目次
- アルバイトの挫折経験の作り方|アドバイザーが解説
- 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①飲食店】26卒 帝京大学 IT業界
- 【内定者例文②フィットネスジム】26卒 神田外語大学 広告業界
- 【内定者例文③コンビニ】26卒 摂南大学 IT業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①他責思考になっている
- ②解決策が精神論になっている
- ③「周りが助けてくれただけ」という印象
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
選考で「挫折経験」を聞かれると、つい「自分を悪く見せたくない」と身構えてしまう人も多いと思います。しかし、しっかりとポイントを押さえて伝えれば、むしろプラスの評価につなげることができますよ。
この記事では、アルバイトを題材に「挫折経験」を伝えた、26卒内定者の例文を紹介。採用担当者の意図を汲み取った「適切な挫折経験の伝え方」を、丁寧に解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
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【内定者例文①飲食店】
26卒 帝京大学 IT業界
私の挫折経験は、かつ丼チェーン店のキッチン業務で、自身の作業の遅さから店舗全体の運営に支障をきたし、激しく落ち込んだことです。
当初、私は業務に不慣れで仕込み作業が追いつかず、毎日1時間以上の残業を発生させていました。周囲の足を引っ張っている状況に強い無力感と挫折を味わいましたが、このままではいけないと一念発起し、「業務の時間内完了」を目標に改善に取り組みました。
具体的には、自分と先輩の動きの違いを洗い出すため、先輩の作業を徹底的に観察・ヒアリングしました。その結果、先輩は食材の消費期限や在庫状況に基づき「優先順位」を明確につけていることに気づき、自身の作業手順を根本から見直しました。
結果として、混雑状況に左右されず時間内に作業を終えられるようになり、店舗全体の回転率向上にも貢献できました。
入社後も、困難な壁に直面した際は自己流に固執せず、優れた手法を素早く吸収し、粘り強く乗り越えていきます。
キャリアアドバイザーが読み解く!素直に他人の力を借りる姿勢が評価される
困難に直面した際、自分一人でなんとかしようとしてしまう学生は非常に多いです。しかし、実際の仕事においては、適切なタイミングでほかの人の力を借りることも求められます。
この例文では、自身の作業速度を改善するために「先輩の優れた手法を観察・ヒアリングして吸収した」というプロセスが描かれており、入社後も同じような素直な姿勢で成長してくれることを感じさせます。
また、観察・ヒアリングを通して、「消費期限や在庫状況に基づいた優先順位付け」という、極めて論理的な解決策を見つけ出した点も評価ポイント。「気合いや根性」といった精神論ではなく、再現性の高い仕組みで解決した経験は、採用担当者に刺さりやすい傾向にありますよ。
【内定者例文②フィットネスジム】
26卒 神田外語大学 広告業界
私の挫折経験は、アルバイト先のフィットネスクラブにおいて、良かれと思っておこなったマニュアル通りの接客でお客様に拒絶され、強いショックを受けたことです。
当初、自店舗のルールである「トレーニング開始時にお声がけをして体調確認をおこなう」というマニュアルを他店舗の応援勤務でも実践しました。
しかし、お客様から完全に無視され、「集中しているから話しかけないでほしい」と厳しいお言葉をいただきました。正しいと信じていた行動が否定され、大きな挫折を感じました。
しかし、ただ落ち込むのではなく「マニュアルがすべてのお客様のニーズに合うわけではない」と気がつき、店長に現状の課題を相談しました。
客層や店舗文化の違いを学んだうえで、トレーニング中ではなく、インストラクター交代時などの隙間時間に個別に挨拶をするようアプローチを変更しました。
地道に信頼関係を築く努力を重ねた結果、他店舗のお客様からも心を開いていただけるようになりました。
この経験から、一つの視点に固執せず、相手のニーズに合わせて対応方法を変えることの重要性を学びました。
キャリアアドバイザーが読み解く!マニュアルにこだわらない臨機応変さを示そう
