二次面接は位置づけを理解していないと落ちる! 頻出質問例も紹介

この記事のアドバイザー

目次

  1. 二次面接を対策なしで突破するのはほぼ不可能
  2. 一次面接と異なる? 二次面接の特徴とは
  3. 採用したい人材かを見極める面接
  4. 1対1の個人面接が主流
  5. 面接官は現場責任者が担当する
  6. 志望度と企業とのマッチ度の高さを見られる
  7. 二次面接で面接官が見ているポイント
  8. 自社に合う人材か
  9. 志望動機に具体性があり納得感があるか
  10. 一次面接の回答と矛盾がないか
  11. 二次面接で落ちる5つの理由
  12. ①一次面接との一貫性がない
  13. ②基礎的能力以上のアピールが弱い
  14. ③自己分析の深掘りができていない
  15. ④志望動機がどこの企業にでも当てはまる
  16. ⑤自分のキャリア観と企業の目指す方向性が異なる
  17. 二次面接で落ちる人がやるべき対策
  18. 深掘り対策を徹底的におこなう
  19. 面接対策を何度も繰り返す
  20. 面接の基本マナーを押さえておく
  21. 企業のホームページには目を通す
  22. 二次面接でよく聞かれる質問例
  23. 志望動機に関する質問
  24. 学生時代に頑張ったことに関する質問
  25. 自己PRに関する質問
  26. 選考状況に関する質問
  27. 二次面接で落ちる人は原因を探り万全の対策しよう

二次面接を対策なしで突破するのはほぼ不可能

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「二次面接で評価されるポイントはどこですか?」
「二次面接で落ちないためにはどんな対策を取れば良いのでしょうか?」

といった質問を受けます。就活において二次面接の対策について迷っている人は多くいると思います。二次面接は選考を突破するうえで避けては通れない難所であるため、その特徴や対策のポイントを理解しておくことは就活において必要不可欠であるといえます。

当記事では就活における二次面接の特徴や面接官が見ているポイント、落ちる人の特徴などを説明することで、二次面接を徹底解説します。二次面接に向けた具体的な対策方法やよく聞かれる質問例も紹介するので、気になる人はぜひご覧ください。

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一次面接と異なる? 二次面接の特徴とは

就活における企業選考では面接が複数回設けられていることが多く、いずれの企業も最低限二次面接まではあるところがほとんどです。一般的に一次面接よりも二次面接の方が難易度が高く、「毎回一次は受かるけど二次で落ちてしまう」といった人も少なくないでしょう。

そこで気になるのが二次面接の特徴だと思います。二次面接を攻略するには、まず二次面接の位置付けを理解する必要があります。特徴を理解せずに臨んでも思うような評価は得られないので、これを機に二次面接の特徴についてしっかり把握しておくようにしましょう。

二次面接の特徴についてはこちらでも解説しています。

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採用したい人材かを見極める面接

一次面接は学生をふるいにかける意味合いでおこなわれることが多いですが、二次面接は厳選した学生が採用したい人材かどうかを見極めるための面接です。

二次面接では、応募者がどのような人柄や価値観を有し、企業に貢献してくれる見込みがあるのかを判断することになるので、必然的に一次面接よりも審査基準がシビアになります。

いかに面接官に「この人と一緒に働きたい」「現場で活躍できそうな人だ」と思わせるかが重要となるのです

1対1の個人面接が主流

面接形式は企業によって異なりますが、二次面接では1対1の個人面接を取り入れている企業が多いです。集団面接では複数の応募者が一度に審査されるため、1人あたりの面接時間は少なく、おおよその評価しかされない傾向にあります。

一方で個人面接の場合、面接官は応募者1人の審査に集中するので、かなり深いところまで質問されます。なかには面接官3人と応募者1人の形式での個人面接もあり、それぞれの質問に対応する必要があるので、事前の準備が欠かせないでしょう

個人面接では会話の仕方に気をつけるようにしましょう。

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面接官は現場責任者が担当する

一次面接の面接官は20代から30代の現場社員や人事社員がおこなうことが多いですが、二次面接では中堅社員とも言える、現場責任者が担当することが多いです。

企業の中でも役職の高い社員が面接官を務めるので、一次面接よりもかなりハードルが高くなるといえるでしょう。企業の規模や面接回数などによっては、社長や人事部長などが二次面接の面接官を務めることもあります。

