【わかりやすく図解】流通業界は生産者と消費者の架け橋になる存在!

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目次

  1. 流通業界は生活に欠かせない仕事! 業界の構造を押さえて理解を深めよう
  2. 図で解説! 流通業界の定義や構造を押さえよう
  3. 定義:小売業と卸売業を指すことが多い
  4. 構造:生産者と消費者をつなぐ
  5. 何が異なる? 流通業界と物流業界の違いとは
  6. 現状と課題を理解! 流通業界の業界研究で押さえておくべき3つのポイント
  7. ①業績は回復傾向にある
  8. ②生存競争が激化している
  9. ③慢性的な人手不足が続いている
  10. 今後どうなる? 流通業界の展望
  11. リアルとネットが融合した「オムニチャネル化」が進む
  12. 人手不足などに対応する「DX化」が求められる
  13. 国内の人口減少にともない「海外進出」が進む
  14. 多岐に渡る! 流通業界の4つの仕事内容
  15. ①販売
  16. ②仕入れ
  17. ③マーケティング
  18. ④バックオフィス系
  19. 企業選びの参考にしよう! 流通業界の主要企業
  20. イオン
  21. セブン&アイ・ホールディングス
  22. 三越伊勢丹グループ
  23. ファーストリテイリング
  24. ヤマダデンキ
  25. マツモトキヨシ
  26. 適性を見極めよう! 流通業界の仕事で求められる力
  27. マルチタスク能力:複数の業務を並行するため
  28. 柔軟な思考力:販売環境の変化に対応するため
  29. 語学力:接客や在庫管理で必要なため
  30. 流通業界に就職する3つの魅力
  31. ①キャリアの選択肢が多い
  32. ②モノの流れを学ぶことができる
  33. ③社会に貢献している実感を得やすい
  34. 志望動機で押し出そう! 流通業界に向いている人の特徴
  35. コミュニケーションが得意な人
  36. 新しいものが好きな人
  37. 度胸がある人
  38. 志望先別に紹介! 流通業界の志望動機例文3選
  39. 例文①百貨店を志望する場合
  40. 例文②アパレル企業を志望する場合
  41. 例文③インテリア企業を志望する場合
  42. 流通業界について学生からよくある質問に回答!
  43. 流通業界は生産者と消費者をつなぐ仕事! 仕組みを押さえて業界研究を進めよう

流通業界は生活に欠かせない仕事! 業界の構造を押さえて理解を深めよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生から

「流通業界は具体的にはどのような業界ですか?」
「流通業界に興味があるものの、自分に合っているのかわかりません。」

といった質問を受けることがよくあります。流通業界という言葉を聞いたことがあっても、その構造や仕事内容まで理解できている学生は多くないでしょう。また物流業界や小売業界などほかの業界と混同している学生もいるかもしれません。

この記事では、流通業界の定義や主要企業、求められる能力について詳しく解説していきます。業界動向や将来性についても紹介するので、企業理解を深めて選考対策に役立ててください。

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図で解説! 流通業界の定義や構造を押さえよう

流通業界の構造

流通業界は私たちの生活を支える身近な存在ですが、幅広い業態があり全体像をつかむのが難しい業界でもあります。曖昧なイメージのまま就活を始めても、業界・企業理解が浅いままだと内定獲得は難しいでしょう。

ここでは流通業界の定義や構造について解説するので、流通業界に興味がある学生はぜひ参考にしてくださいね。

定義:小売業と卸売業を指すことが多い

流通業界とは、メーカーで生産された商品を仕入れて消費者に販売する業界です。広義では運送業や倉庫業も含まれますが、一般的には小売業と卸売業を指すことが多いです。

小売業には多様な商品を取りそろえるスーパーマーケットや百貨店、コンビニエンスストアのほか、家電製品やアパレルなど特定の分野の商品を扱う業態もあります。100円ショップや業務用スーパーなどの小売りチェーンの本部も流通業界に含まれます。また近年では、店舗を持たない通信販売業も増えていますよ。

卸売業は生産者であるメーカーから商品を仕入れ、小売業などに卸す仕事です。一般消費者向けの食品や日用品のほか、企業向けの商品を扱うこともあります。

小売業の特徴や仕事内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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吉川 智也

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卸売業と商社の混同に気を付けよう

卸売業と商社は仕入れて販売するという点で同じ業態に感じるかもしれませんが、製品が消費者に届くまでの流れにおける位置関係や流通以外の機能を持つかが異なります。

まず位置関係について、卸売業はメーカーから仕入れた商品を小売業に卸す一方、商社は仕入れた原料などをメーカーに納品しています。流通の仕組みは「商社→製造業(メーカー)→卸売業→小売業→消費者」であり、商社は川上の仕事を担うメーカー寄りの存在、卸売業は川下の仕事をおこなう小売業や消費者に近い存在となります。

また商社は仕入れがメインで、商品の配送や保管などはしませんが、卸売業は物流や在庫管理などもおこないます。この「流通以外の機能を持つか」という点においても、商社と卸売業は違いがあるのです。

商社への就職を考えている人はこちらの記事も参考にしてくださいね。

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生産から販売までおこなうSPA(製造小売業)もある

SPA(製造小売業)とは、「小売業でありながら商品の企画や生産まで踏み込む」業態です。アメリカの衣料品小売大手GAP発祥のビジネスモデルで、「speciality store retailer of private label apparel」の頭文字に由来します。

