「自覚している性格」の面接で評価される内容一覧と例文7つ

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目次

  1. 自覚している性格は新卒採用の評価ポイントになる
  2. 企業が自覚している性格を聞く理由
  3. 企業へのマッチ度を知るため
  4. 自己分析できているか確かめるため
  5. 自分の性格への向き合い方を知るため
  6. 自覚している性格の回答内容を見つける方法
  7. 自己分析で強みと弱みを見つける
  8. 企業の求める人物像との共通点を見つける
  9. OB・OG訪問で評価されやすいタイプを知る
  10. 第三者に聞く
  11. 自覚している性格を効果的に伝えるための3つのコツ
  12. ①ポジティブな内容を書く
  13. ②エピソードで説得力をもたせる
  14. ③企業の求める人物像にマッチしたものを書く
  15. 自覚している性格の回答方法
  16. 結論から端的に述べる
  17. 企業で活かせる長所とエピソードを語る
  18. 短所とその克服方法を示す
  19. 自分の性格をどう企業で活かせるのかで締めくくる
  20. 自覚している性格の回答一覧と企業への印象
  21. 協調性
  22. チャレンジ精神
  23. 思いやり
  24. 行動力
  25. 慎重
  26. 粘り強い
  27. 明るく前向き
  28. 面接やESで評価される「自覚している性格」例文
  29. ①協調性
  30. ②チャレンジ精神
  31. ③思いやり
  32. ④行動力
  33. ⑤慎重
  34. ⑥粘り強い
  35. ⑦明るく前向き
  36. 自覚している性格を答える際の注意点
  37. 仕事をするうえで致命的な欠点は伝えない
  38. 志望する企業の社風を無視した内容にしない
  39. 短所を開き直らない
  40. 自覚している性格を通して自分を効果的にアピールしよう

自覚している性格は新卒採用の評価ポイントになる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
就活中には企業から自覚している性格を聞かれることがあり、学生から

「性格といってもいろいろありますが、何を伝えたらいいですか? 」
「アピールにつなげるにはどう答えたらいいですか? 」

といった声が多く寄せられています。

そこで今回は、企業が自覚している性格を聞く理由やどんな性格をどのように伝えればアピールにつながるのか、ポイントや注意点を7つの例文とともに解説します。自覚している性格について自信を持って回答できるよう、ぜひ参考にしてください。

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企業が自覚している性格を聞く理由

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キャリアアドバイザー

企業が自覚している性格を聞く理由は何だと思いますか?

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就活生

そんなに深く考えていませんでしたが………性格を知りたいからですか?

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キャリアアドバイザー

確かにそうなのですが、ではなぜ性格を知りたいのか、性格を知るとどのような判断ができるのかということまで理解しておくと、より的を得た回答ができますよ。

質問の意図をしっかりと理解し、的を得た回答をすることで高評価につなげることができます。自覚している性格がいくつもある場合に、どれを答えるべきかを考えるヒントにもなりますよ。

企業へのマッチ度を知るため

企業が自覚している性格を聞く理由として、まずは「企業へのマッチ度を知るため」ということが挙げられます

たとえばコツコツ頑張るタイプの学生がスピード重視の企業に入っても、なかなか良さを活かせません。このようなミスマッチを防ぐために、自分で自分の性格をどう思っているのか、確認するのです。

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キャリアアドバイザー

社風や企業理念に合った性格なら、いち早く企業に溶け込んで成長しそうだと判断できますし、早期離職のリスクも低いと考えられますね。

自己分析できているか確かめるため

自己分析がしっかりとできている学生は、次の点から企業側にとって魅力的です。

企業が自己分析のできた学生を求める理由
  • 就活の基本となる自己分析ができていることで、本気度が高いと判断できる
  • 働き始めてからも自分のスキルや現状を分析して成長する可能性が高い
  • 自己分析をしたうえで応募しているということは志望度が高いと判断できる

