目次
- 理系の自己PRの作り方|アドバイザーが解説
- 専攻別! 理系の自己PR|内定者の例文4選
- 【内定者例文①情報系】26卒 電気通信大学 IT業界
- 【内定者例文②数理系】26卒 筑波大学 IT業界
- 【内定者例文③物理工学系】26卒 大阪大学大学院 コンサル業界
- 【内定者例文④生物系】26卒 北見工業大学大学院 化学業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①専門用語を使いすぎている
- ②自己PRではなく研究の発表になっている
- ③志望する職種と乖離している
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

就活生
このような質問を学生から受けることがよくあります。たしかに、研究に力を入れてきた理系学生であれば、自己PRのテーマも専攻に関する内容にしたいですよね。
そこでこの記事では、実際に自身の専攻について自己PRすることで内定を獲得した理系学生の例文を紹介。意識すべきポイントや注意点について解説するので、ぜひ参考にしてください。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
▶研究・学業の内容をアピールする人が参考にしたい記事(クリックして開く)
理系の自己PRの作り方|アドバイザーが解説
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!専門スキルを「ポータブルスキル」に言い換えよう
理系の自己PRを作るにあたって、絶対に意識すべきポイントは「専門性の翻訳」です。いくら高度な研究をしていても、それが伝わらなければ評価にはつながりません。
そこで重要なのが、専門スキルを「ポータブルスキル」に変換する ということです。「〇〇という分析装置が使える」「〇〇言語でコーディングできる」といったスキルを、観察力、課題発見力、粘り強さなど、どんな部署や仕事でも通用するスキルに言い換えて言語化しましょう。
また、専門用語は極力使わないことも大切です。専門・研究職の採用でない限り、採用担当者は基本的にはあなたの専攻について詳しくありません。したがって、素人が聞いても状況や課題の難易度が思い浮かぶように、事象をわかりやすくかみ砕いて説明することが求められます。
理系の自己PRで選考を突破するためには、「専門性をわかりやすく言い換えて、ビジネスの汎用スキルに結びつける」ことが大切なので意識してみてくださいね。
「理系ならではのポータブルスキルをどう自己PRに落とし込むか」については、以下の記事で具体的に解説しています。
観察力:
自己PR「観察力」の差がつく伝え方! 回答例文&注意点も紹介
課題発見力:
「課題発見力」の自己PRを魅力的に伝える方法|企業の印象も紹介
粘り強さ:
【12例文】粘り強い性格は自分の言葉に言い換えて魅力を伝えよう!
専攻別! 理系の自己PR|内定者の例文4選
【内定者例文①情報系】26卒 電気通信大学 IT業界
私の強みは、自ら課題を発見し、解決策を模索・実行する「自走力」です。
大学では情報系を専攻し、通信機器の制御プログラム開発に取り組んできました。開発の過程では、予期せぬエラーや技術的な壁に何度もぶつかりましたが、学業で培った論理的思考を活かし、原因の切り分けと仮説検証を粘り強く繰り返しました。
また、個人の研究にとどまらず、アルバイト等においてもこの強みを活かしてきました。飲食店でのアルバイトでは、店舗の提供速度という課題に対し、データに基づき業務導線を見直し、周囲のスタッフを巻き込んで改善を実行しました。
情報系の学びを通して身につけた「論理的に課題を特定する力」と「周囲を巻き込んで解決策を実行する力」は、ビジネスの現場でも必ず活きると確信しています。
貴社においても、直面する課題に対して柔軟かつ実行力をもって向き合い、組織の成長に貢献していきます。
キャリアアドバイザーが読み解く!「論理的思考による課題解決力」を押し出そう
理系学生は、自己PRで「論理的思考を用いて課題をどう解決したか」というプロセスを示すのがおすすめです。企業入社後、解決困難な課題に直面することは数多くあります。そのため、自己PRで課題解決力をアピールできれば、採用担当者に評価される可能性が高いです。
この例文の良い点は、プログラム開発で培った論理的思考力を、アルバイトという日常的な現場の課題解決にも応用できている点です。専門領域にとどまらず、汎用的なスキルとして強みを証明できているため、企業側も自社で活躍する姿をイメージしやすいでしょう。
また、「周囲を巻き込んだ」という人間関係の構築力もあわせてアピールできている点も高評価。組織のなかでの活躍を感じさせる内容に仕上がっていますよ。