SPA(製造小売業)のメリットは、中間流通業者を省くことによりコストを削減できる点です。また、生産から販売までの時間を短縮できるため、消費者のニーズや売れ行きに応じた生産・管理ができますよ。

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キャリアアドバイザー

日本では、ユニクロを展開するファーストリテイリングなどのアパレル業界を中心に、子ども用品を扱う西松屋チェーンや、家具大手のニトリホールディングスなどがSPAで急成長を成し遂げていますよ。

構造:生産者と消費者をつなぐ

流通業界は、簡単に言えば生産者と消費者をつなぐ仕事です。両者の間に入ることで、コストや手間を削減し、スムーズに商品を消費者のもとへ届けます

学生の中には「メーカーが直接販売した方が安く売れるのではないか」と感じる人もいるでしょう。しかし流通業界は単に商品を運ぶだけではなく、需要と供給のバランスを調整したり、価格交渉をするなど多様な役割を担っています。

流通業界が仲介しなければ生産者や消費者にさまざまなデメリットが生じるため、社会にとってなくてはならない存在といえるでしょう。

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ただし、近年ではSPA(製造小売業)や通信販売業などの業態も増えており、流通業界の役割は多様化してきています。流通業界と一括りにするのではなく、企業ごとのビジネスモデルをよく確認して就活に臨んでくださいね。

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何が異なる? 流通業界と物流業界の違いとは

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就活生

流通業界は私たちの生活になくてはならない存在なのですね。ところで、流通業界は物流業界とは別ものなのでしょうか?

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同じように疑問を持つ学生は多いです。両者の違いを解説するので、しっかり頭に入れておきましょう。

流通業界は、その字面から「物を運ぶ仕事」というイメージにつながりやすいため、物流業界と混同している人もいるかもしれません。しかし、両者は異なる役割を持っているため、流通業界を目指すのであればそれぞれの違いを理解しておくことが大切です。

流通業界と物流業界の違い
  • 流通業界:商品の一連の流れを担う
  • 物流業界:商品の移動に携わる

流通業界は生産者から消費者へ商品が移動する一連の流れを担うのに対し、物流業界は生産元から倉庫、倉庫から店舗へといった、商品の移動に携わる仕事です。物理的な移動だけでなく権利や契約など目に見えないものまでを含むのが流通業界であり、物流業界は流通業界の一部であるということです

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ただし流通業界の発展により、物流業界はより効率的かつ迅速な対応が求められるようになり、単に「物を運ぶだけ」という認識ではなくなってきています。

物流業界の職種や主要企業が知りたい人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

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現状と課題を理解! 流通業界の業界研究で押さえておくべき3つのポイント

流通業界の業界研究で押さえておくべきポイント
  1. 業績は回復傾向にある
  2. 生存競争が激化している
  3. 慢性的な人手不足が続いている

流通業界は社会環境や生活スタイル、価値観などの変化とともにさまざまな発展を遂げてきた業界です。時代に合わせた変化が求められる世界であるため、業界研究として現状を理解するのは重要です。

ここからは流通業界の業界研究で押さえておくべき3つのポイントを解説します。業界全体の動向を知って、企業選びや選考対策に活かしましょう。

①業績は回復傾向にある

経済産業省の商業動態統計速報によると、2023年の商業販売額は小売業が約163兆円、卸売業が約431兆円となっています。

新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年以降、流通業界は外出控えや雇用状況の悪化により苦戦を強いられた企業が多くありました。特に百貨店では落ち込みが大きく、業界全体としても販売額の減少が見られました。

一方巣ごもり需要の影響を受けて、生活必需品や自宅で快適に過ごすための商品は売上が増加しました。その後業界全体で回復傾向が見られ、3年連続前年度よりも販売額が増加しています

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新型コロナウイルス感染症が落ち着いて人々の活動が活発になり、インバウンド需要が回復したことが一因になったと考えられます。

特にコンビニやドラッグストアなどが好調

回復傾向にある流通業界のなかでも好調なのが、コンビニとドラッグストアです。コンビニは、「フランチャイズ」という方式で新規出店数を増やし、業績を伸ばしてきました。

フランチャイズとは
  • 商標や経営ノウハウなどを本部が加盟店に提供する代わりに、加盟店が売り上げの一部などを本部に提供する仕組み

経済産業省の商業動態統計速報によると、コンビニの2023年度の販売額は12兆7,321億円となっています。新型コロナウイルス感染症の影響を受け一時的に売上が減少しましたが、再び増加傾向にあります。

医薬品や化粧品、日用品などを扱うドラッグストアは、2009年の薬機法改正をきっかけとして、急激な成長を遂げてきました。日本チェーンドラッグストア協会が掲げる「10兆円産業化」に向けて、今後も市場規模を拡大していくと予想されます。

コンビニ業界の動向について詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

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②生存競争が激化している

昨今では増税やSDGsへの意識の高まりにより、「物を買って豊かに暮らしたい」という大量消費志向から、「必要なものを必要な分だけ買う」という節約思考に人々の価値観が変わってきました。また、スマートフォンやインターネットが普及し、消費者のニーズも多様化しています。物を売るのが難しい時代に突入したことから、生存競争の激化が進んでいます

