目次
- 就活は何社受けて何社受かるの? 平均を知って応募社数を決めよう!
- 【25年卒最新】就活での応募社数と内定社数の平均
- 平均エントリー社数は25.4社
- 実際に応募した数は14.2社
- 平均内定社数は2.5社
- 就活では何社受けて何社受かる? フェーズ別の平均合格率を解説
- ①ES:約5割
- ②一次面接:約3割
- ③二次面接:約2~5割
- ④最終面接:約5割
- アドバイザーが経験から語る! 状況別おすすめ受験社数
- 大手企業中心に受ける人の場合
- 中小企業中心に受ける人の場合
- 就活に出遅れた人の場合
- 就活では何社受けて何社受かる? 平均を知って何社応募するか考えよう!
就活は何社受けて何社受かるの? 平均を知って応募社数を決めよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活が始まり選考を受けているものの、なかなか通過せずに不安を感じている学生から、
「就活は何社くらい受けて何社くらい受かるものですか?」
「私はほかの人に比べて通過率が著しく低いのでしょうか」
という質問をよく受けます。就活がうまくいかないと、周囲と比べて大幅に就活に遅れが出ているのではないかと不安になることもありますよね。毎年多くの学生が、同じような悩みを抱えて相談に来ます。
不安を解消するためには、実態を理解することが大切です。そこでこの記事では、年間100人以上の学生を支援してきた経験をふまえ、平均の応募者数と内定者数を紹介します。あなたの場合は何社程度受けるべきか、アドバイザーとしての見解も解説しますよ。
【25年卒最新】就活での応募社数と内定社数の平均

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選考がうまくいかないと、不安にもなりますよね。では、ほかの人が何社受けて何社受かっているのか、データをもとに見てみましょう。
ここからは、24卒の最新データを利用しながら、就活をする学生全体の平均エントリー数や応募者数、内定社数を紹介していきます。
ここで言うエントリーとは「企業情報を集めるために意思表示をおこなうこと」、本選考への応募は「実際に採用試験を受けるために申し込みをすること」を指します。その点を念頭に置いたうえで読み進めていきましょう。
平均エントリー社数は25.4社
キャリタスが新卒学生の就活状況についてまとめた「新卒採用マーケットの分析 2024年卒 就職・採用戦線総括」によると、10月1日時点での24卒学生の平均エントリー社数は25.4社とされており、過去8年で最も少なくなっています。
直近では微増しているデータもあるものの、学生全体の平均で考えるとエントリー社数は20~30社の間程度と言えます。エントリー数に迷っている人は、一つの目安として考えてみてください。

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気になった企業があればまずはエントリーする、くらいの温度感で問題ありません。
実際に応募した数は14.2社
一方、同データによると、実際に採用試験を受けた企業は14.2社と半数程度まで絞られているという結果に。エントリーして情報を集めた後は、本当に入社したいと思える企業に絞ったうえで就職活動を進める人が多いようです。
ただし、エントリーシート(ES)の提出時期や面接実施時期は企業によってバラバラなため、並行して選考をおこなうのは5社程度であるケースが多いと言われています。
以下に、5社並行して選考を受ける人の1週間のスケジュール例を紹介します。「同時に5社受けるスケジュールがイメージできない」という人は、以下を参考にイメージを膨らませてみましょう。
| 午前 | 午後 | |
| 月 | A社ES提出 | B社Webテスト、企業研究 |
| 火 | C社ES作成 | C社ES提出、D社企業研究、Webテスト |
| 水 | 授業・ゼミ | A社一次面接、E社Webテスト |
| 木 | 授業・ゼミ | 友人と遊ぶ、アルバイト |
| 金 | 授業・ゼミ | B社・D社の面接練習 |
| 土 | B社・D社の面接練習 | 休み |
| 日 | アルバイト | スケジュール整理、面接の振り返り |

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ゼミや大学関係で忙しく、どうしても就職活動をする余裕がないと感じる場合は、受験社数を絞る、選考時期が異なる企業を受けるようにするなどの工夫をしてみましょう。
就活全体のスケジュールについて詳しく確認したい人は、以下の記事を参考にしてみましょう。年間を通した就活スケジュールを紹介しています。
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就活スケジュールは実際と違うことも! 早期の計画と選考対策が重要
早期かしていると言われている就活スケジュール。この記事では実際いつから対策を進めたら良いのかなど卒年に合わせて解説しています。キャリアアドバイザーからのアドバイスや対策のコツなども併せて確認してみてくださいね。
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平均内定社数は2.5社
最後に同データで内定社数を見てみると、その平均は2.5社とされています。14社受けて3社程度は受かる計算になりますね。
3社から内定をもらっていれば、それぞれを比較検討しながら自分の価値観に合った企業を見つけることができるはずです。心に余裕を持った状態で就活を進められる可能性が高いですよ。
就活では何社受けて何社受かる? フェーズ別の平均合格率を解説


