目次
- 人材派遣業界の志望動機は3つの視点で差別化できる! 企業が求める力を押さえよう
- 差別化につながる! 人材派遣業界志望ならまず押さえたい3つのポイント
- 総合人材会社が人材派遣事業の一部を担っている
- 実態を理解できている学生が多くない
- 求職者目線で志望理由を話す学生が多い
- 志望動機に深みが出る! 人材派遣業界の基本情報を押さえよう
- ビジネスモデル:求職者を派遣し企業から手数料をもらう
- 将来性:外国人と高齢者の雇用機会創出がカギを握る
- 業務内容:法人対応と求職者対応の2つがある
- 志望動機で押し出す! 人材派遣業の業務で必要な4つの力
- 交渉力:互いに異なる要望の折り合いを付ける
- 関係構築力:いつでも頼ってもらえる関係性をつくる
- 実行力:顧客の要望に対して結果を残す
- 提案力:求職者にマッチした求人を紹介する
- 簡単4ステップ! 人材派遣業界の志望動機の作成方法
- ①企業を志望する理由を簡潔にまとめる
- ②人材業界を志望する理由を伝える
- ③なぜその企業で働きたいのかを伝える
- ④強みを活かして入社後どのように貢献するか伝える
- 強み別4選| 人事に刺さる人材派遣業界の志望動機例文
- 例文①交渉力
- 例文②対人関係構築力
- 例文③実行力
- 例文④提案力
- あわせて確認! 人材派遣業界の志望動機でNGな例
- 例文①求職者目線でしか考えられていない
- 例文②抽象的で現実味がない
- 例文③他者の状況改善のために働きたいという意思が見えない
- 人材派遣業界の志望動機についてよくある質問に回答!
- 人材派遣業界の志望動機は業務の本質理解が重要! 入社後をイメージして差別化しよう
人材派遣業界の志望動機は3つの視点で差別化できる! 企業が求める力を押さえよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「人材派遣業界の志望動機はどうやって書けば良いでしょうか?」
「人材派遣業界の志望動機で独自性を出す方法を教えてください。」
といった質問をよく受けます。人材派遣業界に興味はあるものの、志望動機の書き方がわからない学生や、周囲と差別化する方法を知りたい学生もいるでしょう。
人材業界と一言でいっても、人材派遣・人材紹介・求人広告など多くのビジネスがあります。人材派遣業界の志望動機ではそれぞれの違いを理解し、企業が求めている力を理解できているかで差が付きますよ。
この記事では人材派遣業界の実態や人材派遣業界で求められる力、志望動機の書き方や例文まで紹介していきます。人材派遣業界の志望動機を作成するのに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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差別化につながる! 人材派遣業界志望ならまず押さえたい3つのポイント
就活生
キャリアアドバイザー
差別化に悩む学生は多いですよね。人材派遣業の志望動機で差別化するためにもまず押さえておくべき3つのポイントがありますよ。
人材派遣業界を志望している学生の中には、ほかの学生とどうやって差別化したらいいかわからない人もいるでしょう。人材派遣業界の志望動機を書くうえでは、人材派遣業界の実態や志望する学生の傾向を理解しておくことが重要です。
人材派遣業界を志望するならまず押さえておくべき3つの点を紹介するので、ぜひ確認してくださいね。
総合人材会社が人材派遣事業の一部を担っている
人材派遣業界の志望動機を考える前に、まずは人材業界の業界知識を押さえておきましょう。人材派遣の仕事といっても、実は総合人材会社が事業の一部として担っているケースが多いですよ。
人材派遣の仕事もおこなっているおもな総合人材会社を3つ紹介しますね。
- 事業内容:人材総合サービス(登録型派遣、常用型派遣、無期雇用派遣など)
- 売上高:3,898億円
- 親会社:株式会社リクルートホールディングス
