文系の仕事一覧|人気の業界や就活を成功させるポイント解説

この記事のアドバイザー
コラムの目次
- 文系向けの仕事内容は幅広い
- 文系向けの仕事の特徴
- 選択肢が多い
- ポテンシャル重視
- 資格が必要ないことがほとんど
- 代表的な仕事6選
- 語学:グローバル化の進展でニーズ高まる
- 金融:堅実なイメージで人気
- 法律:資格必須でやりがい十分
- マスコミ:社会的影響と大きなやりがい
- 心のケア:社会問題化で注目高まる
- 文化:魅力を発信するやりがい
- 自分がどんな企業に向いているか診断しよう
- 文系の職種
- ①営業
- ②事務
- ③企画
- ④接客
- ⑤管理(人事・総務)
- ⑥マーケティング
- 資格が必要な文系の仕事一覧
- 文系に人気の業界ランキング
- ①損保業界
- ②総合商社
- ③航空業界
- 理系職に興味を示す文系の学生も多い
- システムエンジニアやプログラマーの人気が高い
- 専門知識やスキルを身につけたい学生が多い
- 文系の就活を成功させるポイント
- 自己分析をする
- 業界・企業研究をする
- エージェントを活用する
- 文系の仕事は幅広い! 活躍できる企業を見つけよう
文系向けの仕事内容は幅広い
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「文系に最適な仕事って具体的に何があるんですか?」
学生の方からこのような声をよく聞きます。理系であれば、専門的な知識や技術を活かして技術職や専門職へ就職することが一般的です。一方で文系は、特定の分野に絞って勉強をすることが少なく、理系に比べ幅広い就職先の選択ができる傾向があります。
選択肢が多いこともあって、職種を絞れずに悩んでしまうことも増えてしまうでしょう。この記事を参考に、文系におすすめの仕事の特徴を把握して就活に役立ててください。
文系向けの仕事の特徴
文系向けの仕事には、いくつかの特徴があります。具体的にひとつずつ見ていきましょう。
選択肢が多い
まず1つ目は、「選択肢が多い」ことです。理系の場合は特定の分野に絞って詳しく学び、その学んだことが実際の職場でも活かされる場合が多く、自然と選択肢が絞られます。
一方、文系の場合には分野を絞って学んでいくことが稀なため、必然的に選択肢も多くなります。学んだ専門分野が仕事に直接的に求められることが少ないのも、選択肢が多い理由のひとつです。
そのため専門分野だけではなく、様々な分野の中から自分が進みたい仕事を選ぶことができます。就活前・就活中にも自分のしたいこと、できることをしっかりと見つめなおすことで、自分に合った職種を選択することができることは大きな特徴といえるでしょう。
ポテンシャル重視
2つ目は「ポテンシャル重視」ということです。新卒採用は一般的にポテンシャル採用といわれますが、業務に必要なスキルや知識が求められる理系に比べて、文系はその傾向がより強いといえます。文系の就活では、本人が持っている資質や特徴が業務に適しているかどうかが重視される傾向があるといえるでしょう。
専門的な知識やスキルが必ずしも求められるわけでないため、就活に向けて必要なスキルの取得などで追い立てられることが少ない一方、客観的なスキルや能力で評価しにくいため、他の就活生との差別化をより意識する必要があるともいえます。
資格が必要ないことがほとんど
3つ目は「決められた資格やスキルが必要ないことがほとんど」ということです。文系の仕事の多くが入社時に資格やスキルを必要としていません。そのため、自分が進みたいと考えている仕事に挑戦しやすいことがポイントになります。
資格は働き始めてから取得することができますし、企業によっては資格取得の補助をおこなっている場合もあります。スキルに関しても、働いているうちに身につくことが一般的です。
代表的な仕事6選

文系の就活生が選ぶ仕事は幅広く選択肢があり、それぞれ特徴もありますが、ここではその中から6つの仕事を紹介します。
進みたいと思う仕事が決まったら、自分の強みや弱みを分析し、他の就活生よりもしっかりとポテンシャルをアピールできるようにしておくことも大切です。それでは具体的にひとつずつ見ていきましょう。
