目次
- 将来の展望を考える際は具体的かつオリジナルであることが重要!
- 就職活動でよく聞かれる「将来の展望」とは? 基礎情報をチェック
- 将来の展望=入社後にどう成長していきたいかを示す計画のこと
- ESや一次面接で聞かれることが多い
- 企業が将来の展望を通じてチェックしている4つの要素
- ①計画性があるか
- ②志望動機や自己PRに一貫性があるか
- ③入社後のイメージができているか
- ④企業で実現できる内容か
- 将来の展望は「夢」ではなく具体的な「入社後の展望」として伝えよう!
- 要チェック! 将来の展望を入社後のビジョンとして明確にする4ステップ
- ステップ①自分の長所やスキルを洗い出す
- ステップ②就きたい具体的なポジションや業務を考える
- ステップ③なぜそう考えるのかを示す具体的なエピソードを交える
- ステップ④実現するために何が必要なのかまで考える
- 3段構成で伝えよう! 明確にした将来の展望を面接でアピールする際のポイント
- ①【結論】どんな展望を抱いているのか簡潔に伝える
- ②【理由】その展望を抱くに至った理由を具体的に伝える
- ③【行動】展望を実現するために入社後どうするかでまとめる
- 3つのパターン別! 将来の展望の回答例文
- 専門的な知識を活かしたプロフェッショナルを目指す場合の例文
- いつかリーダーやマネージャーにチャレンジしたい場合の例文
- 経験を活かして別の職種にキャリアチェンジしたい場合の例文
- 選考に影響するかも? 将来の展望を作成する際の注意点
- 他の企業でも言い換えられるような浅い内容にしない
- あまりにも現実離れしすぎている内容は避ける
- 将来の展望が思いつかない……そんなときに試したい対処法3ステップ
- ステップ①応募先企業が求める人物像を徹底的に調査する
- ステップ②自分の「can(できること)」と「will(したいこと)」を整理する
- ステップ③整理した内容からアピールポイントとなる軸を作る
- 意欲アピールにつながる将来の展望を作成して選考を突破しよう!
将来の展望を考える際は具体的かつオリジナルであることが重要!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。将来の展望について悩んでいる学生から、このような相談を受けることがよくあります。
「書類選考や面接ではなぜ将来の展望を聞かれるの?」
「将来の展望ではどんなことをアピールすれば良い?」
目の前の就活でさえどうなるかわからないのに、学生のうちから将来について考えるのはなかなか難しいところもありますよね。
将来の展望を通じて採用担当者を「おっ」と思わせるためには、入社後のビジョンを明確にしたうえで、わかりやすく伝えることが欠かせません。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、書類選考や面接で聞かれることの多い「将来の展望」について詳しく解説していきます。将来の展望を通して企業が何を見ているか、自分なりにアピールするにはどうしたら良いのかを理解して、内定への第一歩を踏み出しましょう。
就職活動でよく聞かれる「将来の展望」とは? 基礎情報をチェック
就活生
キャリアアドバイザー
将来の展望は、就職活動で企業からよく聞かれる質問項目の一つです。どんな業界・職種でも聞かれやすいため、しっかり対策しておくことが重要ですよ。
ここからは、将来の展望とは何なのか、どんな場面で聞かれるのかを解説します。まずは将来の展望について正しく理解することから始めましょう。
将来の展望=入社後にどう成長していきたいかを示す計画のこと
「将来の展望」という言葉にはさまざまな意味がありますが、就活における「将来の展望」とは、自身が入社後にどのように成長し、キャリアを築いていきたいかを示す具体的な計画のことです。
書類選考や面接の場で、聞かれた経験もあるのではないでしょうか。企業によっては「将来のビジョン」「◯年後の未来」という形で聞いてくることもあります。
将来の展望では、入社後の数年間で習得したいスキルや経験、キャリアの方向性やポジション、また個人としての成長をどのように達成していくかを具体的に示すことが求められます。
ESや一次面接で聞かれることが多い
将来の展望に関する質問は、ESや一次面接で非常によく出題されるテーマです。
将来の展望を明確にすることは、企業とのミスマッチを防ぐために欠かせません。最終面接まで進んだ後に企業と個人の方向性が違うことが発覚したら、お互いの時間や労力が無駄になってしまいますよね。
そのため、ESや一次面接という選考の初期段階にて、将来の展望を確認するケースが多いのです。将来どうなりたいかを明確にすること自体はもちろん、それが応募先の企業で実現できるかどうかが、理想のキャリアを進むカギとなります。