- 事業内容:人材総合サービス(人材派遣サービス、紹介予定派遣サービス、アウトソーシングサービス)
- 売上高:2,356億円
- 親会社:株式会社リクルートホールディングス
人材派遣事業をおこなっている企業は、人材派遣に特化しているのではなく、総合的に人材系のサービスをおこなっています。人材紹介やアウトソーシング(業務委託による効率化業務)など、ほかの事業と連携をしながら事業をおこなっていることを覚えておきましょう。
こちらの記事では、人材派遣も含めた人材業界の志望動機の書き方を紹介しています。人材業界に興味がある人はあわせて確認しておきましょう。
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実態を理解できている学生が多くない
人材派遣業の実態をきちんと理解できている学生が少ない点も、押さえておきましょう。人材派遣業において、手数料を支払ってもらうのは顧客である派遣先企業となります。人材派遣の事業で利益を生み出すには、派遣先企業の要望を満たす働きが必要です。
ビジネスにおいて、顧客の満足度を上げるために良い商品を提供するのは鉄則です。たとえば食品メーカーであれば、消費者の「栄養満点な食品がほしい」という要望に対して、栄養がしっかり摂れる食品を提供する必要がありますよね。
人材派遣業においても同様で、派遣先企業が欲しい人材を派遣して職場環境を改善することが求められます。派遣先企業に寄り添う姿勢が必要であることがわかりますね。
キャリアアドバイザー
人材派遣業の具体的な仕事内容についてはのちほど詳しく紹介しますよ。
求職者目線で志望理由を話す学生が多い
求職者に寄り添った志望動機を語る学生が多い点も、人材派遣業界を志望する前に押さえておきたいポイントです。
就活でも自分に合う業界や企業を探す経験をするため、求職者側の目線には立ちやすいでしょう。そのため、「求職者が求める企業を提案したい」「求職者側が働きたいペースで働けるようにしたい」といった志望動機を伝える学生が多いのです。
詳しくは後ほど紹介しますが、人材派遣業は派遣先の企業から手数料をもらうことで成り立っています。そのため求職者ではなく、企業目線の志望理由を伝えることでビジネスの理解度をアピールすることができますよ。
キャリアアドバイザー
逆に似通った志望動機が多いからこそ、ほかの学生と異なる視点をもっていると目を引きます。人材派遣業界の志望動機で差別化するためのポイントについては後ほど詳しく紹介しますよ。
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
人材業界を志望する人は、「人とかかわる仕事が好きだから」「人の役に立ちたい」という気持ちを持っているのではないでしょうか。その気持ちを採用担当者に伝えたくて、志望動機にも、「人とかかわる仕事がしたくて人材業界を志望しました」とだけ伝える人がいますが、それだけでは不十分であることを心得ておきましょう。
ほとんどの仕事は人とかかわりがあり、企業は社会貢献のうえで成り立っています。そのため表面的な話だけでは、自分の考えや個性を理解してもらうことはできないのではないでしょう。「人とかかわる仕事が好きだから」という理由だけだと、「小売業界やサービス業界にも当てはまるのでは」と疑問を持つ面接官もいますよ。
数ある業界のなかから、なぜ人材業界が良いのかという理由を明確に述べるためにも、業界研究や仕事研究をしっかりおこなうようにしましょう。
志望動機に深みが出る! 人材派遣業界の基本情報を押さえよう
就活生
人材派遣業を志望していましたが、知らなかったことがたくさんありました。
キャリアアドバイザー
そうですよね。志望動機でほかの学生と差をつけるためにも、まずは人材派遣業の実情を知ることが重要ですよ。
就活生
そうなのですね。ほかにも押さえておくことはありますか?
キャリアアドバイザー
では今一度人材派遣業の基本情報を確認しましょう!
