目次
- ベンチャー企業から高評価な志望動機の作り方を知ろう!
- ベンチャー企業に関する基礎知識
- 似た企業との違い
- ベンチャー企業が多い業界
- ベンチャー企業で働くメリット
- ベンチャー企業で求められる人物像
- ①Noと答える前に可能性を考えられる
- ②楽しむことがうまい
- ③成果に対して貪欲
- ④社長や企業の理念に共感できる
- ベンチャー企業に「受かる」志望動機の作り方
- ステップ①アピールになるエピソードを探す
- ステップ②ベンチャー企業が良い理由を整理する
- ステップ③志望企業ならではの理由を言語化する
- ステップ④企業にどう貢献するか言語化する
- 業界別! ベンチャー企業の志望動機例文
- 例文①IT業界
- 例文②不動産業界
- 例文③人材業界
- 例文④教育業界
- 例文⑤広告・マスコミ業界
- 例文⑥金融(フィンテック)業界
- ベンチャー企業の志望動機のNGケース
- ①安定志向が強い
- ②受け身の姿勢
- ③労働条件ばかりに注目している
- 【Q&A】ベンチャー企業の志望動機についてよくある質問に回答!
- Q.ベンチャー企業の規模によって対策は変わる?
- Q.ベンチャーとスタートアップの差別化の方法は?
- Q.大手でも良いと思われそう……。
- Q.IT系の知識がないと厳しい?
- ベンチャー企業に受かる志望動機の作り方を理解して内定を獲得しよう!
ベンチャー企業から高評価な志望動機の作り方を知ろう!
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こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

就活生
ベンチャー企業を志望している学生から、このような質問を受けることがよくあります。
結論から言えば、ベンチャー企業は一般企業と同じような志望動機では、なかなか高評価を得られません。
採用担当者に刺さる志望動機にするには、どういった人材が好まれるのかをしっかりと理解し、数ある企業のなかからベンチャー企業を選んだ理由を明確に示すことが重要ですよ。
この記事では、ベンチャー企業の特徴や求める人物像、志望動機の作り方などについて解説します。
ベンチャー企業の実態については以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
新卒でベンチャーを目指すかはビジョンで決める! 適性や見極め方
キャリアアドバイザーが読み解く!ポイントは「主体性」と「成長意欲」
志望理由を裏づけるエピソードを盛り込もう
ベンチャー企業が志望動機で重視するのは、「主体性」と「成長意欲」。
一人ひとりが幅広い業務を担う必要があるベンチャー企業では、指示待ちではなく自ら仕事をつかみにいける人材が求められるのです。
また拡大フェーズにある企業だからこそ、自らも成長していきたいという強い成長意欲を持つ人は評価されやすいでしょう。
口先だけに留まらない行動力がカギ
AI(人工知能)が台頭する昨今では、矛盾のない綺麗な志望動機を簡単に作れてしまいますよね。
そのため、単に理由を述べるだけではなく「実際にこういった行動をしてきました」など志望理由を裏づけるエピソードまで説明することが求められる傾向にありますよ。
ベンチャー企業に関する基礎知識
ベンチャー企業に明確な定義はありませんが、語源は「Venture(危険な試み、冒険的事業)」であることから、一般的には「新しい技術やサービスを使って、新しい市場を切り開いていく企業」を指します。
それをふまえたうえで、まずはベンチャー企業に関する基礎知識を身に付けましょう。
似た企業との違い
| ベンチャー企業 | スタートアップ | 中小企業 | |
|---|---|---|---|
| 定義・目的 | 独自の技術やアイデアで、中長期的な成長を目指す | 世の中にない仕組みを作ることでイノベーションを起こし、短期間での急成長を目指す | 法律で定められた規模(資本金・従業員数)以下の企業で、安定した経営を目指す |
| ビジネスモデル | 既存のモデルを改善したり、新しい分野へ挑戦したりする | 新規性が高い。最初は赤字でも、後に爆発的に伸びる仕組み | すでに確立されたモデル。地道にコツコツと収益を積み上げる |
| 成長スピード | 比較的早い。着実な拡大を目指す | 非常に速い。数年で上場や売却を目指す | 緩やか。急激な変化よりも安定を重視する |
