目次
- 300字の志望動機の作り方|アドバイザーが解説
- 300字以内の志望動機|内定者例文3選
- 【内定者例文①】26卒 南山大学 不動産業界
- 【内定者例文②】26卒 日本大学 小売業界
- 【内定者例文③】26卒 常磐大学 物流・倉庫業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①「なぜこの企業なのか」に触れられていない
- ②無駄な修飾語で字数を使っている
- ③アピールを詰め込みすぎている
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
エントリーシート(ES)や履歴書で頻出する「300字の志望動機」。実は多くの学生がこの短い文字数に苦戦しています。
そこで本記事では、内定を獲得した26卒学生が実際に用いた300字以内の志望動機を紹介。あわせて、300字という制限のなかで効果的にアピールする方法とNG例について解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
▶志望動機の作成に悩む人が参考にしたい記事(クリックして開く)
300字の志望動機の作り方|アドバイザーが解説
300字以内の志望動機|内定者例文3選
【内定者例文①】26卒 南山大学 不動産業界
私は、貴社の「お客様を第一に考え、人間力を大切にする社風」に強く共感し、志望いたしました。
不動産仲介業は、お客様の人生の大きな決断に寄り添う仕事であり、自身の人間力を最も活かせる点に魅力を感じています。
なかでも貴社は、多様なニーズに柔軟に対応する提案力や、アフターサービスを通じた信頼構築に注力しており、私が目指す「お客様に寄り添う営業」の理想像と一致します。
また、独自の若手育成プロジェクトなど、社員の成長を真剣に支える環境にも惹かれました。
これまでの経験で培った傾聴力を活かし、「あなたに任せてよかった」と言っていただける営業を目指します。(272字)
キャリアアドバイザーが読み解く!「自分の武器」と「企業のスタイル」を紐づけよう
不動産仲介業など、顧客との折衝がメインとなる業界において、「人に寄り添いたい」という志望動機は非常に多く見られます。しかし、高評価を得るためには思いや感情だけでなく、「傾聴力」などの具体的なスキルを入社後の業務と紐づけて言及することが大切です。
この例文の良い点は、限られた文字数のなかで「志望企業の社風・強み」と「自身のスキル」を綺麗にリンクさせて提示できている点です。「アフターサービスを通じた信頼構築に注力している→だからこそ私の傾聴力が活かせる」という流れが非常にわかりやすく論理的になっています。
このように社風と強みの結びつきを意識することで、入社後のイメージがより具体的に想起され、内定に直結する志望動機に仕上げることができますよ。
▶「傾聴力」をアピールする人が参考にしたい記事(クリックして開く)
傾聴力の自己PRを作成したい人
26卒内定者のESを大公開! 傾聴力の自己PR例文
傾聴力は言い換えが大事! 自己PR作成のポイントや例文を紹介
企業の社風を入れた志望動機の作り方は以下の記事を参考にしてください。
社風をいれた志望動機は差別化が大切|7ステップで完成する方法
【内定者例文②】26卒 日本大学 小売業界
私は貴社を形作る「事業・文化」の独自性に深い魅力を感じ、入社を希望します。
私は海外と日本を行き来する幼少期を過ごし、周囲のように両親と過ごす時間を十分に確保することができませんでした。
貴社は日本の「子どもと親の時間」を生み出すべく、販管費の合理化並びに店舗の標準化を軸に圧倒的な安さを実現しています。私はそんな貴社の描くビジョンとビジネスモデルの強固な一貫性に共感を覚え、この取り組みを海外にも広めたいと感じました。
入社後は、貴社の事業・文化を熟知し、アジアを中心とした海外拠点での店舗標準化や、実体験を元にした商品企画の提案をおこないたいです。(273字)
キャリアアドバイザーが読み解く!「原体験」にもとづく企業理念への共感は最強
志望動機では、企業理念や事業内容に結びつくエピソードや原体験を語れるとベストです。
この例文は「海外と日本を行き来した」という幼少期の原体験をベースに、企業のビジネスモデルや理念への深い理解と共感を示せている点が素晴らしいです。
