経済学部生におすすめな職業14選! 差別化ポイントや質問例も紹介

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目次

  1. 経済学部生は強みを活かせる職業がおすすめ! 周囲と差別化できる4つのコツも知ろう
  2. まずはここから! 経済学部の定義と特徴を押さえよう
  3. 定義:経済現象すべてを対象とする学問を学ぶ学部
  4. 特徴:学問領域が広い
  5. 経済学部と何が違う? 経営学部や商学部との違いを解説
  6. 立ち位置を理解しよう! 経済学部生の就活動向
  7. 就活における経済学部生の4つ強みを押さえよう
  8. ①ビジネスにかかわる幅広い分野の知識がある
  9. ②実学を学んでいる
  10. ③資格を取得しやすい
  11. ④文系の中でも数学に強い
  12. 経済学部生は多くいる! ライバルに差をつけるための4つのコツ
  13. ①インターンシップ:実際の働き方を知る
  14. ②OB・OG訪問:社員の声を聞く
  15. ③資格の取得:周囲の学生と差別化する
  16. ④就活エージェント:プロのアドバイスをもらう
  17. 強みを活かせる! 経済学部生におすすめの職業14選
  18. ①税理士
  19. ②公認会計士
  20. ③経理
  21. ④ファイナンシャルプランナー
  22. ⑤アクチュアリー
  23. ⑥証券アナリスト
  24. ⑦銀行員
  25. ⑧財務
  26. ⑨金融ディーラー
  27. ⑩ファンドマネジャー
  28. ⑪経済学研究者
  29. ⑫マンション管理士
  30. ⑬マーケットリサーチャー
  31. ⑭経営コンサルタント
  32. 経済学部生が就職に有利な6つの業界
  33. ①金融業界
  34. ②商社
  35. ③メーカー
  36. ④公務員
  37. ⑤情報通信業
  38. 就活を有利に進められる!経済学部生におすすめの資格
  39. 公認会計士
  40. FP
  41. 日商簿記
  42. 中小企業診断士
  43. 銀行業務検定
  44. 宅地建物取引士
  45. TOEIC
  46. 回答例も紹介! 面接でよく聞かれる経済学部独特の質問
  47. 質問①「なぜ経済学部を選んだのですか?」
  48. 質問②「なぜ〇〇の資格取得をしようと思ったのですか?」
  49. 質問③「経済学部で学んだことで弊社で活かせることは何ですか? 」
  50. 質問④「経済学部のなかでの専門領域は?」
  51. 経済学部は強みを活かせる職業が多い! 想定質問の準備で選考を突破しよう

経済学部生は強みを活かせる職業がおすすめ! 周囲と差別化できる4つのコツも知ろう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく

「経済学部生におすすめの職業を教えてください。 」
「経済学部の強みを活かせる職業はありますか? 」

といった質問を受けます。経済学部生におすすめの職業を知りたい学生や、経済学部での学びを活かせる仕事に就きたいと考えている人もいるでしょう。

この記事では経済学部の強みを活かせる職業はもちろん、就職を有利に進めるための資格や面接対策について詳しく解説します。経済学部に有利な職業を把握し、自分に適した進路を見つけてください。

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まずはここから! 経済学部の定義と特徴を押さえよう

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就活生

経済学部ってどんな定義の学部なんでしょうか? 経営学部や商学部など似たような学部もあってあまり詳しくわかっていません。

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まずは経済学部がどのような学部なのかを確認していきましょう。

経済学部という名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどういった学問を学ぶかについてはわからない学生もいるでしょう。経済学部では経済学・経営学の他にマーケティングや財務、会計などを学ぶことが多く、社会人に必要な知識を学生のうちに身につけられるのが最大の強みです。

就活において経済に関する知識の取得は必須ではありませんが、経済の仕組みを知っていて損はありません。就活で経済学部の強みを活かすためにも、まずは経済学部の特徴についてしっかりおさえておきましょう。

定義:経済現象すべてを対象とする学問を学ぶ学部

一口に経済学部と言っても経済理論や統計学、国際経済学など専門分野は多岐に渡ります。数々の専門分野がある中で共通しているのは、家計から企業、国ひいては世界までを対象に人やモノを含めたお金の流れを分析することです。

経済における課題を的確に把握し、どのように課題を解決すれば人々の豊かな生活を実現できるのかを経済の観点から考える学問といえるでしょう

なかでも理論経済学は主に「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」の2つに分類され、ビジネスの基盤を理解するうえで重要な学問です。次はマクロ経済学とミクロ経済学について詳しく見ていきましょう。

マクロ経済学

マクロ経済学

マクロとは巨視的という意味で、経済学の分野では消費者や企業、政府といった経済社会全体の動きを明確化しながら経済課題の解決策を考察する学問を指します。主にGDP(国内総生産)成長率や消費者物価指数などのさまざまな指標や、為替レートやインフレ率、賃金率や失業率などの指標を用いて社会経済全体を分析していくことが多いでしょう

ミクロ経済学

ミクロ経済学

マクロに対してミクロは微視的という意味で、個々の消費者や企業などの市場全体の動きを細かく分析し、商品やサービスの配分や価格決定の調整について考察する学問を指します。

たとえば物価高騰によってマイホームを購入する人が減った場合、住宅ローン減税などの助成制度を導入することで消費者の購買意欲を刺激することができるでしょう。このようにミクロ経済学では消費者と企業(生産者)の選択が経済にどのような影響を与えるかを考えます

特徴:学問領域が広い

経済学部の学問領域は非常に幅広く、専門分野も多岐に渡ります。経済学部の中で経営学科や商学科などにわかれる大学も少なくありません。学べる領域が広いため、それだけあらゆる業界や職種に通じる知識を学べるともいえるでしょう。