| 社風・文化 | 実力主義。若手にもチャンスが多い。制度が整い始めている | 常に変化。個人の裁量が極めて大きく、リスクも高い | アットホーム。年功序列の傾向がやや強い |
世間一般では「ベンチャー企業=中小企業」というイメージが浸透していますが、中小企業は企業の規模を表すのに対し、ベンチャー企業は企業の性格を表すため、厳密には同じものではありません。
実際、ベンチャー企業のなかには楽天やサイバーエージェントといった、大企業並みの規模に達した「メガベンチャー」と呼ばれる企業も存在します。
また、ベンチャー企業とスタートアップ企業も区別が難しいですが、一般的には新しいビジネスモデルを開拓するのがスタートアップ、既存のビジネスモデルを踏襲するのがベンチャー企業として使い分けられています。
中小企業についてより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
中小企業の探し方って? 中小企業の特徴からおすすめサイトまで紹介
ベンチャー企業が多い業界
ベンチャー企業はほぼすべての業界に存在しますが、とくにベンチャー企業が多い業界は以下の6つです。
| 背景 | 代表企業 | |
|---|---|---|
| ①IT業界 | 新しい技術が続々と生まれるため、機動力やトレンドのキャッチ力のあるベンチャー企業が力を発揮しやすい | ・楽天グループ ・LINEヤフー ・メルカリ |
| ②教育業界 | コロナの影響により、対面授業に代わる新たな教育スタイルの需要が急速に高まっている | ・atama plus ・Schoo ・スピークバディ |
| ③不動産業界 | 書面や対面での手続きが多く、IT技術による効率化や利便性向上の余地が大きい | ・GA technologies ・TERASS ・リノベる |
| ④人材業界 | 採用手法の拡大によって、ベンチャー企業による幅広い人材サービスの需要が高まっている | ・ビズリーチ ・アトラエ ・ウォンテッドリー |
| ⑤広告・マスコミ業界 | デジタル広告の市場が急拡大しており、客観的な数値データに基づいた広告運用の重要性が増している | ・サイバーエージェント ・スマートニュース ・Gunosy |
| ⑥金融(フィンテック)業界 | 投資に対する関心の高まりやキャッシュレス決済の普及によって、テクノロジーによる利便性の向上や新たな市場開拓のニーズが高まっている | ・フリー(freee) ・マネーフォワード ・ウェルスナビ |
ベンチャー企業が多い業界には、「既存の仕組みに課題が残っている」「時代のニーズに合致している」といった共通の特徴が見られます。
志望動機を考える際は、各業界の課題やニーズにも着目することで、よりふみ込んだ内容にすることができますよ。
ベンチャー企業で働くメリット
- 少数精鋭で社員一人ひとりの裁量権が大きい
- 風通しが良く組織とともに成長できる
- 経理職や一般事務職でも経営や全体の管理に携われる
- 実力主義の傾向が強く成果が評価や給与に直結しやすい
ベンチャー企業の多くは歴史が浅くネームバリューも低めですが、一般企業や大手企業にはないメリットも多くあります。
そういったメリットに着目することで、「なぜ自分はベンチャーで働きたいのか」を説明しやすくなります。
近年は「ゆるブラック(働きやすい労働環境であるものの、仕事のやりがいや成長の機会が乏しい)企業」という言葉もあり、安定性や知名度がすべてではありません。
企業を探す際は「自分が重視するもの」を明確にしたうえで、それを基準に選ぶようにしましょう。
就活の軸の見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
就活の軸の見つけ方11選! 企業選びの基準を作って効率化しよう
また、ゆるブラック企業の特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。
ゆるブラック企業の特徴を解説! メリット・デメリットを一覧で紹介
ベンチャー企業で求められる人物像
志望動機を作るうえで、ベンチャー企業がどのような人材を求めているかを知ることは重要です。
ベンチャー企業は個性的な企業も多いですが、求められる人物像はある程度共通しています。
ここからは、ベンチャー企業で求められる人物像について見ていきましょう。
ベンチャー企業への適性を知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
「ベンチャー企業はやめとけ」の理由5つ|4ステップで適性を判断!
