目次
- 企業が「チームで取り組んだ経験」を聞く理由
- 協調性を確かめるため
- 組織内での「ポジション」を知るため
- 経験&役割別! 「チームで取り組んだ経験」内定者例文4選
- 【内定者例文①ゼミ/リーダー】 26卒 福知山公立大学 人材業界
- 【内定者例文②サークル/調整役】 26卒 早稲田大学 人材業界
- 【内定者例文③文化祭実行委員/サポート役】 26卒 尚美学園大学 サービス業界
- 【内定者例文④部活動/マネージャー】 26卒 横浜市立大学 IT業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①主語が「私たち」で個人の行動が見えない
- ②「すべて自分の手柄」のように語ってしまう
- ③指示待ちの印象で主体性がない
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活のなかで「チームで取り組んだ経験」について聞かれることがあると思います。
サークルやアルバイト、ゼミなど題材はさまざま思い浮かぶと思いますが、実際どのような伝え方をすれば高評価を得られるのか気になりますよね。
そこでこの記事では、実際に内定を獲得した学生の「チームで取り組んだ経験」の例文を題材&役割別に紹介。評価ポイントや、あなたの経験を魅力的に伝えるための注意点まで詳しく解説します。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
企業が「チームで取り組んだ経験」を聞く理由
協調性を確かめるため
企業に入社後、一人で完結する仕事はほとんど存在しません。年齢も価値観も異なる相手と、目標に向けて協力する力が求められます。
企業はこの質問から、あなたが周囲と適切な関係を築き、課題を乗り越えられる協調性を有しているか確認しています。
選考で協調性を効果的にアピールする方法は以下の記事で解説しています。
協調性は自己PRとして弱い? キャリアアドバイザーの本音を公開!
組織内での「ポジション」を知るため
よく学生は「先頭で引っ張るリーダータイプ」こそが評価されると考えていますが、それは大きな勘違い。
「人と人の間に入る調整役」「縁の下の力持ちとして活躍するサポート役」「仕組みで改善を図るマネージャー」など、どの役割が欠けてもチームは回りません。
だからこそ、企業はあなたの経験から、入社後の配属イメージを探ろうと考えています。
チーム内での力の発揮の仕方は人それぞれ。自分がどのような役割として活躍できるのかをしっかりと言語化しましょう。
選考では「チームでの役割」を聞かれることもあるので、以下の記事もあわせて確認しておきましょう。
「チームでの役割」を聞かれたら? 答え方のポイントと例文を紹介
経験&役割別! 「チームで取り組んだ経験」内定者例文4選
【内定者例文①ゼミ/リーダー】
26卒 福知山公立大学 人材業界
私は学生時代、ゼミで「地域貢献プロジェクト」に取り組みました。
プロジェクトでは、リーダーとしてメンバーの進捗把握やタスクの割り振りを徹底しておこない、滞りなく作業が進むようにしました。
また、これまで各々で調査した情報の管理や共有方法に明確なルールがなく、資料作成に時間を要してしまうのがボトルネックでした。
そこで私はクラウドツールを用いた管理を提案し、これまで煩雑だった情報の整理の仕方や共有方法を改善しました。その結果、期限内に高いクオリティでプロジェクトを完遂し、ゼミの単位取得に貢献できました。
この経験から、周囲の状況を把握し、仕組みを整えて目標を達成する達成感を知りました。入社後は、研究で得たITリテラシーを活かして事務作業の効率化を提案し、正確かつ迅速に業務を支えることで組織に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「能動的なアクション」を盛り込もう
チームでのリーダー経験を話す学生に多いのが、「リーダーを務めました」という単なる役職の自慢で終わってしまうもの。企業が知りたいのは「役職」ではなく「あなたの行動」です。必ず「能動的に課題解決に向けて行動を起こした経験」を盛り込むよう意識してください。
この例文の良いポイントは、「情報の管理と共有が煩雑」という明確な課題に対して、「クラウドツールを活用した管理を提案した」という具体的な施策を示せている点です。
このエピソードからは「入社後も課題解決に向けて率先して動いてくれそう」という強いリーダーシップを感じます。