ここからは人材派遣業界に関する基本情報をおさらいします。人材派遣業を志望している学生ならすでに知っている情報もあるかもしれません。
しかし、人材派遣業界の業界知識をどれだけ深く理解できているかで、志望動機に説得力が生まれます。企業に納得してもらう志望動機を作るためにも、今一度人材派遣業界の基本情報を確認しておきましょう。
ビジネスモデル:求職者を派遣し企業から手数料をもらう
人材派遣業は派遣先の企業と求職者をつなぐ存在です。人材派遣会社に登録している求職者を派遣先を希望する企業に派遣し、派遣先企業から手数料をもらうことで成り立っています。
注目すべきは求職者に給与を支払うのは労働先ではなく、派遣会社であるという点です。ただし業務に関する指示は派遣先がおこなうので、混同しないように注意しましょう。
将来性:外国人と高齢者の雇用機会創出がカギを握る
外国人や高齢者の労働者をいかに活用できるかが今後の人材派遣業では重要となります。厚生労働省が2023年に発表した「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)では、外国人労働者数は約205万人と過去最高を更新しています。
また総務省統計局が2023年に発表した統計からみた我が国の高齢者によると、19年連続で高齢就業者が増加していることがわかります。就業者総数に占める高齢就業者の割合は、13.6%と過去最高になり、就業者のおよそ7人に1人が高齢就業者であるという現状です。
少子化により労働人口が減少しているため、今後は外国人や高齢者の雇用をいかに創出できるかが重要です。しかし過去に外国人などの採用経験がなく、採用に不安を感じている企業も多くあります。だからこそ採用コストが低く、かつ面接や就業においての支援をしてもらえる人材派遣業が求められるでしょう。
業務内容:法人対応と求職者対応の2つがある
人材派遣業の業務内容にはおもに法人対応と求職者対応の2つがあります。さらに法人対応は2つの業務に分けられます。
- 法人対応:契約済みの企業及び未契約企業への営業
- 求職者対応:自社の派遣社員へのフォロー
社会人経験がないとどうしても求職者目線になってしまうことも多いため、派遣先企業に対しての仕事内容を理解できていると周囲の学生と差を付けることができます。志望動機で差別化するためにも、人材派遣業のおもな仕事内容を押さえておきましょう。
既存顧客への営業
人材派遣業の業務内容の1つとしてあげられるのが、既存顧客への営業です。契約を結んでいる企業への営業活動を指し、おもに2つの仕事があります。
- 派遣先へのヒアリング
- 契約済みの企業への新規案件確認と交渉
人材派遣の仕事は求職者を派遣したら終わりではありません。勤務態度に問題がないかを派遣先に確認するなど、派遣後もこまめに連絡を取り、関係性を築く必要があります。また募集人数の増員や新しい仕事がないかを確認したり打診することも既存営業の仕事です。
キャリアアドバイザー
既存顧客への営業とはいえ、新しい案件の獲得に向けての関係構築や積極性も必要な仕事ですね。
新規顧客への営業
法人対応には、まだ契約をしていない企業に営業活動をおこなう新規営業もあります。新たに契約を結んでもらうことが目的で、おもに3つの方法で営業活動をおこないます。
- 外回り営業:直接企業へ出向く
- 電話営業:求人サイトから採用情報を入手して電話をかける
- 紹介営業:契約済み法人から紹介してもらう
すぐに契約ができる場面もあれば、断られ続ける日もあります。どういった状況にあっても、成功もしくは失敗した理由を振り返り、地道な努力を続ける姿勢が求められるでしょう。
キャリアアドバイザー
新規で契約を結ぶにはどうすれば良いかを考えながら、新たな顧客を増やすのが新規顧客への営業です。
求職者のフォロー対応
人材派遣業の業務内容は法人対応だけでなく、求職者への対応もあります。登録している求職者に対しての業務は多岐にわたります。
- 求人紹介:希望する求人を紹介する
- 面接対応:面接を通過できるように対策する
- 就業後のフォロー:労働環境に関しての聞き取りをする
求職者が希望する条件や仕事に合う求人を紹介したり、選考を通過できるように対策することはもちろん必要ですが、就業後のフォローも重要です。就業においての不安がないか、派遣先でトラブルはないかなどを定期的にヒアリングし、求職者が安心して働けるように努めることが求められます。
こちらの記事では、人材派遣業についてより詳しく解説しています。働く魅力や大変な点も紹介しているのであわせて確認しておきましょう。
