目次
- テレビ局に就職する方法を知って希望をかなえよう!
- まず知っておくべきテレビ局の業界構造
- テレビ局
- 番組制作会社
- 専門技術会社・人材派遣会社
- テレビ局へ就職する4つのルート
- ①新卒でテレビ局の総合職を目指す
- ②中途採用として転職を目指す
- ③番組制作会社からのキャリアアップを目指す
- ④正社員登用を目指す
- テレビ局への就職を新卒で成功させる3つのポイント
- ①テレビ局で何がしたいのかを明確にする
- ②「テレビが好き」以上の志望理由を言語化する
- ③周辺業界との併願をする
- カテゴリー別! テレビ局の仕事17選
- 制作・報道系
- 技術・美術系
- 営業・ビジネス系
- 編成・経営戦略系
- その他テレビ局に出入り・常駐する仕事
- 【Q&A】テレビ局への就職についてよくある質問に回答!
- Q.テレビ局はブラックって本当?
- Q.キー局とそれ以外のテレビ局では難易度はどれくらい変わる?
- Q.「テレビ離れ」と言われているけど将来性は大丈夫?
- テレビ局に就職する方法を理解して後悔のない選択をしよう!
テレビ局に就職する方法を知って希望をかなえよう!
「テレビ局に興味はあるけれど、自分に目指せるのか不安……」
華やかなメディアの世界として高い人気を誇る一方で、難関とされる採用選考やハードな仕事内容に壁を感じる学生も多いテレビ業界。
憧れの志望先で活躍するためには、業界の構造を正しく理解し、適性に応じた選考対策を徹底することが欠かせません。
この記事では、テレビ局の業界構造や選考のポイントを解説するとともに、おもな職種を紹介します。就職に向けた準備を整え、自信を持って一歩をふみ出しましょう。
また、就活するなかで「テレビ局はやめとけ」という声を耳にしたことがあるかもしれません。詳しくはこちらの記事で解説しているので、あわせてチェックしておいてくださいね。
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まず知っておくべきテレビ局の業界構造

テレビ局への就職を考えるときは、テレビ業界がどのような仕組みで成り立っているかを知ることが大切です。
一口にテレビにかかわる仕事といっても、電波を流す企業と番組を作る企業では役割が大きく異なります。
ここからは、業界を構成する3つのグループについて解説します。
なお、テレビ業界の業界構造について詳しく知りたい場合はこちらの記事も参考にしてくださいね。
テレビ業界ってどんな業界? 将来性や働くメリットを徹底解説
まずは興味のある業界・職種との相性を確認しましょう
就活をしていると、興味のある業界や職種が自分に合っているのかと不安になりますよね。
そこで活用したいのが「業界&職種マッチ度診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたが志望する業界や職種との相性がわかります。
ミスマッチを避けるためにも、必ず診断しましょう。
テレビ局
テレビ局は、テレビ番組を全国に届ける中心的な存在です。どのような番組を作るか決めたり、スポンサー企業を集めて制作費用を調整したりします。
社員はプロデューサーやディレクターとして番組にかかわりますが、実際の作業は全体の進捗管理や法律・ルールの確認が中心です。
ロケの準備や動画の編集といった現場の作業を直接おこなう機会は、制作会社より少なくなります。
番組制作会社
テレビ局から依頼を受けて、実際の番組づくりを担当する企業です。企画の考案から取材、撮影、映像の編集まで、制作の現場を一貫して動かします。
テレビ局が出資している子会社は、親会社から優先的に仕事が入るため経営が安定しやすい傾向にあります。
独立系の大手企業では、自分たちで発案した企画をテレビ局に提案して番組を作ることもありますよ。
テレビ局に比べて採用人数が多く、通年で募集を実施している企業も。番組づくりへの強い情熱や、現場で粘り強く動ける行動力が高く評価されます。
専門技術会社・人材派遣会社
- 映像機器(カメラ・音声・照明)の専門会社
- 美術デザイン制作会社
- 制作スタッフの派遣会社
技術や人員の面から番組づくりを支える企業です。カメラの操作、音響の調整、照明の設置、セットの制作など、専門的な技術が必要な業務を一手に引き受けます。
あわせて、制作現場にアシスタントディレクター(AD)などのスタッフを派遣し、現場の人手不足を補う役割も担っています。
特定のスキルや専門知識を持っている人物が求められます。
アシスタントディレクターの派遣企業では人物重視の選考がおこなわれるケースも多く、未経験からテレビ業界へ入る手段としてもおすすめです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!テレビ局の正社員の難易度は?
