目次
- 明るさは表現次第で好印象なアピールになる
- そもそも長所としてOK? 明るさのアピールで企業が感じる印象
- 場の雰囲気を明るくしてくれそう
- 信頼関係が築きやすそう
- 常に前向きに努力してくれそう
- 明るさが好印象につながらないケースを押さえよう
- 志望する企業では前提である場合
- 企業に与えるメリットがわからない場合
- ビジネスで活きる明るさではない場合
- 「明るい」だけでは弱い! 自分なりの表現を考える方法
- ①明るさを具体的に補足する
- ②明るさを別の言葉で言い換える
- 「長所は明るさ」をわかりやすく伝える構成
- ①結論:「長所は明るいこと」と初めに伝えよう
- ②エピソード:明るさを裏付けるエピソードを盛り込もう
- ③締め:企業で活かせるイメージを持たせよう
- 「長所は明るさ」に説得力を与えるコツ
- 面接で明るい言動を心掛ける
- 明るさと対になる短所を伝える
- 明るさを長所としてアピールするときの例文
- 例文①場の空気を和らげる明るさ
- 例文②誰とでも分け隔てなく話せる明るさ
- 例文③困難にも前向きに取り組める明るさ
- 例文④明るさ⇒協調性
- 例文⑤明るさ⇒切り替えの早さ
- 例文⑥明るさ⇒チャレンジ精神
- 自分なりの明るさを定義して魅力的なアピールにしよう
明るさは表現次第で好印象なアピールになる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。自分の長所を考えている学生から、
「明るさを長所としてアピールするのはありですか」
「明るいことってどうやってアピールすれば良いのでしょうか」
などといった質問を受けることがあります。たしかに「長所は明るいことです」と伝えるのは少しインパクトに欠ける印象があり、強いアピールになるのか不安になる学生も多いかもしれません。しかし、明るさを自分なりに表現して伝えられれば、明るさも立派な自分の長所になります。
この記事では、明るさのアピールで企業が持つ印象や、自分なりの表現を考えるときのコツを解説します。最後には例文も用意しているので、自分ならどのように伝えるか考えながら読んでみてくださいね。
そもそも長所としてOK? 明るさのアピールで企業が感じる印象
就活生
キャリアアドバイザー
はい、明るいことは立派な長所ですよ。まずは明るさをアピールすることで企業がどのような印象を持つか見てみましょう。
そもそも明るさを自分の長所としてアピールしてよいのか迷う学生もいることでしょう。しかし、明るいことは社会人としてぜひ持っておきたいことのひとつ。まずは明るさをアピールすることで企業が持つ印象を知っておきましょう。
場の雰囲気を明るくしてくれそう
企業では多くの人が働いていますよね。そのような環境で、いつも明るく挨拶や会話を交わす社員がいれば、自然と場の雰囲気も明るくなるものです。さらに場の雰囲気が明るければ、その分ほかの社員の働きやすさも増すでしょう。明るいことは職場環境の向上につながると考えられやすいです。
信頼関係が築きやすそう
たとえば上司や先輩に対して明るく受け答えをしたり質問ができると、相手も気持ちが良いですよね。
周りの人と明るく接することができる人は相手から好感が持たれやすいので、良好な人間関係を築くことができます。組織で働くうえで、円滑に仕事を進めるためにはほかの社員と信頼関係を築くことが欠かせません。
また社内のみに限らず、取引先や顧客と接する際にも同様に、明るく受け答えができる社員のほうが信頼関係を構築しやすいと考えられるでしょう。
常に前向きに努力してくれそう
社会に出ると、楽しいことだけではなくつらいと感じることもあるでしょう。いかに自分が憧れていた職業でも、初めのうちは思い描いていた通りには働けずに悩むことや落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、明るい人はそんなときでも常に前を向いて努力を重ねてくれそうだと考えられます。持ち前の明るさを活かして諦めずに一歩一歩確実に前へ進み、成長を遂げてくれそうだと期待できるのです。
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明るさが好印象につながらないケースを押さえよう
ここまで、明るさをアピールした際に企業が持つ印象についてお伝えしました。しかし明るさは自己PRとしてプラスに作用するだけではなく、場合によっては逆にマイナスの評価につながってしまうこともあります。
明るさを自分の長所としてしっかりアピールできるよう、事前にマイナスの評価になってしまうケースを押さえておきましょう。
志望する企業では前提である場合
明るさは多くの企業で求められているものの、すでに「明るいこと」が求める人物像として前提にあり、明るさだけでは強いアピールとはならないことがあります。たとえば、営業職や販売職がそれに当たります。
これらの仕事をしていくために明るさは必要最低限のスキルです。たとえばBtoBの企業にとっては、規模間の大きい金額での営業となり個人ではなく会社としての決断を求められます。提案の正当性をロジカルに伝える必要があるため、明るさだけでは売上を上げることは難しいといえるでしょう。
販売職について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。
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企業に与えるメリットがわからない場合
就活生
明るい長所を活かしてがんばります!