「マニュアル通りにやったのに失敗した」という挫折は非常に共感を生みやすいです。社会人になると、必ずしもマニュアル通りが正解ではない場面が多々存在します。そこで「マニュアルは正しいはず」と思考を止めるのではなく、アプローチの方法を変えた経験からは、高い課題解決能力を感じます。
この例文であれば、「お客様から拒絶された」というショッキングな出来事に対し、感情的にならず「マニュアルが万能ではない」と冷静な分析ができている点が素晴らしいです。
ビジネスにおいて、マニュアルばかりに頼ってしまっては必ずどこかで限界が来ます。その際、臨機応変にやり方を変えられる姿勢をアピールできれば、幅広い業種・職種で評価される内容に仕上がります。
自らの「臨機応変に対応する力」に自信がある人は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
臨機応変に対応する力を上手に自己PRする方法|例文あり
【内定者例文③コンビニ】
26卒 摂南大学 IT業界
私の挫折経験は、コンビニエンスストアでのアルバイトを始めた当初、業務の多さに圧倒され、お客様に多大なご迷惑をおかけして自信を喪失したことです。特にレジ業務では、操作の手際が悪く長蛇の列を作ってしまい、お客様から直接厳しいお言葉をいただくこともありました。
「自分には向いていないのではないか」と思い悩む日々でしたが、逃げずに「速さと正確さの両立」を目標に掲げて改善に乗り出しました。
具体的には、勤務時間外も含めて三つの工夫を徹底しました。一つ目は「業務の復習と思考の整理」です。帰宅後にホットスナックの提供手順や領収書の発行方法をメモに書き出し、脳内でシミュレーションをおこないました。
次に「模倣と実践」です。先輩スタッフの動きを観察し、効率的な動作のコツを質問して自身の業務に取り入れました。そして最後に、「隙間時間の活用」です。空き時間には必ず商品棚を整理し、配置を身体で覚えることで商品検索のロスを減らしました。
この地道な積み重ねの結果、苦手だったレジ業務を平均1分以内に完遂できるようになり、現在では責任ある時間帯の店舗運営も任されています。
この経験から、目の前の壁から逃げず、コツコツと課題解決に向き合う力を得ました。貴社においても、目の前の課題に対して改善を重ね、着実に成果を出せる人材として貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!複数の角度から施策を打った経験が刺さる
挫折経験を乗り越えた経験を話す際は、一つの施策ではなく、複数の施策を実施したエピソードを話すのも効果的です。最初に実施した施策が、必ずしも成果につながるとは限りません。だからこそ、必ず成果を得たいのであれば、複数の角度からアプローチすることが重要です。
この例文であれば、課題解決に向けた「三つのアプローチ」を余すことなく伝えられていて、絶対に挫折を乗り越えるという執念を感じさせます。企業に入社後も、「苦手なことに対して正面から向き合い、最大限努力してくれそう」という印象を残します。
また施策後の成果について、「平均1分以内で遂行できるようになった」と、定量的な数値で伝えられている点も素晴らしいです。このように、挫折を乗り越えたことの証明は、具体的な数値を用いると、一気に説得力が増しますよ。
NG例文|アドバイザー添削付き
①他責思考になっている
居酒屋のアルバイトで、急にシフトを減らされたことが挫折経験です。
店長が新人を多く採用しすぎたせいで、私の働く時間が確保できなくなりました。生活費も稼げず困ったため、店長に強く抗議しましたが聞き入れてもらえず、モチベーションが大きく下がりました。
結局、そのお店は辞めて別のアルバイトを探すことにしました。この経験から、理不尽な環境からは早く抜け出すことが大事だと学びました。
置かれた環境でできることを模索する姿勢が重要
挫折経験を語る際、環境や他人のせいにするのは絶対にNGです。「入社後も、思い通りにいかないと他人のせいにするのでは?」と思われてしまうリスクがあります。
たとえネガティブな状況下であっても、そのとき自分にできることを率先しておこなった経験を伝えましょう。
私の挫折経験は、居酒屋のアルバイトでシフトを減らされ、必要とされていないと感じたことです。
当初は店長の方針のせいにして不満を抱いていましたが、冷静に周囲を見ると、多くシフトに入れている人は「ピーク時でもミスなく動けるスキル」を持っていることに気づきました。