①Noと答える前に可能性を考えられる
ベンチャー企業は常に新たな価値を追い求めるスタンスであるため、最初から無理だと決めつけてしまうと、場合によってはチャンスを逃してしまうことも。
そのため、ベンチャー企業では最初から「No」と答えてしまう人よりも、自社や自分のノウハウ、スキル、予算、人員などを検討しつつ、まずは可能性を探れる人が求められる傾向にあります。
志望動機においては、アルバイトやサークル活動などの壁を乗り越えた経験を交えながら、困難にも立ち向かいチャレンジしていきたいという姿勢を示すのが効果的です。
チャレンジ精神はどの企業からも評価されやすい強みですが、ベンチャー企業の場合は特に高評価につながりやすいですよ。
チャレンジ精神や挫折を乗り越えた経験をアピールする際のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
チャレンジ精神:
「チャレンジ精神」の自己PR法|高評価のコツを例文つきで解説!
挫折を乗り越えた経験:
【例文5選】就活で「挫折経験」を魅力的に伝える6ステップを解説!
②楽しむことがうまい
ベンチャー企業は一般的な企業に比べて変化が激しい傾向にありますが、そういった環境を楽しめるようなポジティブな人であればベンチャー企業に向いていると言えます。
もちろん、現実をしっかりと見ながら、ときには慎重に進めることも重要ですが、ベンチャー企業のような不確実性が多い環境では慎重さよりもスピードが重視されやすいですよ。
ここでの楽しむとは「状況を楽観的に捉えること」ではなく、状況をポジティブに捉えることを指します。
楽しむの意味をはき違えると的はずれな志望動機になってしまうため、十分に注意しましょう。
前向きさをアピールする際のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
内定者ES付き! 自己PRで前向きをアピールするコツと失敗例
③成果に対して貪欲
多くのベンチャー企業は規模がまだ小さく、一人ひとりの成果が企業全体の業績を押し上げる要因になるため、貪欲に成果を求める人が歓迎される傾向にあります。
実務では「言われたことをやる」ではなく、「成果を出すために何でもやる」というスタンスが求められ、人事評価においても、「どう成果を出したか」よりも「いかに成果を出したか」が重視される傾向が強いです。
志望動機では積極的に成果を求め、企業に貢献したいという姿勢を示すのが効果的です。
ただし、漠然と「業績に貢献します」と伝えるだけでは説得力に欠けるため、「なぜ自分は貢献できるのか」「なぜそのような貢献をしたいのか」といった根拠もセットで示すようにしましょう。
④社長や企業の理念に共感できる
ベンチャー企業はトップの考えが企業の方向性に直結するため、社長や企業の理念に共感できる人は、自社にマッチする人材として採用されやすい傾向にあります。
あらかじめホームページや企業パンフレット、企業説明会などで社長や企業の理念について調べておき、共感できる部分は志望動機に盛り込みましょう。
また、企業理念と似たものに「ビジョン」「ミッション」「クレド」といったものもあります。
- ビジョン:企業の将来像
- ミッション:企業が果たすべき使命
- クレド:社員が心掛ける信条や行動指針
これらにも共感できる部分があれば、志望動機に盛り込むことをおすすめします。
志望動機に「企業理念への共感」を盛り込む際のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説
キャリアアドバイザーが読み解く!受かる人は「成果へのこだわり」が強い
やり切る姿勢を伝えよう
ベンチャー企業に受かりやすい人の特徴を1つ上げるとしたら、「成果にこだわる人」でしょう。
事業の方向性に明確な正解がなく、リソースも限られる場合が多いのがベンチャー企業。成果へのこだわりが強い人は、そういった環境のなかでも、あきらめずに業務に取り組める傾向にあります。
そのため、やりきる姿勢が強く「何がなんでもやり遂げる」という強いマインドを持っている人が評価されやすいのです。
ベンチャー企業に「受かる」志望動機の作り方
ベンチャー企業の特徴と求める人物像について理解したら、さっそく実践です。
ここからは、ベンチャー企業に「受かる」志望動機の作り方を4ステップで解説していくので、実際に作成する際はこの手順に沿って進めていきましょう。
ステップ①アピールになるエピソードを探す
まずは過去の経験を振り返り、アピールになるエピソードを探していきましょう。