志望度と企業とのマッチ度の高さを見られる

二次面接で特に重要視されるのは志望度と企業とのマッチ度の高さの2つで、いずれも企業が応募者に強く求めている要素です。

志望度は「その企業にどれほど入りたいか」を表す要素であり、入社後の仕事ぶりや成長速度に直結します。いかに面接当時の能力やスキルが高くても、志望度が高くなければ仕事に対する意欲も生まれないため、現場で活躍し続けることは難しいといえるでしょう。

マッチ度の高さも重要です。各企業にはそれぞれ独自の社風があります。たとえば、新たな仕事にチャレンジすることに重きを置いている企業もあれば、反対に堅実に与えられた仕事をこなすことを重要とする企業もあります

二次面接の通過が選考で一番難しいと考える人も多い

面接は段階を追うごとに難しくなり、最終面接の突破が最も難しいとする声もありますが、最難関を二次面接に位置づける意見も多くあります。というのも、最終面接は社長による応募者の人柄確認程度の目的でおこなう企業もあり、そういった場合は実質的に二次が本命の面接となるからです。

もちろん三次や最終面接の方が難しいところもありますが、いずれにしても二次面接は一次よりも本格的な選考になるため、とりわけ難易度が高いといえます。

したがって就活の面接対策は二次面接に受かることを見通しておこなうのが良いでしょう

吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

二次面接である程度配属が想定されるケースもあるため真剣に取り組みましょう

最終面接を担当する社長や役員は、採用面接以外にも対応することが多く学生のために何日も時間を確保することが難しいのが現実です。そのため、企業としても円滑に選考を進めていくために二次面接の段階である程度学生を絞る必要があります。

また、二次面接の段階である程度学生の適性や希望を見極めて入社後の配属をイメージしているケースもあります。その場合には同じ希望を出している学生同士を比べて「Aさんの方が適性がありそうだ」などの評価がされてしまいます。二次面接は、他の人と比べてよりいっそうアピールをしなければ面接官の印象にも残らずなかなか通過できません。重要性をきちんと把握して念入りに準備をしておきましょう。

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二次面接で面接官が見ているポイント

二次面接で面接官が見ているポイント

二次面接を突破するには面接官が見ているポイントを理解しておく必要があります。なぜなら面接の時間はごくわずかであり、その時間内に面接官に自分を効果的にアピールしなければならないからです。

二次面接で面接官が見ているポイントは以下の3点です。

面接官が見ているポイントを事前に把握し、質問に対して的確に答えることができれば、選考を通過する可能性はグッと上がります。二次面接に受からなくて困っている人は、まず自分が面接で求められていることを理解しましょう。

自社に合う人材か

採用において面接官は応募者が自社に合う人材なのかを非常に意識して見ています。応募者が「自社に合う人材」かどうかは単に雰囲気から判断しているわけではなく、社風に合った人柄をしているか、理念を体現できる価値観を持っているか、企業の実績向上に貢献できそうかなど、さまざまな側面から総合的に見て判断しています。

面接官に自社に合う人材と思わせるには、企業側の求める人物像についての理解が必要不可欠といえるでしょう

自分に合った社風を知る方法はこちらで解説しています。

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志望動機に具体性があり納得感があるか

面接で重要視される項目の1つが志望動機。どの企業の選考においても志望動機はほぼ確実に聞かれることであり、内容の具体性や納得感は合否にかかわる重大な要素です。

具体性を表すには、企業に興味を持ったきっかけや理由を自身のエピソードを交えて伝える必要があり、納得感を生み出すには話の内容や構成を意識して論理的に説明しなければなりません

志望動機の作成は一朝一夕でできるものではないので、時間をかけて周囲の学生と差別化が図れるような仕上がりにしましょう。

一次面接の回答と矛盾がないか

面接官は二次面接において一次面接の回答と矛盾がないかどうかも確認しています。

二次面接は一次面接の結果を踏まえたうえでの質問がされるため、回答に矛盾が生じれば当然疑念を持たれます。一次面接を何とか突破しようと、でまかせを言ったり、誰かの意見をそのまま使ったりすると、二次面接で深掘りされた際にボロが出て評価が下がってしまいます。

