目次
- 就活解禁のタイミングと対策を押さえて最高のスタートダッシュを決めよう!
- まず理解しよう! 「就活解禁」とは?
- 27卒の就活解禁は3月1日! 企業別に具体的な採用スケジュールを解説
- ①経団連に加盟している企業
- ②経団連に加盟していない企業
- ③一部のマスコミ系企業
- ④外資系企業
- 27卒必見! 就活解禁前後のスケジュールと8つの対策
- 就活解禁前の時期にやるべき対策
- 就活解禁の3月にやるべき対策
- 本選考が近づいた時期にやるべき対策
- 就活解禁前・当日で注意しておきたいポイント
- 就活解禁前:準備に気合を入れすぎて失速しないようにする
- 就活解禁当日:説明会に応募する企業数はスケジュール管理できる程度におさめる
- 就活解禁についてよくある質問に回答!
- 就活解禁とは何ですか?
- 就活解禁までに何をしておけば良いですか?
- 就活解禁に向けて8つの準備を固めて内定獲得へ着実に駒を進めよう!
就活解禁のタイミングと対策を押さえて最高のスタートダッシュを決めよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から以下のような質問をよく受けます。
「就活解禁とは何ですか?」
「就活解禁に向けて何をすれば良いですか?」
就活解禁は、企業が採用活動に関する情報を公表し始める日とされていますが、実はすべての企業に当てはまるわけではありません。そのため、まずはこの前提をしっかり理解することが大切です。
この記事では、就活解禁に関する前提知識や、就活解禁に合わせて進めておきたい対策ついて詳しく解説します。適切な対策を着実に進めて、就活で絶好のスタートを切りましょう。
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まず理解しよう! 「就活解禁」とは?

就活生
就活解禁という言葉をよく聞きますが、これはどのような意味なのでしょうか?

キャリアアドバイザー
就活解禁とは、企業が採用に関する広報活動を始める日を指します。ただし、すべての企業に当てはまるわけではないので、その点には注意が必要ですね。

就活生
就活解禁は、企業が選考をスタートする日ではないということですか?

キャリアアドバイザー
その通りです。実際の選考開始は、もっと先の日程、多くの企業では6月からとなります。
就活解禁とは、一般的に企業が新卒採用に関する広報活動を始める日とされています。これは内閣府が公開している「就職・採用活動に関する要請」によって明記されていて、学生が学習時間をしっかりと確保できるように、という目的を持っているものです。
ただし、就活解禁日は法律で定められているわけではありません。近年は人材不足に悩む企業も多いことから人材確保が激化しており、早い段階から学生を囲む企業も多く、その結果就活の早期化が進んでいるという実態もありますよ。

キャリアアドバイザー
あなたが志望する企業の選考活動がどのようなスケジュールで進むのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
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27卒の就活解禁は3月1日! 企業別に具体的な採用スケジュールを解説
多くの企業で就活解禁日は3月1日だと設定されており、27卒の就活解禁も2026年の3月1日になることが見込まれます。
ただ、実際の就活解禁のタイミングは企業によってさまざまです。これは、業界特性や企業が経団連に所属するかなどによって採用スケジュールが異なるためです。企業側の動向をつかんでおくことで、自身の就活スケジュールが見通しやすくなり、計画的に準備を進められます。
ここから、企業側の採用スケジュールについて理解を深めていきましょう。

キャリアアドバイザー
なお、ここで紹介するスケジュールはあくまで一般的なもので、すべての企業に必ず当てはまるわけではありませんが、大まかな流れを理解しておくことで就活の計画が立てやすくなりますよ。
①経団連に加盟している企業

経団連とは、「日本経済団体連合会」の略称です。日本の経済を活性化することを目的に活動しており、国内の大企業の多くが経団連に加盟しています。
経団連では、「採用選考に関する指針」という採用に関する基準やスケジュールを発表しています。経団連に加盟している企業は、この指針に従い、3月1日の就活解禁日に合わせて広報活動を開始し、選考活動もそのルールに則って進めます。

キャリアアドバイザー
就活解禁日のほかにも、内定を出す時期なども経団連で定められています。27卒の就活解禁も概ねこのスケジュールになることが見込まれますよ。
②経団連に加盟していない企業

