目次
- 就活解禁までに8つの準備をしてスムーズなスタートを切ろう!
- まず理解しよう! 「就活解禁」の意味や前提
- 企業が採用に関する広報活動を始める日
- 就活解禁=選考開始ではない
- 多くの企業が大学3年時の3月1日に就活を解禁する
- 就活解禁のタイミングは企業による! 企業別の採用スケジュール
- ①経団連に加盟している企業
- ②経団連に加盟していない企業
- ③一部のマスコミ系企業
- ④外資系企業
- 入念に準備しよう! 就活解禁までにやっておきたい8つの準備
- ①自己分析:就活の軸を決める
- ②業界・企業研究:志望企業を定める
- ③情報収集:就活に関する情報を幅広く収集する
- ④インターン参加:企業への理解を深める
- ⑤OB・OG訪問:就活に役立つ情報を得る
- ⑥Webテスト対策:Webテストの出題形式に慣れる
- ⑦選考書類作成:履歴書やESを用意する
- ⑧面接対策:頻出質問に対応できるようにする
- 就活解禁したらどうする? 当日のやることリスト
- 志望企業へのプレエントリー|気になる企業に幅広くエントリーする
- ES提出|志望企業に合わせた内容にできているかチェックする
- 説明会の予約|就活解禁に合わせて早めに予約する
- 就活解禁前・当日で注意しておきたいポイント
- 就活解禁前:準備に気合を入れすぎて失速しないようにする
- 就活解禁当日:説明会に応募する企業数はスケジュール管理できる程度におさめる
- 就活解禁についてよくある質問に回答!
- 就活解禁に向けて8つの準備を固めて内定獲得へ着実に駒を進めよう!
就活解禁までに8つの準備をしてスムーズなスタートを切ろう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「就活解禁とはなんですか?」
「就活解禁に向けて何をすれば良いですか?」
といった質問をよく受けます。就活解禁は企業が採用活動に関する情報を公表する日とされていますが、すべての企業が当てはまるわけではないので、まずは前提を理解することが大切です。また就活解禁後スムーズにスタートを切るには、その前の準備が重要ですよ。
この記事では、就活解禁に関する前提知識や進めておきたい前準備について解説します。就活解禁に向けてできることを着実に進め、就活をスムーズに進めましょう。
まず理解しよう! 「就活解禁」の意味や前提
就活生
キャリアアドバイザー
就活解禁は、企業が採用に関する広報活動を始める日を指します。ただすべての企業が当てはまるわけではないので、その点には注意が必要ですね。
就活生
何だかわかりにくいですね……。もう少し詳しく教えていただきたいです。
キャリアアドバイザー
では、就活解禁の意味とその前提についてここから解説していきます。
就活の滑り出しを順調なものにするには、事前準備が欠かせません。このとき「いつまでに準備をする」という期限の基準になるのが、就活解禁のタイミングです。まずは就活解禁について詳しく解説していくので、正しい意味や前提を理解することから始めましょう。
企業が採用に関する広報活動を始める日
就活解禁とは、一般的に企業が新卒採用に関する広報活動を始める日とされています。早期選考のプレエントリー、説明会や選考会をこのタイミングで始める企業が多いですよ。
多くの企業は早い段階で優秀な学生を確保しておきたいと考えているため、決まりがなければ選考活動がどんどん早期化していってしまう可能性があります。選考活動の開始時期が極端に前倒しにならないよう、就活解禁日が決められているのです。
キャリアアドバイザー
ただし、就活解禁日が法律で定められているわけではありません。特に近年は採用活動の早期化も進んでおり、就活解禁前に採用活動を始める企業や、内定を出す企業もありますよ。
就活解禁=選考開始ではない
就活解禁日は企業の選考がスタートする日と勘違いされやすいですが、そうではありません。就活解禁日はあくまで新卒採用に関する広報活動が始まる日であり、選考開始はもっと先の日程である企業も多いですよ。
もちろん就活解禁日と同時に選考を開始する企業や、それよりももっと早い段階で選考活動を始める企業もあります。あなたが志望する企業の選考活動がどのようなスケジュールで進むのかは事前にしっかりと確認しておきましょう。
キャリアアドバイザー
就活に向けたスケジュールを立てる際には、志望企業の選考開始日に照準を合わせるのがおすすめです。いつ頃選考が始まるのか、欠かさずにチェックしておいてくださいね。
多くの企業が大学3年時の3月1日に就活を解禁する
内閣より発表されている「就職・採用活動に関する要請」では、3月1日より広報活動を開始するよう各企業へ向けた要請が出ています。特に国内の主要企業などで構成された団体である経団連に加盟している企業に言えることですが、現時点では多くの企業が大学3年時の3月1日を就活解禁日としています。
ただしこの内閣からの要請は義務ではなく、そのうえ近年の少子高齢化の影響もあり多くの企業は早いうちに優秀な人材を確保するため早期に動き出しています。この先も現在と同様なスケジュールのまま採用活動がおこなわれるとは限りません。今後はより柔軟な採用スケジュールを設定する企業が増える可能性が高いことは覚えておきましょう。