就活生
今一次面接まで通過している企業がいくつかあるのですが、すべて落ちてしまったらと思うと心配でたまりません……。それぞれどのくらい通過するものなのでしょうか。

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合格率はフェーズごとに大きく異なると言われています。一緒に確認していきましょう。
一般的に、就活はフェーズによって合格率が異なると言われています。ここからは、面接フェーズ別の合格率を解説していきます。自分が現在どのフェーズまで進むことができているのか、持ち駒を増やしたほうが良いのかどうかを見極めていきましょう。
①ES:約5割
一般的に、ESの通過率は5割程度と言われています。応募が殺到する大手企業ではもっと数を絞り込んでいるケースもあり、場合によっては通過率が10%程度という企業も。
企業が面接に割けるリソースには限りがあるため、応募要件を満たしているかや誤字脱字がないか、説得力のある内容かなどをチェックしスクリーニングをかけているのです。
- 応募企業ごとに内容をカスタマイズする
- 志望動機や自己PRなどの基本事項をブラッシュアップする
- チェックリストを使用し誤字脱字がないか確認する
- 提出前にほかの人に添削をしてもらう

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毎回ESで落ちるという人は、推敲が足りなかったり、マナーに則った記載方法ができていなかったりする可能性があります。提出前に十分確認するようにしましょう。
なお、ESの添削方法については以下の記事で詳しく解説しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。
ES添削は目的を決めて効果的に使おう! セルフ添削のコツも紹介
エントリーシートの書き方は3つの基本で変わる|重要項目の例文付き
②一次面接:約3割
一次面接の通過率は3割程度である場合が多いと言われています。一次面接は絞り込み的な側面が強く、「明らかに採用基準に満たない学生を落とす」ことが目的と言っても過言ではありません。
そのため、企業は基本的なマナーや礼儀、コミュニケーション能力があるかどうか厳しく目を光らせています。気を抜かずに準備を徹底してから臨みましょう。
- 自己分析・企業研究をして基本的な回答に備える
- ビジネスマナーを確認する
- 清潔感のある身だしなみを徹底する

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深く掘り下げた質問をされることは多くないため、質問数を絞って対策するよりも、よく聞かれる質問に過不足なく答えられるよう準備するのがおすすめです。
なお、以下の記事では一次面接でよく聞かれる質問例を紹介しています。一次面接の対策方法が知りたい人はぜひ目を通してみてください。
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③二次面接:約2~5割
二次面接の通過率は2~5割ほどと言われています。一次面接を突破してきた粒ぞろいの学生たちが受ける面接であるため、難易度は一次面接より格段に上がると考えられます。
企業としてもここからが「採用したい人材」を見極めるフェーズであると考えているため、現場の責任者などレイヤーの高い面接官が出てくる場合が多いです。
一次面接より深い質問をされる傾向にあるので、事前に深掘りされそうな内容を予測し回答を考えておきましょう。
- 競合他社との違いを明確にしておく
- 深掘り質問への準備をする
- 入社後のイメージを明確にしておく

