目次
- 「やりがい」は企業に合わせたアピールにつながる言い換えが大切!
- 言い換え前に正しく理解! 「やりがい」の意味
- そのまま伝えると説得力ダウン!? やりがいだけを押し出す3つのリスク
- ①志望動機に説得力がなくなる
- ②ありきたりな志望動機になりやすい
- ③企業の何に魅力を感じているのか伝わりにくい
- 職種別の「やりがい」の言い換え表現20選! 職種ごとのやりがいも解説
- 営業職:自社の売上に貢献できる
- 接客・販売職:顧客満足度を追求できる
- 事務職:たくさんの人とかかわりながら周囲をサポートできる
- 企画職:大きな裁量を持って仕事ができる
- 技術職:専門スキルを高めていける
- クリエイティブ職:自分のアイディアを形にできる
- インフラ・サービス職:社会貢献の実感が持てる
- 志望企業とのマッチ度から考える! やりがいの言い換え4ステップ
- ステップ①職種・企業研究を重ね仕事内容への理解を深める
- ステップ②志望企業で感じられそうなやりがいを洗い出す
- ステップ③過去にやりがいを感じた瞬間との共通点を見つける
- ステップ④志望企業がもとめる人物像に合わせた表現に言い換える
- より魅力的に伝えよう! 志望動機にやりがいを挙げるときの3つのポイント
- ①やりがいを感じる場面を具体的にする
- ②志望企業でどのように活躍できるかまで考える
- ③苦労する面も理解したうえで意欲があることを伝える
- 職種別に紹介! 「やりがい」を言い換えた熱意が伝わる7つの志望動機例文
- 営業職
- 販売職
- 事務職
- 企画職
- 技術職
- クリエイティブ職
- インフラ・サービス職
- 志望動機で「やりがい」を伝えるときの2つの注意点
- 業務内容に言及するときは限定的にしすぎない
- 志望企業で本当にそのやりがいが得られそうかリサーチをする
- やりがいの言い換えについてよくある質問に回答!
- 「やりがい」を言い換えた魅力的な志望動機を作って内定をつかもう!
「やりがい」は企業に合わせたアピールにつながる言い換えが大切!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「志望動機でやりがいを挙げるときどのように言い換えれば良いですか?」
「やりがいを言い換える際のコツはありますか?」
といった質問をよく受けます。志望動機がやりがいだと漠然としているため、具体的になるよう言い換えをして企業へのアピールにつなげることが大切です。またやりがいを志望動機にする学生は多く、伝え方を工夫しないとほかの学生に埋もれてしまう可能性もありますよ。
この記事では、志望動機でやりがいを伝える際の効果的な言い換え法やポイントについて解説していきます。職種別の例文も紹介しているので、志望動機を作成するときの参考にしてくださいね。
言い換え前に正しく理解! 「やりがい」の意味
やりがいとは、何かを達成したときに感じる満足感を指します。特に仕事をとおして何かを得たときや、手応えがあったときに感じやすいものですね。「大変だったけど学びもあったし、最後まで頑張って良かったな」というような気持ちが該当します。
漢字では「遣り甲斐」と書き、「遣り」は何かをすること、「甲斐」は達成した物事に対する効果や価値を表しますよ。
やりがいは仕事をするうえでのモチベーション維持や、自己肯定感を上げるために欠かせない要素です。仕事選びをするときにも、このやりがいを感じられるかどうかを重視する人も多いですよ。
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そのまま伝えると説得力ダウン!? やりがいだけを押し出す3つのリスク
就活生
志望動機にやりがいを挙げるのってアリなのでしょうか?
