目次
- 文系女子は自分らしい働き方を考えて職業を選ぶことが大切
- 文系女子が描く2つのキャリアタイプ
- ①積極的にキャリアアップを目指したい
- ➁キャリアもライフプランも大切にしたい
- 文系女子が職業を選ぶ際に企業情報でチェックすべき項目
- ①女性の比率
- ➁女性管理職の比率
- ③有給の取得率
- ④育児休暇の取得率
- ⑤女性ならではの福利厚生の有無
- ⑥テレワークの実施率
- ほかにチェックするべき項目
- ①キャリアアップを優先したい文系女子が考えるべきこと
- 自分のキャリアプランを考える
- その職業のキャリアパスを理解する
- 自分のベンチマークとなる人をつくる
- 企業の女性の働き方についての考えを確認する
- ②ライフプランを優先したい文系女子が考えるべきこと
- 子供の成長段階を踏まえた働き方を追求する
- 自分のベンチマークとなる人をつくる
- 勤務時間に無理はないかを確認する
- 文系女子におすすめの業界6選
- ①旅行
- ➁航空
- ③金融
- ④ブライダル
- ⑤化粧品
- ⑥IT
- 文系女子のおすすめの職種2選
- 事務
- 営業
- 文系女子でも理系の仕事に就ける!
- 自分がやりたいことを追求できる仕事選びをしよう
文系女子は自分らしい働き方を考えて職業を選ぶことが大切
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「文系の女子ってどんな仕事に就く人が多いですか?」
「文系女子がどんな仕事をしたらいいかわかりません」
という相談を寄せられることがあります。文系女子は、文系ならではの自分の強みがわからないという悩みを抱える人や、やりたいことがわからないという文系に限らない悩みを抱える人もいます。また、仕事だけではなくライフプランを優先したいと考える人も多くいるのではないでしょうか。
この記事では、文系女子に考えられるキャリアタイプやおすすめの職業など、文系女子の職業選びに役立つメソッドを紹介していきます。就くべき職業に迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
文系女子が描く2つのキャリアタイプ
文系女子におすすめの業界や職種を知る前に、まずは文系女子に考えられるキャリアタイプを理解しておきましょう。自分がどんな働き方をしたいかを知ることで、より自分に合った職業を考えることができますよ。
①積極的にキャリアアップを目指したい
現在は多くの企業が性別やライフイベントに遮られることなくキャリアを積めるような環境を整えている傾向にありますが、中には出産や結婚などのライフプランに対する制度や環境が整い切れていない企業もあります。
しかし、ライフイベントを経験しながらも、キャリアアップを目指してしっかり働きたいと考えている人もいますよね。仕事で大きな成果を上げて昇進したいなど高い向上心を持っている人は、成長スピードが速い企業や成果が形に表れることに重きをおいて仕事選びをすると良いでしょう。
総合職
キャリアアドバイザー
一般的に総合職とは「企業の売上にかかわる業務」、一般職とは「補助的な業務」をおこなうもので、企業によっては募集時からこの2パターンに分けて募集をしているところがあります。
業務が企業の売上にかかわる仕事をおこなう以上、総合職のほうが責任が重く、重要な仕事を任されます。業務によっては転勤や異動も考えられます。その分給料や待遇、昇進速度なども一般職に比べて高いです。このようにキャリアアップを目指してしっかり働きたいと考えている人は、総合職を選ぶと良いでしょう。
➁キャリアもライフプランも大切にしたい
キャリアだけでなく、結婚や妊娠・出産などのライフプランも同様に大切にしたい、もしくはそちらに比重を置きたいという人もいるのではないでしょうか。こういった人たちは、仕事の充実だけでなく自身の生活の充実にも重きを置いて仕事選びをすると良いでしょう。
一般職
一般職は、幅広い業務を任される総合職と昇進のスピードや仕事の裁量に関して差が出る場合があります。しかし、転勤がない・有給が取りやすいなど、総合職よりも自分のライフプランに応じて働きやすいメリットもあります。
仕事以外にもプライベートの面もしっかり充実させたいと考えている人には向いているでしょう。
