目次
- 面接に落ちまくりな人は原因究明×基礎対策の徹底で現状打破しよう!
- 面接に落ち続けてしまう……落ち込んでいる人が持つべき考え方
- 「不合格=自分に価値がない」わけではない
- 新卒の96%は卒業までに内定がもらえる
- 面接に落ちまくるのには必ず原因がある! 6つの視点で解決策を考えよう
- 面接で落ちまくる原因が「自己分析不足」にあるケースと対策
- ①自分の強み・弱みを正確に把握できていない
- ②就職の軸が曖昧
- ③将来のビジョンが不明確
- 面接で落ちまくる原因が「企業分析不足」にあるケースと対策
- ①なぜ志望先が良いのかが言語化できない
- ②入社したらやりたいことが曖昧・答えられない
- ③志望先の求めている人物像を押さえられていない
- 面接で落ちまくる原因が「企業の選び方」にあるケースと対策
- ①人気企業ばかり受けている
- ②自分の適性と合わない企業を受けている
- ③最初から絞り込みすぎている
- 面接で落ちまくる原因が「面接対策不足」にあるケースと対策
- ①面接での受け答えに慣れておらずぎこちない
- ②頻出質問対策が万全にできていない
- ③掘り下げに対する回答を準備できていない
- 面接で落ちまくる原因が「第一印象」にあるケースと対策
- ①身だしなみが整えられていない
- ②基本的な面接マナーを守れていない
- ③自信のなさが態度に出ている
- 面接で落ちまくる原因が「コミュニケーションの仕方」にあるケースと対策
- ①長くまとまりのない回答をしてしまう
- ②会話でなく一方的なプレゼンになっている
- ③質問に対する回答がずれている
- 面接に落ち続けている人必見! 次は確実に突破するための4step対策
- step①:これまで落ちてきた面接の状況を細かく洗い出す
- step②:原因例を参考に自分なりに思う落ちた原因を書き出す
- step③:次の面接に向けて解決のための行動指針を立てる
- step④:整理した内容を自分以外の人に見せてアドバイスをもらう
- 落ちまくるときは特化対策も効果大! 面接フェーズ別の重要対策
- 一次面接で落ち続けている:マナーやコミュニケーションなどの基礎対策を徹底する
- 二次面接で落ち続けている:頻出質問の対策を徹底する
- 最終面接で落ち続けている:頻出質問を今一歩掘り下げて熱意を伝える
- 面接に落ちまくって疲れたときは心と体を休めることも視野に入れよう
- 面接に落ちまくる人こそ抱きやすい疑問点に回答!
- 面接に落ちまくる原因は何ですか?
- 面接に落ちまくるときはどうしたら良いですか?
- 面接に落ちまくりなときは必ず原因がある! 徹底した対策で一歩前へ進もう
面接に落ちまくりな人は原因究明×基礎対策の徹底で現状打破しよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から、
「面接に落ちまくるのは何が原因ですか?」
「面接に落ちまくるときは、どうしたら良いのでしょうか」
という相談をよく受けます。面接を頑張って受けても、立て続けに不合格になってしまうと落ちこんでしまうこともありますよね。面接に落ちまくってしまう人は、まず落ちる原因を突き止め、基礎から対策を徹底することが重要です。
この記事では、面接に落ちまくってしまう人が持つべき考え方から、ありがちな原因、対策法まで詳しく解説していきます。自分が今どこで立ち止まっているのか分析し、正しい基礎対策を重ねることで、面接突破につなげていきましょう。
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面接に落ち続けてしまう……落ち込んでいる人が持つべき考え方
就活生
キャリアアドバイザー
それはショックですね……。でも、頑張って面接をたくさん受けていること自体、素晴らしいことですよ。面接に落ちてしまったときに持つべき考え方についてお伝えしますね。
自分なりに頑張って面接を受けているのに、不合格が続くとショックですよね。ひどく落ち込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、不合格という結果だったとしても、あなた自身が否定されているわけではないので、落ち込む必要はありませんよ。
ここからは、面接に落ち続けて落ち込んでいる人が持つべき考え方について解説していきます。
「不合格=自分に価値がない」わけではない
面接で不合格になったからといって、あなたに価値がないわけではありません。これだけはまず覚えておきましょう。
あまりに面接に落ち続けると、「自分のような人間は社会から必要とされていないんだ」「自分は無価値なんだ」と無力感に苛まれてしまう人も多いですよね。
しかし、面接で見られているのは、あくまであなたという人間のほんの一部分でしかありません。豊かな感性や心の優しさなど、面接では測れない優れた美点があなたには必ずあるはずです。
面接の結果は、そういったあなたの素晴らしさまでも否定するものでは決してないということは心に留めておきましょう。
キャリアアドバイザー
単に企業と相性が悪かっただけの場合もあります。過度に落ち込まないようにしましょう。
新卒の96%は卒業までに内定がもらえる
日本国内のHR(ヒューマンリソース)や販促事業をおこなっているリクルートが学生の内定状況についてまとめた資料である就職プロセス調査(2024年卒)「2023年12月1日時点 内定状況」によると、23卒大学生の卒業時点での内定率は96.8%とされています。
面接に落ち続けると「自分はどこにも受からないのでは」「社会人になれないかもしれない」などと焦ってしまう人もいるかもしれませんが、こういった資料からもわかるように、事実として卒業時にはほとんどの人が内定をもらっているのです。
そのため、落ち続けても焦らず、内定がもらえるまで自分にできる努力を続けていきましょう。
キャリアアドバイザー
一番怖いのは、面接に受かるのは無理だと思い込み、本当は就職したいのに就活を辞めてしまうことですよ。無理は禁物ですが、やりきれることをやりつくしてから諦めるのでも決して遅くはありませんよね。
面接に落ちまくるのには必ず原因がある! 6つの視点で解決策を考えよう
就活生
もう10社連続で落ちているのですが、何が悪いのかまったくわかりません。どうしたら良いでしょうか。
キャリアアドバイザー
あまりにも面接に落ち続ける場合、うまくいかない原因が必ずあるはずですよ。原因と解決策を確認していきましょう。
面接に落ちまくってしまう時、最も避けてほしいのはよくわからないまま面接を受け続けることです。原因がわからないままがむしゃらに面接を受けても、ただ落ち続けて自信がなくなっていくだけという可能性があります。
そのため、早急にやるべきは「原因の特定」と「対策の徹底」です。この2つを実行することで、合格がぐんと近づきますよ。
キャリアアドバイザー
ここからは、面接で落ちまくる6つの原因と解決策について解説していきます。
面接で落ちまくる原因が「自己分析不足」にあるケースと対策
就活生
面接では、入社したいという熱意を伝えているはずなのですが……。
キャリアアドバイザー
そうなんですね。なぜその企業に入りたいのでしょうか?