キャリアアドバイザー
もちろんです。ただし伝え方を工夫しないと、アピールにつなげるのは難しくなってしまいますよ。
就活生
そうなんですね……。具体的にはどのような影響があるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
それが気になるところですよね。ここからはやりがいだけを押し出した志望動機にしてしまうリスクを解説していきます。
仕事へのやりがいを魅力に感じて志望動機にしたいと思った時、そのまま「御社を志望したのはやりがいがあると思ったからです」と伝えると説得力がなくなってしまいます。ほかにも考えられるリスクがあるので、言い換え法を知る前にまずはどのような影響があるのかを把握しておきましょう。
①志望動機に説得力がなくなる
志望動機でやりがいだけを押し出すと、説得力がないように受け取られてしまう場合があります。「やりがい」と聞いても具体的に何にやりがいを感じているのか、何に魅力を感じたのかがはっきりとせず漠然とした印象になりやすいのです。
またやりがいはどのような仕事にもあります。つまりすべての企業にいえる志望動機になり、「御社じゃなきゃダメなんです!」という強い意欲が伝わりにくくなってしまいますよ。
キャリアアドバイザー
志望動機に説得力を持たせるには、その企業にしかいえない内容にすることが大切です。入念な企業研究で志望企業の特色を見つけましょう。
②ありきたりな志望動機になりやすい
志望動機にやりがいを挙げる学生は多いものです。差別化する工夫をしないと、ほかの多くの学生に埋もれ面接官の印象に残りにくくなってしまいますよ。
企業は採用シーズンになると、日々多くの学生の志望動機を目にします。ライバルに差をつけるためには、「やりがい」よりもさらに一歩踏み込んだ志望動機にして採用担当者に興味を持ってもらうことが大切なのです。
キャリアアドバイザー
志望動機にオリジナリティを持たせるには、過去の経験やエピソードに紐づけるのがポイントです。この先の内容で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
③企業の何に魅力を感じているのか伝わりにくい
「やりがい」という言葉は漠然とした印象になりやすく、それだけでは企業の何に魅力を感じたのかがうまく伝わりません。
企業にはそれぞれの特色があり、仕事内容や働き方も違います。そのなかから具体的に何に魅力を感じたのか、何が良いと思ったのかを伝えなければ、企業側も「本当に当社のことを理解してるのかな」と不安に感じてしまいますよ。
キャリアアドバイザー
あなたがどこにやりがいがあると思い、魅力的だと思ったのかを明確にすることで企業側にも伝わりやすい志望動機になります。
職種別の「やりがい」の言い換え表現20選! 職種ごとのやりがいも解説
就活生
やりがいをそのまま伝えても、志望への意欲は感じにくいのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。「やりがい」だけを伝えるのではなく、あなたの言葉で志望企業に感じた魅力を表現することが大切ですよ。
就活生
でも、具体的にはどのようにいえば良いのかがわかりません……。
キャリアアドバイザー
ではここからは「やりがい」の言い換え表現を紹介していきますね。
志望企業にやりがいを挙げるなら、具体的に何にやりがいを感じているのかを伝えることが大切です。ここからは志望動機に使える「やりがい」の20個の言い換え表現を紹介します。
それぞれの職種に合わせた言い換え表現を解説しているので、あなたが志望している企業と照らし合わせて確認してみてくださいね。
営業職:自社の売上に貢献できる
- 企業に貢献できる
- 目標の達成に喜びを感じる
- 自身の成長につなげることができる
営業職の魅力は、何といっても企業の売上にダイレクトに貢献できることです。契約数が増えるほど企業の利益が上がるため、その点に着目してやりがいを言い換えるのがおすすめです。
また営業職の場合はノルマや目標を設け、その達成を目指して仕事を進めることが多くあります。そのため、目標を達成することや自分自身の成長につながったり成長を実感しやすい点もやりがいとして伝えることができますよ。
営業職の志望動機に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、営業を目指している人は就活の際に参考にしてみてください。
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接客・販売職:顧客満足度を追求できる
- 人の役に立てる
- 顧客の笑顔を見れる
接客・販売職の魅力は、顧客の笑顔を間近に見れることです。顧客がもとめているものを提案して購入してもらうことで顧客満足度を高められる仕事なので、その点をやりがいとして言い換えることができます。