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ゼミのガクチカを作成したい人
【内定者のES公開】ガクチカ「ゼミ」テーマで高評価を得る3つの掟
ゼミの自己PRを作成したい人
内定者ESを公開! 自己PR「ゼミ」でアピールする極意を解説
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【内定者例文②サークル/調整役】
26卒 早稲田大学 人材業界
私はダンスサークルのサブリーダーとして、発表会を成功させるために尽力しました。
当時、発表会を前に「技術向上を最優先する層」と「楽しむことを重視する層」の間で対立が生じ、練習が停滞する課題がありました。私は、組織の崩壊を防ぐためには表面的な妥協ではなく「個々の本音」に向き合う必要があると考え、全メンバーと一対一の対話を実施しました。
それぞれの目標やサークルに対する思いを丁寧に聞き取った結果、全員が納得できる共通の着地点を見出すことは困難でしたが、互いのスタンスを尊重し合う土壌を作ることができました。この対話を経て、一部のメンバーは自身の進むべき道を見出し、前向きに別の活動へ移る決断をしました。
残ったメンバーは互いの思いを理解したことで、かつてない一体感を持って練習に励み、発表会を成功させることができました。
この経験から、困難な状況こそ対話を厭わず、相手の立場を尊重しながら組織を最適化する重要性を学びました。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「全員仲良し」で終わらないリアルな解決策が光る
正直、人間関係の調整エピソードは「話し合って仲直りしました」という綺麗な着地になりがちですが、この例文の凄いところは「一部のメンバーが去る」というリアルな結果を隠さずに書いている点です。
会社組織でも、全員が同じ価値観を持つことは不可能です。そのなかで「互いの違いを認めたうえで、組織を最適化させた」というプロセスは、非常にリアリティがあり、ビジネスの現場に近い判断力として評価されます。
私自身、多くのチーム運営に携わってきましたが、無理に引き止めることが正解ではない場面も多々あります。
このように話し合いを通して誠実に調整した経験は、「現実的な判断力を有している」と一目置かれるポイントになりますよ。
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サークルのガクチカを作成したい人
ガクチカがサークルは弱い? 注意点を知って効果的にアピールしよう
11例文|ガクチカでサークル活動を魅力的に伝える4ステップ
サークルの自己PRを作成したい人
【例文付き】自己PRではサークル活動をアピール|作成のコツも解説
自らの調整力を選考で押し出そうと考えている人は以下の記事も参考にしてください。
例文5選|自己PRにおける調整力は伝わりやすい言葉への変換がカギ
【内定者例文③文化祭実行委員/サポート役】
26卒 尚美学園大学 サービス業界
私は高校最後の文化祭で実行委員を務め、40名のクラスメート全員が主体的に参加できる環境作りを追求しました。
具体的には、一人ひとりの適性や長所、さらには性格を考慮したうえで、全員に役割が行き渡るよう緻密なシフト管理と業務分担を設計しました。
裏方として徹底的にサポートに徹した結果、孤立する生徒を出すことなく、クラス一丸となって展示を成功させることができました。
終了後、友人や教員から「あなたのおかげでやりやすかった」と言葉をかけられた際、組織の基盤を支える喜びを強く実感しました。貴社においても、細やかな視点でニーズを汲み取り、チームが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境構築に貢献します。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「自らの行動」を「成果」につなげた経験に言及しよう
この例文の良いポイントは、自らの気配り力を「適材適所の役割分担」という具体的なアウトプットにつなげている点です。
単に「みんなに気を遣って話しかけました」で終わるとただの良い人止まりですが、「40人の長所を考えてシフトを組んだ」と書くことで、立派なマネジメント能力として映るようになります。
真似すべきポイントは、自分の行動がどのように「成果」に結びついたかを論理的に構成している点です。チームで取り組んだ経験を話すときは、自らの役割に言及するのはもちろんのこと、その先の結果まで必ず盛り込むようにしましょう。