企業側からすれば、しっかりと準備をして就活に臨んでいる学生や、社会人として成長していくための基礎ができている学生は非常に魅力的です。

そのため、企業は自己分析ができているかを確かめるために、自覚している性格について聞いてくるのです

自分の性格への向き合い方を知るため

たとえば、短所にきちんと向き合い、対応できている学生は、自分の弱さを乗り越えて成長する素質があると判断できます。

社会人になると、できないことや苦手なことが新たに出てくる可能性が高く、ミスをしてしまうことも考えられます。

そのようなときにきちんと問題に向き合い、対処していけることは非常に重要です。そのため、企業は自分の性格を理解したうえで、どのように向き合っているのかを知りたいと思っているのです

履歴書に性格欄がある理由や書き方についてはこちらの記事を読んでください。

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北浦 ひより

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「自覚している性格」の質問は選考結果を左右するほど重視している

学生の中には「自覚している性格」の質問が、面接結果にどれだけ影響するかイメージが湧いていない人もいるのではないでしょうか。実は、この質問は選考結果を左右するほど企業が重視している質問なのです。

企業が重視している理由は、どんなに素晴らしい経験をしていたとしても自分の性格を知らないと、適切に仕事と向き合えずに挫折してしまう可能性があるためです。たとえば、入社後に同期と比べてなかなか成果が出ないとします。そのときに、自分の性格が「焦ると注意力が散漫になる」とわかっていると、「落ち着いて仕事と向き合うべきだ」と対処法がわかりますよね。

志望動機や自己PRのように、会社で活躍するための強みや熱意だけでなく、うまくいかないときにどのように乗り越えるか判断しやすくなるため重視しているのです。次に解説される「性格の回答内容を見つける方法」についても熟読し、自信を持って回答できるようになりましょう。

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自覚している性格の回答内容を見つける方法

自覚している性格の回答内容を見つける方法
  • 自己分析で強みと弱みを見つける
  • 企業の求める人物像との共通点を見つける
  • OB・OG訪問で評価されやすいタイプを知る
  • 第三者に聞く

企業から改めて聞かれると、自分の性格をどう回答したらいいのか迷ってしまう人もいます。そもそも自分の性格がどんなものなのか言うべきことが思い浮かばなかったり、反対に特徴がありすぎて、何を選んだらいいかわからなくなってしまったりするのです。

そこで、自覚している性格で何を答えたらいいのか、回答内容を見つけるためのポイントを解説していきます。

自己分析で強みと弱みを見つける

まずは、基本的な自己分析で自分の強みと弱みを見つけてみてください。なかなか思い浮かばない場合は、小さなことでも構いません。

友人や親、先生、アルバイト先の人などに褒められたこと、注意されたことなどを思い返してみましょう。強みと弱みが洗い出せたら、その強みと弱みはどういう性格の表れなのか、考えてみてください

たとえば強みが「新しい環境にすぐに溶け込める」ことなら、物怖じしない性格、適応力のある性格だといえますね。弱みが「よくケアレスミスをすること」なら、そそっかしい性格、夢中になると周りが見えなくなる性格であるといえます。

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キャリアアドバイザー

自分がどういう性格なのか、わかりやすく的確な表現を探してみましょう。

自分の強みの見つけ方はこちらの記事でも詳しく解説しています。

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企業の求める人物像との共通点を見つける

企業が求める人物像の性格を洗い出し、その中から自分にもっとも近い共通点を探す方法もおすすめです。この方法で自分の性格を考えれば、志望企業にマッチしていることをアピールしやすくなります。

企業が求める人物像は、企業理念や社風、職種や業界の特徴から考えてみてください。

ただし、たとえばリーダーシップなら、先頭に立ってどんどん引っ張るリーダーシップ、仲間の団結力を高めて前に進ませるリーダーシップなどさまざまあるので注意が必要です。

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キャリアアドバイザー

同じリーダーシップでも、企業が具体的にどんなタイプのリーダーシップを求めているのか分析してみましょう。

リーダーシップを発揮した経験を効果的にアピールする方法はこちらの記事で解説しています。

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OB・OG訪問で評価されやすいタイプを知る

その企業で働くOB・OGに会うことで、どんな社員が活躍する企業なのかを垣間見ることができます。

実際にOB・OG訪問に対応してくれた社員自身の雰囲気や性格に触れるだけでなく、社内でどのような性格の人材が評価されやすいのか聞いてみるのも参考になります

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キャリアアドバイザー

企業で働くOB・OGにどのような性格の新人と一緒に仕事をしたいのか聞いてみるのもいいですね。

OB・OG訪問の目的や注意点はこちらの記事で確認しておきましょう。

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OB・OG訪問は質問を準備しておくことで、充実した時間になりますよ。 この記事ではOB・OG訪問の目的、充実させるコツ、質問すべきこと、よくある質問などをキャリアアドバイザーが解説します。 OB・OG訪問で得たリアルな情報は企業選びや選考対策に役立ちますよ!