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
将来の展望について、ESや一次面接で聞かれることが多いものの、必ずしも最終面接では聞かれないというわけではありません。どの選考フェーズで質問するかによって、企業の意図が異なります。
ESや一次面接など、選考の早い段階で将来の展望を聞くのは、目標や価値観が自社と大きくズレていないか、不一致感はないかを確認するためです。つまり自社に合わない人材ではないかを見極めようとしています。
一方、最終面接など選考が進んだうえで聞く場合は、企業はより具体的な展望を聞こうとしています。それにより、業務内容をどの程度理解しているのかを測り、志望度の高さを確認したいと考えているのです。また、入社してからどのような部署で活躍できるのかをイメージしたいという意図もあります。
面接では将来の展望だけでなく「将来の目標は何ですか」「キャリアプランを教えてください」という聞かれ方をすることもあります。具体的な考え方や答え方はこちらの記事を参考にしてください。
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企業が将来の展望を通じてチェックしている4つの要素
就活生
企業はなぜ将来の展望を学生に聞くのでしょうか?
キャリアアドバイザー
企業は、学生が回答する将来の展望を通じて、計画性や一貫性、企業とのマッチ度など、さまざまな点をチェックしています。
将来の展望が明確化されていないと、「自社では活躍できないかも」と思われてしまう可能性があります。だからこそ、自身の将来の展望を明確にし、企業にわかりやすく伝えることが欠かせません。
ここからは、企業が将来の展望を通じてチェックしている要素を4つ紹介します。企業の意図を正しく理解して、選考を有利に進めましょう。
①計画性があるか
企業は将来の展望を通じて、応募者の計画性の有無を確認しています。計画性とは、具体的に自分のキャリア目標や成長プランを示し、それを達成するためのステップや手段を明確に考えているかどうかを指します。
企業は、長期的な視点を持ち、組織内での展望や目標を達成するために計画性のある人材を求めます。計画性がある人は、企業の戦略や目標に貢献しやすく、変化する環境にも適応しやすい傾向があります。
たとえば、採用担当者が応募者に将来どうなりたいのかを聞いた際、「成長したいです」「とにかく昇進したいです」など抽象的な回答では、企業に貢献する人材かどうかを判断できません。面接や応募書類では、自分の将来の展望や具体的な目標を具体的に示すことが重要です。
②志望動機や自己PRに一貫性があるか
採用担当者は、将来の展望を通じて、志望動機や自己PRに一貫性があるかどうかもチェックしています。
たとえば、ESの段階で「御社が第一志望です」と言っていたにもかかわらず、面接で将来の展望を聞かれた際に具体的なイメージができていないと、不信感につながります。「選考のために嘘をついているのでは?」と思われてしまう可能性が高いです。
将来の展望は、なぜその企業を志望するのか、自己の強みや価値観はどのように活かしていきたいのかなどを踏まえながら明確に説明する必要があります。
キャリアアドバイザー
一貫性がある志望動機や自己PRは、企業に対して真摯な姿勢やマッチ度をアピールする根拠になりますよ。
③入社後のイメージができているか
入社後のイメージができているかも、企業が将来の展望を通じてチェックしている要素の一つです。入社後のイメージが明確であれば、応募者が会社に対して意欲的で準備ができていることが伝わります。
また、企業の事業や制度について詳しく知っていなければ入社後を具体的にイメージすることはできません。「入社後のイメージができている」=「企業分析がしっかりできている」ということでもあるのです。当然、ミスマッチは起こりにくくなりますよね。
将来の展望を伝える際には、具体的な職務やプロジェクト、キャリアパスを挙げ、そのために必要なスキルや経験をどのように獲得していくかを具体的に示すようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
選考を受ける企業のプロジェクトやキャリアパスを知るためには、ホームページ(HP)をチェックしましょう。事業内容や取り組んでいるプロジェクトついて書かれていることが多く、そこからその企業でのキャリアを考える情報を得られます。
また、HPには先輩社員のインタビューが掲載されていることがあり、社員インタビューを読むことで、入社してから数年後のキャリアパスがイメージしやすくなりますよ。
さらに、OB・OG訪問で先輩社員に直接話を聞いてみるのも効果的です。それが難しいときは会社説明会に参加し、人事担当者や現役の社員に質問をしてみてください。生の声が聞けると、自分が思い描くイメージがより具体的になりますよ。