経済学部の学問領域例
  • 経済原論
  • ミクロ経済学
  • マクロ経済学
  • 経済思想史
  • 経済史
  • 金融論
  • 財政学
  • 国際経済学(貿易論)
  • 国際投資論、開発経済学
  • 計量経済学
  • 公共経済学
  • 産業経済学
  • 環境経済学
  • 経済システム学
  • ゲーム理論
  • 統計学 etc

新卒採用市場では特別なスキルや経験がもとめられないことが多いですが、経済に関する基本的な知識の有無はビジネスを理解するうえで非常に重要です。就活でアピールするためにも、とくに自分が専門的に学んできた内容や得意分野を整理しておくと良いでしょう

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。

そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけあなたの強み・弱みが簡単にわかります

無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。

経済学部と何が違う? 経営学部や商学部との違いを解説

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経営学部や商学部って経済学部とどう異なるのでしょうか? 名前ややっていることが似ていて今ひとつ違いがわかりません……。

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たしかに似ていてわかりにくいですよね。ただ実際は定義が異なっているので理解しておくと良いでしょう。

経済学部と似ている学部に、経営学部と商学部があります。どちらも社会や経済を学ぶ意味では同じですが、それぞれ特徴が異なるのでポイントをおさえておきましょう。

  • 経済学部
    家計から国、世界と幅広い視点から経済課題をとらえ、解決策を考察する学問。
  • 経営学部
    人材や設備・機械、賃金など企業経営について研究する学問。経済学のほかに社会学や法学など企業経営に関連する基礎知識も学ぶ。
  • 商学部
    企業が扱う商品やサービスのマーケティングや販売戦略、財務諸表として管理するアカウンティングなどを分析する学問。

経済学部は経営学部や商学部と異なり、学問対象が社会全体の経済活動を対象としているため、よりマクロ視点で学ぶことができるといえますね

商学部のおすすめ就職先はこちらで解説しています。

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立ち位置を理解しよう! 経済学部生の就活動向

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経済学部生はどのような就活をおこなっているのでしょうか?

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経済学はさまざまな業界や職種で活かせる知識となりますので、経済学部生は多方面で活躍できる人材として、就職率は比較的高い傾向になりますよ!

経済学部では経済学的な思考力を身につけることができるため、さまざまな分野の就職先で活躍できる学部です。そのため就職率は高く、さまざまな業界や企業に就職する学生もいます。

経済学部では、「マクロ視点・ミクロ視点で世の中を見ることができる力」や「データ分析力」などを身に付けることができます。そのような力は社会人として働く上で活かせる力であり、比較的多くの職種にて活用できる機会はあるでしょう。たとえ経済に関する知識が有利にはたらかなくても、経済学部で学んだことが就活で不利になることはないでしょう

吉川 智也

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経済学部生は社会の仕組みを理解していることが人気の理由

企業は、需要と供給の関係、資金調達、競合他社との関係など、経済に大きく影響されながら成り立っています。そのため、これらを学んだ経済学部の学生は企業にとって心強い存在となるでしょう。

経済学部では、理論に基づいて現代の経済や経営を学ぶため、論理的思考や客観的に物事を捉えることができるのが強みといえます。何らかの問題に対しても、感覚的な対処で解決しようとするのではなく、現実的な観点から考えることができ、根本的な解決策を見出すことが得意な人が多いでしょう。

また、経済学部では日ごろの授業で企業の人を招いて特別講義が実施されたり、実際の企業の問題をケーススタディとして扱ったりするなど、実践的な学びが多いのも特徴です。経済学部の学生は、このような学びをとおして社会人基礎力を備えていることが企業から人気な理由といえますね。

就活における経済学部生の4つ強みを押さえよう

就活における経済学部生の強み
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経済学部生は企業から人気があるのですね……!

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そうなんです! ポテンシャル採用が多い新卒採用でも経済学部の学生は重宝されることが多いですね。

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ちなみになぜ企業は経済学部生を評価しているのですか?

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良い質問ですね! 経済学部生の4つの強みを解説しますね。

経済学部生は就活に有利という声もありますが、無策で挑んでも良い結果は得られないでしょう。就活を有利に進めるには選考に応じて適切な対策を取ることが不可欠です。

特に新卒採用市場では学生のポテンシャルを重視する企業も多いので、入社後の活躍イメージを持たせるために積極的な自己アピールが必要となります。自分の長所や強みを理解するためにも就活マーケットにおける経済学部生の強みをしっかりおさえておきましょう。

①ビジネスにかかわる幅広い分野の知識がある

経済学部生の強みとしてまずあげられるのが、ビジネスにかかわる幅広い分野の知識がある点です。経済学部では家計などの小さな観点から国、世界などの大きな視点でも経済活動の仕組みを分析・研究するので、ビジネスの流れを理解していることが期待されます。

新卒採用市場では特別な知識やスキルをもとめられないことが多いですが、ビジネスに関する知識が不利にはたらくことはありません。むしろどの業界においてもお金や商品・サービスの流れの理解は必要なことなので、幅広い知識を持っている経済学部は就活でも重宝されやすいといえるでしょう

②実学を学んでいる

多くの学部で学ぶことができない、実学を学んでいることも経済学部の強みの1つです。実学とは実証性に裏づけられ、実際の生活の中で役に立つ学問を指します。実学を学ぶことで社会で役立つ知識や技術を身につけることができるため、社会に貢献できる人材になれる可能性が高くなるでしょう。

特に経済学は人やお金の動きなど、どの業界においても必要となる学問のためさまざまな企業で経済学の知識を活かすことができるでしょう

③資格を取得しやすい

ビジネスに関連する資格を取得しやすいことも経済部の強みの1つです。資格の中には経済学部での学びを活かせるものもたくさんあり、たとえばFP(ファイナンシャルプランナー)や中小企業診断士、日商簿記などを在学中に取得する学生も少なくありません。

