一次面接と二次面接の違いとは|評価基準や聞かれる質問例を紹介

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一次面接と二次面接の違いとは|評価基準や聞かれる質問例を紹介

目次

  1. 一次面接と二次面接の違いを知らないと不合格になる可能性がある
  2. 一次面接は「ふるいにかける場」で二次面接は「見極める場」
  3. 一次面接と二次面接の違いとは? 5つの視点で詳しく解説
  4. 目的の違い
  5. 形式の違い
  6. 面接官の違い
  7. 評価ポイントの違い
  8. 通過率の違い
  9. 聞かれやすい質問の違い
  10. 一次面接と二次面接の選考対策の違い
  11. 一次面接:基本の対策を怠らずに良い印象を残そう
  12. 二次面接:深掘り対策をして自分自身をアピールしよう
  13. 基本を押さえよう! 一次面接で必要な対策を詳しく解説
  14. 深掘り対策をしよう! 二次面接で必要な対策を詳しく解説
  15. 一次面接と二次面接の違いを知って選考突破につなげよう

一次面接と二次面接の違いを知らないと不合格になる可能性がある

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「一次面接と二次面接の評価基準って何が違うんですか?」
「一次面接と二次面接それぞれの対策のポイントが知りたいです」

就活生からこのような声をよく聞きます。一次面接と二次面接では、評価基準から面接官までさまざまな点が異なります。両者の違いを理解しないまま準備をしても、的外れな対策になってしまうかもしれません。

また、一次面接は比較的通過できるのに、二次面接ではうまく答えられず、苦戦する人もいるでしょう。それぞれの特徴を押さえて、それに合った対策をおこなうことが、選考突破への近道です。

この記事では、一次面接と二次面接の違いを目的や形式など5つの視点から説明したうえで、それぞれの対策のポイントを解説します。

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一次面接は「ふるいにかける場」で二次面接は「見極める場」

就活では、ほとんどの企業が複数の面接の機会を設けています。一次面接、二次面接、役員面接などさまざまな局面があり、役割はそれぞれ異なります。

一次面接は、応募してきた学生の中から最低限の基準を満たしている人を選ぶための、言わば「ふるいにかける場」です。ここでは基本的なビジネスマナーが備わっているかやコミュニケーション能力などを主にチェックされます

二次面接ではもう少し踏み込んだ内容を確かめられます。学生の性格や価値観が自社とマッチしそうかどうか、一緒に働ける人材かどうかを見ようとしているのです。

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一次面接と二次面接には役割の差があるため、必要な対策も異なります。この記事でしっかり学んで、適切な対策を講じてくださいね。

ときどき、二次面接が最終面接になるという会社も存在します。その場合には、三次面接以降がある会社とは異なる対策が必要です。以下の記事もチェックしておきましょう。

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キャリアアドバイザーが読み解く!一次面接と二次面接の決定的な違いを解説

乾 花穂子

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二次面接は一次面接をベースとしてさらに踏み込んだ質問がされる

一次面接と二次面接の大きな違いは、過去が重視されるか志望度やマッチ度が重視されるかという点にあります。

一次面接では、コミュニケーション能力や過去の経験を通じ、基本的な人となりやポテンシャルを見ています。社会人としての基礎力や、これまでの経験から何を学び、どのように行動できるかといった点が評価の対象となるのです。

一方二次面接以降になると、「自社にどれだけ深い興味を持っているか」などのさらに踏み込んだ部分をチェックされます。また、就活の軸や将来のキャリアビジョンが企業の求める人物像や方向性と合致しているかといった点も重要な評価ポイントになるでしょう。

そのため、それぞれの違いを理解した面接対策が重要になります。実際に、私は一次面接を控えている学生に対して「志望動機やキャリアビジョンよりもガクチカを話せるようにした方が通過率は上がるよ」とアドバイスしていますよ。

一次・二次面接で面接官からフィードバックを受けられる場合もあります。活用するためのコツを知りたい人は以下の記事も読んでみてくださいね。

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一次面接と二次面接の違いとは? 5つの視点で詳しく解説

一次面接と二次面接の違い
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就活生

一次面接も二次面接も、同じ「面接」じゃないかと思うんですが、なぜわざわざ2回もやるのでしょうか?

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実は、一次面接と二次面接の間には、実施の目的や面接を担当する人のポジションまで、さまざまな違いがあるのです!