キャリアアドバイザー
近年は就活の早期化が進んでいるため、3月1日に照準を合わせて準備をしていると遅れを取ってしまう可能性もあります。志望企業の採用スケジュールを確認しながら、計画的に進めることが大切です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
就活の早期化が進んでいる影響もあり、就活解禁日より前に選考を受ける学生も年々増えています。なかにはインターンシップ経由の早期選考や特別選考ルートなどを経て、就活解禁前の時点で内定を獲得する人もいるほどに就活の早期化は進んでいますよ。
上記のように周りの人が就活解禁前に選考を受けていたり、早期内定を獲得したという話を聞くと「自分だけ遅れているのではないか」と不安になる人もいると思います。ただ、大規模な合同説明会といった各種イベントの開催など、就活が本格化するのは解禁日以降となるため焦る必要はありません。
大切なのは、まず就活全体のスケジュールや進め方をしっかりと把握することです。そのうえで自分に合った計画を立て、スケジュールに沿って就活を進めることができれば、内定獲得に向かって前進していくことができますよ。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
就活解禁のタイミングは企業による! 企業別の採用スケジュール
就活生
就活解禁日は設定されているものの、すべての企業が当てはまるわけではないのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。企業ごとに採用スケジュールは異なるので、しっかり確認しておきましょう。
就活生
採用スケジュールを確認してみたんですが、外資系は早い傾向にあるような気がします……。
キャリアアドバイザー
実はそうなのです。ほかにも一部のマスコミ系企業や、中小企業も採用スケジュールが早い場合がありますよ。この先で詳しく解説していきます。
就活解禁のタイミングは企業によって異なりますが、すべての企業がバラバラなわけではなく、業界によって早い企業と遅い企業があったり、経団連に加盟しているかどうかでも変わります。
傾向をつかんでおくことで就活スケジュールが見通しやすくなるので、この先の内容もしっかりと確認しておきましょう。
- 経団連に加盟している企業:3月1日の就活解禁日に合わせてスタートする傾向がある
- 経団連に加盟していない企業:就活解禁日よりも前倒しでスタートする傾向がある
- 一部のマスコミ系企業:就活解禁日よりも前倒し手でスタートする傾向がある
- 外資系企業:日本の選考スケジュールとは異なり就活解禁日と関係なく通常よりも早めにスタートする傾向がある
①経団連に加盟している企業
経団連とは、「日本経済団体連合会」の略称です。日本の経済を活性化することを目的に活動しており、国内の大企業の多くは経団連に加盟しています。
経団連では「採用選考に関する指針」という採用に関する指針や基準を発表しており、経団連に加盟する企業はこの指針に従って3月1日の就活解禁日に合わせて選考活動を開始しますよ。
キャリアアドバイザー
就活解禁日のほかにも、内定を出す時期なども経団連で定められています。志望企業のなかに経団連に加盟しているところがあれば、経団連が発表するスケジュールを参考にしましょう。
②経団連に加盟していない企業
経団連に加盟していない企業の場合は、就活解禁日よりも前倒しで採用を始める傾向にあります。早いうちに優秀な学生を確保するためにも、早期選考を実施する企業が多いことを覚えておきましょう。
また経団連に加盟する企業には日本を代表する大手企業が多い傾向にありますが、なかには大手企業であっても経団連に加盟していないところもあるので注意が必要ですよ。
③一部のマスコミ系企業
特に大手のマスコミ系企業に言えることですが、通常よりも選考スケジュールが前倒しとなっている場合があります。3年生の6月にはインターンが始まり、11月頃には採用活動が始まるところも多いため、早めにスケジュールを組む必要がありますよ。
理由はさまざまですが、マスコミ業界では古くから大手企業の採用活動が終わった後に地方企業の採用が始まるという流れが定着しており、地方企業の選考スケジュールに影響を及ぼさないためにも一部の大手企業が早期に選考を開始する傾向にあるのです。
キャリアアドバイザー
ほかにもマスコミ業界は毎年志望する学生が多く、一方で採用枠が少ない場合が多いため、選考活動に大きな遅れが出ないよう早いうちに選考を開始するという背景もあります。
マスコミ業界に関する知識や選考に関しては、こちらの記事で解説しています。マスコミ業界での就職を目指している人は参考にしてくださいね。
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④外資系企業
外資系企業は海外企業の選考スケジュールに則り選考活動をおこなう企業が多いため、日本の一般的な企業の選考スケジュールとは異なる場合が多いですよ。早い場合は3年生のうちに内定が決定することもあるため、スケジュールを組む際には注意が必要です。
