目次
- 「慎重すぎる」を短所にするならスピードへの意識に言及しよう!
- アドバイザー87人へ独自アンケート!
「慎重すぎる」を企業はどう評価する? - 「慎重すぎる」という短所に抱く企業側の本音
- ①スピード感ある行動ができないのではないか
- ②決断の遅さが全体の進捗に影響するのではないか
- ③指示待ちになるのではないか
- 簡単3ステップ! 短所「慎重すぎる」の回答の作り方
- ステップ①慎重すぎることによって失敗した経験を振り返る
- ステップ②改善のため起こした行動を言語化する
- ステップ③入社後にどう向き合っていくか言語化する
- 「慎重すぎる」タイプ別! 短所を伝える例文4選
- ①考えすぎタイプ
- ②決められないタイプ
- ③怖がりタイプ
- ④抱え込みタイプ
- 短所「慎重すぎる」がマイナス評価につながるNG例
- ①入社後の対策が示されていない
- ②対策が「頑張ります」などの精神論にとどまっている
- ③質か時間のどちらかを犠牲にした対策となっている
- 一発不合格に要注意! 「慎重すぎる」短所は避けるべきケース
- ①スピード感が何よりも重視される企業
- ②とっさの判断が必要とされる仕事
- ③若手の裁量が大きいことを売りにしている企業
- 【Q&A】「慎重すぎる」という短所の疑問を解消!
- Q.「慎重すぎる」ってマイナスの印象になりにくくてちょうど良いですよね?
- Q.短所が「慎重すぎる」というのが原因で落ちることはありますか?
- Q.慎重すぎるのが短所だと、主体性や行動力がないと思われませんか?
- 「慎重すぎる」という短所を伝えるならスピードと質を両立する対策を伝えよう!
「慎重すぎる」を短所にするならスピードへの意識に言及しよう!

「慎重すぎるところが短所です」と答えようとしている学生から、

学生

学生
落ちる原因にならない?
と相談されることがよくあります。実際、伝え方を間違えると大きなマイナス評価につながってしまうことも。
「慎重すぎる」を短所として伝えるうえで大切なのは、いかにリカバリーしていくか。
この記事では、「慎重すぎる」を短所として答えた場合の企業の本音を解説するとともに、どのように伝えれば大きなマイナス評価につながらないのか、例文を交えながら具体的に解説します。
キャリアアドバイザーの体験談企業からは「行動力がないのでは」という懸念の声も
特に営業職では要注意!
「慎重すぎる」という短所は、特に営業職で懸念を持たれやすいようです。
たとえば「新規営業ができないのではないか」「フットワークが重いのではないか」といった懸念ですね。
ほかにも、慎重すぎるあまり現場での研修が長引いたり、業務の習得に時間がかかるという懸念を持たれることも多いです。
慎重さは、長所として自己PRに使えることもあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、あなたの長所と言えるかどうか確認してみてくださいね。
慎重な性格は自己PRに向かない? アピールするポイントを例文付きで解説
アドバイザー87人へ独自アンケート!
「慎重すぎる」を企業はどう評価する?

学生
「短所は慎重すぎるところ」って言っても大丈夫なのかな?