④企業で実現できる内容か
最後に、将来の展望が応募先の企業で実現可能な内容かどうかも重要です。
企業の採用担当者は、選考において応募者と企業のマッチ度を重要視します。いくら計画性や一貫性がある将来の展望でも、その企業で実現できなければ双方のためになりません。
キャリアアドバイザー
採用活動に多くの時間やコストを使う企業が、早期離職してしまう人材を採用したくないと思うのは当然ですよね。
そのため、将来の展望を通じて応募者が自らのキャリアをどのように展望しているかを把握し、企業で実現可能かどうかを判断する必要があります。
将来の展望は「夢」ではなく具体的な「入社後の展望」として伝えよう!
将来の展望をアピールする際には、漠然とした「夢」ではなく具体的な「入社後の展望」として伝えることが欠かせません。
具体性のない夢や展望は、信頼性に欠けると捉えられることがあります。企業側は入社後の展望が具体的で現実的であることを求める傾向があります。夢や漠然とした展望だけでは、志望者がその目標を達成するために具体的な計画や行動を持っているかどうかが見えにくくなります。
書類選考や面接の場では、応募先の企業の事業や制度を絡めながら、できるだけ具体的に将来のビジョンを伝えるようにしましょう。そうすることで、企業に対して計画性や誠実さをアピールしたり、実現可能な目標を持っていることを示すことができたりします。
ここからは、将来の展望を入社後のビジョンとして明確にするステップを解説するとともに、実際に面接や書類選考でアピールする際のポイントや例文を紹介していきます。
なお、具体性が求められる「入社後の展望」ではなく、「将来の夢」を問う企業もあります。回答方法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしておきましょう。
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要チェック! 将来の展望を入社後のビジョンとして明確にする4ステップ
就活生
なんとなく将来の「夢」みたいなものはあるものの、どうやって将来の展望に落とし込んだら良いのかわかりません……。
キャリアアドバイザー
まずは自身の「できること」と「やりたいこと」を洗い出すことから始めてみましょう。紙に書き出すだけでも、頭のなかを整理できますよ。
ここからは、将来の展望を入社後のビジョンとして明確にする方法を4つのステップで解説します。一つひとつ実践することで、かなり具体的な将来の展望を作成できますよ。
こちらの記事でも将来の自分の姿を明確にする方法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
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ステップ①自分の長所やスキルを洗い出す
まずは自己分析をおこない、自分の長所や得意なスキルを洗い出します。過去の経験や成功体験、周囲からの評価などから、自分の強みを把握していきましょう。
- 過去の経験から仕事で得意だったことや成果を振り返る
- 趣味や特技、興味関心から自分が得意とする分野や能力を整理する
- 家族や友人などの周りの人に聞いてみる
自分の長所やスキルを洗い出すことは、自己分析の初めのステップとして非常に大切です。自分を深く理解し、入社後に何をやりたいのかを見つけるヒントとなりますよ。
長所の見つけ方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしましょう。
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ステップ②就きたい具体的なポジションや業務を考える
次に、入社後に目指す具体的なポジションや業務を考えます。自分のスキルや興味に基づき、将来的にどのような役割で活躍したいかを具体的にイメージしていきましょう。
たとえば、「自身のコミュニケーション能力を活かして営業職として活躍したい」だけでは、具体的な内容とはいえません。他の企業の面接でも言える内容で、面接官には刺さらないでしょう。
一方、「単なる顧客対応だけでなく、マーケティング業務まで担当できる御社の営業職に大変興味があり……」と伝えることができれば、採用担当者に対して自身の計画性や企業とのマッチ度をアピールすることができます。
こちらの記事で入社後に挑戦したいことの考え方を詳しく解説しているので、イメージがついていない人は参考にしてください。
