目次
- 面白い自己PR動画は印象に残りやすい! 特徴や工夫の仕方をチェックしよう
- そもそも自己PR動画は面白いほうがいい? 知っておきたい2つの前提
- ①企業の興味を引く内容であるほうが良い
- ②ふざけているのとは違うため注意が必要
- 面白さの前に基本の理解から! 企業が自己PR動画で見ているポイント
- マナー:服装や言葉遣いに問題はないか
- 内容:企業で活かせる強みか
- 話し方:聞き取りやすいスピード・トーンか
- 撮影環境:背景・照明・音声に問題はないか
- 基本プラスαの工夫がある! 面白い自己PR動画の4つの特徴
- ①冒頭に話に引き込む工夫がある
- ②エピソードが印象的で個性がある
- ③ありきたりな表現になっていない
- ④意外性がある
- オリジナリティが重要! 面白い自己PR動画につながるエピソードの絞り方4選
- ①個性が伝わる自分ならではのエピソードを選ぶ
- ②家族や友人にも興味を持ってもらえる鉄板ネタを探す
- ③第三者から評価されたなど周りを巻き込んだエピソードを選ぶ
- ④企業で活かせる強みを厳選して働く姿がイメージできるようにする
- 「面白い」の履き違えに注意! 自己PR動画の内容を考える際の3つのチェックポイント
- ①ほかの人には伝わらない「内輪ネタ」になっていないか
- ②TPOをわきまえないふざけた印象になっていないか
- ③自虐や企業を批判するような内容になっていないか
- 工夫別に紹介! 面白い自己PR動画の例文4選
- ①冒頭に話に引き込む工夫がある
- ②エピソードが印象的で個性がある
- ③ありきたりな表現になっていない
- ④意外性がある
- 面白い自己PR動画についてよくある質問に回答!
- 面白い自己PR動画にするには工夫が必要! 自分だけのアピールで差別化しよう
面白い自己PR動画は印象に残りやすい! 特徴や工夫の仕方をチェックしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。選考に向けて準備中の学生から、
「自己PR動画におもしろさは必要ですか?」
「どうやっておもしろい自己PR動画を作ればいいですか?」
といった質問が寄せられています。おもしろい自己PR動画は企業の興味を引くのに効果的ですが、捉え方を間違えると「ふざけている」と思われてしまう場合があるので注意が必要ですよ。注意点をよく理解したうえで、おもしろさを取り入れつつ、就活の場にふさわしい自己PR動画を作るようにしてくださいね。
この記事では、自己PR動画で企業が見ているポイントや、おもしろい自己PR動画を作る工夫の仕方、自己PR動画で活かすエピソードの絞り方などを解説します。印象的な自己PR動画で志望企業の選考を突破したい人はぜひ参考にしてください。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
1位:自己PR作成ツール
自己PRが思いつかない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
2位:志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
3位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
4位:面接回答集60選
見るだけでOK!面接でよく聞かれる質問と模範解答をまとめました
5位:逆質問例100選
面接官から「志望度が高い」と思われる逆質問例を厳選しています
【併せて活用したい!】
スキマ時間3分でできる就活診断ツール
①適職診断
たった30秒であなたが受けない方がいい仕事がわかります
②面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
そもそも自己PR動画は面白いほうがいい? 知っておきたい2つの前提
就活生
キャリアアドバイザー
おもしろい動画はつい見入ってしまうという意味ではおすすめですね。
就活生
そう言われてみればそうですね。
キャリアアドバイザー
ただ、「おもしろい」こととふざけていることとは違うので気を付けましょうね。
自己PR動画はおもしろいほうがいいのか、そもそも自己PR動画の「おもしろさ」とは何なのか迷っている人もいますよね。
企業に効果的にアピールする自己PR動画にするためにも、まずは自己PR動画を作成する際の基本について押さえておきましょう。
①企業の興味を引く内容であるほうが良い
結論から言うと、自己PR動画は企業の興味を引く内容のほうがアピールにつながりますよ。おもしろくなるように工夫した自己PR動画は印象に残りやすく、ほかの学生との差別化を図ることができます。
真面目な自己PR動画も悪くはありませんが、ありきたりなエピソードやただ強みを伝えるだけでは差別化が困難です。面接と比較すると人柄が伝わりにくい分、同じ強みを伝えるときにも意識してより興味を持ってもらえるような内容にすることが大切です。
キャリアアドバイザー
興味を引く、おもしろい自己PR動画は、差別化を図る意味でおすすめです。
就活の自己PRで評価されるためのテクニックはこちらの記事で解説しています。
関連記事