キー局の社員となると最高峰の難易度
テレビ局の正社員として入社するのは本当に狭き門で、大手広告代理店をはじめとする最高難易度の選考を突破できるレベルの人材でないと厳しいのが現実です。
華やかなイメージだけで応募し、実際のハードな現場に対する覚悟が足りないと、選考ではすぐに見抜かれて落ちてしまいます。
実際の内定者も実績を持つ人が多数
実際の内定者を見ても、大学野球で甲子園や六大学野球に出場した経験があるなど、全国レベルで結果を残してきた人が並びます。
テレビ局の総合職として現場を引っ張るには、それほど高い実績やタフさが求められるということは覚えておきましょう。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけであなたが気になっている業界・職種との相性がわかります。
応募してから後悔しないためにも、必ず診断しましょう。
テレビ局へ就職する4つのルート
テレビ局で働くための道筋は、一つだけではありません。
最も一般的な新卒採用のほかにも、経験を積んでから目指す方法や、関連会社からステップアップする方法が存在します。
ご自身の現在の状況やスキルに合わせて最適な方法を選べるよう、代表的な4つのルートとそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
①新卒でテレビ局の総合職を目指す
大学や大学院を卒業するタイミングで、テレビ局の採用選考へ直接応募する標準的な手順です。
選考はおもに「総合職」「アナウンサー職」「技術職」などの部門ごとに分けておこなわれます。
・入社直後から手厚い研修制度が用意されている
・給与や福利厚生などの待遇面が恵まれていることが多い
・スケールの大きな番組制作や事業計画に最初からかかわれる
・合格率がかなり低い
・総合職で採用された場合は希望通りの部署に配属されるとは限らない
・数年ごとに部署移動(ジョブローテーション)が発生する
新卒選考では、能力やスキル面以上に「この人と一緒におもしろい番組を作りたい」と思わせる個性が評価されやすい傾向にあります。
書類選考の段階から、たとえば自分の好きなことや熱中してきた体験を単に趣味として伝えるだけでなく、「なぜそれに夢中になったのか」「どんな工夫やこだわりを持って取り組んだのか」という自分ならではの視点を盛り込むことが合格への近道です。
②中途採用として転職を目指す
ほかの企業で経験や実績を積み、即戦力としてテレビ局の正社員を目指す手順です。
最近ではインターネット配信事業や海外向けコンテンツビジネスを強化する動きが広がっており、中途採用の枠を広げる局が増加しています。
・過去の実績やスキルを活かせるため希望部署に配属されやすい
・新卒時代には手が届かなかった難関局へ再挑戦できる
・他業界で培った専門知識を強みとしてアピールできる
・未経験者の採用はほとんどなく高い実績が求められる
・募集のタイミングが不定期で採用人数も限られている
・前職での具体性のある成果がないと書類通過が難しい
将来的に中途採用での転職を目指す場合は、ファーストキャリアとして番組制作会社のディレクター、新聞社や出版社で取材・編集業務を担当していた記者、Webサービスや動画配信事業を手がけるIT企業の担当者などで経験を積むのがおすすめです。
中途選考で重視されるのは、テレビ業界の常識にとらわれない他業種での成功体験や専門スキルです。
前職での成果を具体的な数字をふまえてアピールし、それがテレビ局の新しい事業にどう貢献できるかを示すことが選考通過のカギとなります。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う業界・職種を知ることが鍵です。しかし、それがどんな業界・職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
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早めに自分に合う業界・職種を知って、就活を成功させましょう。
③番組制作会社からのキャリアアップを目指す
まずは番組制作会社へ就職し、制作現場で実績を作ってからテレビへの移籍を目指す手順です。
