目次
- 「将来の夢」の回答例文を紹介! 魅力的な回答を考えるコツは企業目線を押さえること
- そもそも「将来の夢」はどのような場面で聞かれる?
- ①ESや履歴書
- ②面接
- ③交流会など
- 企業視点で解説! 「将来の夢」を質問する3つの意図
- ①学生の「目標」が入社後にかなうのか
- ②仕事への価値観が一致しているか
- ③長く勤めてくれそうか
- まずは大枠を理解しよう! 業界別「将来の夢」の回答例文8選
- ①メーカー
- ②IT
- ③商社
- ④広告
- ⑤マスコミ
- ⑥サービス
- ⑦小売
- ⑧官公庁
- 要チェック! 魅力的な将来の夢をアピールするための4つのポイント
- ①強みを活かした自分ならではの夢にする
- ②志望企業だからこそ叶えられる夢にする
- ③できるだけ具体的な夢にする
- ④志望動機と一貫性を持たせる
- 4ステップで伝えよう! 説得力のある将来の夢の答え方
- ステップ①結論(将来の夢)から伝える
- ステップ②理由をエピソードを添えて述べる
- ステップ③夢の実現のために乗り越えるべき壁や乗り越え方を述べる
- ステップ④夢を実現できたときのビジョンを伝える
- 「夢はない」で済ますのは避けよう! 将来の夢がないときの対処法
- 自己分析を徹底する
- OB・OG訪問をする
- NG例文付き! 将来の夢の回答で注意したい4つのポイント
- ①プライベートすぎる夢を取り上げない
- ②漠然とした具体性に欠ける内容にしない
- ③すぐに達成できる内容にしない
- ④企業と関係のない夢にしない
- 将来の夢についての就活生からのよくある質問に回答!
- 将来の夢の例文を確認してイメージをつかみ自分だけの回答を用意しよう!
「将来の夢」の回答例文を紹介! 魅力的な回答を考えるコツは企業目線を押さえること
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。選考に向けて準備を進める就活生から、
「将来の夢を聞かれたときに、なんて答えればいいのかわかりません。」
「どんな意図で企業は将来の夢を聞くのでしょうか?」
といった声が多く寄せられています。突然将来の夢を聞かれても、目の前の就活でさえどうなるかわからないのに、ましてや数年先、数十年先のビジョンを語るのは難しいですよね。いざ面接で聞かれても、イメージできず回答に詰まってしまう人も多いです。
そこでこの記事では、将来の夢が聞かれる場面や企業の質問意図、アピールのポイントを、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、例文付きで詳しく解説します。ぜひ将来の夢の回答を考えるための参考にしてくださいね。
そもそも「将来の夢」はどのような場面で聞かれる?
将来の夢は面接で聞かれることも多い内容ですが、エントリーシート(ES)や交流会などでも聞かれやすい質問です。どのような場面で、どのように将来の夢を聞かれることがあるのか知っておけば、対策の方針を立てることにもつながるので、ここで把握しておきしょう。
- ESや履歴書
- 面接
- 交流会
①ESや履歴書
ESや履歴書といえば、志望動機・自己PR・学生時代に頑張ったことなどの記載欄が設けられていることがほとんどですが、そこで将来の夢が聞かれるケースもあります。先に挙げた頻出項目と同じく、文字数は200~400文字程度で設定されているのが一般的です。
限られた文字数の中で、わかりやすく自分の考えを述べる必要があるため、面接での受け答え以上に簡潔な回答が求められます。
キャリアアドバイザー
ESと履歴書の違いと使い分け方はこちらの記事で解説しています。
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②面接
将来の夢が聞かれる場面として、最もイメージしやすいのは面接ですよね。面接ではESや履歴書よりもじっくりと話を聞く余裕があるため、将来の夢のように深掘りした質問が多くなります。
面接は大きく個人面接と集団面接の2種類に分けられ、1人にかけられる時間が長い個人面接のほうが、将来の夢を聞かれる可能性は高いです。
キャリアアドバイザー
将来の夢を聞かれたときにしっかりと答えられるよう、入念な準備が必要ですよ。そのために役立つ対策は後で解説するので、そちらも合わせてチェックしておきましょう。
面接で頻出の質問集と答え方はこちらの記事にまとめています。
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③交流会など