これらの資格は履歴書の資格欄に書くだけでなく、職種によっては入社後も活かせる資格なので就活マーケットでは大きな強みになります。志望する業界や職種が決まっている場合は、仕事に活かせる資格を優先的に取得すると良いでしょう。まだ志望業界が決まっていない人は取得しやすいものや興味のある資格から取得するのがおすすめです。

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経済学部におすすめの資格については後ほど解説します。

④文系の中でも数学に強い

文系の学生は数字が苦手と感じる人が多い傾向にありますが、経済学部は文系の中でも数字に強いことも魅力の1つです。経済学ではデータ分析や統計など数字を用いる機会が多く理数系に強い学生が多いといえるでしょう。

数字に強いというと金融業界をイメージする人もいるかもしれませんが、ビジネスを展開している以上、どの業界でも数学や数字に強いことは大きな強みになります。企業によっては選考で計算問題が出題されることもあるため、採用試験においても役立つでしょう。

塩田 健斗

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資格取得のしやすさやビジネス思考があることが経済学部生の強みの1つ

上述したように経済学部の学生は資格取得にチャレンジする人も多く、中でもFPや簿記などは企業からの評価も高く、ほかの学部生と差別化を図れる傾向にあります。金融業界や保険業界はもちろんのこと、ほかの業界でも予算やコスト管理、収益計算など「お金」は密接にかかわっているものなので、重宝されるでしょう。

また、経済学部の学生はビジネス志向が高いというのも特徴の1つで、ほかの学部生に比べて希少価値があるといえます。経営論を学んだことから、単なる組織の一員として働くのではなく「自分がこの会社を動かしている」「会社に大きく貢献したい」といった能動的な考えを持つ人が多いのも経済学部生の特徴ですね。

このような経営者思考やリーダーシップが備わっている経済学部生は、入社後も活躍してくれそうだと期待され企業からも好まれます。経済学部で培った思考やスキルは、入社後も大いに活かせるので自信を持ってアピールするようにしましょう。

経済学部生は多くいる! ライバルに差をつけるための4つのコツ

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経済学部にはさまざまな強みがあるのですね! これなら選考も安心です!

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ちょっと待ってください! 経済学部だからといって気を抜くのはおすすめしませんよ。

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え、そうなのですか?

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はい。経済学部生は多くいるので、ほかの学生と差別化することが重要ですよ。

経済学部生が就活に有利だからといって楽観視することはできません。旺文社教育情報センターが作成した「2020年度日本の大学データ」によると全国の学科を旺文社分類の71の学問分野に分類した場合、もっとも多いのは「経営学・経営情報学・商学・会計学」分野でした。

つまり経済学部生が就活に有利であっても、ライバルの数もそれだけ多いということです。ライバルに差をつけるためのコツをおさえ、就活を有利に進めましょう。

①インターンシップ:実際の働き方を知る

ほかの経済学部生と差をつけるにはインターンシップ(インターン)への参加を検討してみましょう。インターンでは実際に企業で仕事を体験したり、先輩社員の話を聞いたりすることで企業や職種の理解を深めることができますよ。

インターンで実際の働き方を知ることで、面接で強みの活かし方や志望動機を具体的に伝えることができるようになるでしょう。またインターンの中には経済学部で培った思考力や分析力を活かせるタイプもあるため、インターンでの実践経験をアピールすることもできますね。

インターン選考を突破するコツはこちらで解説しています。

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②OB・OG訪問:社員の声を聞く

業界研究や企業理解を深めるには、OB・OG訪問をするのも効果的です。OB・OG訪問とは志望する業界で働く先輩を訪ねて、仕事内容や社内の雰囲気などの情報を得ることを指します。インターンのように実際の仕事を体験することはありませんが、仕事のやりがいや厳しさなどを当事者から聞けるのは貴重な経験です。

OB・OG訪問をするには大学の就職課(キャリアセンター)や教授、所属ゼミや研究室の先輩に紹介してもらうケースが多くみられます。また、企業説明会や就活イベントからOB・OG訪問につなげたり、企業の人事に直接依頼したりする方法もあるため、志望する企業が決まっている場合は依頼してみましょう。

経済学部はどこの大学でも卒業生が多い学部の1つです。卒業生が多いということは、その分OB・OGとつながるチャンスが多くなるので、その利点を活かしていきましょう

OB・OG訪問ですべき質問例についてはこちらを参考にしてみてください。

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OB・OG訪問は質問を準備しておくことで、充実した時間になりますよ。 この記事ではOB・OG訪問の目的、充実させるコツ、質問すべきこと、よくある質問などをキャリアアドバイザーが解説します。 OB・OG訪問で得たリアルな情報は企業選びや選考対策に役立ちますよ!

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③資格の取得:周囲の学生と差別化する

就活でほかの経済学部生と差をつけるには資格の取得もおすすめです。特に経済学部生が取得しやすい資格には、実際のビジネスで活用できるものがたくさんあります。

たとえば金融業界に進む場合、FP(ファイナンシャルプランナー)や銀行業務検定などの資格を持っているとアピールにつなげられるでしょう。ほかにも不動産業界であれば宅地建物取引士の資格を持っていると仕事でも役立ちます。

このような資格は経済学部生が必ずしも取得しているわけではないため、ライバルと差別化を図れるといえるでしょう

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経済学部におすすめの資格については後ほど詳しく紹介します。

志望企業に合わない資格は無理して取得する必要はない

資格は持っていれば持っているほど良いと考える学生もいますが、必ずしも多ければ就活が有利になるわけではありません。業界研究や選考対策の時間を削って、志望企業に合わない資格を無理に取得しようとしても評価につながらない場合もあるので注意が必要です。

限られた時間を有効に使うには志望企業に適した資格を選んで勉強し、業界研究や選考対策も同時並行で進めていきましょう

就職に有利な資格はこちらで解説しています。

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④就活エージェント:プロのアドバイスをもらう

就活を有利に進めるには就活エージェントを利用するのもひとつの方法です。就活エージェントとは学生一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーが付き、求人の紹介や選考対策など就活を全面的に支援してくれるサービスを指します。