テレビ局の局員と一緒に働くなかで高い評価を受けると、テレビ局の中途採用選考の案内を受けたり、スカウトされたりする場合があります。
・新卒で落ちてしまっても憧れのキー局へ入社できるチャンスが残る
・制作現場の地味な実務スキルや現場対応力を確実に身に付けられる
・現場の成果や周囲からの信頼が直接キャリアアップにつながる
・確実に引き抜かれる保証がない
・担当する番組や人間関係に成果が左右されやすい
・制作会社時代の労働環境や下積み期間がハードになりがちである
制作会社からのキャリアアップを果たす人は、単に指示通りの作業をこなすだけでなく、局員側の視点に立った提案ができる人物です。
現場での信頼構築が次のキャリアへ直結するため、日々の現場で誰よりも粘り強く成果を出す姿勢が求められます。
④正社員登用を目指す
テレビ局が募集する契約社員や専門スタッフとして最初に入社し、そこから正社員への登用を目指す手順です。
報道局の取材補助や番組のデスク業務などで、契約社員の募集が出されるケースが見られます。
・新卒の正社員採用に比べて応募時の倍率が低く入りやすい
・実際の現場で社内環境や仕事内容を理解してから正社員を目指せる
・必ず正社員になれるわけではない
・契約期間の上限があり登用されなかった場合は退職となるリスクがある
・正社員になるまでは給料や手当などの待遇に差がある
契約社員からの正社員登用では、日頃の勤務態度や社内での評価が選考基準に大きく影響します。
日常業務の確実さに加え、正社員登用試験を見越して社内のキーマンと良好な関係を築き、現場での貢献度をアピールし続ける準備が必要です。
キャリアアドバイザーの体験談実際の内定者の戦略とは?
「キラキラしたイメージ」から泥臭い強みを言語化!
最初はテレビ局や広告、CA(客室乗務員)など、とにかく「華やかでかっこいい業界」を目指している学生を支援した経験がありますが、どの業界でも現場で求められるのは地道な努力。
そのため選考対策では、自分が本気で目標を追いかけた経験をガクチカとして自分の言葉で語れるよう磨き上げました。
その学生は「球場のビール売り子で売上1位を取った」という強力な実績を持っていたこともあり、最終的に大手広告企業への内定を果たしました。
華やかな業界こそ、地道に努力を重ねて実績を出した人が評価されますよ。
あなたが受けないほうがいい職種は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職種を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
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テレビ局への就職を新卒で成功させる3つのポイント
テレビ局の新卒採用は非常に倍率が高く、なんとなく選考を受けるだけでは突破できません。
合格を手にするためには、早い段階から業界や企業の特徴を深く調べ、万全な準備を進めておく必要があります。
ここからは、新卒でテレビ局や関連業界への就職を成功させるために押さえておくべき3つの重要なポイントを解説します。
①テレビ局で何がしたいのかを明確にする
「テレビにかかわる仕事がしたい」だけでなく、何がしたいかまでを具体的にしましょう。
自分が最もやりたいことを整理しておかないと、入社後にイメージと違ったと後悔しかねません。
以下の表で目的別の目指すべき企業と特徴を確認し、自分の志向と照らし合わせてみましょう。
| 目標・やりたいこと | 選ぶべき企業 | 特徴 |
|---|---|---|
| 企画・ビジネス・プロデュース | ・テレビ局(キー局・地方局) ・広告代理店 | 現場での撮影や編集作業は少ないものの、番組ビジネス全体を指揮できる |
| 現場でのモノづくり・演出 | ・番組制作会社(局の関連会社を含む) | テレビ局若い時期から現場に出て、ディレクターとして演出の経験を多く積める |
| 専門技術・表現の追求 | ・専門技術会社 ・ポストプロダクション | 専門技術のプロとして、局の垣根を越えてさまざまな番組づくりに参加できる |
実際にテレビ業界を目指す学生のなかにも、「テレビにかかわりたい」と一括りに考えてミスマッチを起こす人が少なくありません。
自分自身が「企画の責任者」になりたいのか「現場の創り手」になりたいのかを早期に自己分析で把握することが、納得のいく企業選びの第一歩となります。