また感謝の言葉を伝えられる機会も多いので、人の役に立っているという実感が得やすい職種でもありますよ。誰かの役に立つことに喜びを感じるなら、それをやりがいの言い換えに活かすことができます。
販売職についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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事務職:たくさんの人とかかわりながら周囲をサポートできる
- チームプレイによる一体感を得られる
- サポートすることに喜びを感じられる
- 多くのことを学べる
事務職は、仕事をとおして職場の多くの人とかかわります。他部署の人と連携することも多く、チームで仕事をしている意識がしやすい職種といえますよ。周囲の人と協力して働く一体感をやりがいの言い換えに活かすことができます。
また事務職は職場で働く人が働きやすくなるようにサポートをする縁の下の力持ちなので、誰かを支えることをやりがいとして言い換えることもできますね。幅広い業務を担当することもあるため、学びの多さもやりがいとして挙げることができますよ。
事務職を目指している人は、志望動機作成のコツをこちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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企画職:大きな裁量を持って仕事ができる
- 裁量権を持って仕事ができる
- 責任ある仕事に挑戦できる
- たくさんのことに挑戦できる
企画職の魅力は、企業の売上アップにつながるような商品・サービスを一から生み出せることです。裁量権があるのはもちろん、良いものを企画することができるかどうかで企業の売上も変わるため、責任のある仕事を任せてもらえることをやりがいとして言い換えることができます。
また企画職は部署のなかでもどの部門を担当するかによって仕事内容が変わるので、さまざまな仕事に挑戦しやすい点もやりがいの言い換えとして活かすことができますよ。
企画職に就く方法や就活のコツはこちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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技術職:専門スキルを高めていける
- 熱意を持って取り組むことができる
- 情熱を注ぐことができる
- 自分の興味や関心と一致する
技術職は専門的なスキルを発揮できる仕事です。興味がある分野の技術職として就職できれば熱意を持って仕事に取り組むことができたり、情熱を注いでより良い仕事をしようとさらにスキルアップしていける点がやりがいの言い換えに活かすことができますよ。
また好きなことであれば、その仕事にかかわること自体が喜びにつながりますよね。自分の興味がある分野に携われることもやりがいの言い換えとして伝えることができます。
技術職志望で就活をする際、魅力的な志望動機を作る方法はこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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クリエイティブ職:自分のアイディアを形にできる
- 達成感を得られる
- 自分の仕事への価値を感じられる
- 自分のアイディアを形にすることに喜びを感じられる
クリエイティブ職は、自分のアイディアを形にできることが大きな魅力の仕事です。頭のなかで思い描いたものを形にすることそのものがやりがいの言い換えとして活かすことができます。
また一から作品を作り上げるような達成感を得られたり、それによって喜ぶ顧客の姿が見られることで自分の仕事に対する価値を感じられる点がやりがいとして言い換えることができますよ。
インフラ・サービス職:社会貢献の実感が持てる
- たくさんの人を支えられる
- 自分の力で多くの人の生活を豊かにできる
インフラ・サービス職の魅力は、自分の仕事が社会に貢献している実感が得やすいことです。たくさんの人を支えているという気持ちがやりがいにつながる人は、この点を言い換えとして伝えることができますよ。
また多くの人々の生活を豊かにしているということがやりがいの言い換えとして伝えることができますね。
インフラ業界を目指しており、志望動機作成について悩んでいる人はこちらの記事がおすすめです。
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志望動機がまとまらない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ!
