目次
- JTCの企業一覧を紹介!該当企業への理解を深めて進路選択に役立てよう
- そもそも「JTC」とは? 言葉の意味と特徴を理解しよう
- JTCとは「伝統的な日本の企業」のこと
- 法的な定義があるわけではない
- 業界別に把握しよう! 知っておきたいJTC企業一覧
- ①金融業界のJTC企業一覧
- ②IT・ソフトウェア業界のJTC企業一覧
- ③メーカー業界のJTC企業一覧
- ④マスコミ業界のJTC企業一覧
- ⑤商社業界のJTC企業一覧
- ⑥小売業界のJTC企業一覧
- ⑦サービス業界のJTC企業一覧
- さらに理解を深めよう! JTCに就職する6つのメリット
- ①スケールの大きい仕事に携われる
- ②教育制度が整った環境で成長できる
- ③幅広い人脈が得られる
- ④安定した収入を得られる
- ⑤働きやすい環境が整っている
- ⑥福利厚生が充実している
- ミスマッチを起こさないために! JTCに就職するデメリットも押さえよう
- 上下関係が厳しく愛社精神を求められやすい
- 望んでいる仕事ができない可能性がある
- ルーティン的な仕事になりがちでマンネリ化しやすい
- YES・NOで適性診断! JTCが向いているかを見極める4つの質問
- 質問①「与えられた一つの仕事をやり続けられる?」
- 質問②「先を見越して計画的に物事を進めることができる?」
- 質問③「どんな仕事もバランス良くこなす自信がある?」
- 質問④「変化の激しい環境よりも安定して働きたい派?」
- 狭き門を突破するには? JTCへの就活を成功させる5つのコツ
- ①インターンシップに参加して企業や業務への理解を深める
- ②企業でどう成長したいか具体的なビジョンを持つ
- ③自分の強みを企業でどう活かせるのか深掘りして話せるようにする
- ④選択肢を絞り込みすぎず幅広く応募する
- ⑤JTCだからこそ聞かれやすい頻出質問対策を徹底する
- 思い詰めてしまう前に! JTC企業を目指す際の注意点
- 競争率が高いため保険をかけながら進める
- 独自の企業文化があるため自分にマッチするか吟味する
- JTC企業一覧についてよくある質問に回答!
- JTC企業一覧を参考に自分にあった環境を見極め指針を立てよう!
JTCの企業一覧を紹介!該当企業への理解を深めて進路選択に役立てよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。企業選びで悩む学生から、
「JTCに就職するとどんなメリットがありますか?」
「JTCと呼ばれる企業を教えてください」
といった質問が寄せられています。JTCは最近目にする機会が増えた新しい言葉なだけに、どんな企業がそう呼ばれているのかわからない人もいますよね。
そこでこの記事では、JTCの概要や代表的な企業、就職するメリット・デメリットを解説します。JTCの選考を突破するコツや注意点も紹介するので、志望先を決めるのに役立ててくださいね。
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そもそも「JTC」とは? 言葉の意味と特徴を理解しよう
就活生
キャリアアドバイザー
正確には、伝統的な日本企業を指しますよ。
就活生
なるほど……。外資系の大企業は含まれないわけですね。
キャリアアドバイザー
その通りです。ただ、どの企業がJTCに当たるかについて、明確な定義があるわけではありませんよ。
JTCは、「Japanese Traditional Company」の略で、伝統的な日本企業を指します。最近になって登場したネットスラングで、就活でも使われる場合がありますよ。具体的にどんな企業をJTCと呼ぶのか、詳しく見ていきましょう。
JTCとは「伝統的な日本の企業」のこと
JTCを直訳すると「伝統的な日本の企業」という意味になります。安定した経営を続けている大企業や、伝統的な文化が色濃く残っている企業がJTCと呼ばれることが多いですよ。
JTCに該当する企業は金融業界やIT・ソフトウェア業界、メーカー業界などさまざまな分野で活躍しており、日本経済を長年にわたって牽引しています。
キャリアアドバイザー
JTCは特定の業界だけで使われる言葉ではないことを理解しておきましょう。
法的な定義があるわけではない
JTCは知名度が高く業績が安定した企業を指しますが、明確な定義がなされているわけではありません。JTCと見なすかどうかは、曖昧な部分がある点には注意してくださいね。
一般的には、以下のような特徴に当てはまる企業がJTCと呼ばれていますよ。
- 長い歴史がある
- 世間的な知名度が高い
- ビジネスの規模が大きい
- 日本企業の伝統的な文化が色濃く残っている(トップダウン式、年功序列、終身雇用など)
- 個人よりも集団を重んじる傾向が強い
JTCには良い面もあれば悪い面もあり、ネガティブな意味合いで使われるケースも少なくありませんが、必ずしも「JTC=悪」ではないと理解しておいてくださいね。