生存競争で勝ち残るためには、キャッシュレス決済やネット販売など商品以外のところで差別化を狙う必要があります。また、コンビニとドラッグストア、ドラッグストアとスーパーといった異形態の店舗が提携を結ぶ企業も増えています。

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物を手に入れる手段が多様化しているため、消費者に「自社店舗で買いたい」と思わせる独自の強みが求められていますよ。

モノ消費からコト消費にニーズが変化している

生存競争が激化している背景には、モノ消費からコト消費へとニーズが変化していることが関係しています。お金を使うときに商品そのものに価値を感じる消費行動をモノ消費といい、体験の価値を重視した消費行動をコト消費といいます。

モノ消費とコト消費の例
  • モノ消費:家電や自動車の購入など
  • コト消費:旅行や観劇など

高度経済成長期以降の日本ではモノ消費が主流でしたが、モノがあふれインターネットが普及したことにより、コト消費へと時代がシフトしました。

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商品を所有することの価値が薄くなったことで、流通業界はあらゆる角度から差別化を図るようになっていますよ。

③慢性的な人手不足が続いている

流通業界は私たちの生活を支える重要な仕事である一方、人手不足が大きな課題となっています。その原因の一つとして挙げられるのは、労働環境です。厚生労働省の令和4年就労条件総合調査によると、卸売業・小売業の令和3年の平均有休取得率は49.5%と、宿泊業・飲食サービス業に次いで2番目に低い数字となっています

また、人手不足がゆえに従業員一人ひとりの負担が増え、長時間労働から集中力が低下してミスを起こし、さらに労働時間が長くなるという悪循環に陥っているケースも少なくありません。

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こうした状況を踏まえ、流通業界では24時間営業の廃止や年末年始の休業など、労働環境の改善に向けた動きが広がっています。今後は、シニア人材の雇用やセルフレジの導入、AI(人工知能)による業務サポートの活用などが環境改善の鍵になってくるでしょう。

自己分析がまだの人は、ツールを活用して今月中に終わらせよう

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今後どうなる? 流通業界の展望

流通業界の展望

流通業界を目指すにあたって、将来性が気になっている人もいるのでしょう。今後の業界展望を知ることは、志望動機作成や面接対策においても大切なことです。

ここでは、今後予想される流通業界の動向について解説していきます。今業界でどんな変化が起こっているかを知り、入社後の仕事のイメージを明確化させましょう。

リアルとネットが融合した「オムニチャネル化」が進む

流通業界を目指すにあたっては、近年リアルとネットが融合した「オムニチャネル化」が進んでいることを覚えておきましょう。

オムニチャネルとは
  • 店舗やECサイト、アプリ、SNSなどあらゆる角度から顧客と接点を持ち、販売拡大を図るマーケティング戦略

スマホやSNSの普及により、消費者はいつでもどこでも情報を得られるようになり、店舗の商品をインターネットで購入したり、SNSで口コミを調べてから購入できるようになりました。つまり、店舗だけでもインターネットだけでも成り立たなくなってきたということです

店舗に来ないと商品を買えない、店舗で貯めたポイントをECサイトで使えない、ということが起こると消費者は不便さを感じ離れてしまいます。そこで店舗やECサイト、SNSなどを組み合わせ、あらゆるスポットから購入できる仕組みを作るオムニチャネル化が注目されるようになっていますよ。

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昨今では、コンビニや百貨店など多くの企業がオムニチャネル化を進めています。

人手不足などに対応する「DX化」が求められる

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して顧客や社会のニーズに合わせたものへと変革することです。情報技術を駆使して既存業務の効率化を図る「IT化」に対し、DX化はその先にある運用そのものを変えることを目的とします。

昨今、モノ消費からコト消費へとニーズが変化しており、流通業界での競争を勝ち抜くためには新たな手法やアイディアを取り入れていかなければなりません。また、消費者のニーズが多様化しており、大ヒット商品が出にくくなっています。

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このような現状に対し、オンライン販売の強化やサブスクリプションの導入、ビッグデータの活用といったDX戦略により顧客満足度を上げようとする動きが広がっているのです。

国内の人口減少にともない「海外進出」が進む

少子高齢化が進む昨今の日本では、人口減少による国内の市場規模縮小や人件費高騰が懸念されています。企業が生き残るためには、海外にも目を向け販路を拡大していかなければなりません。

こうした背景を受け、流通業界でも海外進出が進んでいます。たとえば、セブン-イレブン・ジャパンや、イオン、良品計画などは海外展開を成功させた代表例です

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ただし、言葉や文化の壁、ニーズの違い、予算など難しい側面も多く、簡単に販路を拡大できるほど甘い世界ではありません。海外進出を成功させるには、自社の強み・弱みを分析したうえで戦略を練っていくことが求められますよ。

塩田 健斗

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物が売れづらい時代に対する各社の工夫を把握して選考対策を進めよう

情報や購買手段の多様化、モノ消費からコト消費への変化などによって、消費者のニーズも複雑になり、物が売れづらい時代に突入しました。また、人口減少による国内市場の縮小や人件費の高騰といった背景もあり、流通業界への逆風は強くなっています。