前述の通り、ベンチャー企業で求められる人物像はある程度共通しているため、「それらに当てはまる」とアピールできるエピソードがあると、志望動機が一気に強くなります。
以下の表を参考にしながら、ベンチャー企業に刺さりやすいエピソードを探してみましょう。
| 求められる人物像 | エピソード例 |
|---|---|
| Noの前に可能性を考える | バイト先で体調不良者が続出してシフトが埋まらなくなった際に、「他店の知り合いに応援を要請する」「大学内の経験者に声を掛ける」などして欠員の穴を埋めた |
| 楽しむことがうまい | 商品梱包のアルバイトで「どうすれば作業が早くなるか」を、チラシ配りで「どう渡せば受け取ってもらえるか」をゲーム化して、孤独な時間を自分なりに面白くした |
| 成果に対して貪欲 | レポート課題で「単位が取れれば良い」という考えでなく、教授から高評価を得るために、図書館の文献を片っ端から調べ上げた |
| 理念に共感できる | 愛用しているアプリを調べているうちに個性的な開発コンセプトに惹かれ、自分も開発の一員に加わりたいと思うようになった |
過去の経験を振り返るには、「自分史」や「モチベーショングラフ」を作成するのが効果的です。
自分史やモチベーショングラフの作成方法については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
自分史:
自分史の書き方3ステップ|記入例や就活に役立つ自己分析方法を解説
モチベーショングラフ:
テンプレ・見本付き! モチベーショングラフの書き方&活用法を解説
ステップ②ベンチャー企業が良い理由を整理する
次は、ベンチャー企業が良い理由を整理していきましょう。
ベンチャー企業は発展途中であるため、経営が不安定になる場合もあり、それなりにリスクがあります。
また、一般的にはネームバリューが低く、多忙になりやすいなどのデメリットもあります。
それでもベンチャー企業に応募しようと思ったのは、「ベンチャー企業ならではの魅力」を感じているからではないでしょうか。
そういった点に着目しながら、自分がベンチャー企業を選んだ理由を考えてみてください。
- 社員数が少ないため、若いうちから責任ある仕事に携われる
- 多様な業務に携わるため、成長スピードが速くなる
- 経営陣との距離が近いため、経営者視点が養われる
- 実力主義であるため、頑張り次第で高収入や役職者を目指せる
- 仕組みがないことも多いため、自分たちで一から仕組みを構築できる
ここの理由が曖昧だと、採用担当者から「大手でも良いのでは?」と思われやすくなります。
ベンチャー企業ではなぜあえて自社の環境を選ぶのかという点に着目していることが多いため、自分の言葉でしっかりと説明できるようにしておきましょう。
ステップ③志望企業ならではの理由を言語化する
続いて、志望企業ならではの理由を言語化していきましょう。
数ある企業のなかからその企業を選んだ理由は、志望動機において核となる部分です。
ベンチャー企業は年々増加しているため、単に「ベンチャー企業でチャレンジしたい」と伝えるだけでは採用担当者には刺さりません。
以下のポイントを参考に、「その企業である必要性」をしっかりと言語化できるようにしておきましょう。
- その企業だからこそ解決できる課題とは何か?
- その企業のどこに共感したのか?
- その企業でなければ実現できないことは何か?
実際の志望動機では、「業界を選んだ理由 → その業界のなかで志望企業を選んだ理由」の順番で述べるのが論理的でおすすめです。
ただし、志望先の事業内容や理念に深く共感している場合には、最初にその思いを示したほうが熱意が伝わりやすくなるケースもあります。
この辺りはESの文字数の上限なども考慮して、柔軟に対応するようにしましょう。
志望企業ならではの理由を考えるうえで、企業研究は欠かせません。企業研究のやり方については以下でまとめているので、あわせて参考にしてください。
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ステップ④企業にどう貢献するか言語化する
最後に、企業にどう貢献するかを言語化しましょう。
志望動機は単に熱意を伝えるだけでは不十分です。
最終的には「採用するメリットがあるかどうか」が合否の分かれ目となるため、企業側に具体的な活躍イメージを持ってもらうことが重要となります。
特にベンチャー企業は少数精鋭の組織であるため、即戦力が期待できる人材のほうが優遇される傾向にあります。
以下のポイントを参考に、企業に貢献したいことを明確に言語化できるようにしておきましょう。
- 自分の強みやスキルをどのように活かせるか?