そして回答の矛盾は一次面接ばかりでなく、適性検査や性格検査などの結果からも生じてしまう可能性もあります。選考では自分に正直な回答を心掛けることを意識するのが良いでしょう

二次面接で落ちる5つの理由

二次面接で落ちる5つの理由

二次面接でよく落ちてしまう人にはおおよその共通点があります。企業によって採用の基準は異なるので、すべてが例外なく当てはまるわけではありませんが、上記は二次面接に臨むうえで最低限覚えておきたい基本事項です。

これから紹介する5つのうち、いずれか1つにでも当てはまっていればマイナス評価の原因となってしまうので、自分が当てはまっていないかどうか照らし合わせてみましょう。

選考のフェーズごとの落ちる理由はこちらで解説しています。

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面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

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①一次面接との一貫性がない

二次面接でよく落ちる人は一次面接との一貫性が欠如している場合が多いです。簡単に言うと一次面接と二次面接で言っている内容がちぐはぐしているということです。

なぜ一貫性がないと面接に落ちやすくなるのでしょうか。その理由は、一貫性を持てないような人に企業は信頼を置けないからです。一貫性がないということはその場その場で違う自分を演じてしまい、仕事で困難にぶつかった際に言いわけを考えたり、失敗を取り繕ったりすることで、物事を最後まで成し遂げられない可能性が高いのです。

一貫性のない人はチームの和を乱す存在にもなり得るので、二次面接はまず通過できないといってもいいでしょう

②基礎的能力以上のアピールが弱い

二次面接に駒を進めたということは、社会人にとって必要な基礎的能力値が企業の定める一定の水準に達したことを意味します。しかし、二次面接を通過するにはそれに加えて基礎的能力以上のアピールも必要です。

基礎的能力以上のアピールとは、何かしら人より秀でている能力やスキル、経験などのアピールに当たります。

自分の強みに関するアピールが弱いと周囲と比べて印象が薄くなるので、二次面接に落ちる可能性は高くなります。他の人にはない特別な能力ではなく、志望先の仕事に活かせる経験などでも構わないので、必ず自己PRなどに盛り込むようにしましょう

③自己分析の深掘りができていない

二次面接で落ちてしまう典型的な理由は自己分析不足です。就活においてインターンや説明会への参加など企業研究に関するアクションを起こせている学生は多くいますが、自己分析を徹底的にできている学生は少ない印象を受けます。

自己分析が不足している学生が二次面接で落ちてしまうのは、自分のアピールポイントの絞り込みができないからです。周囲の学生が持っていないような素晴らしい能力や素質を持っていても、大前提として自分でそれを把握していなければ企業にアピールすることができません。

自己分析の深掘りをすることで自分の強みを明確にしておけば、より内容の濃い志望動機や自己PRを作れるので、二次面接に臨むうえでは必ず自己分析を徹底するようにしましょう

自己分析を深掘りするにはマインドマップを活用してみましょう。

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④志望動機がどこの企業にでも当てはまる

就活における学生のエントリー数は数十社に及ぶことも珍しくなく、志望動機や自己PRもエントリーした分だけ作成しなければなりません。そんな中、時間に余裕がない、数十社分も作るのが面倒といった理由で、どこの企業にでも当てはまる志望動機を使い回している学生は少なくありません。

しかし、どの企業にでも当てはまる志望動機というのは、社風や事業内容、今後の展望など、企業の深い特徴にまで言及していないものがほとんどであると考えられるため、面接官に強く印象付けられる志望動機とは言えないでしょう。

面接官は膨大な量の志望動機に触れてきているので、使い回せるようなありきたりな志望動機では志望度が低いと見なされ、二次面接を突破することは難しいといえます

⑤自分のキャリア観と企業の目指す方向性が異なる

最後に挙げられる二次面接で落ちてしまう理由は自分のキャリア観と企業の目指す方向性の間にズレが生じている場合です。

各企業にはそれぞれ「将来的にこうなりたい」という明確なビジョンがあり、選考ではそれを後押ししてくれるような人材を求めています。能力値や経験値が高い人材であってもキャリア観が企業の目指す方向と異なっていては、採用する意味がなくなってしまいます。

