目次
- 「当社のどこに魅力を感じましたか」の作り方
- 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①】26卒 津田塾大学 IT業界
- 【内定者例文②】26卒 東京基督教大学 建築業界
- 【内定者例文③】26卒 岡山大学 建築業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①「同業他社でも言えること」を語ってしまう
- ②「成長できそう」という受け身の姿勢
- ③「条件面」や「ネームバリュー」を魅力と語る
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
選考において、必ずと言って良いほど聞かれる「当社のどこに魅力を感じましたか」という質問。この質問に対し、企業のホームページに書いてある事業内容をそのまま読み上げているだけでは、高評価を得るのは難しいです。
そこで今回は、実際に内定を獲得した26卒学生の例文を紹介。プロの視点から「なぜ評価されたのか」「どう伝えれば刺さるのか」を詳細に解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
「当社のどこに魅力を感じましたか」の作り方
どうしても志望企業の魅力が見つけられないときの対処法は以下の記事を参考にしてください。
志望動機が思いつかない人向け例文4選! 業界別で内定者の回答を公開
内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①】
26卒 津田塾大学 IT業界
私が貴社に魅力を感じたのは、通信インフラに特化した高い専門性と、整備に関するあらゆる業務に一貫して携われる点です。
インフラを支えるエンジニアとして、幅広い経験を通じて着実に専門性を高められる環境に強く惹かれました。
また、充実した資格取得支援制度や、定期的なキャリア面談の実施など、社員のスキルアップとキャリア構築を強力に後押しする貴社の体制にも魅力を感じており、高いモチベーションを保って成長し、貴社の事業に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!制度に触れるなら「成長の手段」として言語化しよう
「通信インフラに高い専門性を持っている」「インフラ整備のあらゆる業務に携われる」という、企業の具体的な特徴を拾い上げている点が素晴らしいです。これにより、しっかりと企業研究をおこなっていることが伝わり、「他社ではなくこの会社である理由」の説得力が格段に増しています。
また、会社の制度について、専門性を高めるために会社の制度を活用するという前向きな姿勢で伝えられている点も評価ポイント。
研修や資格支援を志望理由にする学生は多いですが、採用担当者は「本当に学ぶ意欲があるのか」をシビアに見ています。この例文のように、「専門性を高めて貢献するため」という目的意識を添えるだけで、印象は大きく変わるので意識してみてください。
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【内定者例文②】
26卒 東京基督教大学 建築業界
貴社に魅力を感じたのは、確固たる安定した事業基盤を持ちながらも、企業と社員双方の成長を重視されている点です。
また、説明会でお会いした社員の方々の温かい人柄や、人を大切にする企業文化にも深く共感いたしました。
福利厚生や研修、資格支援制度も充実しており、安心して働ける環境が整っているからこそ、目の前の業務に全力で集中できると考えています。
この恵まれた環境を活かして着実にキャリアアップを図り、貴社のさらなる成長に貢献できる人材になりたいと感じています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「社員の人柄」を盛りこみ志望度の高さをアピール
この例文の良い点は「社員の方々の人柄」という、説明会などで自身が得た一次情報を盛り込んでいる点です。ネット上の情報だけでなく、自分の目で見て感じた生の声を伝えることで、「志望度の高さ」と「ほかの企業ではなく自社である理由」が採用担当者に伝わりやすくなっています。
また、福利厚生についても盛り込まれていますが、単に「福利厚生が良いから志望しました」とストレートに言うと、「条件が良いから志望しているだけで事業や理念への共感は薄いのでは」と警戒されるリスクがあります。
しかし、この例文のように「長く働き、パフォーマンスを最大化するための土台」として魅力的に感じていると伝えることで、一転して意欲的なアピールへと昇華することができますよ。
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志望動機に「社員の人柄」を効果的に盛り込む方法は以下の記事で詳しく解説しています。
社員の人柄を志望動機にするのはNG? 説得力が増す書き方を解説
【内定者例文③】
26卒 岡山大学 建築業界
貴社の、多種多様なプロジェクトを展開し、業界未経験からでも高度な専門性を身につけられる点に魅力を感じました。
特に、基礎から体系的に学べる独自の研修制度や、社員を単なる労働力ではなく「人財」として大切にする企業姿勢に強く惹かれています。
全国各地の現場で実践的な経験を積み、自らのスキルを継続的にアップデートしていくことで、貴社の品質と信頼を支える即戦力へと成長していきたいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!企業理念に言及することで差別化を図る
「社員を人財として大切にする」という企業独自の理念を組み込んでいる点が評価ポイント。「同業他社ではいけない理由」を伝える際に、理念への共感を示すというのは非常に効果的な戦略です。志望理由と同時に、企業研究の深さもアピールできます。