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就活の面接では「入社後に挑戦したいこと」を問われることがあります。適切に回答するためには、企業がどのような人材をもとめているのかを確認することがコツになります。この記事では例文と回答方法を解説していますので、是非参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
将来の展望を考えるにあたって、入社した会社で就きたい具体的なポジションや、携わりたい業務を挙げておくことは非常に大切です。それらを考えて企業側に伝えることによって、企業研究をしているという姿勢が伝わります。
企業は自社の企業研究をしている学生に対し、入社意欲が高いと感じます。反対に、企業研究をしていないと感じてしまうと、ほかの企業への入社でも良いと考えていると連想してしまい、不採用とする要因になってしまうのです。また、入社をしたとしても早期退職をするリスクも考えてしまいます。
そのため、将来の展望を考えるときにも、入社を希望する企業でのビジョンを具体的に描き、企業側に入社の意欲が伝わるような工夫をしましょう。
ステップ③なぜそう考えるのかを示す具体的なエピソードを交える
将来の展望を明確化する際には、どんなポジションでどんな仕事をしたいかについて、具体的なエピソードや経験を交えて説明できるようにしておくことが重要です。
具体的なエピソードを用いることで、アピール内容に説得力を持たせることができます。
キャリアアドバイザー
具体的なエピソードを交えることでオリジナリティも高くなるため、他の応募者との差別化にもつながりますよ。
たとえば、学生時代のサークルでの成果や経験から得た学びなどを挙げ、なぜ応募するポジションが自分に合っているのかを説明しましょう。具体性や説得力をより高めるためには、数値を用いて説明できるようにしておくことがポイントです。
- 100人規模のサークルの幹事長を務めた
- バイト先の居酒屋で自身が考えた新商品の影響で売上が昨対比130%を達成した
ステップ④実現するために何が必要なのかまで考える
将来の展望を考える際には、最終目標だけでなく、その目標を実現するために必要な具体的なアクションプランを考えることも重要です。「将来こうなりたい」ではなく、「こうなるために3年以内にリーダーポジションに就き、4年目以降はマネジメントや新人教育にもチャレンジしたい」というような視点で考えましょう。
また、目標達成に必要なスキルや知識を洗い出し、不足している部分を特定して獲得すべき資格やトレーニングなどを検討することも欠かせません。それらが応募先企業で実現できることをアピールできるのがベストです。
応募先企業では実現できないものがある場合は、社外の研修などで補う計画を立ててみましょう。採用担当者に対して、学習意欲が高いこと、会社だけに頼らず自分の力で成長する意欲があることをアピールできます。
3段構成で伝えよう! 明確にした将来の展望を面接でアピールする際のポイント
就活生
自分のなかでは将来の展望がきちんと固まっているのですが、面接でうまく話せるか不安です……。
キャリアアドバイザー
将来の展望を面接で話す際には、「結論→理由→行動」という順番で回答するようにしましょう。この順番を覚えておくだけでも、当日落ち着いて話せるようになります。
ここからは、自己分析で明確にした将来の展望を面接でアピールする際のポイントを解説します。いくつかのポイントを意識することで、自分の将来の展望を魅力的にアピールすることができますよ。
①【結論】どんな展望を抱いているのか簡潔に伝える
将来の展望を面接でアピールする際には、まず簡潔に自分のビジョンや目標を伝えることが重要です。面接官は限られた時間で候補者を評価するため、長々とわかりにくい話をする学生に対してはマイナスイメージを持ちがちになります。自分の展望を明確かつ端的に伝えることが求められます。
できるだけ数値を用いて、具体的で明確なビジョンを簡潔に述べることを意識しましょう。
入社後はマーケティング部門でキャリアを積み、5年以内にマネージャーポジションに就き、活躍することが目標です。
②【理由】その展望を抱くに至った理由を具体的に伝える
展望を伝えるだけでなく、その展望を抱くに至った具体的な理由を説明することも重要です。具体的な理由がないと、説得力に欠けてしまいます。面接官は応募者がなぜそのような展望を持つのかを知りたいと思っているため、具体的な理由を挙げ、自己の考え方や価値観を明確に示しましょう。
大学のゼミで販売促進について学び、消費者行動の分析や戦略立案に興味を持ちました。また、企業の成長に貢献するためにはマネージャーの役割が重要だと思っているため、自身がそのポジションに就き、会社に貢献する人材の育成をしていきたいです。
③【行動】展望を実現するために入社後どうするかでまとめる