なお、テレビ業界の仕事を深く理解するために、インターンシップへ参加するのもおすすめです。選考対策はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
テレビ局のインターンはESと動画選考攻略がカギ! 4つの必須準備
②「テレビが好き」以上の志望理由を言語化する
選考で落とされてしまう学生に多いのが、「昔からテレビを見るのが大好きだから」という理由だけでアピールしてしまうケースです。
単なるファン(視聴者)としての意見にとどまらず、作る側の視点を持って言葉にしなければなりません。
- 番組づくりに対する制作者の視点を持つ
- 「なぜそのテレビ局なのか」の違いを整理する
まず「どの番組のどのような演出・企画がおもしろいか」を深く分析したうえで自分なりの改善案や新しい展開まで提案できるよう準備をおこないましょう。
同時に各局のプライム帯の傾向や得意ジャンル(報道・バラエティなど)、Web配信への取り組みといったカラーの違いを比較・言語化することが重要です。
書類や面接で差がつくのは、一視聴者のファン目線ではなく制作者目線で分析・提案ができるかどうかです。
好きな番組の「どこが視聴者を惹きつけているのか」を客観的に紐解くだけでなく、その先の「自分ならこの課題にどうアプローチするか」という具体的な提案まで志望動機を高められると、高い評価につながります。
テレビ局の志望動機のコツはこちらの記事で解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
8例文|テレビ局の志望動機作成3ステップ! 取り入れたい最新動向
③周辺業界との併願をする
テレビ局(特にキー局)の採用倍率は数百倍から数千倍に達するため、テレビ局だけに絞って就活を進めるのは全滅のリスクがあり危険です。
リスクを避けつつ憧れの仕事に近づくために、近い領域の業界もあわせて受験しましょう。
- ネット動画・エンタメ系(YouTube運用会社・動画配信サービス会社など)
→企画力や動画の編集スキルをダイレクトに活かせる - 広告代理店・PR会社
→スポンサー側や企画の立ち上げ側としてテレビ番組と深くかかわれる - 大手番組制作会社
→現場で実績を積んで将来的にテレビ局へ転職するルートを確保できる
新卒の就職活動がゴールではありません。
制作会社でヒット番組を作ったり、Web動画で実績を残したりしてから中途採用でテレビ局へ入社する道も一般的です。
幅広い視点で就職先を選びましょう。
カテゴリー別! テレビ局の仕事17選
| 制作・報道系 | ①ディレクター ②プロデューサー ③記者 ④アナウンサー |
| 技術・美術系 | ⑤制作技術 ⑥送信技術・IT・システム ⑦美術 |
| 営業・ビジネス系 | ⑧タイム営業・スポット営業 ⑨事業・イベント企画 ⑩コンテンツビジネス |
| 編成・経営戦略系 | ⑪編成 ⑫広報・宣伝 ⑬コーポレート |
| その他テレビ局に出入り・常駐する仕事 | ⑭ポストプロダクション ⑮デスク ⑯へアイメイク・スタイリスト ⑰キャスティングディレクター |
テレビにかかわる仕事と一言で言っても、企画を立ち上げる仕事から映像を現場で支える技術職までさまざま存在します。
ここからは、それぞれの職種がどのような役割を担い、どのような形で番組づくりに携わっているのかを4つのカテゴリーに分けて解説します。
自分に合った職種を見極めるための参考にしてみてください。
制作・報道系
バラエティやドラマ、ニュース報道など、私たちが普段テレビや配信で目にする番組そのものを作り出す分野です。
企画の立案から現地でのロケ・取材、撮影した映像の編集まで手掛け、視聴者を惹きつけるコンテンツをゼロから形にしていきます。
①ディレクター
- ロケやスタジオ撮影での指示出し・現場の指揮
- 撮影した映像のカット編集や演出指示
- 番組の構成案や台本の作成
現場で撮影や編集の指示を出し、番組の演出や進行を仕切る責任者です。構成案の作成からBGM・テロップの選定まで、映像の見せ方を細部まで追求します。
テレビ局の社員もディレクターを務めますが、数年ほどでプロデューサーや他部署へ異動するケースが一般的です。