就活で内定を掴む自己PRのテクニック|強み別の例文を13個を紹介
就活で上手に自己PRができないと内定が遠ざかる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「自己PRってどうやって作ればいいんですか?」 「自己PRできる強みが見つかりません……」 という声を多く聞きます。 […]
記事を読む
②ふざけているのとは違うため注意が必要
目を引く自己PR動画にするためにおもしろさを意識することは重要ですが、おもしろさを「おふざけ」と履き違えないように注意しましょう。自己PR動画に必要なおもしろさは「興味深さ」や「工夫のおもしろさ」であって、「ウケ狙いのおもしろさ」ではありません。
企業の印象に残ろうとして、動画のなかでおかしな動きをしたり、急に大声を出したりしても企業が魅力的に感じる自己PR動画にはならないので注意してくださいね。
「おもしろさ」と「おふざけ」の境界線は曖昧な部分がありますが、自己PR動画はあくまで企業からもっと知りたいと思ってもらえるかが重要ですよ。
キャリアアドバイザー
「自分がおもしろいから大丈夫」ではなく、「企業にどう見られるか」という相手視点が大切ですよ。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
おもしろい自己PR動画といっても、話の内容や演出が採用担当者に笑ってもらえるという意味ではありません。就活でのおもしろい自己PR動画とは、採用担当者から「この人物なら自社と合いそうだ」「もっとよく知りたい」と興味を持ってもらえたり、好印象を抱かれたりすることです。その点を誤解している学生が少なくないように思います。
ユーモアのある自己PRが決して悪いわけではなく、好印象になるケースもあります。しかし、個性的でインパクトの強い自己PRをするために、必要以上に誇張しておもしろい話にしたり派手な演出をしたりすると、目立ちたがりで自己顕示欲が強く、採用試験ということをわきまえていないとして悪い印象になることも考えられるのです。
おもしろい自己PR動画とは、決してウケ狙いの笑える動画ではなく、採用担当者があなたに興味を示す動画であることを念頭において、本来のあなたらしさを志望先の企業でどう発揮して貢献できるかをアピールすることが重要です。
4つの質問に答えるだけで、AIが自己PRを自動で作成します!
自己PR作成ツールはもう試してみましたか? 4つの質問に答えていくだけであなたの強みを最大限にアピールできる自己PRをAIが自動で作成します。
自己PRで悩んでいる人は、まずはツールを活用してみることをおすすめします。
面白さの前に基本の理解から! 企業が自己PR動画で見ているポイント
就活生
おもしろい自己PR動画になるように、と考えて頭がいっぱいです。
キャリアアドバイザー
内容を工夫するのは良いことですよ。ただ、内容だけではなく、服装などの基本的なマナーにも注意してくださいね。
就活生
あっ、そうですよね! あまり意識していませんでした。
キャリアアドバイザー
聞き取りやすい話し方であるか、撮影環境に問題がないかも注意すべきポイントですよ。
内容ばかりに意識を向けがちですが、自己PR動画ではそれ以外の部分も企業に見られています。自己PR動画の「おもしろさ」を追求する前に、企業の評価ポイントに沿ったアピールができるように、自己PR動画の中でどんなところが特に見られているのかを知っておきましょう。
マナー:服装や言葉遣いに問題はないか
自己PR動画では、画面に映る情報から学生のことを理解しないといけません。自己PR動画の選考は選考の序盤で取り入れられることが多いため、面接でじっくりと話を聞く前に、社会人としての基本的なマナーが見られていますよ。
- 上下ともに就活にふさわしい服装をしているか
- 髪や爪に清潔感があるか
- 表情、姿勢、目線が不自然でないか
- 言葉遣いに問題はないか
動画だからといってつい気を抜きがちですが、服装や言葉遣いはもちろん、表情や目線も評価ポイントになります。面接に臨むときと同じくらいの心構えで、自己PR動画のマナーに気を配りましょう。
自己PR動画でも大切にしたい身だしなみについてはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事
就活の身だしなみは超重要!好印象の与え方を男女別に解説
第一印象が重要視されがちな面接では、就活での身だしなみはとても重要です。今回は、就活生の身だしなみで見られているポイントと、気をつけたい身だしなみポイントをキャリアアドバイザーが男女別に紹介していきます。面接当日の身だしなみチェックポイントも紹介しているので、面接直前にもチェックしてみてくださいね。
記事を読む
就活での言葉遣いの注意点はこちらの記事で解説しています。
関連記事
面接での正しい言葉遣いとは|印象を下げる言葉遣いもチェックしよう
面接で正しい言葉使いができると人柄の面で好印象になるかもしれません。 この記事では、面接での基本的な言葉遣い・間違った言葉遣い、話し方のポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にして、周囲と差をつけましょう!