総合職と一般職との違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
理系は男女ともに技術職を志望する比率が高いうえに、大学院へ進学して研究を続ける学生も多くいます。一方文系は学部卒で就職するパターンが多く見られ、事務系や営業系または公務員といった職種が多数を占めます。
その中で「キャリアアップ優先」「ライフイベント優先」と優先したい事柄にフォーカスすると、文系女子はキャリアアップのため総合職へチャレンジする働き方、一方で結婚や出産など将来的なことを考えて一般職として入社する働き方に二分されます。
イメージにとらわれないように
ただし「総合職だからライフイベントがないがしろになってしまう」「一般職は昇進ができない」というわけではありません。まずはそのイメージにとらわれず、将来的にどうなりたいか、どんな仕事をしたいのか、将来像を見つめ直すことから始めてみましょう。
こちらの記事では文系の大学院生の就活について解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
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文系女子が職業を選ぶ際に企業情報でチェックすべき項目
仕事選びをする際は、その企業が所属する業界や仕事内容だけではなく、福利厚生や待遇など、仕事面以外も重要視したいところですよね。
ここからは文系女子が仕事選びをする際に特にチェックするべき項目を紹介します。仕事選びをする際はぜひ企業のこういった項目に目を向けてみると良いですよ。
①女性の比率
男性ばかりの職場だと少し不安に感じる人もいますよね。そういった人は、その企業における女性の比率を確認しましょう。男女共同参画局によると、一般企業における女性の比率の平均は43.2%となっています。そのため、一般的な企業での男女比は一対一から男性のほうが若干多いものと考えると良いですね。
そのうえで、女性が多い企業のほうが良いと考える人もいることでしょう。女性が多い企業のほうが雰囲気や過ごしやすさが違うことが考えられます。一般的に女性が多いと言われている業界はこちら。
- 医療・福祉
- 卸売り・小売業
- 製造業
- 宿泊業・飲食サービス業
エントリーの段階から配属部署が選べる場合は、部署ごとの男女比率も確認しておきましょう。女性が多い企業でも、部署によっては男性比率が多いことも考えられますし、その逆も然りです。
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➁女性管理職の比率
「女性の比率」だけでなく「女性管理職の比率」も同様にチェックしておきたい重要ポイントです。女性管理職が多いということは、女性でもキャリアアップをしっかり目指せる環境が整っているという事実の裏付けになります。女性管理職が多い企業なら、男女問わず成果を出せば、しっかり評価される企業であると考えられますね。
また、同じ境遇であるため、女性管理職のほうが共感を示してくれる場合もあるでしょう。そのため、ライフイベントも大切にしたいという人にとっても比較的働きやすい環境であることが考えられます。
キャリアアドバイザー
ただし、管理職になる=仕事に熱を持って取り組み成果を出してきたことの裏返しです。ライフイベントに重きを置いている人が多いとも限らないので、その点は注意しておきましょう。
- インターンや説明会などの企業イベントで質問する
- OBOG訪問で質問する
- キャリアアドバイザーなど企業紹介を受けたところに聞いてみる
③有給の取得率
有給の取得率や残業時間については誰もが気にするところですよね。しかし、企業によっては実際にはその有給を効果的に取得できていないというところも。有給の日数だけでなく、その有給がどれだけ使われているのかもチェックしておきましょう。
ただし、有給がいつでも・すべて取れるわけではないものだということも併せて押さえておくべきです。厚生労働省の調査によると、2019年の有給取得率の平均は52.4%となっています。繁忙期では有給を取得してしまうと業務の妨げになってしまうことも考えられますよね。
政府が掲げている有給取得率は年間70%とされているので、目安として取得率が50~70%の企業を見ていくと良いかもしれません。
残業時間もチェック!