そのため、現場で長年にわたり演出や制作に携わり続けたい場合は、番組制作会社を目指すのがメインの選択肢となります。
新卒でテレビ局のディレクターを目指すなら、学生時代の動画制作経験や企画力をポートフォリオ(作品集)でアピールするのが効果的です。
また、現場で長期間ものづくりに携わり続けたい場合は、若手から演出を任される機会が多い制作会社も視野に入れて就活を進めましょう。
②プロデューサー
- 番組企画の立案と社内プレゼン
- スポンサー獲得や制作費(予算)の分配・管理
- 出演タレントや所属事務所との交渉・契約
番組全体を管理する最高責任者として、予算の管理やキャスティング、企画の通過までビジネス面全体をコントロールする役割です。
番組の予算決定や全体統括を担当するポジションであるため、テレビ局の正社員が務めるケースが大半です。
ただし、実績のある大手制作会社に所属してプロデューサーとして活躍する道も存在します。
プロデューサーは新卒から即座になれる職種ではなく、まずはディレクターやデスクとして現場の経験を積んでから昇進するのが一般的なルートです。
選考では、一制作者の視点だけでなく「どうすれば収益が出るか」「どのような番組がヒットするか」といったビジネス視点を持っていることを伝える必要があります。
ディレクターやプロデューサーを目指す人は、双方の具体的な役割の違いやキャリア形成についてまとめたこちらの記事にも目を通しておきましょう。
プロデューサーとディレクターの違いは? 適性やキャリアパスも紹介
③記者
- 事件現場や記者会見場での取材・関係者へのヒアリング
- 放送用ニュース原稿の執筆と映像のチェック
- 災害発生時における緊急現地レポート
事件、事故、政治、経済などの現場に直接足を運び、取材した内容をもとにニュース原稿を執筆して世の中に情報を送る仕事です。
政治部や社会部などの報道記者は、テレビ局(特に報道局)に所属する正社員が中心となって現場での取材や情報発信をおこなっています。
新聞記事の読み込みや日頃のニュースチェックを通して、自分の意見を論理的にまとめる習慣を面接対策として作っておきましょう。
足で稼ぐフットワークの軽さと、緊迫した現場でも正確な事実を見極めて文章化する冷静さが求められます。
④アナウンサー
- ニュース番組での原稿朗読および現地中継
- バラエティや情報番組での司会・進行
- スポーツ中継での実況やインタビュー
ニュース原稿の読み上げや番組の司会進行、スポーツ中継の実況などを担当し、正確でわかりやすい情報を視聴者に届ける局の顔です。
テレビ局の専属社員である「局アナ」として採用されるのが基本です。なお、個人事務所などに所属して活動するフリーアナウンサーとは就職の仕組みが異なります。
アナウンサー試験はほかの職種よりも早い時期からスタートするため、大学1〜2年生の頃から早めの準備が欠かせません。
選考では発声や滑舌はもちろんのこと、カメラの前での臨機応変な対応力や個性を引き出すエピソードトークが重視されます。
なお、アナウンサーの選考対策や実際の働き方に興味がある人は、以下の記事もチェックしておきましょう。
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技術・美術系
番組の映像品質やスタジオの空間デザインを支え、高品質なコンテンツを裏側から形作っていく分野です。
カメラや音声などの撮影技術からセットの設営、デジタル配信のシステム管理まで幅広い専門職が存在します。
⑤制作技術
- カメラマンによる映像撮影とアングルの調整
- 音声スタッフによるマイクセッティングと集音
- 照明スタッフによるスタジオや現場の光の演出
- VE(ビデオエンジニア)による映像の色味や画質の調整
スタジオ収録や屋外でのロケ撮影において、専用機器を駆使して映像と音声を形にしていく技術のプロフェッショナルです。
現場で腕を振るうカメラマンや音声スタッフの多くは、テレビ局本体の社員ではなく、専門の技術会社から派遣や請負で参加しているスタッフが占めています。
技術職の多くはカメラや音声の専門会社が担うため、最初から特定の技術を極めたい場合はテレビ局本体だけでなく技術専門会社の選考も並行して受けましょう。
選考では機械への関心だけでなく、過酷な撮影現場でチームと円滑にやり取りできるコミュ二ケーション能力を示す必要があります。