このような逆風を乗り越えるためには、複雑化した消費者ニーズを満たすための新たな価値の創出や海外への販路拡大など、今あるそれぞれの課題に即した対応が鍵となります。

ただし上記は業界全体の現状と展望であり、企業によって細かい状況などは異なります。流通業界への就職を目指すときは、業界の動向だけでなく各企業の取り組みにも着目するようにしましょう。

企業理解を深めるにはノートを活用するのがおすすめです。ノートを使った企業研究方法についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。

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多岐に渡る! 流通業界の4つの仕事内容

流通業界の仕事内容4つ

流通業界では、販売員や店長だけでなくさまざまな職種の人が活躍しています。職種によって業務内容は大きく異なりますが、どの仕事も消費者に満足してもらうという目的は変わりません。

どんな職種があるのかを知り、自分に合うものを探してみましょう。消費者から見えにくい仕事も知ることで、より深い業界理解にもつながりますよ。

①販売

百貨店や量販店、専門店などで活躍する販売職のおもな役割は、来店者からニーズを聞き取り、商品の提案やアドバイスをして売上につなげることです。消費者と直接かかわることが多い職種であるため、相手が安心して商品を購入できるよう言葉遣いや立ち振る舞いに気を配ることや商品に関する専門知識が求められます

また商品を勧めるだけでなく、地域性や客層、季節に合わせたキャンペーンをおこなったり、ディスプレイを作るなど魅力的な店舗を作ることも重要な役割です。

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役職が上がれば、仕入れや人材管理、売上データの管理といったマネジメント業務もおこないますよ。

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②仕入れ

普段当たり前のように目にする百貨店やスーパーの商品は、バイヤーと呼ばれる仕入れ担当者が商品の売れ行きや客の動向から売れそうな商品を選定し、仕入れたものです。

同じチェーン店でも、地域性や立地によって売れ筋商品は変わるため、バイヤーはそれらを見極めて仕入れをおこないます。売り場のコンセプトや流行、ライバル店の状況などにもアンテナを張らなければなりません。実店舗だけでなく、通販サイトなどでも活躍していますよ。

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また、商品を適正な価格で効率よく仕入れるため、交渉力も求められます。情報収集力や判断力、コミュニケーション能力を活かせる仕事といえるでしょう。

③マーケティング

流通業界におけるマーケティングとは、販売促進や顧客拡大のための戦略を練ることです。自社・他社商品の販売動向や店舗状況を調査し、消費者のニーズを捉えて販売方法を構築していきます。企業規模で実施するキャンペーンやイベント、広告作成などを担当することもありますよ。

また昨今では、百貨店やスーパーが自ら商品を企画するケースも増えています。調査結果をもとにオリジナル性の高いプライベートブランド(PB)を開発し、売上拡大を目指していますよ。

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マーケティング職では、データ分析力や論理的思考力、発想力といった能力が求められます。情報収集が得意で、筋道立てて物事を考えられる人に向いているでしょう。

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④バックオフィス系

流通業界には上記のほかに経理や総務、人事などのバックオフィス系職種として活躍する人もいます。管理部門とも呼ばれるこれらの職種は人材配置や就労状況の管理、社内への情報伝達をおこない、職場環境を整えることで企業活動を支えていますよ

バックオフィス系の職種の例
  • 経理・財務
  • 人事・労務
  • 法務
  • 経営企画
  • 総務
  • 情報システム
  • 一般事務

バックオフィス系の職種は直接消費者とかかわることが少ないですが、販売職やバイヤーが円滑に業務をおこなうためには欠かせない存在です。

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比較的変化の少ない職種であるため、人のサポートをするのが好きで物事にコツコツと取り組める人に向いているでしょう。パソコンスキルのほか、簿記や法律に関する知識を持っておくと役立ちますよ。

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酒井 栞里

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新卒入社後は販売職に配属され流通業界の基礎を学ぶことが多い

流通業界にはさまざまな職種がありますが、新卒で入社した場合、まずは販売職に配属されるケースが多くなります。販売職は商品に関する専門知識はもちろん、消費者と直接かかわることで消費者ニーズを把握するなど、基礎が身に付くためです。

また消費者の目を引くようなディスプレイを作ったり、役職が上がれば仕入れや売上データの管理といった店舗運営も担うことで、流通業界の現場を深く理解することができます。仕入れやマーケティングといった職種を務めるには、このような経験が欠かせません。

もちろん企業によっては、新卒入社で販売職以外に配属されることもありますが、あくまで例外的なケースとなります。販売職以外の職種を希望して流通業界の選考を受け、入社後にミスマッチを感じないために、この点は必ず理解しておいてくださいね。

企業選びの参考にしよう! 流通業界の主要企業

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キャリアアドバイザー

ここまでの内容を読んで、流通業界への志望度は高まってきましたか?