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志望企業とのマッチ度から考える! やりがいの言い換え4ステップ
就活生
やりがいにもたくさんの言い換え法があるのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。「やりがい」と一言にまとめてしまうのではなく、そこからさらに掘り下げてあなただけにしかいえない言葉にすることが大切ですよ。
就活生
でも、掘り下げ方が難しいです……。どうすればやりがいを自分の言葉に言い換えられるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
ではここからはやりがいを言い換える方法を解説していきます。
自分が仕事に対して感じているやりがいをどのように言い換えられるのか、どうすれば魅力的な表現にできるのかがわからないこともありますよね。ここからは、4ステップでやりがいを言い換える方法について解説していきます。
ステップ①職種・企業研究を重ね仕事内容への理解を深める
実務経験がないなかでやりがいを感じそうなポイントを見つけるには、仕事内容や働き方を知る必要があります。まずは職種や志望企業についてのリサーチを重ね、どのような仕事なのかを理解しましょう。
- 企業のホームページを見る
- 公式のSNSを見る
- 経営者インタビューや社員インタビューを読む
- 企業が提供している商品・サービスを利用する
- 実際に企業や店舗へ足を運ぶ
- 会社の口コミサイトを見る
理解を深めるなかでは、良い点ばかりでなく悪い点にも目を向けることが大切です。その職種に就いたデメリットや企業のマイナスな評判もまずは情報として取り入れましょう。
企業研究には就活ノートを使うのがおすすめです。詳しくはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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ステップ②志望企業で感じられそうなやりがいを洗い出す
職種や企業に対する理解を深めたら、次は志望企業でどのようなやりがいを感じられそうかを考えてみましょう。たとえば販売職なら顧客の笑顔を見られることや、売上目標を達成することがやりがいに感じられることがありますよ。
「この点でモチベーションを上げられそうだな」「ここが好きになれそうだな」と感じる部分をピックアップしてみてください。
キャリアアドバイザー
「これは大変そう」とマイナスな感情を抱くポイントも、それを乗り越えることがやりがいにつながる場合があります。やりがいを感じそうな点は広い視野で考えましょう。
ステップ③過去にやりがいを感じた瞬間との共通点を見つける
志望企業でどのようなやりがいを感じられそうかを考えたら、次に過去にやりがいを感じたシーンとの共通点を見つけましょう。実際に体験した出来事と結びつけることで説得力を持たせることができますよ。
たとえば志望企業では「チームで協力して大きな仕事を成し遂げ、たくさんの人を笑顔にできるような仕事内容にやりがいを感じられそう」と考えたとします。このやりがいには「大学時代に実行委員として学園祭を成功させ、たくさんの人を笑顔にした」というような経験を結びつけることができますよね。
キャリアアドバイザー
共通するシチュエーションから考えることで「なぜやりがいを感じられそうだと思うのか」という根拠になるような体験が見つかりますよ。
自分自身の過去を振り返るには、自分史を使うのがおすすめです。使い方や作成法をこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
志望企業で感じられそうなやりがいと自分の体験に共通点を見つけるのが難しい場合、まずは志望企業での業務内容を洗い出しましょう。たとえば営業職の場合は、新規開拓営業なのかルート営業なのか、顧客は何の業種や職種か、どういった手法で顧客を開拓し支援するか、といった視点で考えられます。
このように業務を細分化すると、顧客を獲得するためのコミュニケーション能力や、顧客のニーズを引き出すヒアリング能力、顧客の利益に貢献し感謝される経験など、将来的に身につくスキルや経験がイメージできやりがいが見つかりやすくなります。
志望企業の業務内容ややりがいを洗い出したら、改めて自己分析をしましょう。たとえばモチベーショングラフを用いて今までの人生を振り返る方法がおすすめです。当時感じた感情を1つずつ言語化していくと、志望企業でも感じられそうなやりがいが見つかります。
ステップ④志望企業がもとめる人物像に合わせた表現に言い換える
過去にやりがいを感じた点との共通点が見つかったら、最後に志望企業がもとめる人物像に合致するような表現に言い換えましょう。挑戦を恐れない人材、チームワークが得意な人材など、企業が必要とする人物像はさまざまです。採用ページに明記されていることも多いので、確認しておいてくださいね。