「周囲を巻き込む力」に自信がある人は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
例文5選|人を巻き込む力の自己PRで欠かせない3つの条件と伝え方
【内定者例文②数理系】26卒 筑波大学 IT業界
私の強みは、複雑な事象を紐解き、論理的な道筋を立てて課題を解決する力です。
大学では数学を専攻し、幾何学の研究室に所属しています。研究では、一つの問題に対して複数のアプローチを検討し、定義に基づいて正確に解き進める論理的思考力を徹底的に鍛えてきました。
また、研究室では個人作業だけでなく、難解な定理や問題についてメンバー同士で議論し合う場を積極的に設けています。相手の理解度に合わせて説明の仕方を変えたり、互いの視点を共有したりすることで、一人では行き詰まる課題もチームで突破してきました。
この経験から、専門的な内容を他者にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力も培われました。
貴社に入社後も、新たな課題に直面した際は「なぜ問題が発生したのか」「どこを改善すべきか」を論理的に読み解き、周囲と協調しながらプロジェクトを推進していくことで事業に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!理系の自己PRは「協調性」を補足できると高評価
この例文の素晴らしい点は、「メンバーと議論し、教え合う」という協調性やコミュニケーション能力を盛り込んでいる点です。
正直な話、採用担当者は研究に没頭していた理系学生に、コミュニケーション面での懸念を抱くことも珍しくありません。そんななか、この例文は研究室の仲間たちと協働して成果を得た経験を話すことで、そういった懸念を見事に払拭しています。
企業に入社後はほとんどの場合チームで働くことになります。そのため、選考では研究室などでチームで協力した経験を示すことができると、高く評価される傾向にあるので意識してみてください。
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コミュニケーション能力を武器にしたい人
「長所はコミュニケーション能力」で差がつく10個の言い換えとは
協調性を自己PR・ガクチカにしたい人
「協調性」をアピールする自己PR例文! 26卒内定者の実例も紹介
協調性は自己PRとして弱い? キャリアアドバイザーの本音を公開!
【内定者例文③物理工学系】26卒 大阪大学大学院 コンサル業界
私の強みはメンバーの足りない部分をカバーすることで、チームを活発化して前に進めるリーダーシップです。
私は研究活動の一環として、光学系ステージをゼロから構築するプロジェクトを提案し、取り組みました。部品の選定、購入から動作確認までをリーダーとして先輩や同期と進めました。
しかし、各メンバーがそれぞれ別のメイン研究を抱えているなか、メンバー間および教授との意思疎通が十分に取れず、プロジェクトが円滑に進まないという課題がありました。
そこで、自分の進捗をチーム全体にこまめに報告し、また報告をうながすことで情報共有を活発化しました。さらに、共有された情報を基に、足りていないほかのメンバーのタスクにも積極的に参加し、プロジェクトの進行を促進しました。
また、教授に進捗を頻繁に報告し、部品の選定や改善案について相談を重ねることで、より完成度の高い成果物を目指しました。
その結果、当初の目標であった3カ月以内にプロジェクトを完成させることができ、こまめな情報共有の重要性と、チームの不足部分の補完の大切さを学びました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「主体的に動いて成果につなげた経験」を盛り込もう
この例文の良いポイントは、単なる「リーダーシップ」ではなく、「状況を俯瞰し、不足を補完する」という具体的な動きが明確に描かれている点です。「意思疎通の不足」という課題に対して、情報共有の仕組み化と自身のフォロワーシップで解決に導いたプロセスに説得力があります。
理系の自己PRは伝え方次第では、「一人で黙々と実験をこなしていた」というような印象につながってしまうことも。そこで大切なのが、自ら能動的に周囲に働きかけ、プロジェクトを前に進めた経験を盛り込むことです。
組織内での主体的なアクションに言及することで、「この学生は企業に入社後も率先して課題解決に取り組んでくれそう」という印象を残すことができますよ。
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主体性の自己PRを作成したい人
「主体性」の例文|26卒内定者の実際の自己PRを公開
主体性の自己PRで評価される方法|就活のプロの本音も大公開!