有給取得率と合わせて残業時間も確認しておきたい項目ですね。労働基準法により、残業時間は月45時間までと定められています。もちろんその数字そのものも残業時間を見る指標にはなりますが、残業時間についてひも解いて考えてみましょう。
<一日に20日勤務する場合>
・一日に2時間の残業が上限
→20日×2時間=40時間
一月に20日勤務するとすれば、一日に2時間働くのが上限です。残業を頻繁にしなければならない企業であれば、子どもを持ったときに保育園への迎えなどに影響するかもしれません。ただ「残業したくない」ではなく、自分のライフプランを見据えて有給取得率や残業時間を見るようにしましょう。
残業時間数や有給取得率は、採用サイトなどでは実態がわかりづらいものです。実際にその企業で働く社員に訊ねるのがもっとも正確ですが、口コミでも参考程度には知ることができますよ。
④育児休暇の取得率
有給同様に見ておきたいのが育児休暇。先に産休との違いを明確にしておきましょう。
- 産休…出産に伴う休暇。出産を控えた女性であれば誰でも取得できる。
- 育休…育児に伴う休暇。期間は子どもが1歳になるまで。会社への申し出が必要だったりそもそも取得のためには簡単な条件を満たす必要がある。
このように、育休は産休と違って必ずしも取得できるものではありません。そのため、育休の取得率から出産だけでなく育児にも対応できる会社かどうか考えても良いでしょう。
また、育休では取得率だけでなく「育休からの復帰率」も確認しておきたいところ。現在は出産後も何らかの形で仕事を続けたい女性が多くいます。仕事復帰率が高いということは、子どもを育てながらも働き続けることができる企業と考えることができますね。
男性の取得率もチェック!
育休は女性だけの制度ではありません。男性も女性同様に取得できる制度です。ただ、現在日本の男性の育休取得率は非常に低いため、取得率が高い企業はあまり見られないでしょう。そのため、男性の育休取得が実際にあったかどうかを確認すると良いですね。
家事や育児は女性だけでなく男性もともにおこなうものだと考える人も多いでしょう。男性の育休取得が見られる企業であれば、女性だけではなく社員全体のライフスタイルも大切にしている企業であると考えることができますよね。
⑤女性ならではの福利厚生の有無
福利厚生を確認する際は、女性ならではの福利厚生にも目を向けると良いでしょう。たとえば生理休暇や婦人科検診などを取り入れている企業もあります。これ以外にも女性の活躍が叫ばれている今だからこそ、働く女性にやさしい制度を設ける企業も増えてきています。
福利厚生の調べ方などはこちらの記事で紹介しています。ぜひ目を通してみてください。
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福利厚生の例についてはこちらで紹介しています。
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⑥テレワークの実施率
コロナウイルスの影響もあり、現在はテレワークが推進されつつあります。しかしコロナウイルスの影響以外にも、女性は出産前後や育児が忙しい時期など、自宅を離れて働くことが難しい時期がありますよね。
そのときに、テレワークができる体制が整っていたり、時短勤務ができる企業であれば非常にフレキシブルに働けるものです。企業を選ぶ際はテレワークの実施率にも目を向けると良いでしょう。
ほかにチェックするべき項目
このほかにも女性がチェックすると良い項目について簡単に紹介します。企業によっては女性同士の相談窓口や女性のメンター制度があるなど、女性が快適に働くための部署が設けられているところもあります。何か相談事があったときは同じ女性のほうが話しやすいですよね。
人によって、仕事選びで重視したいポイントは違うので、自分の理想の働き方に合わせて見るべき項目を変えましょう。
- 女性活躍の専門部署
- 育児施設
- ママさん率
- 勤務スタイル
このほか、文理・男女かかわらず仕事を選ぶうえでの基準についてはこちらの記事でも紹介しています。
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キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた企業はくるみんマーク・プラチナくるみんマークの認定を受けることができ、2021年4月末現在でくるみん認定は約3500社プラチナくるみんは約400社ほどが公開されています。国のお墨付きということで、こういった目線で企業選びをすることもできますね。
仕事選びをする際のチェックポイントとしてテレワークの推進率があげられますが、働き方の柔軟性としてフレックスタイム制の導入も要チェックです。将来的に子どもを持つことを考えるのであれば、子どもの迎えや通院など個別の状況に応じて働きやすいことも離職率低下につながるでしょう。
加えて、結婚や妊娠出産など女性特有のライフイベントにかかわらず長く働きたい方は、希望する企業の男女別平均勤続年数など調べてみると、女性が長く活躍できるか知る目安のひとつになるかもしれません。
①キャリアアップを優先したい文系女子が考えるべきこと
ここからは先ほど紹介したタイプ別に、それぞれの文系女子が仕事選びをするうえで考えるべきことについて解説していきます。
キャリアアップを優先したい文系女子は、女性という枠にとらわれずに働きたいですよね。そのためには自分の立場や将来像を事前に定めておくことが大切です。
自分のキャリアプランを考える
キャリアプランは自分がどういう働き方をしたいかを主軸に考えることもできますが、ライフプランに沿って考える方法もあります。たとえば、
就活生
出産などで休職する時期があったとしてもキャリアにこだわりたいです!