- どのような成果を生み出せるか?
- 自分が最も力を発揮できるのはどの領域か?
キャリアアドバイザーが読み解く!「挑戦したいこと」はマストで盛り込むべし
具体的な提案までできるとさらに高評価
ベンチャー企業の志望動機では、「その企業でやりたいこと」を盛り込むようにしましょう。
たとえば業界の動向を見て「こういったアプローチができるのではないか」といった具体的な提案ができると、意欲的な姿勢が伝わり、企業に刺さりやすくなります。
また企業と同じ共通認識を持っていること、自分の成長の先に企業の成長があることなどを伝えられると、さらに好印象ですよ。
業界別! ベンチャー企業の志望動機例文
志望動機の作り方を理解したら、例文を通じてアウトプットのイメージもつかんでおきましょう。
ここからは、ベンチャー企業の志望動機例文を業界別に6パターン紹介するので、以下の表からあなたに合った例文をチェックしてみてください。
| ①IT業界 | ▶ ここからCHECK! |
| ②不動産業界 | ▶ ここからCHECK! |
| ③人材業界 | ▶ ここからCHECK! |
| ④教育業界 | ▶ ここからCHECK! |
| ⑤広告・マスコミ業界 | ▶ ここからCHECK! |
| ⑥金融(フィンテック)業界 | ▶ ここからCHECK! |
例文①IT業界
私はテクノロジーの力で社会課題を解決し、多くの人の生活に価値を提供したいと考え、IT業界を志望しました。
IT業界のなかでも貴社を志望するのは、特定領域に深く入り込みユーザーの本質的な課題解決に向き合っている点と、少数精鋭の組織で若手にも裁量が与えられる環境に強く惹かれたためです。特にプロダクト改善を高速で回し続ける開発体制からは、単なる機能提供にとどまらず価値提供にこだわる姿勢を感じております。
私は大学時代のゼミ活動で地域課題の解決に取り組むなかで、限られた資源でも工夫次第で成果を出せることにやりがいを感じました。この経験から、変化の大きい環境で主体的に価値を生み出したいと考えるようになりました。
入社後は課題に対して「できない」と決め付けず、試行錯誤を重ねながらユーザーにとって本当に価値あるサービスの提供ができる人材を目指してまいります。
志望理由と原体験がしっかりとつながっており、全体を通して一貫性のある志望動機になっていますね。
「課題に対してできないと決め付けない」姿勢を示している点も、ベンチャー企業への適性が感じられます。
IT業界を志望する人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
IT業界の志望動機の作り方|受かる志望動機の例文も紹介
例文②不動産業界
私は人々の生活の基盤である住まいや空間を通じて、長期的に価値を提供できる仕事がしたいと考え、不動産業界を志望しました。
なかでも貴社は、オンライン内見や契約のデジタル化などのテクノロジーを活用し、不動産取引における情報の非対称性や手続きの煩雑さといった課題解決に本気で取り組んでおり、その点に強く惹かれております。また、特定の顧客層に絞ったサービス展開により、他社にはない独自の価値を提供している点にも魅力を感じております。
私は大学時代にアルバイト先で顧客満足度の向上を目指し、業務改善に取り組んだ経験があります。この経験から、現状に課題意識を持ち、主体的に改善を進める仕事がしたいと考えるようになりました。
入社後は顧客視点を大切にしながらサービスの質の向上に取り組み、より多くの人に選ばれる不動産サービスの実現に貢献していきたいと考えております。
「不動産取引における情報の非対称性や手続きの煩雑さの解決に取り組む」という表現が、不動産業界におけるベンチャー企業の強みを的確に捉えていますね。
エピソード内で業務改善のためにどのような取り組みをしたかという点まで言及すれば、さらに完成度の高い志望動機になりますよ。
不動産業界を志望する人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
不動産業界の志望動機の伝え方|差別化のコツと絶対に避けたいNG例
例文③人材業界
私は人と企業の最適なマッチングを通じて双方の成長に貢献できる仕事がしたいと考え、人材業界を志望しました。