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OB・OG訪問では何を質問すべき? 目的や注意点についても解説

第三者に聞く

自分の性格を考えるときには、第三者に聞くこともおすすめです。
自分で自分の性格を分析していると、どうしても「こうでありたい」という願望・理想像が入ってしまったり、長所や短所があっても見過ごしてしまったりすることがあるからです。

ただし、家族の前での性格と友人の前での性格、アルバイト先での性格などは、それぞれ少しずつ違う場合もあります。そのため、第三者に自分の性格を聞くときは、できるだけさまざまな人に聞いてみることがおすすめです

思いがけない性格を言われた場合は、どんなときにその性格を感じるのか、聞いてみましょう。

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自覚している性格を効果的に伝えるための3つのコツ

自覚している性格を効果的に伝えるための3つのコツ

企業にとって魅力的な性格を持っていても、伝え方が良くないと十分な評価を受けられない可能性があります。

そこで次は、自覚している性格を効果的に伝えるための3つのコツを解説していきます。企業にとって印象に残るアピールをするために重要な部分なので、しっかり確認してくださいね。

①ポジティブな内容を書く

まず重要なのは、ポジティブな内容を書くということです。

自覚している性格について、謙虚さをアピールするため、長所よりも短所を多めに答える、自分を卑下した内容を答えるなど、ネガティブな回答をしてしまうケースがあります。

しかし、これでは企業に自分を採用すべき理由を見出してもらえません。

もちろん謙虚な姿勢は重要ですが、就活で意識すべきなのは、企業に「この学生を採用したい」と思ってもらうことです。自分の良さが伝わるポジティブな内容を中心に書くようにしましょう。

②エピソードで説得力をもたせる

自分の性格を答えるときは、エピソードも入れて説得力を持たせましょう。

たとえば、単に「自分はリーダーシップのある性格です」といっても、具体的にどのようなリーダーシップがあるのか、本当にリーダーシップがあるのか、面接官には伝わりません。そのため、自分の性格を表すエピソードを盛り込むことが重要です

なお、盛り込むエピソードは、

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就活生

日頃からの積極的な声かけが評価され、チーム全員からリーダーに推薦されました。

など、客観的な評価がわかるものにしましょう。そうすることで、アピールする性格にさらに説得力が生まれます。

③企業の求める人物像にマッチしたものを書く

企業の求める人物像に沿った性格をアピールすることも重要です

たとえば物怖じしない性格と誠実さを併せ持った人が、チャレンジ精神あふれる人を求める企業に入りたい場合、物怖じしない性格の方をアピールすべきですよね。物怖じせずにチャレンジができるとアピールする学生は、この企業にとって非常に魅力的だと考えられるためです。

一方、顧客と長期的かつ安定的な関係を築ける人を求める企業を目指すのであれば、誠実な性格をアピールした方が、企業側に刺さりやすくなります。

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キャリアアドバイザー

企業が求める人物像に合わせて回答を変えることで、より効果的に自分をアピールできますよ。

チャレンジ精神をうまくアピールする方法はこちらの記事で確認してください。

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自覚している性格の回答方法

自覚している性格の回答方法
  • 結論から端的に述べる
  • 企業で活かせる長所とエピソードを語る
  • 短所とその克服方法を示す
  • 自分の性格をどう企業で活かせるのかで締めくくる

続いて、自覚している性格をどう伝えれば良いのか、回答方法のポイントを解説していきます。

アピールする性格が企業の求める人物像と合致していて、具体的なエピソードを盛り込めていても、伝え方次第で企業からの評価が変わってしまう可能性があるので注意しましょう。