JTCを含む大企業に就職するメリットについてはこちらの記事で解説しています。
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たとえば同じ大企業でも、JTCと外資系の大企業とでは働き方やカルチャーが大きく異なります。一例として、JTCと外資系の企業ではキャリアの重ね方が違うケースが多いこともおさえておきましょう。日本の伝統的な大企業であるJTCは年功序列の社風のため、キャリアステップが規則的な企業が多いです。一方、外資系の企業はフラットな組織構成なため、社員個人の主体性や成績が重視され、結果主義的な社風になります。
また、それぞれ理想とされるコミュニケーションの取り方にも違いがあるでしょう。JTCの場合は、年功序列かつ調和を大切にするカルチャーが根付いている企業も多いため、個人の主張を通すよりも周囲との和を重んじることが重視されます。一方、外資系の企業では、社員個人が自分の考えを持ち、立場関係なく意思を積極的に発言することが求められる傾向にあります。
このように、同じ大企業でもJTCと外資系の企業では異なる側面も大きく、評価される基準も違います。それぞれの違いをしっかりおさえ、自分がどちらのスタイルが合っているか見極めることが重要です。
業界別に把握しよう! 知っておきたいJTC企業一覧
- 金融業界のJTC企業一覧
- IT・ソフトウェア業界のJTC企業一覧
- メーカー業界のJTC企業一覧
- マスコミ業界のJTC企業一覧
- 商社業界のJTC企業一覧
- 小売業界のJTC企業一覧
- サービス業界のJTC企業一覧
JTCの特徴を押さえたところで、ここからは各業界ごとにJTCと呼んでも違和感のない、伝統的かつ業界を代表するような企業を確認していきましょう。
ただ、これから紹介する企業はあくまで一例にすぎません。紹介する企業以外のJTCを知りたい人は、「歴史」「知名度」「企業文化」「ビジネスの規模」などに着目し、JTCの特徴に当てはまるかどうか調べてみましょう。
①金融業界のJTC企業一覧
金融業界のJTCには、銀行のほかに保険会社や証券会社、クレジットカード会社なども挙げられます。企業規模が大きく高収入を期待しやすいことや、日本企業らしい堅実なイメージがあることから、JTCが多い業界と考えられていますよ。
金融業界に向いているのは、「数字に強い」「お金や保険の知識を身に付けたい」「数字に基づいた論理的な判断ができる」などの特徴に当てはまる人です。
大きな責任感が問われる業界ですが、仕事を通して人の生活に貢献している実感を得やすい点が魅力的ですね。
金融業界のJTCの選考を突破できる志望動機の書き方はこちらの記事を参考にしてください。
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②IT・ソフトウェア業界のJTC企業一覧
デジタル技術の発展にともなって目覚ましい成長を遂げているIT・ソフトウェア業界は、規模の大きいJTCが多い傾向にあります。ソフトバンクや楽天のように、知名度が高く生活に身近な企業も多いですよね。
そんなIT・ソフトウェア業界に向いているのは、「好奇心旺盛な人」や「臨機応変な対応ができる人」です。新しい技術や考え方が次々と登場しているため、自ら積極的に学ぶ姿勢が求められますよ。
IT業界の基礎知識や5業種についてこちらの記事で詳しく解説しています。
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③メーカー業界のJTC企業一覧
メーカーの製品は店頭やCMで目にすることがあるため、JTCの中でもなじみ深い企業が多いですよね。自動車や電化製品のほか、食品や飲料、たばこを扱う企業もメーカー業界に含まれますよ。
生活に身近な製品の企画や開発に携わることで、社会への貢献を実感しやすい点が魅力的ですね。「特定のモノに強い関心がある人」や、「モノづくりにかかわる仕事がしたい人」にとって、有力な就職先になりますよ。
メーカーへの就職を叶えるための対策や頻出質問についてはこちらの記事を確認してください。
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④マスコミ業界のJTC企業一覧
広告代理店や新聞社、出版社、テレビ局などがマスコミ業界に該当します。その中でも誰もが知る発言力のある企業がJTCにあたりますよ。メディアを通した情報発信を仕事にしているため、日常生活の中で目にする機会が多く、世間的な知名度が高いのが特徴ですね。
多方面にアンテナを張りつつ、幅広い情報に触れられるのがマスコミ業界ならではの魅力です。「いろいろなことに興味がある人」や「一度関心を持ったらとことん調べる性格の人」に向いていますよ。