交流会や社員との座談会のように、社員とざっくばらんなコミュニケーションをとれる場面でも聞かれる可能性があります。交流会は会社説明会の終了後に開催されるケースが多い集まりで、社員に対して学生が自由に質問していく形式が一般的です。
面接ほど堅苦しくなく、砕けた内容の話もしやすいのが交流会の特徴です。将来の夢を聞かれた場合でも、社員からの評価を深く考えすぎず、素直に答えることを意識してみてください。
キャリアアドバイザー
率直に伝えることで、では実際にその夢が企業で叶えられるかどうか、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
将来の夢について、ESや履歴書と面接では、話し方を分けた方がよいでしょう。もちろん、将来の夢の内容など基本的な部分は同じであるべきです。しかし、詳細なエピソードをどの程度伝えるか、といった観点で、ESや履歴書と面接では伝え方を分けることをおすすめします。
ESや履歴書では文字数が限られているため、ポイントを絞って簡潔に記載することが求められます。まず将来の夢が何なのか、結論から述べましょう。その将来の夢を志す理由や、将来の夢を叶えるために努力していることなど、文字数を考慮しながら要点をおさえて記載します。ESや履歴書で書いた内容は面接で深掘りされることもあるため、面接で詳しく話したい内容を意識して記入するとよいでしょう。
面接でも、ESや履歴書と同様に、結論から述べることや簡潔に伝えることが重要です。面接の方が一度に伝えられる情報が多いため、内容にストーリー性を持たせて詳細に話したり、面接官に深く聞いてほしい箇所を重点的に話すといったことを意識するようにしましょう。
企業視点で解説! 「将来の夢」を質問する3つの意図
まだ自分の将来の夢を具体的にイメージできていなくても、企業が将来の夢を聞くことで何を確認したいのかという、質問の意図がわかれば回答も考えやすくなります。
ここからは企業がESや履歴書、面接で将来の夢を聞く意図を具体的に3つ解説するので、企業の視点に立ってイメージを膨らませていきましょう。
①学生の「目標」が入社後にかなうのか
一つは、学生のイメージする夢を入社後に持つ目標としてとらえた際、入社後にかなえられるかを見極めるためです。
夢をかなえるまでの目標が具体的で、実現後のビジョンが明確でも、企業の方向性や業務内容と一致していなければ実現できません。そういった観点で、あらかじめ将来の夢を聞くことにより自社との相性を見極めているのです。
また、相性を見極めるのは自社とマッチする人材を採用するためだけでなく、学生自身のためでもあります。入社後に夢をかなえられないと知れば、モチベーションの低下や早期退職につながるリスクがあります。
キャリアアドバイザー
ミスマッチによるお互いのリスクを避けるために、将来の夢を聞いているというケースは多いですよ。
②仕事への価値観が一致しているか
将来の夢からは、学生がもつ仕事への価値観を読み取れます。そうした価値観が企業の求める人物像、社風などと一致するか確かめるのも質問意図の一つです。
たとえば、
就活生
営業職としてトップの成績を達成し、いずれは世界中の市場で活躍できるグローバルな人材になりたいです。
という夢を描いている場合、現状に満足しない向上心やチャレンジ精神のある性格を想定できます。
こうした特徴は、個々の能力と実績を重視する企業であればうまく活かせるかもしれませんが、チームワークを重視して仕事を進める企業では、求める人物像とは少し逸れていると感じるかもしれません。
こうして、将来の夢から価値観や性格が自社と合うのかを読み取るのが企業の狙いといえますよ。
③長く勤めてくれそうか
将来の夢から学生の成長意欲とキャリアプランを知り、長く勤めてくれそうか見極めたい、というのも質問意図として考えられますよ。
たとえば「将来的は独立して起業したい」という夢があったとして、それを面接で伝えたとしましょう。ただ長く働いて活躍してほしいと考える企業にとっては、「早期離職してしまうのでは」という不安につながる可能性があります。
企業は採用に多くのコストをかけています。選考を重ね採用した人がすぐに辞めてしまうのは企業にとっても一番避けたいことなので、この点を「将来の夢」という質問を通して見極めているのです。
キャリアアドバイザー
ただ、例に挙げたような独立志向が強い人を求めている企業もあります。大切なのは社風をしっかりと理解したうえで、伝えるポイントを絞ることですよ。