結論から端的に述べる

どんな質問に対する答え方にも共通することですが、まず大切なのは、結論から端的に述べることです。

面接にしてもエントリーシートにしても、回答できる時間や枠は限られているため、冗長な回答をしている余裕はありません。

また、採用側も忙しい中で多くの学生の回答を確認しなければならないので、分かりにくい回答の真意を時間と労力をかけて読み解いてくれるとは限りません。

だからこそ、自分はどういう性格なのか、最初に簡潔に伝えることが重要です

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キャリアアドバイザー

最初に結論を伝えることは社会人としても重要なので、意識して回答を作ってくださいね。

企業で活かせる長所とエピソードを語る

自覚している性格として長所を述べるときは、「企業側に自分を採用するメリットを感じてもらう」という目標を忘れずに意識してください

たとえば長所としてコミュニケーション力があると伝えたいときも、営業職を志望しているのであれば、よりその仕事に合った表現に言い換えることで企業で活かす姿を想像してもらいやすくなります。

営業職でコミュニケーション力を伝えるときの言い換え表現
  • 人の話を聞く傾聴力
  • 相手のニーズを汲み取れる提案力
  • こちらの条件を伝えながら相手と折り合いをつける交渉力

エピソードも、傾聴力など具体的な長所が最も発揮された経験を厳選しましょう。

コミュニケーション力の言い換え表現はこちらの記事でも紹介しています。

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短所とその克服方法を示す

自分の短所については、克服方法を一緒に伝えましょう。短所は誰にでもあるものですが、自覚していながら直そうとしていないのはマイナスポイントにつながってしまいます。

一方、自分の短所を受け入れ克服しようとする姿勢がしっかり伝われば、謙虚さや自己研磨への意欲のアピールになります。入社後に上司の指摘・注意を素直に受け入れ改善していけそうだという評価につながる可能性もあります。

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キャリアアドバイザー

自分なりに短所を分析し、克服方法まで深掘りしてみてくださいね。

自分の性格をどう企業で活かせるのかで締めくくる

回答の最後は、自分の性格をどう企業で活かせるのかで締めくくりましょう。すでに長所の部分で企業で活かせる性格をアピールしていますが、具体的にどう活かせるのかを企業の業務に絡めて伝えることで、採用側の印象に残りやすくなります。

また、自分の性格をどう活かしていくつもりかを伝えることで、働くことに対する積極性、企業に貢献しようという姿勢もアピールできます

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キャリアアドバイザー

実際に自分がその企業で働く姿をイメージして、どんなときに自分の性格を活かせるのかじっくりと考えてみてくださいね。

津田 祥矢

キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる

短所は必ず伝えるようにしよう

実は短所をきちんと伝えることで、選考通過率アップを狙うことができます。採用担当者は、「入社して活躍できるかどうか」や「早期離職してしまわないか」を懸念しています。そのため、これらのリスクになる短所を説明し短所との向き合い方や解決方法を説明することで、「自分との向き合い方を知っている学生」と印象付けることができます。一見するとマイナス評価になりそうですが、きちんと短所を言語化して伝えることが大切ですよ。

長所よりも短所を伝えることがポイント

ここまで読むと、短所と長所はどれくらいのバランスで伝えれば良いか分からないという人もいるのではないでしょうか。長所と短所のボリューム配分は、短所が多い方が面接官からは好印象になりますよ。

長所は自己PRや志望動機でも伝えることができますよね。一方で、短所を伝える機会は面接官に聞かれないとなかなかありません。短所を伝えることは「入社後に活躍できる人材であるとアピールすること」と捉えて、詳しく伝えるようにしましょう。

加えて、短所は長所に言い換えることもできます。たとえば、「慎重な性格なので行動が遅くなってしまう」という短所も、逆に考えれば「正確性を求める性格なので、〇〇の時は短所だと感じるが、△△の作業には向いている」といえますよね。このように短所は長所になるということも覚えておくと良いでしょう。

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自覚している性格の回答一覧と企業への印象

自覚している性格の回答例としては、以下のものが挙げられます。

自覚している性格の回答例
  • 協調性
  • チャレンジ精神
  • 思いやり
  • 行動力
  • 慎重
  • 粘り強い
  • 明るく前向き
  • 傾聴力
  • コミュニケーション能力
  • 実行力