また企業によってはサマーインターンの時点で実質的に採用が決まる場合もあります。その点もふまえて就活に臨みましょう。
選考スケジュールのほかにも、外資系企業の就活では通常とは異なる点が多くあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、就活を進める際に参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
就活の早期化や通年採用などの影響で、上記のような企業のほかにも特殊な採用スケジュールを組む企業は増えています。もし志望先企業が早めに選考をスタートすることを把握していなければ、最悪の場合選考を受けることさえできません。
このような事態を防ぐためにも、志望企業の選考スケジュールはいち早くリサーチしておきましょう。おすすめなのはインターンシップに参加し、企業担当者から直接今後の選考スケジュールを聞くことです。最新かつ正確な情報であるほか、場合によってはインターン経由の早期選考情報などが得られるケースもあります。
また、過去の選考情報を掲載している就活サイトを活用すれば、各企業の全体的な選考スケジュールを把握できます。ただ、あくまで過去の情報であり、最新でない点は注意が必要です。少し手間はかかりますが、企業SNSや採用ページで最新の採用情報を逐一チェックするのも有効な手段になりますよ。
入念に準備しよう! 就活解禁までにやっておきたい8つの準備
就活生
企業によってこんなに採用スケジュールに差があるんですね! ということは、早いうちにやるべきことを把握して就活を進めないといけませんね……。
キャリアアドバイザー
そうですね。就活解禁までにしておきたい準備は、大きく分けて8つあります。
就活生
そんなにあるんですか? 準備が間に合うか不安になってきました……。
キャリアアドバイザー
ポイントを押さえ、スケジュールを立てながら進めれば問題ありませんよ。ここからは、就活解禁までにやっておきたい準備について解説します。
就活解禁日や企業の選考開始日に合わせてスムーズなスタートを切るには、あらかじめやっておきたい準備を把握して着実に進めていくことが大切です。ここからは、就活解禁日に向けた8つの準備を解説していきます。解禁日までに進め、解禁後スムーズに就活を開始できるようにしておきましょう。
①自己分析:就活の軸を決める
就活を進めるうえで何よりも重要なのは、自己分析です。まずは自己分析を徹底して、就活の軸を決めましょう。仕事をするうえで何を大切にするのか、どのような環境でどのように働きたいのかを明確にしてくださいね。
- 仕事をするうえで重視するものを書き出す
- 書き出したものに優先順位をつける
- どのような業界・企業でなら実現できるか条件を明確にする
就活の軸を明確にすることで、「なぜその企業でなければダメなのか」を言葉にしやすくなります。志望動機に説得力が生まれ企業側に熱意や意欲をアピールできるので、自己分析は徹底しましょう。
キャリアアドバイザー
自己分析は時間をかけて取り組むのがおすすめです。就活を始めて最初の1カ月間は集中して取り組むほか、定期的に自分の希望や価値観を見つめ直す時間を作りましょう。
詳しい自己分析の方法はこちらの記事で解説しているので、参考にしながら就活の軸を決めてくださいね。
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②業界・企業研究:志望企業を定める
自己分析をして就活の軸が定まったら、次はそれに沿って業界・企業分析をしてどのような環境であればあなたの希望を満たせるのかを見極めましょう。
- 企業のホームページをくまなく読み込む
- 公式SNSから情報収集をする
- 就職エージェントに相談する
業界・企業分析をするうえで重要なのは、初めから選択肢を狭めすぎず幅広い職種を見ることです。これまで知らなかった職種に関する知識が身に付き、希望に合った企業が見つかりやすくなりますよ。たとえば気になる職種があるなら、その職種と密接にかかわっている職種も見てみましょう。
キャリアアドバイザー
最初の業界・企業分析にも、1カ月ほど時間をかける気持ちでスケジュールを組みましょう。また就活を進めているうちに興味の幅が広がることもあるため、その都度必要になることを忘れないでくださいね。
業界研究を進めるうえでは、コツやポイントを意識することが大切です。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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③情報収集:就活に関する情報を幅広く収集する
就活を進めるうえでは、就活に関する情報収集をすることが大切です。たとえば各業界の選考の動きといった就活トレンドや、選考対策をするうえでのコツ・必要なことなどは事前に把握しておくのがおすすめですよ。
- 大学のキャリアセンターに聞く
- 先輩から情報をもらう