こういった不安は、学生からかなり多く寄せられます。無難そうに聞こえる一方で、「評価を下げてしまわないか」と気になりますよね。
そこでキャリアパーク就職エージェントでは、現役のアドバイザー87人に「企業に伝えるのは避けるべき弱み」を聞きました。
| 【自己PRに関する調査】 ・調査方法:アンケート調査 ・調査日:2025年12月10日~17日 ・調査元:「キャリアパーク就職エージェント」を運営するキャリアパーク就職エージェント編集部 ・調査対象者:「キャリアパーク就職エージェント」のキャリアアドバイザー87人 |

アンケートの結果、上位に挙がったのが「主体性がない」という評価。
一見すると、「慎重すぎる」とは関係がないように見えますが、企業からは慎重すぎる=自分から動けない人と受け取られてしまうケースがあるのです。
伝え方に注意しなければ、高い確率で不採用となってしまう可能性があるということがわかりますね。
「慎重すぎる」という短所に抱く企業側の本音
短所を伝えるうえでは、「慎重すぎる」と聞いた瞬間に入社後の業務にどんな支障が出るかを具体的に想像されている、という前提を押さえておく必要があります。
ここからは、短所として「慎重すぎる」と伝えた場合に、企業が特に警戒しやすい3つのポイントと、どこまでが致命的になりやすいのかを解説します。
①スピード感ある行動ができないのではないか
「慎重すぎる」と聞いて、まず多くの企業が思い浮かべるのが動き出しが遅いのではないかという懸念です。
ビジネスの現場では、「完璧かどうか」よりも「最終的に完璧にするためにいかに効率的に動けるか」が重視される場面が多く、完璧主義であるあまりに動き出しが遅れるのはマイナス評価につながりやすいのです。
- 着手が遅れ、業務全体の進行を止めてしまう
- 優先順位をつけられず、判断に時間がかかる
- 周囲が動いてからでないと仕事を進められない
この懸念を払拭するためには、「どこまで考え、どの時点で一度動いたのか」を具体的に示すことが重要です。具体的には、
- 検討に使う時間をあらかじめ決めていたか
- 一度動くための判断基準を自分なりに持っていたか
- 動いたあとにどう修正・改善したか
をふまえてエピソードを語ることが大切です。
実際の面接では、エピソードは深堀りされることが多いです。
そのため、「どの時点で一度動いたのか」「いつ判断を切り替えたのか」まで伝えられるよう準備しましょう。
ここを答えられないと、「慎重」ではなく「行動が遅い人」と判断されてしまう可能性が高いですよ。
②決断の遅さが全体の進捗に影響するのではないか
慎重すぎる人に対して、ほかにも企業が心配するのが意思決定の遅さです。
個人で完結する作業であれば大きな問題にならなくても、チームで進める仕事では一人の判断の遅れが全体の遅れにつながります。
- 判断待ちが発生し、周囲の作業が止まる
- 重要な場面で意思決定を任せにくい人だと思われる
この懸念を払拭するためには、迷いながらも最終的にはどう決めたのかを必ず示す必要があります。具体的には、
- 判断を先送りにしないために意識していたこと
- 自分の判断として結論を出した事実
などをエピソード内で示しましょう。
企業が不安に感じるのは「判断ミス」よりも判断しないこと。慎重でも「最終的には自分で決めた」と言えないと、評価は一気に下がりやすくなります。
③指示待ちになるのではないか
「慎重すぎる」という短所で最も致命的なのが、主体性がない人と結び付けられることです。
- 自分で判断せず、常に確認や指示を待つ
- 責任を負う場面を避けているように見える
- 任せても動きが遅く、フォローが必要になる
この印象を避けるためには、慎重でありながらも「自分発信で動いた点」を必ず入れることが重要です。エピソードを語る際、
- 周囲の意見をふまえたうえで、自分はどう判断したのか
- 誰かに言われる前に、自分から起こした行動があるか
- 慎重さを理由に止まらず、一歩踏み出した事実があるか
をセットで語りましょう。
企業はエピソード内でのあなたの行動を必ず聞きます。
ここで「周りに合わせた」で終わると、主体性なし判定はほぼ確実です。
慎重でも評価される人は、必ず自分で決めたポイントを一言で言えています。この差は、選考通過率にそのまま表れます。
簡単3ステップ! 短所「慎重すぎる」の回答の作り方
「慎重すぎる」は、伝え方を間違えると一気にマイナス評価になる短所です。
一方で、仕事の進め方として言語化できれば、十分に評価対象になります。
ここからは、企業が納得する回答に仕上げるための3ステップを解説します。
ステップ①慎重すぎることによって失敗した経験を振り返る
まず重要なのは、「慎重すぎてうまくいかなかった」という失敗を正面から認めることです。
ここで失敗を曖昧にしたり、「結果的には問題ありませんでした」と小さくまとめてしまうと、後の改善や対策がすべて弱く見えてしまいます。
ポイントは、
- どの場面で