主な回答例について、企業がどのような印象を持つのか解説していきます。どの性格を回答するかを決めるときの参考にしてくださいね。

協調性

協調性はどんな職場にとっても必要な資質です。多くの企業にとってチームワークが不可欠であり、社交的とまではいかなくてもチームのメンバーとコミュニケーションがとれることは最低限のスキルと考えられます。

そのため、協調性を長所として伝えることにはメリットがあるといえますが、重要なのはどの程度、どのような協調性があり、どう企業で活かせるのかを明確にすることです

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キャリアアドバイザー

「周りの人と仲良くできる」といった当たり前の協調性では長所としてとらえられない可能性があるので、協調性を活かしてどんなことができたのかというエピソードを具体的に伝えましょう。

協調性を効果的にアピールするポイントはこちらの記事で解説しています。

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チャレンジ精神

経験やスキルを持たずに新卒で入社してくる学生には、新しいことにチャレンジする前向きさが求められます。そのため、チャレンジ精神の長所は多くの企業でメリットとして受け入れられます。

特に、新しいことに挑戦し続ける企業やスピード感を重視する企業であれば、社風とマッチしていると高く評価される可能性があります

ただし、チャレンジ精神を前面に出すと、自信過剰で慎重さに欠けるのではないかと心配される恐れがあるので注意が必要です。

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キャリアアドバイザー

チャレンジ精神とともに、人の意見を取り入れる謙虚さや失敗を乗り越えた経験を伝えられるといいですね。

思いやり

思いやりのある性格は、次のような場面で活かすことができます。

思いやりのある性格が仕事で活かせる場面の例
  • 共感力があり、顧客のニーズに寄り添える
  • チームのメンバーそれぞれを思いやり、周りを見て動くことができる
  • 顧客が安心できるコミュニケーションができる

特に接客業では、目の前の顧客の役に立ちたい、少しでも良いサービスをしたいという思いが接客の質にかかわってくるため、思いやりのある性格は評価されます

ただし、思いやりがあるというと、優しさゆえに気が弱いという印象を持たれる可能性もあります。たとえば強いリーダーシップが求められる企業なら、「チームの仲間を思いやり、寄り添いながら引っ張っていく」というように、力強さも合わせてアピールすることが重要です。

思いやりをアピールする例文はこちらの記事で紹介しています。

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行動力

行動力のある性格をアピールされると、企業は業務遂行力があり、臨機応変に動ける人材であるという印象を受けます

急な方向転換やトラブルに対しても迅速に動き、アドバイスや学んだことをすぐに実践できる行動力は、スピード感の求められる企業や変革期にある企業で評価されます。

一方、行動力があるというと、ルーティン化された作業やマニュアルに沿った作業が苦手、飽きっぽいという印象を持たれることもあるので、動き出すまでの下準備が重要な仕事や事務職には向かないと判断される可能性があります。

行動力をアピールする際の注意点や例文はこちらの記事で確認してください。

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慎重

学生が「私は慎重な性格です」というと、企業側は真面目な印象や思慮深い印象を受けます。

そのため、集中力が必要な仕事や熟考が必要な仕事、小さなミスが大きな問題に発展する可能性のある事業をおこなう企業では、慎重な性格が評価されます

一方、走りながら考えることを重視する企業や臨機応変な対応が求められる仕事では、慎重な性格は足かせになってしまうおそれがあります。

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キャリアアドバイザー

「慎重でありながら瞬時に物事を判断する能力がある」など、スピード感を持った動きもできることをアピールすれば、バランスの良い人材として評価されますよ。

慎重な性格をアピールにつなげるコツはこちらの記事で解説しています。

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粘り強い

社員同士が切磋琢磨する社風の企業や難易度の高い仕事をする企業などでは、粘り強い性格が評価されます。どう粘り強いのか、面接官がイメージしやすいエピソードを添えてアピールしましょう。

粘り強さをアピールするエピソードの例
  • 難しい課題に諦めずに取り組んだ
  • 心が折れそうな状況でも負けずに頑張った
  • 継続して取り組むことで大きな成果を達成できた

ただし、粘り強い性格は、一方では頑固、融通が利かないという印象を持たれる可能性もあります。短所としてそうした性格を挙げながら、自分なりの克服方法を伝えると好印象をもたれやすくなります。