【内定者例文④生物系】26卒 北見工業大学大学院 化学業界
私の強みは、興味を持ったことに対して徹底的に調査し、納得がいくまで深掘りする追求心です。
この姿勢は、目標に向けて人一倍努力できる原動力でもあります。具体的な例として、現在おこなっている植物についての研究テーマに興味を持ち、植物だけでなく神経伝達物質を利用している動物や昆虫、微生物などの論文を調査しました。
また、専門的な報告会に足を運んだり、有識者とコミュニケーションをとることによって、テーマについての知識を深めました。その結果、周囲のメンバーからも高い評価を得ることができました。
また、取り組む過程において、潜在的な問題点を洗い出すことから始め、さまざまな視点から解決策を考え、最適なアプローチを提案しています。
私は、このように物事を多角的にとらえ、深く分析する追求心を大切にしており、この強みを活かして今後もさまざまな分野で価値を提供していきたいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「追求心」や「粘り強さ」にフォーカスしよう
理系学生は、長期にわたって一つのテーマに没頭することが多いため、「追求心」や「粘り強さ」をアピールするのもおすすめです。
この例文は、自身の専門領域の知見を深めるための、「報告会への参加」「有識者とのコミュニケーション」といった能動的なアクションを多く盛り込めている点が素晴らしいです。「目的のために多角的なアプローチができる柔軟性」が伝わり、ビジネスに活かせる高い課題解決力を感じさせます。
「わからないことに直面したとき、自ら足を動かし、情報を集める」という姿勢は、企業が最も欲しがるポータブルスキルです。自己PRを作成する際は、自身の研究の過程のなかで、このように「能動的に情報を集めた経験」がないか一度探してみると良いでしょう。
「追求心」を選考で効果的にアピールする方法は以下の記事で詳しく解説しています。
追求心とは? 意味や自己PRでの伝え方を解説
NG例文|アドバイザー添削付き
①専門用語を使いすぎている
私の強みは、課題解決能力です。大学では微生物の〇〇酵素を用いたバイオレメディエーションの研究をおこなっています。
当初、〇〇菌の培養において、培地のpHと溶存酸素濃度のバランスが崩れ、目的の酵素の比活性が著しく低下するという課題がありました。
そこで私は、ガスクロマトグラフィーとリアルタイムPCRを用いて代謝経路のボトルネックを特定し、流加培養法を導入することで最適化を図りました。
また、フーリエ変換赤外分光光度計による構造解析も並行しておこないました。その結果、酵素の生産効率を従来の3倍に引き上げることに成功しました。貴社でもこの分析スキルを活かしたいです。
採用担当者を置いてけぼりにしないよう注意
理系学生に最も多い失敗がこれです。専門用語を並べ立ててしまうと、採用担当者には「難しそうなことをやっているな」としか伝わりません。
専門用語は可能な限りかみ砕いて、誰が読んでもイメージできる言葉に翻訳する努力をしてください。
私の強みは、原因を徹底的に分析し、状況に応じた解決策を実行する力です。
大学の微生物研究では、有用な成分を効率良く生産できないという課題に直面しました。私は過去のデータだけに頼らず、複数の分析機器を用いて微生物の生育環境を細かくモニタリングしました。 その結果、特定の栄養素が不足するタイミングで成長が止まることを突き止めました。
そこで、栄養素を追加するタイミングと量を緻密に調整する新たな手法を導入した結果、生産効率を従来の3倍に引き上げることに成功しました。
貴社においても、複雑な課題に対して現状を客観的に分析し、最適な解決策を見つけ出す力を活かして貢献したいです。