長く勤めることをアピールしたいなら、入社後のキャリアプランを伝えるのがおすすめです。キャリアプランを考えるうえでは、こちらの記事が参考にになりますよ。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
将来の夢は、その企業に入社することで叶えられるのか、その企業と価値観が一致しているのか、といった部分が重視されます。そのため、将来の夢についての回答はすべての企業で使い回すのではなく、企業ごとに作り込んだ方がよいでしょう。
企業が魅力的に感じる将来の夢の特徴や、夢を叶えるために必要な経験が実際に得られるかといった部分は、企業によって異なります。受ける企業の求める人物像、具体的な業務内容やキャリアアップ例などを事前に把握し、ある程度は受ける企業に合わせることが重要です。
しかし、嘘をつく必要はありません。将来の夢の内容を丸々変えてしまったり、思ってもいないことを伝えなければいけない企業は、そもそも入社しても後にミスマッチを感じてしまうかもしれません。自分が大事にしたいポイントはおさえることを意識しましょう。
まずは大枠を理解しよう! 業界別「将来の夢」の回答例文8選
- メーカー
- IT
- 商社
- 広告
- マスコミ
- サービス
- 小売
- 官公庁
ここからはメーカー、ITといった業界ごとに、将来の夢を聞かれた際の回答例を紹介します。大枠をつかむためにまずは全体の流れなどを確認しつつ、自分だったらどう答えるかなども考えながら、一つずつチェックしていきましょう。
①メーカー
誰でも直感的に操作できる家電をつくるのが私の夢です。
きっかけは機械操作が苦手な祖母です。祖母の家の寝室にはエアコンが付いているのですが、「タイマー操作がよくわからないから寝るときは付けない」と常々言っており、私はいつも祖母が熱中症にならないか心配しています。
最近のエアコンは画期的な機能が複数搭載されていますが、その分リモコンのボタンが多く、扱いが難しいように感じます。機械操作が苦手な人でも使いやすいように、稼働と停止のボタンしかないようなシンプルな家電をつくるのが夢です。
家電メーカーのなかでも御社は特に、使いやすさとわかりやすさにこだわっているため、私の夢を実現するのに最適な環境だと考えています。
キャリアアドバイザー
夢を描いたきっかけとなるエピソードが明確ですね。つくりたい家電についても、「稼働と停止のボタンしかないようなシンプルな家電」と具体的に説明できています。
メーカーの就活対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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②IT
これまでにない新しい価値をもつWebサイトをつくるのが私の夢です。
きっかけは大学1年次に始めたブログ運営です。読みやすい文章、多くの人に見てもらえるサイトを意識するうちに、Webサイトをつくる楽しさを知り、これまでにないものを自分でつくってみたいと思うようになりました。
Web制作会社は数多くありますが、御社が手がけるWebサイトは無駄がなく、操作が苦手な人でも使いやすいと感じました。そんな御社の一員として、私もWebサイトの制作に携わりたいと考えています。
ブログ運営で文章力は身に付きましたが、マーケティングの知識が不十分です。時代の変化とユーザーのニーズに応じたWebサイトをつくるために、現在はマーケティング検定1級の合格を目指しながら勉強を続けています。
キャリアアドバイザー
今の自分に何が足りていないのか、よく理解できている例文ですね。入社後も意欲的に学んでくれそうな印象があります。
IT業界の求める人物像や志望動機の書き方はこちらの記事を参考にしてください。
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③商社
将来の夢としては、途上国での社会インフラ事業を今まで以上に推進していきたいです。
海外でのボランティア経験を通じて、日本の優れた技術力とサービス精神を改めて認識し、日本のものをより世界の幅広い地域に普及させたいと思いました。
御社は社会インフラ事業に強みを持っているだけでなく、他社と比べて明確に弱みといえるような事業がありません。社会インフラ事業にはさまざまな事業部がかかわることになるため、社内に明確な弱点のない心強さが志望の決め手になりました。
夢を実現するには、国際的な視野と語学力が欠かせません。必要なスキルを身に付けるため、定期的に国際ワークキャンプに参加して研鑽を積んでいます。
キャリアアドバイザー