最後に、入社後に展望を実現するための具体的な行動計画や取り組みをまとめます。
企業は計画性を持って自ら行動できる人材を求めているため、面接官は応募者が目標に向かって具体的な行動を起こせるかどうかを評価しています。具体的な行動計画を示すことで、自分の計画性や実行力をアピールすることができるのです。
より魅力的なアピールのためには、入社後の計画では、応募先企業ならではの研修や制度を絡めるようにしましょう。そうすることで、志望度の高さやマッチ度をアピールできます。
入社後は先輩社員からの指導を受けつつ、マーケティング戦略の立案やデータ分析スキルを磨きます。御社の企業内大学にも参加し、他部署の方々との情報交換も積極的にしていきたいです。さらに、業界トレンドや顧客ニーズに敏感になるためにSNSやニュースサイトの活用も欠かしません。
3つのパターン別! 将来の展望の回答例文
- 専門的な知識を活かしたプロフェッショナルを目指す場合
- いつかリーダーやマネージャーにチャレンジしたい場合
- 経験を活かして別の職種にキャリアチェンジしたい場合
就活生
将来の展望を作成してみたのですが、なんとなく文章が変な気がします……。
キャリアアドバイザー
そんな場合は、将来の展望の回答例文を参考にするのがおすすめです。もちろん丸ごとコピーするのは避けるべきですが、構成など参考にできるところはどんどん取り入れましょう。
ここからは、将来の展望の回答例文を3つのパターン別に紹介します。これらを参考にして、自分だけの魅力が伝わる回答を用意してくださいね。
専門的な知識を活かしたプロフェッショナルを目指す場合の例文
将来的には、自分の専門知識を活かし、IT業界で認められるプロフェッショナルとして活躍したいと考えています。特に、データ解析やAI(人工知能)技術の専門家として、企業の成長や課題解決に貢献することが目標です。
大学の授業の一つでAI技術を学び、その可能性の広さに惹かれ、この分野に興味を持ちました。最近は『Chat GPT』のような誰もが簡単に利用できるAIサービスも普及しているように、今後はますます身近になると思うとわくわくします。
入社後は、先輩方から学びながらスキルを身につけ、業界の最新トレンドや技術を習得していきたいです。御社の勉強会制度『〇〇』へはもちろん、外部のセミナーなどにも積極的に参加しようと考えています。
キャリアアドバイザー
自身の展望についてしっかり理由を述べることができています。最近の時事問題にも触れていて、納得感がありますね。
いつかリーダーやマネージャーにチャレンジしたい場合の例文
将来的には、リーダーシップやマネジメントスキルを活かし、チームやプロジェクトを牽引するリーダーとして活躍したいと考えています。
大学時代にサークルの幹事長を経験し、チームメンバーと協力しながら成果を上げることの喜びを知りました。また、リーダーシップがチームのモチベーションや成果に与える影響の大きさも実感しました。
入社後は、先輩から学びながらまずはプレーヤーとして同期で1位の売上成績を収めたいと思っています。その後小さなプロジェクトから徐々にリーダーの経験を積み、5年以内に主任のポジションに就きたいです。
御社の営業チームのリーダーとして活躍するためには営業スキルの他にもITに関する技術的なスキルも必要だと思うので、研修プログラム『〇〇』を活用して補いたいと思っています。
キャリアアドバイザー
具体的な計画ができているうえ、「御社でこそ実現できる」という意欲が伝わりますね。面接官も、「うちの会社のことをよく調べてくれているな」と感じるはずです。
経験を活かして別の職種にキャリアチェンジしたい場合の例文
将来的には、入社してからの経験を活かして、異なる職種に挑戦しキャリアを築いていきたいと考えています。
マーケティング分野に興味があるのですが、より専門的な知識やスキルを習得するのには企業や商品自体への理解も欠かせないと思っています。そのため、まずは営業職として実績を上げ、その後にマーケティング部に異動したいです。
入社したら営業職として成果を上げることを第一に考えつつも、将来を見据えてマーケティングに関する勉強を欠かしません。御社の〇〇さんのような、営業としてもマーケターとしても一流の人材を目指しています。
キャリアアドバイザー
自己分析をおこなった結果、今自分がすべきことは何かを見つけたことがわかります。計画性や自ら進む力がある印象です。
こちらの記事では、将来実現したいことをESで伝えるコツについて解説しています。書類選考を控えている人は参考にしましょう。
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選考に影響するかも? 将来の展望を作成する際の注意点
就活生
将来の展望についてしっかり理解できました! これでもう面接はバッチリです!