人材業界のなかでも貴社を志望する理由は、若手層や特定業界に特化した人材紹介事業を展開し、単なる求人紹介にとどまらずキャリア形成までふみ込んだ支援をおこなっている点に強く惹かれたからです。特に求職者との面談を重ねて、価値観や志向性を深く理解したうえでマッチングをおこなう姿勢や、データを活用してマッチング精度を高めている点に魅力を感じております。
私は大学時代、バレー部において新入部員のコーチ係を担当し、相手に合わせた指導をおこなうことで部員の技術力と定着率向上に貢献してきました。この経験から、人と組織の両方の成長にかかわることにやりがいを感じるようになりました。
入社後は求職者と企業の双方のニーズを的確に捉え、最適なマッチングを実現することで、貴社と社会の発展に貢献していきたいと考えております。
「人と企業の双方の成長に貢献する」「キャリア形成までふみ込んだ支援をおこなう」という表現から、人材業界の本質的な価値を理解していることが伝わりますね。
ただ、これらの表現はほかの人材サービス企業にも当てはまるため、志望先ならではの特徴や強みにふみ込んだ内容にすれば、さらに説得力が増しますよ。
人材業界を志望する人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
人材業界に向いてる人の6つの共通点! 適職を3ステップ分析で診断
例文④教育業界
私は教育を通じてさまざまな人の可能性を広げたいと考え、教育業界を志望しました。
数ある企業のなかで貴社を志望したのは、オンライン教育やデータ活用を通じて学習の個別最適化を実現し、従来の教育の課題に革新的にアプローチしている点に惹かれたからです。特に、学習者一人ひとりの理解度に応じた指導を可能にするサービス設計や、スピード感を持って改善を重ねる姿勢に強い魅力を感じております。
私は大学時代、塾講師のアルバイトで生徒ごとに指導方法を工夫し、成績向上に貢献した経験があります。この経験から、相手に合わせた指導によって成長を後押しすることにやりがいを感じ、貴社を志望しました。
入社後は学習者一人ひとりのデータや声をもとに課題を特定し、サービス改善の提案と実行を主体的におこなうことで、貴社の成長に貢献していきたいです。
全体を通して教育業界との親和性が高く、そのなかでベンチャー企業を志望する理由も明確に示されていますね。
入社後の展望が具体的に述べられている点も、高評価です。
教育業界を志望する人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
教育業界の志望動機の書き方を6例文で解説! 最新の業界動向も紹介
例文⑤広告・マスコミ業界
私は企業や商品の魅力を引き出し多くの人に伝えることで、影響力を発揮できる点に魅力を感じ、広告業界を志望しました。
なかでも貴社はデジタル領域に強みを持ち、データ分析に基づいた広告運用とクリエイティブの両軸で成果創出にコミットしており、その点に強く惹かれています。また、クライアントごとに最適な戦略を設計し、継続的な改善を通じて価値提供をおこなっている姿勢にも魅力を感じております。
私は大学時代にサークルの広報活動においてSNS運用を担当し、投稿内容や発信タイミングを工夫することでイベントの集客数を前年よりも20%増加させたことがあります。この経験から、相手のニーズを捉え工夫を重ねることで成果を出すことに強いやりがいを感じるようになりました。
入社後はデータとユーザー視点の双方をふまえた施策立案と改善を主体的におこない、クライアントの成果最大化に貢献するとともに、再現性のある成功パターンを構築することで、貴社の成長にも寄与していきたいと考えております。
エピソード内のSNS運用の実績について、具体的な数値を用いて説明している点が良いですね。
ベンチャー企業では即戦力を期待できる学生のほうが高評価を得やすいため、実務に関連する経験があれば積極的にアピールしていきましょう。
広告・マスコミ業界を志望する人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
広告業界:
広告業界で評価される志望動機の作り方|業態・職種別例文も紹介
マスコミ業界:
マスコミ業界で働きたい学生必見! ライバルと差がつく業界知識を伝授