マスコミ業界を目指すうえで理解しておきたい基礎知識はこちらの記事を確認してください。
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⑤商社業界のJTC企業一覧
商社は消費者ではなく企業を対象にした取引(BtoB)を基本にしているため、学生にとってはあまりなじみのない企業が多いかもしれませんね。商社には、あらゆる分野の商品を扱う「総合商社」と、特定の分野の商品を扱う「専門商社」があります。
専門商社に比べて総合商社のほうがビジネスの規模が大きいため、JTCの特徴に当てはまる企業が多く見られますよ。
「グローバルな仕事に携わりたい人」や、コミュニケーション能力・交渉力・問題解決能力などの「高度なビジネススキルを磨きたい人」におすすめの業界です。
商社の全体像や企業ランキングはこちらの記事で解説しています。
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⑥小売業界のJTC企業一覧
- セブン&アイ・ホールディングス
- イオン
- ニトリ
- ヤマダホールディングス
- ファーストリテイリング(ユニクロやGUを傘下に置く持株会社)
- パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテが有名)
- マツキヨココカラ&カンパニー
小売業界は消費者を対象にした事業を展開しているため、知名度の高いJTCが多く見られますね。百貨店やコンビニ、ディスカウントストア、衣料品店、ドラッグストアなど幅広い分野のお店が小売業界に含まれます。
小売業界に向いているのは、「販売職に興味がある人」や「人と接するのが好きな人」です。なかには、アルバイトの業務に近い職種も見られるため、学生時代の経験とスキルを活かしやすい業界ですよ。
そのほか、小売業界で働くメリットはこちらの記事を確認してください。
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⑦サービス業界のJTC企業一覧
- リクルートホールディングス
- ベネッセホールディングス
- サイバーエージェント
- オリエンタルランド
- ゼンショーホールディングス(すき屋、ココス、はま寿司などの運営会社)
- すかいらーくホールディングス(ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどの運営会社)
就活支援サービスや飲食サービス、生活関連サービスなど、目に見えない価値を提供する業種全般をサービス業界と呼びます。豊富な業種があるため、JTCのなかでも就職先の選択肢が多いところが魅力的ですね。
サービス業界に向いているのは、「相手のことを考えて動ける想像力がある人」や「仕事を通じて人に喜びを与えたい人」です。実店舗や施設が職場になるケースが多いため、お客さんの喜ぶ姿を間近で見たり、直接感謝されたりすることがやりがいになります。
サービス業界の最新動向はこちらの記事をチェックしてください。
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さらに理解を深めよう! JTCに就職する6つのメリット
「企業体質が古い」「非効率な業務が多い」といったネガティブなイメージを持たれることもあるJTCですが、それを補って上回るほどの魅力も数多く存在します。
たとえば、財政的に余裕がある企業が多いため安定性を得やすい点が挙げられます。働くうえではとても大きな魅力ですよね。
就職するメリットを整理し、自分が仕事に求めるものや実現したいことと、JTCの特徴が一致するかを確認しましょう。
①スケールの大きい仕事に携われる
スケールの大きい仕事に携われるのがJTCのメリットの1つです。
大規模な事業を展開するには、長年にわたって蓄積されたノウハウと、投資し続けられるだけの資金力が必要になります。歴史が長いJTCはそうしたノウハウと資金力を備えているため、長期的な視点での事業展開が可能ですよ。
たとえば商社業界は、国内と外国の企業の間でおこなう「貿易取引」や、外国の企業同士でおこなう「第三国間取引」を仲介しています。
キャリアアドバイザー
業界によっては、複数の国にまたがるようなスケールの大きい仕事に携われるのがJTCならではの魅力です。
商社業界のなかでも特にスケールの大きな仕事に携われる7大商社の特徴についてはこちらの記事で解説しています。
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②教育制度が整った環境で成長できる
資金力に余裕があるJTCは教育制度に十分なお金をかけられるため、整備された環境で成長できます。
たとえば、大手メーカーのサントリーホールディングスは、内定式後から実施する入社前研修に力を入れています。研修の内容は、飲料・酒類の基礎知識を身に付けるための通信教育や、パソコン課題などです。