就活生
その企業の商品が好きだからです! 面接ではいつも、熱意を伝えるために商品の良いところを語るようにしています。
キャリアアドバイザー
なるほど……。もしかしたら、自己分析が足りないのかもしれません。一緒に確認していきましょう。
面接で落ちまくる原因が自己分析不足である場合、面接のすべてに大きな影響を及ぼしている可能性があります。
自己分析不足により自分の強みややりたいことを理解しないまま面接を受けてしまうと、そもそも受ける企業を間違ってしまったり、話の内容が表面的で印象に残らないと思われてしまったりしがちです。
そのため、自己分析が不足している人はまず「強み・弱み」「就職の軸」「入社後のビジョン」などの基本的な内容から考えなおしてみましょう。
なお、詳しい自己分析の方法についてはこちらの記事で解説しています。全体的に自己分析をやり直したいという人は参考にしてみてください。
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こんにちは!キャリアアドバイザーの北原です。この記事では、自己分析の目的や具体的な方法についてご紹介していきます。自己分析とは、自分の過去の経験を整理して、長所や短所などの性格や物事に対する価値観について理解を深めること […]
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①自分の強み・弱みを正確に把握できていない
面接に落ちまくっている要因の一つとして、自己分析が足りていないせいで自分の強み・弱みを正しく理解できていないケースが考えられます。
自分の強み・弱みを正確に理解できていないと、どんなビジョン・環境の会社が合うかわからず、自分とマッチしない企業を受けてしまう場合があります。また、話が表面的に感じられるため他の学生と差別化ができず、高い評価を得にくいですよ。
自己分析不足で面接に落ちまくる人は、強み・弱みを正確に理解するためにも、過去の経験を振り返ったり、他己分析をやり直したりするようにしましょう。
- 過去の成功・失敗経験を振り返る
- 家族や友人に率直な意見をもらう
- キャリアアドバイザーやメンターと一緒に考える
キャリアアドバイザー
「自己が考える自分」と「初対面の人があなたに抱く印象」があまりにも違いすぎるといったケースも考えられます。必ずキャリアアドバイザーなど客観的なアドバイスをくれる人と相談しながら考えるようにしましょう。
②就職の軸が曖昧
就職の軸が曖昧だと、受ける企業ややりたいことに一貫性を感じることができません。そのため、面接官は「興味本位くらいで受けているのではないか」「すぐ離職してしまうのでは」と不安になってしまいます。
話に一貫性を持たせるためにも、フレームワークなどを使って自分の理想的な働き方を考え直したり、魅力的に感じる業界の特徴を書き出したりして、就職の軸を明確にするようにしましょう。
- Will・Can・Mustを書き出す
- 自分はどんな環境なら活躍しやすいか考える
- 魅力的に感じる業界や企業の特徴を書き出す
どうしても明確にできない場合は、具体例を参考に考えることもできます。こちらの記事では、具体的な就活の軸を100個紹介しています。参考にしてください。
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③将来のビジョンが不明確
自分の将来について考えられていないために面接に落ち続けている場合もあります。
将来のビジョンが不明確なまま面接を受けると、自分のやりたいことを詳しく伝えることができません。そういった学生からは主体性や計画性を感じにくいため、良い印象を残せない場合があります。
やりたいことや進みたい方向を明確にするためには、社会人の先輩にキャリアについて話を聞いて理解を深めたり、改めて自分がどんな人間でありたいか考え直したりするのがおすすめです。
- OB・OG訪問でどんなキャリアの積み方があるのか聞く
- 自分がどんな人間でありたいか考えて逆算する
- 1年後、3年後など近い未来から考えてみる
詳しいキャリアビジョンの立て方についてはこちらの記事で解説をしています。例文も載っているので、参考にしながら考えてみましょう。
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また、OB・OG訪問のやり方がわからないという人もいるかもしれません。そういった場合はこの記事を参考にしてみてください。企業理解に役立てるコツがわかりますよ。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
自己分析が不足していると、企業選びの軸や志望動機が定まらず、結果的に本番の受け答えにも影響が出てしまいます。選考が思ったように進まない時、面接対策や志望動機のブラッシュアップに取り掛かる学生も多いですが、まずは自己分析を見直すのがおすすめですよ。
自己分析は、すべての選考対策の土台になっているといっても過言ではありません。自己分析によって、自分の根本の価値観が明確になり、自分の将来のビジョンをかなえられる企業の基準がわかります。
もし自分だけではもう分析しきれないと感じる場合は、家族や友人など、周囲の人の力を借りる手もあります。自分だけではわからなかった価値観や強みを発見できるかもしれません。さまざまな手段を使いながら自己分析に取り組んでみましょう。
面接で落ちまくる原因が「企業分析不足」にあるケースと対策
就活生
自己分析は面接に受かるためにとても重要なのですね。そういえばあまり力を入れていなかったかもしれません。今日から自己分析にすべての時間を使いたいと思います。
