目次
- 体を動かす仕事を志望するなら体力面とスキル面で分けて考えよう!
- 体を動かす仕事が向いている人の特徴
- ①体を動かすことが好きで夢中になれる
- ②ある程度体力に自信がある
- ③デスクワークに少し苦手意識がある
- どうやって探す? 体を動かす仕事の3つの探し方
- 求人サイトで「体を動かす仕事」と検索する
- OB・OG訪問で志望業界の人に聞く
- 就活エージェントに相談する
- 仕事の範囲は幅広い! 体を動かす仕事の主な4つのタイプ
- ①気軽に始められる体を動かす仕事
- ②体力や筋力が必要な体を動かす仕事
- ③専門的なスキルや知識が必要な体を動かす仕事
- ④特定の資格や試験の合格が必要な体を動かす仕事
- 気軽に始められる体を動かす仕事3選
- 飲食店スタッフ
- 販売スタッフ
- 家事代行サービス
- 体力や筋力が必要な体を動かす仕事6選
- 土木作業員
- 引っ越し作業員
- 警備員
- 工場の作業員
- 清掃員
- 配送ドライバー
- 専門的なスキルや知識が必要な体を動かす仕事7選
- フィットネスインストラクター
- ヨガインストラクター
- スポーツトレーナー
- 外回りの営業職
- 探偵
- 建設関係の仕事
- 特定の資格や試験の合格が必要な体を動かす仕事9選
- 保育士・幼稚園教諭
- 体育教師
- 介護士
- 看護師
- 警察官
- 消防士
- 第一次産業にかかわる仕事
- やりがいにつながる! 体を動かす仕事のメリット
- 仕事をすることが健康につながる
- 充実感や達成感を得られる
- 業務の延長で資格取得につながる仕事もある
- 当然リスクもある! 体を動かす仕事のデメリット
- 身体的に負荷のかかるような仕事の可能性がある
- 体調不良や加齢によって思うように働けなくなるリスクがある
- 仕事がルーティン化するとスキルアップしづらい
- 自分に合った体を動かす仕事を選ぶための3つのポイント
- ①興味のある仕事内容か
- ②自分の体力に合っているのか
- ③どのような職場環境を求めるのか
- 周りに差を付けよう! 体を動かす仕事に就くためにすべき対策
- 「体を動かすことが好き」以外の志望理由を言語化する
- 入社後のキャリアビジョンを伝えられるようにする
- 時間に余裕があるならアルバイトで経験を積むのもおすすめ!
- 体を動かす仕事の将来性はスキルを磨くかで左右される!
- 体を動かす仕事を志望する学生からよくある質問に回答!
- 体を動かす仕事を目指すなら、体力面や職場環境を考慮して選ぼう!
体を動かす仕事を志望するなら体力面とスキル面で分けて考えよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。業界・企業研究を進めている学生から
「体を動かす仕事に興味があるのですが、どのような職種がありますか? 」
「自分に合った仕事を見つけるにはどうしたらいいですか? 」
このような質問を受けることがあります。
就職をするなら、デスクワークよりも体を動かしながら働ける仕事の方が興味があるという学生もいるでしょう。しかし一口に「体を動かす仕事」といっても幅広い仕事があり、体力や筋力の求められるレベルや専門的な知識の有無など、さまざまな種類に分けられます。
幅広い仕事の中から自分に合った職種を絞り込むためにも、この記事では、体を動かす仕事の職種25選とその業務内容を紹介します。
また、自分に合った仕事の見つけ方や選考対策も紹介するので、漠然と体を動かす仕事がしてみたいと思っている人は、ぜひこの記事から興味のある職種を見つけてみてくださいね。
体を動かす仕事が向いている人の特徴
就活生
キャリアアドバイザー
たしかに向き不向きは仕事選びで大切なポイントですよね。ではまず、どんな人が体を動かす仕事に向いているのか解説します!
体を動かす仕事に興味があっても、「向いていない仕事だったら辛そうだな」と迷っている学生も多いのではないでしょうか。たしかにデスクワークに比べて体力も必要であることも多く、もし向いていない場合は仕事を続けることが辛くなってしまう場合もあります。
ここでは、体を動かす仕事に向いている人の特徴を3つ紹介します。これらに当てはまっていれば、きっと体を動かす仕事で楽しく働けますよ。
①体を動かすことが好きで夢中になれる
体を動かす仕事に向いている人には、そもそも体を動かすことが好きな人が多いでしょう。スポーツ以外でも、筋トレやウォーキングなど、軽く体を動かすことでも、していて苦でなければ体を動かす仕事に向いているといえます。
「体を動かす仕事は運動が得意でないといけないのかな」と思う人もいるかもしれませんが、大切なのはその行動を楽しめるかがポイントです。運動が得意でなくても、なんとなく休日は外に出て遊びたい、じっとしているより何か行動していたいという人には向いているといえるでしょう。
②ある程度体力に自信がある
体を動かす仕事を続けていくには、ある程度の体力が必要になります。たとえば飲食店のスタッフで考えると、料理の配膳や片付け、お皿洗いなども含めて1日7〜8時間ほど動き回りながら仕事をしなければならないことも多いです。
体を動かす仕事の中には、こういったように筋力や体力を使う仕事がたくさんあるので、体力に自信がある人は、基本的にどんな体を動かす仕事でも向いているといえますね。
③デスクワークに少し苦手意識がある
デスクワークに苦手意識がある人も体を動かす仕事に向いているでしょう。
デスクワークの場合は、1日7〜8時間のうち、ほとんどの時間をパソコンと向き合って仕事をすることになります。職種によっては、顧客や他部署とのかかわりが薄い仕事もあるので、コミュニケーション自体が少ない可能性もあるのです。
このような職場環境に少し苦手意識がある人は、体を動かす仕事がおすすめです。特に誰かとコミュニケーションを取ることが好きな人は、接客業などの体を動かす仕事に向いているでしょう。
キャリアアドバイザー
接客業であれば、体力にあまり自信がなくても問題ない場合が多いので、自分の価値観に合う方を選択してみてくださいね!