将来の夢と志望動機をうまく絡ませてアピールできていますね。志望企業の特徴に触れていることから、しっかりと企業研究してきた様子がうかがえます。
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④広告
将来の夢は、思わず足を止めてしまうような広告を企画することです。
私は街歩きが好きで、街中の広告を眺めながら散歩するうちに、自分も広告企画の仕事に携わりたいと思うようになりました。それ以来、夢の実現に向けて、特に印象的だった広告を写真に残しておいたり、デザインソフトの操作スキルを身に付けたりしています。
広告にはさまざまな種類があるなかで、御社は看板広告のみを専門に取り扱っており、その専門性の高さは業界随一です。御社はまさしく私の夢を実現するのにぴったりの環境だと思い志望しました。
キャリアアドバイザー
夢の実現に向けた行動が具体的ですね。すでに広告の写真撮影やスキル習得を通して準備を進めており、入社後に実際に夢をかなえてくれそうな期待感をもてます。
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⑤マスコミ
若い人に紙の新聞の魅力を知ってもらうのが夢です。
私自身も高校まで新聞を読んだ経験がほとんどなかったのですが、プロ野球が好きになったのをきっかけに、御社の新聞を読むようになりました。
特に惹かれたのは、掲載されている情報の幅広さです。政治・経済・スポーツなどの幅広い情報のなかから、気になったとこだけをかいつまんで読んだり、好きな時間にちょっと読んだりできる紙の新聞ならではの魅力に惹かれました。
この経験から大学は美術系大学を選び、デザインと文章の勉強をしました。夢を実現するため、どうすれば若い人が新聞を読むきっかけをつくれるか、お金を出してまで読みたいと思ってもらうには何が必要かをまずは考えていきたいです。
キャリアアドバイザー
夢を実現するために乗り越えるべき壁について、うまく説明できている例文ですね。なぜ志望企業だからこそ実現できると考えたのかまで言及できると、より入社意欲が伝わる回答になりますよ。
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⑥サービス
私の夢は、ちょっとした気配りができるホテルマンになることです。
サービス業に興味をもって就活を進めるなか、幅広い年齢層、多様な国籍の人と接するホテルマンの仕事に惹かれました。また、レストランでのアルバイトを通じて、お客様の反応を間近で見られる仕事にやりがいを感じたのもホテルマンを志す理由です。
御社では、いち早く客室用タブレットや非接触チェックインシステムを取り入れ、時代に合った接客スタイルを実現しています。御社のような先進的な取り組みをしているホテルで、業務を淡々とこなすのではなく、ちょっとした気配りができるホテルマンになるのが夢です。
キャリアアドバイザー
アルバイトの経験から、ホテルマンを志した背景が読み取れます。志望企業への理解を示せているのも好印象です。
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⑦小売
販売員として活躍し、ゆくゆくはディスプレイデザイナーになるのが夢です。
ディスプレイデザインに興味をもったのは、ショップ販売員のアルバイトがきっかけです。自分が客だったときには何気なくショーウィンドウを眺めるだけでしたが、いざ販売員として働いてみると、一つひとつの商品が綿密な計画のもとに並べられているのだと知りました。
私は教育学科出身なので、空間デザインに関する知識がありません。そのため、現在はカラーコーディネーター検定と色彩検定の合格を目指しながら、空間デザインについて勉強中です。
キャリアアドバイザー
夢を実現するまでのキャリアプランが明確ですね。ショップ販売員のアルバイト経験を、将来の夢に結びつけてアピールできています。
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⑧官公庁
自分で声を上げられない人にも、支援を行き届けられるシステムをつくるのが夢です。
母の入院をきっかけにさまざまな制度を調べた際、日本の制度の多くは申請主義を採用していると知りました。申請主義には、自ら相談窓口に足を運ぶのが困難な人や、そもそも制度の存在を知らない人に支援が行き届かないデメリットがあります。
こうした人たちにも支援を行き届けられるシステムをつくるため、私は福祉公務員を志望しました。業務を通じて福祉の現状と課題を把握し、ゆくゆくは申請主義のデメリットを解消できるようなシステムを実現したいです。