一次面接と二次面接の明確な違いを知れば、それぞれ何を重点的に対策をすれば良いのかも見えてきます。ここからは、5つの視点から、それぞれの違いを説明します。

選考フェーズごとの対策について理解を深めたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
一次面接の対策はこれで完璧|よくある質問の答え方や入退室のマナー
二次面接は一次と同じ対策では落ちる可能性大! 対策や質問例を解説 
三次面接は最大の正念場! 質問対策と目的理解が合否の分かれ道

目的の違い

一次面接と二次面接で内容が異なるのは、そもそも実施する目的が違うからです。それぞれの面接の目的を知れば、面接官がチェックしているポイントも自然とわかるでしょう。

面接の目的がわかれば、自分がそれぞれの面接に「受かった理由」「落ちた理由」を考える際にもヒントになるでしょう

一次面接:社会人の素質があるかを見極める

一次面接は、書類選考で選ばれた応募者と採用担当者が、初めて直接話をする場です。一次面接の時点ではまだまだ残っている応募者も多いため、基準に満たない人を不合格とすることが主な目的です。

企業によって基準は違いますが、基本的には社会人として働いていける素質があるかという点を見られていると覚えておきましょう。一次面接では「特に問題がないから」という理由で、二次面接に進める可能性も高いです。

二次面接:採用したい人材を見極める

一次面接が「落とす」要素を探す面接だとすれば、二次面接は「採用する」要素を見つけるための面接です。二次面接では、一次面接で得た基本情報をもとに、応募者の価値観や考え方が自社にマッチしているのかを判断しています。

次が最終面接となる会社の二次面接であれば、面接官が「一緒に働きたい」と思った学生を選び、最終的な判断は最終面接の面接官に委ねる形になります。つまり、面接官が学生を最終面接に推薦するようなイメージです。

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いずれにせよ二次面接は、学生の能力だけでなく、会社との相性を見る面接であると言えるでしょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!企業によって異なる二次面接の位置づけ

吉川 智也

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二次面接は最終面接までの疑問解消の場であることも

企業によっては、二次面接が面接ではなく人事が担当する面談の場合もあります。その場合は選考要素はなく、最終面接までに学生の疑問や不安を解消する場であることが多いです。その時点で企業に対して懸念があれば、正直に質問すると人事は真剣に向き合って回答してくれますよ。

最終面接突破のためのサポートが目的の場合もある

二次面接が人事との面談の場合、人事から学生に対してこれまでの面接のフィードバックををおこなう可能性もあります。企業によっては最終面接が難関のため人事からサポートしたいという想いがあったり、面接官からのフィードバックを受け止めてから最終面接を受けてほしいという想いがあったりします。フィードバックには褒められるものもあれば、改善すべきものもあるでしょう。

もしかすると落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、人事は「ぜひ入社してほしい」と思っているため忙しい時間を割いて面談を組んでいます。そのため、真摯にフィードバックを受け止めて、準備を万端にして次の選考に臨んでくださいね。

形式の違い

企業の方針や応募者の数などにも影響されますが、主な面接形式は以下の3種類です。

  • オンライン面接
  • 集団面接
  • 個人面接

一次面接と二次面接の形式の一般的な傾向をここから紹介しますが、応募企業に当てはまるかは事前に確かめてくださいね

一次面接:オンラインや集団面接が多い

Web面接を実施している企業の割合

一次面接は、基準に満たない応募者を不合格にする足切りをおこなう要素もあるため、効率的に面接を進める必要があります。そのためオンライン面接や集団面接で実施する企業が多く見られます。

リクルートが25卒の大学生・大学院生における就職活動の実態について調査した「採用活動中間調査」では、64.1%の企業がWeb面接を実施していることが判明しました。

一次面接については特に導入率が高く、34.3%の企業は「一次面接はWebのみ」と回答し、26.2%の企業も「場所や時期によってはWeb面談をおこなう」と答えています。

Zoomを指定された場合は、こちらの記事をチェックして事前準備をしておきましょう。

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Zoom面接は、念入りな準備と好印象を得るコツを押さえておくことが評価の分かれ目になります。この記事では、Zoom面接の参加手順、機能、事前準備、好印象を得るためのポイントをキャリアアドバイザーが解説します。解説動画も参考にして、高評価を得てくださいね。