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! 面接に受かるためには自己分析だけでなく、企業分析も重要になりますよ。
面接に落ちまくる原因として、企業分析が不足していることも考えられます。企業分析が不足していると、志望動機を明確に説明できなかったり、入社後のビジョンが語れなかったりするため、入社意欲が感じられないと判断され不合格になってしまう可能性があります。
そのため、企業分析が不足している人はまず「志望理由」「入社後やりたいこと」「求める人物像」を考え直してみましょう。
なお、企業分析に使えるフレームワークについてはこちらの記事で解説しています。詳しく知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね。
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①なぜ志望先が良いのかが言語化できない
「その企業を志望した理由」を明確に説明できないがために、真剣度を疑われて面接に落ちているケースも考えられます。
企業は、他でなく自社を選んだ理由を聞くことで、志望度の高さや社風とのマッチ度を測っています。そのため、志望動機がどの会社でも通用するような内容だった場合、「志望度が低いのかな」と判断されてしまう場合があります。
なぜその企業を志望したのかを言語化するためには、社風や強み、競合他社などを調べたうえで自分の就職の軸との共通点を明確にすることが重要です。
- 企業説明会などで社風や強みを聞いておく
- 競合他社との違いを明確にする
- 自分の就職の軸と企業との共通点を見つけておく
なお、競合他社の調べ方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。どうやって競合他社を調べたら良いかわからないという人はぜひ確認してみてください。
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②入社したらやりたいことが曖昧・答えられない
入社後のビジョンが不明確な場合も、面接で落ちる理由になります。企業は入社後にやりたいことを聞くことで、業務内容についてきちんと理解しているかや、入社後に働くイメージが具体的に想像できているかを測ります。
そのため、入社後のビジョンがあやふやな人は「あまり企業分析をしてきていないのかな」ととらえられてしまうかもしません。
入社後にやりたいことを明確にするためにも、企業のホームページや有価証券報告書、OB・OG訪問などで情報を集めて企業についての理解を深めるようにしましょう。
- 企業のホームページなどで事業内容・業務内容を理解する
- OB・OG訪問で具体的な業務内容ややりがいを聞く
- 有価証券報告書を読んで企業の目指す方向性を把握する
なお、入社後にやりたいことを考える際にはキャリアビジョンの考え方が参考になりますよ。キャリアビジョンの例や考え方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
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③志望先の求めている人物像を押さえられていない
企業には、それぞれの求める人物像が存在します。たとえば、「目標に対して愚直に頑張れる人」や「実行力を備えた人」など、内容は企業によってさまざまです。
必ずその人物像に当てはまっていないといけないわけではありませんが、その人物像とあまりにもかけ離れたアピールをしてしまうと、「自社とマッチしない」と判断されてしまう可能性があります。
そのため、募集要項やインタビュー記事、OB・OG訪問などを利用し、求める人物像についての理解を深めたうえで面接に臨むようにしましょう。
- 募集要項をチェックする
- OB・OG訪問してどんな人が活躍しているか聞く
- 経営陣のインタビュー記事を読む
求める人物像の詳しい調べ方についてはこちらの記事で解説しているので、気になる人はチェックしてみましょう。
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企業が求める人物像は就活対策する際に重要な要素です。この記事ではキャリアアドバイザーが企業が求める人物像とは何かや就活での活かし方などを解説します。求める人物像をもとに志望企業に適性があるかのチェック方法も紹介するので、参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
企業は必ずしも「求める条件を完璧に満たす人」を探しているわけではありません。求める人物像に似た素質を持っていたり、自分の弱みとその克服方法を理解している学生であれば、評価する企業は多いです。
まずは、企業が求める人物像のどの部分が自分に合っているか見極めましょう。それがたった一つでも問題ありません。その分、企業が求める人物像と合致する特徴が、自分のどういった部分に当てはまっているのか、入社したらどのように活かすのか深く言語化しましょう。
求める人物像に当てはまっていなかったり、経験不足やスキル不足と感じている部分があれば、改善のための努力を重ねていることを伝えるのも効果的です。足りない部分を謙虚に受け止め、克服しようと努力する前向きな姿勢があれば、プラスの印象につながります。
企業は、必ずしもすべての要件を満たす人を探しているわけではなく、面接を通じて、今後どれだけ活躍できるかを見極めようとしています。企業側は「今すぐ完璧にできる人」よりも、「今後の成長が期待できる人」を評価する傾向が強いので、自信を持って臨んでくださいね。
面接で落ちまくる原因が「企業の選び方」にあるケースと対策
キャリアアドバイザー
ところで、今どんな企業を受けているのですか?