キャリアアドバイザー
就職先の業務内容と将来の夢が一致しており、そのまま志望動機にもつながっています。課題意識の高さから、入念な事前リサーチをしていることもうかがえますね。
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要チェック! 魅力的な将来の夢をアピールするための4つのポイント
どんな将来の夢を掲げようと個人の自由です。しかし、先に解説した通り企業側もただ将来の夢を知りたいのではなく、さまざまな意図があって選考の場で質問をしています。
好印象を残し選考を突破することを狙うためには、ただ自分が実現したいことを語るだけでなく、企業にとって魅力的に感じられる回答を意識する必要があります。ここからはそうした回答で意識しておきたい4つのポイントを解説するので、ぜひ取り入れておきましょう。
①強みを活かした自分ならではの夢にする
将来の夢について回答する際は、自分の強みとの関連性を意識しましょう。自分の強みを活かした夢であれば実現の可能性が高まり、具体的な将来設計を描いていることをアピールできます。
反対に、自分の強みに関係ない夢だと実現に向かっての道筋は立てずらくなり、回答としても説得力の薄い内容になる可能性があります。たとえば大学でインテリアデザインを学んできた人が、いきなり介護ロボットを開発する夢を掲げても、不可能ではないにしろ叶えるまでに時間がかかりますよね。
どんな夢を描くかは個人の自由ですが、自分の強みに関係のある夢を語ることで選考でのアピールにつながりやすくなります。
キャリアアドバイザー
自分の現状とかけ離れた夢は、自分の能力を客観視できていないように映ることもあるため、選考で答えるうえでは、強みを活かした自分ならではの夢を考えてみるのがおすすめですよ。
自分だけの強みを見つける方法はこちらの記事で解説しています。
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②志望企業だからこそ叶えられる夢にする
先に解説した通り、企業は学生のイメージする夢が入社後に叶えられるかも見ています。叶えられない夢では入社後のミスマッチの可能性が高まり、採用を見送られる原因となってしまうケースもあるので、志望企業だからこそ叶えられる夢を伝えましょう。
たとえばBtoB企業の面接で、消費者に焦点を当てた夢を語っても実現の可能性は低くなります。企業の方向性と一致しない夢は、企業研究が不十分な印象になるため注意しましょう。「企業だからこそ叶えられる夢」は、企業の方向性のほか、部署や職種を起点に考えるのもおすすめです。
キャリアアドバイザー
志望企業の〇〇職は他の企業とどう違い、どこが自分の夢と一致しているか考えてみると、企業に寄り添った回答にしやすいですよ。
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③できるだけ具体的な夢にする
あまりに漠然とした夢では、企業は自社との相性を判断できません。夢はあくまで将来のイメージなので、目標ほど明確なものでなくても問題ありませんが、できるだけ具体的な内容を心掛けましょう。
たとえば「人の生活に影響を与える仕事をしたいです」「会社に大きく貢献したいです」といった夢では、どんな夢を思い描いているのか読み取れません。
夢を入社後に叶えられるのか判断できないため、どこで何をしたいのかまで考えておきましょう。上記の例でいえば、
就活生
企画職として、使いやすくわかりやすい家電を考案し、人の生活に便利さを与えたいです。
ということまで伝えると、どんな夢を描いているのか読み取れます。
例に挙げた企画職を実際に志望しているなら、こちらの記事で仕事内容とやりがいなど詳しく解説しているので、イメージを膨らませるためにぜひチェックしておきましょう。
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④志望動機と一貫性を持たせる
「志望企業だからこそ実現できること」から逆算して考える点で、将来の夢と志望動機は共通する部分があります。話の食い違いがあれば両方の説得力が弱まるため、志望動機との一貫性を意識しながらアピールしましょう。
将来の夢を志望企業の特徴と絡め、さらに志望動機にも関連させてアピールできれば、志望度の高さがうかがえる回答になります。
キャリアアドバイザー
一貫性をもたせるには、志望企業の特徴と競合他社との違いを正しく理解する必要があります。自分の将来の夢がこうであり、それを叶えるには志望企業である必要があることを述べましょう。