このような人や、どこでも働けるようにしたい人は、資格や専門のスキルを活かしてスペシャリストになることを検討することができますね。
「仕事に励みたい」とは言っても、多くの成果を挙げて管理職になりマネジメント業務に就きたいのか、専門技術を磨きスペシャリストになりたいのかなど、仕事への取り組み方はさまざま。そのため、自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、そしてそのためにはどのような工程があるのかなど事前に考えておくようにしましょう。
キャリアプランを考えるときは「いつまでにこういうポジションにつく」「こういう資格を取得する」など、時期や持っていたい資格などをヒントに考えても良いでしょう。例を紹介しますね。
- 入社
- 2年目までにMOSと日商簿記の資格を取得
- 3年目以降は自分の業務だけでなく後輩の育成にも携わる
- 入社
- 社内でデザインの基礎知識をつけながら、クライアントと積極的にかかわり実践的な経験を積む
- 5年後以降は独立を目指して自分の独自性が表れるデザイン技術の取得はもちろん、人脈の拡大やマーケティング知識も本格的に身に付ける
- 入社、販売職として配属
- 入社3年で店長を目指しながら、商品や接客の基礎知識をつける
- 3年後以降は現場を離れ、エリアマネージャーとして担当地域の売り上げや接客の質の向上に努める
- 6年後には本社勤務となり、実際の現場を見てきた知識と経験から人事担当者として販売職の新卒採用に携わる
キャリアプランを考える際はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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その職業のキャリアパスを理解する
キャリアプランとは個人が考える職業上の計画です。一方キャリアパスとは、ある1つの会社内でのステップアップの流れのこと。キャリアプランを考えるには企業が設けているキャリアパスを理解することが欠かせません。
たとえば小売業の企業の中には、商品企画がしたくても入社後すぐは必ず現場で販売業務に携わらないといけないところもあります。
また企業によっては、出産や育児などで休職があっても復帰してまた同じように働くための仕組みを積極的に作っているところもあります。一例を見てみましょう。
入社後、営業部に配属。営業職として働く
↓
3年後、結婚と出産に伴い2年間休職
↓
復帰後は家庭と仕事との両立のために営業部内の営業事務として働く
このように、企業によっては休職後も家庭のことも大切にできるようなキャリアパスを用意していたりと、さまざまな制度設計を推進しています。
自分がいかに出産後もしっかり働きたいと考えていても、それを加味した制度が企業に設けられていなければ、休職後も以前のように働くということは難しいかもしれません。ライフイベントを加味したキャリアパスが企業内に存在するかどうかも事前に確認したうえで企業選びをしましょう。
自分のベンチマークとなる人をつくる
一般的に考えられるキャリアには、特定の分野を突き詰めるスペシャリストになるか、チームや部署を統括する管理職になるかが考えられます。
そのうえでたとえば「女性でもしっかり働いて、成果を上げてマネージャーになりたい」と考えていたとしても、実際にその企業の中でマネージャーとして働いている女性がいなければその実現は難しいかもしれません。
そのため、まずはその企業の中で「こんな働き方がしたい」という自分の理想にかなう人を見つけるようにしましょう。たとえば「○歳でプロジェクトマネージャーになり、○歳でマネージャーになった」という人がいたとして、自分も同じように管理職に就きたいなら、そのキャリアパスを目標にすれば良いですよね。
自分のベンチマークとなる人が見つかれば、働く上でやるべきことや目標が明確になりますよ。
企業の女性の働き方についての考えを確認する
自分の働き方について考えるだけでなく、その企業で働く社員の「女性の働き方」についての考え方も把握しておく必要があります。たとえば出産や子育てなどのライフイベントで女性が仕事を休まざるを得ないときに、休暇前のポジションで継続して働くことが難しい可能性があるからです。
そのようなライフイベントがあってもしっかりとサポートしてくれる会社かどうか、そしてそういった状況を理解していくれる社員がいるかどうかは確認しておくようにしましょう。
キャリアアドバイザー
ただし、このような女性の働き方に対する考えについてはHPなどから読み取ることは少し難しいです。OB・OG訪問やインターンシップなど、実際にその企業で働く社員と接する機会があったときに聞いてみると良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