面接官
(うーん、この学生を採用してうちに良いことはあるのかな……?)
企業の大きな目的は利益を上げ自社を成長させることです。新入社員に対しても、自社の成長に貢献できる人材を求めているため、採用するメリットがわからなければせっかくの明るさもプラスには響きにくいかもしれません。
明るさそのものが、企業の成長にダイレクトに影響するわけではないでしょう。ただ「明るいことが長所」と伝えるだけではどのように貢献してくれるかがわからないため、企業としては採用メリットを感じられません。長所である明るさを活かして、企業にどのようなメリットを与えられるかまでを伝えるようにしましょう。
ビジネスで活きる明るさではない場合
ただ「明るい」といっても、その明るさはビジネスの場では求められていないかもしれません。たとえば、改善や指摘を受けた際にもヘラヘラと明るく対応するのは少し違いますよね。
そのような場合にビジネスの場で求められる明るさは、指摘を真摯に受け止め反省をしつつも、前向きに改善に向けて取り組むことです。
企業においてどのような明るさが求められているのかを把握したうえで、入社後はどのように明るさを活かしていけるかを考えるようにしましょう。
・初対面の相手でもコミュニケーションが取れる
・相対する意見も受け入れられる
・職場の雰囲気を良くし、チームメンバーの士気を高められる
・物事に前向きに取り組める
・指摘や注意を受け止め、改善に向かい努力できる
・TPOを無視した明るさ
・ミスや失敗を反省しない
ここまで紹介したケースに当てはまる場合は、こちらの記事を参考に別の長所を考えてみましょう。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
ビジネスで求められる「明るい人」と、学生が考える「明るい人」にギャップを感じるときがあります。学生に「明るい人って、どんな人?」と質問すると、「飲み会でたくさん喋って、会話が途切れない人」「初対面でも積極的に話しかけられる人」といった回答がよくあります。
たしかに、学生同士のコミュニティにおいては明るい印象を得られるかもしれませんが、ビジネスで求められる「明るさ」は、それらのことだけでは通用しないものです。なぜなら、ビジネスの場では幅広い年齢層や立場の違い、さまざまな価値観など人とのかかわりが大学のコミュニティーよりも広く、更に利害関係も絡んだりするため複雑だからです。またその場だけの雰囲気やノリといった明るさではなく、良好な関係を持続させることも重要になるでしょう。
就活で「明るさ」を伝える際には、ビジネスの場で活かせることを前提にすることが重要になります。逆にビジネスの場で活きない明るさは評価されにくいこともあるので注意してくださいね。
「明るい」だけでは弱い! 自分なりの表現を考える方法
長所が明るいことそのものは選考で使えるアピールになります。しかし、「明るい」だけではアピールとしては少し弱いといえるでしょう。なぜならただ「明るい」といっても、イメージする明るさは人それぞれ違うからです。
面接官①
長所は明るいこと……。なるほどいろいろなことに積極的にチャレンジする元気な学生なんだな。
面接官②
明るい性格なら、人見知りせずにさまざまな人とすぐに仲良くなりそうだな。
そのため、明るさをアピールする際は、面接官に的確に自分のことを理解してもらえるよう、自分なりの明るさを定義して伝えることが必要です。その方法をいくつか紹介しますね。
①明るさを具体的に補足する
まずは自分の明るさを具体的に補足しましょう。上記のように、一口に「明るい」と言ってもそこからイメージできる姿はさまざま。面接官が正確にあなたの明るさをイメージし、あなたという人柄を理解できるよう、自分の明るさを具体的にしてみましょう。
まずは自分が「自分の長所は明るいことだ」と感じた場面を振り返ります。その場面を簡潔かつ具体的に表すことで、明るさの修飾ができますよ。
- 場の空気を和らげる明るさ
- 誰とでも分け隔てなく話せる明るさ
- 困難にも前向きに取り組める明るさ
キャリアアドバイザー
場面がわかることで面接官も会社での様子に置き換えて考えられますね。明るさの種類だけでなく入社後の姿もイメージしやすくなりますよ。
②明るさを別の言葉で言い換える
就活生
僕が思う自分の明るさは、どんな物事に対しても「まずやってみよう」と前向きに取り組めるところですね。
キャリアアドバイザー
それって「積極的」や「好奇心旺盛」などの言葉に言い換えられますよ!