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就活生

はい、より一層興味が出てきました。具体的な企業名がわかれば、さらに就職のイメージが膨らむと思うのですが……。

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キャリアアドバイザー

わかりました。では、流通業界の主要企業を見ていきましょう。

ここまで流通業界の特徴や仕事内容について解説してきましたが、具体的にどのような企業があるのか気になりますよね。

そこで次に、流通業界の主要企業を6社紹介します。それぞれの事業内容や特徴を押さえて、企業選びや選考対策に活かしましょう。

イオン

企業概要
  • 本社:千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
  • 代表者:代表執行役社長 吉田 昭夫
  • 創立:1926年
  • 特徴:小売り以外にも幅広い事業を手掛ける国内トップクラスの流通企業。海外事業にも力を入れている

イオンは、小売やディベロッパー、金融など幅広い事業を手掛ける国内トップクラスの流通企業です。小売り事業においては、イオンやマックスバリュ、ミニストップなど全国で1万7,000以上の店舗を展開しています。昨今では、パブリックビューイングや教育コンテンツなど、店舗を活用した体験型サービスにも乗り出していますよ。

また、海外事業にも力を入れており、2008年には中国で海外のイオンモール1号店をオープンしました。現在ではASEANを中心に海外店舗を拡大しています。

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キャリアアドバイザー

新卒採用においては、営業や開発、開発部門などさまざまな職種を募集しています。入社後は全国のイオンモールに配属され、営業やオペレーション担当としてキャリアを積んでいきますよ。

セブン&アイ・ホールディングス

企業概要
  • 本社:東京都千代田区二番町8番地8
  • 代表者:代表取締役社長 井阪 隆一
  • 創立:2005年
  • 特徴:コンビニ、スーパー、百貨店など幅広く手掛ける。イオンと同じく国内の流通業界を牽引する存在

イオンと並び国内小売2強といわれるセブン&アイ・ホールディングスは、コンビニや総合スーパー、フードサービスを展開する大手総合流通企業です。赤ちゃん本舗やロフト、タワーレコードなどをグループ傘下に持っています。小売業にとどまらず、セブン銀行やセブンペイをはじめとする金融事業もおこなっているのが特徴です。

セブン&アイ・ホールディングスが大切にしているのは、信頼と誠実です。消費者から信頼される存在であり続けるために、「変化への対応と基本の徹底」をスローガンに掲げ、さまざまな立場からの声に耳を傾け迅速に対応することを心掛けています。

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採用においては、常に未来に向かってチャレンジできる前向きで誠実な人材を求めていますよ。

三越伊勢丹グループ

企業概要
  • 本社:新宿区西新宿3-2-5 三越伊勢丹西新宿ビル
  • 代表者:取締役 代表執行役社長 CEO 細谷 敏幸
  • 創立:2008年
  • 特徴:2011年に三越と伊勢丹が経営統合して誕生。国内百貨店売上トップを誇る

三越伊勢丹グループは、2011年に三越と伊勢丹が経営統合して誕生した百貨店業界のリーディングカンパニーです。2023年4月現在、全国に20店舗、海外に27店舗の百貨店を運営し、小売事業のほかにはクレジットや金融、不動産業を展開しています。

昨今、百貨店業界は利用者が減少傾向にあり、厳しい状況にあるのが実情です。そんな時代を生き抜くため、三越伊勢丹グループではショッピングアプリやリモート接客、スタイリングサービスといったデジタル技術を活用して革新を図っています。

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キャリアアドバイザー

新卒採用では、総合職と地域限定職に分かれています。好奇心と想像力に長け、社会を見通す視点を持っている人材を求めていますよ。

百貨店業界の魅力や将来性について知りたい人は、こちらも参考にしてくださいね。

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ファーストリテイリング

企業概要
  • 本社:山口県山口市佐山10717‐1
  • 代表者:代表取締役会長兼社長 柳井 正
  • 創立:1963年
  • 特徴:ユニクロやジーユーなどのアパレルブランドを展開。企画~販売の一貫した体制により、「安くて高品質」な生産体制を実現

ユニクロやジーユーで有名なファーストリテイリングは、SPA(アパレル製造小売)で世界第3位を誇るグローバル企業です。直営店とフランチャイズ店含め国内に800以上、中国大陸を中心とした海外には1600以上のユニクロ店舗を展開しています。

ファーストリテイリングの特徴は、企画から生産、物流、販売までを一貫して担っていることです。繊維メーカーと共同開発した素材やベーシックなデザインで、「安くて高品質」という他社には真似のできないブランディングに成功しました。

あえて性別や年齢を絞らないというファッション業界の常識に逆行した戦略が急成長をもたらしたといえますね。

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キャリアアドバイザー

新卒採用では、海外を含む全国転勤の可能性があるグローバルリーダー候補と、地域に長期的に根差す地域正社員の2コースが設けられています。

アパレル業界の動向や選考対策のコツについてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。

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ヤマダデンキ

企業概要
  • 本社:群馬県高崎市栄町1番1号
  • 代表者:代表取締役社長 上野 善紀
  • 創立:1983年
  • 特徴:家電量販店として国内トップの売上を誇る。グループ会社では住宅や金融などの事業も展開し、「くらしまるごと提案」を強みとする

ヤマダデンキは、国内最大の家電量販店を展開する流通企業です。

2020年、持株会社体制への移行にともないヤマダ電機からヤマダホールディングスへ商号変更し、家電量販店事業に特化したヤマダデンキを設立しました。グループ企業には、住宅メーカーのヤマダホームズや、金融事業をおこなうヤマダファイナンスサービスなどがあります。

豊富な経営資源を強みとするヤマダデンキでは、「コストリーダーシップ」という低コスト戦略で他社との差別化に成功しました。また、ほかのメーカーよりも低価格帯のオリジナル家電も若い世代を中心に人気を集めていますよ。