そもそも志望動機が思いつかないときは、こちらの記事で解説している対策を試してみましょう。
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4ステップで伝えよう! 説得力のある将来の夢の答え方
具体的かつ企業に寄り添った夢を描けていたとしても、答え方次第では魅力が十分に伝わらない場合があります。どんな夢を描き、実現に向けてどう行動しているのか理解してもらうため、将来の夢を答えるときは次の4ステップを意識しましょう。
ステップ①結論(将来の夢)から伝える
どんな質問にも共通していえることですが、ESや面接の回答は結論ファーストを心掛けましょう。結論を最初に伝えることで、伝えたいポイントを相手に理解してもらいやすくなります。
・将来の夢は、〇〇の職種で〇〇を実現することです。
・貴社の〇〇のように、長年多くの人に使われ続けるような商品を作りたいです。
最後まで結論を言わず、エピソードを長々と話し続ける回答では、言いたいことが伝わりにくくなります。採用担当は数多くの学生のESに目を通し、面接を実施しているため、印象を残せるように話のわかりやすさも重視しましょう。
ステップ②理由をエピソードを添えて述べる
将来の夢も、なんとなく思い描いているだけでは願望になってしまうので、夢を描くに至った背景を述べて、説得力をもたせることが大切です。その夢を思い描く理由を、具体的なエピソードを根拠にして説明しましょう。
私が新しい価値をもつWebサイトをつくりたいと思ったのは、大学1年次に始めたブログ運営がきっかけです。ユーザーのニーズを考慮しながら記事を書くうちに、Webサイトをつくる楽しさを知り、自分でもこれまでになかったようなWebサイトをつくってみたいと思うようになりました。
エピソードは実体験に基づくもののほか、憧れの人や、志望企業の商品・サービスでも問題ありません。たとえば志望企業の商品を実際に使ったのが夢のきっかけになったのなら、熱意を同時に伝えられますよ。
ステップ③夢の実現のために乗り越えるべき壁や乗り越え方を述べる
単なる願望ではなく、具体的な夢にするには、実現までのプランを伝える必要があります。乗り越えるべき壁や乗り越え方を伝えて、夢の実現に向けて行動に移しているとアピールしましょう。
Webサイトをつくるには文章力だけでなく、マーケティングの知識が必要です。時代の変化とユーザーのニーズに応じたWebサイトをつくるために、現在はマーケティング検定1級の合格を目指しながら勉強を続けています。
夢の実現に向けて具体的な行動をまだ起こしていない場合は、入社後に身に付けたいスキル・知識について話しましょう。今の自分に何が足りなくて、どんな行動が必要なのか理解できていると示せば、成長意欲をアピールできます。
ステップ④夢を実現できたときのビジョンを伝える
最後に、どういう状態になれば夢を実現できたといえるのかを伝えましょう。夢を実現できたときのビジョンを、企業の事業内容に合わせてできるだけ具体的に述べるようにします。
先に挙げた例でいえば、「新しい価値を持つWebサイトをつくりたい」という夢を描いていることは読み取れますが、「新しい価値を持つWebサイト」がどんなWebサイトを指すのかは伝わりません。
これでは具体性に欠けてしまうので、どんなWebサイトをつくる構想を持っているのか、ビジョンの説明が必要です。たとえば「ユーザーが自由にレイアウトを変更できるWebサイト」などと伝えると、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなりますよ。
「夢はない」で済ますのは避けよう! 将来の夢がないときの対処法
就活生
将来の夢と言われても、正直挙げられるほどのものはなくて……。
キャリアアドバイザー
そういうこともありますよね。ただ、将来の夢について質問されて、「ありません」と答えるのは避けた方が賢明です。せっかく自分の価値観や人柄を知ってもらうチャンスなので、考えを述べられるよう準備することが大切です。
就職する前から夢を描くのは確かに難しいことですよね。しかし、将来の夢はその会社に入社して何を成し遂げたいのかという志望動機に直結するため、企業としてもぜひ聞いてみたい内容です。
面接でせっかく聞かれているのに、「将来の夢がない」と答えてしまうのはせっかくのアピールチャンスを活かすことができないので、うまく言葉で説明できない場合はこれから解説する対処法を試してみてください。
- 自己分析を徹底する
- OB・OG訪問をする