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二次面接:個人面接が多い

二次面接では、一次面接で基準を満たした応募者をさらに絞り込むため、個人の価値観や考え方を掘り下げるようなやりとりが多くなります。そのため、一人ひとりの話をじっくり聞きやすい個人面接を実施する企業が増えてくるでしょう。

ただし、二次面接の位置づけは企業によってさまざまです。選考ステップが多い企業においては、二次面接の時点でもWeb面接や集団面接を実施することもあります。

企業によって大きく実施方法が異なるのも二次面接の大きな特徴であるため、自分の志望企業の選考フローをしっかり確認しておきましょう。

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二次面接の場合は、集団面接であっても一次面接よりは人数が少なかったり、一人ひとりが話す時間がしっかりと設けられている場合が多いです。

面接官の違い

一次面接と二次面接では見極めるポイントが違うため、異なる立場の面接官がおこないます。それぞれの面接での評価ポイントを見極めるのに適した面接官が実施することが多いのです

一次面接:若手から中堅社員

一次面接は、基準に満たない応募者を不合格にすることが主な目的です。比較的合否を判断しやすいため、若手から中堅社員が面接官を担当するケースが多いでしょう。

一次面接から人事部が担当する場合もありますが、その場合も比較的職位の低い若手社員が対応するケースが多く見られます。

比較的若い人が対応するのを見て「話しやすいかも」と思うかもしれませんが、相手が既に現場で経験を積んでいる社会人だということに変わりはありません。緊張感を持って、礼儀正しく対応しましょう。

二次面接:現場の責任者が多い

二次面接では、一次面接よりも担当者の年次や役職が上がる場合が多いです。二次面接では「一緒に働きたい人材か」という点もポイントになるため、入社後に直属の上司になるような現場責任者が担当する傾向があります。

現場の責任者や管理職は、普段の業務から部下の一人ひとりを見て評価している立場です。普段から「人を見る」ことが業務の一部である責任者や管理職が二次面接を担当することで、応募者の価値観や考え方から人柄を見極めています。

評価ポイントの違い

一次面接と二次面接では、評価されるポイントが異なります。もちろん共通する要素もあるため「まったくの別物だ」というわけではありませんが、重視される点が変わるということは認識しておくと良いでしょう

一次面接:基本的なマナーやコミュニケーション

一次面接では「社会人として基本的な部分ができているか」という点が評価されています。そのため、面接で話す内容も重要ですが、面接時の「振る舞い」も一つひとつチェックされていると覚えておきましょう。

一次面接の評価ポイント
  • 挨拶などの基本的なマナーが守れているか
  • 質問の意図をくみ取り適切なコミュニケーションが取れるか
  • 身だしなみを整えられているか
  • 企業の基本情報は理解できているか
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「基本的なマナーやコミュニケーションができればOK」と聞くと簡単そうに思う人もいるかもしれませんが、人気企業や大手企業ではかなり熾烈な争いになるため油断は禁物です。

二次面接:志望度の高さと企業とのマッチ度

リクナビが二次面接の面接官経験者を対象におこなったアンケート調査によると、二次面接では企業とのマッチ度を最も重視しているとわかります。

また、次が最終面接となる企業であれば、内定を出した学生が自社に入ってくれるように、入社意欲が高い応募者を最終面接に進めたいと考えているものです。そのため、志望度の高さも重視されるケースが多いでしょう。

二次面接の評価ポイント
  • 企業とのマッチ度
  • 入社意欲は高いか
  • 会話力、論理的思考力などの学生の特徴
  • 企業や事業に対して理解しているか
  • 将来のビジョンは明確か

企業とのマッチ度を知るために、二次面接の担当者は、企業の理解度や個人の価値観を問う質問をし、それが企業理念や事業方針と合うかどうかを見極めようとします。企業理解を深めたうえで、それに合う回答を用意しておくことが必要です。

「価値観って言われても何を伝えれば良いのかわからない」という学生もいるでしょう。そんなときは、こちらの記事を参考にしてみてください。

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キャリアアドバイザーが読み解く!二次面接で見ているポイント