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キャリアアドバイザー

新卒採用では、総合職のみ募集しています。

家電業界の将来性や課題についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて確認してくださいね。

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マツモトキヨシ

企業概要
  • 本社:千葉県松戸市新松戸東9番地1
  • 代表者:代表取締役社長 松本 貴志
  • 創立:1932年
  • 特徴:約90年続くドラッグストア業界のリーディングカンパニー。独自のマーケティングを活かしプライベートブランド「matsukiyo」を展開

マツモトキヨシは、マツキヨココカラ&カンパニーの中核企業としてグループを主導する大手ドラッグストアチェーン企業です。ただ商品を売るのではなく、カウンセリングやデジタルマーケティングで多様化する消費者のニーズに対応しています。2022年にはマツモトキヨシ香港第1号店がオープンし、海外進出を果たしていますよ。

マツモトキヨシは、美と健康の分野に強みを持っており、プライベートブランド「matsukiyo」を展開しています。日用品から化粧品、医薬品まで豊富な商品展開で、販売拡大を図っています。

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きゃりあ

新卒採用では総合職と薬剤師職を募集しており、入社後は各店舗に配属されます。

適性を見極めよう! 流通業界の仕事で求められる力

流通業界の仕事で求められる力

流通業界の特徴を知ったところで、仕事で求められる能力を見ていきましょう。ここまで説明したように、流通業界にはさまざまな業態があり、業務は多岐に渡ります。そのため企業や職種によって異なる部分は多いですが、業界全体として共通する部分を紹介していきます。

マルチタスク能力:複数の業務を並行するため

流通業界の仕事では複数の業務を並行して進めなければならない場面も多いため、マルチタスク能力が求められます

たとえば販売職の場合、商品の補充をしながら接客をしたり、レジ打ちをしながら店舗状況を確認するなど、同時に異なる業務をおこなわなければならないことがあります。来店者に合わせて業務を切り替える対応力も求められますよ。

また卸売業においても、納期に間に合うようそれぞれの業務に優先順位を付け、バランスよく進めていくことが必要です。

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キャリアアドバイザー

短時間で頭を切り替えながら、複数の業務を遂行できる人は流通業界の仕事で成果を上げやすいといえますね。

柔軟な思考力:販売環境の変化に対応するため

流通業界は、取り巻く環境の変化が激しい業界です。数年単位で消費者の価値観や時代の風潮が変わることはもちろん、数カ月の間に売れ筋商品がガラリと入れ替わることも少なくありません。特にアパレルや化粧品などはその傾向が強いでしょう。

そのため、変化に対応するための柔軟な思考力や対応力が求められます。扱う商品の専門知識を持ちつつも、消費者の新しいニーズを受け入れる姿勢が重要です。

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キャリアアドバイザー

また、セルフレジやキャッシュレス決済、オンライン接客など、IT化により業務内容が変わることが予想されます。新しい技術が導入された際には、変化を前向きに受け止め、学んでいく積極性も求められるでしょう。

積極性をアピールしたい学生はこちらの記事もあわせて確認してくださいね。

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語学力:接客や在庫管理で必要なため

流通業界では、接客や在庫管理、仕入れなどで海外とかかわる機会も多いため、語学力に長けている人は重宝されます。たとえば店舗に外国人が訪れた場合、販売職が英語を話せると商品の提案やアドバイスができますよね。

海外から商品を仕入れる場合も、必然的に外国人とのやり取りが発生するため、英語をはじめとする語学力があると業務をスムーズに進められます。また海外に出店する際にも、語学力がある人は優先的にプロジェクトメンバーに選ばやすくなりますよ。

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キャリアアドバイザー

ビジネスの場でもっとも役立つとされているのは英語ですが、総話者数が多いスペイン語や中国語も求められる機会が多いです。

企業が求める語学力の実態を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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流通業界に就職する3つの魅力

流通業界に就職する3つの魅力

人手不足や労働環境の課題から、流通業界に対してネガティブなイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、流通業界ならではの魅力があるのも事実です。

就活へのモチベーションを上げ、仕事のイメージを膨らませるために、ここでは流通業界に就職する3つのメリットを紹介します。自分にとって魅力的なメリットだと感じたら、流通業界への就職を前向きに検討しましょう。

①キャリアの選択肢が多い

企業にもよりますが、流通業界では消費者に直接かかわる販売職から、仕入れを担当するバイヤー、企業活動を支えるバックオフィス系職種までさまざまな役割を持った人が活躍しています。一つの企業で多様な仕事を経験し、キャリアを積んでいけることは大きなメリットといえるでしょう

たとえば入社後に販売職として現場経験を積んだ後、バイヤーやマーケティング職にステップアップすることが可能です。店舗運営の責任者として、消費者に近い場所で売り上げに貢献するという選択肢もありますよ。

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キャリアアドバイザー

逆に言えばどんな仕事に就くかわからないという側面も持ち合わせていますが、幅広い経験を積みたい人には魅力的な環境といえるでしょう。

②モノの流れを学ぶことができる

普段の生活では手に取った商品に対してどれくらいの人がかかわって、どのような過程を経て価格が決定し、店頭に並ぶのかを意識する機会はあまりないかもしれません。しかし流通業界では、商品が作られてから消費者の手に渡るまでの過程に携わるため、仕事を通してモノやお金の流れを学ぶことができます