経団連に加盟していない企業の場合、就活解禁日よりも前倒しで、年内から本選考を始める傾向にあります。早いうちに優秀な学生を確保するため、早期選考を実施する企業が多いことを覚えておきましょう。
また、経団連に加盟する企業には大手企業が多い傾向にありますが、なかには大手企業であっても経団連に加盟していないところもあるので注意が必要です。
③一部のマスコミ系企業

特に大手のマスコミ系企業は、通常よりも選考スケジュールが大幅に前倒しとなっている場合があります。早いところでは、大学3年生の6月にはインターンシップが始まり、11月頃には採用活動が本格的に始まるケースも多いため、早めにスケジュールを組む必要がありますよ。
マスコミ業界では、古くから大手企業の採用活動が終わった後に地方企業の採用が始まるという流れが定着しています。この地方企業の選考スケジュールに影響を及ぼさないためにも、一部の大手企業が早期に選考を開始する傾向にあるのです。

キャリアアドバイザー
ほかにも、マスコミ業界は毎年多くの学生が志望する一方で、採用枠が少ない場合が多いため、選考活動に大きな遅れが出ないよう、早いうちに選考を開始するという背景もありますね。
マスコミ業界に関する知識や選考に関しては、こちらの記事で解説しています。マスコミ業界での就職を目指している人は参考にしてくださいね。
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④外資系企業

外資系企業は、海外の親会社の選考スケジュールに則り採用活動をおこなう企業が多いため、日本の一般的な企業の選考スケジュールよりかなり前倒しで進む傾向があります。
早い場合は、大学3年生のうちに内定が出ることもあるため、スケジュールを組む際には細心の注意が必要です。
また企業によっては、サマーインターンの時点で実質的に採用が決まる場合もあります。その点も踏まえて就活に臨みましょう。
選考スケジュールのほかにも、外資系企業の就活では通常とは異なる点が非常に多くあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、就活を進める際に参考にしてください。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!就活を進めるうえでの注意点
志望企業の選考スケジュールはいち早く確認しよう
就活の早期化や通年採用の増加にともない、上記のような企業のほかにも特殊な採用スケジュールを組む企業は増えています。もし志望先企業が早めに選考をスタートすることを知らなければ、最悪の場合、選考を受けることさえできません。
このような事態を防ぐためにも、志望企業の選考スケジュールはいち早くリサーチしておきましょう。おすすめなのはインターンに参加し、企業担当者から直接今後の選考スケジュールを聞くことです。これは最新かつ正確な情報であるだけでなく、場合によってはインターン経由の早期選考情報を得られるチャンスもあります。
また、過去の選考情報を掲載している就活サイトを活用すれば、各企業の全体的な選考スケジュールを把握できます。ただし、あくまで過去の情報であり、必ずしも最新ではない点は注意が必要です。少し手間はかかりますが、企業の公式SNSや採用ページを定期的にチェックし、最新の採用情報を逐一確認するのも有効な手段になりますよ。
採用活動の早期化が近年さらに進んでいる
ここまで4種類の企業の採用スケジュールを見てきましたが、近年、非常に多くの企業が早い時期から採用活動を実施していることを押さえておきましょう。
この傾向に合わせて、産学協議会は「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」のなかで、2025年卒の学生から適用される新しいインターンの定義を4種類に定めました。これによれば、以前はインターンで得た学生情報を採用活動に活用できませんでしたが、この改定によりそれが可能となったのです。
つまり、企業は、早い時期のインターンから積極的に優秀な人材を確保しようと考えているのです。しかし、サマーインターンの時点で、就活の入念な準備ができている学生はまだ少ないのも事実です。
だからこそ、この状況を踏まえ、早い時期からさまざまな対策を進めることがほかの学生と差を付けるカギとなります。

キャリアアドバイザー
早期化の波に乗り遅れないように、気を引き締めて就活準備を進めていきましょう。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ周りの就活生と比べなくて良い!
自分の状況に応じたスケジュールを立てて計画的に進めることが大切
就活の早期化が進むなかで、就活解禁日より前に本選考を受ける学生が年々増えています。なかには、インターン経由の早期選考や特別選考ルートなどを経て、就活解禁前にすでに内定を獲得している人もいるほどです。
このように、周りの就活生が自分より早く本選考を受けていたり、早期内定を獲得したという話を聞くと「自分だけ遅れているのではないか」と不安を感じる人もいるでしょう。ただし、大規模な合同説明会などの主要なイベントの開催など、就活が本格化するのは解禁日以降となるため必要以上に焦りすぎる必要はありません。
大切なのは、まず就活全体のスケジュールや進め方をしっかりと把握することです。そのうえで自分に合った計画を立て、そのスケジュールに沿って就活を進めることができれば、内定獲得に向かって確実に前進できます。
27卒必見! 就活解禁前後のスケジュールと8つの対策