- 何に時間をかけすぎて
- どんな悪影響が出たのか
を具体的に切り出すことです。以下の表に場面別の失敗の例を整理しているので、参考にしてみてください。
場面別の失敗エピソード例
| 場面 | 「慎重すぎる」ことによる失敗例 |
|---|---|
| ゼミ | データの裏付けに時間を使いすぎて結論整理が間に合わず、「調査止まり」の発表になった |
| アルバイト | ミスを恐れて何度も確認し、レジ対応が遅れて行列を作ってしまった |
| 部活 | ゴール下の敵の存在が気にかかり思い切ってシュートを打つことができなかった |
| サークル | 引き継ぎ用のマニュアル作成にこだわりすぎて、完成を待つ間に情報共有が遅れて運営が混乱した |
| インターン | 打ち合わせで、不明点を気にしすぎて意見を出せないまま終わった |
| 研究 | 事前確認に時間をかけすぎて、本番のデータ収集期間が不足した |
| 留学 | 文法ミスを恐れ、会話に入れず交流の機会を逃した |
| グループワーク | リスク指摘ばかりで代案を出せず、議論を停滞させた |
各場面のエピソードを言語化する際のポイントはそれぞれ以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
該当のコラムを読む
ステップ②改善のため起こした行動を言語化する
次におこなうのが、その後どんな行動を取ったのかを整理することです。
ここで重要なのは、「反省した」「意識を変えた」といった気持ちの話ではなく、慎重すぎる自分に対して、実際にどんな行動を足したのか・削ったのかを言葉にすること。
以下に行動を棚卸しするための問いと行動例をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
改善のため起こした行動例
| 行動を棚卸しするための問い | 具体的な行動例 |
|---|---|
| 失敗のあと、最初に変えた行動は何だったか | 作業前に、途中共有のタイミングをあらかじめ決めるようになった |
| 「前はやっていなかったが、今はやっていること」は何か | 一定時間悩んだら、完成度に関係なく一度提出するようにした |
| 「やらなくなったこと・減らした行動」は何か | 細部まで完璧に整えてからでないと提出しない進め方をやめた |
| 判断や作業のスピードを上げるために決めたルールはあるか | 判断に迷ったときの優先基準を自分なりに決めた |
ステップ②は、改善を考える前に「自分が実際に何を変えたのか」を整理する段階です。
行動の棚卸しができていないと、ステップ③で入社後の話をしても、根拠の弱い理想論に聞こえてしまいます。
ステップ③入社後にどう向き合っていくか言語化する
最後のステップでは、入社後の仕事への再現性を示します。ポイントは「スピード」と「質」の両立です。

学生
時間をかけないようにします。

採用担当者
それって、雑に進めるという意味?
と企業側に懸念を抱かせないためにも、質を維持したままどこで時短するのかを明確にすることが大切です。
そのためにも、まずは慎重すぎるという短所がどの場面で出やすいのかを整理しましょう。慎重すぎる人にもタイプがあり、手が止まりやすいポイントがわかれば、入社後の対策も明確になります。
以下では、慎重すぎる人に多い行動傾向をタイプ別に整理しました。
「慎重すぎる」タイプ別! 短所を伝える例文4選
企業が短所としての「慎重さ」を見るときに注目しているのは、慎重すぎるために起きた失敗を反省し、改善のためにどんな行動を取り、それを入社後どう活かそうとしているのか。
ここからは慎重さの現れ方を4タイプに分け、それぞれ評価されやすい伝え方を例文を交えながら解説します。
①考えすぎタイプ
私の短所は、慎重になりすぎて考え込み、行動が遅れてしまう点です。
ゼミのグループ研究で研究テーマを決める際、情報不足による失敗を恐れるあまり、検討に約2週間をかけてしまいました。その結果、実際の調査開始が1週間遅れ検証が不十分なままの発表となってしまいました。
この経験から、検討に時間をかけすぎることが全体の進行に影響することを痛感しました。そこで次からは、検討期間を「1週間」とあらかじめ決め、期限内に仮テーマを決定する進め方に変更しました。懸念点はメモとして残し、調査を進めながら修正する形にしたことで、着手までの時間を約1週間短縮できました。
入社後は、事前に検討期限を設定したうえで、まずは方向性を上司に共有し、早い段階でフィードバックを受けながら進めることを意識したいと考えています。一人で考え続けるのではなく、「まずたたき台を出してから修正する」という進め方を徹底することで、慎重さを保ちつつ、業務の初動を遅らせない働き方を実践していきたいです。
考えすぎタイプで一番大事なのは、考えすぎる前に止める仕組みを持っているかです。
たとえば「検討は30分まで」「たたき台ができたら一度共有する」などのルールを作れていると、慎重さが停滞につながらなくなります。