粘り強さを魅力的に伝えるコツはこちらの記事で読んでください。

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明るく前向き

社会で働くうえで明るさや前向きさは非常に重要です。

特に接客業や営業では、裏で何があっても顧客には明るくいつも通りに接する必要があるため、この長所は重宝されます

ただし、明るく前向きな性格は、あまり反省しない性格・知らないうちにストレスをため込む性格と捉えられることもあります。

そのため、なぜいつも明るく前向きでいられるのか、自分なりのコツも伝えると説得力が増します。

例文

部活の先輩がいつも明るく前向きな声かけでメンバーを率いてくれる人でした。

私もその人のようになりたいと思い、どんなときにも明るく挨拶すること、物事のマイナス面も意識しつつ、プラス面を強調することで気持ちを切り替えて頑張ることを意識するようになり、身につけることができました。

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明るさが長所といえる理由はこちらの記事でも解説しています。

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長所で明るいところをアピールする際には、具体的な表現を補足することでより効果的にアピールすることができます!今回は長所で明るいところをアピールする際に企業にわかりやすく伝える構成や、説得力を与えるコツを、キャリアアドバイザーが例文付きで解説していきます。

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明るいことは長所になる?  自分らしさが伝わる自己PRのコツと例文

明るい性格を伝えるならキャッチコピーを使うのも効果的です。明るい性格のキャッチコピーについてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。

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大川 歩美

キャリアアドバイザーコメント大川 歩美プロフィールをみる

よくある言い回しを使ってもマイナス印象にはならない

ここまでの回答一覧を見ると、一般的な言い回しで他の学生と差をつけるハードルが高いと感じた学生もいるのではないでしょうか。たしかに、性格をキーワードだけで伝えるとインパクトは弱く感じますよね。ですが、自分の性格はシンプルに伝えてもきちんと評価されるので安心してください。

自覚している性格を説明するときには、性格についてだけでなくエピソードを説明して補足しましょう。この説明が具体的であれば、自分の長所や短所はきちんと面接官に伝わりますよ。反対に、採用担当者へインパクトを与えようとしてイメージが湧きづらい表現を使うと、認識の齟齬が生まれてしまう可能性もあります。

誰が聞いてもイメージがしやすい言葉で性格を伝えて、エピソードを具体的に伝えることでアピールするようにしましょう。

面接やESで評価される「自覚している性格」例文

ここから自覚している性格の回答例文を解説していきます。

企業は一つの性格から魅力的な面と懸念点の両方を見出す場合があります。魅力的な面をアピールしつつ、懸念点を打ち消すことも大切なので、その点にも注目して例文を見てみてくださいね。

①協調性

例文

私は、協調性のある性格です。

私は大学2年でダンスサークルに途中加入しました。持ち前の協調性を活かしてすぐに周りに溶け込み、その後はメンバーの橋渡しをしたり皆の意見をまとめたりする役を務め、3年では幹部の1人に選出されました。

私が大切にしているのは、一人ひとりの意見にしっかりと耳を傾けることです。3年の夏合宿は家庭の事情で参加できませんでしたが、私がいないことでメンバー間の調整役がいなくなり、幹部が一時仲間割れして大変だったと言われました。

協調性はときに事なかれ主義に陥るということも自覚し、周りに気を遣いながらも自分の意見をきちんと持ち、主張することを大切にしています。

貴社に入社してからも、協調性を発揮しながら自分の意見もしっかり持ち、チームの円滑なコミュニケーションに貢献していきたいです。

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キャリアアドバイザー

チームの中で自分がどれだけ重要な存在になりうるのかを伝えつつ、自分の意見を持っていることもアピールしています。

入社後も周りを良い雰囲気にしてくれそうな人材だと思ってもらえる内容です。

②チャレンジ精神

例文

私は、チャレンジ精神のある性格です。

私は、自分自身を最大限に成長させるべく、臆さず挑戦することを大切にしています。

大学時代は、1年間イギリスの語学スクールに留学したり、他学部の授業も受講したり、教授の主催する専門家向けセミナーでプレゼンをしたりしました。また、難しい料理にもたくさんチャレンジして、大学入学前よりできることも知識も大幅に増えました。