就活生
企業によってこんなに採用スケジュールに差があるのですね! ということは、早いうちにやるべきことを把握して就活を進めないといけませんね……。

キャリアアドバイザー
そうですね。就活解禁までにしておきたい準備は、大きく分けて8つあります。

就活生
そんなにあるんですか? 準備が間に合うか不安になってきました……。

キャリアアドバイザー
ポイントを押さえ、スケジュールを立てながら計画的に進めれば問題ありませんよ。
就活解禁日や企業の選考開始日に合わせてスムーズなスタートを切るには、あらかじめ必要な準備を把握して着実に進めていくことが大切です。
ここからは、就活解禁前後にすべき8つの対策を解説していきます。解禁後、スムーズに就活を進められるように、一つひとつの対策を着実に進めていきましょう。
就活解禁前の時期にやるべき対策
まずは、就活解禁前の時期にやるべき対策について見ていきましょう。比較的時間に余裕のある時期に集中して準備を進めることで、その後の就活をスムーズかつ有利に進められます。
この準備期間は、おおよそ1~2カ月間確保できると、より効果的に進められますよ。

キャリアアドバイザー
学業やアルバイトなど、就活以外の予定と並行して、どれくらい就活に時間が割けるか考えながら計画的に準備を進めていきましょう。
①情報収集:就活に関する情報を幅広く収集する
就活を始めるにあたって、まずは幅広い情報収集が大切です。たとえば、各業界の選考の動きといった就活トレンドや、選考対策のコツ・必要な準備などは事前に把握しておくのがおすすめですよ。
- 大学のキャリアセンターに聞く
- 先輩から情報をもらう
- 会社の口コミサイトを見る
- 就職エージェントに相談する
- 就職情報サイトを活用する
これらをあらかじめ把握しておくことで、就活解禁までの準備をスムーズかつ計画的に進めることができます。就活に関するアドバイスをもらう気持ちで、入念に情報収集をしておきましょう。

キャリアアドバイザー
情報収集には、おおよそ1〜2週間程度を目安に時間を充てましょう。情報収集は就活を進めるなかで並行して進められるので、大幅に時間を割く必要はありませんよ。
②自己分析:就活の軸を定める
就活を進めるうえで何よりも重要なのが自己分析です。まずは自己分析を徹底し、自己理解を深めることが大切です。
なぜなら、面接では初対面の人に、自分自身の経験や価値観をわかりやすく、論理的に伝えなければならないからです。そのためには、まずは自身の経験や考えを言語化する必要があります。
- 学生時代に一番頑張ったこと(ガクチカ)
- 人生で夢中になったこと、熱中した経験
- これまで苦手だったこと、挫折経験
- 自分の強み、長所
- 自分の弱み、短所
- 5年後・10年後にどうなっていたいか
- どんな社会人になりたいか、理想の姿
自己分析が進んだら、次は就活の軸を定めていきましょう。「仕事をするうえで何を大切にするのか」「どのような環境で、どのように働きたいのか」を明確にしてくださいね。
- 仕事をするうえで重視する価値観や条件を書き出す
- 書き出したものに優先順位をつける
- その軸がどのような業界・企業でなら実現できるか、条件を明確にする
就活の軸を明確にすることで、「なぜその企業でなければいけないのか」という志望動機に説得力が生まれ、企業側に熱意や意欲を効果的にアピールできます。だからこそ、自己分析は徹底しましょう。