自分の将来のキャリア形成に関して言及することは非常に重要ですが、企業にとってそれがメリットにならなければ元も子もないので、あらかじめ志望先の社風や理念、今後の展望には目を通しておきましょう

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北浦 ひより

キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる

自分の行動に「なぜ」を繰り返して話せなければ面接官は判断できません

ときどき学生から「〇〇といってしまったから落ちた」という声を聞くのですが、お見送りになってしまった本当の理由は企業に直接聞かなければわかりません。あまり神経質にならずに切り替えられるようにしましょう。

一方で、詳しくは後述しますがたとえばガクチカなど自分のことを話す場面でまったく具体性のない話をしたり、「考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」など間を空けたりしてしまうことは避けましょう。企業は学生のことを知りたくて質問をしています。「具体的にどのようなエピソードがありますか」などの深掘り質問に答えてくれないとその学生の判断ができません。

「これを言ったから落ちた」ではなく、反対に面接官が知りたい深い情報まで丁寧に話せていたかどうかを振り返ってみましょう。

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二次面接で落ちる人がやるべき対策

たとえ周囲の学生より学歴が高くても能力があっても、誰しも二次面接で落ちることはあります。企業によって合う合わないは現実にあり、落ちてしまったからといって必要以上に落ち込む必要はありません。

しかし、なぜ落ちたのか、どうすれば落ちないのかと考えを巡らせ、今後の対策を練ることは必要不可欠です。振り返りなしに面接の数をこなしていても、自分の欠点に気づけなければ、再度落ちてしまうことにつながります。

二次面接によく落ちる人は以下の説明を参考に自分に不足している点を洗い出し、1つずつ改善していきましょう。

二次面接に落ちないための攻略法を解説!落ちる人の特徴や対策法も紹介!【就活】

深掘り対策を徹底的におこなう

二次面接に落ちる人に欠けているのは全体の深掘り対策です。面接で聞かれる質問のリサーチやアピール内容の吟味などが不足しており、全体的に内容が浅くなっている可能性が高いです

ある程度の内容になっていれば受かる企業はあるかもしれませんが、大手をはじめとする、多くの学生が集まる人気どころの企業に入りたいのであれば、深掘り対策は必須となります。

以下では最低限の深掘り対策項目を7つ挙げるので、よく二次面接に落ちてしまう人はぜひ参考にしてみましょう。

二次面接に向けた深掘り対策7選
  1. 一次面接を振り返って一貫性を持たせる
  2. 企業の求める人物像を再確認する
  3. 自身の人柄や価値観について深掘りして分析する
  4. 志望動機をブラッシュアップする
  5. 競合他社との違いを明確にする
  6. 将来ビジョンを明確にする
  7. 逆質問を考える

①一次面接を振り返って一貫性を持たせる

まず意識する点は一次面接との一貫性を保つことです。前述の通り一次面接と二次面接での発言が食い違い、一貫性がない人は高確率で落選してしまいます。

一貫性を待たせるために重要なことは、自分の中に軸を作っておくことです。自分の中に明確な答えがなかったり、考えがまとまらず曖昧な状態で面接に臨むと、その場に流された発言などをすることによって、無意識のうちに一貫性がなくなってしまいます。

あらかじめ考えを整理し、自分の中に強固な軸を根ざしておくと、質問によって思考が右往左往することはありません。一次面接での発言に合わせるよう心掛けるのも大切ですが、まずはそもそも発言にブレが生じないような対策をしておきましょう

②企業の求める人物像を再確認する

面接に何度も落ちてしまう場合は、自分が企業の求める人物像になり得ているのかを確認するようにしましょう。企業は選考をおこなううえで採用する人物像をあらかじめ決めています。いくら志望度が高くてもアピールを工夫しても、企業が欲する人材の特徴に合致していなければ、採用されることはありません。

独りよがりなアピールは、面接に落ちる原因の典型例とも言えるので、まずは企業側の視点を持つよう心掛けましょう。面接官の立場になることで、「どんな人物を採用したいと思うか」を深く考えると、だんだんアピールポイントが見えてくるでしょう