②自己PRではなく研究の発表になっている
私の強みは、日々真面目に研究に取り組む姿勢です。 現在の研究室では、次世代の蓄電池に使用される新規材料の開発をおこなっています。
地球温暖化にともなう環境問題が深刻化するなか、エネルギー密度の高い蓄電池の需要は高まっています。
しかし、従来のリチウムイオン電池では〇〇という欠点がありました。 そこで本研究では、新しい金属酸化物を合成し、その電気化学的特性を評価することを目的としています。
日々実験室にこもり、何十種類ものサンプルを合成して充放電サイクル試験を繰り返しました。その結果、従来よりも寿命が長く、安全性の高い材料の合成に成功し、学会でも発表をおこないました。
あなたの思考や行動を盛り込もう
自己PRの目的は「あなた自身の強みや人柄」を伝えることです。しかし、この例文は単なる研究内容や背景の説明になっています。
企業が知りたいのは「あなたが直面した困難」と「それをどう乗り越えたかという思考・行動プロセス」です。主語を「研究」から「私」に戻しましょう。
私の強みは、失敗を恐れず、仮説と検証を繰り返して目標を達成する粘り強さです。
大学では次世代蓄電池の材料開発をおこなっていますが、当初は想定通りのデータがまったく得られませんでした。 そこで私は、失敗の度に落ち込むのではなく、「なぜ失敗したのか」をメモに取り、条件を変えた仮説をリストアップしました。
そして、周囲の意見も取り入れながら優先順位をつけ、毎日地道に実験とデータ解析を繰り返しました。 その結果、半年後には最適な合成条件を見つけ出し、学会発表という目標を達成することができました。
貴社においても、困難な課題に対してしぶとく仮説検証を重ねて、最後までやり抜く力で貢献します。
③志望する職種と乖離している
私の強みは、最先端の遺伝子工学に関する深い知識と実験スキルです。
大学では3年間にわたり、特定の疾患に関連する遺伝子群の機能解析をおこなってきました。細胞培養からDNAの抽出、シークエンシングまでの一連の実験手法を完璧にマスターしており、手技の正確さには誰にも負けない自信があります。
貴社に入社後は、この遺伝子解析の専門知識と細胞培養のスキルを存分に活かし、営業職としてクライアントの課題解決に直接貢献したいと強く考えています。
専門的な経験は汎用スキルに言い換えよう
専門職や研究職採用でない限り、専門知識をそのまま売り込むのはおすすめしません。採用担当者に「専門・研究職に行ったほうが良いのでは」と思われてしまう可能性が高いです。
「膨大なデータを処理する力」や「論理的なアプローチ力」など、多くの業種・職種で活かせるポータブルスキルに変換して伝えることが大切です。
私の強みは、研究活動で培った「論理的な課題解決力」と「専門分野への深い理解力」です。
大学では3年間にわたり、特定の疾患に関連する遺伝子群の機能解析をおこなってきました。細胞培養からシークエンシングまで一連の実験をおこなうなかでは、仮説通りにいかない失敗も多々ありましたが、その都度原因を論理的に分析し、条件を変えて粘り強く試行錯誤を繰り返すことで精度の高いデータ取得を実現しました。
貴社の営業職においても、この「粘り強く課題に向き合い解決する力」を活かせると確信しています。
また、研究現場のプロセスや苦労を熟知しているからこそ、研究者であるクライアントの目線に立った最適な提案をおこない、貴社のビジネスに貢献したいと考えております。
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理系の専攻を自己PRにしたいのですが、どのようにアピールすれば良いでしょうか?