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
ここまで体を動かす仕事に向いている人を紹介しましたが、逆にあまり向いていない人はどのような人なのでしょうか。それは、体を動かすことが好きでも、情報を扱う仕事への関心度の方が高い人です。
情報を扱う仕事を好む学生の特徴は、パソコンやプログラミングが趣味だったり、最新の家電やゲームに詳しかったりする人が多く見られます。そのような人達は、体を動かして充実感を得るよりも、情報収集やその情報を活かせることに喜びややりがいを感じる傾向にあります。そのため学生時代に情報を扱った経験が、仕事選びや入社後の活躍につながったりするものです。
そのため、このような学生は体を使う仕事ではない方が能力を発揮できて、楽しく働けると思いますよ。
どうやって探す? 体を動かす仕事の3つの探し方
就活生
体を動かす仕事を探そうと思っても、業界・業種も幅広いのでどのように探せば良いのか悩んでしまいそうです……。
キャリアアドバイザー
探してもなかなか興味の湧く仕事が見つからない場合もありますよね。ここでは3つの探し方を紹介しますね。
「体を動かす仕事」と一口にいっても、実際はさまざまな業界・業種の仕事があります。やみくもに探しても、思うように自分に合った仕事を見つけることは難しいです。
そこでここからは、広い業界・業種から体を動かす仕事を探すために役立つ3つの探し方を紹介します。
求人サイトで「体を動かす仕事」と検索する
まず簡単にできることとして、求人サイトのキーワード検索の欄に「体を動かす仕事」と入力して探す方法が挙げられます。求人票にはその仕事がおすすめな人の条件が書いていることが多く、「体を動かすことが好きな人におすすめ」のように記載されていることもあります。
この条件が入っている仕事は、体を動かす仕事に興味がある人にはぴったりの求人なので、まずはどのような仕事の募集があるのかざっくりと見てみましょう。業界・業種関係なくヒットするので、業界もまだ絞れていない人にはおすすめの方法です。
キャリアアドバイザー
まずはおおまかに気になる業界や業種を見つけて、ほかの方法と併用して応募企業を絞っていきましょう!
OB・OG訪問で志望業界の人に聞く
大まかに志望業界が定まったら、OB・OG訪問を活用することもおすすめです。あまり求人が見つからない業界などは特に、先輩たちがどのようなフローで選考を受けていたのかを聞いてみましょう。
たとえば、スポーツジムなどで働くパーソナルトレーナーの求人が探しやすい求人サイトとしては、「フィットネスサロン」や「フィットネスジョブ」などの専門の求人サイトがあります。しかし、こういった情報を自分で検索して見つけるのは難しいですよね。
このような情報以外でも、OB・OGなら知っている求人の探し方があるかもしれないので、効率的に就活を進めるためにも、貴重な情報収集の手段として活用してみてくださいね。
OB・OG訪問をする前に、基本的なマナーを確認しておきましょう。
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就活エージェントに相談する
困ったら就活エージェントを頼ることも1つの手です。エージェントは膨大な数の会社の情報を持っているので、相談することで自分に合った体を動かす仕事を探してくれます。
相談する際には「体を動かす仕事」のほかにも1〜2個条件を考えておくと、企業を絞りやすいのでおすすめです。もしそれ以外の条件が浮かばない場合は、その状況もエージェントに相談して、一緒に条件を考えることもできます。より多くの候補から吟味するためにも、一度エージェントを頼ってみても良いかもしれませんね。
キャリアアドバイザー
もし体育会出身で体を動かす仕事に就きたいという学生は、体育会学生専門のエージェントもあるので、ぜひ調べてみてくださいね。
仕事の範囲は幅広い! 体を動かす仕事の主な4つのタイプ
体を動かす仕事の範囲はとても幅広く、軽めに体を動かす仕事もあれば、体力も筋力も必要な仕事もあります。
ここでは体を動かす仕事を大きく4つのタイプに分けて紹介するので、まずはどのような仕事があるのか大枠をつかんでいきましょう。
①気軽に始められる体を動かす仕事
まずは、気軽に始められて、適度に体を動かす仕事についてです。このタイプに分類されるのは、デスクワークがある場合もありますが、働く中で体を動かす割合が多い仕事です。
このタイプの特徴は、運動量が適度なので、体力に自信がない人でも気軽に始めることができる点です。そのため、デスクワークは苦手だけど、大きく負荷がかかるような運動が必要な仕事は不安という人にぴったりな仕事ですよ。
②体力や筋力が必要な体を動かす仕事
体を動かす仕事には、まさに体力や筋力が必要で、体を動かすことが業務のメインになる仕事もあります。イメージしやすいのは、土木作業員や引っ越し作業員などですね。
この仕事の特徴は、体力や筋力が必要な分、気軽に始められる体を動かす仕事よりも、給与面の待遇が良い傾向にある点です。しかし、体力面で無理をしすぎると、長期的に見て働けなくなるリスクも大きいので、体力や筋力に自信がある人におすすめです。
③専門的なスキルや知識が必要な体を動かす仕事
体を動かす仕事のなかには、専門的な知識やスキルがあることが前提となる仕事もあります。特にスポーツにかかわる仕事は、ただ運動ができるだけ、体力があるだけでは難しく、一定の知識がないと就くことができません。
専門的なスキルが必要な仕事の特徴は、知識やスキルを活かしてスキルアップやキャリアアップが見込める点です。専門的な知識をより深めていったり、同じ分野でも別のスキルを磨いたりなど、すでに専門的な知識がある分、その後のキャリアも描きやすくなりますよ。
④特定の資格や試験の合格が必要な体を動かす仕事
最後は、特定の資格や試験の合格が必要な仕事です。国家資格試験や公務員試験など、難易度の高い試験に合格してはじめてその仕事に就くことができます。
このタイプの特徴は、専門性の高い業務を担当している点です。資格取得や試験合格のための勉強は必須ですが、合格できれば就職先の選択肢も増え、就職後のキャリアアップも見込めるので、もし勉強の時間が確保できるならこのタイプの仕事を目指してみても良いかもしれませんね。
気軽に始められる体を動かす仕事3選
- 飲食店スタッフ
- 販売スタッフ
- 家事代行サービス
体を動かす仕事のなかでも、比較的気軽に始められるような仕事は、大きなグループとして3種類に分けられます。
アルバイトとしても身近な仕事が多いので、軽く体を動かす仕事をしたい人はこの3種類から選んでみてくださいね。
飲食店スタッフ
体を動かす仕事で人気な仕事として、飲食店スタッフが挙げられます。レストランやカフェ、居酒屋、ファストフード店など、すべて飲食店スタッフとしてまとめられるので、どのような環境や雰囲気で働きたいかによって選択肢はさまざまです。
飲食店スタッフとして働く場合は、キャリアアップとともに体を動かす仕事ではなくなる可能性があることも覚えておきましょう。最初はホールスタッフやキッチンスタッフからのスタートだとしても、キャリアアップすると店舗責任者、マネージャーとマネジメント要素が強くなります。
マネジメントの仕事は、自分が動くのではなく社員を管理する側になるので、最初の頃のような仕事はほとんどなくなります。もし体を動かす仕事を継続したい場合は、マネジメント領域以外のキャリアアップを希望すると良いでしょう。
飲食業界に興味がある人は、この記事もぜひ確認してみてくださいね。
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販売スタッフ
販売スタッフも、飲食店スタッフと同じくらい人気の職種です。服やアクセサリーを扱うアパレル系の販売員から車などの製品を扱う販売員まで含めるので、これも仕事の幅はとても広くなります。