- 会社の口コミサイトを見る
- 就職エージェントに相談する
就活トレンドや選考対策をするうえでやっておかなければならないことを把握しておくことで、就活解禁までの準備をスムーズかつ計画的に進めることができます。就活に関するアドバイスをもらう気持ちで、入念に情報収集をしておきましょう。
キャリアアドバイザー
就活スケジュールに情報収集の期間を組み込むなら、おおよそ1〜2週間程度を目安に設定するのがおすすめです。情報収集は就活を進めるなかで並行して進められるので、大幅に時間を割く必要はありません。
④インターン参加:企業への理解を深める
志望企業の実際の仕事現場や職場の雰囲気は、実際に見てみなければわかりません。それを確かめるのにおすすめなのが、インターンへの参加です。どのような仕事をしているのか、そこで働いている人がどのような雰囲気なのかがわかるので、積極的に参加しましょう。
- 長期インターン:1~3カ月間程度。実務経験を詰むことができる
- 短期インターン:2日~1週間程度。企業について理解を深められる
- 業務体験:開催日程は企業によってさまざま。実務体験ができる
- グループディスカッション(GD):半日~1日での開催が多い。企業によっては選考に直結する
インターンに参加する際には、知りたいことや学びたいことをあらかじめ整理して臨むことが大切です。受け身でなく目的意識を持って参加することで、実りの多い時間にすることができますよ。
キャリアアドバイザー
インターンは参加する形式によってどれくらいの期間を費やすかが変わります。インターンの形式について柔軟にスケジュールを立ててくださいね。
インターンに参加する際のポイントはこちらの記事で詳しく解説しているので、参加予定の人は事前にチェックしておいてくださいね。
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長期インターンに参加する予定の人は、事前にこちらの記事を確認して準備を進めましょう。
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キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
インターンシップの主目的は就業体験を通じて業界や企業、仕事について理解を深めることですが、近年の就活では売り手市場で学生の確保が難しいこともあり、インターンを早期選考につなげる企業も増えています。
特に海外企業の選考スケジュールで進める外資系企業や、経団連に加盟していないベンチャー企業ではインターンを早期選考につなげる傾向がありますよ。なかには就活解禁日の時点で採用予定数を充足し、採用活動を終えているケースさえあります。
もちろん多くの企業は就活解禁日以降に選考をスタートさせますが、より多くの選択肢のなかから自分に合った企業を見つけるためには、インターン参加を含め早めに就活の準備を始めておくことが重要ですよ。
⑤OB・OG訪問:就活に役立つ情報を得る
時間に余裕がある場合は、積極的にOB・OG訪問も活用してみましょう。実際にその企業で働いている人から内部事情を聞けたり、どのような人材が求められているのかといった選考に役立つ情報が得られることもあります。
- 訪問先を決める
- 依頼のメールを送る
- 日程を調整する
OB・OG訪問先を見つけるには、大学のキャリアセンターに問い合わせたりOB・OG訪問専用のアプリを使うのもおすすめですよ。
- Matcher:App Store / Google Play
- OBトーク:App Store / Google Play
キャリアアドバイザー
OB・OG訪問はほとんどの場合1日で終わります。就活の合間に予定を入れることができるので、積極的に参加しましょう。
OB・OG訪問については、こちらの記事で詳しく解説しています。依頼方法や訪問に際し意識しておきたいポイントもわかるので、訪問予定の人は事前に確認しておきましょう。
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⑥Webテスト対策:Webテストの出題形式に慣れる
就活解禁日が近づいてきたら、Webテスト対策も始めましょう。Webテストはすべての企業が実施しているわけではありませんが、多くの企業が選考段階に取り入れています。
また企業によってどのWebテストが実施されるか異なるので、あなたの志望する企業は実施するのかを確認し、必要があればしっかり対策しておきましょう。
Webテストは、出題形式が独特なものが多くあります。事前に問題集を解いたり模試をして慣れておくことが大切ですよ。
キャリアアドバイザー
Webテスト対策に割く期間は得意、不得意によっても変わりますが、しっかり力を入れて対策するなら、おおよそ1カ月程度確保しておくと余裕をもって進められますよ。
Webテストの対策法については、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしながら対策を進めてください。