就活生
えーと、食品メーカーと、外資コンサルと、広告代理店です。いろいろ受けているのに全然受からないんですよね。
キャリアアドバイザー
なるほど……。企業の選び方についても精査しなおすと良いかもしれません。
企業の選び方が適切でない場合も、面接で落ちまくる可能性があります。
数多くの企業があるなかで、どの企業を選ぶかは非常に重要なポイントです。もし間違った選び方をしてしまった場合、十分に対策をしている人でも面接に続けて落ちてしまう可能性があります。
適切に企業を選ぶためには、人気企業以外の企業も受けることや、自分の適性に合う企業を幅広く受けることが重要ですよ。一緒に確認していきましょう。
①人気企業ばかり受けている
受ける企業を決めるときに、つい街中で名前をよく見かけるような有名企業を中心に選んでしまう人も多いかもしれません。
しかし、そういった企業は学生の人気も高く、内定倍率が100倍以上ということも珍しくないため、内定を獲得するのは非常に難しいといえます。そのため、面接に落ちないためには人気企業以外の企業も受けてみる必要があります。
中小企業にフォーカスしたサイトや資料を参考にしたり、一般的に知名度の低い傾向にあるBtoB企業に注目して企業を探すなどして、人気企業以外の企業も受けてみるようにしましょう。
- 就職四季報の優良・中堅企業版を活用する
- 中小企業に特化した求人サイトから探してみる
- BtoB企業を重点的に受けてみる
②自分の適性と合わない企業を受けている
自分の適性とかけ離れた企業を受けているために落ちまくってしまうというケースも考えられます。
たとえば、協調性や正確さが強みで控えめな性格な学生が、新規開拓営業などの積極性や根性が強く求められる企業を受けてしまうと、それ以外の要素が合格基準を満たしていても、面接官に「うちの企業とは合わない」と思われ不合格になってしまう場合があります。
そのため、自分の性格や適性と合う企業かを十分にリサーチしたうえで受ける企業を選ぶ必要がありますよ。自分の適性と真に合う企業を受けるためにも、モチベーショングラフなどの自己分析や、OB・OG訪問などの企業分析を徹底するようにしましょう。
- モチベーショングラフを書く
- 自分の強み・弱みを整理する
- 企業の仕事内容と求められる人物像を確認する
- OB・OG訪問で社風を確認する
なお、どうやって企業を選べば良いかわからない場合は、まず企業選びの軸を決めることがおすすめです。企業選びの軸を決める方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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「企業選びの軸」回答例40選! 適切な答え方で説得力を持たせよう
企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業選びの軸を面接前にしっかりと決めておきましょう。今回は、回答例40選とともに、自己分析によって企業選びの軸を決めるときの手法をキャリアアドバイザーが紹介していきます。企業選びの軸をしっかりと決めることで、ミスマッチを防ぐことができますよ。
記事を読む
③最初から絞り込みすぎている
自分のやりたいことが明確になっており、受けたい企業や業界がはっきりしているという人もいるかもしれません。
そういった人に注意してほしいのは、最初から受ける企業や業界を絞り過ぎないことです。業界や企業を絞り込み過ぎていると、ここだという志望業界があっても、求められる資質がマッチしなかった場合ことごとく落ちてしまうということも考えられます。
絞り込み過ぎたがゆえに落ちまくるという事態を避けるためにも、複数の業界を見るようにしたり、幅広くエントリーしたりすることが大切ですよ。
- 3つ以上の業界のなかから選ぶ
- 少なくとも15社以上エントリーする
- 中小企業も視野に入れる
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
企業の選び方の重要性を解説しましたが、企業の探し方も重要です。一つの手段だけで企業を探すと、非効率なうえ、探せる企業が限られてしまいます。そのため、複数の手段を組み合わせて活用することが就活をうまく進めるカギとなります。
たとえば、求人サイトを使っている学生は多いと思いますが、求人サイトも複数あり、サイトによって掲載している企業の傾向が異なります。大手企業が多数掲載されている求人サイト、中小・ベンチャー企業が多い求人サイトなど、それぞれの特徴を把握したうえで複数登録するようにしましょう。
また、求人サイトだけではなく、スカウト型のサービスもおすすめです。企業が学生のプロフィールを見て、魅力的だと感じた学生にスカウトが届く仕組みのため、選考を有利に進めやすい傾向にあります。
自分で検索をかける求人サイトでは見つけられなかった優良企業を知るチャンスにもなりますよ。このように、企業を探す手段を複数もつことで、常に情報を仕入れられる状況をつくり、効率的に自分に合った企業を探しましょう。
面接で落ちまくる原因が「面接対策不足」にあるケースと対策
就活生
自己分析も企業分析もやり直して、企業も選び直してみました! もう一度面接に挑戦しようと思います。
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください。面接対策はしましたか? 基本的な準備ができていても、面接対策が不足しているとうまくいかない場合がありますよ。
答え方やマナー、よくある質問に対する回答など、基本的な面接対策は合格を勝ち取るために重要なポイントになります。
面接マナーやよくある質問に関しては、考えなくてもできる・答えられるよう練習しておきましょう。
①面接での受け答えに慣れておらずぎこちない
面接の受け答えに慣れておらず、あまりにもぎこちない場合も面接に落ちてしまう可能性があります。
たとえば敬語の使い方一つとっても、慣れていないとスムーズに会話ができず、話の内容が入ってこない場合があります。また、面接特有の会話形式なども存在するため、不慣れだとうまくアピールすることができません。
面接の受け答えに慣れるためにも、大学のキャリアセンターやエージェントなどを利用して模擬面接をたくさんおこなっておきましょう。また、敬語に慣れるために積極的に年上の人と話をする機会をつくるのも効果的です。
- キャリアアドバイザーと模擬面接を重ねる
- 目上の人と敬語で話す経験を積む
②頻出質問対策が万全にできていない
頻出質問とは、一般的に面接でよく聞かれるといわれる質問のことです。志望動機やガクチカ、自己PRなどはその代表例で、ほかにも長所・短所や就職の軸、入社後にしたいことなどが聞かれるケースが多いです。