③自身の人柄や価値観について深掘りして分析する

面接に落ちてしまう人は自分の人柄や価値観を正確に理解できていない、あるいは上手く伝えられていないことが原因として考えられます。

企業の採用基準として、応募者の人柄や価値観は非常に大きなウエイトを占めています。なぜなら、審査対象は入社後ともに働く仲間であり、その人の性格は企業内の雰囲気や働きやすさにも影響を与えるからです。

そのため面接官は応募者がどんな人物なのかにとりわけ気を払っています。人柄や価値観が見えない、つまり「どんな人かわからない」「何を考えているのかわからない」ような人は採用されないといっても良いでしょう。

二次面接では人柄や価値観をわかってもらうことが重要なので、この点はしっかり分析・理解することで、当日の短い時間で正確に伝えられるようにしましょう

④志望動機をブラッシュアップする

志望動機のブラッシュアップは二次面接対策の中で最重要といっても過言ではありません。志望動機は面接の中でも真っ先に聞かれる項目なので、非常に印象に残りやすく、志望度に最も直結している要素です。

したがって志望動機は何度も見直し、改善を繰り返すことで、限りなく完成度の高い状態にしておくことが重要となります。周囲と差が如実に現れる箇所なので、使い回せるような中途半端なものにしておくのは絶対に避けましょう。

志望動機は必ずしもオリジナリティを出す必要はありません。しかし内容的に最低限「興味を持ったきっかけ」「志望した理由」「やりたい仕事」などについては触れ、エピソードを交えつつ具体的かつ丁寧に述べるようにしましょう

⑤競合他社との違いを明確にする

二次面接で落ちる人は面接官に志望度を上手く伝えられていない可能性があります。志望度の高さを伝えるにはいくつか方法がありますが、なかでも志望先と競合他社との違いを明確にするのが効果的です。

たとえば志望動機において、「〇〇に魅力を感じました」「業界における企業の中でも〇〇に力を入れているのは御社だけであり、さらに御社には他社にはない〇〇の魅力があります」の2つを比べるとどうでしょうか。

他社と比較したうえで魅力を伝えている後者の方が説得力があり、志望度が高いと感じられるのではないかと思います。企業の理解度が高くなれば、志望動機の内容も必然的に厚くなるので、他社との比較は必ずおこなうようにしましょう

⑥将来ビジョンを明確にする

企業にとって応募者が自社での仕事を通して将来的にどうなりたいのかは非常に気になる部分です。

将来ビジョンが明確であれば、その目標に向かって努力できる向上心をアピールできます。また面接官の持つ、「何か思っていたのと違う」といった理由で職場を去ってしまう応募者に対する懸念も払拭できるでしょう。

将来ビジョンを伝える際は具体的な職種や事業内容などに触れることで現実的な主張になるよう意識しましょう。あまりに突拍子もない目標だとかえってマイナスにとられてしまう可能性があります。

キャリア形成についてはこちらを参考にしてみてください。

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⑦逆質問を考える

二次面接の深掘り対策として最後に挙げられるのが逆質問を考えることです。面接では面接官から「何か質問はありますか」と聞かれたことがあると思いますが、そこでする質問が逆質問に当たります。

逆質問はその企業のことを深く理解していなければなかなか考えつかないので、良い逆質問は志望度の裏返しとして高く評価されます。企業研究をした際に疑問に思ったことや面接中の話で疑問に感じたことなど、より具体的な内容について聞くことができれば志望度の高さをアピールできるでしょう

ただし、ネットで調べればわかる内容など、程度の低い質問は志望度の低さを露見させ、かえって評価が悪くなることもあるので注意が必要です。

面接でおすすめの逆質問例はこちらで解説しています。

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面接対策を何度も繰り返す

二次面接突破の重要なカギとなるのが面接練習の反復です。仮に深掘り対策をすることで志望動機をブラッシュアップさせることに成功しても、結局それが相手に伝わらなければ意味がありません。