語学:グローバル化の進展でニーズ高まる
日本語だけでなく英語や中国語など外国語の必要性が高くなり、グローバル化が急速に進んでいると言われて久しいですが、語学力を活かす仕事はますます重要性を増していくでしょう。長期的に見ても、訪日客の増加・外国人労働者が増えていくと考えられます。そうなれば、国内の日常的な仕事でも語学力が必要とされます。
そのような背景を考えると、語学力を活かす仕事は今後も裾野が広がっていくでしょう。具体的に以下の仕事があげられます。
- ホテルなどの宿泊施設や観光業
- 飲食店や小売業
- 語学学校の教師
第二言語を履修している場合や、外国語に興味があり勉強していた、あるいは留学経験がある、帰国子女であるといった場合には有利になるでしょう。語学力を活かす仕事は入社時から一定のレベルを求められることが多いため、自分の語学力がどれくらいなのか把握しておくのがおすすめです。
金融:堅実なイメージで人気
文系の仕事の中でも特に人気が高く、年収も高い水準なのが金融系です。金融系の仕事としては、以下があげられます。
- 銀行員
- 証券会社勤務
株式や投資信託などの有価証券の引き受けや売買をおこなう仕事。お客様に株式の情報を伝えたり、代理で取引をおこないます。 - アナリスト
銀行や証券会社などに所属し、企業の収益や経営についての情報、その他全世界の経済などの情報を分析し、将来を予測する仕事 - ファイナンシャルプランナー
資産運用やマイホーム購入、保険の加入など、お客様のお金について相談に乗り、資産設計をおこなう仕事
金融系といっても窓口業務や事務作業はもちろん、個人営業や法人営業などの仕事もあるため、金融系の中でも自分がしたいことを明確にしておくことが大切です。
法律:資格必須でやりがい十分
法律系の仕事は、専門性が高く、資格も必要になるため文系の仕事の中でも就職が難しい仕事です。法律系の仕事としては、以下があげられます。
- 弁護士
法律の専門家として、民事裁判や刑事裁判に関する手続きをおこなう仕事 - 司法書士
土地の登記手続きの代理申請や、請求訴訟額が140万以下の民事裁判の代理手続きをおこなう仕事。弁護士と扱える範囲が違うため、不動産や会社の登記に関する仕事が多くなる。 - 行政書士
役所などの官公署に提出する書類の作成や、手続きをする仕事。とりあつかう書類の範囲はとても広く、一万種類ほどあるといわれている。
いずれも国家試験を受験し、資格を取得する必要があります。はじめはアシスタント業務から始め、経験を積みながら勉強をし、資格取得を目指せる企業があるのも特徴のひとつ。
資格の取得が非常に難しいですが、その分やりがいもあり、社会貢献性も高いため、人気の仕事です。特に法学部の学生に人気がありますが、就職後に資格取得を目指すことができるため、興味があれば学部関係なく挑戦が可能です。
マスコミ:社会的影響と大きなやりがい
テレビなどのイメージから華やかな印象があるマスコミ系の仕事も、文系に人気の仕事です。マスコミ系は、自分の企画力や表現力を発揮できることに加え、社会的な影響力が大きいこともあって志望する学生も多くなります。
- アナウンサー
- 新聞記者
- テレビ局
- 制作会社
放送局のテレビ番組の企画や制作をおこなう仕事 - 出版社
マスコミ系の仕事は人気が高いため、早い時期から準備をする学生が多です。マスコミ系といってもアナウンサーなどの表舞台に出る仕事もあれば、新聞記者や制作担当者などの仕事もあります。マスコミ系の仕事がしたいと思ったときには、その中でもどのような場で働きたいのかをよく考えるようにしましょう。
心のケア:社会問題化で注目高まる
最近ではパワハラやDV(ドメスティック・バイオレンス)のほか、いじめなどが社会問題になっています。そのため心に関わる仕事は近年注目が高まっており、人気も高くなってきています。心に関わる仕事としては、以下があげられます。
- 臨床心理士
心理学の専門的な知識を用い、患者の心の問題を解決する仕事 - 心理カウンセラー
心に問題を抱える人にカウンセリングをおこなう仕事 - 産業カウンセラー
民間企業や学校などに勤務し、そこで働く人の心の問題の解決をおこなう仕事。キャリアの相談に応じる場合もある。 - スクールカウンセラー