あらかじめ基本的な知識を身に付けておくことで、業務にスムーズに適応しやすくなるメリットがあります。
キャリアアドバイザー
内定承諾から入社までの時間を有効活用したい人や、いち早く活躍したい人は、入社前研修にも着目して企業研究を進めてみてくださいね。
③幅広い人脈が得られる
JTCには多様な部署と職種があるため、同じ企業のなかだけでも幅広い人脈を築けます。ビジネスの規模によっては他社と協力するケースも多く、いろいろな立場の人と一緒に仕事できるのがメリットです。
また、JTCは従業員数が多いため、定期的に部署や職種を変更する「ジョブローテーション」にも適しています。さまざまな業務を経験すれば、多角的な視点とスキルを身に付けられますよ。
キャリアアドバイザー
またJTCは人気の高さから選考難易度も高い傾向にあります。そうした関門を突破してきた優秀な人材と一緒に働けるのは、成長しやすい環境ともいえますね。
④安定した収入を得られる
経営基盤が整っているおかげで、安定した収入を得られるのもJTCに就職するメリットです。
厚生労働省が発表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模別の賃金の平均は大企業が約346万円、中企業が約311万円、小企業が294万円となっています※。
賃金は業種や年齢によっても変動しますが、大企業と中小企業では数十万円単位の差があるのが実態です。
キャリアアドバイザー
業績が安定していることで、ボーナス有りの企業も多い傾向にあります。なかには個人の業績と企業の業績を連動させてボーナスを支給する業績連動型制度をとり入れている企業も見られ、経営が順調なときにはより大きなボーナスを見込めますよ。
※常用労働者1,000人以上を「大企業」、100~999人を「中企業」、10~99人を「小企業」と区分。
⑤働きやすい環境が整っている
設備や制度の整備に十分なお金をかけられるため、JTCには働きやすい環境が整った企業が多く見られます。
何をもって働きやすい職場と捉えるかは人それぞれですが、一般的に次のような要素が働きやすさに影響しやすく、これらの点にも力を入れているケースがJTCには多いですよ。
- 安定した給与
- 福利厚生の充実度
- 適切な研修、教育制度
- 快適なオフィス環境
- 立地の良さ
キャリアアドバイザー
働きやすさは、仕事のやりがいやモチベーションにも大きく影響します。多様なJTCのなかで自分にあう企業を見つけるため、重視するポイントを明確にしておきましょう。
⑥福利厚生が充実している
福利厚生が充実している場合が多いのも、JTCに就職するメリットの1つですね。社会保険や住宅補助、育児・介護支援などの基本的なものに加え、ユニークな制度を取り入れている企業も見られますよ。
たとえば大手IT企業のサイバーエージェントには、「macalonパッケージ」という女性活躍促進制度があります。これは、休暇制度や認可外保育園補助などの複数の制度をパッケージ化したものです。
なかには「卵子凍結にかかる費用の補助」のような珍しいものもあり、時代の変化にあわせた制度が適宜追加されていく形式が特徴です。
福利厚生は働きやすさを見極めるための大切な要素ですが、どんな制度が役に立つかは人によって異なります。
キャリアアドバイザー
自分の生活スタイルや将来設計と照らし合わせながら、あるとうれしい福利厚生を考えてみてくださいね。
福利厚生のおもな内容はこちらの記事で解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
働きやすい環境や福利厚生の充実など、JTCは日本企業の労働環境の改善をリードする存在とも言える側面があります。JTCに身を置くことで、社会の変化に影響を与える企業の一員として働けることに対して、誇りとやりがいを感じる人もいるでしょう。
また、JTCが日本企業の労働環境の改善をリードしているということは、会社をあげて常に先進的な取り組みをおこなっているとも言えます。こうした社風のある企業で働くことで、自分自身の成長にもつながるでしょう。
実際に、JTCのなかには労働環境の改善のために有志の社員を集めてプロジェクトを発足させるなど、社員を巻き込んで会社をより良くするための取り組みに積極的な企業もあります。ただJTCに身を置くだけでなく、労働環境の改善に自ら積極的に取り組めるチャンスもあるかもしれません。
ミスマッチを起こさないために! JTCに就職するデメリットも押さえよう
JTCの特徴を正しく理解しないまま就職すると、「入社前のイメージと違った」「自分にJTCは合っていなかった」といったミスマッチが起こりやすくなってしまいますよ。
JTCだからこそ気をつけたいポイントがあるので、メリットだけでなくデメリットにもしっかりと目を向けるようにしてくださいね。特に押さえておきたい3つのデメリットを確認しておきましょう。