吉川 智也

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二次面接では「役員と合わせて問題ないか」を見ている

二次面接では「最終面接を担当する役員や社長と会わせても問題がないか」といった観点で評価されることもあります。具体的には、人柄や価値観が社風と合っているか、また志望度の高さを見ています。当たり前ですが、年次の高い役員と会わせた時に失礼がないよう、社会人としての言葉遣いやマナーが身に付いているかも確認されます。

入社後のポテンシャルを知るためにこれまでの経験を見ている

また、二次面接を担当する社員は現場社員であることが多いため「実際に入社して問題なく業務をこなすポテンシャルがあるか」といった視点でも評価されます。人柄や価値観はもちろんですが、学生の強み、アルバイトやサークルへの取り組み方からも判断しています。具体的には、学生が持つ強みが応募している職種で活かせるかどうか、アルバイトやサークルで任された仕事をまっとうしていたか、そこから何を学んだか、といった点を見ていることが多いです。

そのため、二次面接では「自分の強みや弱みは何か」「学生時代頑張ったことを通して自分が成し遂げたことは何か」「学んだことを企業でどう活かすか」といった点を意識して選考に臨むようにしましょう。

通過率の違い

一次面接と二次面接では、通過率も異なります。

一般的に、一次面接では約20~40%、つまり学生5人につき1~2人が通過すると言われています。この段階では応募者の数も非常に多いため、まずは大幅に絞り込まなくてはなりません。

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特に人気企業・大手企業ほど一次面接の難易度は上がります。「基本的なことができていればOK」と油断せず、しっかり対策をおこなうことが重要です。

二次面接では、約40~50%が通過するという説が有力です。一次面接よりも高い数字に見えますが、これは一次面接で最低限のラインをクリアした人たちが集められているからだと考えられます。

もちろん実際には業界や企業によって方針は異なりますので、過信は禁物です。ただ「まずは一次面接を突破しなければならない」ということは覚えておきましょう。

一次面接をクリアするためのポイントは、こちらの記事で解説しています。

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聞かれやすい質問の違い

一次面接と二次面接それぞれの評価ポイントに沿った質問がされます。面接前に回答を用意しておくのは、事前準備としては必須なので、それぞれどんな質問がされるか確認しておいてくださいね

一次面接:基本的な人柄や経験を問う質問

一次面接では、定番の質問をされる可能性が高いです。事前に回答を用意しておくべき質問ばかりなので、準備しておきましょう。

一次面接で聞かれやすい質問の例
  • 自己紹介をしてください
  • 志望動機を教えてください
  • 自己PRをしてください
  • 学生時代に頑張ったことは何ですか
  • 長所と短所を教えてください

一次面接、二次面接でよく聞かれる質問については、それぞれ以下の記事で紹介しています。
一次面接で聞かれることは? 回答付きで質問例や評価基準を徹底解説
面接でよく聞かれること10個|上手な質問の答え方と例文

二次面接:志望度や価値観について踏み込んだ質問

二次面接では、志望度や価値観を知るために「深掘り」の質問が中心になると覚えておきましょう。多くの場合、一次面接と同じような質問から入り、学生の回答に対して追加で質問を重ねることになります。

二次面接の深掘り質問の例
  • 同業他社ではなくなぜ当社なのでしょうか
  • 学生時代の経験をどのように仕事に活かせると思いますか
  • 自分の弱みを改善するために具体的にどんな行動をしていますか
  • 2~3年後、10年後のキャリアプランをそれぞれ教えてください
  • 当社が第一志望ですか
  • なぜ○○業界も受けているのでしょうか

このように、二次試験では、あらかじめ対策しておかないと答えにくい質問がされることも増えてきます。自己分析や企業研究を怠らず、入念に準備しておきましょう。

「第一志望ですか」という質問の回答方法についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。

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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!二次面接に落ちてしまう学生の特徴を解説!

吉川 智也

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志望動機が薄い人は二次面接を通過できない場合が多い

一次面接は通過するものの二次面接で苦戦してしまう学生に多いのは、やはり「志望動機が薄い」というパターンです。そういった人の志望動機を聞いてみると、福利厚生や「安定していそう」といった企業の表面的な魅力を伝えてしまっている場合が多いです。

もちろんそういった本音は決して悪いことではありませんが、企業としては頑張りたい学生を採用したいと考えているため、ミスマッチが起こってしまいます。そういった際、私の場合は学生と一緒に将来のビジョンや過去の経験を洗い出し、もう一度軸を作り直すようにしていますね。

たとえば将来のビジョンが定まっていない学生には、逆にいろいろなキャリアの選択肢がある会社を軸として考えてみる、というようなイメージです。表面的な志望動機しかない人や、そもそも強い志望動機がないという人は、ぜひもう一度自己分析をやり直してみてほしいです。

一次面接と二次面接の選考対策の違い

それぞれの面接の選考突破のポイント
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一次面接と二次面接の役割が違うことはわかりました。ということは、対策もバラバラにやらないといけませんか?