- 挑戦する人材をもとめる企業×企画職:多くのことに挑戦できる
- チームワークが得意な人材をもとめる企業×事務職:他部署とも連携して一つの仕事を成し遂げられる
新卒の学生にはスキルや実務経験がない場合が多いので、その分企業は会社とのマッチ度をもとめている場合が多いですよ。入社後の成長性をアピールするためにも、志望動機とあわせて企業がもとめている人物像に近い人材であることを伝えましょう。
キャリアアドバイザー
企業がもとめる人材は、その企業で活躍している先輩のインタビューやOB・OG訪問でも知ることができますよ。
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より魅力的に伝えよう! 志望動機にやりがいを挙げるときの3つのポイント
就活生
やりがいを言い換えるときは企業がもとめる人物像に合わせれば良いんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです! 企業とのマッチ度のアピールにつなげることが大切ですよ。
就活生
ほかに意識することはあるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね。志望動機にやりがいを挙げるなら、ほかにも意識したいポイントがあります。ここから解説していきますよ。
志望動機にやりがいを挙げるなら、企業側もあなたが入社後に活躍するイメージを持てるような内容にすることを意識しましょう。ここからは志望動機としてやりがいを答える際に意識しておきたいポイントについて解説していきます。
①やりがいを感じる場面を具体的にする
特に面接で志望動機を伝えるときは、どのようなシーンでやりがいを感じるのかを具体的に伝えることが大切です。入社後にやりがいを感じそうなシーンだけでなく、共通する過去のエピソードもできるだけ具体的に伝えてくださいね。
やりがいを軸にした志望動機に説得力を持たせるには、やりがいを感じる場面を具体的に思い描けているかどうかがカギです。具体性があればあるほど職種理解を深めていることも伝わりますよ。
キャリアアドバイザー
過去のエピソードを具体的にすることで、あなたにしかいえないオリジナリティのある志望動機になります。面接官の印象にも残りやすくなりますよ。
②志望企業でどのように活躍できるかまで考える
志望動機にやりがいを挙げるときは、入社後どのように活躍できそうかまで考えましょう。たとえば多くのことに挑戦できる環境で働くことにやりがいを感じられそうなら、挑戦し続けた結果どのように企業に貢献できるかどうかまで掘り下げてみてください。
ただ「〇〇にやりがいを感じると思ったので志望しました」だけでは、あなたの入社後の活躍イメージがわきにくくなります。企業は新卒の学生を将来的に活躍できそうかどうかで見極める場合が多いので、ここで面接官に活躍イメージを持ってもらいましょう。
キャリアアドバイザー
志望企業でどのように活躍できるかをイメージするには、キャリアビジョンを立ててみるのがおすすめです。入社1年目、5年後、10年後にはどうなっていたいのかを考えてみてください。
キャリアビジョンは順序立てて考えることが大切です。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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③苦労する面も理解したうえで意欲があることを伝える
どんなに好きなことであっても、それを仕事にするとなると少なからず苦労することはあるでしょう。それを理解したうえで乗り越える意欲があることを伝えなければ、企業側に「現実を見れていないのかも」と思われてしまう可能性がありますよ。
前にも解説したとおり、実務経験がないのに「やりがいがありそう」と伝えるのは「仕事内容を理解していないんだな」「問題に直面したときギャップを感じて仕事への意欲を失ってしまいそうだな」と面接官に不安を抱かれてしまうリスクがあります。
それを確実に解消するために、仕事をするうえでの苦労や厳しい面も理解しており、向き合う覚悟があることも伝えることが大切です。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
「苦労することは理解しています」とストレートに伝えるだけでなく、苦労とどのように向き合うかに言及し、仕事へ覚悟を持って取り組む姿勢があることをアピールすることが大切です。
まずは志望企業で起こり得る苦労が何かを分析しましょう。たとえばITエンジニアで取引企業先に常駐してシステム開発にかかわる場合、顧客の要望が最優先で意見がしづらかったり、顧客が変わるごとに職場も変わり、精神的に疲れやすいといった苦労が考えられます。