教師とは別の立場から学生が抱える心の悩みを解決する仕事
いずれもメンタルヘルスに影響を受けた方に寄り添い、良い方向へ導いていくことができるため、責任も非常に重いですが貢献度も高いでしょう。
心のケアに関する仕事をするには大学院を修了し、国家資格を取得後に民間の企業で働くか、公務員試験を受けスクールカウンセラーなど公務員として働くという選択肢があります。
文化:魅力を発信するやりがい
日本にある文化を文章や写真、動画を使い世界へ発信することや、美術館や博物館などで働くことがメインです。文化を伝える仕事としては、以下があげられます。
- 写真家
- ライター
- 学芸員
フリーランスとして働くことも視野に入れられるため、柔軟な働き方を選択できることが魅力のひとつです。一方で新聞社やアニメ制作会社などで文化を発信するという方法もあります。また、学芸員の場合には国家資格が必要になります。
自分がどんな企業に向いているか診断しよう
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文系の職種

文系の職種には営業や接客など、人と関わることが多いものや、事務や企画、管理などのデスクワークが中心になるものがあります。それぞれの特徴をしっかりと把握しておきましょう。
①営業
人と話すことが得意な方や、商品のよさを伝えることに自信がある学生に人気の職種です。営業職は、基本的にどの企業にもあるため、選択肢はとても多くなります。たとえば食が好きであれば食品会社の営業職、スポーツが好きであればスポーツ用品の営業職といった選択ができるのも魅力のひとつ。
営業といっても、個人営業、法人営業と顧客にも違いがあり、それにより取り扱う商材も変わります。特に需要が多いのが、住宅などを扱う不動産の営業職や、生命保険や証券を扱う金融系の営業職です。選択肢が多くある一方で、ノルマが課せられている場合や、対人関係のストレスなども少なからずある職種ともいえます。できる限り自分の強みとマッチする企業を探しましょう。
②事務
文系の仕事では、営業職と並んで強くイメージされるのが事務職でしょう。電話対応や数値入力作業が一般的です。基本的に業務のほとんどがパソコンを使用しておこなうため、ある程度のパソコンスキルがあるといいでしょう。毎日使用しているうちに身につくものなので、苦手意識がなければ問題ありません。
最近ではITの技術を利用して業務の効率化を目指している企業も多いため、仕事を覚えることもスムーズにできるでしょう。ルーティンワークがやや多い職種ですが、いかに効率よく仕事を進めるかを考え、業務改善をおこなっていくことも大切な仕事になります。
キャリアアドバイザーコメント
五反田 誉司プロフィール
事務職で求められる能力は「正確性」や「効率性」です。与えられた仕事に対してどれだけ正確に仕事を進めることができるか、効率よく処理することができるか。このような点をアピールできるといいと思います。また、事務職のお仕事は内容によっては社内業務全般に渡ることが多いです。
そのため、部署を超えて様々な方とコミュニケーションを取る力も求められることがあります。その際、コミュニケーション能力も一定求められることが多いです。このように、物事に誠実に対応する力やコミュニケーション力がバランスよく求められるのが事務職といえるでしょう。
③企画
企画職は、担当する課題の解決のために企画を立案する職種です。商品企画、宣伝企画などがあります。課題を解決する企画を立案するためには、市場調査や把握を欠かすことができないため、常に市況をチェックする必要があります。他にも顧客や市場が求めているものを察知する能力が大切です。
また、一度企画したものが問題を解決できるとは限りません。そのため常にPDCAサイクルを回し、新しいものを企画していく必要があります。消費者ニーズや問題解決が得意、新しいものを企画することが得意な方に向いている仕事といえるでしょう。
④接客
接客業は販売職やホテルなどの受付スタッフ、レジャー施設のスタッフなど、お客様と直接顔を合わせる企業の顔ともいえる職種です。自分の働きに対する評価や会社への声をダイレクトに聞けるため、充実感も強く感じられるやりがいのある仕事です。