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志望動機で押し出す! 人材派遣業の業務で必要な4つの力
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業務で求められる力は志望動機にも盛り込むことができます。説得力のある志望動機を作成するためにも、人材派遣業で求められる力を押さえておきましょう。
交渉力:互いに異なる要望の折り合いを付ける
多くの人とやり取りをする人材派遣業では交渉力が求められます。法人営業では予算や人材のすり合わせをする場面が多いため、特に必要な力といえるでしょう。
たとえば法人と新規の契約をする際は、派遣の手数料を決定する必要があります。企業が希望する金額と自社が希望する金額をできるだけ近づけられるような交渉が求められますよ。
またときには企業が求める採用条件の人材を派遣できない場面もあるかもしれません。そういったときは条件を広げたり、人数を調整するなどの交渉が求められるでしょう。
キャリアアドバイザー
お互いに納得のいく対話を進めるためにも、交渉力は必要となることを覚えておきましょう。
関係構築力:いつでも頼ってもらえる関係性をつくる
周りの人と良好な関係を築き、いつでも頼ってもらえるような存在になるための関係構築力も必要です。人材派遣業では一度契約したら長期間その企業から派遣を請け負うことが多いため、特に法人営業で求められる力といえますね。
良好な関係性をつくるためには、定期的に連絡したり、自ら現場に赴くなどこまめな対応が求められます。また「増員する際はぜひご連絡ください」と伝えるなど、積極性も必要といえるでしょう。
キャリアアドバイザー
もちろん求職者の対応をする際も関係構築力は必要です。面接内容や労働環境で不安なことはないかなど丁寧にコミュニケーションをとることが求められますよ。
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実行力:顧客の要望に対して結果を残す
企業や求職者の要望に対して応える実行力も人材派遣業では必要です。たとえば企業から「2週間後までに5人派遣してほしい」と、直接依頼が届く場面があるかもしれません。納期までに企業の要件を満たす求職者を探し、連絡をおこない、企業の希望を叶えられるかでその後の関係性は大きく変わります。
また、求職者からも「A社に絶対に受かりたい」という相談があるかもしれません。求職者が希望する企業に就職できるように、企業に申し送りを送ったり、対策することが求められるでしょう。
キャリアアドバイザー
結果を残すためには、何を・いつまでにおこなうかを考えて逆算をする力も必要です。
提案力:求職者にマッチした求人を紹介する
求職や企業が納得するような内容を提案することも人材派遣業には求められます。採用に導くためには求職者に対して求人をより魅力的に見せる力が求められるため、求職者対応で特に必要な力といえますね。
たとえば、求職者が望んでいるすべての条件を満たせる企業を紹介できない場合もあるでしょう。その際は、条件に優先順位を付けるなど、折り合いを付けることが求められます。
もちろんその際は求職者の働くモチベーションを維持できるように、求職者の将来やビジョンを一緒に考えながら提案していくことが重要です。求人の表面的な情報から、就業後の未来を最大限想像させられるかが腕の見せ所といえますね。
キャリアアドバイザー
給料などの条件面だけでなく、勤務時間の短縮などから生まれる余裕も派遣社員の魅力です。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
人材派遣の仕事は「法人」と「求職者」、それぞれの要望をバランスよく調整する立場にあります。そのため、法人と求職者の間に立つことでストレスを生じる瞬間もあるかもしれませんね。ほかにも、会社から求められる期待や役割に大きなプレッシャーを感じることもあるでしょう。
万が一、このような事態になったとしても一人で抱え込んで悩むのではなく、上司や同僚など周りの人に相談しながら、問題を解決していくことが大切です。始めから仕事をスムーズこなすことは難しいはずなので、自分が信頼できる人を頼って、徐々に自力で乗り越える力をつけるようにしましょう。