こういった最もよく聞かれる質問に対しては、事前に回答を考えてスムーズに話せる練習をしておきましょう。また、企業によって頻出質問が異なるケースもあるので、事前に口コミサイトなどでチェックしておくと安心ですよ。
- ガクチカ
- 長所・短所
- 自己PR
- 就活の軸
- 挫折経験
- 入社後にやりたいこと
- 他社の選考状況
- 逆質問
そのほかのよくある頻出質問に関しては、この記事で解説しています。完璧に準備しておきたい人はぜひチェックしておいてください。
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新卒の面接では人柄を把握するための質問が多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「面接ではどういった質問をされることが多いですか?」「質問ってその場で考えて答えてもいいんじゃないですか?」 という声 […]
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③掘り下げに対する回答を準備できていない
頻出質問は入念に準備していても、回答に対する面接官からの質問を想定していないと、言葉に詰まってしまいうまく答えられないことがあるかもしれません。掘り下げ質問に答えられないと、面接官は「話の内容は本当なのかな」と疑念を抱いてしまいます。
そのため、どんな質問が来てもスムーズに答えられるように準備をすることが重要です。事前にどんな質問が来そうか考えておいたり、模擬面接で質問に答える経験を積んだりするのがおすすめですよ。
- 回答に対してどんな質問が来るか書き出しておく
- キャリアアドバイザーと模擬面接をする
なお、特にガクチカは深掘りされやすい質問です。どんなふうに答えれば良いか気になる人はこちらの記事もチェックしておきましょう。
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ガクチカは面接で深掘りされることが多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から 「面接でガクチカを深掘りされた際、うまく答えられなかったのですが」「ガクチカではどんな質問が深掘りされるのか知りたい」 […]
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面接で落ちまくる原因が「第一印象」にあるケースと対策
就活生
そろそろ次の面接の時間が近づいてきたので、この足で行ってきますね。
キャリアアドバイザー
待ってください。そのまま行くのですか?
就活生
はい。何か問題ありましたか?
キャリアアドバイザー
靴がスニーカーじゃないですか! 背広も皺だらけです。面接において第一印象は想像以上に重要になりますよ。良い印象を抱いてもらえるための方法を一緒に確認していきましょう。
話の内容が良くても、第一印象が良くないがために面接に落ち続けてしまう場合も考えられます。
一説によると、第一印象は出会ってから数秒以内に決定されるといわれています。そして一度ついた印象を巻き返すことはなかなか難しいものです。
そのため、第一印象を良くするためにも、身だしなみや基本的な面接マナーを徹底し、自信を持った受け答えをすることが重要になりますよ。
①身だしなみが整えられていない
コミュニケーションにおいて視覚・聴覚・言語が与える影響の割合を調査したメラビアンの法則によると、第一印象において一番重要なのは視覚情報といわれています。そのため、身だしなみが整えられていないと第一印象において大きくマイナスに働いてしまう可能性がありますよ。
たとえばTPO(Time, Place, Occasion)に合わない服装や清潔感のない髪・爪で面接に向かうと、「自己管理能力がない」「場の空気を読めない人」と思われてしまうかもしれません。
そのため、数日前までには必ず服装規定を確認し、サイズや長さを整えたうえで本番に臨むようにしましょう。
- TPOに合わせた服を選ぶ
- 服や靴のサイズ感に気を配る
- 髪や爪の長さを整える
キャリアアドバイザー
当日は必ず鏡で全身を確認してから家を出るようにしてくださいね。
なお、身だしなみの注意ポイントについてはこちらの記事で解説しています。自信がない人は特にしっかり確認しておきましょう。
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②基本的な面接マナーを守れていない
基本的な面接のマナーが守れてない場合も、第一印象が悪くなってしまう可能性があります。
基本的な面接マナーで特に重要なのは、言葉遣いと立ち振る舞いです。崩れた敬語や偉そうな態度で面接に臨んでしまうと、「社会性が欠けている」ととらえられ、不合格になってしまうかもしれません。
そのため、公の場に相応しい正しい敬語を練習したり、挨拶を徹底することが重要ですよ。
- 正しい言葉遣いを意識する
- 誠実な態度を心掛ける
- 大きく元気の良い挨拶を心掛ける
なお、詳しいマナーについてはこちらの記事で紹介しています。守れていると思っていても意外と抜け漏れがあるのが面接マナーです。入念に確認しておいてくださいね。
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③自信のなさが態度に出ている
オドオドした態度だったり、声が小さい、目が合わないなどあまりにも自信のない態度だと、「覇気がない」「頼りなく、仕事ができるのか不安」と思われてしまうケースがあります。
そのため、自信があるように見せるためにも、はっきり大きな声で話をしたり、笑顔で相手の目を見て話したりすることが重要です。
- 大きな声で話す
- 笑顔を心掛ける
- 目を見て話す
なお、面接で自信を持つための方法についてはこちらの記事で解説しています。自信をもって面接に臨めるようになりたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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面接で落ちまくる原因が「コミュニケーションの仕方」にあるケースと対策
就活生
マナーも気をつけていますし、基本的な対策も、企業の選び方もできることはすべて改善したのに、やっぱり面接に受かりません。どうしてでしょうか。
キャリアアドバイザー
そうなんですね……。ちなみに、コミュニケーションの仕方について意識したことはありますか?