就活エージェントでは学生の希望や特性に適した企業を紹介してくれるため、自分にあった企業を見つけることができます。特に経済学部生ならではの強みを活かせる仕事について、プロの目線でアドバイスをもらえる点は嬉しい点でしょう。

さらに企業に応募する際はアドバイザーが推薦文を書いてくれるので、第三者目線から長所や強みをアピールすることが可能です。選考対策に不安がある場合は、アドバイスをもらうために登録してみるのも良いでしょう。

自己分析がまだの人は、ツールを活用して今月中に終わらせよう

自己分析ツール 自己分析ツール

就活を成功させるためには、自己分析がとても重要になります。しかし、自己分析を後回しにしている人も多いでしょう。

そんな人は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけあなたの強みや適職を特定できます

自己分析がまだの人は、ぜひツールを活用してみてください。

強みを活かせる! 経済学部生におすすめの職業14選

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経済学部生の特徴や強みについては理解できました。実際に経済学を学んできた経験を活かせる職業にはどのようなものがあるのでしょうか。

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経済学はビジネスの基礎でもあるため、さまざまな業界業種で学んできたことを活かせるでしょう。

実際に経済学部生の就職先は多岐に渡ります。経済と言うと金融業界をイメージする人が多いかもしれませんが、会計やお金に関する知識は金融業界以外のあらゆる企業でも求められるスキルです。

経済学部の就職先にはさまざまですが、その中でも経済関連の学問を活かせる職業を14個紹介していきます。

①税理士

経済学部生におすすめの職業としてまずあげられるのが税理士です。税金には所得税や法人税、事業税や固定資産税などさまざまな種類があり、それらの税金を全てきちんと支払うには専門的知識と労力が必要です。そこで税理士は個人や企業の依頼に応じて、税務署へ各種税金の申告や納税手続きを代行しておこないます。

近年では代行業以外にも企業経営や財務に関する相談を受けるケースも増えており、コンサルティング要素も含まれています。

税理士というと計算ばかりしているイメージを持つ学生もいますが、実は多種多様な企業の経営者と会って相談に乗ったりアドバイスをしたりする機会も多くあります。企業経営やコンサルティングに興味のある人にもおすすめの職業です

②公認会計士

公認会計士も経済学部生におすすめの仕事の1つです。公認会計士の主な仕事は監査で、業務の執行や財務状況について調査し、法令や社内規定を遵守しているかやその有効性を評価・報告しています。公認会計士の資格取得後は監査法人に就職するケースが多く、キャリアを重ねて公認会計士として独立することも可能です

監査以外にも税理士登録をおこない、税務業務に就くこともできます。また、企業戦略の立案や組織再編など経営に関する相談や助言をおこなうコンサルティング業務をおこなう公認会計士も存在します。

③経理

どの企業においても欠かせない経理の仕事も経済学部生におすすめの職種です。経理の仕事内容は企業規模によって異なりますが、主な業務として現金預金や手形などの管理や買掛金・売掛金管理、伝票作成やデータ入力などがあげられます。

企業規模によって業務ごとに担当が分かれていたり、少人数ですべて対応していたりするケースもあるため、企業ごとに仕事内容を確認しておくと働くイメージを掴みやすいでしょう

また経理業務のキャリアを重ね、会計や財務などより企業経営に近いポジションにキャリアチェンジする場合も多くあります。自分がどのようなキャリアを歩みたいのかもあわせて考えてみましょう。

経理の志望動機のコツはこちらを参考にしてみてください。

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④ファイナンシャルプランナー

経済学部生には相談者が希望するライフプラン(生涯生活設計)の実現を目指し、さまざまな計画や解決方法を考え提案する、ファイナンシャルプランナーもおすすめです。人生100年時代と言われるようになった現在、長い人生をいかに充実したものにしていくかがこれからの課題となっています。ライフプランは充実した人生を送るための計画書ということができるでしょう。

ファイナンシャルプランナーは相談者の家族構成や資産状況などのデータを収集・分析し、貯蓄計画や投資計画、保険の精査などのプランニングをおこないます。お金の知識はもちろん、相談者の人生に寄り添った提案ができるよう、高いコミュニケーション力がもとめられる仕事です

⑤アクチュアリー

経済学部生には保険会社や信託銀行において、適切な保険料や掛け金、支払い金額などを算出するアクチュアリーもおすすめです。保険会社や銀行の窓口のように直接顧客と接する機会がない職種なので、アクチュアリーの仕事を初めて知る人もいるでしょう。

アクチュアリーは人間の寿命や病気、事故などの発生確率を算出し、適切な保険料や掛け金などの支払い金額を設定しています。これらを予測するには膨大なデータを収集・分析する必要があり、高度な数学的手法を用いるためアクチュアリーは数理業務のスペシャリストともいえるでしょう

⑥証券アナリスト

経済学部生におすすめな職業の1つである証券アナリストの主な業務は、企業や産業全般の経済・金融動向を調査・分析して投資家の資産運用についてアドバイスすることです。証券アナリストと似た言葉にエコノミストがありますが、それぞれ役割が異なるので注意しましょう。

  • アナリスト
    個々の企業や業界など焦点を絞って経済や市場の調査・分析をおこなう
  • エコノミスト
    金利や為替など金融市場全体の調査・分析をおこなう

証券アナリストは財務表を分析するだけでなく、企業が実施する決算説明会に出席したり経営者へインタビューするなど、企業や業界の情報収集もおこないます。経済・金融動向は常に変化していくため、多角的視点を持って情報収集・分析できる能力がもとめられるでしょう

証券アナリストについてはこちらの記事で詳しく解説をしています。興味のある人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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⑦銀行員

銀行員も経済学部生におすすめの職業といえるでしょう。銀行員は主に総合職と一般職の2つにわけられます。総合職はいわゆる営業職で、個人や企業に対して融資や資産活用の提案や金融商品の販売をおこなう職種です。全国転勤や部署移動を繰り返しながら金融に関する幅広いスキルを身につけながら管理職を目指していきます