いろいろなことに目移りしてしまう飽きっぽさも確かにありますが、一度挑戦したことはある程度成果が出るまでやり続ける、過去に得た知識やスキルを失わないよう定期的に復習をするといった工夫をしています。

入社後も、チャレンジ精神を活かして多くのことに挑戦し、貴社に貢献したいです。

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挑戦し自分を高めていくことへの強い熱意や度胸があることが伝わります。

飽きっぽさという短所への対処法がしっかり述べられている点もポイントです。

③思いやり

例文

私は、思いやりのある性格です。

私は昔から、少しの表情の動きや言葉から相手の気持ちを察したり、利己的な気持ちを排除して相手のために動いたりすることが得意です。

学生時代の音楽サークルではパートリーダーを務めましたが、メンバーや後輩のパートリーダーの様子をさりげなく見て、声がけやアドバイスをした結果、多くの人から「なぜわかったんだろうと思うくらいぴったりのタイミングで声をかけてくれた」と感謝されました。

ときには相手のことを考えすぎて自分の気持ちが引っ張られることもありますが、そんなときは自分ができることの限界を素直に認めたり、いったん周りのことを忘れてリフレッシュしたりして対処しています。

入社後は、こうした性格を活かし、他の社員の方々が気持ち良く働ける環境づくりをサポートしたいです。

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思いやりは素敵な性格ですが、漠然としているため、回答例のように具体的な自分の行動や、それに対する周りの反応を盛り込むことが重要です。

周りから信頼される人柄であることが伝わってくる例文です。

④行動力

例文

私は、行動力のある性格です。

私は大学入学後、学校近辺のポイ捨ての多さに気づきました。

ポイ捨てが多いと衛生的にも良くありませんし、大学を志望する高校生・保護者といった来訪者からの印象も悪くなります。何より、ポイ捨てはマナーが悪いということをポイ捨てをする人に伝えたいと思いました。そこで、ポイ捨てを撲滅する団体を作ることにしたのです。

SNSで呼びかけて約50人の仲間を集め、週に2日ゴミ拾いをしたり、大学側と協力してポイ捨て禁止を呼び掛けたりした結果、ポイ捨てが劇的に減りました。

これだ、と思うことにはどんどん行動してしまうため、必ず周りの意見も聞くよう心掛けています。この活動の際にも、マナー違反であっても責め立てるような強い表現をするのではなく、他の人の共感を得ることを優先するべきだなど、友人たちからの意見がとても参考になりました。

入社後もこの行動力を活かし、拡大期にある貴社に貢献したいです。

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周りを巻き込んで実行する行動力が伝わってきます。

志望する企業でもその行動力を活かし、中心人物として活躍してくれそうな印象がありますね。

⑤慎重

例文

私は慎重な性格です。

もともと細かいことによく気が付くため、たとえばチームでプレゼンを準備しているときには資料に誤字脱字がないか、主張に矛盾や証拠不十分な部分はないかを確認したり、どんな質問や反論が来るかを考えて対策を立てたりしていました。

慎重な性格が、ときに柔軟な対応やスピーディーな対応を妨げることも自覚しています。そのため、何かをおこなうときには失敗したらどうなるか、失敗を取り戻すまでにどれくらいかかるか、どれくらいの出来栄えを期待されているのかを考え、場面や状況にあった慎重さで物事を進めるようにしています。

入社後もこの性格を活かし、質とスピードのバランスを重視する貴社で活躍していきたいです。

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採用側に、慎重な人材のメリットを伝える内容になっています。

また、単に慎重なのではなく、どこまで慎重になるべきかを考えて調整できる点もアピールできています。

⑥粘り強い

例文

私は粘り強い性格です。

大学では、帰国子女の多い英語の授業をとっていました。私自身は帰国子女ではなく、英語は平均レベルでした。そのため、初めは周りの英語が聞き取れず、また、自分の発音の悪さを恥ずかしく思いました。

途中で別のクラスに変更することもできましたが、ここでクラスを変えるのは悔しいと思い、先生やクラスメイトに積極的にアドバイスを求めて英語力を伸ばし、最終的にはクラスの中でも浮かないほどの英語力が身につきました。