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そうですね。面接のマナーなど共通する部分も多いですが、それぞれ重視されるポイントが異なる分、対策法も変わってきますよ。

一次面接と二次面接にはさまざまな違いがあるように、選考突破のポイントも違います。ここからは、それぞれの違いを踏まえたうえで、対策するときに意識すべきポイントを紹介します。

一次面接:基本の対策を怠らずに良い印象を残そう

一次面接の目的は、基準に満たない応募者を不合格にすることです。

一次面接を通過するには、面接官に悪い印象を与えないように「当たり前のことを当たり前にできる」状態にしておく必要があります

一次面接で求められる「当たり前」の例
  • 身だしなみを整えている
  • 正しい言葉遣いができる
  • 基本的なビジネスマナーが身に付いている
  • 書類を決められた形で作成できている
  • 志望動機などを話せるように準備している

一次面接は、書類面接を経て初めて社員と対話をする場でもあります。そのため、自分の第一印象を決定づける場であることも意識しておきましょう。

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一次面接では、表情や姿勢も重要なチェックポイントです。模擬面接を録画するなど、自分の姿を客観的に分析しておくのがおすすめですよ。

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一次面接と二次面接の違いとは|評価基準や聞かれる質問例を紹介

一次面接と二次面接の違いを理解しておくことで、効率的な対策が可能となります。一次面接は「ふるいにかける場」で二次面接は「見極める場」という違いがありますが、この記事では評価軸や選考通過率、対策方法の違いなど、キャリアアドバイザーの意見とともにそれぞれ詳しく解説していきます。

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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!一次面接の対策ポイント

高橋 宙

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一次面接は笑顔で会話することを意識しよう

一次面接は面接官が若手の可能性が高いため、比較的親しみやすい雰囲気でおこなわれる傾向にあります。そのため、面接だと構えすぎず、フランクに笑顔で会話をすることを心掛けると良いですよ。

人事以外の社員が一次面接を担当している場合は若手社員であることが多く、現場社員ならではの質問が飛んできます。たとえば営業職で受けている場合「顧客とコミュニケーションを問題なく取ることができ、信頼関係を構築できそうか」といった視点から質問が繰り出されるでしょう。この場合「人との関係構築力」が必要になるため、面接の場でも面接官と良い関係性を築けるように意識し、笑顔で活き活きと話すことができれば好印象になりますよね。

フランクになりすぎて失礼にならないように注意

しかし、フランクに接するあまり社会人としてのマナーや敬意が損なわれると、マイナスの印象となってしまうため注意が必要です。また、一次面接は集団面接の可能性があったり、学生の数の多さから面接時間が短い場合もあります。基本的には簡潔に、結論から述べることが大前提です。エピソードを長々と話すぎてしまうようなことは避け、面接官から聞かれたことに端的に答えることを意識しましょう。

二次面接:深掘り対策をして自分自身をアピールしよう

二次面接では、採用したい人材を見極めるために、個人の人柄や価値観を知りたいと面接官は考えています。そのため、一つの回答に対して深掘りをされることが多いです。

「自分のことだからなんでも答えられる」と思う人もいるかもしれませんが、いざ深掘り質問をされるとうまく言葉にできないこともあります。事前に言語化して用意しておくことが、深掘り対策になりますよ。

「なぜそう考えたのか」「そう考えるようになったきっかけがあったのか」など、自己分析を繰り返して言葉にしておくと、面接でも自分自身をスムーズに表現できるでしょう

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基本を押さえよう! 一次面接で必要な対策を詳しく解説

一次面接では何よりも、基本を押さえることが重要です。社会人としてきちんと働ける人物であること、就活で必要とされる準備をしっかりできる人物であることをアピールしましょう