一方で、クレーム対応などの大変なこともある職種です。コミュニケーション力の他にも、ストレス耐性や忍耐力が求められる仕事といえるでしょう。ノルマが課されるケースも多いので、意欲的に取り組める仕事選びが大切になります。
⑤管理(人事・総務)
管理部門には、人事、総務、法務、品質管理、商品管理などの分野があります。それぞれ人材や商材など管理の対象は変わりますが、いずれも会社が円滑に回り、業績を伸ばすための支えになる大切な部署です。
経営企画など一部の管理部門などは経営学部の学生がやや有利ですが、基本的には未経験でも問題ないとする企業が多くあります。そのため、自分がどのような管理部署を担当したいのかをよく考えて志望するといいでしょう。
⑥マーケティング
マーケティング職は、課題解決のために市場の調査をおこない、適切な企画が立てられるように分析をしていく仕事です。一部企業ではマーケティング職の中に企画職が含まれている場合もあります。
適切な調査・分析をおこなうためには、市場の把握と自社の商品について把握しておく必要があるため、多くの企業で営業職を経験した後にマーケティング部に異動するというパターンが広く採用されています。そのためマーケティング職に就きたい場合には、まず営業職から始めるのもいいでしょう。
資格が必要な文系の仕事一覧
資格が必要とされることが少ない文系の仕事の中にも、資格が必要な仕事もいくつかあります。具体的には、以下の仕事があげられます。
- 弁護士
- 公務員
- 公認会計士
- 税理士
- 社会保険労務士
資格が必要な職業は専門性が高くなり、責任も大きくなります。そのため年収も比較的高いことが特徴です。一般的に文系の学生の場合、理系の学生よりも授業後の時間が多く取ることができます。授業後の空き時間には積極的に勉強をし、資格取得を目指すといいでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
戸田 開
採用において、専門性のない職種での採用であれば資格の有無よりもその学生のポテンシャルに期待をして企業は採用可否を判断します。もちろん、一生懸命勉強して資格を取ったという努力面は評価対象になり得ます。
しかし、総合職などで企業側から「TOEIC●●点」「日商簿記2級以上」などの条件が課されていない場合、ポテンシャル重視で選考をおこなってくれますので、尻込みせずに積極的にチャレンジするといいと思います。
文系に人気の業界ランキング

~就職希望企業ランキング:大学生編~)
いずれも企業規模も大きく安定しており、年収も高いといった共通点があります。また資格や特別なスキルが必要ないことから、損保業界と総合商社は高くなっています。具体的にひとつずつ見ていきましょう。
①損保業界
損保業界とは、自動車保険や火災保険、旅行保険など、モノに対する保険を扱う保険業界です。類似する業界に生保業界があります。モノを扱う損保業界に対して、生保業界は生命保険など人に対する保険を扱う保険業界です。
損保業界の収入のうち6割が自動車保険と言われており、若者の自動車離れが深刻化している現代では今後減少していくでしょう。しかし、企業の大型買収や海外市場の開拓により、収入の安定化を図っている側面があります。
文系に人気の企業ランキングでもトップの損保業界は必然的に採用倍率が高くなるため、業界研究や自己分析を徹底的におこなうことが大切です。損保業界を目指す学生でも損保と生保の違いを理解していない場合も多いため、そうした箇所もしっかりと答えられるようにしておきましょう。
②総合商社
総合商社を一言で表すと、いろいろな商品を取り扱う何でも屋です。食品や衣類、鉄鋼、エネルギーなどの取り扱いや、資源の投資、ビジネスの投資までおこないます。そのため仕事の範囲も多岐に渡り、年収も高くなります。
似ている業界に専門商社がありますが、こちらは総合商社とは違い、食品だけ、衣類だけなど取り扱う商材を絞っています。総合商社も損保業界と並び人気が高い業界のため、自己分析や業界分析は必ずおこないましょう。さらにインターンシップやOB訪問をすることも大切です。これらをおこなうことで企業の雰囲気や実情を詳しく知ることができるため、可能であればおこないましょう。