一方、一般職の主な業務は貸付や為替、口座開設などの銀行の窓口業務です。金融に関する知識はもちろん、顧客に寄り添ったサービスを提供できるコミュニケーション力ももとめられます。総合職とは異なり全国転勤はほとんどありませんが、総合職よりも給与が低い傾向にあります。

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⑧財務

経済学部生は財務の仕事もぜひ検討してみましょう。財務とは経理が作成した帳簿や財務表をもとに、財務戦略の立案や資金調達、余剰資金の運用などをおこなう職種です。財務と経理を混同する人も多いですが、同じ企業のお金を管理する職種でもそれぞれ役割が異なります。

財務は企業の資金をどのように運用していくかを管理するのに対して、経理は企業の資金をどのように運用してきたかを管理する仕事です。お金にまつわる未来のことは財務、過去のことは経理と考えるとわかりやすいでしょう。

財務は有効な資金調達の方法を経営者に提案したり、株式の発行やM&Aを担当したりすることもあり、より経営に近い仕事に携われます

⑨金融ディーラー

経済学部生には金融ディーラーもおすすめといえます。金融ディーラーとは顧客から預かった株式や債券、外貨などの資産を売買することで差益を得る職種です。主に銀行や証券会社、保険会社などの金融機関のディーリング部門に属しており、相場の動向を分析・予測しながら収益の増加と顧客への利益還元を目指しています。

金融ディーラーは扱うものによって呼び方が異なりますが、顧客の資産を売買することで差益を得るという点は共通しています。

  • 外国為替ディーラー:外国為替を扱う
  • ボンドディーラー:債券を扱う
  • マネーディーラー:外貨の賃借を扱う

金融ディーラーになるには政治や経済、金融情勢などの幅広い知識を持っていることはもちろん、情報収集や分析の能力も必要です。さらに海外とやり取りする機会も多いため、語学力も大きな武器となるでしょう。

⑩ファンドマネジャー

経済学部生には銀行や証券会社、保険会社などの金融機関に所属して投資信託の運用をおこなう専門家であるファンドマネジャーもおすすめです。ファンドマネジャーはさまざまな投資信託商品(金融商品)を企画し、投資家から資金を集めた資金を運用しながら利益の増加を目指す仕事といえるでしょう。

投資信託の運用はファンドマネジャーだけがおこなっているわけではなく、前項で解説したアナリストやエコノミスト、トレーダーなどの各専門家たちがグループとなっておこなっています

⑪経済学研究者

経済に関する学問を追求していきたい人におすすめなのが経済研究者です。経済研究者とは大学や大学院、公的研究機関や民間研究所において経済学に関する専門的な研究をおこなったり、学会などに論文を発表する職種を意味します。

経済研究者として大学で働くには、大学で博士号や修士号を取得後、大学に採用されなければなりません。採用後は研究者として専門分野の研究をおこなうだけでなく、学生に対して講義をおこなったり大学運営に関する会議に参加するなど、研究以外の業務をおこなうケースもあるでしょう。

大学以外には金融機関やシンクタンクの研究機関に就職する方法もあります。所属する企業によって収集・分析や研究をおこなう情報が異なるので、どのような仕事に就くのか企業ごとに調べてみましょう

⑫マンション管理士

経済学部生におすすめな仕事の1つであるマンション管理士は、マンションの管理組合に対してアドバイスや指導をおこなう職種です。マンションにはより良い生活を実現するために、住民の代表者によって構成された管理組合が存在します。

管理組合は管理規約の見直しや大規模修繕の計画などマンション管理に必要な事項について話し合いをおこないますが、建築や設備などの専門家ではないので対応しきれない部分も出てくるでしょう。そこでマンション管理士がプロの視点からアドバイスや指導をおこなうのです。

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キャリア
アドバイザー

マンション管理士と名乗るには国家資格であるマンション管理士の資格を取得する必要がありますが、資格がなくても同様の仕事をおこなうことは可能です。

⑬マーケットリサーチャー

経済学部生にはマーケティングにかかわるマーケットリサーチャーもおすすめですよ。

売れる商品やサービスを生み出すためには、需要予測や消費者の嗜好動向などを的確に把握することが重要です。マーケットリサーチャーはマーケティングの専門家として、社会調査や結果の集計・分析などをおこないます。データ分析の知識はもちろん、さまざまな業界の人とつながりを持ち、自分の足で情報収集することも必要です。

マーケットリサーチャーの主な就職先には、自社商品やサービスを扱う企業のほかに、広告代理店やリサーチ専門会社などがあります。広告代理店やリサーチ専門会社ではさまざまな企業のリサーチを代行するため、多種多様な案件に携われるでしょう

⑭経営コンサルタント

企業経営に携わりたい経済学部生には経営コンサルタントもおすすめです。経営コンサルタントは顧客の要望に応じて経営状態の診断や今後の方針に関するアドバイスや指導などをおこないます。別の企業に属しているものの、経営者とともに顧客の発展を目指す存在といえるでしょう。

経営コンサルタントの仕事は企業の課題を洗い出すことから始まります。経営者や従業員にヒアリングをおこない、第三者視点から課題を探っていくのです。さらに調査や検証を重ね、いくつもの仮説立てて検証を繰り返しながら具体的な解決策を導き出します。

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キャリアアドバイザー

適切なアドバイスをするには調査や検証だけでなく、国内外の経済動向や賃金や雇用の動向などさまざまな分野の情報収集も欠かせません!