「縁の下の力持ち」としてサポートに徹してきた人は、ぜひ以下の記事も読んでみてください。
自己PRで「縁の下の力持ち」はアリ? 企業の本音と伝え方のコツ
学園祭実行委員の経験でガクチカを作る具体的な方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
学園祭実行委員のガクチカ例文|26卒内定者の実例とNG添削付き
【内定者例文④部活動/マネージャー】
26卒 横浜市立大学 IT業界
私は、大学の吹奏楽部で大会での入賞を目指して一丸となって取り組みました。
私はパートリーダーを務めていたのですが、練習参加率の低下が課題でした。そこで、二つのアプローチで「心理的ハードルの低い環境」を構築しました。
一つ目は、コミュニケーションの改善です。威圧感を排除し、グループチャットでの丁寧な情報共有や、始業時の前向きな声掛けを徹底することで、誰もが足を運びやすい雰囲気を作りました。
二つ目は、楽譜の配布フローの見直しです。従来、楽譜は一箇所に置かれ各自が取りに行く形式でしたが、これをパートリーダーが個別に配布する形式へと変更しました。この小さな変更により、受け取り漏れの防止と練習開始の迅速化を実現し、練習効率を大幅に向上させました。
こうした細部への配慮と仕組みの改善により、次の大会では入賞することができました。入社後も、現場の課題に真摯に向き合い、着実な改善を積み重ねることで貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!小さな改善点を鋭く見抜く視点が高評価
「楽譜の配り方を変えた」というエピソード、一見すると地味に感じるかもしれません。しかし、採用担当者が求めているのは、こうした「日常の些細な違和感を見逃さず、具体的なアクションに変える力」です。
この例文の良い点は、「頑張ろう!」といった精神論ではなく、仕組みを変えたことで結果につなげた点です。企業に入社後も業務の改善に向けて前向きに行動してくれそうという印象を残すことができます。
私がキャリア支援をしてきたなかでも、内定を勝ち取る学生は、こうした「身近な不便の解消」を語るのが非常にうまいです。どんな仕事も小さな改善の積み重ねが重要なので、派手なエピソードがなくても視点の鋭さをアピールすれば、高評価を得ることができますよ。
▶部活経験をアピールする人が参考にしたい記事(クリックして開く)
内定者の実例・ガクチカを参考にしたい人
「部活のキャプテン経験」の自己PR例文|26卒内定者の実例を紹介
「部活動で苦労したこと」の例文|26卒内定者の実例とNG添削付き!
実績・役職なしでもOK!ガクチカ「部活」の例文集と評価される書き方
自己PRの作り方・注意点を知りたい人
部活動で自己PRを魅力的に作るコツ| 強み早見表・例文付き
例文13選! 部活の自己PRで失敗しない6つの注意点とは
13例文|部活動で学んだことは打ち出したい強みで内容を決めよう
部活と就活の関連性を知りたい人
大学で部活に入ると就職が有利になる? その理由やアピール例文を解説
仕組みで課題を解決する「マネージャー気質」の人は、課題を見つけるのも得意なはず。そんな課題発見力をアピールする方法は以下の記事で詳しく解説しています。
「課題発見力」の自己PRを魅力的に伝える方法|企業の印象も紹介
NG例文|アドバイザー添削付き
①主語が「私たち」で個人の行動が見えない
私は大学の学園祭実行委員会で、模擬店の売上向上に取り組みました。
当時は集客が伸び悩んでいたため、私たちは何度も話し合いを重ね、SNSでの宣伝を強化することに決めました。私たちは毎日交代で投稿をおこない、フォロワーとの交流も大切にしました。また、当日は呼び込みの声を工夫し、メニューの改善も全員でおこないました。
その結果、目標としていた売上10万円を達成し、クラスに一体感が生まれました。
私たちはこの経験を通じて、協力することの大切さを学びました。この「チーム一丸となって頑張る姿勢」を、貴社に入社してからも大切にしていきたいと考えています。
「私たち」ではなく「あなた」の行動を知りたい
主語を「私たち」にしてしまうのは、NGです。これでは、あなたが「リーダーとして引っ張った」のか、「言われた通りに動いただけ」なのかがまったく伝わりません。
採用担当者は「組織の成果」ではなく「あなたの再現性のある行動」を知りたいのです。エピソードのなかに、必ず「あなた個人が行動を起こしたこと」を明確に盛り込みましょう。