キャリアアドバイザー
自己分析は時間をかけて取り組むのがおすすめです。就活を始めて最初の1カ月間は集中して取り組むほか、定期的に自分の価値観を見つめ直す時間を作りましょう。
詳しい自己分析の方法や就活の軸の見つけ方・選び方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。あわせて確認してみましょう。
自己分析の質を上げる4つの方法|オススメの本・サイトも紹介
就活の軸の見つけ方11選! 企業選びの基準を作って効率化しよう
【100選】就活の軸を一覧で紹介! 企業にも刺さる軸の選び方とは
③業界・企業研究:志望業界・企業を定める
自己分析をして就活の軸が定まってきたら、次はそれに沿って業界・企業分析を進め、あなたの就活の軸を実現できる業界や企業を見極めましょう。
- 企業のホームページをくまなく読み込む
- 公式SNSから情報収集をする
- 就職エージェントに相談する
業界・企業分析をするうえで重要なのは、初めから選択肢を狭めすぎず、幅広い職種を見ることです。これまで知らなかった職種に関する知識が身に付き、本当に自分に合った企業が見つかりやすくなりますよ。
たとえば、気になる職種があるなら、その職種と密接にかかわっている職種もあわせて調べてみましょう。

キャリアアドバイザー
最初の業界・企業分析には、1カ月ほど時間をかけるのがおすすめです。また、就活を進めているうちに興味の幅が広がることもあるため、その都度必要になることを忘れないでくださいね。
業界研究を進めるうえでは、業界研究ノートを作ることも非常に効果的です。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
周りと差がつく業界研究ノートの作り方|状況別の活用法まで解説
業界研究ノートは就活成功に近づくツールです!今回は周りと差をつける業界研究ノートの作り方を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、業界研究ノートに書くべき7つの項目や業界研究ノートの例も紹介しているので、業界研究ノート作成の参考にしてください。
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就活解禁の3月にやるべき対策
ここからは、いよいよ就活解禁をむかえた3月にやるべき対策について解説していきます。就活解禁前の時期よりもさらに就活の優先順位を上げて、良好なスタートダッシュを切りましょう。
④幅広くプレエントリーする:説明会や本選考の情報をキャッチする
就活解禁日が来たら、まずは気になる企業にプレエントリーしましょう。このとき重要なのは、できるだけ幅広い企業にエントリーをおこなうということです。
プレエントリーはあくまで「御社に興味があります」と示すものであり、本選考に応募したことにはなりません。そのため、この段階で業界や企業を厳選しすぎず、少しでも興味があればさまざまな企業にプレエントリーをして選択肢を広げましょう。

キャリアアドバイザー
企業によっては、プレエントリー=資料請求という意味合いの場合もあります。またプレエントリーをしないと選考応募や説明会参加ができないこともあるので、忘れずに登録してくださいね。
プレエントリーについてはこちらの記事で解説しているので、より詳しく意味を知りたい人は参考にしてください。
関連記事
プレエントリーとは就活で最高のスタートを切る手段|活用方法を伝授
プレエントリーとは就職サイトを通じて、企業に興味をもっていることをアプローチすることです。今回はプレエントリーの4つの特徴を紹介し、プレエントリーを活用するコツをキャリアアドバイザーが解説します。プレエントリーを有効に活用することで就活で最高のスタートを切りましょう。
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⑤Webテスト対策:Webテストの出題形式に慣れる
就活解禁日をむかえたら、Webテスト対策も本格的に始めましょう。Webテストはすべての企業が実施しているわけではありませんが、多くの企業が選考の初期段階に取り入れています。
企業によって実施されるWebテストの種類は異なりますが、まずは一般的なSPIや玉手箱の対策を進めるのがおすすめです。自分の志望企業が実施するWebテストの情報を調べつつ、汎用性の高いものから慣れていきましょう。
Webテストは、事前準備が非常に重要です。初見ではスムーズに解けない問題がほとんどなので、本番前までにどれだけ多くの例題に目を通し、演習を重ねられているかが高得点獲得のカギをにぎります。問題集を解いて、それぞれのWebテスト独自の出題形式に慣れておきましょう。

キャリアアドバイザー
Webテスト対策に割く期間は得意、不得意によっても変わりますが、しっかり力を入れて対策するなら、おおよそ1カ月程度確保しておくと本選考が始まったときに自信を持って回答できますよ。
SPIや玉手箱などのWebテストの対策法については、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしながら対策を進めてくださいね。
Webテスティングで落ちる3つの原因|実施の意図から対策まで解説
SPI3完全攻略|高得点を取るための対策方法を例題付きで解説
玉手箱の言語問題を解くコツ|特徴を掴めば攻略は可能
本選考が近づいた時期にやるべき対策
就活解禁日をむかえた後は、徐々に本選考が始まります。この時期に自身の力を最大限に発揮するためには、さまざまな対策が不可欠です。一つずつ確認していきましょう。