例文⑥金融(フィンテック)業界
私はテクノロジーによって金融サービスの利便性や公平性を高め、多くの人の生活基盤を支える仕事がしたいと考え、フィンテック業界を志望しました。
貴社を志望した理由は、キャッシュレス決済や個人向け資産管理サービスを通じて、日常的な金融体験をよりシンプルかつ安全なものに変革している点に惹かれたからです。特にユーザーの取引データを活用したパーソナライズ機能や、不正検知などのセキュリティ強化に注力しながら、サービスの改善を高速で回している点に強い魅力を感じております。
私は学生時代、表計算ソフトを用いて支出を自動分類する家計管理ツールを作成し、金銭管理の可視化と無駄な支出の削減に努めてきました。この経験から、金融とITを掛け合わせて課題を解決する仕事がしたいと思うようになりました。
入社後はユーザーの行動データをもとに課題を特定し、サービス改善を主体的に推進することで利便性向上に貢献するとともに、多くの人に信頼される金融サービスの実現に寄与していきたいと考えております。
フィンテック業界の本質をしっかりと捉えており、IT業界や金融業界との差別化ができていますね。
また、実際に自ら家計管理ツールを作成したという経験も、行動力が求められるベンチャー企業においては高く評価されるでしょう。
金融業界を志望する人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
金融業界の志望動機の作り方|業種別の例文付き
キャリアアドバイザーの体験談「やりたいこと」を盛り込んだ志望動機は高評価
具体的な施策にまで落とし込もう
個人的には、とある不動産ベンチャーを受けた学生の志望動機が印象に残っています。
「SNSを強化することでオーナーへの認知度を高めたい」と、具体的かつ新しい施策を盛り込んでいた点が社長に響き、高く評価されていました。
このように企業理念への共感を大前提にしつつも、自分のやってみたいことを具体的な施策に落とし込めている志望動機は、非常に高い評価を得られますよ。
ベンチャー企業の志望動機のNGケース
ベンチャー企業は新しい市場を切り開いていく企業ということもあり、一般的な企業と同じ感覚で志望動機を作成してしまうと、思わぬ点で低評価につながる可能性があります。
ここからは、ベンチャー企業の志望動機のNGケースを3つ紹介するので、自分の志望動機がこれらのケースに当てはまっていないかチェックしてみてください。
①安定志向が強い
貴社を志望した理由は、成長中の企業でありながら事業基盤が安定している点に魅力を感じたからです。貴社であれば安定した働き方を実現でき、長期的なキャリアを築いていけると考えております。
ベンチャー企業の多くは歴史が浅く、状況に応じて業務も変化させていく必要があるため、安定志向を前面に出すとミスマッチと判断されやすくなります。
ベンチャー企業の場合は安定よりも、挑戦にフォーカスした内容を心掛けましょう。
貴社を志望した理由は、成長フェーズにあるなかで新規事業やサービス改善に積極的に挑戦しており、自らの行動が事業成長に直結する環境に魅力を感じたからです。貴社であれば、スピード感を持ってさまざまな分野に挑戦できると考えております。
②受け身の姿勢
貴社を志望した理由は、Webサイトの構築に関して高度な技術を持っているからです。また、研修制度も非常に充実していると伺っているため、研修を通じて多くの技術を修得できる点にも魅力に感じております。
入社後は活躍している先輩方にいろいろと教えていただきながら、プログラミング技術の向上に努めてまいります。
ベンチャー企業は基本的に少数精鋭の組織であるため、能動的に自分で考えて積極的に行動できる人材が求められます。
この例文は、研修や先輩の指導によって自分が成長することだけを目的としているため、受け身な印象が強くなります。
ベンチャー企業の志望動機では、「成長したい」という姿勢よりも「どう貢献したいか」という姿勢を強調するようにしましょう。
貴社を志望した理由は、Webサイトの構築に関して高度な技術を持っており、単なる制作にとどまらずユーザー体験の向上を重視した開発をおこなっているからです。