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Webテスティングの対策は、出題される問題形式を把握し、問題を繰り返し解くことが大切です。今回は企業がWebテスティングを実施する意図を知るとともに、主要なWebテストについて解説していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、Webテスティングで落ちる原因や突破するための対策も紹介しているので、Webテスティングに自信がない人はチェックしてみてください。
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SPI3の対策法をこちらの記事で解説しているので、志望企業がSPIを実施している場合は参考にしてくださいね。
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SPI3完全攻略|高得点を取るための対策方法を例題付きで解説
SPI3は早めに具体的な対策をすることで高得点が狙え、選考を有利に進めることができますよ! この記事ではSPI3の具体的な対策法、高得点を取るための勉強法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 問題例17選も参考に出題パターンを押さえましょう。
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⑦選考書類作成:履歴書やESを用意する
就活解禁日が近づいてきたら、履歴書やエントリーシート(ES)といった選考書類の作成も始めましょう。書類審査は選考の第一段階であり、単なる基本情報の共有というわけではありません。ここでも評価をされていることを意識し、対策をして挑みましょう。
選考書類を作成したら、誰かに添削をお願いするのがおすすめですよ。
- 大学のキャリアセンターで添削をしてもらう
- 友人や先輩に確認してもらう
- 就職エージェントに相談する
いざESを提出するときになって書き始めるとなると、思った以上に時間がかかってしまったり対策が不十分なまま提出することになりかねません。事前に記入しておき、しっかりと添削をしてもらったうえで提出できる状態にしておくと安心ですよ。
キャリアアドバイザー
選考書類作成も、しっかりと対策をする必要があります。エントリーの1カ月前には始めておきたいですね。
履歴書を書く際には、マナーを意識することが大切ですよ。詳しくはこちらの記事で解説しているので、参考にしながら履歴書を作成しましょう。
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エントリーシートを手書きする際は、修正液や二重線で訂正することがないように下書きをして丁寧に作成しましょう。今回はエントリーシートを手書きで作成するメリットや、企業が手書きのエントリーシートをもとめる理由をキャリアアドバイザーが紹介します。エントリーシートを手書きするコツや注意点、作成時のチェックポイントも紹介しているので、手書きで作成する前にチェックしてくださいね。
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⑧面接対策:頻出質問に対応できるようにする
面接対策は、誰しもしっかりと時間をかけて取り組みたいところですよね。受け答えの仕方や回答内容など、確認しておきたいポイントも多いので就活解禁の前に念入りに準備をしておきましょう。
面接対策のポイントは、どの企業であっても必ず聞かれる頻出質問に確実に答えられるよう対策をしておくことです。
- 志望動機を教えてください
- あなたの強みは何ですか?
- 何を軸に就活をしていますか?
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- キャリアビジョンを教えてください
ただし、1つの回答をどの企業でも使い回さないよう注意が必要です。特に志望動機や自己PRは志望企業に合わせて考えることで説得力が増すので、志望企業の特徴をとらえた回答を用意してくださいね。
キャリアアドバイザー
受ける企業ごとに志望動機や自己PRを練り直す必要があるので、面接対策には1〜2カ月ほどを費やすつもりでスケジュールを立てるのがおすすめです。
就活における面接対策のコツに関して、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしながら徹底した対策をしてくださいね。
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就活解禁したらどうする? 当日のやることリスト
就活生
就活解禁に向けてやっておかなければならないことってたくさんあるんですね。
キャリアアドバイザー
そうですね。やるべきことを確認して、計画的に対策を進めることが大切ですよ。
就活生
わかりました。参考にしながらスケジュールを立ててみます。ただ、ここまでは就活解禁前にやるべきことの解説でしたが、当日にもやることってありますよね?