そういった苦労に対して、具体的な解決案を出しましょう。「要望を深堀って真のニーズを引き出し、顧客に利益を生む意見交換ができるように努力する」「職場が変わるごとにさまざまなシステム開発の経験ができるとプラスに捉える」など、意識や努力の方法まで伝えられると、仕事への理解度が高いことが伝わりイメージアップにつながります。
職種別に紹介! 「やりがい」を言い換えた熱意が伝わる7つの志望動機例文
就活生
志望動機としてやりがいを挙げる際のコツは理解できたのですが、志望動機としてまとめるのが難しいです……。
キャリアアドバイザー
確かにいざ志望動機を作るとなるとなかなか難しいですよね。まずは例文を見て志望動機の「型」を知りましょう。
実際に志望動機を作成するとなった時、どのように組み立てれば良いのかわからず悩んでしまうこともありますよね。ここからはそれぞれの職種別に志望動機例文を紹介していくので、まずは志望動機の構成を把握しておきましょう。
志望動機の構成についてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。基本の構成やチェックポイントについても紹介していますので、あわせて参考にしてみましょう。
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志望動機の構成はストーリー作りで差別化|3ステップで作り方を解説
志望動機の構成はストーリー性を意識して説得力を持たせることがポイントです。この記事ではキャリアアドバイザーが志望動機の基本の構成を提示したうえで、盛り込む要素や考える手順を解説します。見直す際の確認項目も紹介するので参考にしてくださいね。
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営業職
営業職の志望動機では、自社の売上に貢献できる点に着目して作成するのがおすすめです。また目標に対する達成率が目に見えて実感しやすい職種でもあるので、達成感を得られる点もやりがいとして伝えやすいですよ。
私は、御社での営業の仕事から目標達成への喜びを感じながらモチベーション高く仕事ができると思い志望いたしました。
大学1年生の頃からアパレルショップで接客業をしており、毎月課せられる売上目標を達成することにとてもやりがいを感じ、より多くのお客様にご満足いただくためにはどうするべきかを考えながら仕事に取り組んでいます。その結果入社から順調に成績を伸ばし、先月はエリア内1位の売上を記録することができました。
御社の営業チームは一人ひとりが目的意識を持つために自ら月ごとの目標を設定し、達成した社員にインタビューをして目標達成のための取り組みを全体で共有していると伺いました。そのような環境であれば私自身もやりがいを感じながら仕事ができるのはもちろん、日々成長しながら御社に貢献していけると感じております。
販売職
販売職の志望動機は、接する顧客に喜んでもらうことができる点に着目して作成するのが良いですよ。顧客の笑顔を間近で見ることで人の役に立っている実感が得やすいので、その点をやりがいとして伝えるのがおすすめです。
私は御社の販売職に従事することで、お客様の笑顔を間近に見ながら仕事ができることに魅力を感じて志望いたしました。
御社は「顧客第一」という社訓を掲げており、その点に深く共感できると感じています。また実際に御社が経営するスポーツ用品店に伺った際、どの店舗よりも丁寧に足の採寸をしていただき、私の悩みに合わせたシューズを親身になって選んでくださったことがすごくうれしかったです。
お客様のことを第一に考え真摯に向き合い、胸を張って「これが一番良い」と思えるものを提案できる環境で、私も大学時代スポーツ選手として培った知識を活かし御社に貢献したいと考えております。
事務職
事務職の志望動機を作成する際には、多くの人とかかわりながら一緒に働く人たちをサポートできる点に着目してみましょう。チームプレイによる一体感や、たくさんの人とかかわるからこそ多くの学びを得られる点もやりがいの言い換えとして有効です。
私が御社を志望したのは、事務職として職場の人を支えるために自ら行動し、多くの人をサポートする体制に魅力を感じたからです。
御社は事務職が管轄する仕事の範囲が広く、事務職でありながら裁量権を持って働ける環境であると考えています。他部署との連携はもちろん、職場環境を良くするために提案をする雰囲気が醸成されていると伺い、そのような企業で働くことに大きな魅力を感じました。
私は大学時代に文化祭の実行委員を担当し、周囲をサポートしつつ大学内のほかの委員会や地域の人たちと連携して文化祭を成功させ、学内外の方のたくさんの笑顔を見られたことにとてもやりがいを感じました。その経験に通じる働き方ができる御社で、事務として皆さんをサポートしていきたいと考えています。