入社後は自ら学び続けながらも積極的に開発や改善提案にかかわり、ユーザーにとって使いやすく成果につながるWebサービスを提供することで、貴社や社会の発展に貢献していきたいと考えております。
③労働条件ばかりに注目している
貴社を志望した理由は、完全週休二日制を採用しており、残業時間も比較的少ないと伺ったからです。不動産業界は忙しいイメージがありましたが、貴社であればワークライフバランスを実現できると考えております。
仕事を選ぶうえで労働条件は重要ですが、そこばかりに注目した内容では自分の都合しか考えていない印象が強くなります。
特にベンチャー企業はスピードと成果が重視されるため、ワークライフバランス重視の姿勢ではミスマッチと判断されやすくなります。
労働条件に触れることはNGではありませんが、ベンチャー企業の場合は主軸にしないほうが賢明です。
貴社を志望した理由は、テクノロジーを活用して不動産取引の効率化や透明性向上に取り組み、従来の業界課題の解決に挑戦している点に惹かれたからです。
また、全社的に残業時間の削減に取り組むなど、従業員が働きやすい環境づくりに注力している点にも魅力を感じております。
【Q&A】ベンチャー企業の志望動機についてよくある質問に回答!
最後に参考として、ベンチャー企業の志望動機についてのよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
気になる質問があれば、ぜひチェックしてみてください。
Q.ベンチャー企業の規模によって対策は変わる?
A.大きくは変わりません。
どのような規模のベンチャー企業であっても、「新しいことに挑戦していく」という価値観は共通しているからです。
ただし、「できること」の幅は企業によって異なります。メガベンチャーなら事業数が多くできることも幅広いですが、スタートアップの場合はある程度限られてきます。
自分のやりたいことと、その規模のベンチャー企業で挑戦できることが一致しているかは確認しておきましょう。
Q.ベンチャーとスタートアップの差別化の方法は?
A.ビジネスへのかかわり方の違いにフォーカスしましょう。
両者はともに新しいビジネスモデルを武器にしていますが、既存のビジネスモデルを踏襲するのがベンチャー、まったく新しいビジネスモデルを開拓するのがスタートアップとして区別されています。
そのため、ベンチャーの場合は志望先の事業をどう伸ばすか、スタートアップの場合は「なぜ志望先の事業に挑戦しようと思ったのか」という点にふみ込むことで、差別化がしやすくなりますよ。
Q.大手でも良いと思われそう……。
A.ベンチャーだからこそ出せる価値に着目しましょう。
たとえば、大手は誰がどのような仕事を担当しても一定の成果が出るような仕組みが完成していますが、ベンチャーにはそれがないため、「仕組みそのものを構築したい」という希望を伝えることで大手との差別化につながります。
また、大手は分業制が進んでいるのに対し、ベンチャーは役割を超えた動きが求められるため、目標達成のために必要なことは何でもやるという意欲を示すのも効果的です。
Q.IT系の知識がないと厳しい?
A.あったほうが評価されやすいですが、必須ではありません。
ベンチャー企業は独自のIT技術を武器にしていることが多いため、IT系の知識があったほうが評価されやすいですが、必須ではありません。
ただし、知識がまったくないと業務中の会話についていけなかったり、取引先との商談で支障が出たりする可能性があるため、最低限の知識を身に付ける努力は必要です。
現時点でITに関する知識が足りないと感じている場合には、これから積極的に学ぶ姿勢を示すようにしましょう。
ベンチャー企業に受かる志望動機の作り方を理解して内定を獲得しよう!
ベンチャー企業は新しいことに果敢にチャレンジしていく企業であるため、企業と一緒に挑戦し続ける積極的な人材が好まれる傾向にあります。
志望動機を作る際はその点をしっかりと理解したうえで、志望するベンチャー企業だからこその理由を明確に示すことが重要です。
今回解説した内容を参考にしながら、ベンチャー企業に受かる志望動機の作り方をマスターして、内定の獲得を目指しましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
ベンチャー企業の志望動機では、どのようなことを書けば良いのでしょうか?