希望通り働ける環境か見極めるには、現場の生の声を聞くことがもっとも有効です。
しかしコロナの影響で、企業と就活生がリアルにつながる場が大きく減りつつあります。最終面接までオンラインといった企業も少なくありません。そのため、生の声を集めるにはインターンシップに参加するのが効率的で良いでしょう。
実際に仕事を体験したり企業の雰囲気に触れたりすることはインターネットなどからの情報より信頼できるものです。キラキラした女子社員に目が行きがちですが、教育制度や男女比率、自分の目指す方向とのミスマッチがないかもじっくり確かめましょう。志望度の高い企業へのインターンシップ参加は、人事担当者に知ってもらうことにもなりますから、機会があれば積極的に参加することをおすすめします。
入社後しばらくは目の前の仕事に真摯に取り組もう! そこから道は拓ける
「キャリアを積む」といった意味合いでいけば、企業に属してキャリア形成をはかるほか、フリーランスとして働いたり起業するといった方法も視野に入れておきましょう。ただ、新卒で出来る仕事には限りがありますし、業界や社会の仕組みも知っておく必要があります。どういったキャリアを積んでいくのかにかかわらず、入社後しばらくは目の前の仕事に真摯に取り組み、スキルアップしていくことが大切になってきますよ。
②ライフプランを優先したい文系女子が考えるべきこと
次はライフプランを重視したい文系女子が考えるべき事について解説します。このような人たちは、自分が描くキャリアプランに、自分が優先したいことを盛り込んで考えるようにしましょう。
子供の成長段階を踏まえた働き方を追求する
子どもを出産してから手がかからなくなるまで、その成長段階に応じた働き方を事前に考えておきましょう。
<子どもが小学校に進むまで>
・幼稚園や保育園への送り迎えがある
・子供の急な体調不良も考えられる
⇒子ども優先、時短勤務や有休をうまく使う必要がある
たとえば子どもが小学校に進むまでは、幼稚園や保育園への送り迎えがある場合が多いですよね。子どもが体調を崩すことも考えられるため、どうしても子どもを優先した生活になることが考えられます。そのため、時短勤務や有給などをうまく使うことが欠かせません。
<子どもが中学生になってから>
・子ども自身でできることも増える
⇒仕事の比重を重くできる、残業して仕事をすることも可
しかし、たとえば子どもが中学生になってからは、子ども自身でできることも増えてきます。仕事の状況に応じて残業できることも多くなるなど、仕事にかける時間を増やすことができますよね。
このように、子供の成長段階に応じて働き方を柔軟に変えることが必要です。子どもに合わせて、どんな働き方が必要になるか事前に想像しておきましょう。
自分のベンチマークとなる人をつくる
キャリアアップを目指す人同様、ライフプランを優先したい人もベンチマークとなる人を見つけることが重要です。たとえば、育休後に復帰して産前と同じように仕事がしたいと考えていても、実際に育休後に復帰して働いている人がいない企業では、その理想をかなえることは難しいのかもしれません。
自分の理想とする人生設計と仕事の両立を図りやすくするためにも、自分が歩みたいキャリアプランを先に歩んでいる人を見つけることが大切です。
勤務時間に無理はないかを確認する
無理のない範囲で働けそうかという点も事前に確認しておきましょう。たとえば子どもができたときに夜が遅すぎる勤務形態だと、保育園や幼稚園へのお迎えが難しくなりますよね。
また、土日の勤務が義務付けられている場合は、子どもにかかわる行事だけでなく、プライベートの用事への対応も難しくなるでしょう。自分のプランや優先したいこととの兼ね合いを考えたうえで、勤務時間を確認するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
女性の場合、結婚や出産育児などライフイベントで働き方が変わってくることが当然考えられます。産休や育休の取得は労働基準法で定められていますが、特に育休は実際に取得した先輩社員がいるか、休業明け職場復帰後にも周囲の協力が得られやすいかなどは重点的に情報収集しておきましょう。
実際の職場の雰囲気を知るには、インターンシップに参加して子育て中の社員の話を聞く、もしくは企業説明会、OB・OG訪問、キャリアセンターで聞くなどさまざまな方法が考えられます。志望度の高い企業が絞れてきたら、検討してみるといいかもしれませんね。
自分の将来を決め過ぎない! さまざまな可能性を加味して働こう
ライフイベントを重視したい方の中には「結婚したら専業主婦になりたい」という学生もいるかもしれませんね。しかし出産後、子どもがある程度大きくなったら再度社会に出る可能性もあります。「結婚したら退職するから」などと決め過ぎずに、先のことを見据えてできる限り実績を作るよう心掛けて働くことをおすすめします。