企画職
企画職の場合は、裁量権を持って仕事を進められる点や責任ある仕事に挑戦できる点から志望動機を考えるのがおすすめです。自分が考案したものをもとにたくさんの人と協力し、企業の売上アップにつながるような仕事ができることへのやりがいに注目してみましょう。
私は御社の企画職として、将来的には商品企画を担当したいと思い志望させていただきました。
学生時代から、御社が手掛けている個性的ながらも痒いところに手が届くような機能性をあわせ持つ文房具が大好きで、今でもずっと愛用しています。御社の商品は今では街中でもよく見かけ、そのたびに「自分もあんなふうにたくさんの人を楽しい気持ちにさせ、長く愛される文房具が作りたい」と考えておりました。
商品企画は御社の顔となる商品を作る責任の大きい仕事なので簡単でないことは理解していますが、それ以上に愛情とやりがいを持って仕事に打ち込めると思っております。将来は新たなベストセラー商品を生み出し、御社に貢献したいです。
技術職
技術職の仕事は、スキルを活かして働くことができるのが魅力です。より専門的なスキルを必要とされるので、自分にしかできないという意識も仕事をするうえでのモチベーション維持につながるでしょう。さらに自分の興味や関心と一致する場合もあるので、仕事に意欲的に取り組むことができる点もやりがいとして挙げられますよ。
私は御社でこれまでに培った自分の技術を存分に発揮しながら働きたいと思い、志望いたしました。
私は小学生の頃からプログラミングに興味があり、中学3年生のときにはオリジナルのゲームを開発いたしました。その頃からゲームプログラマーの仕事に憧れを抱いており、ゲーム開発の分野に特に力を入れてらっしゃる御社であれば、最前線に立ちながら熱意を持って仕事に取り組むことができると感じております。
御社に入社後は、一つひとつの仕事に向き合いながらも今以上にスキルを高めて御社に貢献したいと思っております。
クリエイティブ職
クリエイティブ職の志望動機を作成するときは、自分のアイディアを形にできる点や仕事を遂行した際の達成感に注目してみましょう。特に顧客の希望を聞いたうえで期待以上の仕事ができれば非常に喜んでもらうことができるので、その点もやりがいとして伝えられますよ。
私は御社のWebデザイナーの仕事をとおし、自分のアイディアを形にする楽しさを感じながら仕事がしたいと思い志望いたしました。
昔から絵を描くことが好きで、将来はこのスキルを発揮できる仕事がしたいと思っておりました。また今の時代に活きるスキルとして大学在学中にWebデザイナーのノウハウを学び、実際にフリーランスとして何件か仕事をした際にお客様にとても喜んでいただけたことが私のなかに大きな達成感として残っています。
御社はWebデザイナー一人ひとりが意見を積極的に発信しており、その個性を活かした働き方を大切にする社風だと伺いました。そのような環境で私も自分のなかにあるアイディアを自由に形にしてお客様に喜んでもらい、御社に貢献したいと思っております。
インフラ・サービス職
インフラ・サービス職は、社会貢献している実感が得やすい点に注目して志望動機を作成するのがおすすめです。たくさんの人がこのインフラ・サービス職に支えられているので、人々の生活を豊かにしている意識を持って働くことができるところもやりがいとして伝えられますよ。
私は御社で乗務員として勤務し、日々たくさんの人の生活を支えている実感を持って働きたいと思い志望いたしました。
現代社会では電車は生活に欠かせないものですが、まだ国内の多くの地域で交通手段の少なさに悩む人々が多いのも現状です。将来的にはそのような人たちにも安心で快適な生活を提供し、普段の生活はもちろん離れた場所に住む相手とも気軽に会える機会を提供できるような仕事に携わってたくさんの人を支えたいと思っております。
そこで地方の電車の普及率を上げることに特に力を入れていらっしゃる御社で、希望を叶えながら意欲的に仕事に取り組んでいきたいと思っております。入社後は地方で電車がどのような層に必要とされているのか、どうすれば人々が快適な生活を送れるのかを常に考えながら御社に貢献してまいります。
社会貢献に注目した志望動機の例文については、こちらの記事でも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
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志望動機で「やりがい」を伝えるときの2つの注意点
就活生
志望動機の例文で、かなりイメージが湧きやすくなりました。やりがいを軸にして魅力的な志望動機が作れそうです!
キャリアアドバイザー
それは良かったですね。ただやりがいで志望動機を伝える際の注意点については理解できているでしょうか?