記事を読む
内容:企業で活かせる強みか
自己PR動画でどんな内容をアピールするかは特に重要な部分です。どんな強みがあり、その強みをどんな場面で発揮してきたのかが見られていますよ。
強みそのものに加え、「企業で活かせる強みか」という点も評価ポイントです。魅力的な強みがあったとしても、それが企業の事業内容や業務にマッチしないものだと、入社後にうまく活かせない可能性が高くなってしまうからです。
- 結論:強みを端的に伝える
- 具体例:強みを発揮したエピソードを具体的に伝える
- 展望:強みを入社後どのように活かすか伝える
内容を伝える際は、相手に理解してもらいやすい構成を意識することも重要です。上記の基本構成を参考に組み立ててみましょう。
キャリアアドバイザー
結論から伝える構成を取り入れることで、動画を見ている企業側にとって、学生がこれから何を話そうとしているのかわかるため、より伝わりやすくなりますよ。
自分の強みの見つけ方は、こちらの記事で解説しています。
関連記事
自分の強みがわからない…見つける3つの方法と面接でのアピール方法
就活でアピールすべき強みや伝え方がわからない就活生は多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「どういう強みをアピールすればいいのかわかりません」 「強みを具体的に話すにはどうすればいいですか」 とい […]
記事を読む
話し方:聞き取りやすいスピード・トーンか
話し方のスピードとトーンも、企業が自己PR動画で見ているポイントです。どんなに魅力的な強みを持っていても、聞き取りにくい話し方では効果的にアピールすることは難しいでしょう。
- ボソボソと話していて聞き取りづらい
- 早口で何と言っているのかわかりにくい
- 声が小さくて聞こえにくい
自己PR動画では「1分以内」「3分以内」などと指定される場合が多く、時間内に話そうとすると早口になりがちです。動画だと自分が思っている以上に早口に聞こえやすいため、相手が聞き取りやすいようはっきりと丁寧に話すことが大切です。
また、棒読みになっていないかも評価ポイントです。対面のような温度感が伝わりにくい分、特に伝えたい部分はゆっくり話す、適宜手振りを加えるなど、感情のこもった話し方をするようにしましょう。
キャリアアドバイザー
用意した内容を淡々と伝えるだけでは感情を読みづらく、どんな人柄なのかもわかりにくくなってしまいますよ。
1分間の自己PRのまとめ方や話し方のポイントはこちらの記事で解説しています。
関連記事
例文10選! 自己PRを1分でまとめるには内容よりも話し方が重要
1分間の自己PRは、入念な内容の用意と落ち着いた話し方で評価を上げることができますよ。 この記事では自己PRを1分間でするコツや話し方のポイント、自己PR例文10選をキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考に、面接官に伝わる自己PRを考えましょう!
記事を読む
撮影環境:背景・照明・音声に問題はないか
撮影環境は自己PR動画ならではの評価ポイントです。通常の面接であれば場所を気にする必要はありませんが、オンライン面接や自己PR動画では背景・照明・音声などに気を配らないといけませんよ。
- 画面に不要なものが映り込んでいないか
- 背景が派手でないか
- 表情が暗くなっていないか
- 音割れ、雑音がないか
「背景が派手だから」「雑音が入っているから」といった理由だけで不合格になるケースは考えにくいものの、若干のマイナスイメージにつながる可能性があるのは確かです。内容以外の部分で不必要に評価を落とさないためにも、撮影環境を整えることはとても大切ですよ。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
自己PR動画を撮影するときは、角度に気を配るのが大切です。撮影する機器にかかわらず、自分の目線よりもやや高い位置から撮ることで、パソコンで閲覧することの多い採用担当者と目線を合わせることができます。反対に、自分の目線の下から撮影すると、採用担当者を見下すような形になってしまうのです。
また、パソコンで撮影するときは顔が暗く映ってしまう傾向があります。顔が明るく映っていた方が良い印象を残せることが多いので、できるだけ照明を用意して撮影しましょう。ほかにも白い壁紙の部屋で撮ったり、白い紙を机のうえに置くと明るくなりますよ。
もし、撮影環境にどの程度こだわるべきか悩んでしまった場合は、友人などに動画を見てもらいましょう。ぱっと見てどのように感じたかを教えてもらい、それを反映するのがおすすめです。
基本プラスαの工夫がある! 面白い自己PR動画の4つの特徴
就活生
おもしろい自己PR動画って、どんな内容なのですか?
