目次
- 部長経験を題材にした「部活動で学んだこと」の作り方
- 内定者の例文4選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①バレー部】26卒 南山大学 専門商社
- 【内定者例文②登山部】26卒 名古屋市立大学 不動産業界
- 【内定者例文③吹奏楽部】26卒 長崎大学 教育業界
- 【内定者例文④ボランティア部】26卒 関西学院大学 不動産業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①部長という「肩書」に頼り切っている
- ②独善的な印象になっている
- ③ほかの部員を頼ることができていない
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「部活動で学んだこと」を選考で聞かれた際に、「部長だったこと」自体に価値があると思い込んで回答をして、不採用になってしまう学生をよく目にします。
そこでこの記事では、実際に内定を獲得した26卒学生の「部活動で学んだこと」の例文を紹介。「部長経験」を効果的にアピールする方法をプロの視点から鋭く解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
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部長経験を題材にした「部活動で学んだこと」の作り方
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内定者の例文4選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①バレー部】26卒 南山大学 専門商社
私は高校時代のバレーボール部での部長経験から、「人をつなぎ、共通の目標に向かって進む力の大切さ」を学びました。
当時、部員の大半が未経験者であり、それぞれの実力やモチベーションに大きな差がある厳しい状況でした。
私は部長として、まずは一人ひとりの思いを理解することが不可欠だと考え、個別の対話を重ねました。そのうえで、「上位大会への出場」という共通の目標を全員で設定しました。
日々の練習では、部員間のコミュニケーションの活性化に最も注力し、技術的なアドバイスだけでなく、小さな成功を褒め合い、士気を高める声がけを率先して継続しました。この取り組みにより、互いを信頼し高め合う練習環境が生まれ、最終的に目標としていた上位大会への出場を達成しました。
この経験で学んだ「多様な価値観をまとめ上げ、同じ方向へ導く力」を活かし、貴社においてもチームの中心となり、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「精神論」ではなく「仕組み」でのアプローチを語ろう
モチベーションに差がある組織において、「士気を高める声がけ」という定性的なアプローチだけではなく「共通の目標を設定し、進む方向を明確にする」という仕組みによる解決も図れている点が素晴らしいです。
体育会系の部長経験者は「とにかくがむしゃらに頑張りました」といった、精神論ばかりに焦点を当てて語ってしまうことが多いです。しかし、ビジネスにおいて評価されるのは、仕組みによる再現性の高い解決です。
入社後は多くの場合組織で働くことになるので、この例文のように「他者が動きやすくなる環境を作った」というエピソードは、「高いマネジメントスキルを有している」と高く評価される傾向にありますよ。
部員の思いを聞き取るためには「傾聴力」が必要不可欠。自身の「傾聴力」を選考でアピールしようと考えている人は以下の記事も読んでみてください。
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【内定者例文②登山部】26卒 名古屋市立大学 不動産業界
私は大学の登山部での部長経験から、「緻密なリスク予測と現場での臨機応変な判断力」を学びました。
部長として年間複数回に及ぶ登山活動の全計画を主導しましたが、自然環境下では一つの判断ミスが重大な事故に直結します。そのため、部員個々の体力レベル、積載重量、ルートの難易度など、多様な変数を総合的に分析し、安全な行程を設計することを徹底しました。
さらに、登山当日は事前の計画に固執することなく、急な天候の悪化やメンバーの体調変化といったリアルタイムの状況を俯瞰的に観察しました。そして、必要と判断した際は即座にルート変更や下山の意思決定をおこなうことで、全員の安全を確保し続けました。
この経験で学んだ、不確実性の高い状況下で「計画と軌道修正を両立させる力」を活かし、貴社の業務においても、予期せぬトラブルを未然に防ぎつつ、着実にプロジェクトを推進する役割を担いたいです。
キャリアアドバイザーが読み解く!「イレギュラーへの対応力」を語れている点が高評価
この例文は部長経験を、「プロジェクト管理」や「危機管理」の視点から語れている点が秀逸です。
ビジネスでは、想定外のイレギュラーが発生することは日常茶飯事です。そのため、この例文のように「事前の綿密な計画」と「現場での臨機応変な意思決定」によってイレギュラーに対応した経験は、ビジネスに直結するスキルとして評価されます。