自己分析を徹底する
まずは自己分析をしてみましょう。自分が何にモチベーションを感じるのか、どんなことを大切にしているのか理解すれば、将来の夢を見つけやすくなります。
- 自分史
- モチベーショングラフ
- 自己分析ツール
- 家族や友人に意見を求める
- 就活エージェント
自己分析を進めるときは、「Will(将来やりたいこと)」「Can(今できること)」「Must(やるべきこと)」をもとに考えを整理していくのがおすすめです。将来の夢はWillに該当するので、CanとMustを起点に考えてみましょう。
たとえば現在マーケティングの知識をもっているのであれば、その知識で実現できることを考えてみると、少しずつ将来の夢が見えてくるはずです。
自分史を使った自己分析方法はこちらの記事で解説しています。
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OB・OG訪問をする
自己分析でモチベーションの源や大切にしている価値観を把握できたら、OB・OG訪問をしてみましょう。自分の興味のある業界・企業で働く人のキャリアが、将来の夢を考えるヒントになるかもしれません。
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- 就活の悩みを相談できる
- キャリアを参考にできる
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将来の夢を見つけるための手段を解説しましたが、一生の夢を就活の段階で決める必要はありません。このタイミングで考える夢は、「中長期的にどうなりたいのか」といった、目標をベースとした考え方でも大丈夫です。一生の夢を決めなければならないと考えると身構えてしまいますが、中長期的な目標だと思えば、少し肩の力を抜いて考えやすくなりませんか。
また、ここで決めた将来の夢は、絶対に貫き通さなければならないものではありません。社会人になり、実際に業務をこなしたり、社内外の人とコミュニケーションをとるなかで、価値観や考え方が変化する可能性は十分にあります。
価値観が変わったことで将来の夢にも変化があれば、それから軌道修正すれば問題ありません。将来の夢は自分の未来に大きく影響するものではありますが、肩の力を抜いて考えるようにしましょう。
NG例文付き! 将来の夢の回答で注意したい4つのポイント
- プライベートすぎる夢を取り上げない
- 漠然とした具体性に欠ける内容にしない
- すぐに達成できる内容にしない
- 企業と関係のない夢にしない
将来の夢を答える際、仕事とプライベートの夢を混同したり、企業と関係のない夢を話してしまい、折角のアピールチャンスを活かしきれていないケースはよくあります。そういったことを避けるためにも、ここから解説する将来の夢の回答で注意したいポイントをしっかりと押さえておきましょう。
①プライベートすぎる夢を取り上げない
ESや履歴書、面接などで聞かれる将来の夢を答える際、プライベートすぎる夢を取り上げるのは避けるのが無難です。企業側の意図としては、自社との相性などを見極めたいからこそ質問をしているため、入社後どのように貢献してくれるか見極められないような回答では、評価もできないからです。
ただ、仕事の夢にプライベートなエピソードを絡めるのは問題ありません。たとえば「経営コンサルタントになって、自営業である実家の仕事をサポートしたい」というエピソードであれば、仕事の夢と一緒に自分の人柄もアピールできます。
私は将来的にはグアムに移住して、悠々自適な生活を送るのが夢です。友人や家族も招待して、定期的にホームパーティも開くような生活がしたいです。
②漠然とした具体性に欠ける内容にしない
具体性に欠ける内容では実現の可能性をイメージしづらく、入社後にかなう夢なのかが判断できません。採用担当の印象にも残りづらくなってしまうので、できる限り具体的に伝えるようにしましょう。
私の将来の夢は、一流の商社マンになることです。確実に実績を上げ、周りの人ともしっかりとコミュニケーションをとり、後輩から憧れられるような存在になりたいです。
将来の夢に具体性をもたせるには、自問自答による深掘りが効果的です。一流の商社マンになりたいなら、何をもって一流とみなすのか考えてみましょう。商社マンとして実現したいことを明確にすれば、具体的な内容になります。
③すぐに達成できる内容にしない
将来の夢がすぐに達成できる内容では、成長意欲がないように見えます。行動を起こせばすぐに達成できる内容や、入社後すぐにでも達成できるような内容は避けましょう。