就活生
コミュニケーションの仕方ですか? 特に問題を感じたことはありませんが。
キャリアアドバイザー
コミュニケーションの取り方は自分では違和感に気付きにくいですが、面接の結果に大きく関係してくる部分ですよ。
面接におけるコミュニケーションの取り方はさまざまですが、一見うまくいっているように見えても実は伝わりにくいコミュニケーション方法になっている場合も見られます。
コミュニケーションに違和感があると、他人と協力して業務をこなすことや指示を正確に理解することが難しいと思われてしまう可能性がありますよ。
適切なコミュニケーションを取るためには、簡潔で芯をとらえた回答を心掛けたり、双方向の会話を意識したりすることが大切です。一緒に確認していきましょう。
①長くまとまりのない回答をしてしまう
コミュニケーションの仕方が適切でない人の代表例として、いつも長くまとまりのない話をしてしまう人がいます。
たとえば、「あなたの強みは何ですか」という質問にたいして、結論からでなく「なぜ強みだと思ったのかの理由」などの周辺情報から話しはじめ、次々と別の話題に移ってしまう、などです。
そういった話にまとまりがない人は、不要に詳しく説明してしまったり、起承転結がはっきりしていなかったり、目的や意図が不明確なまま話し始めてしまうという特徴があります。
そのため、短く話をまとめるためにも事前に構成を考えてから話したり、結論を先に述べたりといった工夫をするようにしましょう。
- 事前に構成を考えてから話す
- 要点を先に述べる
- 1つ目は〇〇、2つ目は〇〇というようにリスト形式で伝える
キャリアアドバイザー
模擬面接では、短く回答することを意識して練習してみると良いですよ。
②会話でなく一方的なプレゼンになっている
面接中に一方的に自分の話をし続けてしまうために、適切なコミュニケーションが取れないと判断され、良い評価がもらえないケースも考えられます。
面接は自分をアピールする場とはいえ、一方的に話をしすぎると面接官が飽きてしまったり、聞きたいことが聞けなかったりする場合があります。
そのため、面接官の反応を見つつ短く区切りをつけながら話をしたり、面接官の話はあいづちを打ちながら最後まで聞いたりすることを心掛けるようにしましょう。
- 面接官が話をしている間はあいづちを打ちながら最後まで聞く
- 短く区切りながら話をする
- 面接官の反応を確かめながら話す
なお、面接で双方向を意識したコミュニケーションをとるための方法についてはこちらの記事で解説しています。参考にしてくださいね。
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③質問に対する回答がずれている
一見つつがなく回答できたと思っても、実は質問に対する回答がずれていた場合、コミュニケーションが適切でないとして面接に落ちてしまうかもしれません。
面接官の質問に対してずれた回答をしてしまうと、「理解力がない人」「人の話が聞けない人」と思われてしまいます。
そういったずれた回答をする原因としては、質問にうまく答えられないために関係ない話をしてしまったり、相手の話の意図を汲み取れていなかったり、といったことが考えられます。
そのため、基本的な質問に対する回答の準備を徹底したり、相手が何を知りたいのか意識する練習をしたりすることを心掛けましょう。
- この質問によって相手が何を知ろうとしているのか考える
- 聞かれていないことは話さない
- 不安に思ったら質問の意図を確認する
キャリアアドバイザー
回答がずれたかもしれないと感じた場合は、素直に面接官に聞いてみましょう。軌道修正ができるかもしれません。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
これまで面接で落ちてしまう原因を解説しましたが、これらはすべて鍛えたり変えたりして、克服できるものです。就活がうまく進んでいるように見える人も、最初からすべて順調だった人は少なく、何かしらでつまずき、克服しようと努力した過去があります。
面接でうまくいかない理由をしっかりと分析し、自分なりの方法で地道に努力を重ねれば、挽回できるタイミングが訪れます。面接に落ち続けている状況で気分が落ち込んでしまうかもしれませんが、まずは動き出すことで状況は必ず改善できるでしょう。
面接に落ち続けている人必見! 次は確実に突破するための4step対策
就活生
面接に落ちまくってしまう原因はいろいろ考えられるんですね。
キャリアアドバイザー
その通りです。当てはまるなと感じたものがあれば、次の面接に向けて改善していきましょう。
就活生
はい! さっそく改善に向けて動いていこうと思います。でも、まず何からやれば良いのかな……。
キャリアアドバイザー
次の面接に向けた対策の流れについて、一緒に確認していきましょう。
面接に落ちまくりな人が次の面接を突破するためには、丁寧に振り返りをしたうえでいかに正しい方針をたてて対策できるかが重要になります。
ここからは、次の面接のためにやるべき対策の流れを4ステップで解説します。
step①:これまで落ちてきた面接の状況を細かく洗い出す
まず最初に、これまで落ちてきた面接がどんな状況でおこなわれ、どんな質問をされて、どんな回答をしたか細かく洗い出してみましょう。