また、「全国の現場で経験を積む」という、志望する職種での働き方への覚悟も示せている点もお見事です。
採用担当者は、未経験者に対して「すぐに辞めてしまうのでは」という懸念を抱いています。そこで、「全国各地で働くことになることは理解しています」と職種への理解度を示すことで、採用担当者に「この人材なら安心して採用できそう」という印象を残すことができます。
志望動機で「企業理念」に関して取り上げたいと考えている人は以下の記事も読んでみてください。
例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説
NG例文|アドバイザー添削付き
①「同業他社でも言えること」を語ってしまう
貴社のITを通じて企業の課題を解決するという事業内容に魅力を感じました。
私は大学で情報工学を専攻しており、システム開発で社会を便利にしたいと考えています。IT業界は今後も成長が見込まれており、最先端の技術に触れられる環境があるため志望しました。
貴社に入社後は、エンジニアとしていち早くスキルを身につけ、社会に貢献していきたいです。
「業界の魅力」であって「自社の魅力」ではない
これを聞いた採用担当者は「それならうちじゃなくても、ほかのIT企業で良いよね?」と思ってしまいます。
特定の技術領域、顧客基盤、開発体制など、その企業の「独自の強み」を深掘りし、なぜそこでなければならないのかを明確にしてください。
貴社の、製造業界に特化したシステム開発でトップシェアを誇る点に魅力を感じました。
私はITを通じて日本のモノづくりを根底から支えたいと考えています。
その点、他社にはない業界特化型の深いノウハウと、要件定義から運用まで一気通貫で携われる貴社の環境であれば、顧客の真の課題解決に貢献できると確信しています。
貴社に入社後は、エンジニアとしていち早く成長し、社会に貢献していきたいです。
②「成長できそう」という受け身の姿勢
一から営業の基礎を教えてもらえる、貴社の研修制度に魅力を感じました。
私は営業職は未経験ですが、半年間にわたる手厚い新人研修があり、先輩社員がマンツーマンで指導してくれる環境があると伺いました。
右も左もわからない状態でも、基礎からしっかりと手取り足取り教えていただける環境であれば、私でも着実に成長していけると考えています。
研修制度について語るなら主体性を盛り込もう
「教えてもらえる」「成長させてもらえる」という受け身の姿勢では「成長意欲に欠ける」と判断されてしまう可能性があります。
研修制度について話すのであれば、「研修を自身の成長の手段としてどう活かすか」という能動的な視点で伝えましょう。
貴社の実践的な研修制度と、若手から裁量権を持てる環境に魅力を感じました。
単に座学で学ぶだけでなく、早期から先輩に同行して現場のリアルな課題に触れられる体制があるからこそ、最速で営業スキルを吸収し成長できると考えています。
この環境を最大限に活用して自ら貪欲に学び、一日でも早く貴社の売上に貢献できる人材へと成長したいです。
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主体性の自己PRを作成したい人
「主体性」の例文|26卒内定者の実際の自己PRを公開
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③「条件面」や「ネームバリュー」を魅力と語る
貴社に魅力を感じたのは、年間休日が120日以上あり、残業時間が月平均10時間以下とワークライフバランスが非常に整っている点です。
また、業界最大手であり誰もが知るブランド力があるため、将来にわたって安定して働き続けられることにも惹かれました。
プライベートの時間を大切にしながら、長く腰を据えて貴社に貢献していきたいです。
条件面については軽く触れる程度がおすすめ
魅力として休みや残業、企業の知名度ばかりを挙げるのは危険です。「仕事内容そのものには興味がないのか」と疑われてしまいます。
もちろん労働条件は大切ですが、選考でそれを「最大の魅力」として語るべきではありません。条件面はあくまで「高いパフォーマンスを発揮するための基盤」としてさらりと触れる程度に留めましょう。
貴社の、顧客の潜在的ニーズを引き出す提案型の営業スタイルに最も魅力を感じています。
顧客に深く入り込み、伴走できる点に大きなやりがいを見出しました。
また、そうした質の高い仕事を実現するために、社員の働きやすさを追求し、ワークライフバランスを推進されている点にも惹かれています。
充実した環境のなかでメリハリをつけて働き、最高のパフォーマンスを発揮したいです。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!同業他社にはない独自の「魅力」を盛り込もう
キャリアアドバイザー
北浦 ひより
プロフィールをみる採用担当者がこの質問を通して知りたいのは、「志望度の高さ」と「マッチング度合い」です。
まず「志望度の高さ」について、企業の具体的な事業内容や独自の取り組みに関して言及することで、「しっかりと企業研究をおこなっているな」という印象を残すことができます。一方、同業他社でも言えるような一般的な内容を記載してしまうと、「そこまで入社意欲がないのかも」と思われてしまうので注意が必要です。
次に「マッチング度合い」について。あなたが魅力的と感じた部分が「本当に自社の実態に即しているか」を採用担当者は厳しく見ています。もしここに齟齬があった場合、「ほかの企業に行ってもらった方が活躍できるかも」と思われて、不合格になってしまう可能性が高いです。
必ず魅力に感じた部分を伝える際は、その企業ならではの強み、社風、ビジネスモデルなどを具体的に挙げ、「強く志望している理由」「この企業でなければならない理由」が伝わる内容にしましょう。