多くの販売員に共通するのは、基本的に立ち仕事で顧客とのコミュニケーションが活発という点です。会話の中で商品をおすすめしたり、他社の商品と比較したりするので、扱う商品への興味があるかは大切になります。
そのため、自信を持っておすすめしたい、買ってもらいたいと思えるような商品を扱っている仕事を選択するのが良いでしょう。好きな商品であれば仕事も楽しくなるので、一石二鳥ですね。
販売職のやりがいや志望動機の書き方は、この記事を参考にしてくださいね。
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家事代行サービス
家事代行サービスとは、掃除や料理、洗濯などの一般的な家事を代行してくれるサービスのことを言います。似ているサービスにハウスクリーニングがありますが、ハウスクリーニングは清掃に特化していて、専用の洗剤や器具でエアコンや換気扇などを掃除するサービスを表します。
そのため家事代行サービスの方であれば、一般的な家事の経験があればどんな人でも始めることができます。もし家事の仕方があっているか不安という人でも、多くの家事代行サービスでは研修を受けられるので問題ありません。
掃除や洗濯などの家事は、一つひとつはそこまで体力を使わなくても、部屋全体を掃除しようと思ったら意外と体力が必要な作業です。掃除は好きだけど清掃員は大変そうという人は、適度に体を動かしながら働けるので、ぜひ一度検討してみてくださいね。
体力や筋力が必要な体を動かす仕事6選
- 土木作業員
- 引っ越し作業員
- 警備員
- 工場の作業員
- 清掃員
- 配送ドライバー
次は、「体を動かす仕事」と聞いてイメージしやすい、体力や筋力が必要な仕事です。この仕事は体を使って働くことがメインになるので、体を動かす仕事の中でも身体的にハードな内容になります。
しかし、その分給与面は気軽に始められる仕事より良い傾向にあるので、体力に自信がある人はぜひこの6種類から選んでみてください。
土木作業員
土木作業員とは、土木工事に関するさまざまな業務を担当する仕事です。現場を整備したり資材を運んだりと、現場によって作業は異なりますが、基本的には肉体労働がメインになります。また、屋外での作業が多いので、夏は暑く冬は寒いという環境で働く厳しさもあるでしょう。
こうした負担がある分、ほかの仕事よりも給与は高めに設定されている傾向にあります。給与面も重視した仕事選びをしていて、かつ体力や筋力には自信があるという人にはおすすめです。
土木業界の現状や課題は、この記事で詳しく解説しています。
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引っ越し作業員
体力や筋力に自信がある人におすすめなのは、引っ越し作業員です。引っ越しのための荷物の積み込みや荷下ろしが主な仕事で、冷蔵庫や洗濯機などの大型の家電の運搬も必須なので、かなりの体力と筋力がもとめられます。加えて、顧客の荷物に傷を付けてはいけないので、丁寧さや几帳面さもあると良いですね。
また、引っ越し作業は基本的に数人のチームでおこなうので、コミュニケーション能力も必要です。チームの連携だけでなく顧客とのコミュニケーションも求められるので、働く中では、効率的に作業をおこなうスキルや顧客を不安にさせない接客スキルが身に付きますよ。
キャリアアドバイザー
アルバイトとして1日からでも体験できるので、迷ったら一度体験してみるのもおすすめですよ。
警備員
警備員は、マンションやオフィスビルなどに不審者が侵入してこないように警備をおこなう仕事です。日中も夜間も歩きながら警備をおこなうので、常に体を動かすことになります。
屋外の警備もありますが、建物内での仕事が多いので環境に左右されないのも良いポイントですね。
ただ、いざ不審者と対峙した際には施設の住民や関係者を守らなければいけません。そのため、どんな人が侵入しても対処できるような集中力と状況判断力は必要になります。
警備業界はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、さまざまな職種があります。詳しくはこの記事で解説しています。
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工場の作業員
体力が必要な仕事として、工場の作業員もイメージしやすいですよね。工場の作業員には、加工や検品、搬入・搬出などさまざまな業務があります。
基本的に工程ごとに細かく仕事が分類されているので、マニュアル通りのルーティンワークがほとんどです。どの仕事も立ち仕事がメインですが、業務によって重い部品を運んだり物品の移動が多かったりと、運動量は異なります。
作業自体は個人作業が多いので、1人で集中して仕事をしたい人にはおすすめです。一方で、自分なりに創意工夫をして働きたい人は、マニュアル通りの作業を求められるのであまり向いていないといえます。
清掃員
清掃員は、オフィスビルや商業施設、ホテルなどの掃除をする仕事です。室内の掃除だけでなく、窓ガラスや外壁などの屋外の掃除を担当することもあります。
清掃作業自体はそこまで力も必要ないですが、大きな施設の清掃員だと清掃箇所が多いため、一日中動き回ることになります。掃除だけでなく掃除用具を持って移動するだけでも運動になるので、想像以上に運動量の多い仕事といえます。
キャリアアドバイザー
清掃員も基本は個人作業なので、掃除が好きで集中して取り組みたい人にはおすすめですよ。
清掃業の志望動機は、業界知識とスキルのアピールが大切です。この記事でアピールの仕方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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配送ドライバー
配達ドライバーは、トラックを運転して配送先に荷物を届ける仕事です。どんな荷物でも仕事自体は基本変わらないので、トラックに荷物を積んで届けるというルーティンワークになります。
運転免許は必須ですが、もしキャリアアップを目指すならより大きなトラックを運転できるように、中型や大型の免許の取得に挑戦しても良いかもしれませんね。
荷物の配達のほかに、フードデリバリーも配送ドライバーの分類に入ります。フードデリバリーサービスのほうが移動距離も短く、荷物の重量も軽いですが、バイクや自転車で運ぶ場合は車での配達より体力が必要です。
キャリアアドバイザー
フードデリバリーも気軽に始められる仕事なので、運動の代わりとして初めてみても良いかもしれませんね。
専門的なスキルや知識が必要な体を動かす仕事7選
- フィットネスインストラクター
- ヨガインストラクター
- スポーツトレーナー
- 外回りの営業職
- 探偵
- 建設関係の仕事
ここまでは、体を動かすことが好きで体力がある程度あれば誰でも挑戦できる仕事を紹介しましたが、ここからは前提としてスキルや知識がもとめられる仕事を紹介します。
最初からスキルや知識がなくても、学ぼうとする意欲や姿勢があれば就くことができる仕事もあるので、まずはどんなスキルがもとめられるのか知るところからはじめましょう。
フィットネスインストラクター
フィットネスインストラクターとは、スポーツ種目の指導をしたり、スポーツジムやフィットネスクラブで利用者をサポートしたりする仕事です。インストラクター自身がメインで動くというよりも、利用者のサポートや指導がメインの業務になります。
そのため、ただ体力や筋力があるだけでなく、指導するための知識が必要です。また、利用者と信頼関係を築くためにコミュニケーション能力も必要不可欠になります。
体を動かすことが好き、誰かの役に立ちたい、人とかかわって仕事がしたいという人にはおすすめですよ。
キャリアアドバイザー
未経験でも就くことができる仕事ですが、現場で経験を積みながら、「NSCA認定パーソナルトレーナー」のような資格を取得してスキルアップできる道もありますよ!