面接で大切なことは、要点を相手に簡潔かつ論理的に伝えることであり、こればかりは面接の場数をこなすしかありません。誰しも頭の中にある思考をいきなり言葉にするのは至難の業です。そのため面接練習を繰り返しおこなうことで、面接本番で自分の言いたいことをわかりやすく伝えられるよう対策しておく必要があるでしょう

面接対策はこちらで詳しくまとめているのでご確認ください。

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面接の基本マナーを押さえておく

面接を受ける際には面接の基本マナーもしっかり押さえておきましょう。大学時代はアルバイトなどを除き、社会人とかかわる機会は非常に少ないため、ビジネスマナーを知らない学生も少なくありません。

しかし、面接では今後社会人として歩んでいく身としてビジネスマナーは知っていて当たり前というスタンスなので、当然ビジネスマナーも評価の対象となります。よって服装や態度、姿勢、視線、挨拶など、面接に必要なビジネスマナーは、ネットや面接対策本などを活用することで必ず勉強しておくようにしましょう

企業のホームページには目を通す

志望先の企業ホームページに目を通しておくことも重要です。企業のホームページ閲覧は企業研究の基本であり、就活において欠かすことはできない作業です。

多くの企業ホームページの中には学生用の採用情報が掲載されているページがあります。そこには選考情報だけでなく、企業の主な事業内容や今後の取り組み内容、求められる人物像など志望するうえで非常に重要となる情報が載っているので、必ず目を通して理解しておくようにしましょう

高橋 宙

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声に出して練習することでさまざまな気づきを得ていこう

声に出して面接対策をおこなうことを忘れないようにしましょう。仮に紙に書いて納得できたとしても、実際に話してみると違和感を覚えることはよくあります。声に出すときには最初は1人で練習しても問題ないですが、慣れてきたら周囲の人に面接官役をお願いして積極的に模擬面接のような形で進めてみてください。誰かが目の前にいると緊張度が変わりますし、フィードバックなどを通じて新たな気づきにつながるかもしれません。

もし友達同士で練習をする場合には、自分が面接官役になって相手にいろいろと質問をしてみるのもいいかもしれません。他人の発言に対して気になる部分に突っ込みを入れていくと、「自分自身はどうだろうか」と自分を顧みるきっかけにもなります。少し発展的な手法ですが余裕があればチャレンジしてみてください。

二次面接でよく聞かれる質問例

面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります

どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

二次面接対策をおこなううえで知っておきたいのが、面接においてよく聞かれる質問です。企業によって応募者にする質問は異なりますが、どこの二次面接においても、おおよその内容に変わりはありません。

あらかじめ大体の質問を予想し、回答を用意しておけば、その場で返答に詰まってしまうことも少なくなるでしょう。

志望動機に関する質問

二次面接においてほぼ確実に聞かれるのが志望動機に関する質問です。企業に提出するESや一次面接でも志望動機は聞かれますが、二次面接においてもあらためて質問されることがほとんどです。

なぜなら、志望動機からは「応募者が企業を選んだ理由」以外にも、「その業界に興味を持ったきっかけ」や「何の仕事に携わりたいか」「将来のビジョン」など、さまざまな要素が窺えるからです

志望動機に関する質問でよく聞かれる質問例は以下の通りです。

二次面接でよく聞かれる志望動機に関する質問例
  • 志望動機を教えてください
  • 5年後のビジョンを教えてください
  • 他業界ではなくなぜこの業界を志望しますか?
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キャリア
アドバイザー

志望動機は面接における質問の中でも合否に直結しやすく、最重要とも言える項目なので、上記の質問に関する返答は事前に用意しておきましょう。

志望動機を教えてください

面接で序盤に質問されることが多いのが「志望動機を教えてください」というオーソドックスな質問です。これに対してはESや一次面接において答えた志望動機の内容に沿ったものを答えましょう。一次面接後に志望動機の改善箇所が見つかった場合は積極的にブラッシュアップをするべきですが、内容が一次面接のものと乖離しないよう注意が必要です。

志望動機には多くの要素を盛り込むことができるため話の構成が難しいですが、簡潔かつ論理的に話が展開するよう意識しましょう。話が冗長になると内容が伝わりづらく、面接官も聞き苦しく感じてしまいます。話をわかりやすく伝えるために結論を先出しにするPREP法を利用するのが効果的です