面接の状況を詳しく思い出すことは、面接がうまくいかなかった原因を特定するための手がかりになります。複数の面接の状況を要素ごとにまとめてみると、自分が苦手な状況や質問が明確にわかる場合がありますよ。
- 面接形式(対面、オンライン)
- 面接官の職位、人数
- 質問された内容
- 自分が回答した内容
- 回答に対する面接官の反応
キャリアアドバイザー
時間が経つと忘れてしまうので、なるべく面接が終わったらすぐ取り組むのがおすすめです。
step②:原因例を参考に自分なりに思う落ちた原因を書き出す
面接の内容が振り返れたら、その内容をもとに落ちた原因を書き出してみましょう。ノートに書き出すことで、より客観的に振り返りをすることができます。
また、原因を考える際には、面接官の反応に着目してみるとわかりやすいですよ。たとえば、答えた内容に対して何も掘り下げられずに流されたり、面接官が首をかしげる様子が見られたりした場合は、その前後で話した内容の評価が良くなかった可能性があります。
- 声が小さすぎて自信がないように思われた
- ガクチカの深掘り質問に答えられなかった
- 意図と違うことを話してしまった
- 話が長すぎた
- 逆質問ができなかった
キャリアアドバイザー
なかなか思いつかない場合は、前述の原因例に戻ってあてはまるものがないかよく考えてみましょう。
step③:次の面接に向けて解決のための行動指針を立てる
ひととおり原因を書き出せたら、次の面接に向けてどんな対策を打てば良いのか考えてみましょう。
たとえば、意図と違うことを話してしまったことが落ちた原因だと考えられる場合、その質問から面接官が何を知りたいのか意識しながら回答をする練習をしたり、頻出質問の練習を徹底してどんな質問でもスムーズに答えられるようにしたり、といったことです。
- 意図と違うことを話してしまった⇒頻出質問の練習を増やす
- 話が長すぎた⇒模擬面接で短く伝える練習をする
- 逆質問ができなかった⇒事前に企業研究を深めて5~6個準備しておく
解決するためにやるべきことが決まったら、いつまでにどれだけ練習するかといった具体的なスケジュールも決めておきましょう。
キャリアアドバイザー
具体的にスケジュールを決めることで、つい実行しないまま次の面接を受けることになってしまった、という事態を避けることができますよ。
step④:整理した内容を自分以外の人に見せてアドバイスをもらう
最後に、落ちた原因と行動方針についてまとめたものを自分以外の人に見てもらいましょう。
どうしても自分だけで考えていると、考えが凝り固まりがちです。ほかの人に見てもらうことで、自分では気付けなかった原因や改善策が出てくる可能性がありますよ。
なお、アドバイスはすでに内定をもらって活躍している先輩や、大学のキャリアセンターの人、プロのキャリアアドバイザーなど、ある程度面接についての知識を持っている人に見てもらうようにしましょう。
- 内定を獲得した先輩
- 大学のキャリアセンター
- キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザー
同じような状況の友人や家族など面接に詳しくない人に聞いてしまうと、正しいアドバイスがもらえないケースもあるため注意しましょう。
落ちまくるときは特化対策も効果大! 面接フェーズ別の重要対策
就活生
二次面接までは突破できるのですが、いつも最終面接で落ちてしまいます……。
キャリアアドバイザー
そうなんですね。いつも同じフェーズで落ちるという人は、そのフェーズに特化した対策をすることで道が開ける場合もありますよ。
いつも同じフェーズで面接に落ちてしまうという人は、フェーズ別に重視されるポイントを押さえた対策をすることが大切です。
一次面接では基本的なマナーやコミュニケーションを、二次面接では頻出質問の内容を、三次面接では熱意の伝え方に力を入れて対策するようにしましょう。
ここからは、面接フェーズごとのポイントや対策についてより詳しく解説していきます。
一次面接で落ち続けている:マナーやコミュニケーションなどの基礎対策を徹底する
一次面接は、企業が求める最低限の基準に満たない人を落とすための、絞り込みの面接ともいわれてます。
そのため、まずは大きく減点されることがないよう対策することが重要です。特に、基本的な面接マナーやコミュニケーションの取り方が重視される傾向にあるため、身だしなみや言葉遣い、態度などに力を入れて対策するようにしましょう。
- マナーや言葉遣い
- 明るく元気があるか
- コミュニケーションに違和感がないか
キャリアアドバイザー
まずは社会人としての適性があると思ってもらえることが大切です。
なお、一次面接の対策方法についての詳細が知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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二次面接で落ち続けている:頻出質問の対策を徹底する
二次面接では、どの企業でもよく聞かれるような、いわゆる頻出質問の内容を重視される場合が多いです。
企業は頻出質問からマッチ度や企業の理解度を見ているため、自己PRなどの自分の適性をアピールすることや、きちんと企業研究をすることが重要になります。