商社業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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③航空業界
航空業界は、飛行機を運行し、人や物を運ぶビジネスが主体です。メガキャリアと呼ばれる大規模航空会社と、近年増えているLCCと呼ばれる格安航空会社に分けられます。航空会社には、パイロット、客室乗務員、航空整備士など様々な職種に分かれており、いずれも人気が高く、採用倍率も高くなる傾向にある業界のひとつです。
また、航空業界は人を運ぶ旅客分野と、荷物を運ぶ貨物分野に分けられており、旅客分野は好調な業績を残してきました。コロナウイルスの影響により、航空業界も大きな影響を受けています。しかし、グローバル化に伴いなくてはならない仕事のため、今後も学生からの人気は高く維持される可能性が高いでしょう。
理系職に興味を示す文系の学生も多い
文系の仕事の中でも営業職や事務職は人気が高い仕事です。一方で、理系とは異なる文系の仕事を紹介してきましたが、理系の仕事に興味を示す文系の学生も多くいます。
特にシステムエンジニアやプログラマーの人気が高く、就職への意欲も高くなっています。選択肢が広く、さまざまな職種を選択できる文系の学生がなぜ理系の仕事を選ぶのか、理由とともに見ていきましょう。
システムエンジニアやプログラマーの人気が高い
文系の学生に人気がある理系の仕事は主にシステムエンジニアやプログラマーで、国内には約90万人のエンジニアがいるといわれています。システムエンジニアは主にシステムの構築を担当する仕事で、顧客の要望からどのようなシステムを提供すべきかを設計します。
システムエンジニアというと、パソコンと向き合いひたすらに作業をしていくイメージを持つ学生が多いですが、実際には営業活動や顧客とのやり取りなど、イメージとは真逆の仕事です。
一方でプログラマーは、システムエンジニアが設計した内容に沿ってコードを書き、要望通りに動くシステムを作り上げる仕事です。最近ではフリーランスで働くプログラマーも増えていますが、実際にはチームで働く場合がほとんど。そのためチームワークや協調性も必要とされます。
専門知識やスキルを身につけたい学生が多い
文系の学生は理系の学生とは違い、特定の分野を学んでいるわけではないため、専門知識が身についていない場合ほとんどです。そこで理系の仕事に就き、専門知識やスキルを身につけていきたいと考える文系の学生が増えています。
大学で理系の授業を履修する学生もいますが、大学によっては履修ができないため、独学で知識を付ける学生も多くいます。理系の仕事に興味がある場合には、早い段階から勉強を始めると良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
五反田 誉司プロフィール
文系からのエンジニア就職を望む学生さんはいます。また、実際に就職した学生さんも多いです。内定する学生さん、落ちてしまう学生さんの特徴をそれぞれお話ししますね。
内定する学生さんの特徴は、仕事内容・自身の適性を理解した上で志望していることです。このタイプは受かる可能性が高いです。経験はないものの職務適正を理解し、活躍できるであろう強みとの結び付けができた上で志望しているので、強いです。
また、このタイプの中には自身の適性を試すためにプログラミングの勉強を自発的におこなったり、ITパスポートなどの資格試験を受けるなどをしている学生さんも多いです。
落ちてしまう学生さんの特徴は「手に職をつけたい」だけで志望している学生さんです。「エンジニア=手に職」この考え方は間違いではないのですが、IT業界は皆さんの身の回りでもわかる通り、変化が目まぐるしい業界です。
求められるスキルももちろん変化します。つまり「常に向上心を持ってどんどん学んでいきたい!」という気持ちがないとついていけなくなり、仕事がもらえないエンジニアになってしまう可能性があるのです。
その点が懸念となった企業が不採用にすることが多いです。大事なことは、しっかりと仕事を理解すること。そして自身の適性とどう合うのかを理解することです。