モノの流れを知ることは、ビジネスや社会の基本を理解することにつながります。流通業界に限らず、あらゆる業界の仕組みを知るきっかけになるでしょう。また、卸売業の場合は
複数のメーカーや小売店と接点を持てるため、人脈も広がりますよ。

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キャリアアドバイザー

モノの流れを知るとともに多様な人とかかわることで、自身の視野を広げることにつながりますね。

③社会に貢献している実感を得やすい

企業によって扱う商品は異なりますが、流通業界は人々の生活に必要なものを届ける社会インフラ的な存在です。

たとえば、食品や衣類がなければ人は不自由なく生きていくことができませんよね。お酒やゲーム機などの嗜好品も、人の生活を豊かにする役割を持っています。こうしたものを届けるために欠かせない流通業界に身を置くことで、人の役に立っている実感を得られるでしょう

また、小売業の場合は消費者と直接接する機会が多いため、感謝の気持ちを伝えてもらえることも少なくありません。接客のない職種であっても、自分で販路を広げたり売上を伸ばせたときの喜びはひとしおです。

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社会に貢献したい気持ちが強い人にとっては、大きなやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。

志望動機で押し出そう! 流通業界に向いている人の特徴

流通業界に向いている人の特徴

流通業界の特徴や働くメリットを知って、就職意欲が高まっている人もいるのではないでしょうか。業界理解が深まると、自分がその業界に向いているのかどうか気になってきますよね。

そこで次に、流通業界に向いている人の特徴を紹介します。自分に当てはまる特徴だと感じたら、志望動機で積極的にアピールしてくださいね。

こちらでは業界・職種別の志望動機や4ステップで志望動機を作成する方法も紹介しているので、あわせて確認しておきましょう。

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コミュニケーションが得意な人

流通業界は多くの人とかかわる仕事であるため、コミュニケーションが得意な人に向いています。特に販売職の場合、相手の心に寄り添いニーズを聞き出すための対応力が求められます。どんな相手にも公平な態度をとり心地良いコミュニケーションができる人は、販売職でその能力を発揮できるでしょう

また、直接消費者と接する機会が少ない職種でもコミュニケーション能力は大切です。たとえばバイヤーは生産元と価格や仕入数、納期などの交渉をする際、こちらの要求をしっかり伝えながらも相手の様子から引き際を見極めなければなりません。

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さまざまあるコミュニケーション能力の中でも、相手の立場を考えながらコミュニケーションをとれる人は適性があるといえますね。

コミュニケーション能力をアピールする際に周囲と差別化する方法についてはこちらの記事で紹介していますよ。

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新しいものが好きな人

消費者に商品を届ける流通業界は変化の激しい世界であるため、新しいものが好きな人に向いています。最新のトレンドに興味があり常にアンテナを張っている人は、消費者よりも早く業界動向をキャッチできるため、高い成果を上げられるでしょう

また、国内外からの新規参入が多く、競争が激しいのも流通業界の特徴です。競合他社に打ち勝つためには、IoTやビッグデータなどのIT技術を駆使して販売拡大やコスト削減を狙っていかなければなりません。

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高度なIT技術が求められることからも、新しいものに対する興味は必要といえるでしょう。

新しいものが好きな人は好奇心旺盛といえます。好奇心旺盛な点をアピールしたい人はこちらの記事も参考にしてくださいね。

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度胸がある人

販売や店舗運営に携わる職種の場合、消費者から直接クレームを言われることもあります。そんなときでも冷静に対応できる度胸のある人は、流通業界に向いているでしょう。

また、バイヤーやマーケティングなどの職種は、売り上げが成果として反映されるシビアな側面も持ち合わせています。ストレスやプレッシャーを感じることも多いでしょう。そんな中でも前向きかつ果敢に新しいチャレンジする心の強さが求められます

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反対に、失敗を恐れてしまう人やクレーム対応に強い不安を感じる人は向いていないかもしれません。職種にもよるため一概には言えませんが、気にしすぎてしまう性格の人は慎重に考えた方が良いでしょう。

チャレンジ精神があることを効果的にアピールする方法についてはこちらの記事で紹介していますよ。

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成瀬 遼

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流通業界に向いている人の特徴に当てはまるかを自他ともに確認しよう

自分に流通業界の適性があるかどうかを見極めるには、コミュニケーション能力、新しいものが好き、度胸があるというそれぞれの特徴について、過去のエピソードを振り返る方法がおすすめです。

部活動や趣味、学業、アルバイトなど、内容はなんでも構いません。たとえば、趣味の中で最新の商品が発売されればすぐに買ってしまう、トレンドを常に把握しているといったエピソードは、新しいもの好きという特徴に当てはまるため、適性があると判断できますよね。

ただ、過去のエピソードの振り返りだけでは、適性の見極めには不十分です。より幅広い視点を持つには、友人や家族などに適性の有無を相談する他己分析、就活サイトなどが提供する適職診断サービスなど、客観的な視点から適性を見極めるのもおすすめですよ。

過去の経験を振り返るには自分史がおすすめです。自分史を使った自己分析の方法についてはこちらの記事を確認してくださいね。

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他己分析の際におすすめの質問はこちらの記事で紹介していますよ。