キャリアアドバイザー
もちろんです。ここからは、就活解禁日当日にやるべきことを解説しますよ。
就活解禁当日は、企業へのプレエントリーや説明会の予約が可能になります。忘れずにプレエントリーや説明会の予約を済ませておかないと、なかには定員に達してしまうものもあるので要注意ですよ。
ここからは、そういった就活解禁当日に欠かさずにやりたいことを解説します。
志望企業へのプレエントリー|気になる企業に幅広くエントリーする
就活解禁日が来たら、まずは気になる企業にエントリーしましょう。このとき重要なのは、幅広い企業にエントリーをするということです。
エントリーはあくまで「御社に興味があります」と示すもので、選考に応募したことにはなりません。そのためここで企業を厳選するのではなく、興味があればさまざまな企業にエントリーをして選択肢を広げましょう。
キャリアアドバイザー
企業によっては、プレエントリー=資料請求という意味合いの場合もあります。またプレエントリーをしないと選考応募や説明会参加ができないこともあるので、忘れないようにしてくださいね。
プレエントリーについてはこちらの記事で解説しているので、より詳しく意味を知りたい人は参考にしてください。
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プレエントリーとは就活で最高のスタートを切る手段|活用方法を伝授
プレエントリーとは就職サイトを通じて、企業に興味をもっていることをアプローチすることです。今回はプレエントリーの4つの特徴を紹介し、プレエントリーを活用するコツをキャリアアドバイザーが解説します。プレエントリーを有効に活用することで就活で最高のスタートを切りましょう。
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ES提出|志望企業に合わせた内容にできているかチェックする
就活解禁すると、多くの企業でESの受付が開始されます。就活解禁の時点で選考を受けると決めている企業には、ここでESを提出しておきましょう。ES提出の際のポイントは、しっかり内容を確認したうえで提出をすることです。
前にも解説したとおり志望動機や自己PRは志望企業に合わせて内容を変える必要があるので、ほかの企業に提出する予定の内容になっていたり、すべての企業に同じ内容で提出していないか確認してくださいね。
紙のESを提出する際には、封筒のマナーにも注意しましょう。詳しくはこちらの記事で解説しているので、提出前に確認してくださいね。
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説明会の予約|就活解禁に合わせて早めに予約する
就活解禁日は、説明会の予約も同時にスタートします。説明会は多くの場合定員が決まっており、人気の企業の説明会はすぐに予約枠が埋まってしまう可能性があるので、就活解禁当日に予約をするのがおすすめです。
説明会で改めて話を聞くことでイメージと違う点に気づく場合もあるので、選考に応募する企業や興味のある企業の説明会にはできるだけ参加するようにしましょう。
会社説明会についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参加前に目をとおしておいてくださいね。
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就活解禁前・当日で注意しておきたいポイント
就活生
就活解禁当日までやることが整理できました! ここから気合を入れて進めていこうと思います!