キャリアアドバイザー
ありきたりではなくて、個性を感じられたり、意外性があったりすると興味を引きますよね。
就活生
なるほど、意外性ですか……。
キャリアアドバイザー
話の内容だけでなく、冒頭で注意を引きつけるのもポイントですよ。
おもしろい自己PR動画の特徴は、基本的な内容にプラスαの工夫が見られることです。どんな自己PR動画が企業におもしろいと感じてもらえるのかを知り、自分ならどう伝えるかイメージを膨らませてみてくださいね。
①冒頭に話に引き込む工夫がある
「自己PRはつかみが重要」という話を聞いたことがある人もいますよね。動画でもつかみ=冒頭部分に話に引き込む工夫があると、おもしろいと評価してもらえますよ。
気配り上手なところが私の強みです
体も声も大きいので自己主張の強い性格だと思われがちですが、実は聞き上手なところが私の強みです
「私の強みは〇〇です」という伝え方も間違いではありませんが、例のようにちょっとしたユーモアを織り交ぜると、興味を引きやすくなりますよ。
②エピソードが印象的で個性がある
エピソードはその人の個性が表れる部分です。自分にしか話せないエピソードや、印象に残りやすいエピソードを伝えると、「もっと知りたい」と思ってもらえるおもしろい自己PR動画になりますよ。
- アルバイト先で顧客に注意されて落ち込んだが、前向きに対策を考え、店にもアイデアを出して店長や社員にほめられた
- 部活でずっと補欠だったが、自分の弱点を分析し、自分なりの練習方法を部活時間外にしつこく継続したことで、レギュラーの座をつかんで仲間に驚かれた
- 英語の勉強が途中で停滞してしまったが、就寝時間中にも英語のラジオを聞いたり、笑われながらも家族に英語で話しかけて、結果的にTOEICで過去最高得点を獲得できた
たとえば、アルバイトや部活はありふれたテーマですが、その中での成功体験や失敗談は自分にしか話せないことですよね。テーマ自体はありふれたものでも、エピソードに個性があれば、おもしろい自己PR動画だと評価してもらえます。
キャリアアドバイザー
珍しい経験やものすごい経験である必要はないので、自分のエピソードのどこにほかの人と違う部分があるか考えてみてくださいね。
動画以外でもおもしろい自己PRを作成するコツはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事
面白い自己PRを作る方法とは? 就活で必要な面白さは何か解説
面白い自己PRを作り込む方法を知ろう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 自己PRでしっかりインパクトを残すために、自己紹介を面白くしようと意気込む人もいますよね。とはいっても、 「面白いネタなんて何もない」「 […]
記事を読む
③ありきたりな表現になっていない
うまく言い換えて表現したり、より具体的に説明して独自性を高めると、おもしろい自己PR動画になります。
ありきたりな表現の代表例に「私の強みは〇〇です」「企業に貢献していきたいです」などがありますよね。こうした表現は便利さゆえに無意識に使いがちですが、多く使いすぎるとどうしてもほかの学生と似通った内容になってしまいます。
- 私は街や店の情報を脚で集めるのが大好きで、友人には「〇べログ」と呼ばれています
- 私は常に「裏方の主役」でした
- 私はいつもサークルの「ファーストペンギン」です
キャリアアドバイザー
ありきたりな表現だけでまとめた文章にせず、比喩表現やキャッチフレーズをうまく使って新鮮さを加えることが大切です。
④意外性がある
意外性のある自己PR動画には、 相手の興味・関心を引きつける力があります。内容が予想しやすい動画よりも、先の展開が読めない動画のほうが企業におもしろいと感じてもらいやすくなりますよ。
たとえば、真面目そうに見える人が真面目さを強みにしても、あまり意外性は感じられないですよね。それよりも、意外性がある内容のほうが「先を聞いてみたい」と思われやすくなります。
- 真面目そうに見えてかなりのポジティブ思考
- おおらかな性格に見られがちだが緻密な分析が得意
- おとなしそうに見えて積極的にコミュニケーションをとる社交派
このように内容の中に意外性、つまり良い意味でのギャップを取り入れられているのがおもしろい自己PR動画の特徴です。
前向きさを効果的にアピールする方法や例文はこちらの記事で解説しています。
関連記事
自己PRで前向きのアピールはあり? 魅力的にするコツや例文5選
「前向きさ」の自己PRを魅力的にするためにはコツがある こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。書類選考や面接での自己PRを考えているときに 「前向きな性格ってアピールしたら評価されるのかな」「前向きな性格ってどうや […]
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