明るさは、それだけでは具体的にわかりにくいとお伝えしました。それに加えて単に「明るい」だけでは社会人として当たり前のことに聞こえてしまい、就活の場にはそぐわないこともあります。そのため、「明るい」という言葉を使わずに、別の言葉で言い換えるのもおすすめです。
先ほどと同様に、自分の明るさがどのような状況で発揮されたか、どのような明るさなのかを考えてみましょう。そのうえで、仕事上でどのように活かせるかを考え、業務とリンクした言い換え方で表現すると良いですね。
明るさの言い換えリスト
ではここで明るさの言い換え例を紹介します。状況やタイプ別で言い換え例を用意したので、自分と一番合うものを選んでみてくださいね。
- どんな物事にも前向きに取り組める
・積極的
・好奇心旺盛
・チャレンジ精神がある - 人見知りせずに誰とでも話せる
・社交性が高い
・コミュニケーション能力が高い
・人と打ち解けるのが得意 - チームを鼓舞できる
・行動力がある
・リーダーシップがある - 明るい雰囲気がある
・人となりが良い
・人と良好な関係を築ける - 落ち込まない
・切り替えが早い
・ポジティブシンキング
明るい性格はキャッチコピーを使って伝えるのも効果的です。明るい性格のキャッチコピーについてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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就活にて自身のキャッチコピーを聞かれた際、明るい性格の印象を与えるためには何を答えればいいのでしょうか。この記事では、例文を参考にキャリアアドバイザーが作成方法や企業の質問意図などをわかりやすく解説します。是非参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
自分なりの「明るい」がぼんやりとでも見出せた人は、次のステップとして志望企業と照らし合わせて考えてみると良いでしょう。
インターンシップや企業研究を通して得られた情報から、働いている人の雰囲気や入社後に任される仕事内容、キャリアステップなどが理解できたと思います。それらを踏まえて、企業や職種に求められる「明るい」の言い換え表現を考えるとさらに良いでしょう。
たとえば、自分なりに創意工夫して仕事を進める社風の企業だと「①どんな事にも前向きに取り組める」、直接顧客にサービスを提供する職種だと「②人見知りせずに誰とでも話せる」、営業やマネジメント職だと「③チームを鼓舞できる」の内容とマッチングするのではないでしょうか。
入社後、その企業において自分がどのように活躍できるのかという視点を踏まえて、「明るい」を自分なりの表現に考えることをおすすめします。
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「長所は明るさ」をわかりやすく伝える構成
ここからは明るさを長所としてわかりやすくアピールする方法をお伝えします。まず押さえておくべき伝え方の構成は「結論⇒それを裏付けるエピソード⇒締め」です。この構成に則って、それぞれの項目での注意点も解説していきますね。
①結論:「長所は明るいこと」と初めに伝えよう
就活生
私の長所は物事に対し常にモチベーション高く臨める明るさです!
相手に話を理解してもらうためには、まず結論から伝えるのが大切です。結論から言うことで、自分のアピールしたいことが伝わりやすくなります。今回の結論は「自分の長所」ですので、まず初めに「長所は明るいこと」だと述べるようにしましょう。
ここではただ「長所は明るいこと」だと述べずに、先ほどお伝えしたように明るさを自分なりに表現してみてくださいね。
②エピソード:明るさを裏付けるエピソードを盛り込もう
長所を効果的にアピールするには、その長所を発揮したエピソードを併せて伝えることが欠かせません。「明るい」ということは誰にでも言えますが、本当に明るい人であればそれを発揮したエピソードが必ずあるからです。
過去の経験を振り返って、長所である明るさを発揮したエピソードを考えてみましょう。そのうえでエピソードが思い浮かんだら、以下の項目を満たしているかを確認してください。
明るさで何を成し遂げられたか?