また、ときには割り切る姿勢も必要です。求職者に好条件の法人を紹介しても断られたり、法人企業側から断られるなど、予期しない出来事が起こる場合もあるでしょう。その場合は「ご縁がなかった」と気持ちを切り替えることも重要です。人のために努力できることは素晴らしいことですが、一人で抱え込みすぎず、割り切る姿勢も持つようにしましょう。
簡単4ステップ! 人材派遣業界の志望動機の作成方法
説得力のある人材派遣業界の志望動機を作成するには、盛り込む内容も重要ですが、どの順番でアピールするかも重要です。ここからは人材派遣業界の志望動機を作成する際の4つのステップを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
①企業を志望する理由を簡潔にまとめる
まず最初はその企業を志望する理由を一言で簡潔に伝えましょう。志望する理由は企業の特徴や、強みなどを盛り込むのがおすすめです。
- 海外人材や高齢者人材の雇用に注力している
- 法人と求職者の一元管理の仕組みがある
- 求人の数が業界No.1
また、自分が企業で働いてどうなりたいかもあわせて述べましょう。たとえば業務の効率化を促したい、即戦力人材の採用に尽力したいなどがあげられます。企業が求める人物像を理解したうえで、同じ方向性を向いているとアピールすることが重要ですよ。
キャリアアドバイザー
なりたい将来像は、これまで自分自身がしてきた経験から語れる内容にしましょう。
②人材業界を志望する理由を伝える
次に人材業界を志望するに至った理由を述べましょう。自分自身の原体験をもとに、志望理由を伝えることを意識してくださいね。
- 企業と求職者のマッチングで労働力不足を解消したい
- 求職者にマッチした職場を紹介することで働くモチベーションを上げたい
- 高度な技術を持った人材を紹介することで職場の活性化がしたい
- 求職者一人では見つけることができない求人を紹介したい
- 採用活動に対する労力を削減させられる仕組みを作りたい
説得力を持たせるには、ほかの業界ではなくてなぜ人材業界で働きたいのかを伝える必要があります。人材業界を志望するに至った経験を具体的に伝えることで、自分だけの志望動機になり、説得力が増しますよ。
キャリアアドバイザー
「人が好きだから」で止まらず、だからこそ人のために何をしたいのかを考えましょう。
③なぜその企業で働きたいのかを伝える
次に企業を志望したいと思った経緯を伝えましょう。ここでは、ほかの人材業界の企業ではなく、なぜその企業を志望するのかを伝える必要があります。
- 業界地図・就職四季報を見る
- IR情報を見る
- OB・OG訪問をする
その企業ならでは理由を伝えるためには、企業理解を深める必要があります。企業情報がまとまっている業界地図や就職四季報などを確認したり、OB・OG訪問などで先輩社員に質問するのもおすすめです。
キャリアアドバイザー
ほかの企業でも通じる内容だと「うちへの志望度はそんなに高くないのかな」と志望度が低く映ってしまう場合があるため、その企業でないといけない理由は念入りに準備しましょう。
就職四季報の活用方法についてはこちらの記事で紹介しているので、あわせて確認してくださいね。
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④強みを活かして入社後どのように貢献するか伝える
最後に、自分の強みを活かして入社後どのように活躍するかを伝えましょう。その際、自分の将来像と企業が求める将来像を一致させることを意識することが重要です。たとえば企業が「挑戦する姿勢」を求めている場合は、自分から手を上げて挑戦する人材になりたいとアピールすると良いですよ。
- 社員インタビューを見る
- 募集要項を見る
- OB・OG訪問をする
また、内容が抽象的だと「企業理解があまりできていないのかな」とマイナスイメージにつながる可能性があります。自分の強みをどのような業務でどのように活かすのかを具体的に伝えることも重要です。
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上述の解説で、人材派遣業の仕事は「自分の強みを伝えることが大事」ということを理解できたのではないでしょうか。面接や応募書類で強みを伝える際は、ただ「~~ができます」「~~が強みです」と伝えるのではなく、根拠となるエピソードが必要となります。
自分の強みやエピソードがわからない、もしくは自信がないという人は、自己分析をするようにしましょう。たとえば、自分史を作ってみるのもおすすめです。小学校から中学校、高校、大学と生活するなかで、そのときどきのおもな出来事を振り返ってみると、自分の特徴や持ち味が見えてきます。