自己PR動画では、採用担当者の目に留まりやすい仕掛けというものが存在します。たとえば、部活動やサークルのことを伝えるのであれば、ユニホームを着たり、ボールやトロフィーを小道具として登場させたりすることで、印象に残りやすくなります。ただし、企業から服装や道具の指定がないかは必ず確認してくださいね。
また、画用紙にアピールポイントを書いて、視覚的に訴えることも効果的です。アピールポイント以外にも自分のキャッチフレーズや自分を表す漢字など、自己PRの内容によって画用紙に書く内容を変更してみましょう。絵が得意なら紙芝居形式にするのも良いかもしれません。
人の第一印象は数秒で決まると言われています。印象に残りやすい仕掛けを取り入れてみたうえで、笑顔で明るくはきはきと話し、身振り手振りなども適度に入れながら話してみてくださいね。
オリジナリティが重要! 面白い自己PR動画につながるエピソードの絞り方4選
就活生
おもしろい自己PR動画にするにはエピソード選びも重要なのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです! 興味を引くという意味では、自己PR以外でも周りの人に興味を持ってもらえる話を選ぶと良いですよ。
就活生
なるほど。周りにもおもしろいと思ってもらえる内容ですね。
キャリアアドバイザー
個性がよく表われているとか、企業で活かせる強みがよくわかるエピソードもおすすめですよ。
どんなエピソードなら企業におもしろいと感じてもらえるのか、自分でもよくわからない人は多いかもしれませんね。自己PR動画に使うエピソードが決まらない場合は、以下の基準で絞り込んでみましょう。
①個性が伝わる自分ならではのエピソードを選ぶ
個性が伝わる自分ならではのエピソードがあるかが、自己PR動画をおもしろくできるかの判断基準になりますよ。
エピソードは、自分の過去の経験から探していくのが基本です。たとえば「几帳面な性格」が強みだと思うなら、強みをうまく発揮した場面や成功体験を洗い出してみましょう。「几帳面な性格」は多くの人に当てはまる強みでも、自分だけのエピソードを語ることで興味を引く内容になります。
- 自分の弱点を強みによって克服したエピソード
- 逆境を強みによって乗り越えたエピソード
- 周りに驚かれたり評価されたりしたエピソード
キャリアアドバイザー
印象的で個性のあるエピソードが見つかれば根拠になりますが、見つからなければ今一度強みを見直すことも検討しましょう。
②家族や友人にも興味を持ってもらえる鉄板ネタを探す
おもしろい自己PR動画につながるエピソードは、自分がおもしろいと感じるだけでなく、周りからもおもしろいと評価されるものである必要があります。家族や友人にも興味を持ってもらえる鉄板ネタを探してみましょう。
自分で考えてみても見つからない場合は、家族や友人に直接聞いてみるのもおすすめです。共通の思い出について会話する中で、自己PR動画に使えそうなネタが見つかるかもしれません。
キャリアアドバイザー
また、家族や友人に話を聞くことで、自己評価と周りの評価に相違がないかを確かめることにもつながりますよ。
友人や家族など第三者と話しながら自己理解を深める方法を他己分析と呼びます。他己分析についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて確認してくださいね。
関連記事
他己分析は自己理解アップに役立つ奥の手|ステップでやり方を解説
他己分析をすると、周囲の人からの評価も取り入れられて自己理解が深まりますよ! この記事では他己分析をするメリット、やり方、質問項目、活用方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に実践して自分の長所・短所を把握しましょう。
記事を読む
③第三者から評価されたなど周りを巻き込んだエピソードを選ぶ
企業という組織では多くの人が協働しているため、「周りを巻き込む力」が大きなアピールポイントになります。
- 人に対してどのようなコミュニケーションを取るかが伝わる
- 自分ならではの独自性のあるエピソードになりやすい
自分一人のエピソードでも悪くはありませんが、それだけでは他者とどうかかわっていく人なのかが読み取りにくくなってしまいます。仕事はチームで進めることも多く、周りを巻き込んだエピソードは企業での活躍をイメージしやすいため、採用担当者の興味を引きやすくなりますよ。
キャリアアドバイザー
どうしても自分一人のエピソードしか見つからない場合は、企業での強みの活かし方を具体的に説明するように心掛けてくださいね。
人を巻き込む力のアピール方法はこちらの記事で解説しています。
関連記事
例文5選|人を巻き込む力の自己PRで欠かせない3つの条件と伝え方