⑥送信技術・IT・システム
- 電波を送受信するマスター設備や送信所の保守・運用
- 見逃し配信サービスや局独自アプリのシステム構築
- サイバー攻撃や障害からシステムを守るセキュリティ対策
電波を絶やすことなく全国の家庭へ届けるインフラの維持管理や、公式配信アプリなどのWebシステムを開発・運用する仕事です。
電波の安定的な送受信や配信プラットフォームの構築は局の事業を支える根幹部分であるため、テレビ局の技術職社員が直接運用を担当する割合が高くなります。
情報工学や電気電子などの理系知識を持つ学生はもちろん、未経験からでもITやデジタル技術への興味・関心があれば十分にアピールできる領域です。
選考では専門知識の有無だけでなく「トラブルを防ぐ丁寧さ」や「新しいWeb・IT技術を学ぶ柔軟さ」を、具体的なエピソードとともに伝えられると評価が高まります。
⑦美術
- 番組コンセプトに合わせたスタジオセットの大道具・小道具の制作
- 番組内で使用するテロップやCG、解説フリップのデザイン
- 画面上の世界観を統一するためのカラーコーディネートやレイアウト作成
スタジオ内に組み立てる大型セットの制作から画面上に表示されるCG・テロップの作成まで、番組の視覚的な演出を担います。
セットの設営やテロップのデザイン、小道具の調達といった実務は、テレビ局と提携している美術専門の協力会社が手掛けるケースがほとんどです。
美大出身者やデザイン・建築を学んできた学生が優遇されやすい職種ですが、自作のポートフォリオで表現力をアピールできれば一般大学からでも十分に狙えます。
手掛けた作品のデザイン意図やコンセプトを第三者にわかりやすくプレゼンする練習を重ねておきましょう。
営業・ビジネス系
テレビ番組やキャラクターの人気を活かしてCM枠やグッズを売り、局の収入を生み出す分野です。
CM枠の販売から大型イベントの主催、Web配信・海外への権利販売まで、収益の柱を作る重要な役割を担います。
⑧タイム営業・スポット営業
- スポンサー企業や広告代理店へのヒアリングと最適な提案
- 特定の番組を提供する「タイム枠」の営業活動
- 番組と番組の間に流す「スポット枠」の販売・調整
企業や広告代理店に対し、番組内や番組間に放送されるCM枠を提案・販売して局の収益を獲得します。
スポンサー企業や広告代理店からCM枠の予算を獲得する業務は、テレビ局本体が独占的におこなう主要事業の一つです。
営業職は文系・理系を問わず総合職採用で最も配属されやすい部署の一つです。
選考では自分の提案によって相手の課題を解決した経験や、フットワークの軽さ、立場の異なる人々と信頼関係を築く力があることをアピールしましょう。
営業職への就職を目指している人は、こちらの記事も参考に選考対策を進めてください。
競争が激しい営業職は志望動機の差別化が重要|アピールのコツも解説
⑨事業・イベント企画
- 美術展や音楽フェスなどのイベント企画立案と運営統括
- 劇場公開映画への出資判断および共同プロデュース
- チケット販売やオリジナルグッズの企画・展開
音楽フェスや美術展、舞台の主催をはじめ、映画への出資・プロデュースなど、電波(放送)の枠を超えたエンターテインメント事業を手がけます。
映画への出資や大型イベントの主催はテレビ局が中心となって進め、会場での運営実務についてはイベント制作会社などへ委託する形で進められます。
イベントや文化事業にかかわりたい学生に人気が高い部署ですが、単に「楽しそうなイベントを作りたい」という動機だけではほかの学生と差別化できません。
自社が持つコンテンツを使ってどう収益化するかというビジネスの視点や、外部の協力会社を動かすプロジェクト管理能力をアピールしましょう。
企画職についてはこちらの記事で詳しく解説しています。志望する場合はチェックしておきましょう。
企画職とは? 5つの仕事内容から就職をかなえる志望動機例文を紹介
⑩コンテンツビジネス
- 海外のテレビ局や配信プラットフォームへの番組ライセンス販売
- 自社動画配信サービスでの配信設定・収益化戦略の立案
- 番組キャラクターやロゴを活用したグッズ化・コラボ契約の管理
番組の著作権(IP)を活用し、海外へ「番組の企画やルール(フォーマット)」を売ったり、Netflix・TVerなどの動画配信プラットフォームへ番組を提供したりして、放送以外の方法で収益を生み出す仕事です。