志望動機を適切な長さにまとめる方法はこちらで解説しています。

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5年後のビジョンを教えてください

入社後にどのような活躍をしたいか、どのような自分になっていたいかといった点も重大な評価ポイントです。面接では「5年後のビジョンを教えてください」「10年後の自分はどうなっていると思いますか」など、将来のキャリアについて聞かれることが多くあります。

将来のビジョンについては、自分の将来的にやりたい仕事に触れながら述べると説得力が加わるでしょう。「出世したい」といった抽象的なビジョンでは面接官に納得感を与えることはできないので、興味のある職種名などを出し、その仕事でやりたいことや成し遂げたいことを具体的に述べるようにしましょう

他業界ではなくなぜこの業界を志望しますか?

業界と企業は密接な関係にあります。なぜなら企業は業界の中で働くことになる、いわゆる業界の中の一部といえるからです。業界について理解しないまま企業で活躍することはできません。そういった背景から面接では企業ではなく業界にフォーカスした質問をされることも多々あるでしょう。

業界を志望した理由について述べる時は必ず他業界と志望業界の違いをはっきりさせましょう。この違いが曖昧だと「別にこの業界ではなくとも良いのでは」と判断され、志望度の高さが伝わりません。「志望業界ではないと実現できないこと」「自分の強みが最大限活かせる業界であること」などを具体的に伝えられれば、面接官が納得のいく志望理由になるでしょう

学生時代に頑張ったことに関する質問

次に二次面接でよくある質問として挙げられるのは、学生時代に頑張ったことに関する質問です。学生時代に頑張ったことからは、その人の人柄や価値観など多くのことを知ることができます。学業以外にもアルバイトや部活動、委員会など学生が取り組めることは数多くあるため、企業にとって応募者が何を重点的に頑張ったのかは非常に興味があるポイントです

学生時代に頑張ったことに関する質問としてよく聞かれる項目は以下の通りです。

二次面接でよく聞かれる学生時代に頑張ったことに関する質問例
  • 学生時代にもっとも頑張ったことを教えてください
  • 学んだことをどのように当社で活かせますか?

学生時代にもっとも頑張ったことを教えてください

学生時代に取り組んだことの中でももっとも頑張ったことについては頻繁に聞かれます。学業や課外活動など、学生時代に取り組んだ内容を整理し、より効果的にアピールできそうなものを用意しましょう。

内容的には「なぜそれに取り組んだのか」「活動のどの部分に頑張ったのか」「頑張った結果何を得たのか」を順に盛り込むと、構成が取りやすくてわかりやすい文章になります。

この項目は人柄や価値観を面接官に伝えられる貴重な機会なので、活動内容や実績だけでなく、当時考えたことやどう思ったのかなども併せて伝えられると良いでしょう

学生時代に頑張ったことの伝えるコツはこちらで解説しています。

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学んだことをどのように当社で活かせますか?

学生時代の頑張りから学んだことや身に付けたものの中には今後の仕事で役立つことが多くあります。企業は自社に貢献してくれる人材を求めているので、企業に活かせる能力・スキルが多いに越したことはありません。

学んだことをどのように企業に活かせるのかを論理的に述べることができれば、入社後に活躍できる人材として認めてもらえる可能性はグンと高くなるでしょう

まずは学生時代に何を学んだのかをエピソードを用いて具体的に述べましょう。

自己PRに関する質問

次に挙げられるのが自己PRに関する質問。自己PRの質問は応募者の個性や強みを明らかにするのが目的です

自己PRに関する質問でよく聞かれるのは以下の3つです。

二次面接で聞かれる自己PRに関する質問例
  • あなたは友達からどんな人だと言われますか?
  • あなたの強みをどのように当社で活かせますか?
  • あなたが思う一番の挫折経験を教えてください

あなたは友達からどんな人だと言われますか?