「人を巻き込む力」は伝え方次第でマイナス評価になることも こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「人を巻き込む力って具体的にどんな能力のことですか?」「人を巻き込む力のアピール方法を知りたいです」 選考が本格化す […]
記事を読む
④企業で活かせる強みを厳選して働く姿がイメージできるようにする
自己PR動画に自社で活かせる強みの話が出てくると、企業側も興味を引かれやすくなります。企業は自己PR動画を通じて、学生が持つ強みと自社の相性を確かめているため、自社の社風や求める人物像にマッチした強みの話が出てくると、「自社にマッチしている人材かもしれない」と注意して見る傾向にあるからです。
- ホームページで経営理念を確認する
- 社長や社員のインタビュー記事を読む
- OB・OG訪問をしたりインターンシップに参加したりする
活かせる強みがよくわからない場合は、入社後の業務から逆算して考える方法がおすすめです。たとえばIT企業を志望するなら、協調性や柔軟性などのヒューマンスキルより、ネットワークの知識のような専門スキルのほうがアピールにつながると考えられますよね。
キャリアアドバイザー
業界や企業に沿った強みを選ぶことで、おもしろい自己PR動画を作りやすくなりますよ。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
自己PRのエピソードでほかの学生と差別化を図るためには、自己分析を入念におこなうことが大事です。学業やサークル、アルバイトやボランティア活動など学校生活の中で、自分が持つ強みがどのように活かされたのかを書き出しましょう。
さらに、自分がなぜそのような行動をとったのか、そして困難や挫折をどのように乗り越え、どのような成果が得られたのかも具体的に書き出してください。同じ状況でも人によってそのとき感じたことや思いは異なり、取り組んだことにも違いが出るからです。
たとえ周りと似た体験だと感じても、あなたが経験の中からどのような気づきや学びを得られたのかということが鮮明になれば、オリジナルのエピソードとなります。具体的に深掘りしたエピソードで、あなたらしいユニークさをアピールすることは十分にできますよ。
「面白い」の履き違えに注意! 自己PR動画の内容を考える際の3つのチェックポイント
就活生
なんとなくおもしろい自己PR動画のイメージができてきました!
キャリアアドバイザー
それは良かったです。ただ、独りよがりで伝わりにくい内容になっていないか注意してくださいね。
就活生
え……。ちょっと不安ですね。
キャリアアドバイザー
ここで紹介するチェックポイントを参考に、「おもしろさ」を履き違えていないか確認してみましょう。
魅力的な自己PR動画にするために「おもしろさ」は大切な要素ですが、捉え方を間違ってしまうと企業からの印象がダウンしてしまう可能性があります。個性を出そうとしすぎるあまり、次のような内容にならないよう注意してくださいね。
①ほかの人には伝わらない「内輪ネタ」になっていないか
相手が理解できないような内容では、おもしろい自己PR動画とは言えません。ほかの人には伝わらない「内輪ネタ」になっていないか、事前によく確認しておきましょう。
自己PR動画でついやりがちな失敗は、自分が勤めるアルバイト先や所属ゼミでのノリをそのまま持ち込んでしまうことです。仲間内では必ずウケる鉄板ジョークでも、企業におもしろさがきちんと伝わるとは限りません。
- 採用担当者の知らないサークルのメンバーの話を複数人持ち出す
- 内輪で盛り上がったジョークの話をする
- ごく少数の仲間内で褒め讃えられた話をする
場合によってはふざけた内容と捉えられかねないので、内輪ネタにならないように気を付けてくださいね。
キャリアアドバイザー
誰が聞いても理解しやすい内容であり、工夫の中におもしろさを感じられる動画を心掛けましょう。自分が話したエピソードについて知らない人に動画を見てもらって、伝わるかどうかを確認すると良いですよ。
②TPOをわきまえないふざけた印象になっていないか
自己PR動画において、「おもしろさ」と「おふざけ」はまったくの別物です。就活の場にふさわしくないような、ふざけた動画にならないよう注意しましょう。
- ギャググッズを使用している
- 口調が砕けすぎている
- 内容に関係のないふざけた動きをする
企業は学生の強みを知り、人柄を把握したいからこそ自己PR動画の提出を求めています。ウケを狙ったおふざけ動画では「時と場合を考えられないのかもしれない」という印象になりかねないため、「おもしろい自己PR動画=おふざけ」と履き違えないようにしてくださいね。
キャリアアドバイザー
冒頭を工夫する、個性的なエピソードを伝えるなど、あくまでも工夫の中でおもしろさを出していくことが大切ですよ。
③自虐や企業を批判するような内容になっていないか
自分ではジョークのつもりでも、自虐や企業を批判するような内容は相手を困らせてしまいます。