北浦 ひより

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経済学部生におすすめの職業はほかの学部より多い

上述した通り経済学部生におすすめできる職業は非常に幅広いです。どの企業でも利益を追求することから、金銭の流れに関する知識を学んだ経済学部生は、就活で多くの職業を視野にいれることができますよ。

また金銭面だけではなく、国内外の経済の動向を学んだり分析力を培ったりしたことから、活かせるフィールドが広くグローバルな企業に挑戦する学生も多くいます。

経済学部生は授業で数字や理論に基づいて考えることが多いため、「数字に強く論理的」という点が強みにありますが、この強みは文系学部生の中でも突出しているといえるでしょう。学部によっては専門性の関係からおすすめできる企業が限られてしまう場合がありますが、経済学部はどの学部の学生よりも強みを活かせる職業が多いことも特徴の1つですね。

経済学部生が就職に有利な6つの業界

経済学部生が就職に有利な業界
  1. 金融業界
  2. 商社
  3. メーカー
  4. 公務員
  5. 情報通信業
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就活生

経済学部生におすすめの職種はいろいろあるのですね!

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アドバイザー

その通りです! 自分のやりたいことを踏まえて選ぶことが重要ですね。

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就活生

ちなみに経済学部生におすすめの業界はあるのでしょうか?

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キャリア
アドバイザー

もちろんありますよ! 経済学部生におすすめの業界についても紹介しますね。

ここまで経済学部生におすすめの職業について紹介してきましたが、経済学部生は経済に関する幅広い分野を学んでいるため、あらゆる職種でその知識や経験を活かすことができるといえるでしょう。

次は経済学部生が就職に強い業界についても解説します。なぜ経済学部生が有利なのかもあわせて紹介するので、経済学部生はぜひ参考にしてくださいね。

①金融業界

大学でお金の流れや経済の仕組みについて学んできた経済学部生は、金融業界の就職に強い傾向があります。金融業界には銀行や証券、生保・損保などの企業があり、特に大手企業は年収も高く仕事の規模も大きいため経済学部生からも人気です。

金融業界では融資や金融商品の販売だけでなく、資産運用の提案をしたり相談に乗ることも多くあります。特に法人営業の場合は企業経営などに携わることもあるため、経営に関する知識も役立つでしょう

金融業界についてはこちらで詳しく解説しています。

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②商社

多種多様な資材や商品輸出入をおこなっている商社では、貿易や物流の知識を持っている経済学部出身者が多く活躍しています。特に国や世界の経済を中心に勉強した学生は、学んできたことを多く活かせるでしょう

商社は海外に顧客や拠点を持っていることがほとんどで、国外への出張や海外赴任をもとめられることも多々あります。そのため海外で商談をスムーズ進めるための英語力は欠かせません。新卒採用の募集条件にTOEICの点数が提示されていることはあまりありませんが、700点以上の語学力があると仕事にも活かせるでしょう。

総合商社についてはこちらを参考にしてみてください。

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③メーカー

経済学の中でも特にミクロ経済学は、メーカーのビジネスの性質を理解するうえで必要な学問の1つです。消費者や市場の動向について学んできた経済学部生も多く、メーカーでは販売戦略や経営部門で活躍できる可能性も高いでしょう。

一口にメーカーといってもさまざまな企業があります。メーカーを受ける際は自社製品についてはもちろん、市場での立ち位置や強み、課題などについてもしっかり把握しておくことが重要です

メーカーへの就職対策はこちらを参考にしてみてください。

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④公務員

公務員は特に文系の学生に人気のある職種ですが、採用試験では社会学や数学に関する出題が多く、文系の中でも数字に強い経済学部出身者に有利な傾向にあります。しかし、非常に倍率が高い場合もあり、経済学部生だからといって必ずしも合格になるわけではないことを覚えておいてくださいね。

公務員の仕事は社会全体の経済や行政にかかわるので、大学生活で身に付けた経済学的な思考力や分析力があれば、社会や経済の課題を理解し解決策を導き出すことができるでしょう

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⑤情報通信業

近年、情報通信業に就職する経済学部生が増えています。情報通信業は特に変化が激しい業界といえるので、市場や顧客のニーズを把握し、それに応じた商品やサービスを提供することがもとめられます。そのため経済学的思考や市場の分析力を活かすことで経済学部生の活躍フィールドが広がっている業界といえるでしょう

情報通信業というと理系のイメージが強いかもしれませんが、活躍している経済学部出身者も多いのでぜひ検討してみてくださいね。

通信業界についてはこちらで詳しく解説しています。

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上村 京久

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経済学部生からはとくに金融業界が人気

上記6つの業界の中でも、とくに経済学部生に人気の業界は「金融業界」ではないでしょうか。金融業界と一口に言っても幅広くありますが、企業選びをはじめたばかりの学生は生活と密接にかかわっている「銀行」に興味を持つケースが多いですね。

しかし、業界研究を進めていくと銀行以外にも証券会社、投資会社、クレジット会社などの魅力を知り、当初の頃より幅を広げて就活する人が多くいますよ。企業を選ぶ際は、自身の興味や適性と、企業で任される仕事内容や社風が合っているかどうかを考えて選ぶようにしましょう。

たとえば適性の面でいうと、金融業界は顧客や同僚、上司と円滑にコミュニケーションを取る必要があり、特に顧客に対しては説明力やプレゼンスキルがもとめられます。経済学部生は、難しく複雑な経済学の理論や概念を授業でディスカッションする機会が多くあり、説明力やプレゼン能力の高い学生が多い傾向にあるでしょう。そのため自身の強みを活かすという意味でも金融業界に向いていると考え、志望する学生が多くいますよ。

金融業界ではクライアント、同僚、上司と効果的にコミュニケーションを取る必要があります。説明力やプレゼンテーションスキルが求められます。

就活を有利に進められる!経済学部生におすすめの資格

経済学部生の中には資格取得を目指して勉強をしている人もいるでしょう。専攻している経済学の知識を活かせる資格はたくさんあります。就活において資格の有無は強みや長所としてアピールできるだけでなく、資格を活かせる仕事など業界や職種を選ぶ基準としても活用することが可能です。