企画職や事務職など、事前検討が多い職種では特に、この工夫を言語化できるかが評価の分かれ目です。
企画職・事務職を目指している人は、自分の慎重すぎる短所がどう影響するのかをよく理解しておくことが重要です。こちらの記事でそれぞれの職種について詳しく解説しているので、参考にしてください。
企画職:
企画職とは? 5つの仕事内容から就職をかなえる志望動機例文を紹介
事務職:
一般事務こそ対策が必須! 評価される能力や総合職との違いを解説
また、考えすぎてしまうところを短所として伝えたい場合はこちらの記事も参考にしてください。
例文6選|「考えすぎる」短所を面接で高評価につなげるコツ
②決められないタイプ
私の短所は、慎重さから決断を先延ばしにしてしまう点です。
アルバイト先で業務改善案を求められた際、複数の案を比較することに時間をかけすぎ、約1週間判断できないまま過ごしてしまいました。その結果、上司が別案で改善を進めることになり、私の提案は見送られてしまいました。
この経験から、慎重さが機会損失につながると感じました。そこで以降は、「目的に合っているか」「現場で無理なく実行できるか」の2点を判断軸として先に設定し、検討時間も3日以内と決めて意思決定するようにしました。その結果、提案のタイミングを逃すことがなくなり、実際に改善案が採用される機会も増えました。
入社後は、業務ごとに「判断が必要な期限」と「自分で決めて良い範囲」を整理したうえで行動したいと考えています。特に若手のうちは、完璧な判断よりもスピード感が求められる場面が多いと理解しているため、判断軸に沿って一度決断し、必要に応じて軌道修正する姿勢を大切にしていきたいです。
決められないタイプは、「判断が遅れた結果、何が起きたのか」とあわせて、次はどう決めるのかを自分のなかで整理できているかが重要です。
判断軸や優先順位をあらかじめ決めていると、慎重さが「迷い」ではなく「納得感のある決断」に変わります。
特に営業職や調整業務のある職種では、完璧な正解よりも、根拠を持って一度決められる人かがよく見られています。
営業職については、こちらの記事で解説しています。業務内容を理解し、自分の短所がどのように影響しそうか想定しておきましょう。
競争が激しい営業職は志望動機の差別化が重要|アピールのコツも解説
また、「決められない」という短所を持っている人は優柔不断とも言えます。優柔不断を短所として伝えたい場合はこちらの記事が参考になりますよ。
面接で短所を聞かれた時の「優柔不断」の答え方|上手に伝える例文
③怖がりタイプ
私の短所は、失敗を恐れるあまり慎重になりすぎてしまう点です。
インターンシップで資料作成を任された際、ミスを避けたい気持ちから細かな確認を繰り返し、一人で作業を抱え込んでしまいました。その結果、提出予定日から2日遅れてしまい、チーム全体の確認スケジュールにも影響を与えてしまいました。
この反省から、以降は不安点を事前に整理し、作業開始から1日以内に一度上司へ共有するように行動を改めました。その結果、修正点を早い段階で把握でき、最終提出までの作業時間も短縮できるようになりました。
入社後は、不安点を抱え込まず、作業の早い段階で上司や先輩に共有することを徹底したいと考えています。確認が必要な点と、自分で判断すべき点を切り分けることで、慎重さをミス防止に活かしながら、業務全体のスピードを落とさない行動を心掛けていきたいです。
怖がりタイプは、慎重さそのものよりも、不安を一人で抱え込んでしまう点がマイナスになりやすいです。
そのため、「どの段階で相談するか」「どこまで自分で判断するか」を決めていると、慎重さがチームの安心感につながります。
特に報連相が重視される事務職や施工管理などの職種では、早めに共有できる人かどうかが評価を左右します。
施工管理の仕事については、こちらの記事で解説しています。あわせて確認し短所の影響を考えてみましょう。
施工管理の志望動機で高評価を得る秘訣|企業研究や構成のコツを解説
また、失敗を恐れるのは心配性な面もあるのかもしれません。当てはまる人はこちらの記事も参考になります。
心配性な短所はどう伝える? 企業の本音とマイナス評価を避けるコツ
④抱え込みタイプ
私の短所は、慎重さと責任感から、業務を一人で抱え込んでしまう点です。
学生団体でイベント運営を担当した際、確認漏れを防ごうと、進行管理や最終チェックをすべて自分でおこなっていました。その結果、判断や指示が遅れ、準備が予定よりも1日遅れてしまい、メンバーに負担をかけてしまいました。
この経験をふまえ、次のイベントでは事前に作業工程を整理し、確認項目ごとに担当を分担しました。自分は全体の進行確認に専念することで、準備は予定どおり進み、全体の作業時間も短縮できました。