そのため、志望動機や自分の強み・弱みなどの頻出質問についてしっかり答えられるよう対策を徹底しておきましょう。
- 志望動機
- 自己PR
- 強み・弱み
キャリアアドバイザー
一次面接との一貫性も見られている場合があるので、矛盾しない回答をすることも重要ですよ。
一次面接との違いや二次面接だからこそ気を付けたいポイントについては、こちらの記事で解説しています。いつも二次面接で落ちてしまう人は要チェックですよ。
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最終面接で落ち続けている:頻出質問を今一歩掘り下げて熱意を伝える
最終面接でいつも落ちてしまう人は、基礎的な面接力はすでに身に付けているという場合が多いです。
ただし、最終面接では本当に入社してくれるのか確かめるためにも、基本的な面接力だけでなく熱意まで求められるケースが多くあります。そのため、頻出質問を今一歩掘り下げ、細部まで答えられるよう準備することが重要ですよ。
なぜその企業でないといけないかや入社後のキャリアビジョンを明確に伝えることで、熱意をしっかり伝えていきましょう。
- なぜその企業でないといけないかを明確にする
- 明確なキャリアビジョンを立てる
- 第一志望であると伝える
キャリアアドバイザー
最終面接では役員クラスと話をすることになります。礼儀やマナーについても抜かりなく準備するようにしましょう。
最終面接で落ちてしまってから気持ちの切り替えができないと悩む人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では、次に向けて取り組む対策方法についても解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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最終面接は企業との相性を見られるので、志望動機や逆質問などしっかり備えておくことが大切です。 この記事では面接官がチェックする内容、合格のためにすべきことなどをキャリアアドバイザーが解説します。 落ちる人の特徴も参考に最後の関門を突破しましょう!
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面接に落ちまくって疲れたときは心と体を休めることも視野に入れよう
面接に落ち続けていると、周りの友達と比較して落ち込んでしまったり、焦りを感じる場面も多くあるでしょう。
一刻も早く面接に合格するための対策をすることも重要ですが、それ以上に重要なのは心と体の健康を損なわないことです。
疲れが溜まったり気持ちが落ちてしまうのが続く場合は、一度好きなことするなどリフレッシュして、十分に休養をとるようにしましょう。
- 好きな映画や本を読んで世界に没頭する
- 友達や家族と小旅行に出かける
- マラソンや登山などのスポーツに取り組む
キャリアアドバイザー
健康があっての就職活動です。無理し過ぎないようにしてくださいね。
面接に落ちまくる人こそ抱きやすい疑問点に回答!
面接に落ちまくってしまう人のなかには、何が原因なのかわからないという人や、どうしたら良いのか知りたいという人もいるでしょう。
ここからは、そういった面接に落ちまくっている人がよく抱きがちな疑問についてキャリアアドバイザーが回答していきます。ぜひチェックしてみてください。
面接に落ちまくる原因は何ですか?
面接に落ちまくる原因は人によってさまざまですが、6つの視点で考えるとわかりやすくなります。
簡単にまとめると、自己や企業の分析が十分できていないケース、企業の選び方が正しくないケース、面接対策が不足しているケース、第一印象やコミュニケーションが不足しているケースです。
過去の面接を振り返ったうえで、自分は何が原因で面接に落ち続けているのか考えてみましょう。原因が特定できたら、基礎に立ち戻って原因ごとの対策を徹底することが重要ですよ。
面接に落ちまくるときはどうしたら良いですか?
面接に落ちまくるときは、まずは今までの面接を冷静に振り返って原因の特定をしましょう。原因に合わせた対策を打つことで、次の面接に向けて大きく前進することができます。
なお、面接を振り返るときはキャリアアドバイザーや大学のキャリアセンターの職員など、プロの意見を取り入れると効率的です。客観的な意見を取り入れたうえで、適切な対策を取るようにしましょう。
また、面接に落ちまくってあまりにも疲れてしまったときには、しっかりと休養を取ることも忘れないようにしてくださいね。
面接に落ちまくりなときは必ず原因がある! 徹底した対策で一歩前へ進もう
ここまで、面接に落ちまくりな人が持つべき考え方から、原因別の対策方法、フェーズ別対策の重要ポイントなどを解説してきました。
面接に落ちまくってしまうときは、必ず原因があるはずです。プロの手も借りながら冷静に振り返りをして原因を特定し、自分に合った対策を徹底しましょう。
適切な対策を積み重ねれば、必ず今の状況から脱出できるはずです。この記事で解説したことを参考にして、一歩前に進みましょう。
先ほど面接の結果が届いたのですが、また不合格でした……。気分が落ち込んで立ち直れません。