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください!安心するのは早いかもしれません。
将来の展望には良い回答例がある一方で、イメージダウンにつながってしまう回答例もあります。ここからは、将来の展望を作成する際の注意点を紹介します。避けたい回答例として覚えておきましょう。
他の企業でも言い換えられるような浅い内容にしない
将来の展望を作成する際には、浅い内容や一般的な表現ではなく、その企業ならではの目標や価値観をふまえた内容にするようにしましょう。
たとえば、単に「マーケティングのプロになりたい」という表現ではなく、「御社が得意としているデータ分析を最大限に活用できるマーケターになりたい。そのために、まずは御社の社内大学や外部の研修を通じて消費者行動を理解するスキルを身に付けることから始めたい」というように、具体的な活動や目標を示しましょう。
企業の特徴や強みを活かした展望を伝えることで、他の企業とは差別化されたアピールができるようになります。
キャリアアドバイザー
また、企業研究をしっかりおこなっていることのアピールにもつながりますよ。
あまりにも現実離れしすぎている内容は避ける
将来の展望を作成する際には、自分のスキルや経験に基づいたリアリティを保つことも重要です。あまりにも現実離れした内容や達成できなさそうな目標は、信頼性がありません。
たとえば、経験の浅い新入社員が1年以内に業界のトップリーダーになるという目標は現実的ではありません。代わりに、入社後に自己のスキルを着実に成長させつつ、「1年後に同期のなかで1位を獲る→5年以内にマネージャーに昇格する→10年以内に業界セミナーに登壇する」というように、段階的にキャリアを積み重ねていく展望を示す方が適切です。
キャリアアドバイザー
現実的かつ具体的な目標設定をおこない、それを達成するための計画を明確にすることで、信頼性や納得感を高めることができますよ。
段階ごとに将来の展望を考える人が難しい人は、こちらの記事を参考にして、3年後や10年後の姿をイメージできるようにしましょう。
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「3年後の自分」は長期的な理想から逆算するとより説得力のあるものになります。 この記事では「3年後の自分」を聞く理由や理想像の作り方、魅力的な伝え方についてキャリアアドバイザーが解説します。 職種別の例文も紹介するので、自分の回答を作ってみましょう。
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10年後の自分についてを面接で聞かれることはよくあります。そこでうまく回答することができなければ、せっかくのチャンスを活かせないばかりか、マイナスな印象につながってしまうことも。対策必須の頻出質問と言えますよ。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、10年後の自分の考え方から、回答方法、また回答の参考となる例文を11個紹介しています。就活対策としてとても役立つ記事なので、ぜひチェックしてくださいね。
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将来の展望が思いつかない……そんなときに試したい対処法3ステップ
就活生
友人同士でESを添削し合ったりしているのですが、周りの人に比べて自分の将来の展望はイマイチな気がします……。何を軸に考えれば良いのでしょうか?