部長経験を題材に「部活動で学んだこと」を話す際は、つい「リーダーシップ」などを題材に取り上げがちですが、このように「計画性」「臨機応変な対応力」を取り上げるのもおすすめですよ。
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【内定者例文③吹奏楽部】26卒 長崎大学 教育業界
私は大学の吹奏楽部での部長経験から、「対話を通じて組織の地盤を固め、仕組み化する重要性」を学びました。
数十名規模の部員が在籍していたため、個々の活動に対する温度感に差があり、一体感に欠けることが課題でした。私は「一人ひとりの声を拾い上げる」ことを重視し、練習の合間に全パートの部員と対話を重ねました。
その結果、多くの部員が「運営面が整備されていないこと」に不満を抱えている事実が判明しました。そこで私は、個人の意識改革を促すだけでなく、年間行事のフロー見直しや詳細なスケジュール管理の徹底をおこない、活動の属人化を防ぐ仕組みを整えました。
この取り組みを継続した結果、部員間の意思疎通が円滑になり、定期演奏会を成功に導くことができました。
この経験から得た「課題を根本から見極め、仕組みで解決する力」を活かし、貴社においても周囲との信頼関係を築きながら、業務効率化と目標達成に貢献したいです。
キャリアアドバイザーが読み解く!抽象的な課題を具体に落とし込んだプロセスが秀逸
組織におけるトラブルの原因を「メンバーのやる気不足」といった漠然とした意識の課題のせいにする学生は多いです。しかし、企業に入社後はそういった抽象的な課題のボトルネックを特定し、仕組みにより解決することが求められます。
この例文は「部員のモチベーションが低い」という抽象的な課題を、「運営の不備」という具体的な課題へと落とし込み、仕組みで解決した経験を語れている点が素晴らしいです。ビジネスにおいても再現性の高い「課題解決力」として高く評価されます。
部長という役職に就いていたということは、言い換えれば「仕組みによる課題解決を図れる立場にいた」ということ。この例文のように部長という立場を活用してどのような施策を実施したのかを語れると、採用担当者には刺さりやすいですよ。
対話を通して「課題を発見するスキル」に自信がある人は以下の記事もあわせて参考にしてください。
「課題発見力」の自己PRを魅力的に伝える方法|企業の印象も紹介
【内定者例文④ボランティア部】26卒 関西学院大学 不動産業界
私は大学のボランティア部での部長経験を通じて、「ターゲット視点に立ち、仮説と検証を繰り返して人を動かす力」を学びました。
学内外での献血啓発活動において、より多くの学生から協力を得ることが私たちの最大のミッションでした。当初はポスター作成や授業内でのプレゼンをおこなっていましたが、重要性が十分に伝わらず、協力者数が伸び悩んでいました。
この課題に対し、私は街頭の広告やSNSを研究し、若年層に「伝わりやすい表現の法則」を分類・分析しました。そして、その分析結果をもとに広報物のデザインを一新し、部員向けにプレゼンの話し方の勉強会も実施しました。
結果として、私たちが運営主体となった年度には、過去最多の人数からご協力をいただくことができました。
この経験で学んだ「相手の目線に立った効果的なアプローチを考え抜く力」を活かし、貴社の営業活動においても顧客の潜在的なニーズを捉え、最適な提案をおこなっていきたいです。
キャリアアドバイザーが読み解く!「組織の学び」につなげられているかが重要
「ボランティアの協力者が集まらない」という課題に対して、「街頭の広告やSNSを研究」という主体的な行動をもって解決を図ったプロセスが素晴らしいです。未経験で多くのことを学ばないといけない新卒学生にとって、主体性というのは必須のスキル。選考でアピールできると高評価につながりやすいです。
また、「部員向けに勉強会を開いた」ことで自分だけでなく組織全体の底上げを図っている点も評価ポイント。部長経験での学びを語る学生に対して、企業側は「その学びは組織全体の利益につながったのか」という点をシビアに見ています。
この例文のように、自分だけでなく組織全体に利益を波及させた経験を盛り込めると、採用担当者に好印象を残すことができますよ。
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「主体性」の例文|26卒内定者の実際の自己PRを公開
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NG例文|アドバイザー添削付き
①部長という「肩書」に頼り切っている
私は大学のテニス部で部長を務めた経験から、リーダーシップを学びました。
部員が50名以上おり、まとめあげるのは非常に大変でした。しかし、私は部長としての責任感から、チームを一つにまとめる努力をしました。
この部長経験で培ったリーダーシップと責任感を活かし、貴社でも中心的な役割を担い、売上向上に貢献していきたいと考えています。
部長としての行動の中身が見えない