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志望先別に紹介! 流通業界の志望動機例文3選

流通業界で求められるスキルや向いている人の特徴を理解したところで、志望動機の例文を見てみましょう。実際の選考で活かせるように、自分がなぜ流通業界を志望するのか、入社後どのように活躍できるのかを考えながら読んでくださいね。

例文①百貨店を志望する場合

例文

私が貴社を志望する理由は、「最上級のおもてなし」という接客モットーに惹かれたからです。

私はもともと接客業に興味を持っており、物を売ることが一番大切だと考えていました。しかし貴社の店舗を訪れた際に、常に笑顔で丁寧な対応をする販売員の姿を見て、考え方が変わりました。もっとも重要なのは顧客が満足することであり、満足度の高い接客があってこそリピーターが増え、継続的な売り上げにつながるのだと考えるようになりました。

貴社は、高品質な商品を扱う百貨店として、販売員にも一流の対応を徹底していると存じています。私もその一員となり、顧客の心を動かす接客をして貢献します。

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キャリアアドバイザー

実体験による考え方の変化を伝えることは、素直で柔軟な人柄のアピールにつながります。臨機応変な対応が求められる流通業界では、好印象を残せますよ。

百貨店の志望動機で差を付ける方法についてはこちらの記事も確認しておきましょう。

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例文②アパレル企業を志望する場合

例文

アパレル販売のアルバイト経験を活かして仕入れやマーケティングに携わりたいと思い、貴社を志望しました。

数あるアパレル企業の中でも御社を選んだのは、新しいデジタル技術を積極的に取り入れ他社との差別化を図っている点に惹かれたからです。特に店舗とアプリを融合した試着サービスやバーチャル店舗が印象的で、自分もそんなサービスを提供する一員になりたいと強く感じました。

また、貴社は今後海外展開にも力を入れていく予定と存じています。短期留学で培った英語力とコミュニケーション能力を活かし、その土地のニーズに合った商品展開と販売戦略をおこない、売り上げに貢献します。

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キャリアアドバイザー

他社との違いを踏まえたうえで志望する理由を述べているので、説得力がありますね。入社後にやりたいことを明確に伝えている点も意欲が伝わりますね。

例文③インテリア企業を志望する場合

例文

私はインテリアを通して人の生活をもっと豊かにしたいと考えています。

インテリア業界に興味を持ったのは、共働きでいつも忙しそうに家事をこなす両親の姿を見てきたからです。穏やかな時間を過ごすためには、機能性・デザイン性に優れた家具が必要であると考え、インテリアを提供する仕事を目指すようになりました。

中でも貴社を選んだのは、プライベートブランドの開発に力を入れているからです。洗練した自社ブランドを持つことは、顧客拡大において非常に重要なことだと考えています。入社後はまずは販売職として積極的にお客様の声に耳を傾け、将来的には商品開発に携わりたいです。

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キャリアアドバイザー

過去の経験をもとにインテリア業界への思いを述べている例文です。また販売職から商品開発に携わりたいというキャリアビジョンも明確になっていますね。

インテリア業界についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。

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インテリア業界で働くためには、トレンドや職種についてしっかりと理解しておきましょう。今回はインテリア業界の職種やトレンドとともに、キャリアアドバイザーがインテリア業界の志望動機を作成するときに押さえておきたいポイントを紹介します。志望動機例文や頻出質問もあるので、参考にしてみてください。

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流通業界について学生からよくある質問に回答!

流通業界に興味があるものの、仕事内容や適性がわからず不安に感じている人もいますよね。業界研究を深めることは、内定獲得への第一歩です。

ここからは流通業界について学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答するので、ぜひ参考にしてください。

  • 流通業界とはどのような業界ですか?

    流通業界とは、生産者から商品を仕入れ商品を消費者に販売するまでの一連の流れを担う業界です。一般的には小売業と卸売業を指すことが多く、広義では運送業や倉庫業も含まれます。店舗を持たない通信販売業も流通業の一つです。また、昨今では小売業が商品の生産に携わるSPA(製造小売業)も、アパレル業界を中心に広がっています。

    時代の変化にともない流通業界の業態は多様化してきているため、企業ごとにビジネスモデルを確認しましょう。

  • 流通業界の仕事はどのような人に向いていますか?

    流通業界の仕事は人と接する機会が多いため、コミュニケーションが得意な人に向いています。相手の表情や声色から心境を読み取り、適切な言葉がけや行動ができる人は仕事において成果を上げられるでしょう。また、競争が激しく変化の大きい世界であるため、情報収集をして新しいアイディアを取り入れる力も求められます。失敗を恐れず新しいことに果敢にチャレンジできる人はも適性があるといえるますよ。

流通業界は生産者と消費者をつなぐ仕事! 仕組みを押さえて業界研究を進めよう

おもに小売業と卸売業を指す流通業界は、販売から仕入れ、マーケティングなどさまざま仕事によって成り立っているため、全体の仕組みを把握しておくことが大切です。

また、流通業界は消費者ニーズの変化や人口減少により競争が激化しているため、他社に打ち勝つための戦略を根気よく考えていく気概が求められます。業界の特徴や課題を理解したうえで、志望企業に合わせた選考対策を進めてくださいね。

あなたが受けないほうがいい業界をチェックしよう

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