そのエピソードが、明るさで何かを成し遂げられたエピソードであるか考えてみましょう。ただ明るいだけのエピソードでは、それが仕事でどう活きるのかがわかりません。明るさのおかげで困難を乗り越えたり、何かを成し遂げてこそ自分のアピールポイントとなるものです。
特にビジネスの場においては、何かを成し遂げ成果を挙げることが求められます。たとえどんなに明るく良い性格であっても、それが成果に伴わなければその魅力は半減してしまうかもしれません。その明るさを活かして何かを成し遂げているエピソードであるかは確認しておきましょう。
明るさで周囲にどのような影響を与えたか?
その明るさが周囲に良い影響をもたらしているかも振り返っておきたいところです。明るさはどの場面でも必要なものではなく、時に求められていないこともあるでしょう。
周囲に良い影響を与えていない明るさは、長所ではなく逆に「空気が読めていない」などとマイナスに捉えられることもあるかもしれません。
もし、自分の明るさで周囲が良い方向に転じていれば、それもエピソードに盛り込むようにしましょう。あなたの明るさで環境を良い方向に動かせることを裏付ける要素になり得ますよ。
③締め:企業で活かせるイメージを持たせよう
最後は、その明るさを企業でどう活かせるかを伝えましょう。企業は自社に貢献してくれる人を求めています。そのため、自分の長所が何かを知らせるだけでなく、自分が入社した際にはその長所を活かしてどう企業に貢献できるかを述べ、採用メリットを感じさせることが必要です。
ここでのポイントは企業での再現性を示すこと。実際の職場環境や役割をイメージし、話に盛り込んでみましょう。
就活生
明るさを活かして、話しかけやすい雰囲気を作ります。困ったことは事務の私になんでも相談してもらえるようになって、営業として働く皆さんが業務に集中し円滑に仕事がおこなえるような環境を作ります!
などと述べると良いでしょう。企業や職種の特徴を盛り込むことで、自分の将来像をイメージしやすくしましょう。
こちらの記事は自己PRに関してですが、効果的な締め方について解説しています。長所のアピールでも活かせるところはあるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
長所で明るさを伝える際には、具体的なエピソードがあると説得力がありアピール度も高くなるでしょう。注意すべきことは、独りよがりの明るさではなく、自分の意識や行動で周りをどう明るくしたかまで伝えることです。
アピール度の低い例を挙げてみますね。たとえば「ゼミのグループワークでは、積極的に自分から意見を伝え、雰囲気を良くしました」「アルバイトでは、大きな声で挨拶をしました」のエピソードだけだと、一方的に自分の明るさを押し付けている印象になってしまいます。
就活において企業は、明るさから何をもたらしてくれる人なのかを知りたいと考えています。「①自分の意識や考えたこと②行動したこと③周りへの影響」この3点をしっかり言語化して伝えると良いでしょう。
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「長所は明るさ」に説得力を与えるコツ
明るさは、長所として述べるだけでなくさまざまな場でアピールすることもできます。長所としてのアピールだけでなく、選考の過程においてその明るさが伝わるとさらに説得力が増しますよ。
面接で明るい言動を心掛ける
明るさをアピールする際は、面接の場でも矛盾がないよう注意しましょう。たとえば、明るいことが長所だとアピールしているのにもかかわらず、面接の受け答えからその明るさが感じられなければ、「この学生は本当に明るいのかな?」と、マイナスの評価につながってしまうことも。面接中の態度も気を付けましょう。
姿勢や表情を意識する
姿勢や表情など、見た目も明るさに大きく影響します。背筋が伸びておらず、面接官とうまく目を合わせられない学生が「明るさが長所です」と話しても、あまり説得力は感じられませんよね。
面接では、背筋を伸ばし面接官の目を見るようにしましょう。また、明るい笑顔ものぞかせられるとさらに良いですね。緊張してしまう人は口角を上げることだけでも意識してみてください。それだけで柔らかく、明るい雰囲気を醸し出すことができます。
- 姿勢…背筋は常に伸ばすことを意識。目線は面接官のほうに向ける。
- 表情…口角を上げることを意識。口角が上がると自然と目も笑う。
はきはきとわかりやすく話す
明るさは話し方にも出るもの。面接では基本的にはきはきと話すことが大切ですが、明るさを長所としてアピールする人は特に心掛けておきましょう。快活な口調はあなたの明るさを証明してくれますよ。
このとき、はきはきと話すことを意識しすぎて大声になりすぎたり、相手の話を遮ってしまわないよう注意してくださいね。
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振る舞いや所作に気を付ける
明るさは振る舞いや所作からもアピールできます。面接中は適度に笑ったり、相手の話に対して少し大きく反応するなどしてみましょう。場の空気が明るくなり、会話が盛り上がることもあります。