スポーツジムへの就職を目指すなら、「スポーツ好き」以外の理由を言語化しましょう。こちらの記事で志望動機のポイントを解説しています。
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ヨガインストラクター
ヨガインストラクターは、ヨガを専門で指導するスポーツインストラクターです。この仕事もヨガの指導やサポートがメインになります。専用の器具などが必要ないので、最近ではオンラインのヨガインストラクターをしている人もいます。
ヨガインストラクターになるために資格は必須ではありませんが、知識を深めるためにも「ヨガアライアンス」の資格を取っておくのがおすすめです。国際的に通用する資格なので、より利用者に信頼してもらうためにも挑戦してみて損はないですよ。
スポーツトレーナー
スポーツトレーナーは、スポーツインストラクターと同じようにスポーツを指導したりサポートしたりする仕事ですが、スポーツトレーナーの場合はプロのアスリートを相手にする場合が多くなります。
そのため、スポーツの指導のほかにも、選手の食事や睡眠などの健康管理や怪我の防止、もし怪我をしてしまったときのリハビリサポートなども業務範囲なので、スポーツインストラクターより広い知識が必要です。
また、「柔道整復師」や「理学療法士」などの資格を持っていると、選手が怪我をしたときに医療行為をおこなうことができます。どちらも国家資格なので取得は難しいですが、より責任のある仕事を任せてもらうためにも、この職種を目指す場合はぜひ挑戦してみてくださいね。
外回りの営業職
外回りの営業職はデスクワークに分類されることもありますが、1日の中では動いている時間の方が長い場合も多いので、体を動かす仕事といえます。
特に既存顧客を相手にするルート営業は、デスクワークと外回りをバランスよくおこなえるので、ずっと机に向かって仕事をするのはきついという人にはおすすめです。
営業職として活躍するためには、交渉力や傾聴力など、コミュニケーション面でのスキルが必要なので、働く中で自分なりに磨く必要があります。スキルを磨いていければ、よりバランスの良い働き方も実現できますよ。
キャリアアドバイザー
営業職であれば、将来的に体を動かす仕事ではなくデスクワークの仕事で働きたいと思ったときもシフトがしやすいのでおすすめです!
営業職は就活生にも人気な職種なので、志望動機で差をつけるのがポイント! 営業職の志望動機の書き方はこの記事で解説しています。
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営業職は競争が厳しいので、具体性と意欲をアピールした志望動機で差別化を図ることが重要です。 この記事では営業職の志望動機の書き方や例文、アピールになる4つのスキルなどをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にぜひ自分なりの志望動機を作ってみてくださいね。
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探偵
探偵とは、他人の秘密や隠された事実を調査する仕事で、ドラマやマンガでも題材として使われやすい職業です。調査のために聞き込みをしたり、証拠を探し回ったりすることも多いので体を動かす仕事といえますね。
実は探偵をするには、さまざまな調査技術を学ぶ必要があります。たとえば、張り込みや尾行の仕方、特殊な機材の操作方法、面取り(大勢の中から対象者を特定する技術)の方法などが挙げられます。
スキルを身に付けるまでは大変かもしれないですが、一人前になれば、頑張った分だけ稼げる仕事なので、興味があるならまずは探偵学校でどのように技術を磨けるのか調べてみてくださいね。
建設関係の仕事
建設関係の仕事には、住宅やビルなどの建物の設計・建設だけでなく、道路や施設などの構造物の設計・建設も含まれます。その中でも、体を動かす仕事に分類されるのは、「現場監督や施工管理」と「大工」です。
それぞれの仕事内容について詳しく紹介します。
建設業界の全体像を知りたい人は、この記事も参考にしてみてくださいね。
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現場監督・施工管理
建設現場には、工事の進捗や作業員のマネジメントを担当する仕事があります。それが「現場監督」や「施工管理」といわれる職種です。両者の役割に大きな違いはありませんが、業務内容が少し異なる場合があります。
- 現場監督:現場での指導や資材の発注など、現場での作業がメイン
- 施工管理:現場の管理に加えて、書類の発行などの事務作業もおこなうため、より責任範囲が広い
企業によっては「施工管理技士」の資格を持っている人を施工管理と呼ぶところや、現場監督と施工管理を完全に同じ立場として扱うところもあります。
現場で経験を積み、よりレベルの高い資格を取得することで、大きな工事の監理技術者へのキャリアアップも可能なので、将来的に大きな現場のマネジメントをしてみたい人は、まずは建設業界の企業に応募して、現場監督からキャリアをスタートしてみましょう。
大工
大工の仕事は、主に建築物の新築や増築、リフォームなどです。大工の担当する業務としては、設計図に合わせた建材の加工や現場での建材の組み立て、内装などが含まれます。
大工には役職のようなものがあり、「見習い」と「棟梁」と呼ばれます。見習いの段階では、先輩大工の下で数年かけて現場経験を積み、一人前になるための修行をします。そして晴れて棟梁となると、現場をまとめるポジションに就くことができるのです。
大工の見習いになるには、建築の専門学校や大学の建築学科に進んで、知識を得てから弟子入りをする方法が一般的です。知識や資格があると将来的にキャリアアップも見込めるので、まずは大工の業務に有利な資格取得から始めてみるのがおすすめですよ。
特定の資格や試験の合格が必要な体を動かす仕事9選
- 保育士・幼稚園教諭
- 体育教師
- 介護士
- 看護師
- 警察官
- 消防士
- 農業関係の仕事
- 林業関係の仕事
- 漁業関係の仕事
最後は特定の資格や試験の合格が必須な仕事です。より難易度が上がるので、先ほどのスキルや知識が必要な仕事よりも専門的な業務が多くなります。
他の仕事に比べて必要な知識の量も増えるので、資格取得や試験の合格のためにその分野の勉強を頑張れるかという視点でも考えてみてくださいね。
保育士・幼稚園教諭
子どもが好きで、子どもの成長をサポートしたい人は、保育士や幼稚園教諭がおすすめです。どちらも人気な職種で混同している人も多いかも知れませんが、似ているようでさまざまな違いがあります。
保育士 | 幼稚園教諭 | |
必須資格 | 保育士資格 | 幼稚園教諭免許 |
主な職場 | 保育園 乳児院 児童養護施設 など | 幼稚園 |
サポート | 生活のサポートがメイン 基本的な生活習慣を養うことが目的 | 教育がメイン 年齢に適した環境で教育をすることが目的 |
このように、資格面だけでなく主な就職先での業務の方針も異なるので、子どもに対してどのようなサポートがしたいかといった視点で考えてみるのがおすすめです。
また、保育士や幼稚園教諭になるためには、専門学校や短大で専門知識を学んで試験を受ける必要があります。もし興味があるなら、まずはどのようなプロセスで保育士や幼稚園教諭になれるのか調べてみましょう。
保育士を目指しているなら、自己PRで周りと差をつけましょう。魅力的な自己PRのポイントを解説しています。
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保育園の自己PRはスキルとエピソード、スキルの活かし方を伝えると説得力が増し差別化を図れますよ。 この記事では自己PRで活かせる事前準備、スキル、ポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 スキル別例文を20紹介するので、参考にしてくださいね!