私は大学の学園祭実行委員会で、模擬店の売上向上に取り組みました。
集客不足という課題に対し、私は「広報担当」としてSNS戦略を立案・実行しました。具体的には、単なる宣伝だけでなく「調理風景の動画」や「限定クーポンの配布」を提案し、毎日決まった時間に投稿する運用ルールを作成しました。
また、周囲のモチベーションを維持するため、投稿への反応数を可視化して共有し、チームの士気を高めました。
その結果、前年比1.5倍の売上を達成しました。この経験から、目標達成のために自ら役割を見出し、周囲を巻き込む仕組みを作る重要性を学びました。
貴社でもこの経験を活かし仕組み化で成果を挙げていきます。
②「すべて自分の手柄」のように語ってしまう
私はテニスサークルで、退部率の改善に向けて尽力しました。
私が幹事長に就任した当初、初心者の定着率が低いことが課題でした。そこで私が独自の練習メニューを考案し、一人ひとりに技術指導をおこないました。合宿の企画から運営もすべて私一人で完結させることで、サークルの満足度を劇的に高めました。
結果として、退部者を例年の半分以下に抑えることに成功しました。
私の圧倒的なリーダーシップと実行力があれば、どんな困難な状況でも組織を立て直し、成果を出すことができると確信しています。
「ワンマン」な印象が強すぎると逆効果
積極的に行動を起こすのは良いことですが、「自分一人ですべてやった」というアピールは、ビジネスの場では「周囲を信頼できない人」「独りよがりな人」というネガティブな印象につながりかねません。
自分の行動を軸にしつつも、「周囲にどう働きかけたか」を書き添えることで、バランス感覚をアピールしましょう。
私はテニスサークルで、退部率の改善に向けて尽力しました。
当初、経験者向けの練習が中心だったため、私は「初心者専属のサポートチーム」を発足させました。自分一人の指導には限界があると考え、同級生の経験者3名に協力を仰ぎ、レベル別の練習メニューを共同で作成しました。
また、定期的に部員の不満を吸い上げるアンケートを実施し、運営メンバーで改善案を議論する場を設けました。
結果、退部率を50%改善できました。この経験から、周囲の強みを引き出し、組織として課題を解決する面白さを実感しました。
貴社でもこの経験を活かして、課題解決に尽力します。
③指示待ちの印象で主体性がない
私はスーパーでの売上改善にチームで取り組みました。
店長から「接客態度を良くするように」との指示があったため、私はマニュアル通りに笑顔で挨拶することを徹底しました。
また、混雑時には応援を呼ぶように言われていたので、列が長くなったらすぐにベルを鳴らして協力をお願いしました。
その結果、リピート率と回転率が共に向上し、売上を昨年比で1.3倍に増やすことに成功しました。
貴社でも、指示された業務を正確に遂行し、ミスなく貢献したいと考えています。
「言われたことをやる」では評価されない
「言われたことをやる」のは社会人として最低限のラインであり、選考でのアピールとしては弱いです。
新卒採用で企業が見ているのは「自ら課題を見つけ行動できるか」という主体性。指示を待つ姿勢ではなく、自ら考えて動いたエピソードに書き換える必要があります。
私はスーパーでの売上改善に、チーム一丸となって取り組みました。
私はいかにレジの待ち時間を減らせるかを考え、「商品ごとの効率的なスキャン順序」や「スピーディかつ丁寧なカゴ詰めの工夫」をほかのスタッフと一緒に研究し、ミーティングで全体に共有しました。
また混雑時には単に応援を呼ぶだけでなく、スタッフ間の連携を強化しました。ほかのレジ担当者とアイコンタクトや声掛けをおこないながら、並んでいるお客様を「あちらのレジが空きました」と自ら誘導し、チーム全体でスムーズなご案内ができるよう連携を徹底しました。
その結果、店舗全体のリピート率と回転率が共に向上し、売上を昨年比で1.3倍に増やすことに成功しました。
自身の役割のなかでプラスアルファの価値を模索し、周囲を巻き込んでチーム全体の成果につなげる姿勢を、貴社の業務でも活かしたいと考えております。
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「協調性」をアピールする際には、チームのなかで主体的に意見を出したり、行動を起こした経験をあわせて伝えることが大切です。
「事なかれ主義の受け身な人材」と思われてしまうと評価にはつながらないので注意してください。