あなたの明るさがダイレクトに周囲に良い影響を与えられるので、さらに説得力が増しますよ。
- 適度にあいづちを挟む
- 相手の話に大きく反応する
- 適度に笑う
明るさと対になる短所を伝える
面接では長所に併せて、短所についても聞かれることがあります。長所と短所は表裏一体ともいわれ、お互いが対になっていることが多いです。
短所を答える際は、長所である明るさに紐づく短所を述べるようにしましょう。長所そのものに説得力がつくうえに、自分の長所や短所のことをよく理解している・自己分析ができているという点でも評価される可能性もありますよ。
短所の例についてはこちらで紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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楽観的
明るい人は何事に対しても前向きに取り組むことができます。その前向きさが「楽観的」として捉えられてしまうこともあるでしょう。
- よく考えずに行動する
- 危機感がない
- ミスを気にしない
自分の明るさで、ミスを重く受け止められていなかったり、危機感のない行動が裏目に出てしまったなどのエピソードがあれば、短所として「楽観的」を挙げると良いですね。
楽観的な短所をアピールにつなげるコツについてはこちらの記事を参考にしてみてください。説得力のあるエピソードの選び方や例文も紹介しています。
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「楽観的」な性格は、面接で短所として伝えることは可能です。しかし、楽観的という言葉はリスク管理などの面で企業側から不安を抱かれやすいというのも事実であるため、伝え方には工夫が必要です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、短所として楽観的を伝える際の注意点から、アピールにつなげるコツを例文も合わせて解説します。ぜひチェックしてくださいね。
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目立ちたがり
明るい人は組織の中心に立ち、組織をまとめたり引っ張ったりすることも多いでしょう。そんな性格がときに「目立ちたがり」としてマイナスに作用することも考えられます。
- 周囲を押しのける
- 自分中心
- 人の意見を聞かない
目立ちたがりは、周囲との関係に軋轢を生んでしまうこともあります。自分の明るさが周囲に悪い影響を与えたり、意見の取りこぼしがあったりした経験があれば「目立ちたがり」を短所として挙げても良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
面接で「長所は明るさ」を伝える人は、面接の全体像もそうでなければ信憑性に欠けてしまいます。
たとえば「長所は明るさ」としているのに、「短所は緊張しやすい、あがり症」「一人で抱え込みやすい」と答えてしまうと、面接官は人物像をイメージしづらくなってしまいます。明るさを長所として挙げるからには、面接でも明るい姿を見せることはマストになりますね。
ネガティブな質問から明るさを図ってくる企業も
また明るさを強調する就活生に対して、面接官はわざとネガティブな質問をすることがよくあります。理由は、この人がビジネスの場で使える明るさを持っているかを確認したいからです。
たとえば「これまでに失敗や挫折の経験はありますか」「苦手なタイプの人を教えてください」といったように、明るいとは逆の答えになるような質問を投げかけてくる場合があります。真の明るさを持っている人は、このような質問をされても「どのように失敗を乗り越えたのか」「どのように人間関係を築いたのか」などを言及しながら、前向きな明るい答えになるのではないでしょうか。
入社後は楽しい仕事だけではなく、きつい仕事やつらい仕事もあるはずです。そのような場面でも、持ち前の明るさで乗り切ることができる人を企業は求めています。自分なりの明るさで、そのような状況をどう乗り越えるのかを伝えてアピールしていきましょう。
明るさを長所としてアピールするときの例文
これまでの説明を踏まえて、ここからは明るさを長所としてアピールするときの例文を紹介していきます。先に解説した表現方法別に紹介しているので、自分の明るさに近い例文を参考にしてくださいね。
「明るさ」以外の長所の例文はこちらの記事を確認しましょう。
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面接で聞かれる“長所”の見つけ方と効果的な答え方|例文あり
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例文①場の空気を和らげる明るさ
私の長所は場の空気を和らげる明るさです。大学時代はアルバイトやサークル、学業などさまざまな活動をおこなってきましたが、自分とかかわる人から「あなたがいると場の空気が良くなるね」と言われることが多くありました。