入社後は、自分一人で完結させようとせず、業務の初期段階で役割や確認ポイントを共有することを意識したいと考えています。慎重さと責任感を活かして進行管理や確認役を担いながら、周囲と連携することで、チーム全体の生産性を高められるような立ち回りを目指していきたいです。
抱え込みタイプで見られているのは、努力量ではなく、仕事をどう分けて進められるかです。
確認ポイントや役割を整理し、周囲に任せる判断ができていると、慎重さは「進行管理力」としてプラスに働きます。
特にチームで動く仕事(企画、プロジェクト管理、店舗運営など)では、一人で抱えない判断ができるかが重要な評価軸になります。
チームで動く仕事として、エンジニアや販売職があります。こちらの仕事については以下の記事で解説しているので、どのような業務内容なのか事前に理解しておきましょう。
エンジニア:
エンジニア志望の就活はポートフォリオが重要! 頻出質問例も紹介
販売職:
販売職とは|仕事内容・キャリアパス・選考対策などを徹底解説
短所「慎重すぎる」がマイナス評価につながるNG例
「慎重すぎる」は一見、無難で使いやすい短所に見えます。しかし、伝え方を誤ると「成長の余地がない」「入社後が想像できない」短所として評価を落とす原因になります。
ここからは、キャリアアドバイザーが実際によく見るマイナス評価につながりやすいNG例と、その改善ポイントを解説します。
①入社後の対策が示されていない
私の短所は、慎重になりすぎて行動に移すまでに時間がかかってしまう点です。
ただし、その分ミスを防ぐ意識は高く、これまで大きなトラブルなく物事を進めてきました。
貴社に入社後も、この慎重さを活かして丁寧に業務へ取り組みたいと考えております。
この例文が評価されにくい最大の理由は、「で、入社後はどうするの?」が一切見えない点です。
企業は短所そのものではなく、再発しない工夫ができる人かを見ています。
慎重さで困った経験→行動をどう変えたか→入社後どう活かすか、まで必ずセットで語りましょう。
②対策が「頑張ります」などの精神論にとどまっている
慎重すぎる点は自覚しており、最近はスピード感を意識しながら行動するよう心掛けております。
今後も状況に応じて柔軟に対応できるよう、意識を高めていきたいです。
「意識します」「頑張ります」は、行動が変わったかどうかを判断できません。
改善するには、何を・いつまでに・どう変えたかを具体化すること。たとえば「判断期限を先に決めた」「50点で一度出すようにした」など、入社後にも活かせる工夫が必要です。
③質か時間のどちらかを犠牲にした対策となっている
慎重すぎる点を改善するため、最近はあまり細かい点にこだわらず、まず行動することを大切にしております。
スピードを優先することで、以前より前向きに動けるようになりました。
「慎重さ」を改善したというより質を下げて不安を残している印象の回答です。
改善策として評価されるのは、質を保ったままスピードを上げる工夫。
チェックポイントの明確化や上司への早期共有など、「質×スピード」を両立する視点を必ず入れましょう。
一発不合格に要注意! 「慎重すぎる」短所は避けるべきケース
「慎重すぎる」は、改善行動まで示せれば評価される短所です。ただし、企業や仕事の前提条件によっては、それ自体が致命傷になるケースも存在します。
ここからは、キャリアアドバイザーの視点から「この条件に当てはまるなら、あえて言わないほうが良い」具体的なケースを紹介します。
①スピード感が何よりも重視される企業
- ベンチャー企業
- スタートアップ企業
- 変化の激しいIT業界
このような企業では、最初から完璧を目指すよりも、まず動いてみて、結果を見ながら調整していく働き方が基本です。市場や顧客の変化が速いため、考え込む時間が長いほどチャンスを逃してしまう可能性があるからです。
このような企業では、慎重さが強く出すぎると「考えているうちにタイミングを逃してしまう人」「動き出すまでに時間がかかる人」という印象につながりやすい傾向があります。
これらの企業・業界の就活のポイントはそれぞれ以下の記事で詳しく解説しています。興味のある学生はぜひチェックしてみてください。
該当のコラムを読む
②とっさの判断が必要とされる仕事
- イベント・放送現場のディレクター
- 営業・企画の「現場交渉」
これらの仕事では、十分な情報が揃わないなかでも即断即決が求められる場面が多々あります。
「確認してから動く」「一度持ち帰る」という判断が、そのままチャンス損失やトラブル拡大につながることも珍しくありません。
慎重さを前面に出すと「判断を任せるのが不安」「現場対応を任せられない」という評価に直結しやすく、いくら改善行動を語っても覆しにくいのが実情です。
とっさの判断が求められるディレクターの仕事に関して、こちらの記事で詳しく解説しています。興味がある人はぜひ目を通しておきましょう。
プロデューサーとディレクターの違いは? 適性やキャリアパスも紹介
③若手の裁量が大きいことを売りにしている企業

採用担当
1年目からプロジェクトを任せます!