就活生
え! 注意点があるんですね。それは知りませんでした。
キャリアアドバイザー
注意点が意識できていないと、イメージダウンにつながることがあります。ここから具体的に解説していきますね。
志望動機でやりがいを軸に伝えるなら、注意点も意識しておきましょう。やりがいを感じるポイントが限定的になりすぎていたり、やりがいを感じられる仕事が志望企業で実現できない場合は、企業側にも「当社ではミスマッチかも」と不安を抱かれてしまいますよ。
ここからは、志望動機でやりがいを押し出す際の注意点について解説していきます。
業務内容に言及するときは限定的にしすぎない
やりがいを感じるポイントを具体的にしようとするあまり、1つの業務内容に絞りすぎてしまわないよう注意しましょう。
たとえば接客業を志望している場合、顧客とのコミュニケーションをとおしてやりがいを感じるとは思っていても、ほかにも売上分析や在庫管理などやらなければいけない仕事は多岐にわたります。
ここで接客ばかりに言及してしまうと「ほかの仕事にはやりがいを持てないのかな」と面接官に不安を抱かれてしまう可能性がありますよ。
キャリアアドバイザー
やりがいを感じるポイントは具体的にしつつ、そのほかの仕事にもしっかりと意欲を持って取り組む姿勢があることを伝えることが大切です。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
志望する仕事のすべての業務にやりがいを感じられるわけではない人もいますよね。そういった場合は、視点を変えてみてください。たとえば営業職なら顧客との商談や売上を上げることだけでなく、事務作業も必要です。商談のようなコミュニケーションを取る仕事は得意だけど、事務作業のように細かさや正確さが必要な仕事は苦手という人もいるでしょう。
けれど契約を結ぶのに事務作業は欠かせず、書類作成や顧客管理も売上に影響する非常に重要な仕事です。事務作業への視点を変えると「事務作業も最終的なゴールは売上につながる」「事務作業をこなすからこそ、より多くの顧客に価値を届けられる」といった考え方ができます。
このように「あらゆる業務の最終的なゴールは同じ」と考えることで、一つひとつの仕事の必要性を認識でき興味を持ちやすくなりますよ。
志望企業で本当にそのやりがいが得られそうかリサーチをする
志望動機としてやりがいを押し出すなら、その仕事をしていて実際にやりがいを感じられるシーンがあるのかは事前に必ず調べておきましょう。
たとえばたくさんの人の役に立っている自覚がしやすいことにやりがいを見出せると思い応募したものの、実際のところは裏方業務が多くてなかなか実感を得られず、ギャップを感じてしまうことがあるかもしれません。
キャリアアドバイザー
イメージだけで志望企業を決めずに、実際の仕事内容や職場環境、社風は可能な限りリサーチしておくことが大切ですよ。
やりがいの言い換えについてよくある質問に回答!
志望動機としてやりがいを押し出したいと思った時、効果的に言い換えるにはどうすれば良いのか、どのような点に注意すれば良いのかが気になる学生は多いですよね。そのような疑問にキャリアアドバイザーが回答します。
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仕事へのやりがいを志望動機にする際の言い換えのコツを教えてください
やりがいを軸にした志望動機を作るときは、企業へのアピールになるかどうかを意識して言い換えることが大切です。企業がもとめる人物像や活躍している人材に合わせた言い換えをしましょう。またどのようなことにやりがいを感じるのかを明らかにすることも大切です。特に仕事内容に言及したうえで言い換えができれば、説得力も増しますよ。
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やりがいを言い換えるときに注意するポイントは何ですか?
やりがいを志望動機として伝えるなら言い換えが必要ですが、その際にはやりがいを感じる仕事内容をあまり限定的にしすぎないようにしましょう。企業側にも「やりがいを感じる業務以外には意欲的に取り組めないのかな」と不安を抱かれやすくなりますよ。また志望企業ではやりがいを感じるような仕事が本当にできるかどうかも、事前に調べておくことが大切です。
「やりがい」を言い換えた魅力的な志望動機を作って内定をつかもう!
「やりがい」はその一言だけで伝えるとぼんやりとした印象になってしまったり、幅広く使える言葉なので説得力がなくなってしまうこともあります。また多くの学生が志望動機として挙げることでもあるので、面接官の印象に残りにくくなる可能性もありますよ。
そこで自分自身の体験をふまえたオリジナリティあるエピソードにしたり、その企業がもとめる人物像に合わせた言い換えをすることが大切です。熱意の伝わる魅力的な志望動機にして、内定をつかみましょう。
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
やりがいについてプラスのイメージがある一方、「やりがい搾取」という言葉も存在します。やりがい搾取とは、労働者のやりがいを利用して長時間労働させたり、低賃金で働かせて利益を搾取することを指しますよ。
やりがい搾取に遭わないためには、経営陣の価値観を確認することが重要です。たとえば会社のホームページに書かれている経営理念やインタビュー記事を見て、売上だけでなく従業員のことも考えられているのかを見てみましょう。また福利厚生の充実度や、制度を設けて労働環境の改善に対する取り組みをしているかどうかも判断基準になります。
入社後は労務管理を自分でするのがおすすめです。自分自身で労働時間や給料の計算をすることで、提示された労働環境が適切なものか、間違いがないかを確認できます。やりがい搾取に遭わないために、自ら予防策を立てておくと安心です。