テレビ局本体の事業開発部門が主導して実施しています。
テレビ離れが指摘される現代において、各局が特に力を入れている成長領域です。
語学力を持つ学生はもちろん、海外で流行っている動画の傾向をつかんでいる人や「海外でもヒットしそうな番組の企画」を自分なりの言葉で提案できると、選考での高い評価につながります。
編成・経営戦略系
どの番組をどの時間帯に流し、どう局全体を勝たせるかを考える「テレビ局の司令塔」といえる分野です。
番組表(タイムテーブル)の決定をはじめ、局全体のブランディングや経営戦略の立案など、すべての業務を100%テレビ局本体の社員が担っています。
⑪編成
- タイムテーブル(番組表)の作成および改編作業
- 視聴率データや世の中のトレンド分析
- 新番組の立ち上げや既存番組の終了判断
何曜日の何時にどの番組を流すかというタイムテーブルを決定し、局全体の視聴率や収益を最大化させる仕事です。
番組単体のおもしろさだけでなく「どの時間帯にどのような層がテレビを見ているか」というマーケット全体の視点が問われます。
選考では自分の好きな番組をアピールするだけでなく、他局の番組表と比較して空いているターゲット層を見つけ出し、新しい枠の提案ができるくらいの思考力を提示するのが突破のカギとなります。
⑫広報・宣伝
- SNS運用やポスター、Webメディアを通じたPR活動
- 他番組やイベントと連携した番宣(番組宣伝)の企画・実施
- 記者会見のセッティングやプレスリリースの配信
新番組の見どころや局の最新情報を世の中に広め、視聴率や見逃し配信の再生回数を増やす仕掛けを作る仕事です。
SNSでの拡散を生み出すトレンド感や、番組の魅力を短時間のキャッチコピーで伝える文章力が評価されます。
近年はWebマーケティングやSNS運用の実績がある学生も注目されやすいため、個人での発信体験やメディア運営の経験があれば積極的に自己PRへ組み込みましょう。
⑬コーポレート
- 社員の採用・育成や労務管理(人事)
- 著作権の管理や放送コンプライアンスのチェック(法務)
- 決算処理や予算の管理(経理)
人事・法務・経理など、テレビ局という組織全体が円滑に機能するように支える部署です。
華やかな現場を裏で支える誠実さや正確性が強く評価される部署です。
「テレビ局でなぜ人事や経理なのか」という問いに対して、業界特有の働き方やコンテンツビジネスの構造を理解したうえで専門性を発揮したい旨を伝えられると好評価につながります。
人事や経理といったバックオフィス職種に興味がある人は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
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その他テレビ局に出入り・常駐する仕事
テレビ局の正社員でなくても、局内のスタジオや編集室に常駐・出入りして現場の第一線で一緒に働ける職種が存在します。
テレビ業界へかかわる方法として、以下のような選択肢も頭に入れておきましょう。
- ポストプロダクション(編集エディター・MAミキサー):編集スタジオ会社に所属して映像のカット編集やテロップ入れ、BGM・効果音の挿入、音量の調整をおこなう
- デスク(制作デスク・報道デスク補助):制作協力会社や派遣会社に所属し、テレビ局内に常駐して会議室やロケの手配、出演者への連絡、経理処理など、番組制作の進行管理をおこなう
- ヘアメイク・スタイリスト:専門事務所に所属するかフリーランスとして、アナウンサーやタレントの衣装準備、メイクをおこなう
- キャスティングディレクター:キャスティング専門会社に所属し、局のプロデューサーと連携しながら番組の企画に合わせた出演者の提案や芸能事務所との出演交渉をおこなう
テレビ業界へのかかわり方は「テレビ局の社員になる」ことだけではありません。
ポスプロや派遣・協力会社、専門事務所から局内に常駐して働くルートであれば、未経験や別業界からでも現場へ入るチャンスが大きく広がります。
現場での実務経験を最優先したい人は、こうした専門職からキャリアをスタートさせる道もぜひ検討してみてください。
【Q&A】テレビ局への就職についてよくある質問に回答!