特に経済学部生が取得しやすい資格には、実際のビジネスで活かせるものも多いので在学中に取得しておくと良いでしょう。

次は経済学部生におすすめの資格について解説していきます。志望する業界で活かせる資格や興味のある資格を見つけて取得を目指しましょう。

公認会計士

公認会計士の資格は監査業務をおこなううえで重要な資格です。国家資格の1つであり、公認会計士試験は金融庁の公認会計士・監査審査会が年に1回実施しています。

公認会計士試験は短答式試験と論文式試験の2つにわかれており、それぞれ出題範囲が非常に広いため試験の難易度が高いといわれています。試験範囲は会計や監査の基準に関する分野がメインですが、法律の文章を読み解く問題も多く幅広い知識が必要です。

資格取得の難易度は高いですが、在学中に公認会計士試験を突破できれば大きなアピールポイントになるでしょう

FP

金融業界や不動産業界を目指すならFP資格(ファイナンシャルプランナー資格)を取得するのがおすすめです。FP資格は投資や税金、不動産など金融に関する知識を持っていることを証明する資格であり、金融業界や不動産業界への就活に役立ちます

FP資格には国家資格であるFP技能士と民間資格であるAFPとCFPの3種類があります。AFPを受けるにはFP技能士2級が必要であり、CFPはそれら2つの上位資格のため、まずはFP技能士の取得を目指すと良いでしょう。

FP技能士は3〜1級まであり、実務で資格を活かすには2級以上の取得がおすすめです。FP技能士2級の試験内容は学科(マークシート)と実技(記述式)の2つにわかれており、2021年9月に実施された試験の合格率は学科試験が50.56%、実技試験が60.26%だったため、しっかりと対策をおこなえば在学中にも資格取得を目指せるでしょう。

日商簿記

金融業界だけでなく、財務や経理などお金を扱う職種を目指すなら日商簿記を取得しておくのもおすすめします。日商簿記は日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する簿記技能を測るための検定資格です。日商簿記は初級〜1級の4段階にわかれており、就活で活かすには2級以上の取得が望ましいでしょう。

試験は100点満点中70点以上が合格となりますが、合格率は1級が10%前後、2級は20%前後です。3級と初級は40〜60%とそれほど難易度は高くありません。

日商簿記を持っていると企業の財務諸表を読むスキルが身につくため、経理や財務以外にもさまざまな部門でそのスキルを活かせたり、就活の企業研究にも役立ちます。ビジネススキルの1つとして資格を取得しておいて損はないでしょう。

中小企業診断士

企業経営やコンサルティングに興味のある学生には中小企業診断士の資格取得がおすすめです。中小企業診断士とは中小企業の経営課題に対して診断や助言をおこなう専門家のことで、顧客の経営に関する悩みや相談を受けて課題の洗い出しや具体的な対策方法を提案します。

中小企業診断士の資格は経営コンサルティング唯一の国家資格であり、中小企業診断士としての知識やスキルを証明するのに役立つ資格です。経営コンサルティング会社を目指す際に資格を活用できるのはもちろん、企業内の診断士としても活躍できます

中小企業診断士の試験内容はマーク方式の一次試験と、筆記と面談方式の口述試験から成る二次試験にわかれており、それらに合格することで診断士登録に必要な実務補習が受けられるようになります。一次試験の合格率は20%前後で、最終的な合格者は受講者全体の4%ほどであり試験の難しさがうかがえるでしょう。

銀行業務検定

銀行業務検定とは銀行や保険、証券などの金融機関で働く行員を対象に、業務に必要な実務知識や技能応用力などを測定する検定試験です。試験種目は23系統36種目にわかれており、それぞれ試験内容や試験実施日が異なるので注意しましょう。

たとえば法務関連の資格には融資管理3級や法務4〜2級があり、融資・渉外関連の資格には窓口セールス3級や法人融資渉外3〜2級などがあります。種目によって等級が異なりますが2級以上を持っていると就活でアピールすることができますよ

宅地建物取引士

宅地建物取引士(宅建)の資格は不動産業界に進むなら、在学中に取得しておきたい資格の1つです。不動産の売買や賃貸を適切におこなうには、取引物件の重要事項について正しく説明する必要があり、宅地建物取引士は不動産取引の専門家であることを示す国家資格といえます。

不動産会社では一定の宅地建物取引士の配置が義務付けられているため、入社後に慌てて資格取得の勉強をする人も少なくありません。在学中に資格を取得しておけば就活でアピールポイントになるだけでなく、入社後にも実務で資格を活かすことができます

宅建の試験はマーク方式で、4つの選択肢から適当な答えを1つ選ぶ四肢択一式です。問題数は全50問ですが、相対評価方式を取っているので合格ラインは試験によって変動し、合格率は15〜17%と難易度は高めな傾向にあります。コツコツと勉強して資格取得を目指しましょう。

TOEIC

語学力はどの業界、職種においても活かせるスキルの1つです。特に商社やメーカー、金融機関など英語を使う機会が多い業界を目指すなら、高い語学力は大きなアピールポイントになります。自分の語学力をチェックしたり、語学力を証明したりするにはTOEICを受験するのがおすすめです。

TOEICは英語でのコミュニケーション能力を判定するテストで、世界160カ国で実施されています。ほかの資格や検定とは異なり、合格や不合格といった判定はなく点数によって英語力を判断するテストです。ビジネスで活かすには700点以上を目指すと良いでしょう。

TOEICを面接でアピールする方法はこちらを参考にしてみてください。

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回答例も紹介! 面接でよく聞かれる経済学部独特の質問

面接でよく聞かれる経済学部独特の質問
  1. なぜ経済学部を選んだのですか?
  2. なぜ〇〇の資格取得をしようと思ったのですか?
  3. 経済学部で学んだことで弊社で活かせることは何ですか?