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体育教師
保育士や幼稚園教諭のほかにも、体育教師も体を動かす仕事に含まれます。自分が主体的に運動をするわけではないですが、学生の見本をしたり、時には人数合わせで参加したりなど、体を動かす機会は多くあります。
体育教師になるには教員免許の取得が必須で、小中高のどの体育教師になりたいかによっても種類が変わります。
- 大学の教育学部体育コースで「小学校教諭一種・二種免許状」を取得
- 短大で「小学校教諭一種・二種免許状」を取得
- 大学で「中学校教諭一種免許状(保健体育)」か「高等学校教諭一種免許状(保健体育)」を取得
- 短大で「中学校教諭二種免許状(保健体育)」を取得
このように大学や短大で教育や保健体育についてしっかり学び、教育実習を受けて、やっと体育教師としてのキャリアが始まります。このプロセスからも分かるように、体を動かす仕事とはいえ、体育教師は学生への教育がメインになります。そのため、運動が好きなことのほかにも、人に教えることが好きな人には向いていますよ。
介護士
一般的に、介護職にかかわる人を「介護士」と呼びますが、実は介護士に明確な定義はなく、また介護に従事している人全員に資格が必要なわけではありません。
介護士の主な仕事は、掃除や洗濯などの「生活介護」と、食事や入浴などの「身体介護」の2つに分けられます。このうち「身体介護」を任せてもらえるようになるためには「介護職員初任者研修」を取得する必要があります。そのため、介護できる範囲を増やすためには、資格が欠かせないというわけです。
また、そのほかにも国家資格の「介護福祉士」を取得すると、より専門的な知識や技術を身に付けられるので、介護士の業務サポートの役割を担える場合もあります。
キャリアアドバイザー
介護や福祉に興味がある場合は、まずは資格なしでも働けるので、現場で経験を積んで資格取得にチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
介護業界の魅力やもとめる人物像など、選考を受ける前に知っておくべき情報を紹介しています。
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介護業界を目指すなら、業界理解を深めてキャリアプランを明確にしたうえで選考に臨みましょう。 この記事では介護業界の動向、職種・サービス、メリット、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 志望動機の作り方も参考に効果的に自分をアピールしましょう!
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看護師
看護師の主な仕事内容は、診療や治療の補助、病気や怪我で生活が不自由になってしまった患者のサポートなどです。ただ補助をするだけではなく、患者と医師のコミュニケーションを円滑にすることで、患者の悩みや不安を引き出すという役割もあります。
このように、看護師は患者に寄り添った業務が多いため、広い病院だと病室を回って患者とコミュニケーションを取るだけでも十分な運動になります。それに加えて、24時間診療している病院だと夜勤が発生するので、体力も必要な仕事です。しかし大変な分、患者からの感謝の言葉や命を救う仕事であるという点のやりがいも大きいでしょう。
看護師になるには、大学や短大で看護・医療の基本的な知識や技術を学んだうえで、看護師国家試験に合格する必要があります。難しい試験ですが、人の役に立ちたい、困っている人を助けたいという人はぜひ挑戦してみてくださいね。
看護師の面接は事前準備がカギです。どのような質問をされるのか事前に確認しておきましょう。
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質問例60選|新卒の看護師の面接は事前準備が選考突破の肝になる!
新卒の看護師の面接は、頻出質問の対策が鍵になります。 この記事では、看護師の面接での質問例60選、回答例、回答以外の評価点などをキャリアアドバイザーが解説します。 しっかり対策をして、有利に選考を進めましょう!