TOEICのスコアを100点上げることが今の将来の夢です。英語スキルを身につけて、御社での業務に貢献したいと思います。
将来の夢は、現時点での実現は難しいものの、中長期的なスパンで適切なステップを踏んでいけば達成できることを取り上げましょう。
④企業と関係のない夢にしない
企業と関係のない夢はしっかりと企業研究していないように見えるばかりか、入社意欲がないようにも見えます。せっかくのアピールチャンスを活かすためにも、企業に寄り添った内容にしましょう。
(BtoB企業に対し)
私の将来の夢は、より多くの一般消費者に自社製品を買ってもらうことです。
企業に寄り添った内容にするには企業研究が欠かせません。志望企業が手がける事業や製品について調べ、自分の夢が実現できるのかあらかじめ確認しておきましょう。
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上記で解説した注意したいポイントに当てはまる夢を持っていたとしても、それ自体が悪いわけではまったくありません。どのような将来の夢であれ、目指したい未来があることは素晴らしいことです。しかし、あくまで目的は選考を突破して理想のキャリアをかなえることであり、ここで紹介したような視点を持っておくことで、内定獲得に一歩近付くのは事実です。
仮に注意したいポイントに当てはまる将来の夢を持っていたとしても、夢の内容は変えず、夢に向かうためのアプローチを変えたり、伝え方を考慮すれば問題ありません。例えば「TOEICで700点を獲得したい」という夢を、より就活向けに長期的なゴールを設定して考え直すと「海外事業部で働くために、まずはTOEICで高得点を獲得して英語を習得したい」といった形で言い換えることができます。
内定を獲得できるよう、将来の夢の回答で注意したいポイントは押さえておくようにしましょう。
将来の夢についての就活生からのよくある質問に回答!
最後に、将来の夢について就活生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。ここまでのおさらいも兼ねつつ、疑問を残さないようここでしっかりとチェックしておきましょう。
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将来の夢はインパクトのある内容にするべきですか?
無理にインパクトにこだわらなくても大丈夫です。将来の夢の質問で企業は「いかにスケールの大きい夢を描いているか」ではなく、「事業や業務内容に沿った夢を描けているか」を見ています。内容の派手さだけで評価されるわけではないので、自分らしい夢を伝えられれば問題ありません。また、インパクトを重視した将来の夢は、漠然とした内容になりやすい傾向にあります。実現に向けて乗り越えるべき壁や、乗り越え方を説明しづらいので、無理にインパクトを意識しすぎずありのままを伝えましょう。
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将来の夢と将来の目標が同じ内容でもいいですか?
将来の夢と将来の目標、それぞれの回答を用意しておくのがおすすめです。夢と目標は共通する部分が多いため差別化の難しい概念ですが、目標の延長線上に夢があります。夢を実現するためのステップが目標、と考えるとわかりやすいかもしれません。たとえば、「誰でも直感的に操作できる家電をつくりたい」という想いは夢で、そのために家電の仕組みについて勉強したり、必要なスキルを身に付けたりするのが目標です。夢と目標は厳密には異なるため、別々の内容にするようおすすめします。
面接で質問されたときに夢について問われているのか、それとも目標について問われているのかよくわからない場合は、面接官に前提を確認してから答えましょう。
将来の夢の例文を確認してイメージをつかみ自分だけの回答を用意しよう!
将来の夢が見つからない人や、うまく言葉で説明できない人は、今回紹介した例文を参考にして回答のイメージを膨らませてみてください。ただ自分が実現したい夢を語るのではなく、企業だからこそかなえられる夢なのか、企業視点を考慮しながら考えるのがポイントです。
印象的な回答を作ろうとすると、どうしてもインパクトにとらわれがちですが、無理にスケールの大きい夢を語る必要はありません。インパクトにこだわるよりも、どうすれば仕事への価値観と自分の人柄が伝わる回答になるか追求していくことが重要です。
漠然とした要点のわかりづらい文章にならないよう注意しつつ、面接で深掘りされることを想定しながらまとめるのがポイントです。