キャリアアドバイザー
就活解禁前からの努力が実を結ぶときです。最後のラストスパートをかけて、一緒に頑張りましょう。
⑥選考書類作成:履歴書やESを用意する
本選考が近づいてきたら、履歴書やエントリーシート(ES)といった選考書類の作成も始めましょう。書類審査は選考の第一段階であり、単なる基本情報の共有ではありません。ここでしっかりあなた自身をアピールできるよう、しっかり対策をして臨みましょう。
選考書類を作成したら、誰かに添削をお願いするのがおすすめですよ。ESを提出する前に、第三者の視点でフィードバックをもらい、自信を持って提出できる状態にしておくと安心ですよ。
- 大学のキャリアセンターで添削をしてもらう
- 友人や先輩に確認してもらう
- 就職エージェントに相談する
また、志望動機や自己PRは、志望企業に合わせて内容を調整することが不可欠です。ほかの企業に提出する予定の内容のままになっていたり、すべての企業に同じ内容で提出していないか事前に必ず確認してくださいね。

キャリアアドバイザー
提出した内容は手元に残しておくことをおすすめします。「この内容だと選考を通過しやすい」「逆にこの内容だと通過しにくい」といった傾向がわかり、今後の内容のブラッシュアップに役立ちますよ。
なお、履歴書を書く際には、マナーを意識することが大切です。詳しくはこちらの記事で解説しているので、参考にしながら履歴書を作成しましょう。また、企業によってはopenESの提出を求められることもあるため、OpenESの書き方もあわせて確認しておくと安心ですよ。
好印象を残す履歴書の書き方|送り方やアピールのコツまで徹底解説
エントリーシートを手書きするべき企業とは? 書き方や注意点も解説
OpenESって何? 利用メリットや書くときのポイントを解説
⑦面接対策:頻出質問に対応できるようにする
面接対策は、誰しも時間をかけてじっくりと取り組むべきことです。受け答えの仕方や回答内容、マナーなど、確認すべきポイントも多いので、本選考前に念入りに準備をしておきましょう。
面接対策の最大のポイントは、どの企業であっても必ず聞かれる頻出質問に確実に答えられるよう準備しておくことです。以下を参考にして、まずは基本的な回答の準備を進めましょう。
- 志望動機を教えてください
- あなたの強みは何ですか?
- 何を軸に就活をしていますか?
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- キャリアビジョンを教えてください
ただし、ESや履歴書と同様に、一つの回答をどの企業でも使い回さないよう注意が必要です。特に、志望動機や自己PRは、志望企業の求める人物像や企業文化に合わせて考えることで説得力が増すため、企業の特徴を的確にとらえた回答を用意してくださいね。

キャリアアドバイザー
回答を考えるだけでなく、実際に声に出して伝える練習もしましょう。頭のなかで文章としてまとまっているだけでは、実際に話すときにうまく言葉が出てこないことも少なくありません。
就活における面接対策のコツに関して、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしながら徹底した対策をしてくださいね。
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【就活の面接対策一覧】マナーやよく聞かれる質問を徹底解説
就活攻略は面接の対策がマスト こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「面接前なのですが、自信がありません」 「面接対策ってどんなことをすればいいんですか?」 「なかなか面接を通過できないんです。」 とい […]
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また、面接で実力を発揮するためには、「慣れ」が非常に重要です。模擬面接で本番さながらの環境で練習をおこなうことで、面接でも自信を持って伝えられるようになりますよ。模擬面接の具体的なやり方については、こちらの記事で確認してみましょう。
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質問&チェック項目付き|模擬面接は6ステップのやり方で効果アップ
模擬面接は、面接対策として非常に有効な手段です。しかし、その効果を最大限引き出すためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。この記事では、模擬面接の具体的な流れや、よく聞かれる質問などについて、キャリアアドバイザーが丁寧に解説します。模擬面接を上手に活用して、志望企業の面接を突破できるよう、一緒に準備を進めましょう!
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⑧OB・OG訪問:就活に役立つ情報を得る
本選考に向けて、積極的にOB・OG訪問も活用してみましょう。実際にその企業で働いている先輩からリアルな意見を聞けたり、どのような人材が求められているのかといった選考に役立つ貴重な情報が得られることもあります。
- 訪問先を決める
- 依頼のメールを送る
- 日程を調整する
OB・OG訪問先を見つけるには、大学のキャリアセンターに問い合わせたり、OB・OG訪問専用のアプリを使うのもおすすめですよ。
- Matcher:App Store / Google Play
- OBトーク:App Store / Google Play