また、他己分析といって自分のことを周りの人にたずねてみるのも有効です。自分の強みや長所、なぜそう思うのかを他人に聞いてみると、自分では思ってもみなかった特徴が見出せることが多くあります。自分のことをよく知る家族や友人、先輩・後輩などいろいろな人に聞くことで、新たな自分の発見につながりますよ。
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強み別4選| 人事に刺さる人材派遣業界の志望動機例文
志望動機に入れるべき情報や書き方はわかっても、実際に目にしてみないとイメージしづらいところもありますよね。ここからはこの記事で紹介をした強み別の例文を紹介していくので、人材派遣業を志望する学生はぜひ参考にしてくださいね。
例文①交渉力
法人営業に注力されている貴社で、企業の採用課題を解決したいと考え、貴社を志望しています。
私の叔父は中小企業の採用担当をしているのですが、中小企業は大手企業などど比較すると知名度が低く、なかなか募集が集まらないと悩んでいました。さらに突発的に受注を受けることもあり、時期によって採用人数を調整したいという思いもありました。
人材派遣業でなら企業と求職者をつなぐことだけでなく、企業の都合に合わせて人材を提供できると感じ、人材派遣業を志望するようになりました。そのなかでも貴社は法人へのサポート体制が充実していると感じ、志望しています。
私は大学時代のサークル活動を通じて全員の最善の方法を検討して交渉する力が培ったと自負しています。入社後はこの交渉力を活かして、企業の採用活動がうまくいくように貢献していきます。
キャリアアドバイザー
人材派遣業を志望するようになった理由を実体験を通じて伝えていて、説得力がありますね。
例文②対人関係構築力
「人の可能性を無限大に」という企業理念を掲げる貴社で、働く選択肢を増やせる力を持った社会人になりたいと考えて貴社を志望しました。
私の母は専業主婦だったのですが、私と妹が大学生になったタイミングで再就職を決意しました。しかし、20年近くビジネスの一線から離れていたために、再就職先がなかなか見つからない状態が続きました。
その様子を見て、ブランクがある人でも就職しやすい社会を作りたいと考えるようになりました。貴社はそういった人材派遣に力を入れているため、私の理想とする社会を実現できると考え志望しています。
私は大学時代のアルバイトの経験を通じて、一人の方と深く関係性を持つことが得意と自負しています。入社後はこの関係構築能力を最大限活かし、多くの人の雇用創出に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
企業理念と自分の実体験から感じたことがマッチしており、親和性の高さがうかがえますね。
例文③実行力
法人と求職者の一元管理に取り組んでいる貴社で、一人でも多くのマッチングをし、労働力を創出できる社会人になりたいと考え貴社を志望しています。
大学時代の講義で、日本の労働人口が減少し続けており、深刻な問題であると知りました。日本のGDP低迷しており、経済を回復するには労働力の確保が必要であると考えています。
そのためは高齢者や外国人労働者の登用が欠かせず、両者をもっとも有効活用できるのが人材派遣業だと考えています。貴社は高齢者や外国人労働者の就業に強みを持っている点や、法人と求職者の一元管理に取り組んでいる点が私の考えとマッチしていると考えています。
入社後は大学時代の部活動で培った実行力を活かし、企業と求職者のマッチングを一つでも多く生み出せるように尽力します。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
人材派遣業の課題を提起し、その問題に対して貢献してくれそうなイメージがわきますね。
例文④提案力
外国人労働者の派遣事業に注力されている貴社で、労働力の創出に貢献したいと考え、貴社を志望しています。
私は大学時代、留学先であるアメリカでアルバイトをしていました。しかし、面接の不合格が続き不安を覚えていました。そんなとき現地のアドバイザーから、アルバイトとしてどういった効果を職場にもたらせるかを伝えると良いとアドバイスを受けました。
実際に応募先に出向いてみると、日本語対応ができるスタッフがおらず、業務が止まっている場面を何度か目にしました。そこで面接では日本語での接客ができるという点を押し出すことにした結果、選考を通過することができました。自分自身の強みを活かして働くことで、職場環境の改善ができるという点に、大きな達成感を覚えました。