キャリアアドバイザー
もちろんすべての企業に当てはまるわけではありませんが、傾向の一つとして参考にしてくださいね。
上下関係が厳しく愛社精神を求められやすい
一概にはいえないものの、長い歴史があるJTCほど上下関係が厳しく、愛社精神を求められやすい点に注意しましょう。
JTCには、年功序列の風土が色濃く残っている企業が多く見られます。年功序列の企業では年齢や勤続年数が重視される傾向にあるため、上司に対して若手が発言しづらい可能性もあります。
企業の体質や仕事の進め方に疑問を感じても、企業規模の大きさなどからなかなか聞き入れてもらえないことも考えられます。
キャリアアドバイザー
若いうちから積極的にチャレンジしていきたい人や、発言しやすい環境で働きたい人は、よく考えてからJTCに就職するようにしてくださいね。
望んでいる仕事ができない可能性がある
JTCでは部署や職種が細分化されているため、従業員一人ひとりが担当する業務の範囲が狭い傾向にあります。特に大企業では裁量権を得づらく、望んでいる仕事ができない可能性がある点に注意が必要です。
また、総合職として就職した場合には、配属先の部署は基本的に自分では決められません。予定人数や適性に基づいて配属先が決められるため、自分の希望が通らず、意図しない部署で働くことになる場合もありますよ。
キャリアアドバイザー
やりたい仕事が明確な人は、ジョブローテーション制度がない中小企業やベンチャー企業も視野に入れてみましょう。
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ルーティン的な仕事になりがちでマンネリ化しやすい
JTCは従業員数が多いため、一人ひとりに役割を持たせられるように仕事が細分化されています。明確な業務フローやルールに基づいて働くことが求められるため、ルーティンワークが中心になりがちな点も押さえておきましょう。
単純作業にやりがいや楽しさを見出せる人であれば問題ありませんが、そうでない人にとって苦になる場合があります。マンネリ化に嫌気が差す可能性もあるため、常に新鮮さを感じられるような仕事に就きたい人は注意しましょう。
キャリアアドバイザー
JTCはどちらかというと、変化を求める人よりも、安定性を重視する人に向いていますよ。
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
JTCのなかには、時代の変遷とともに社風やカルチャーを変化させる企業もあり、そういった企業は従来のJTCのデメリットが当てはまらないこともあります。たとえば一昔前のJTCの多くは年功序列でしたが、近頃は個人の業績や努力を評価しやすい環境を作ったり、個人に裁量を多く持たせる企業も増えてきました。
「人生100年時代」と言われ、転職が当たり前になってきた現在、時代に合わせてカルチャーを変化させないと社員の定着率に影響します。社員が望むキャリアを自社で積めるよう制度やカルチャーを変えていくことで、転職せずに長く働いてくれる社員も増えていくのです。
とはいえ外資系の企業やベンチャー企業と比較すると、スピード感や結果主義的な側面をもつ企業が少ないのは事実です。ただ、これまでそうだったからこれからもそう、というわけではなく、企業側にも変化が訪れ始めていることは押さえておきましょう。
YES・NOで適性診断! JTCが向いているかを見極める4つの質問
- 「与えられた1つの仕事をやり続けられる?」
- 「先を見越して計画的に物事を進めることができる?」
- 「どんな仕事もバランス良くこなす自信がある?」
- 「変化の激しい環境よりも安定して働きたい派?」
就活生
うーん、JTCに憧れはあるのですが、自分が向いているかどうかはわかりません。
キャリアアドバイザー
確かに、JTCに向いているのかは悩みますよね。では、適性を見極めるための質問を4つするので、YES・NOで答えを考えながら、自分がJTCで活躍できそうかイメージしてみましょう。
JTCには、「ルーティン的な仕事になりがち」「働き方に変化が少ない」といった特徴があります。こうした特徴をメリットと感じるか、それともデメリットに感じるかが適性を見極める判断基準になりますよ。
質問①「与えられた一つの仕事をやり続けられる?」
業務フローやルールが明確なJTCでは、どうしても日々の業務がルーティンワークになりがちです。人によっては苦に感じる場合があるため、与えられた一つの仕事をやり続けられるかを考えておきましょう。
やり続ける自信がないのであれば、中小企業も含め、就職先を改めて検討してみるのがおすすめです。中小企業でもルーティンワークがまったくないわけではありませんが、大企業のJTCに比べて従業員数が少ないため、個人の裁量が大きい傾向にあります。
キャリアアドバイザー