- 私は楽天的に見えて根暗なので、御社の硬い社風に合っていると思います
- 私はリーダーになれるタイプではありませんが、御社のようにグループで地味にコツコツ働いて結果を出す企業には合っていると考えます
- 私は社会不適合者なので、御社のゆるい社風に憧れます
たとえば「〇〇なところを改善すべき」「ここが苦手」と単刀直入に伝えられて、うれしい人はいないですよね。企業理解を深めることは大切ですが、伝え方によっては、「相手の悪い視点にしか目が向かないのかな」と思われてしまう可能性があります。
明確な根拠と自分なりの考えがあるならまだしも、頭ごなしに企業を否定したり、相手が困惑するような自虐発言をしたりするのはNGです。
キャリアアドバイザー
ネガティブな印象につながる可能性が高い発言は避け、ポジティブな発言を意識しましょう。
工夫別に紹介! 面白い自己PR動画の例文4選
おもしろい自己PR動画といわれても、どんな動画にすればいいのかイメージが湧かない人も多いでしょう。そこで、例文を工夫別に4つ用意しました。例文の構成や伝え方を参考に、自分なりの動画を考えてみてくださいね。
①冒頭に話に引き込む工夫がある
厳しい環境でたくましく生きるチベットスナギツネのように、新しい環境にすばやく適応できる「環境適応力」が私の強みです。
顔が似ていると友人にからかわれたのをきっかけに、特徴的にも自分とチベットスナギツネは似ていると気づきました。
小学校では3回転校し、大学では留学も経験しましたが、どこでも「まるでずっと住んでいる人のよう」と言われ、方言も英語も不自由なく使うことができました。もちろん、私なりに周りを見て、相手の気持ちを汲み取り、必要な努力を全力でおこなうことは欠かしませんでした。
御社に入社後も、持ち前の環境適応力を活かし、必要な努力を怠らず、チーム力の向上に貢献したいと思います。
キャリアアドバイザー
自分を動物にたとえることで、話に興味を引こうとしている例文ですね。特別珍しくない強みでも、動物やモノにたとえることで企業の印象に残りやすくなりますよ。
ただし、笑いをとろうとして自虐的になりすぎないよう注意が必要です。つかみにユーモアを織り交ぜるときは、ネガティブな印象にならず、「クスッ」と笑えるくらいのものに留めるようにしてくださいね。
適応能力を効果的にアピールする方法はこちらの記事で解説しています。
関連記事
適応能力の高さをアピールする方法|OK・NG例文と注意点も紹介
適応能力はアピール次第で自己PRになる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から「適応能力って自己PRになりますか?」と尋ねられることがあるのですが、工夫次第で自己PRになります。適応能力とは、環境に合わせ […]
記事を読む
②エピソードが印象的で個性がある
私の強みは「自炊力」です。
私は大学に入るまで料理の経験がほとんどなく、普段の食事は母親に頼りきりでした。しかし、大学入学を機に一人暮らしが始まり、自分で料理をする必要性が生まれました。
一人暮らしの自炊で特に困ったのは、食材を消費しきれないことです。安くなっているからといって食材をまとめ買いし、消費しきれずに腐らせてしまうことが多々ありました。
この経験から、考えなしの買いものは無駄が多いと気付き、事前にレシピをある程度考えたうえで必要なものだけを買うようにしました。レシピや買うものを考える中で身に付けた自炊力が私の強みです。
御社に入社後も、この自炊力を活かし、常に先を見通して行動することにより、顧客にニーズに寄り添える営業として成長したいです。
キャリアアドバイザー
「自炊」をテーマにしたユニークな例文ですね。自己PR動画といえばアルバイトや部活のエピソードを選びがちですが、自炊のようにプライベートでの経験も立派なエピソードになりますよ。
③ありきたりな表現になっていない
私は「ポジティブ変換器」です。ネガティブな事態に陥っても落ち込まない、切り替えの早さを強みにしています。
アルバイト先の居酒屋では、繁忙期にスタッフが3人同時に退職してしまったときがありました。新しいスタッフが入るまで一人あたりの業務量が増えて大変だったのですが、私はこの期間を「自分のスキルを高めるチャンス」と捉えることにしました。
それまでほかのスタッフが担当していた業務も経験した結果、接客の仕方や効率的な仕事の進め方を学べました。
入社後にネガティブな事態に陥っても、ポジティブな面に目を向け、前向きに業務をこなしていきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
「私の強みは〇〇です」というありきたりな表現で入らず、キャッチフレーズから入っている点が印象的ですね。その後に補足として、どんな強みを持っているのかを説明しています。
また、締めくくりで、強みの活かし方を具体的に説明できているのもポイントです。「企業に貢献していきたいです」だけだとありきたりな表現になってしまうので、どんな形で貢献したいのかを伝えるのが大切ですよ。