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こちらの記事では看護師を含む夜勤の職種について詳しく解説しています。夜勤についてよくある質問にも回答していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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警察官
警察官は、体力面でも精神面でもタフさが求められる仕事です。一口に「警察官」といっても組織や課によって仕事内容はさまざまですが、自分の体を使って捜査をしたりパトロールをするという点では共通しています。
- 警察庁:国の警察行政機関で、都道府県警察の指揮監督が主な仕事
- 都道府県警察:都道府県ごとに置かれている警察本部で、業務によっていくつかの部門に分かれている。基本的には「〇〇県警察」というが、東京都のみ「警視庁」と呼ぶ。
警察の組織は主に2つで、警察の現場に当たる都道府県警察と、その指揮を取る警察庁に分けられます。警察庁に勤めるのは国家公務員で、都道府県警察は地方公務員です。公務員試験の段階で属する組織が決まってしまうので、ここは注意が必要です。
また、都道府県警察の仕事内容は主にこの6つです。
- 地域課:地域のパトロールや交番での立番
- 刑事課:犯罪の捜査や取り調べ、逮捕
- 生活安全課:少年非行やストーカー被害などの対応
- 交通課:交通ルール違反の取り締まり、白バイでのパトロール
- 警備課:祭りやイベントなどの警備、要人のボディーガード
- 管理課:人事や総務などの事務仕事
このように課によって業務内容が大きく変わるので、まずは警察官の中でもどのような業務に携わりたいか、どのようなキャリアを歩みたいのかを考えてみてくださいね。
こちらの記事では警察官に志望動機について解説しています。仕事内容や志望動機のコツについても紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
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消防士
消防士も、警察官と同じように危険な現場が多いので精神力が必要な仕事です。主な仕事内容としては、火災や交通事故、土砂災害などの際の消火活動や救急活動になります。
消防士になるための学部や直結する学問は特にありませんが、公務員試験合格のための基礎的な知識や法律、防災に関する知識などを勉強しておくと良いでしょう。
また、防火服や酸素ボンベなどの重たい装備の中で消火活動や人命救助をするので、相当な体力と筋力が必要です。試験を受ける前からトレーニングを習慣づけておくことも大切ですね。
キャリアアドバイザー
「人の命を助けたい」「誰かの役に立ちたい」という想いが強い人なら厳しいトレーニングも耐え抜けるはず! その気持ちを忘れずにぜひ挑戦してみてくださいね。
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第一次産業にかかわる仕事
体を動かす仕事としては、第一次産業にかかわる仕事も挙げられます。第一次産業とは、私たちの生活に必要不可欠な産業のことで、農作物や畜産物などにかかわる「農業」、木材を生産する「林業」、魚介類の捕獲にかかわる「漁業」が該当します。
それぞれの名称を聞いたことはあっても、どのような仕事なのか、どのように就職するのかはわからない人も多いでしょう。ここでは主な仕事内容を紹介します。
農業関係の仕事
私たちの「食」を支えてくれる農業ですが、農業の仕事に携わりたいと思った時、何から始めたら良いかわからない人も多いのではないでしょうか。農業の仕事は主に「耕種農業」「畜産農業」「果樹・花き農業」「観光農業」の4つに分類されます。イメージしやすい農業としては、稲作などの耕種農業ですが、そのほかにもさまざまな仕事があります。
- 耕種農業:稲作、畑作、露地野菜、施設野菜など
- 畜産農業:酪農、養豚、養鶏、肉牛など
- 果樹・花き農業:果物、植物など
- 観光農業:収穫体験ができる農園、農家レストランなど
耕種農業・畜産農業に直接かかわる仕事だけが「農業」だと思っている人もいるかもしれませんが、種苗メーカーや農業を効率化させる機器を開発するアグリビジネスも農業の一環です。すべて体を動かす仕事には含まれるので、どの段階でかかわっていきたいかで選択してみてくださいね。
キャリアアドバイザー
いきなり農業で起業するのはハードルが高いという人は、アグリビジネスに携わる企業への就職から始めてみるのもおすすめですよ。
林業関係の仕事
林業と聞いて、多くの人はチェーンソーなどで木を伐採する姿を思い浮かべるかもしれませんが、林業の仕事は伐採だけではありません。林業は、木を育てるところから、伐採して加工をするまでのすべての工程を含みます。人の手で伐採をするので、体力や筋力はかなり必要な仕事です。
林業の特徴は、生産サイクルがとても長いことです。苗木を植えるために整地をして苗木を育てて、それを木材として利用できるまで成長させるには40~50年ほどかかります。なかには100~300年もの期間育てている地域もあるほどです。農業のように数か月や数年で成果がわかるわけではないので、長期的な視点を持つことが大切になります。
林業に携わるためには、民間の林業会社や森林組合に所属する必要があります。地域の林業労働力確保支援センターやハローワークなどで相談ができるので、興味がある人は一度話を聞いてみてもいいかもしれませんね。
キャリアアドバイザー
全国森林組合連合会が主催する「森林の仕事ガイダンス」という説明会もあるので、情報収集にはおすすめですよ!
漁業関係の仕事
漁業に携わる人の大半は漁師で、海産物を捕獲して出荷することで生計を立てています。漁業にも3つの種類があり、漁の長さやどの海域で漁をするかによって分けられています。
- 遠洋漁業:世界中の海で、半年~1年間以上にわたることもある
- 沖合漁業:日本の周りの海で、1日~数週間程度
- 沿岸漁業:港に近い海で、日帰りの漁をする
漁師に必要な資格は仕事内容によって変わりますが、自分で漁に出るために「小型船舶免許」は必須といえるでしょう。これがないと自分で船を出すことができないので、漁師を目指すならまずはこの資格から挑戦してみてくださいね。
キャリアアドバイザー
個人が漁をするためには漁業協同組合の組合員になる必要もあるので、ぜひ覚えておきましょう。
やりがいにつながる! 体を動かす仕事のメリット
ここまで体を動かす仕事についてを、4つのグループに分けてそれぞれの仕事内容やメリット・デメリットなど紹介しましたが、それぞれの仕事においてはどのジャンルの仕事でも共通したメリットがあります。ここでは、デスクワークではなく体を動かす仕事に就いたからこそのメリットを3つ紹介します。
仕事をすることが健康につながる
業務として体を動かすことが組み込まれているので、「仕事=運動の機会」になります。土日に運動をする機会がなかったとしても、平日に仕事をするだけで健康につながるのは大きなメリットといえるでしょう。
一方でデスクワークだと、一日中座って作業をするので腰痛や肩こり・首こりに悩まされる人も多くいます。体勢もほとんど変わらないので、どうしても運動不足になってしまいます。プライベートで運動をする習慣がない人は特に、仕事の中で運動不足が解消できるのでおすすめですね。
キャリアアドバイザー
デスクワークで腰や首を痛めてしまった人が、体を動かす仕事に転職することもあるので、仕事を通じて運動ができるのはとても大きなメリットですね。
充実感や達成感を得られる
体を動かす仕事は自分で動いて作業をするので、成果がわかりやすいという特徴があります。
たとえば清掃員の仕事で、「このビルのトイレをすべて清掃する」という明確な目標があったとします。目標達成の基準もわかりやすいので、達成のためにどんどん作業を進められますよね。当然体力は消耗しますが、疲労の分だけ自分が作業をした達成感も得られるでしょう。
このように、体を動かす仕事は自分が頑張った分だけ成果が目に見えてわかるので、ほかの仕事に比べて充実感や達成感を感じやすいのです。達成感は仕事へのやる気にもかかわるので、働くうえで大きなメリットになりますよ。
業務の延長で資格取得につながる仕事もある
就職する際には資格が必要ない仕事でも、業務を進める中で自然と資格取得につながる仕事もあります。
たとえば、スポーツインストラクターや建設関係の仕事などは、資格取得が必須条件ではなくとも、業務をする中でより深い知識がつき、資格が取れるようになる場合もあります。
資格を取ることで業務そのものに役立つうえに、キャリアの選択肢も増やすことができます。もし体力面で職種を変えないといけない場合も、資格があれば転職もしやすくなります。
キャリアアドバイザー
どのような資格が役に立つのか、上司がどのようなプロセスで資格を取ったかは事前に確認しておくことがおすすめです!