自己PRに関してよく聞かれる質問は、友達から見た皆さんの人物像です。なぜ友達目線の人物像が聞かれるのかというと、周囲の意見の方がより正しいその人の性格がわかるからです。

ここでは主観的ではなく客観的な意見が求められるので、身内や友人、知り合いにあらかじめ自分の性格について聞いておくと良いでしょう。友達の客観的な意見を聞くことで自分がどう周囲から見られているのかを理解できるので、自己分析にも利用できます

他己分析のやり方についてはこちらを参考にしてみましょう。

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あなたの強みをどのように当社で活かせますか?

二次面接では入社後に活かせる強みについて聞かれることもあります。企業が必要としている人物像や企業に貢献できそうな能力を把握し、それに沿った自分の強みを伝えることで、入社後に活躍できるイメージを与えられるようにしましょう。

強みを述べる際に重要なのは「自分の強みの内容」「企業で活かせるポイント」「そういえる根拠」の3つを明確にすることなので、意識しておきましょう

強みを把握する自己分析方法についてはこちらを参考にしてみてください。

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あなたが思う一番の挫折経験を教えてください

誰しも挫折することがあり、人によって何がその原因となるのかはさまざまなので、挫折経験の内容や大きさは評価にあまり関係ありません。自分が経験した中で最も挫折したことを正直に話しましょう。

しかし単に挫折したことで話が終わってしまうと諦めてしまったイメージだけが残り、選考上の印象が良くありません。面接官が挫折経験から聞きたいことは、挫折したという事実ではなく、それをどのように乗り越えたのかです。

この質問には入社後に困難に立ち向かえるのかを測る意味合いも込められているため、必ず挫折を克服した、あるいは立ち直ったエピソードも加えるようにしましょう

選考状況に関する質問

最後に挙げられるよくある質問は選考状況に関することです。就活でほとんどの学生は複数の企業・業界にエントリーしており、その状況は面接官も気になるところです。

選考状況に関する質問でよく聞かれるのは以下の3つです。

二次面接でよく聞かれる選考状況に関する質問例
  • 他にどのような業界や企業に応募していますか?
  • 当社が第一希望ですか?
  • もし当社が内定を出した場合、他社の選考を辞退しますか?

他にどのような業界や企業に応募していますか?

応募者の興味関心や自社への志望度を確かめるために、面接官は他社や他業界への応募状況を聞くことがあります。

選考状況に関しては面接官への印象を考えて無理に合わせる必要はありません。自分の興味関心のある企業・業界を受けている旨を正直に伝えましょう。

ただし「受けている業界がバラバラ」といったように一貫性のない応募の仕方をしていると、自社への興味を示されても説得力がないので注意が必要です

業界を絞る際のポイントはこちらで解説しています。

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当社が第一希望ですか?

二次面接では頻繁に「当社が第一志望ですか」と聞かれます。その企業が本命であればその旨伝えれば問題ありませんが、当然滑り止めで受けているような場合もあるでしょう。

そんなときに正直に志望順位を言うべきか悩むと思いますが、ひとまず面接官には第一志望と伝えるのが無難です。もちろん企業に欲しい人材と思ってもらえれば、第一志望と言わずとも内定をもらえる可能性は十分にあります。

しかし、基本的に企業は志望度の高くない学生は取りたくありません。なぜなら入社しても早期に転職されてしまう可能性が高いからです。そのため、本命や滑り止めを作るのは構いませんが、選考を受けるにあたってはどの企業も第一志望として臨むのが良いでしょう

もし当社が内定を出した場合、他社の選考を辞退しますか?

内定が出た場合に他社の選考を辞退するかどうかですが、こちらも質問の意図としては志望順位の確認と同意です。つまりは他社より自社を優先してくれるかどうかを確認しています。

選考を絶対に通過したいのであれば、この質問に対しては他社の選考を辞退する姿勢でいる方が無難といえます。内定をもらい最終的に他社を選んだとしても、内定辞退の連絡ができれば基本的には問題ありません

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二次面接で落ちる人は原因を探り万全の対策しよう

二次面接は選考の全工程の中でも難易度が高く、複数の企業を受けていれば落ちることはザラにあるでしょう。しかし二次面接で落選したとしても、落ちた原因を探り改善できれば、次の二次面接の合格へとつなげることができます。

万全の対策を試みれば必ず二次面接を突破することは可能なので、落ちても諦めずに分析・改善を繰り返し何度もトライしていきましょう。

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