特に、サークルでは場の空気を変えることが多かったように感じております。ハンドボールサークルのマネージャーとしてチームのために動いていましたが、活気のあるチームだったため、メンバー同士で衝突が起こることもしばしばありました。そんなときに私が仲介に入ると、双方落ち着き冷静に意見を交わし合うことが多かったと感じています。当時の先輩から「あなたが入ると雰囲気が落ち着いて空気が良くなる。ほかの部員のためにも助かっている」と言われたこともありました。
この明るさを活かして、御社でも誰もが働きやすい職場づくりに貢献していければと思います。働きやすさは仕事の生産性につながると思うので、働きやすさという面から御社の成長に貢献していきたいです。
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キャリアアドバイザー
明るさのイメージがつきやすく、わかりやすい文章になっています。面接の振る舞いでもその明るさが伝わるとさらに説得力が増しますね。
例文②誰とでも分け隔てなく話せる明るさ
私は誰とでも分け隔てなく話せる明るさが長所です。もともと人見知りをしない性格で、人とコミュニケーションを取るのが好きでした。長所と認識したのはアルバイトを始めてからです。
私のアルバイト先は研修期間が3日間と短く、研修を終えた新人は非常に不安な思いをすることが多かったです。私は研修中から新人の子には積極的に話しかけており、仕事においてのアドバイスはもちろんプライベートな会話も多くしてきました。そのおかげで新人の子も私にすぐ心を開いてくれるようになり、困ったときには声をかけられることが多かったです。特にある新人の子から「○○さんとシフトが一緒だとわからないことも聞きやすいし明るいので仕事をしていて楽しいです」と言われたことが心に残っています。
誰とでも話せることは、自分が指導する側でなく、物事を教えていただく立場としても活かせるものだと感じております。わからないことは積極的に質問して、業務や職場にいち早く慣れていきたいです。そして御社への理解を深めて、誰よりも早く御社の成長に貢献していきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
他者からの評価を盛り込んでいるところが非常に良いですね。また、仕事への置き換え方にも工夫が見え、独自のアピールができています。
例文③困難にも前向きに取り組める明るさ
私の長所は困難にも前向きに取り組める明るさです。私は大学時代にカフェでアルバイトをしていました。あるとき、常に人気のあるメニューの売上が突然落ち込む事態が起こりました。お店そのものの売上の低下にも影響しましたが、原因がはっきりとは理解できていませんでした。
しかし、もう一度売上を上げるためにできることはやってみようと考え、メニュー表や店内のポップの作り直し、またそもそも商品名からもう少しインパクトのあるものに変更するなど、前向きにさまざまな施策をおこなってみました。すると、2か月後には売上が持ち直し、かつそこでおこなったさまざまな施策のおかげでお店全体の売上も上げることができました。
この経験からは、困難にもめげずに前向きに取り組むことの大切さを学び、かつすぐに前向きに取り組める明るさが自分の長所だと感じるようになりました。入社後はわからないことも多く困難にぶつかることもあると思います。そんな中でも前向きに取り組むことで、自分の成長と御社の成長につなげていければと思います。
キャリアアドバイザー
アルバイトの経験が具体的に示されており、前向きに物事に取り組んだことの裏付けができています。加えて「なぜ前向きに、できることをやってみようと思ったか」が示されるとさらにあなたの人柄が伝わりやすくなりますよ。
前向きな姿勢をアピールしたい人はこちらの記事もぜひ読んでみてください。
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「前向きさ」の自己PRを魅力的にするためにはコツがある こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。書類選考や面接での自己PRを考えているときに 「前向きな性格ってアピールしたら評価されるのかな」「前向きな性格ってどうや […]
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例文④明るさ⇒協調性
私の長所は協調性があることです。明るい性格で、さまざまな人と協力して物事を成し遂げることが多くありました。
以前、ボランティアで地域のお祭りの神輿を作りました。自分が主体となり、町内会の人との話し合いを重ね、職人さんと連携を図り神輿を作り、地域の老人施設に足を運び神輿に使用する布の作成を依頼したり、小学生に飾りつけを依頼するなどさまざまな人に協力を仰ぎました。老人施設では「お神輿とあなたの明るさでこの地域も明るくなりそう」と言われたことが印象に残っています。お祭りの日、自分の努力の結晶である神輿が担がれているのを見た際は非常に達成感を感じました。
