。
③専門用語を使っている
私はボランチとして、リスク管理とビルドアップの質向上に尽力しました。
チームは前掛かりになった瞬間の被カウンターに弱点がありました。そこで私は、バイタルエリアを埋めつつ、相手のシャドーの動きを消すポジショニングを徹底しました。また、攻撃時にはセンターバックの間に落ちて数的優位を作り、くさびのパスを入れることで攻撃のスイッチを入れました。
この経験から、常に周囲の状況を把握する力と、攻守のバランスを整える能力が身につきました。貴社でも全体を俯瞰し、チームをコントロールする役割を担いたいです。
面接官を「置いてきぼり」にしない
「ボランチ」「バイタルエリア」など、サッカー好きなら慣れ親しんだ当たり前の用語ですが、知らない人にとっては呪文と同じです。内容が入ってこないどころか、「相手の立場に立って話せない人」と判断されてしまいます。
専門用語は、誰にでもわかる一般的な表現に変換しましょう。
サッカー部で「守備の要」となるポジションを務め、チームの守備崩壊を防ぎました。
チームは攻撃時に守りが手薄になり、失点することが課題でした。そこで私は、常にフィールド全体を俯瞰し、危険なスペースを予測して先に埋める「リスク管理」を徹底しました。また、味方に具体的な指示を出して陣形を整え、相手の攻撃の芽を摘み取りました。
その結果、リーグ戦での失点数を前年の半分に減らすことができました。この経験で培った「状況を先読みしてリスクを回避する力」と「周囲を動かす統率力」を、貴社の業務で活かしたいです。
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キャリアアドバイザーが読み解く!「課題」に対してどう行動したかがリーダーの価値
キャリアアドバイザー
長尾 美慧
プロフィールをみるサッカー経験のアピールで重要なのは、「役職」ではなく「課題解決のプロセス」です。このエピソードで評価できるのは、「諦めの空気が漂っていた」という明確な課題に触れている点です。
全員がやる気のあるチームをまとめるのは簡単です。しかし、実際のビジネスの現場ではこのような障壁が立ちはだかることがほとんど。困難のなかでいかに工夫をして成果を出したかというエピソードこそ採用担当者に刺さります。