文系女子におすすめの業界6選
ここからは文系女子におすすめの業界を紹介します。業界によって、女性が多い・働き方が選びやすいなどおすすめの理由はさまざまです。自分が優先したいことを意識しながら、自分に合った業界探しに活かしてくださいね。
①旅行
旅行業界は文系女子に人気の業界として知られています。特によく旅行に行っていたり、日本や世界各地に興味がある人にはそれらを活かすチャンスが多くあることでしょう。旅行業界の仕事内容は主に宿泊サポートやツアー旅行の企画などが挙げられます。
これらの仕事にはホスピタリティやサービス精神などの力がよく求められます。人と話すことが好きで、このような細やかな気配りを得意とする文系女子も多いかもしれませんね。
キャリアアドバイザー
エントリー時に特別な資格の取得が必須であることは少ないので、比較的応募しやすい業界かもしれませんね。
➁航空
航空業界の中でも特に文系女子に人気なのがキャビンアテンダント(CA)。日本国内だけでなく、海外にも多くかかわる仕事のため、英文学科などを専攻していた文系学生は大学での学びを活かせる仕事であると言えるでしょう。
またCAは約9割が女性のため、リーダーとなる人材を含め女性が積極的に活躍できる環境が整っているともいえるでしょう。制度的にも環境的にも女性が働きやすい業界であると考えられますね。
キャリアアドバイザー
ただし休日が定まっているわけではないので、無理のない時間で働けない場合があることは理解しておきましょう。
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③金融
金融業界も女性に人気の業界の一つです。おすすめの理由はさまざまなキャリアが考えられること。総合職と一般職という分類だけでなく、地方総合職という区分があったり、営業、窓口、企画、審査など職種もさまざまな選択が可能です。
また、厚生労働省の調査では、金融業界における女性管理職の割合は約16.9%となっています。産業全体での女性管理職の割合は12.9%であるため、ほかの業界に比べて女性管理職の割合が多いことからも、女性の働きやすさがよくわかるのではないでしょうか。
キャリアアドバイザー
経済の知識はもちろん法律の知識も活かせます。文系の大学での学びを活かせる場面も多そうですね。
こちらの記事では金融業界の基礎知識から業界に特化した志望動機の書き方など、金融業界について網羅的にチェックしておくことができますよ。
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④ブライダル
ブライダル業界は人生の晴れの日をプロデュースする仕事です。人生で一度きりの大切な日を忘れられない素晴らしいものにするためには、新郎新婦の希望に沿った式を考えることが欠かせません。
そのためにはしっかりと二人のニーズをヒアリングすることが必要です。細かなところまで気を配り、さまざまな提案をすることで理想の結婚式が形になると言えます。女性だからこその細やかさや感性が発揮される仕事なので、女性が活躍できる業界であるといえるでしょう。
キャリアアドバイザー
女性の憧れの職業ですね。業界内の男女比も女性のほうが多く、働きやすい職場であると言えるでしょう。
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⑤化粧品
化粧品業界も、女性の感性が生かされる業界の一つです。女性の顧客が多いからこそ、悩みや好みに寄り添うことができるでしょう。
また化粧品と聞くと、デパートなどの店頭で販売をおこなうビューティーアドバイザー(BA)を想像する人も多いと思いますが、それだけではなくバックオフィスでも女性が活躍しやすい業界です。
キャリアアドバイザー
販売ではもちろん、企画などでも女性の感性が活かされる職業です。
こちらの記事では、化粧品業界についてより詳しく解説しています。興味のある学生は併せて確認するとよいでしょう。
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⑥IT
IT業界は、ほかの業界に比べてテレワークが導入されている企業が多くあります。そのため、フレキシブルな働き方がしやすい企業と言えるでしょう。また、顧客と対面でかかわることのない職種も多いため、私服勤務や髪色・ネイルが自由という企業も多く見られます。働き方だけでなく勤務スタイルも柔軟にしたい人には向いている業界ですね。
キャリアアドバイザー
ライフイベントはもちろん、働き方のスタイルにこだわりたい人はぜひIT業界にも目を向けると良いでしょう。