新卒採用の面接では学部に関する質問をされるケースも少なくありません。学生の本分は学業なので、企業も「大学でどのように過ごしてきたのか」「何を学んできたのか」を知りたいと考えています。

経済学部生がよくされる質問とその回答例について解説するので、経済学部生はぜひ参考にしてくださいね。

質問①「なぜ経済学部を選んだのですか?」

面接では学部や学科を選んだ理由について質問されることがあります。企業が面接で学部や学科を選んだ理由を聞くのには3つの意図があるので、面接前にきちんと確認しておきましょう。

企業が面接で学部学科を選んだ理由を聞く意図
  • 学生の価値観や行動指針を確認したい
  • 目標を立てて行動できる人材かを確認したい
  • 勉学に対する姿勢を確認したい

とくに経済学部での学びは社会でも活かせる場合が多いので、「どのような仕事に就きたいのか」を確かめるためにも質問されることが多いでしょう。また経済学部では学べることが多いからこそ、「どのようなことを学びたいと思っていたのか」についても企業は知りたいと考えていますよ

回答

例文

私が経済学部を選んだ理由は、ビジネスの根幹である「人・モノ・金」の流れについて理解を深めたかったからです。

高校で進路を決める際は具体的になりたい職業などが決まっていませんでしたが、経済学はどのビジネスにもつながる学問なので将来役立つだろうと思い、経済学部を選択しました。

特にミクロ経済学を学んでいくなかでマーケティングに興味を持ち、さまざまな企業のマーケティングを手がけている御社を志望しました。入社後は大学で学んできたことを活かしながら御社に貢献していきたいと考えています。

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大学で学んでいくなかでやりたいことが明確になっていくことも珍しくありません。どんなきっかけで応募企業を選んだのかについても触れてみましょう。

質問②「なぜ〇〇の資格取得をしようと思ったのですか?」

面接では履歴書に記載された資格に関する質問をされることも珍しくありません。企業は資格の数だけで学生を評価しているのではなく「なぜこの資格を取得しようと思ったのか」「資格取得までにどのような努力をしたのか」など資格取得の過程にも注目しています。

特に経済学部では学んだことを活かせる資格が多い分、「数ある資格の中でもなぜその資格を選んだのか」を質問される場合が多いでしょう。質問に回答する際は、資格取得をした背景だけでなく、入社してからどのように活かせるのかまで伝えることを意識してくださいね

回答

例文

私が宅地建物取引士の資格を取得した理由は、もともと不動産業界に興味があったからです。入社後に資格を活かせることはもちろん、資格取得の勉強をしながら不動産業界への理解を深めたいという思いもありました。

講義やアルバイトの時間を調整しながら毎日2時間は勉強する時間を作り、一発合格を目指してひたすら反復学習をおこないました。毎日コツコツ努力した結果、一発で合格することができました。

入社後は宅地建物取引士の資格を活かして業務を遂行するのはもちろん、資格取得の勉強で学んだ努力の大切さを心がけながら働いていきたいです。

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資格取得の理由と取得までの努力が簡潔にまとまっていますね。目標に向かって努力できる人物であることもアピールできるでしょう。

質問③「経済学部で学んだことで弊社で活かせることは何ですか? 」

新卒採用では特別なスキルや資格をもとめられるケースはあまりないですが「大学で学んできたことを入社後どのように活かせるか」という質問をされる場合もあります。特に経済学部での学びは社会でも活かしやすいため、入社後どのように活かせるのかは企業が気になる点だといえますね。

経済学部の学びの活かし方を回答する際は、その企業ならではの理由を回答することを意識しましょう。経済学部での学びはどの業界、企業でも活かすことができるため、抽象的な回答だと「ほかの企業でもいいのではないか」と企業から思われかねません。経済学部で学んだことの中でも1つの内容に絞り、企業での活かし方を伝えることが重要ですよ

回答

例文

私は経済学を専攻しており、経営資金の運用や資金調達などお金に関することはもちろん、人の行動心理や組織編成など人にまつわることも学んでいます。

経済学を学んでいく中で、企業にとっての利益は必ずしもお金だけではないことや、目標に沿って組織を運営するマネジメント力の重要性について理解を深めることができました。

御社に入社した際はこれまで学んできたことを活かし、経営者だけでなくそこで働く従業員に対しても有益な組織となるようサポートできるコンサルタントを目指したいです。

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「活かせるか」という言葉の裏には「どう活躍したいか」という意味も込められています。学んできたことと理想の将来像を結びつけてみましょう。

質問④「経済学部のなかでの専門領域は?」

経済学は非常に幅広い学問のため、特定の専門領域を選択して学んでいる学生も多いでしょう。たとえば経済学と現代ビジネス学では被っている部分もありますが、それぞれ専門的に扱う分野が異なります。

質問に回答するときは専門領域について簡潔に説明し「なぜその専門領域を選択したのか」「学んできたことを仕事でどのように活かせるか」などについても触れましょう

回答

例文

私は国際経済学を専攻しています。国際経済学では海外ビジネスの仕組みや状況、国際関係をふまえた経済活動などについて学んでいます。

また、外国語では英語とフランス語を履修しグローバル人材として活躍できるよう研鑽を積んできました。通学時間や休みを活用して英語を勉強し、TOEIC800点を取ることができました。

入社後は大学で学んだ国際経済に関する知識と語学力を活かし、世界で活躍する営業を目指していきたいです。

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細かい部分まで説明しようとすると、内容をまとめづらくなってしまいます。特殊な専門用語はなるべく省き、簡潔に伝えることを意識しましょう。

経済学部は強みを活かせる職業が多い! 想定質問の準備で選考を突破しよう

経済学部はビジネスに関する基礎知識を持っており、就活に強い傾向にあります。経済学はどの業界や職種にも関係しているため、業界や企業研究をおこなううえでも役立つでしょう。

面接では経済学部生ならではの強みや長所を効果的にアピールすることで就活を有利に進めることができます。この記事で紹介したポイントをおさえ、志望企業の内定獲得を目指しましょう。

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