スピード感のある仕事に携わりたい人や、日々の業務に刺激を感じながら働きたい人は、JTCよりも中小企業のほうが向いている可能性がありますよ。
質問②「先を見越して計画的に物事を進めることができる?」
計画性は、仕事が細分化されているJTCに欠かせない能力です。行き当たりばったりではなく、先を見越して計画的に物事を進められるかを自問自答してみましょう。
JTCは知名度の高い企業が多いため、常に世間から大きな注目を浴びることになります。問題を起こして企業イメージが悪くなれば、売上に多大な影響を及ぼしてしまうため、保守的な傾向が強いのがJTCの特徴です。
キャリアアドバイザー
チャレンジすることにやりがいを感じる人や、行動力を活かして活躍したい人は、JTCの風土に合わない可能性があります。
質問③「どんな仕事もバランス良くこなす自信がある?」
JTCは多様な事業を手がけているため、配属先によっては望んでいる仕事に携われないかもしれません。好きではない仕事や苦手な仕事を割り当てられたときでも、バランス良くこなす自信があるかを考えてみましょう。
もしも自信がないようなら、規模の小さな企業や、歴史の浅いスタートアップ企業に就職するのも一つの手です。こうした中小企業は大企業ほどの資金力はないものの、特定分野の技術を磨くことに力を注いでいます。
キャリアアドバイザー
やりたい仕事が明確な場合や、強みといえる専門スキルがある場合に、就職先の有力な候補になりますよ。
質問④「変化の激しい環境よりも安定して働きたい派?」
JTCでは働き方の変化が少ない傾向にあるため、変化と安定性のどちらを重視するかを考えてみましょう。
もちろん企業によってはさまざまな仕事に携わられることもありますが、JTCと呼ばれるほどの大企業となると、若手のうちはルーティン的な仕事を任され、まずは基礎固めに注力させられるのがほとんどです。
最初から多様な仕事を任せてもらったり、いち早く現場に身を置いて力を付けたい場合は、ベンチャー企業など変化の激しい環境に身を置くのも一つの選択肢です。
また、IT・ソフトウェア業界に代表されるように、JTCのなかにも比較的変化の激しい業界があります。安定性と変化の両方をバランスよく重視したい人は、各業界の特徴にも着目してみましょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
JTCと中小企業の違いはほかにもあります。たとえばキャリアステップですが、JTCはある程度築き上げるキャリアが定まっているため、長期的なキャリアを計画しやすいです。社内の研修制度も充実しているため、専門性を高める機会もあります。
一方中小企業では、JTCほどキャリアステップが明確に定まっていません。また個人の業績や努力がそのまま評価に反映されることも多く、仕事の成績が良ければ若手のうちから役職についたり、自分の希望でさまざまな業務を経験できる傾向にあります。その分、自分でキャリアを切り開く積極性が必要になりますよ。
またJTCは社会的影響力が大きく、ブランド力が強い傾向にあります。たとえば営業職の場合は、取引先からの信頼が高く仕事がしやすいといったメリットがありますよ。一方、中小企業の社会的影響力はJTCと比べると限定的ですが、裏を返せばブランド力も強化する余地が大きいため、自分の貢献が企業の成長に直結しやりがいを感じやすいでしょう。
JTCと中小企業でどちらが優れているというわけではなく、自分自身のキャリアの将来像や価値観がどちらに適しているか考えることが重要です。
狭き門を突破するには? JTCへの就活を成功させる5つのコツ
JTCは学生からの人気が集まりやすいため、就職のハードルが高い傾向にあります。また、中小企業に比べて選考フローが長いのもJTCの特徴です。場合によっては3回以上の面接を実施する企業も見られるため、入念な準備を心がけましょう。
何から取りかかればいいのかわからない人は、以下のポイントを参考にしながら準備を進めてみてください。
キャリアアドバイザー
いきなり志望動機や自己PRを考えるのは難しいので、まずは志望先への理解を深めることが大切ですよ。
①インターンシップに参加して企業や業務への理解を深める
興味のある業界や企業が見つかったら、ぜひインターンシップ(インターン)に参加してみましょう。最近では大企業ほどインターンを重視する傾向が高まっており、本気でJTCを目指すなら、インターンへの応募は必須といえます。
インターネットや周りの人から得た情報と、自分の目で実際に見た情報では感じ方が異なりますよ。
また、インターンの経験は面接でのアピール材料にもなります。実際に業務を経験してみて、「こんなところが自分にあうと思いました」「〇〇の業務で強みを生かせます」などとアピールすると、入社後の活躍を企業にイメージしてもらえます。
キャリアアドバイザー
職場の雰囲気や業務内容など、細かな点をインターンでチェックすることで、自分とJTCの相性を見極められますよ。