一次面接で必要な5つの対策
  • 面接の基本マナーを押さえる(身だしなみや挨拶、言葉遣いなど)
  • あらかじめ企業研究を丁寧におこなう
  • 定番の質問には答えられるように準備する
  • 若手~中堅社員に対して効果的な逆質問を考えておく
  • 面接練習をしてフィードバックを受けておく

一次面接で重要なのは、ビジネスパーソンに相応しい身だしなみや言葉遣いを意識したうえで、質問にはっきりと答えられるかどうかです。以下におすすめの記事を紹介するので、ぜひ読んでおきましょう。
就活の身だしなみは超重要!好印象の与え方を男女別に解説
面接での正しい言葉遣いとは|印象を下げる言葉遣いもチェックしよう 

面接の場で答えられるようにしておくべき項目についても、以下の記事を参考にしてみてください。
1分の自己紹介で面接官に伝えるべき3つの内容|OK・NG例文付き
面接での自己PR例文53選|自分の強みから必ず見つかる例文リスト
志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介

深掘り対策をしよう! 二次面接で必要な対策を詳しく解説

二次面接においては、自身の考え方や価値観を掘り下げる質問をされる可能性が高くなります。そのため、基本的なマナーを押さえながら、さらに深い部分まで回答を準備しなければなりません。

二次面接の前には、以下のような対策をしておくのがおすすめです。

二次面接で必要な7つの対策
  • 一次面接の内容を振り返っておく
  • 企業の求める人物像を再確認する
  • 自分の性格や価値観を深掘りして分析し直す
  • 志望動機をブラッシュアップする
  • 同業他社との違いを明確にする
  • 具体的な将来のビジョンを考える
  • 現場の責任者に対して効果的な逆質問を考える

特に「一次面接の内容を振り返る」は、二次面接前にぜひおこなってほしい対策です。

それぞれの面接担当者の間では、学生の情報について引き継ぎをしています。「前回と言っていることが違う」と思われたら、自分の印象が一気に悪くなってしまうかもしれません。

また、志望動機など一次面接で話した内容についても、さらに深掘りされる可能性が高いです。ここからは二次面接対策におすすめの記事を紹介するので、ぜひ参考にしながら準備を進めてみてくださいね。
事業内容とは|企業研究や選考対策への活用方法を事例付きで解説
将来の目標で面接官をうならせる回答|評価点やESの書き方も解説
キャリア形成とはなりたい自分に近づくためのステップ! 考え方を徹底解説

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!二次面接の対策ポイント

乾 花穂子

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二次面接では「採用したい」と思ってもらえるようにアピールしよう

一次面接は「特に落とす理由がない」と企業が思えば通過することもありますが、二次面接では「ぜひ採用したい」と思われないと通過が難しくなります。そのため、自分を採用することによるメリットを強くアピールすることが重要になります。

二次面接では現場責任者が面接を担当することが多いことから「採用したら事業部やチームに良い影響を与えてくれそうだ」と思われることが鍵となるでしょう。つまり、入社後に活躍できることを企業にアピールする必要があります。たとえば、業務内容を確実に理解できていること、企業での自分の強みの活かし方、入社した後の意気込みなどをしっかりと伝えられると良いですね。

企業について徹底的に調べて入社意欲を伝えよう

また「長く働いてくれそうだ」と企業に思ってもらうことも重要です。たとえ業務をこなすポテンシャルが十分にあったとしても、入社意欲が薄かったり長期的に活躍するビジョンが学生になければ、後々内定辞退や早期離職につながってしまう可能性もあります。そのため、二次面接では企業を納得させる志望動機や入社後のビジョンを伝える必要があるのです。「企業研究をやり尽くした」と言えるくらいまで企業について調べてから面接に臨むようにしましょう。

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一次面接と二次面接の違いを知って選考突破につなげよう

社会人としての基礎をチェックされる一次面接と、自社とのマッチ度を確かめられる二次面接。それぞれの面接はこのように異なる役割を持つため、準備の際にも違いを意識した対策を進める必要があります。

いずれにせよ重要なのは、面接官から「この学生はきちんとしているな」「一緒に働けそうだな」と判断してもらうことです。面接の突破率を上げるために、あらかじめ自己分析や企業研究をおこない、面接練習などを通してスムーズに話せるようにしておきましょう。

それぞれのフェーズに合わせて適切な準備をおこない、ぜひ志望する企業の面接を突破してくださいね。

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