文系の就活を成功させるポイント
理系とは違い、選択肢が多い文系の仕事では就活を成功させるいくつかのポイントがあります。ひとつずつ見ていきましょう。
自己分析をする
理系でも自己分析は必要ですが、文系の場合にはそれ以上に自己分析が重要になります。なぜなら、分野を絞って学んでいるわけではなく、選択肢も多いため、自己分析をしっかりとしていないと迷う時間が増えてしまうからです。
自己分析は時間をかけてじっくりと自分を見つめ直すことが大切になるので、意識的に時間をとるようにし、詳しくおこないましょう。
この記事では、自分史やモチベーショングラフを使った自己分析の方法を解説しています。自己分析の仕方がよくわからない、やり直したいという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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https://careerpark-agent.jp/column/633

業界・企業研究をする
業界・企業研究をすることは、自己分析と並び、可能な限り詳しくおこなうことが望ましいでしょう。この記事でも触れているように、同じ業界の中にも様々な職種があります。
そのため漠然と進みたい仕事を決めている場合や、イメージだけで考えている場合には、就職活動中や就職後に想像と違ったということが起こりやすくなります。そのため、自分はどの分野に進みたいのか、自分はどのような業務を担当したいのかを考え、業界・企業研究を進めましょう。
エージェントを活用する
エージェントというと、転職の際に利用するという印象がありますが、実際には新卒でも多くの学生が利用しています。エージェントは各業界や職種に精通しており、毎年多くの求職者と面談をしています。
そのため非常に知識が豊富であり、求職者に合った仕事を提案してくれるので、自己分析や業界研究でも気づくことができなかった点に気付くこともできるでしょう。キャリアパーク!就職エージェントは、平均5回以上の面談を実施するなどきめ細かなフォローがあります。
密なコミュニケーションを基本としているため、自己分析の段階はもちろん、面接前のアドバイスや面接後の振り返りもしっかりと対応します。
文系の仕事は幅広い! 活躍できる企業を見つけよう
文系の仕事は幅が広いため、スキルや資格にとらわれず、自由に選択をしやすいのが特徴です。一方で自己分析や業界・企業研究ができていないと、就職活動中に悩むことが増えたり、就職後にギャップに悩んだりしてしまう可能性があります。
そうならないためにも自己分析をしっかりおこない、エージェントも活用しながら活躍できる企業を見つけましょう。文系の仕事は幅広いため、必ず自分が活躍できる企業があります。今回の記事を参考に就職活動を乗り切ってください。
36の質問に答えるだけで、自己分析しよう


内定を勝ち取るには、自己分析が必須です。自己分析を疎かにしていると、選考で説得力のある回答ができず、自己理解の甘さを人事に見透かされます。
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My anaytics」です。36の質問に答えるだけであなたの強み・弱み、それに基づく適職が診断できます。
ぜひ活用して自己分析をサクッと終わらせ、就活で内定を勝ち取りましょう。
キャリアアドバイザーコメント
遠藤 美桜プロフィール
文系の学生さんで就活始めたての方に対しては「自分自身の強みをしっかりと認識すること」をアドバイスしています。学生さんから「自分の興味のある仕事に就きたい」という相談が多いのですが、これはあまりおすすめしません。なぜなら、テーマパークに遊びに行くことと働くことが違うように、消費者から生産者目線に立って仕事をするとギャップに感じることも多いからです。ほとんどの方が何十年も仕事を続けていくことになるので、自分の興味だけではなく「自分の強みを活かせる仕事」のほうが、モチベーションも保ちやすいです。また、活躍できる幅も広がるため、学生さんにはいつもそのようなアドバイスしています。