採用担当
入社後すぐに現場を統括してもらうこともあります。
といった言葉を打ち出している企業は、指示を待つのではなく、自分で考えて行動しながら仕事を前に進められる人を求めています。
こうした企業では、上司の確認を待ち続けることで仕事そのものが止まってしまうケースも少なくありません。
そのため、慎重すぎる姿勢は「判断が遅れる」「抱え込みやすい」「任せにくい」と解釈されやすく、マイナス評価につながってしまうのです。
裁量が大きい企業ほど、短所の改善余地より最初から価値観が合うかどうかを重視します。
そのため、慎重さを強く出しすぎると、意欲があっても「この環境では力を発揮しにくそう」と判断されてしまうことがあります。
【Q&A】「慎重すぎる」という短所の疑問を解消!
選考で「慎重すぎる」と伝えても本当に大丈夫なのか、不安に感じている学生は多いはずです。
ここからは、「慎重すぎる」を短所として伝える際によくある疑問をQ&A形式で整理し、判断に迷いやすいポイントをわかりやすく解説していきます。
Q.「慎重すぎる」ってマイナスの印象になりにくくてちょうど良いですよね?
A.ちょうど良いですが、場合によっては無難という印象になる可能性があります。
「慎重すぎる」というのは、実は非常にありがちな回答。
そのため単に言葉を並べるだけでは「無難な短所を狙ったのかな」と思われがちです。
だからこそ、「慎重すぎる」という短所に至った過程やストーリーを具体的に話すことが非常に重要です。
エピソードの厚みで差別化することを意識しましょう。
Q.短所が「慎重すぎる」というのが原因で落ちることはありますか?
A.ゼロとは言えませんが稀です。
ただし、不動産の新規営業やテレアポが発生する仕事は要注意。
これらの仕事はとにかく数を積み重ねてどんどんPDCAを回していくことが求められるので、適性がないと判断される可能性があります。
慎重さが原因で「営業に行けない」「電話をかけられない」などの事態が起きてしまうと、そのまま実績に反映されてしまうからですね。
Q.慎重すぎるのが短所だと、主体性や行動力がないと思われませんか?
A.伝え方によっては思われる可能性があります。
対策としては、真面目に、愚直に、地道に物事を進められるという面を強調しましょう。
また、「慎重すぎるからこそ、あらかじめすべてのリスクを想定したうえで確実に物事を進めることができる」という伝え方をすることで、短所をカバーしつつプラスの印象を残すことができます。
「慎重すぎる」という短所を伝えるならスピードと質を両立する対策を伝えよう!
「慎重すぎる」という短所は、伝え方を誤ると「動きが遅い」「判断を任せにくい」といったマイナス評価につながりかねません。
重要なのは、慎重さをそのまま語るのではなく、「限られた時間のなかで判断する工夫」や「スピードと質を両立するために意識している行動」までセットで伝えること。
「慎重すぎる」と感じている人ほど、対策と行動を具体的に示し、仕事で再現できる形で伝えることを意識しましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
無難そうだけど、本当に大丈夫?