当然リスクもある! 体を動かす仕事のデメリット
就活生
体を動かす仕事の良さを再確認できました! でもずっと体を動かす仕事で働けるか不安なんですよね。
キャリアアドバイザー
たしかに長期的な視点ではデメリットもありますよね。
運動不足の解消などのメリットをお伝えしましたが、仕事に運動が組み込まれているせいで生まれるデメリットもあります。長期的な視点でのデメリットが多いので、将来のビジョンと照らし合わせて考えてみてくださいね。
身体的に負荷のかかるような仕事の可能性がある
体を動かす仕事の中でも、重いものを運んだり激しい運動をしたりすることが業務のメインとなる仕事は、続けることで身体的に負荷がかかってしまう可能性があります。
数週間ではそこまで負荷がかからなくても、数か月、数年と働き続けると、次第に身体に影響が出てくることもあります。体力に自信がある人でも、身体的な負荷は変わらないので、身体への影響を考えずに働きすぎるのは危険です。
自分自身の身体と相談しながら、無理のない範囲で働くことを心掛けましょう。
体調不良や加齢によって思うように働けなくなるリスクがある
体を動かす仕事は体が資本なので、体調不良や体力の低下は仕事に大きく影響します。特に怪我をしてしまうと、治るまでは働けなくなってしまうというデメリットがあります。
もちろんデスクワークの場合でも体調不良や怪我は業務に影響しますが、体を動かす仕事に比べれば、仕事への復帰も早く影響は少ないでしょう。
加えて、デスクワークの場合は加齢によって働けなくなるリスクは少ないので、その点でも長期的に肉体労働を続けることには大きなリスクがあるといえますね。
仕事がルーティン化するとスキルアップしづらい
体を動かす仕事は、マニュアルや指示通りに作業をする場合が多いので、ルーティンワークになりがちです。しかし、決まった仕事だけをやり続けるようになると、スキルアップやキャリアアップからは遠のいてしまいます。
とはいえ、業務の中では指示通りに作業を進めることが求められる場合もあるでしょう。業務の中で自主性を発揮できない場合は、業務外での自己投資がおすすめです。
今の職場ではルーティンワークから抜け出せないと思ったら、業務時間外で知識や技術を身に付けられるように行動してみてくださいね。
自分に合った体を動かす仕事を選ぶための3つのポイント
体を動かす仕事は業務の幅が広いので、効率的に職種を絞っていかないと、自分に合った仕事を見つけるのに時間と手間がかかってしまいます。
ここでは、自分に合った仕事を見つけるために考えるべき3つのポイントを紹介します。もし体を動かす仕事の中で絞り切れない職種があるなら、ぜひこの3軸で考えてみてくださいね。
①興味のある仕事内容か
自分に合う体を動かす仕事を探すためには、まずその仕事に興味がもてるかどうかをチェックしましょう。仕事選びの際は、興味関心より福利厚生や給料などの条件で選ぶ人も多いですが、長期的に働くことを考えたら興味がある仕事内容かどうかはとても重要になります。
体を動かす仕事の中にも、自分がメインで体を動かす仕事や、人に教えることがメインの仕事など、その内容はさまざまです。自分が主体的に動いて作業をしたい人が、人を指導する立場として就職しても、本当にやりたいことではないですよね。
このように、自分の興味関心と仕事内容をしっかりすり合わせないと、ミスマッチが起こりやすいのです。楽しく働くためにも、自分の興味には素直にしたがってみてくださいね。
②自分の体力に合っているのか
体を動かす仕事では、体力面での適性も大切です。もし興味があって楽しそうだと感じた仕事でも、体力的に続けられなさそうな仕事は避けたほうが良いでしょう。
無理に自分の体力に合っていない仕事に就くと、仕事についていけず長く働けない可能性もありますし、もし無理がたたって怪我をしてしまえば、仕事を休まなければならないこともあります。
体を動かす仕事は自分自身の体が資本になるので、事前に仕事を体験できるインターンシップ(インターン)や職場見学などで、自分が働いているイメージがつくかどうかは確認しておきましょう。
③どのような職場環境を求めるのか
体を動かす仕事の中にも、社員同士や顧客とのコミュニケーションが活発な仕事もあれば、個人で作業に集中する仕事もあります。同じ体を動かす仕事でも、職場環境で働き方は大きく変わるので、どのような環境を求めるのかも大切な判断基準になります。
実際に働いてみないとわからない部分でもあるので、OB・OG訪問で聞いたり、人事以外の現場の社員と話す機会を設けてもらったりなど、現場の声を参考にすると良いでしょう。
仕事内容に満足していても環境が合わないとミスマッチにつながってしまうので、社風や働く環境まで考慮して選びましょうね。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
体を動かす仕事を好む人は、高校時代や大学時代に部活動やサークルに励んでいた場合がよくあります。そのような人達は、人脈を使って仕事を見つけることもできるのではないでしょうか。自分と近いパーソナリティーを持った先輩はいませんでしたか。
自分と近い雰囲気を持った先輩や気の合った先輩がいたら、積極的にコンタクトを取って、就活の様子をヒアリングしましょう。先輩が内定した企業だけではなく、説明会に参加した企業から応募した企業までをリサーチすると、自分の価値観と近い企業が見つかるかもしれませんよ。
先輩が何を基準に企業を選んだのかをヒアリングし、得られた回答に自分が共感できるのか。もしくは、自分は異なる考えを持っているのか。どちらにしても、この自分に置き替えて考えることが、自分自身の企業選びの軸になっていくはずです。自分の持っている人脈をうまく活用することで、企業も見つけやすくなると思いますよ。
周りに差を付けよう! 体を動かす仕事に就くためにすべき対策
就活生
体を動かす仕事の中で、自分がやりたい仕事が見つかりました! でも倍率が高そうなので、どんな対策をすべきか教えてほしいです。
キャリアアドバイザー
自分に合いそうな仕事が見つかって良かったですね! それでは選考突破のための基本的な対策を紹介します。
せっかく自分に合いそうな仕事が見つかっても、選考を突破しないと内定をもらうことはできないですよね。そのため、ここでは体を動かす仕事に就くためにやるべき基本的な対策を紹介します。
「体を動かすことが好き」以外の志望理由を言語化する
体を動かす仕事に興味を持っている人は、ほとんどが「体を動かすことが好き」ということが前提なので、それだけの志望動機では志望度が低いと思われてしまいます。そのため、それ以外で魅力を感じた点をしっかり言語化しましょう。
たとえばジムのトレーナーだったら、顧客のサポートをする仕事がメインになるので、「顧客の体験をサポートして、目の前の人に喜んでもらえる仕事がしたいと思ったため」のように、その仕事の中で体を動かすこと以外の魅力を伝えてみてください。
キャリアアドバイザー
魅力を言語化するためにも志望する職種の仕事を理解する必要があるので、企業研究は徹底しておこないましょうね。
入社後のキャリアビジョンを伝えられるようにする
体を動かす仕事の面接では、将来のビジョンも伝えられるように準備しておきましょう。
体を動かす仕事のデメリットで、仕事によってはスキルアップが難しいという話をしましたが、仕事内容だけでなくスキルアップへの意識があるかないかも大切になります。
もしスキルアップが見込める仕事内容だとしても、本人に向上心や成長志向がなかった場合、おそらくスキルアップにはつながりにくくなりますよね。企業としても自社で活躍してくれる、頑張ってくれる人材を採用したいので、どのようにスキルを展開していくかという将来のビジョンを語れることが重要なのです。
その企業でのキャリアが想像しにくい場合は、OB・OG訪問や社員との面談を通して、ロールモデルを見つけてみてくださいね。
キャリアプランを練るうえで必要な考え方やコツは、こちらの記事で解説しています。
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キャリア形成とはなりたい自分に近づくためのステップ! 考え方を徹底解説
キャリア形成とは仕事の経験やスキルを計画通りに積んでいくことです。このビジョンが明確だと周囲と差別化できますよ。 この記事ではキャリア形成のために必要な力や方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、学生のうちから考えを深めておきましょう。
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時間に余裕があるならアルバイトで経験を積むのもおすすめ!