また、「取り組みを海外にも広めたい」という入社後のビジョンにもしっかりと言及できており、高い志望度と貢献意欲を感じさせます。
海外展開を強みとする企業において、「海外が好きだから」「英語が得意だから」という理由だけで応募してくる学生は多いです。しかし、採用担当者が知りたいのは「海外事業に注力する企業は多くあるなかでなぜうちなのか」ということ。
ここに対するアンサーをしっかり盛り込めている志望動機は、採用担当者の目に魅力的に映りますよ。
志望動機に「企業理念」を盛り込む方法については、以下の記事を参照してください。
例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説
【内定者例文③】26卒 常磐大学 物流・倉庫業界
私は「計画性」を強みとしており、貴社の商品流通や在庫管理の業務に貢献できると考え志望します。
学生時代の経験では、限られた時間のなかで作業を効率的に進める計画を立て、行動してきました。
私はこのスキルを活かして、需要の変化に応じた最適な商品流通や在庫管理を計画的に進めることで、お客様の利便性をさらに高めたいと考えています。
また、貴社は豊富な商品を迅速かつ安定的に供給することで多くの産業を支えており、その仕組みにも強く魅力を感じています。
将来的には、データを活用した効率化や新たな流通戦略の提案を通じて、貴社の持続的成長に貢献する人材になることを目指します。(278字)
キャリアアドバイザーが読み解く!強みを「業務での再現性」につなげてアピールしよう
自分の強みである計画性が「最適な商品流通」や「在庫管理」に活かせるという流れが非常に論理的でわかりやすいです。
まさに企業が日々直面している課題に対して、自分の強みでアプローチしたいという意欲が明記されており、採用側に「入社後どう活躍するか」を想起させる文章に仕上がっています。
この例文のように、志望動機内で自身の強みと事業内容を紐づけてアピールするのも効果的な戦略です。企業への理解度や事業への解像度もあわせてアピールできるため、高評価を得やすい傾向にありますよ。
自己PRで「計画性」を効果的にアピールする方法は以下の記事で詳しく解説しています。
自己PR「計画性」を差別化する極意|相性が良い職種の一覧表つき!
NG例文|アドバイザー添削付き
①「なぜこの企業なのか」に触れられていない
私は人々の当たり前の生活を根底から支えたいという思いから、インフラ業界を志望しています。
大学時代にボランティア活動を通して、地域の方々の生活基盤がいかに重要であるかを学び、社会貢献性の高い仕事に就きたいと考えるようになりました。
インフラ業界は社会に不可欠であり、非常にやりがいがあると感じています。私の強みである「誰かのために行動できる力」を活かして、人々の安全で快適な暮らしを守るために全力を尽くしたいと考えております。
入社した暁には、持ち前の体力と根性で、どのような困難な業務にも率先して取り組む覚悟です。(255字)
「業界の志望動機」になっている
これでは「なぜインフラ業界が良いのか」を語っているだけなので、採用担当者からすれば「別にうちじゃなくても良いよね」と思われてしまいます。
300字という限られた字数のなかでも、企業独自の強みや事業内容の魅力に言及するようにしましょう。
私は人々の当たり前の生活を根底から支えたいという思いから、インフラ業界を志望しています。
大学時代にボランティア活動を通して、地域の方々の生活基盤がいかに重要であるかを学び、社会貢献性の高い仕事に就きたいと考えるようになりました。
なかでも貴社は、再生可能エネルギーの導入において業界トップの技術力を持ち、次世代の持続可能な社会基盤作りに挑戦している点に強く惹かれました。
入社後は、私の強みである「周囲を巻き込む推進力」を活かし、新規プロジェクトの進行管理や部署間の連携において円滑な運営に貢献したいと考えています。(256字)
「なぜこの企業なのか」を考えるうえでは企業研究が必要不可欠です。企業研究をおこなう方法は以下の記事を参考にしてください。
就活の企業研究を効果的にする4ステップ! 見本つきで実施法を解説
テンプレ付き|企業研究ノートを使った企業分析のやり方3ステップ!