インターンの目的や充実させるコツはこちらの記事で解説しています。
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②企業でどう成長したいか具体的なビジョンを持つ
現時点でのスキルや経験も大切な要素ですが、新卒採用では「将来性」がより重視されています。入社後に成長していける人材だと評価してもらえるよう、企業でどう成長したいか、具体的なビジョンを持っておくことが肝心です。
キャリアビジョンを描くために欠かせないのが自己分析です。過去の経験を振り返りながら、成功体験やモチベーションの源を洗い出し、入社後にやりたいことを考えてみましょう。
また、キャリアビジョンは企業の方向性と一致させる必要があります。「なりたい自分」「やりたいこと」が明確に描けていても、それが志望先の企業の仕事とマッチしていないと実現が難しいですよね。
キャリアアドバイザー
事前に業界・企業研究をおこない、企業の方向性に沿ったキャリアビジョンを描くように意識してみてください。
キャリアビジョンの考え方はこちらの記事で解説しています。
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就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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③自分の強みを企業でどう活かせるのか深掘りして話せるようにする
「自分の強みである〇〇を活かして企業に貢献していきたいです」と伝えるのも悪くはありませんが、それだけではどんな形で貢献できるのかが読み取れません。
面接の受け答えでは具体性が求められるため、「どんな場面」「どんな業務」で強みを活かせるのか話せるように準備しましょう。
たとえば下記のように、
就活生
細部まで手を抜かない几帳面さは、正確な仕事ぶりが求められる経理部で特に発揮できると思います
と具体的に伝えると、活躍する姿がイメージしやすいですよね。実際に経理部に配属されるとは限りませんが、特定の部署や業務を例に挙げると、入社意欲と強みのアピールにつながりますよ。
強みの見つけ方はこちらの記事を参考にしてください。
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④選択肢を絞り込みすぎず幅広く応募する
特定の企業に絞って応募すると効率的に準備できるメリットがありますが、いい返事をもらえなかった場合に就活が長引くリスクがあります。
またそもそも競争率が非常に高いJTCは、一点集中で内定を狙うのはリスキーな選択です。就活を成功させるには、選択肢を絞り込みすぎず、幅広く応募するのがおすすめですよ。
なかには、「自分はやりたいことが明確だから、ほかの業界や企業に応募する必要はない」と考える人もいるかもしれませんね。ですが、選考が進むにつれて興味関心が変化していくことも十分に考えられます。
途中でやりたいことが変わってしまっても、内定が1社だけではほかの選択肢を検討できなくなってしまうことに注意が必要です。
キャリアアドバイザー
やりたいことがすでに明確な人も、そうでない人も、幅広い道を検討できるように視野を広げて応募しましょう。
⑤JTCだからこそ聞かれやすい頻出質問対策を徹底する
就活を成功させるには面接対策が欠かせません。特に聞かれやすい頻出質問への対策を徹底し、スムーズに受け答えできるようにしておきましょう。
大企業のJTCでは、3回以上の面接が実施されるケースが多く見られます。一次面接・二次面接と最終面接では質問内容が異なるため、段階別の対策が必要ですよ。以下の頻出質問を参考に、回答を考えてみましょう。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 長所、短所
- キャリアプラン
- 他社の選考状況
- 逆質問
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 同業他社ではなく志望企業を選んだ理由
- 志望企業に対する印象
- 入社後に実現したいこと
- 逆質問
いずれの面接でも必ずといっていいほど聞かれるのが、「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」の3つです。面接の段階が進むにつれ、より踏み込んだ内容が求められるため、深掘り質問を想定しながら回答を考えましょう。
面接の質問対策はこちらの記事を参考にしてください。
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思い詰めてしまう前に! JTC企業を目指す際の注意点
就活生
JTCを希望しているので、対策を頑張ろうと思います!