自己PRでキャッチフレーズを活用するコツはこちらの記事で解説しています。
関連記事
合格率が上がる自己PR〜キャッチフレーズ編〜作成手順や例文20選
キャッチフレーズは自分の強みを把握してわかりやすい言葉で表現すると魅力的なPRになりますよ! この記事ではキャッチフレーズ例文20選、作り方、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 企業が質問する意図も理解し、魅力的なフレーズを作りましょう。
記事を読む
④意外性がある
私の強みは「真面目さ」と「不真面目さ」です。
私は「いかに楽をするか」をモットーにしています。これは単に仕事をサボるという意味ではなく、いかに効率性を高めて楽をするかという意味です。
仕事を真面目にこなすのは大切ですが、無駄に気付かないまま労力をかけ続けるのはもったいないように思います。なるべく無駄なことには労力を使わないことで、さらに上を目指すことができる、というのが私の考えです。
自分の仕事に真面目に取り組みつつも、持ち前の「不真面目」さも持ちながら働き、チームの業務効率化と成長に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
「真面目」と「不真面目」という、一見相反する特徴を強みにした意外性のある例文ですね。「不真面目=業務の効率性を高める能力」と捉えており、短所と思われがちな特徴をうまく長所としてアピールできています。
真面目さをアピールしたいときの言い換え表現はこちらの記事を参考にしてください。
関連記事
真面目な強みを自己PRでアピールするコツ|言い換え表現や例文
真面目な性格の自己PRは、具体的でわかりやすい表現をすると面接官に伝わりやすくなりますよ。 この記事では真面目な人の特徴、アピールすべきポイント、自己PR例文をキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にして、好印象を与えましょう!
記事を読む
面白い自己PR動画についてよくある質問に回答!
最後に、おもしろい自己PR動画についてよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。どんな工夫を取り入れるにしても、自分だけでなく「相手にとっておもしろいと思えるか」を意識することが大切ですよ。
-
自己PR動画は面白いほうが採用率が上がりますか?
おもしろい自己PR動画によって採用率が上がるとは断言できませんが、印象に残りやすいのは確かです。企業側の視点で考えてみると、自己PR動画がありきたりな学生が多い中で、おもしろい学生がいれば新鮮さを感じられますよね。採用の決め手とまではならなくても、評価ポイントの一つにはなりますよ。
ただし、自己PR動画で大切なのはあくまでも内容です。おもしろさばかりにこだわって、内容が伝わりにくい動画にならないよう注意してくださいね。
-
面白い自己PR動画の特徴を教えてください。
おもしろい自己PR動画には、「冒頭に話に引き込む工夫がある」「エピソードが印象的で個性がある」「ありきたりな表現になっていない」「意外性がある」といった特徴があります。特にオリジナリティを出しやすいのはエピソードです。自分にしか話せないエピソードがあると差別化しやすく、企業におもしろい自己PR動画と評価してもらえますよ。
そのほか、冒頭や表現を工夫する方法もあります。たとえば、冒頭で「私は〇〇人間です」とキャッチコピーを伝えると、後にどんな話が続くのか気になりますよね。相手の興味を引く工夫を取り入れると、おもしろい自己PR動画にできますよ。
-
自己PR動画を面白くするために動画を編集しても良いですか?
企業側から禁止されていない限りは、編集しても問題ありません。ただし、編集はあくまで動画をわかりやすくするためのものです。おもしろくしようとして、派手なエフェクトやテロップを入れすぎないようにしてくださいね。編集スキルが求められる業界・職種であれば評価ポイントになる場合もありますが、多くのケースではふざけていると捉えられる可能性があります。自己PR動画をおもしろくするために編集が必要かどうかは、自分が志望する業界・職種によって判断しましょう。
面白い自己PR動画にするには工夫が必要! 自分だけのアピールで差別化しよう
おもしろい自己PR動画にするには、エピソードや表現に工夫が必要です。強みをそのまま伝えるだけではありきたりな内容になってしまうため、基本的な内容にプラスαの工夫を取り入れることを意識しましょう。
自己PR動画に必要なおもしろさは「工夫のおもしろさ」であって、「ウケ狙いのおもしろさ」ではありません。奇をてらった方法ではなく、自分なりの工夫の中でおもしろさを出していくことが大切ですよ。
自己PR動画はおもしろいほうがいいですか?