テレビ局への就職活動を進めるなかで、働き方の実態や難易度の違い、将来性について不安を感じる学生は少なくありません。
そこでここからは、選考を控えた学生から寄せられることの多い3つの質問に対し、キャリアアドバイザーの視点で回答します。
Q.テレビ局はブラックって本当?
A.かつての過酷な環境は大幅に改善されていますが、職種や企業によって忙しさに差があります。
以前は労働環境が厳しいと言われていたテレビ業界ですが、現在は働き方改革の推進によりキー局を中心にPCの自動シャットダウンや残業管理が徹底され、労働環境が整いつつあります。
ただし、ロケや編集の現場を仕切るアシスタントディレクター(AD)などは現在も体力的な負担が大きく、また所属が局員か小規模な下請け会社かによっても実際の働きやすさは異なる点に留意しておかなければなりません。
Q.キー局とそれ以外のテレビ局では難易度はどれくらい変わる?
A.キー局が最も難易度が高く、地方局やBS・CS局になるにつれて倍率や求められるスキルが変化します。
志望者が全国から殺到するキー局(日テレ・テレ朝・TBS・テレ東・フジ)は倍率が数百〜数千倍に達する最難関レベルであり、飛び抜けた強みや個性がないと通過は困難です。
一方、NHKや準キー局(関西・名古屋など)も採用人数の少なさや上位層の併願により依然として高い難易度を誇ります。
これらに対して、地方局は地元への強い貢献意欲があればチャンスが広がりやすく、BS・CS専門局は特定ジャンルへの深い知識や情熱が評価されやすい傾向にあるため、キー局に比べると比較的倍率が低いことが多いです。
Q.「テレビ離れ」と言われているけど将来性は大丈夫?
A.地上波放送だけでなく動画配信やコンテンツ販売へとビジネスモデルを変化させて進化しています。
若者のテレビ離れが指摘される一方で、TVerや各種SNSを介した番組コンテンツの視聴機会は増えており、テレビ局が長年培ってきた高い企画力や制作力そのものの価値が落ちているわけではありません。
さらに、現在はNetflixなど外部プラットフォームへの権利販売や海外展開、IPを活用したイベント事業など収益源の多角化が進んでおり、高品質な映像を制作・運用できる人材の需要は以前にも増して高まっています。
テレビ局に就職する方法を理解して後悔のない選択をしよう!
テレビ局への就職をかなえるには、業界の仕組みや選考の流れをしっかり理解したうえでの準備が欠かせません。
新卒でのチャレンジだけでなく、関連会社で経験を積む道や中途採用を目指すルートも頭に入れておきましょう。
自分の強みやなりたい姿を整理し、早い時期から制作者の視点で志望動機を作ったり、併願の計画を立てたりすることが内定への近道です。
ぜひこの記事の内容を活かして、納得のいく一歩をふみ出してくださいね。

応募者が非常に多く、合格する確率は数百分の1から数千分の1とも言われる超難関です。
筆記試験や何度もおこなわれる面接を突破するためには、徹底した自己分析と業界への深い理解が求められます。