キャリアアドバイザー
良いですね。ただ、JTC以外は考えていないのですか?
就活生
JTC以外には興味がないですね。
キャリアアドバイザー
気持ちはわかりますが、選択肢は広く持っておくことをおすすめします。理由について解説しますね。
深く考えずに勢いで進めてしまうと、どこからも内定をもらえず就活が長引く恐れがあります。JTCを目指す際に、どんなことに注意すべきなのかを正しく理解しておきましょう。
特に、「本命のJTC以外の企業は受けなくていい」「JTCならどこでもいい」といった考えで就活に臨むのは危険です。本命の企業に落ちてしまう可能性も十分に考えられるため、いろいろな可能性を想定しながら慎重に準備を進めましょう。
競争率が高いため保険をかけながら進める
JTCには知名度が高い企業が多いため、選考の競争率も高い傾向にあります。万が一第一志望に落ちてしまった場合に備え、保険をかけながら就活を進めましょう。具体的な方法としては、滑り止め企業に数社応募するのがおすすめです。
- 本命の前に受ければ選考の練習になる
- 一つでも内定があれば心に余裕が生まれる
- 企業選びの視野が広がる⇒滑り止めが本命になる可能性も
- 内定がゼロになるリスクを減らせる
滑り止めは、本命に落ちてしまった場合に「入社しても良い」と思える企業を選ぶことが大切です。行きたいと思えないのに、保険をかけるためだけの目的で滑り止め企業を受けるのはやめましょう。
独自の企業文化があるため自分にマッチするか吟味する
同じ業界のJTCでも、企業によって文化が異なります。「サービス業界のJTCならどこでもいい」などと安易に選ぶのは避け、志望先が本当に自分にマッチするか吟味しましょう。
企業文化を知るには、インターンやOB・OG訪問がおすすめです。インターネット上でもある程度の情報は集められますが、実体験に基づく情報に比べると、どうしても根拠や信憑性に欠けます。
キャリアアドバイザー
インターンを通して自分の目で確かめたり、OB・OG訪問で実際に働く人から生の声を聞いたりするように心がけてくださいね。
OB・OG訪問の方法はこちらの記事にまとめています。
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JTC企業一覧についてよくある質問に回答!
就活ではどれだけ入念な準備をしても、疑問や悩みが尽きないですよね。JTCについて、よく寄せられている質問にキャリアアドバイザーが答えていくので、疑問の解消に役立ててください。
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JTCにはどんな企業がありますか?
「長い歴史がある」「世間的な知名度が高い」「ビジネスの規模が大きい」「伝統的な文化が色濃く残っている」といった企業がJTCと呼ばれます。たとえば、自動車メーカーのトヨタ自動車や本田技研工業は世界的にも知名度が高く、長い歴史と伝統がありますよね。
こうした企業がJTC、つまり「伝統的な日本の企業」に該当しますよ。業界別では、市場規模が大きい金融業界やメーカー業界、マスコミ業界でJTCが多く見られます。
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JTC企業によくある悩みや問題点について教えてください
伝統的な文化が残っている企業が多く、融通が利きづらいのが問題点です。企業によっては、「上下関係が厳しい」「望んでいる仕事ができない」といった環境に置かれる可能性がある点に注意してくださいね。
また、JTCは学生からの人気が集まりやすく、競争率が高い傾向にあります。本命の企業だけに絞るのはリスクが高いため、滑り止め企業も検討しながら広い視野で就活を進めましょう。
JTC企業一覧を参考に自分にあった環境を見極め指針を立てよう!
金融業界、IT・ソフトウェア業界、メーカー業界など、幅広い業界にJTCと呼ばれる企業が存在します。業種や事業内容によって働く環境が大きく異なるため、自分にあったJTC企業を探していきましょう。
JTCへの就活を成功させるには、業界・企業研究と自己分析が欠かせません。まずは自己分析をし、自分が仕事に何を求めているのかを明らかにしましょう。就活の軸が定まれば、志望先を選びやすくなり、入社後のミスマッチのリスクも減らせますよ。
最近、JTCという言葉を聞くのですが、大企業、といった意味で合っていますか?