粘り強い性格ゆえに頑固な部分もありますが、物事が膠着しそうなときにはいったん意地を捨て、どうするのがベストか客観的に考えるようにしています。

貴社に入社後は成績上位の常連になれるよう、粘り強く努力していきます。

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難しい仕事も諦めずに努力する姿が想像できます。

また、ときには意地を捨て、自分が取るべき行動を考えることができるという、社会人にとって重要な資質もアピールできています。

⑦明るく前向き

例文

私は、いつも明るく前向きでいるようにしています。

落ち込んでいても何も変わりませんし、周りの人にも暗い雰囲気が伝わってしまうからです。

以前、アルバイト先でオーダーを間違えてしまうという失敗をして叱られたことがありました。申し訳なさと情けなさで悲しくなりましたが、すぐに切り替え、オーダーを受けた後に必ず反復をするようにして接客にあたりました。その結果、店長からは「きちんと反省点を踏まえたうえで切り替えができるから、アドバイスや注意をしやすい貴重な存在だ」といっていただけました。

私自身、いつも笑顔で周りを明るくしてくれる人と一緒にいたいと思うので、どんなときにも笑顔は忘れません。しかし、知らないうちに疲れをためていることもあるため、家では前向きな自分をいったん忘れ、自分の状態を確認する時間を設けて調整しています。

貴社に入社後も、明るく素直に、前向きに成長していきたいです。

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学生を採用するときには、上司と良い関係を築けそうかという点も1つのポイントになります。

注意をきちんと聞き入れつつ、すぐに切り替えられる学生は指導がしやすく、評価されやすいといえます。

自覚している性格を答える際の注意点

自覚している性格を答える際の注意点

最後に、自覚している性格を答える際の注意点を解説します。
自分の性格をありのままに伝えることは重要ですが、内容次第ではマイナス評価につながってしまうこともあるので注意が必要です。

仕事をするうえで致命的な欠点は伝えない

自分の短所を伝える際には、仕事をするうえで致命的な欠点は伝えないようにしましょう
具体的には次のようなものを指します。

採用リスクが高いと思われやすい欠点
  • 時間にルーズ:職場の士気を下げたり、同僚や取引先に迷惑をかけたりしそうだと思われる
  • お金にだらしない:金銭的なトラブルを引き起こすおそれがあり、そのほかの面についても自制が効かなさそうだと思われる
  • 仕事への適性を疑われる欠点:営業職志望なのに人づきあいが苦手、事務職志望なのに集中力がないなど

上記のような欠点を伝えてしまうと、いくら克服の手立てを持っていたとしても、わざわざ採用する必要はないと判断されてしまう恐れがあります。

志望する企業の社風を無視した内容にしない

自覚している性格は、企業へのマッチ度や志望度を疑われないためにも、必ず社風も考慮したうえで回答を考えるようにしましょう

たとえば明るくフレンドリーな社風の企業に対して、「長所は常に冷静沈着に行動できるところ、短所は暗い印象を持たれやすいところ」と答えたら、入社しても職場になじめなさそうだと判断されてしまいます。

さらに、

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面接官

明らかに性格に合っていないのにどうして志望したのだろう。

本命企業を受ける前の練習かもしれない。

と、志望度を疑われる可能性すらあります。

短所を開き直らない

短所は誰もが持っているものだといっても、開き直るのはおすすめしません。

たとえば次のような回答例は、一見すると自分らしさや多様性を大切にする昨今の風潮に合った、ポジティブな内容に思えます。

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就活生

短所は誰にでもあるものだから気にせず、長所を伸ばすようにしています。

しかし、短所がある自分を受け入れることと、短所を気にせず開き直ることはまったく違います

採用側の目線で考えると、短所に対して開き直っている学生は、上司の注意も気にせず、同じ失敗を繰り返してしまう成長のない人材という印象につながります。

自覚している性格を通して自分を効果的にアピールしよう

自覚している性格を答えるときには、企業に自分を採用するメリットを感じてもらうことが重要です。社風や企業理念にできるだけマッチした性格を伝え、短所は克服方法も合わせて伝えるようにしましょう。

自分が採用側ならこの性格の学生を採用したいと思うか、という視点を持って、効果的に自分をアピールしてくださいね。

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