体を動かす仕事の中には、アルバイトで経験できる仕事もたくさんあります。そのため、もし時間に余裕がある場合は、アルバイトをして現場の経験を積むのもおすすめです。
もし希望の業種のアルバイトがなかったとしても、もし販売系なら別の業界の販売職を経験してみるなど、近い業種でアルバイトができないか探してみてください。一度仕事を経験してみれば、どの程度の体力や筋力が必要か、職場の雰囲気はどうかなど、志望動機にかかわる情報がたくさん手に入ります。
アルバイト以外でも短期インターンなどを開催している企業もあるので、ぜひホームページで探してみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
選考までにあまり時間がない場合だと、社風を理解するのに苦労しますよね。上述のアルバイトや短期インターンなどは応募などに時間がかかり、厳しい場合もあると思います。そのような状況でも社風を理解する方法はあるので、あきらめないでくださいね。
たとえば、飲食店などのサービス業であれば、実際にその店舗に足を運んで利用してみてはいかがでしょうか。社員の表情や接客する様子、ほかにも社員同士のコミュニケーションなどを観察することで、社風を理解できる場合もありますよ。
また、ある学生は企業のパンフレットや広報誌を取り寄せたところ、社員紹介のページがとても印象に残ったようです。日々どのような気持ちで働いているのか? 社内行事の様子は? など、外から見ただけではわからない、その人の思いや社内の様子を知ることができるでしょう。
選考までに時間があまりない場合でも、社風を理解するための方法はあるので、あきらめずに行動できることを考えてみましょうね。
体を動かす仕事の将来性はスキルを磨くかで左右される!
就活生
体を動かす仕事に就きたいと思っているのですが、周りから「将来性がなさそう」と言われてしまって……。
キャリアアドバイザー
仕事を選ぶうえで将来性も大切ですよね。実は、体を動かす仕事の将来性は自分次第で変えられるんです。
体を動かす仕事は指示を受けたとおりに作業をすることが多いので、将来性が低いと考えてしまう人もいるでしょう。たしかに、ずっと指示を受けたとおり、マニュアル通りの作業をし続ける仕事に就いていたら、いつか機械やAIに取って代わられてしまう可能性もあります。
しかし、そこから資格や知識を磨いてスキルアップをすれば、体を動かす仕事にも将来性はあります。たとえ肉体労働が機械主体になったとしても、それをまとめる役割やどのような仕事をさせるか考えるのは人の役割になることが考えられます。その立場になるためにも、知識やスキルが必要になるというわけです。
もし将来性の面で体を動かす仕事への就職が不安なら、資格取得ができそうな仕事や、将来のキャリアが想像しやすい仕事を選んでみてください。上司の姿からキャリアも描きやすいので、将来への不安も解消されるでしょう。
体を動かす仕事を志望する学生からよくある質問に回答!
体を動かして仕事がしたい場合、具体的にはどのような職種があるのか、どうやって仕事探しをしたら良いのかを疑問に思う学生もいますよね。そのような学生の質問にキャリアアドバイザーが答えます。
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体を動かす仕事にはどのような職種がありますか?
体を動かす仕事にはこの記事で紹介されている職種以外にも、自動車整備士、自衛官、郵便配達員、キャビンアテンダント(CA)、ツアーコンダクター、旅館やホテルの従業員、料理人、保険の外交員、鉄道会社の車掌や駅員などもあります。これ以外にも実に多くの職種がありますので、求人サイトで体を動かす仕事を検索したり、OB・OG訪問、就職エージェントを利用して自分合う体を動かす仕事を見つけてみてくださいね。
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自分に合った体を動かす仕事を見つけるためのポイントを教えてください。
一口に体を動かす仕事と言っても多種多様です。1日中立ちっぱなしの仕事もあれば、かなりの力仕事が必要な仕事もあります。自分に合った仕事に就くためには、自分の体力と相談しながら業種や職種、職場環境や仕事内容をしっかりと調べることが大切です。またどんな仕事にもメリットとデメリットがあるので、この2つを理解したうえで仕事を選びましょう。
現時点では10年、20年先のことを考えるのは難しいかもしれませんが、業界の将来性や今後のキャリアプランも考えて職種を選ぶことも大切ですよ。
体を動かす仕事を目指すなら、体力面や職場環境を考慮して選ぼう!
体を動かす仕事には4パターンの仕事があり、体力面や知識面で分けることができます。それぞれにメリット・デメリットはありますが、共通するメリットはやはり仕事をしながら健康になれることです。運動不足が気になる人でも、仕事をする中で運動ができるのは大きなメリットですね。
しかし、その分体調不良や身体的な負荷などのデメリットもあるので、どちらも理解して、どのような職種に就きたいか考えてみましょう。
今回紹介した以外にも、体を動かす仕事に含まれる業種はたくさんあります。幅広い業種の中でも、自分に合う仕事を見つけるための3つのポイントで判断して、自分の体力と価値観に合った仕事に応募してみましょう。
体を動かす仕事に興味はあるのですが、自分に向いているのかわかりません……。