キャリアアドバイザー
OB・OG訪問はほとんどの場合は一日で終わります。就活の合間に予定を入れることができるので、積極的に活用しましょう。
OB・OG訪問については、以下の記事で詳しく解説しています。依頼方法や訪問に際し意識しておきたいポイントや、聞くべき質問内容についてもわかるので、事前に確認しておきましょう。
OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説
OB・OG訪問では何を質問すべき? 目的や注意点についても解説
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!特に優先順位が高い就活対策
「自己分析」と「業界・企業研究」に注力しよう!
これまで8つの就活対策について解説してきましたが、そのなかでも特に優先して取り組んでほしいのが、「自己分析」と「業界・企業研究」です。
新卒の就活は、未経験からさまざまな仕事に挑戦できる、人生で最も選択肢が広い時期です。だからこそ、最初から視野を狭めすぎず、「自分にはどのような選択肢があるか」を具体的に知り、数ある選択肢のなかから自分の強みが活かせる環境を探していくことが何より大切になります。
そのうえで、面接対策などを通じて「選考に受かるための対策」を繰り返しおこなうことが非常に重要です。もし選考に落ちてしまっても、一度の失敗で終わらせず、「次回の選考でこの経験を活かす」というサイクルを速いスピードで回していくことが、成功へのカギとなるでしょう。
あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます。
早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。
就活解禁前・当日で注意しておきたいポイント


就活生
就活解禁前後でやることが整理できました! ここから気合を入れて進めていこうと思います!

キャリアアドバイザー
その心意気は素晴らしいです。でも、 あまりにも最初からエンジンをかけすぎないでくださいね。就活は長期戦なので、ベストなペース配分を考えることも大切な対策です。

就活生
確かに、ずっと気合を入れすぎると後々失速するかもしれませんね……。

キャリアアドバイザー
その通りです。このような注意点はほかにもあるので、この先で解説しますよ。
就活解禁前や当日には、特に注意しながら進めたいポイントがいくつかあります。これらの注意点を意識せずに、勢いのまま対策を進めると、その後の就活に悪影響が出ることもあるので、しっかりと押さえておきましょう。
就活解禁前:準備に気合を入れすぎて失速しないようにする
就活解禁前は、あくまでも準備の段階です。もちろん企業によっては就活解禁日よりも早い段階で採用活動が始まりますが、就活解禁日以降に採用活動を開始する企業も多くあるため、早い時期に燃え尽きてしまわないように注意が必要です。
- 就活に必要な費用を計画的に使う
- 就活に割く時間を決める
- 卒業に必要な単位は漏らさずに取得しておく
- 就活スケジュールを詰め過ぎない
就活は、体力はもちろん精神的な負担も大きいものです。早い段階から気を張りすぎると、それだけ気持ちも疲れやすくなってしまいます。適度に休憩を取りながら、無理のないペースで就活を進めてくださいね。

キャリアアドバイザー
就活関連の予定を入れるのは週に一日や二日にするなど、自分のペースと状況に合わせて行動量を調整することが大切ですよ。
就活解禁当日:説明会に応募する企業数はスケジュール管理できる程度におさめる
就活解禁日には多くの企業が説明会の予約を開始します。このとき、スケジュールを詰めすぎて管理ができなくなってしまうのは本末転倒です。
日程のバッティングがないか、ほかの予定も加味して、現実的なスケジュールかどうかを確認したうえで予約してくださいね。
ほかの企業の面接や説明会と被ってしまうと、再調整に手間もかかるだけでなく、企業側にも迷惑がかかってしまいます。そのため、事前にスケジュール帳やカレンダーに就活のスケジュールをまとめておき、一目で確認できるようにしておきましょう。