自身のスキル不足を痛感し、空き時間で先輩への業務の効率化の方法をヒアリングし、自身の業務で実践しました。その結果、作業スピードが大幅に向上し、店長にも信頼のおけるスタッフとして認定され、シフトの数も増えました。
この「周囲を冷静に分析し、今自分にできることを遂行する」という姿勢を活かし、貴社のマーケティング業務にも貢献していきます。
②解決策が精神論になっている
アパレル販売員のアルバイトで、個人売上ノルマを3カ月連続で達成できず、店長から怒られたことが挫折経験です。
周りのスタッフは売上を伸ばしているのに、自分だけ置いていかれている気がして毎日泣いていました。そこで私は「とにかく気合を入れて頑張ろう」と決意しました。
気合と根性でひたすらお客様に声をかけ続けた結果、熱意が伝わったのか、無事にノルマを達成できました。貴社に入社後もこの根性で困難を乗り越えます。
「気合と根性」はビジネスでの再現性に欠ける
「気合」「根性」といった精神論は、ビジネススキルとしては評価されません。
課題に対する原因を分析し、それをもとに論理的な施策を打った経験こそが、企業には評価されます。
私の挫折経験は、アパレル販売員として個人ノルマを3カ月連続で未達となり、深く落ち込んだことです。
気合だけで乗り切ろうとしていた自分のやり方を反省し、売れている先輩と自分を比較して原因を分析しました。
その結果、「ヒアリング不足」と「商品知識の浅さ」が課題だと気づきました。それ以降は、お客様の潜在的なニーズを引き出す質問を心掛け、新作商品の特徴を毎日ノートにまとめる工夫をしました。その結果、お客様に合った提案ができるようになり、ノルマを達成できました。
この「課題のボトルネックを特定し、適切な施策を打つ力」を活かして、貴社の業務に貢献します。
③「周りが助けてくれただけ」という印象
塾講師のアルバイトで、担当した生徒の成績がまったく上がらず、保護者からクレームを受けたことが挫折経験です。
自分の指導力不足にショックを受け、辞めることすら考えました。しかし、見かねたベテランの先輩講師が私の代わりに補習をおこなってくれたり、わかりやすいオリジナル教材を作って提供してくれたりしました。
先輩のおかげで生徒の成績は無事に上がり、志望校にも合格できました。この経験から、仲間の力を借りる重要性を学びました。
「主体的な行動」がまったく見えない
周囲の助けを借りること自体はまったく悪くありませんが、これでは「先輩が凄かっただけ」という印象になってしまいます。
企業が知りたいのは、あなた自身がどのような行動を起こしたのかです。自らが率先しておこなった行動に、焦点を当てる必要があります。
私の挫折経験は、塾講師として担当生徒の成績を上げられず、自身の指導力不足を痛感し深く落ち込んだことです。
しかし、現状を打破するため、高い合格実績を持つ先輩講師に自ら相談し、自分の模擬講義を見てもらいました。
指摘された「生徒の理解度を無視した一方的な説明」という課題を受け止め、生徒が発言する機会を多く設ける対話型の授業スタイルへと自ら改善しました。
結果として生徒の理解度が深まり、担当生徒を志望校合格に導くことができました。この「他人のアドバイスを吸収し、自身の業務改善に活かす力」を、貴社の売上向上に活かします。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!ただ単に大変だったエピソードを話すだけでは評価されない
キャリアアドバイザー
高橋 宙
プロフィールをみるアルバイト経験で挫折経験を話す際、「業務を覚えるのが大変だった」「クレーム対応がつらかった」といった挫折した経験そのものにフォーカスしてしまう人をよく目にします。しかし、企業が知りたいのは、「その挫折からいかにして立ち上がったのか」というプロセスの部分です。
社会に出れば、理不尽なトラブルや高い壁にぶつかるのは日常茶飯事。企業は挫折経験から、そういった際に適切な施策を打って、這い上がる力があるのかを知りたいのです。
構成としては、まず自身の挫折経験の概要を端的に伝えます。次に、その挫折を乗り越えるためにおこなった、具体的な行動について掘り下げて説明しましょう。ここが最も重要なので、字数を使って丁寧に描写してください。
最後に、これらの経験からの学びと、その学びが入社後どのように活かせるのかを伝えて締めます。ただ「つらかった」「失敗した」というエピソードを話すだけはNG。あなた自身が挫折を乗り越えるために、どのような思考・行動をしたのかを、言語化することを意識しましょう。