キャリアアドバイザー
将来の展望は、「公募先の企業」もしくは「自分のできること・したいこと」の2つの軸から考えるのがおすすめです。
ここからは、将来の展望が思いつかないときに試したい対処法を3ステップで解説します。一つひとつ実践して、自分なりの将来の展望を発見しましょう。
ステップ①応募先企業が求める人物像を徹底的に調査する
展望を具体化するためには、まず応募先企業が求める人物像や価値観を理解することが重要です。
企業のWebサイトや採用情報、社員の声などから、その企業が重視するスキルや特性を把握しましょう。そのなかから自分との共通点を探し出し、将来どう成長していけば企業にとってプラスになるかを考えるのがポイントです。
また、企業が求める人物像は、業界が抱える課題や企業の理念・ビジョンからも読み解くことができます。
キャリアアドバイザー
書類を作成するときや面接前には、応募先企業に関するあらゆる情報をチェックしておきましょう。
- 企業の公式Webサイトや採用サイトをチェックする
- 社長や社員のインタビュー記事を読む
- OB・OG訪問をおこなう
求める人物像の調べ方はこちらの記事でより詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
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求める人物像を知ることは最も重要な就活対策|4つの方法で徹底分析
企業が求める人物像は就活対策する際に重要な要素です。この記事ではキャリアアドバイザーが企業が求める人物像とは何かや就活での活かし方などを解説します。求める人物像をもとに志望企業に適性があるかのチェック方法も紹介するので、参考にしてください。
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ステップ②自分の「can(できること)」と「will(したいこと)」を整理する
次に、自分の持つスキルや経験(can)と、興味ややりたいこと(will)を整理します。これらをもとに将来の展望を作成していくことで、より具体的な将来の展望を見つけやすくなり、話す際にも説得力が増しやすくなります。
学生時代の勉強やサークル活動、アルバイト経験などで得たスキルや専門知識を振り返り、自分が得意とする分野や活動を明確化しましょう。また、自分の興味や価値観の棚卸しも欠かせません。ポイントは、スキルや興味の大小にかかわらずに一度すべて書き出してみることです。
また、自分の強みを理解できていないという場合には、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。自分では大したことないと思っている部分でも、他の人から見ると十分に強みだったということもよくありますよ。
ステップ③整理した内容からアピールポイントとなる軸を作る
最後に、ステップ①とステップ②で得た情報を元に、具体的な展望の軸を作成します。
応募先企業の求める人物像やニーズと、自分のできることとしたいことが重なる部分を軸にして、展望を具体化します。たとえば、あなたが社会貢献に興味を持っている場合、それを軸にして応募先企業の社会的活動に参加したいという具体的な展望を示すことができます。
自分の価値観や貢献意欲を応募先企業の活動に結びつけることで、熱意を伝えることができますよ。
これらのステップを踏むことで、将来の展望を具体的かつ応募先に合わせた形で考えることができます。自己分析と企業研究を通じて、自己の強みを最大限に活かした展望を描き出し、採用担当者にアピールすることが大切です。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
将来の展望が思いつかないときは、応募先の企業が求める人物像がうまくイメージできないケースが考えられます。そのため、企業研究を再度おこなったうえで、同業他社と比較して、選考を受ける企業の特徴を考えてみましょう。
同業他社と比較することで、選考を受ける企業でしかできない業務や社風の違い、キャリアパスの流れが違うことがわかるはずです。それにより、自分が将来的に携わりたい仕事や理想とする働き方が見えてくるかもしれません。
また、働いている人から直接話を聞いてみることもおすすめです。HPなどに載っている情報は一部のため、現役社員のキャリアを細かく聞くことによって、将来を考えるヒントになりますよ。
将来の展望が思いつかない人は、こちらの記事もおすすめです。将来像の考え方について詳しく解説しています。
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意欲アピールにつながる将来の展望を作成して選考を突破しよう!
ここまで、書類選考や面接で聞かれることの多い「将来の展望」について詳しく解説してきました。
企業は学生が語る将来の展望を通じて、計画性や一貫性、企業とのマッチ度などを見ています。そのため、書類選考や面接の場では、応募先の企業の事業や制度を絡めながらできるだけ具体的に将来のビジョンを伝えることが重要です。
本記事で紹介したステップや回答例文を参考にオリジナリティ溢れる将来の展望を作成し、選考を突破しましょう。
志望企業のESに「将来の展望」を記載する欄があったのですが、どんなことを書けば良いのかわかりません……。