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事務
事務職とは「デスクワークを中心として企業や部署のサポートをおこなう」職です。企業の基幹業務に携わることは少ないため、比較的柔軟な働き方ができます。
事務職という言葉を聞いたことがある人はいるかもしれませんが、実は一口に事務職と言っても、さまざまな種類の仕事があります。いくつか紹介していきますね。
一般事務
一般事務は主に書類のファイリングや管理、パソコンを使ったデータ入力などがメインの仕事になります。このほかにも来客の対応や郵便物の発送・仕分けなどをおこなう場合もあります。
「事務職」と聞いて想像できるような仕事を中心に、部署関係なく幅広い分野の仕事をおこなう場合に一般事務という言葉を使います。内勤の業務が多いため、残業も基本的に少なく転勤や部署異動もあまりないのが特徴です。
キャリアアドバイザー
企業や部署がスムーズに仕事ができるようなサポートをする仕事だと考えると良いですね。
一般事務に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。興味を持った人はぜひ読んでみてくださいね。
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専門事務
専門事務は一般的な事務の業務だけでなく、特定の業種において必要な専門知識や技能、資格を活かした業務をおこなう事務職のことを専門事務といいます。
具体的には経理事務、営業事務、貿易事務、英文事務などが挙げられます。 専門事務は企業全体のサポートをしているわけではなく、特定の部署や職種の業務をサポートする意味合いが強いです。
キャリアアドバイザー
事務職ではありながらも、業務にかかわる知識や経験が必要になる場合があります。
総合事務職
総合事務職の仕事内容は一般事務とほとんど同じだと認識して良いでしょう。しかし、一般事務とは責任の重さが大きく違います。
企業活動の基幹となる業務に携わることが多く、企業の幹部や経営陣のサポートをすることもよくありますし、役員秘書や法務を担当する場合もあります。将来的に管理職となることを期待されている人が任される仕事です。事務職のエキスパートと考えると良いでしょう。
営業
就活生
営業職って男性に多いイメージだなあ。
このように考える人も多いかもしれません。しかし、営業職は相手の課題やニーズを汲み取ることが欠かせません。相手の立場に立って物事を考えるなどの細やかな気配りが必須ですが、このようなスキルはもともと持っているスキルとしては女性のほうがレベルが高い傾向にあります。
また、子育てなどで休職したとしても復帰しやすい職でもあります。営業職自体の求人が多いうえに、営業職を経験すると「ものを売るスキル」が身に付きますよね。将来的に自宅でカフェやサロンなどを開くこともできるでしょう。営業スキルを身に付けることで、自分のキャリアが広がると考えられますね。
また、仕事の成果が数字として見えやすいので努力やその成果がわかりやすく評価がしやすい職業であるとも言えます。キャリアアップを重ねたい女子にとっては非常に向いているとも言えるでしょう。
ルート営業
営業職に対して苦手意識を持つ女子の多くは、アポなしで企業に電話を書けたり訪問に行く「飛び込み営業」をイメージしやすいのではないでしょうか。しかし営業職の中には飛び込み営業だけではなくいくつかの種類があります。ルート営業もその一つです。
ルート営業とは、すでに取引のある顧客に対しての営業方法です。たとえば、事前に受注していた商品を納品するついでに担当者に声をかけ、別の商品やサービスを提案したり、新たに困っていることなどがないかヒアリングをします。
キャリアアドバイザー
新規開拓ではなく既存の顧客に対して営業するため、あまり苦手意識を感じない人もいるのではないでしょうか。
反響営業
反響営業は飛び込み営業と同じく新規開拓をおこなう営業です。飛び込み営業との大きな違いは「営業をかける顧客が自社の商品やサービスに興味があるかないか」という点。
反響営業は、こちらから営業をかけるのではなく、相手からの問い合わせに反応して営業をかけています。HPやチラシなどを見て、自社に興味を持ってくれた企業からの連絡があった場合にアポを取り、説明に行くことで営業をかけています。
キャリアアドバイザー
同じ新規開拓でも飛び込み営業に比べて心理的負担が少ないと言われています。
ここまで読んでみても「やっぱり営業は向いてなさそう」「あまりやりたくない」と思う人もいることでしょう。そういった人たちはぜひこちらの記事を読んでみることをおすすめしています。
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文系女子でも理系の仕事に就ける!