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! 準備段階であまりエンジンをかけすぎてはいけませんよ。就活は長く続くものなので、ベストなペース配分を考えることも大切な対策です。
就活生
確かに、ここであんまり気合を入れすぎると失速するかもしれませんね……。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。こういった注意すべきポイントはほかにもあるので、この先で解説しますよ。
就活解禁前や当日に関しては、注意しながら進めたいポイントがあります。この注意点を意識せずに勢いのまま就活解禁日まで対策を進めると悪影響が出ることもあるので、しっかりと注意点も押さえておきましょう。
就活解禁前:準備に気合を入れすぎて失速しないようにする
就活解禁前は、あくまでも準備の段階です。もちろん企業によっては就活解禁日よりも早い段階で採用活動が始まりますが、就活解禁日以降に採用活動を開始する企業も多くあるため、そこで失速しないように注意しましょう。
- 就活に必要な費用を計画的に使う
- 就活に割く時間を決める
- 卒業に必要な単位は漏らさずに取得しておく
- 就活スケジュールを詰め過ぎない
就活は体力はもちろん精神的な負担も大きいものなので、早い段階から気を張りすぎるとそれだけ気持ちも疲れやすくなってしまいます。適度に休憩を取りながら、無理のないペースで就活を進めてくださいね。
キャリアアドバイザー
就活関連の予定を入れるのは週1日にするなど、自分のペースと状況に合わせて行動量を調整することが大切ですよ。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
就活解禁前の準備段階で疲れてしまい解禁後に失速してしまっては本末転倒ですが、どうしても就活解禁前にやっておきたいことが重なった結果解禁後に失速してしまう可能性は誰にでもあると思います。
万が一このように就活に対するモチベーションが下がってきたときは、自分のなかで就活の期限を決めてみてください。テスト勉強や部活の大会前などがわかりやすい例ですが、期限が定まっているとモチベーションを維持しやすくなりますよね。就活の期限は明確に決まっていないからこそ、あえて期限を設けるのは有効な手段となります。
また就活仲間や社会人と話すのも、モチベーション向上につながります。就活仲間であれば同じ辛さや大変さを共有することでストレス発散になるほか、社会人と話し自分が実際に働く姿をイメージするのもモチベーションを上げるのに効果的ですよ。
就活解禁当日:説明会に応募する企業数はスケジュール管理できる程度におさめる
就活解禁日には説明会予約ができるようになりますが、このときスケジュールを詰めすぎて管理ができなくなってしまっては本末転倒です。日程のバッティングがないか、現実的なスケジュールかどうかは確認したうえで予約してくださいね。
就活解禁日に関係なく採用活動を進めている企業の面接予定と被ってしまっては調整に手間もかかってしまうので、事前にスケジュール帳やカレンダーに就活のスケジュールをまとめておき、一目で確認できるようにしておきましょう。
キャリアアドバイザー
説明会の予約をキャンセルすることもできますが、企業には大きな迷惑がかかってしまいます。ほかにも参加したかった学生もいたことを忘れず、計画的に予定を入れてくださいね。
こちらの記事でエントリー数に関して解説しているので、どれくらいの企業にエントリーすれば良いのか悩んだときは参考にしてください。
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就活の平均エントリー数はで22.9社ですが、足りてないと焦る人も多いでしょう。今回は就活のエントリー数を増やすメリットを紹介していきます。求人サイトのこまめなチェックやキャリアセンターの利用など、キャリアアドバイザー監修のもと持ち駒の増やし方も紹介していくので、エントリーの数が足りずに悩んでいる方は必見です!
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就活解禁についてよくある質問に回答!
就活を進めるなかで「就活解禁って何?」「就活解禁日までに何かしておいた方が良いのかな」と疑問に感じる学生もいますよね。そのような学生の疑問にキャリアアドバイザーが回答します。
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就活解禁とは何ですか?
就活解禁とは、経団連に加盟している企業が新卒採用に関する広報活動を始める日です。早期選考のプレエントリー、説明会や選考会をこのタイミングで始める企業が多いですよ。ただし経団連に加盟していない企業は就活解禁日と関係なく採用活動をしています。自分が受ける企業は就活解禁のルールに則って採用活動をしているのかどうか、事前に確認しておきましょう。
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就活解禁までに何をしておけば良いですか?
就活解禁日までにしておきたいのは、自己分析、業界・企業研究、情報収集、インターン参加、OB・OG訪問、Webテスト対策、選考書類作成、面接対策の8つです。これらの選考対策を先に進めておくことで、就活解禁日にスムーズなスタートを切ることができます。やるべきことが多いので、スケジュールを立てて計画的に対策を進めていくことが大切ですよ。
就活解禁に向けて8つの準備を固めて内定獲得へ着実に駒を進めよう!
就活解禁とは、多くの企業が新卒採用に関する広報活動を始める日とされています。このときに説明会の予約やプレエントリーを始めとした本格的な採用活動を始める企業が多いので、就活解禁日までにしておくべきことを整理する必要がありますよ。
大切なのは、事前に8つの準備を進めておくことです。着実な準備を積み重ね、就活解禁日にスムーズなスタートを切り内定獲得へ向けて前進していきましょう。
もうすぐ就活解禁と聞いたのですが、「就活解禁」ってどいういう意味なのでしょうか?