役職名と「大変だったが頑張った」という感想しかなく、具体的なあなたのアクションが見えてきません。これでは「役職に就いていただけの人」と判断されてしまうリスクがあります。
「具体的にどのような課題があり、それをどう解決したのか」を解像度高く伝えてください。
私は大学のテニス部での部長経験から、「対立する意見の落としどころを見つけ、チームを前進させる力」を学びました。
「楽しくやりたい層」と「大会で勝ちたい層」で部内の意見が二分した際、私は双方の意見を持つ部員とそれぞれ個別面談を実施しました。
そこで「週の前半は基礎と楽しさ重視、後半は実践的で厳しい練習」という曜日ごとのメリハリをつける折衷案を提案・導入した結果、退部者を出すことなくチームの目標を達成できました。
貴社においても、立場の異なる関係者の意見を調整し、プロジェクトを推進していきたいです。
②独善的な印象になっている
私は大学のサッカー部での部長経験から、目標達成に対する執念を学びました。
前年度はリーグ戦で降格の危機に瀕していたため、遅刻者へのペナルティを厳格化し、従来の1.5倍の厳しい練習メニューを自ら考案して部員に課しました。
最初は私の厳しいやり方に対して反発する部員も多く、雰囲気が悪くなることもありましたが、私は「絶対に勝つためだ」と説得し続け、無理にでも引っ張っていきました。
その結果、リーグ上位に食い込むことができました。 貴社でもこの強い推進力を活かし、どんな困難な目標でも達成してみせます。
反発する意見に対していかに説得したかを語ろう
目標達成への熱意は伝わりますが、「無理にでも引っ張った」という表現は、「他者の意見を聞き入れない独善的な人物」というマイナスイメージにつながってしまう恐れがあります。
ビジネスはチーム戦です。反発意見があったのなら、それをいかにして説得したのかというプロセスにフォーカスしましょう。
私は大学のサッカー部での部長経験から、「組織の意識改革には、目的の共有が不可欠であること」を学びました。
成績不振を打破するため練習量を増やす必要がありましたが、一方的な押し付けでは反発を生むと考えました。
そこで、なぜ今の練習量では勝てないのかを他大学のデータを用いて論理的に説明し、部員全員で「勝つために必要な練習基準」を再定義するミーティングを重ねました。 目的と必要性を全員が腹落ちしたことで、厳しいメニューにも主体的に取り組む組織へと変化させることができました。
貴社でも論理的な説明と対話を重んじ、チームで成果を出したいです。
③ほかの部員を頼ることができていない
私は大学の演劇部での部長経験から、リーダーシップを学びました。
私は部長として、ほかの部員に負担をかけないよう、脚本選びからスケジュール管理、会場手配、さらには大道具の買い出しに至るまで、裏方の業務の大部分を自ら引き受けました。
私が率先して雑務をこなしたことで、ほかの部員は演技の練習に集中することができ、本番の公演は大成功を収めました。
貴社に入社後は、どんな仕事も率先して自分が引き受け、チームを支える存在として活躍したいです。
ときには人を頼る力もビジネスでは重要
献身的なアプローチが伝わってくる例文ですが、「他人に仕事を任せられない」というのはビジネスでは評価されません。
部長に求められるのは、自分一人で仕事を抱え込むことではなく、リソースを適切に配分して組織全体の効率を上げることです。自分ですべて解決ではなく、仲間に頼って成果を挙げた経験を語りましょう。
私は大学の演劇部での部長経験から、「適材適所で役割を分担し、チームの生産性を高める力」を学びました。
人手不足のため、従来は部長が多くの裏方業務を抱え込んでパンク状態になるという課題がありました。
そこで私は業務の棚卸しをおこない、デザインが得意な者には広報、交渉が得意な者には会場手配など、各部員の得意分野に合わせて細かく権限を委譲しました。
さらに、進捗確認のための週次ミーティングを導入して業務の遅れを未然に防ぐ仕組みを作った結果、準備がスムーズに進み、公演を成功させることができました。
貴社でもリソースを最適化し、チームの成果を最大化したいです。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「部長という肩書」だけに頼ってしまうのは危険
キャリアアドバイザー
川﨑 瑛久
プロフィールをみる学生によくあるのが「部長をしていたこと自体に価値がある」という勘違い。結論から言うと、採用担当者はあなたが「部長だった事実」にはそれほど興味がありません。なぜなら、採用担当者は毎年部長経験を持つ学生を何十人も目にしているからです。
そんな数いる「部長経験者」のなかから抜け出すためには、「部長としてどんな壁にぶつかり、どう頭を使って乗り越えたのか」というプロセスに焦点を当てて語る必要があります。
「私は部長をしていました。だからリーダーシップを学ぶことができました」では説得力に欠けます。「部長をするなかでどんな課題があり、その解決に向けてどんな施策を打ち、その過程のなかで○○を学びました」とここまで明確に言語化して初めて採用担当者には「ビジネスに活かせる部長経験」として評価されます。
部長経験を題材に「部活動で学んだこと」を話す際は、学びを得るまでのプロセスを可能な限り解像度を上げて語ることを意識してくださいね。