「専門的なスキルが必要な理系の職業に就くことは難しいのでは」というイメージを持ってる文系女子もいるのではないでしょうか。しかし現在はIT系の企業でも文系の学生や未経験を歓迎している企業も多くあります。
理系の職業は仕事選びの選択肢に入っていない人もいるかもしれませんが、むしろIT企業のほうがテレワークが推進されていたり、勤務スタイルにこだわりがない企業が多かったりと文系女子が重視すべき点を満たしている企業が多くあります。仕事選びをするときは、理系の仕事も視野に入れてみても良いでしょう。
また、その際はほかの文系学生と差を付けるために理系の資格を取得すると良いですね。こちらも仕事と同じく、専門性が高く取得が難しい資格もありますが、文系でも少し勉強すれば比較的取りやすい資格もあります。こちらの記事では文系学生に向けたおすすめの理系資格についても紹介しているので、気になった人はぜひ確認してみてください。
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キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
理系の仕事といってもさまざまなケースが考えられます。研究開発などは理系でも院卒以上でなければ採用されない場合もありますし、文理融合型の学部ではさまざまな進路があるので、文・理だけでは語れない部分も大いにあるのが現状です。
たとえば「データサイエンティスト」という仕事は、統計知識やITスキルを扱う理系の職業というイメージが強いですが、文系出身者や女性のデータサイエンティストも多く見られます。このように、理系の技術や知識が必要そうな仕事でも、案外文系のキャリアも考えられるものです。
SEやプログラマーなどを目指す文系学生は、スクールや通信講座を利用して、ある程度のスキルを身につけてから選考に挑むと良いですね。企業選びでは、文系出身者のキャリアパスについても話を聞いてみてください。
技術職以外にも、管理部門は理系の企業でも文系の求人が多い!
また、企業自体が理系のイメージがあっても、営業部門、総務人事などの管理部門は共通して必要な職種ですから、文系も積極的に採用しています。経済学部や経営学部は文系学部ですし、企画やマーケティングといった仕事は文系で学んだ知識がベースです。どのポジションでも学び続ける姿勢は忘れないように取り組みましょう。
文系学部の女子学生から、どのような職業や企業を選んだら良いかわからないという相談を多く受けます。そこでここでは、文系女子が職業選択の際に意識すべきポイントやおすすめの職業について、キャリアアドバイザーが回答していきます。
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文系女子が職業選びで意識すべきことは何ですか?
文系女子の職業選びは、積極的なキャリアアップがしたいのか、キャリアもライフイベントも大切にした仕事をしたいのかを意識して職業や企業を選ぶと良いでしょう。多くの企業がライフイベントも重視したキャリア設計ができるような環境を整えている傾向にはありますが、職業や企業によって差があることも事実です。
積極的なキャリアアップがしたい人は成長スピードの速い企業や成果主義の職業などを中心に見てみると良いでしょう。一方で、結婚や子育てなどを考慮して長期的にキャリアを考える場合は、ワークライフバランスが保ちやすい職業やライフイベントに関する福利厚生が手厚い企業を選ぶことをおすすめします。
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文系女子におすすめの職業を教えてください。
将来、管理職になるなどキャリアアップを重視したい文系女子も、ライフワークバランスを重視したい文系女子も、女子社員が多く活躍している職場がおすすめです。女子社員が多い職場ほど、産休・育休や時短勤務、在宅勤務など女性が働きやすい環境や制度が整っている可能性が高いです。
そして、文系女子が多い職場としては、福祉・介護業界、美容・ファッション業界、宿泊業、銀行、保険会社、航空会社、旅行会社、百貨店などの業界の職業があります。特に接客業では多くの女性が活躍しており、中でも提供するサービスや商品が、子供や女性客をターゲットとしている企業は女性社員が多い傾向にありますね。
自分がやりたいことを追求できる仕事選びをしよう
文系女子の中には、仕事に邁進しキャリアを積み重ねたい人もいれば、仕事もライフプランもどちらも大切にしたい人もいます。仕事選びをするうえでまずは自分がどういう働き方がしたいのかを考えることから始めましょう。
そのうえで、やみくもに仕事を選ぶのではなく、自分が大切にしたいことに合わせた企業選びをしましょう。
キャリアタイプを考える際、参考にするべきものに「総合職」と「一般職」というものがあります。