この経験から、国内にいる外国人の労働機会創出に携わりたいと思うようになりました。入社後はアルバイトを通じて培ったさまざまなことを考慮して提案する力を活かして、多くの外国人労働者と企業をつなげたいと考えています。
キャリアアドバイザー
留学経験を通じて、外国人労働者の雇用創出に興味がわいたことを伝えており、説得力がありますね。
あわせて確認! 人材派遣業界の志望動機でNGな例
ここからは人材派遣業界の志望動機として好ましくない可能性がある例文を紹介しています。注意すべき点を知らないと、志望動機で上手くアピールできない場合がありますよ。
人材派遣業界の志望動機を作成する際はこれから紹介する内容にならないように注意してくださいね。
例文①求職者目線でしか考えられていない
私は派遣として働いたことがあります。その際に、アルバイトより時給が高く、かつ勤務時間も融通が効く点に大変やりがいを感じました。
だからこそ私もアドバイザーとして、多くの方の生活スタイルに合わせた求人を提供していきたいと考えています。
今働きづらい状況にある求職者へ、その人の要望に合った求人を紹介したいです。
キャリアアドバイザー
人材派遣業は企業から手数料をもらうことで成り立っているビジネスです。そのため求職者目線のみの志望理由だと「仕事内容やビジネスモデルを理解していないのではないか」と志望度が低く映ってしまう可能性がありますよ。
例文②抽象的で現実味がない
私は人材派遣を通して、笑顔で働ける社会を実現させたいです。
よく電車のなかで暗い顔をしている会社員を見かけます。そういった人は自分に合った仕事を見つけられていないことが原因だと思っています。
私は初対面の人とすぐに打ち解けることができるコミュニケーションがあります。このコミュニケーション能力を活かし、自分に合った職を見つけるきっかけ作りや、すべての働く人を幸せにしたいです。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
働く人を幸せにしたいという考え方は素晴らしいですが、すべての人を相手にできるわけではないので少し現実味に欠けている印象です。また具体的にどのように行動しようと思っているかの説明がなく、説得力があまりない印象ですね。
例文③他者の状況改善のために働きたいという意思が見えない
チームメンバーのモチベーションを上げるという点に対して、自分自身の能力を活かすことができた経験があります。
自分の采配能力を活かして、チームメンバーの仕事内容を決定させて業務をおこないました。その結果、チームの作業効率を上げることができました。
この経験から自分の采配能力に自信がつき、もっと大きな環境で自分自身の能力を成長させたいと思いました。自分のビジネススキルを高めるために、人材派遣を通してさまざまな企業の課題解決をしていきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
自分の経験について述べていますが、その力を求職者や派遣先の企業にどのように活かすかが欠けていますね。自分の力を活かして、他者にどういった働きかけをしたいのかまで伝えることが重要です。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
人材派遣業の志望動機では、自分の成功体験を伝える人も多いと思いますが、その際は一人で成し遂げた経験より、チームで物事を達成した経験の方が望ましいですよ。人材派遣の業務は、法人・求職者・社内の各担当者と共同しておこなうため、「チームで動ける人」を求める人物像としているからです。
採用担当者は、応募者の入社後をイメージしながら応募書類を読んだり、面接をおこなっています。チームで何かを成し遂げた経験のある人は、入社後も同じようにチームのために動いてくれるイメージがわきますよね。目標に向かってチームで役割を分担したり、お互い刺激を受けながら高める姿勢は、魅力的に感じると思いますよ。
エピソードを述べる際はチームで成し遂げたことだけでなく、自分の役割も伝えるようにしましょう。チームのなかでどのような立ち位置であるのかや、どのようなコミュニケーションが得意なのかもあわせて伝えることができますよ。
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