②無駄な修飾語で字数を使っている
私が貴社を強く志望する理由は、最先端のグローバルな舞台で、革新的かつクリエイティブなITソリューションを提供し続けている、その圧倒的な企業姿勢に深い感銘を受けたからです。
私自身、日々急速に進化し続ける現代社会において、常に自己研鑽を怠らず、多様な価値観を柔軟に受け入れながら成長し続けていきたいと強く願っております。
貴社のような、社員一人ひとりの個性を尊重し、アットホームでありながらも切磋琢磨できる素晴らしい環境であれば、私のコミュニケーション能力を最大限に発揮し、クライアントの皆様に最高の笑顔をお届けできると確信しております。(266字)
文字数を稼ぐために冗長な表現をするのは逆効果
「革新的」や「クリエイティブ」といった聞こえの良い形容詞を並べていますが、客観的な事実や具体的なエピソードが何一つありません。
字数が足りないのであれば余計な文言で稼ぐのではなく、志望動機に紐づく自身の実体験や事業内容を掘り下げて言及しましょう。
貴社の「IT技術で企業の業務効率化を根本から支える」という事業内容に惹かれ、志望いたします。
私は大学のゼミで、データ分析を用いて地元企業の在庫管理の課題を解決した経験から、ITの力で企業の課題を解決する仕事に就きたいと考えるようになりました。
なかでも貴社は、中小企業向けに特化した独自のクラウドサービスを展開しており、より多くの企業の成長に直接貢献できる点に魅力を感じています。
入社後は、ゼミで培った「現状分析力」と「課題解決力」を活かし、顧客の潜在的なニーズを引き出すヒアリングをおこない、最適なシステム導入を提案する営業として貴社に貢献したいです。(276字)
③アピールを詰め込みすぎている
私は貴社の「挑戦を後押しする社風」に惹かれ志望します。
私は学生時代、サークルの代表として100人のメンバーをまとめ上げ、さらにアルバイトでは新人教育のリーダーを務め、売上を20%向上させました。
また、独学で英語とプログラミングを学び、TOEICは800点を取得し、アプリ開発のコンテストでも入賞しました。
これらの経験で培ったリーダーシップ、課題解決力、語学力、そしてITスキルをフルに活かし、貴社の営業部門でも、企画部門でも、海外事業部でも、どこに配属されても必ずトップの成績を出し、貴社の売上拡大に貢献できると確信しています。(264字)
要約力に欠けるという印象につながる
気持ちはわかりますが、エピソードと強みを詰め込みすぎると、結局「この学生の本当の強みは何なのか」とぼやけた印象になってしまいます。
最悪の場合、情報を端的にまとめる「要約力」が不足していると判断されてしまう場合も。志望動機では伝える情報は可能な限り絞り込みましょう。
貴社の「テクノロジーで世界の教育課題を解決する」という事業ビジョンに強く共感し、志望します。
私は独学でプログラミングを学び、アプリ開発コンテストで入賞した経験から、技術を用いて人々の課題を根本から解決する喜びを知りました。
単なるシステム開発に留まらず、顧客の潜在的なニーズを引き出す企画段階から携われる貴社の環境でこそ、私の思考力が活かせると考えています。
入社後は、培ったITスキルとTOEIC800点の語学力を武器に、貴社の海外事業部にて現地の課題に寄り添ったソリューションを提案し、売上拡大に貢献したいです。(256字)
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!要素を絞って短くまとめあげよう
キャリアアドバイザー
根岸 佑莉子
プロフィールをみる300字以内で志望動機を作成する際は、「結論」「根拠・企業の魅力」「入社後の貢献」の3要素に絞り込むのがおすすめです。
まず最初に結論。 「私は貴社の○○に魅力を感じ志望しています」といった形で、端的に志望理由を伝えてください。
次に「根拠・企業の魅力」です。志望理由に直結する自身の原体験や、「他社ではなくなぜその企業でなくてはならないのか」という理由について言及しましょう。ここは一番重要な部分なので、150字~200字程度使ってしっかりと言語化するのがおすすめです。
最後に「入社後の貢献」。学生時代に培った強みや経験が、入社後どのように活かせるのかを示して締めると、評価される志望動機に仕上げることができます。
300字という文字数は、志望動機としてはやや短め。だからこそ、「なぜ他社ではなくこの企業なのか」「入社して何ができるのか」といった重要部分に焦点を当てて伝えることが大切ですよ。