御社はさまざまな部署が連携して動くことが多いと考えています。この協調性を活かして、さまざまな人と明るく積極的に連携し、お客様に提供するサービスのクオリティをあげることに貢献していきたいと考えております。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
協調性のほかに積極性も伝わり、明るい性格がよく伝わります。入社後もさまざまな部署と協力して仕事を進めてくれそうと想像できますね。
協調性の詳しいアピール方法はこちらの記事で解説しています。
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協調性を魅力的に自己PRするには|エピソード別の例文で徹底解説
協調性をアピールする際は、企業が求める主体性や能動的な能力をアピールすると好評価を得られますよ。 この記事では、協調性の意味、好評価を得るポイント、自己PR例文をキャリアアドバイザーが解説します。 動画や例文も参考にポイントを押さえてアピールしてくださいね。
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例文⑤明るさ⇒切り替えの早さ
私は切り替えの早さが長所です。学生時代は吹奏楽部に所属しておりました。部活を始めた当初は、パートリーダーからはニュアンスや音色がほかの人に比べて少し違うという指摘をもらうことがありました。
目に見えない点での指摘なので、正直改善の方法もわからず落ち込みました。しかしその分考えていてもしょうがないと頭を切り替えて、ほかの人の音の聞く時間を設けたり吹き方のコツをたずねるなど積極的に動くようにしていました。すると、1ヶ月後にはパートリーダーから音の変化を褒められるようになりました。
人からの指摘に対しては、きちんと受け止めはするものの落ち込み過ぎずに頭を切り替え、自分のできることをおこなうことが大切だと学びました。御社においても、入社後すぐは指摘を受けたり失敗をすることが多いと思います。しかし、毎回落ち込み過ぎずに、改善のためにそのときできることを考え行動するように努めます。
キャリアアドバイザー
切り替えの早さは「楽観的」「反省をしない」と捉えられることもありますが、まずは指摘を受け止めたことに触れられているため好印象につながりますね。結果も盛り込まれており、切り替えの早さが良い方向に転じたのがわかる文章です。
例文⑥明るさ⇒チャレンジ精神
何事にも挑戦するチャレンジ精神が私の長所です。大学時代には陸上部に所属しておりました。もともと早い段階からレギュラーになっていたので、兼部などはせず陸上部一本で精進しておりましたが、運動神経を買ってくれた友人から、部員数の足りない別の部活の助っ人として試合に出てくれないかと依頼されることがありました。
陸上以外に取り組むことは考えていなかったので驚きましたが、少しやってみようという精神で助っ人を買って出たところ、いくつか得点を決めることができました。またその練習の中で得たスキルが陸上部での練習に活かせることも多く、その後は同じように人数の足りないさまざまな部活の活動に積極的にチャレンジするようになりました。
この経験は自分の陸上部の練習に活かされることも多かったうえに、上下にも横にもさまざまな人とのつながりが生まれたことが印象的でした。新しいことに少し足を踏み入れるだけで、得るものが多いことを学びました。この経験を活かして、御社でも自分にできそうなことはできるだけ挑戦してみたいと考えています。多角的にさまざまなスキルを得て、いち早く自分の成長につなげたいです。そして御社の利益に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
チャレンジしたことで自分にどのような学びがあったのかも示せているのが良いですね。入社後の成長も期待できます。
チャレンジ精神のアピール方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
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チャレンジ精神を上手に自己PRするには|言い換え表現や例文を紹介
チャレンジ精神を自己PRにするときは、3つのポイントを押さえたアピールが重要です。 この記事では、チャレンジ精神をアピールする際のポイントや自己PRの例文、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、魅力的な自己PRで差をつけましょう!
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自分なりの明るさを定義して魅力的なアピールにしよう
明るさはアピールする強みとして非常に有効なもの。しかし、企業や職種、表現の仕方によっては響かないところもあるので、明るさをアピールする際は注意が必要です。
効果的なアピールをするためにはしっかりと自分の明るさを深掘りして、具体的に表現しておくことが欠かせません。自分の明るさがどういったものであり、企業にどう活かせるかを明確にして、企業に刺さるアピールをしましょう。
明るいことって、そもそも長所としてアピールできるものなのですか? なんだか普通のことのように感じています。