キャリアアドバイザー
説明会の予約をキャンセルすることもできますが、企業には少なからず迷惑がかかってしまいます。また、その枠で参加したかったほかの学生もいたことを忘れずに、計画的に予定を入れてくださいね。
こちらの記事でエントリー数に関して解説しているので、どれくらいの企業にエントリーすれば良いのか悩んだときは参考にしてください。
関連記事
就活のエントリー数は平均何社? 持ち駒の数を増やす方法も解説
就活の平均エントリー数はで22.9社ですが、足りてないと焦る人も多いでしょう。今回は就活のエントリー数を増やすメリットを紹介していきます。求人サイトのこまめなチェックやキャリアセンターの利用など、キャリアアドバイザー監修のもと持ち駒の増やし方も紹介していくので、エントリーの数が足りずに悩んでいる方は必見です!
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キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ就活へのモチベーションが下がったら?
就活の期限を決めたり周りの人と積極的に話そう
就活解禁前の準備段階で疲れてしまい、本選考が始まる時期に失速してしまっては本末転倒ですが、就活解禁前にやるべきことが重なり、解禁後に失速してしまう可能性は誰にでもありえます。
もし、就活に対するモチベーションが下がってきたと感じたら、まずは「就活に集中する期限を」を自分で設定してみましょう。テスト勉強や部活の大会前などを思い出してみてください。期限が明確に決まっていると、モチベーションを維持しやすくなりますよね。就活には明確な終わりがないからこそ、あえて自分で期限を設けることは非常に有効な手段となります。
また、就活仲間や社会人と積極的に話すことも、モチベーション向上につながります。就活仲間とは同じつらさや大変さを共有することでストレス発散にもなりますし、互いに励まし合うことができます。さらに、社会人と話すことで、自分が実際に働く姿を具体的にイメージでき、それがモチベーションを上げるのに効果的ですよ。
あなたが受けないほうがいい職業は?
3分でできる適職診断で確認してみよう
入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが「適職診断」です。40の質問に答えるだけで適性のある職業や受けないほうがいい職業を診断できます。
自分に適性のある職業を早めに知って、就活を成功させましょう。
就活解禁についてよくある質問に回答!
就活を進めるなかで、「就活解禁って何?」「就活解禁日までに何かしておいたほうが良いのかな」と疑問に感じる学生もいますよね。そのような学生の疑問にキャリアアドバイザーが回答します。
就活解禁とは何ですか?
就活解禁とは、経団連に加盟している企業が新卒採用に関する広報活動を始める日です。多くの企業がこのタイミングで、早期選考のプレエントリー、説明会や選考会の情報を公開し始めます。
ただし、経団連に加盟していない企業は、就活解禁日とは関係なく採用活動をおこなっています。自分が受ける企業は就活解禁のルールに則って採用活動をしているのかどうか、事前に確認しておきましょう。
就活解禁までに何をしておけば良いですか?
就活解禁日までにしておきたいのは、自己分析、業界・企業研究、情報収集、インターン参加、OB・OG訪問、Webテスト対策、選考書類作成、面接対策の8つです。これらの選考対策を事前に進めておくことで、就活解禁日にスムーズなスタートを切ることができます。
やるべきことが多いので、スケジュールを立てて計画的に対策を進めていくことが大切ですよ。
就活解禁に向けて8つの準備を固めて内定獲得へ着実に駒を進めよう!
就活解禁とは、新卒採用に関する広報活動の開始日とされており、多くの企業が3月1日としています。この時期に説明会の予約やプレエントリーをはじめとした本格的な採用活動を始める企業が多いため、就活解禁日に合わせて必要な対策を徹底することが大切です。
就活解禁前から着実な準備を積み重ね、就活解禁日にスムーズなスタートを切り、内定獲得へ向けて前進していきましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ就活を本格的に始める際に知っておいてほしいこと
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみる就活生と企業は対等な関係!
就活解禁前に準備を進める人に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。それは、多くの就活生が企業に「選ばれる」場だと考えがちですが、学生も企業を「選ぶ」側であり、両者は対等な立場にあるということです。いざ就活解禁を迎えて本格的に就活が始まってしまうと、どうしてもこの点を忘れてしまいがちです。就活を進めるうえで、選考で不合格が続いて気持ちが落ち込むこともあるかもしれませんが、ぜひ心に留めておいてください。
それに、就活解禁はいつからなのか、何をすべきなのか、そう興味を持って動き出している時点ですでに大きな一歩を踏み出しています。就活解禁に向けて準備をする前に、まずはそう自分に自信を持ってくださいね。