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二次面接では特に志望度や価値観を深掘りされる場合が多いですよ。
以下に、二次面接の対策について解説した記事をまとめました。気になる人はチェックしてみてください。
二次面接の頻出質問7選|特徴や選考突破の秘訣を解説
二次面接は位置づけを理解していないと落ちる! 頻出質問例も紹介
二次面接で聞きたい逆質問例60選! 好印象に導く3つの鉄則とは
④最終面接:約5割
就活における最後の関門である最終面接の通過率は、約5割と言われています。「最終面接までいけばほぼ合格」「最終面接は顔合わせ程度」という噂を耳にした人も多いかもしれませんが、残念ながらそういったケースは多くありません。
確かに通過率は低くはありませんが、面接官として出てくるのは役員など経営層に近い人である場合が多く、高い視座を持つからこその視点でしっかりと学生を見極めようとしてきます。できる限りの準備を徹底してから本番に臨みましょう。
- 今までの面接と矛盾しないように復習しておく
- 入社への熱意を伝える
- 将来へのビジョンを語れるように準備する
なお、以下に最終面接における対策について詳しく解説している記事をまとめました。最終目面接を控えているという人は、ぜひ目を通してみてください。
最終面接前の就活生必見|面接官のチェックポイントとやるべきこと
最終面接でよく聞かれること17選! 模範解答や対策方法も解説
最終面接の逆質問一覧45選! 受かる逆質問の4つの共通点を大公開
アドバイザーが経験から語る! 状況別おすすめ受験社数
ここまで、就活生の平均データから、一般的な受験社数を解説してきました。しかし、属するコミュニティや志望先によって受験社数は異なるため、「自分と似た状況の人が何社受けるのか知りたい」と感じる人もいるでしょう。
ここからは、そんな人たちに向けて、年間100人以上の学生を支援する現役のキャリアアドバイザーの視点から状況・志望先別のおすすめ受験社数を解説していきます。アドバイザーの話を参考に、あなたの場合はどうすべきか考えてみてください。
大手企業中心に受ける人の場合
大手企業は募集が殺到するため、倍率は著しく高くなります。その分落ちてしまう場合も多いため、余裕をもった数を受けることが大切ですよ。ここからは、大手企業を中心に受けたい人のおすすめ受験社数を、キャリアアドバイザーが解説していきます。
キャリアアドバイザーの体験談大手企業を狙う人の受験社数は?
40~50社が目安
これはあくまで肌感覚ですが、大手の内定を狙う場合、ESの提出なども含めると全部で40~50社は受けている学生が多かったです。
大手は倍率が非常に高いため、とにかく母数を増やして確率を上げることが重要です。また大手を受ける学生はレベルも高いので、選考の場数を踏んで面接に慣れることで実力を培うことも必要でしょう。大手企業を狙いたい人は、一般的な受験社数よりも多く受験することを意識してみましょう。
なお、大手だけにこだわってしまうと内定がない状態になってしまうこともあります。以下の記事では、大手ばかり受ける場合のリスクについて解説しています。心当たりのある人はぜひ確認してみてください。
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就活の大手病は内定ゼロの危険! 脱却につながる3ステップを解説
就活の大手病は内定ゼロの危険性があります!今回は就活の大手病脱却するための糸口をャリアアドバイザーが紹介していきます。大手病にありがちな考え方や、大手病に陥ってしまう原因も解説しているため、もしかして大手病かも……と不安な人は必見です。
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中小企業中心に受ける人の場合
中小企業を中心に受ける場合、大手企業ほどは倍率が高くないケースが多いため、無理して多くの企業を受ける必要はありません。ただし、志望先によっては数を重ねる必要がある場合もありますよ。
ここからは、中小企業を中心に受けたい人のおすすめ受験社数をキャリアアドバイザーが解説していきます。
キャリアアドバイザーの体験談中小・ベンチャーを狙う人の平均受験社数は?
職種によって受けるべき社数は変わる
業界や業種にもよりますが、10~20社くらい受ける人が多い印象です。そのなかから内定が出るのは1社か2社。10社受けて1社受かるかどうか、という温度感ですね。
ただし、職種によって受けるべき社数が変わるのでその点には注意が必要です。特に営業職以外、たとえばマーケティングや企画といった職種は、そもそもの採用人数が少ないうえに学生からの人気が高いため、より多くの企業を受けていく必要があります。
中小企業は大企業のようにわかりやすい形で求人が出ていないケースもあるため、どう探せば良いのか迷う人もいるのではないでしょうか。以下の記事では、優良な中小企業の探し方を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
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大手就活サイトには載っていない中小企業の探し方を知っておくと、希望の会社に出会える確率が高まります。 この記事では、中小企業で働くメリット、向いている人材、探し方12選などをキャリアアドバイザーが解説します。 優良企業の見極め方も紹介するので、企業研究にも役立ちますよ。
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就活に出遅れた人の場合
就活が出遅れ気味の人は、その分受験社数も少なくなってしまう傾向がありますが、最低限の数は担保することが重要です。ここからは、就活に出遅れた人のおすすめの受験社数をキャリアアドバイザーが解説していきます。
キャリアアドバイザーの体験談就活が出遅れてしまった人は何社受けるべき?
最低でも10社以上受けるのがおすすめ
就活が出遅れ気味な人は、ほかの人よりも就活にかけられる時間が短くなるため、受験社数は少なくなりがちです。そのような学生には、「最低でも10社以上は受けよう」と声をかけることが多いですね。
というのも、個人的に将来の進路を決める際には2つ以上の選択肢を持っておくことが重要だと考えているからです。これは私の肌感覚にはなりますが、昨今の売り手市場だと5~6社受ければ1社くらい受かる場合が多いです。とすると、10社受ければ2社くらい内定が出るはず。
内定が2つ以上出れば、自分にとってどちらを選択するのがベストなのか、将来を冷静に考えることができます。内定が決まった1社にそのまま入社、というのでは、人生にかかわる大きな決断をするにはあまりにも心もとないと思います。だからこそ、就活に出遅れてしまった人でも最低10社は受けてみてほしいです。
以下の記事では、就活に出遅れたと感じている人が取り組むべきことを時期別に解説しています。気になる人は確認してみましょう。
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就活では何社受けて何社受かる? 平均を知って何社応募するか考えよう!
ここまで、データやキャリアアドバイザーの経験則を交えつつ、平均的な受験社数について解説してきました。
ただし、平均が必ずしも正しいとは限らないのが就活です。この記事で紹介してきた受験社数を参考にしつつ、実際に何社受けるかはあなた自身の就活の進度や状況に合わせて調整してみてくださいね。
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なかなか選考に通過できなくて、自分だけじゃないかと不安になります。私はほかの人よりも選考通過率が低いのでしょうか?