目次
- 「人のために尽くす」の自己PRの作り方
- 題材別! 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①部活動】26卒 高知工科大学 建築業界
- 【内定者例文②アルバイト】26卒 大正大学 教育業界
- 【内定者例文③ゼミ】26卒 武蔵大学 IT業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①行き過ぎた「自己犠牲」になっている
- ②「お節介」になっている
- ③ 単なる「イエスマン」になっている
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「人のために尽くす」という自己PRは、協調性やホスピタリティを示す有効なアピールとなります。しかし、一歩間違えると「お節介」、あるいは「主体性がない」とマイナスの印象に受け取られてしまうリスクがあるのも事実です。
そこでこの記事では、実際に内定を獲得した26卒学生の自己PR例文を紹介。「人のために尽くす」という長所を効果的にアピールする方法を、詳しく解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
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「人のために尽くす」の自己PRの作り方
題材別! 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①部活動】26卒 高知工科大学 建築業界
私の強みは人のために尽くせることです。学生時代、大学の体育会系部活動において、裏方としてチームを支えることに注力しました。
入部当初は選手として勝利に貢献したいと考えていましたが、怪我の影響で思うようなプレーができなくなり、裏方としてチームのために尽くすことを決意しました。
平日は練習のサポートに回り、休日には対戦相手のデータ分析や必要物資の調達、リーグ戦運営の準備など、勝利に直結する支援を自ら見つけて実行しました。
また、新入部員が入った際は、積極的にコミュニケーションを取り、チームに早くなじめるようメンタル面でのフォローもおこないました。
結果として、チームは全国大会に出場することができました。この経験を通じて、組織におけるサポートの重要性と、置かれた状況で最善を尽くす決断の大切さを実感しました。
貴社においても、周囲の状況を的確に把握し、チームの成果を最大化するために尽力します。
キャリアアドバイザーが読み解く!自分の置かれた状況でのアクションに言及しよう
部活を題材に「人のために尽くす」という強みをアピールするなら、「自分の置かれた状況のなかでなにができるのか」を思考し実行に移した経験を強調することがポイントです。
この例文の良い点は、「怪我で選手としてのプレーができなくなった」という逆境のなかで、そのなかでも自分にできることを模索し、結果チームの成果に結びつけている点です。
挫折によって腐ってしまってもおかしくないなかで、組織の目標に向けて自分なりの価値を提供した経験は、採用担当者に刺さりやすいです。「逆境に強く、周囲のために行動できる人材」という印象を残すことができます。
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【内定者例文②アルバイト】26卒 大正大学 教育業界
私の強みは、周囲の状況を察して、自ら進んで人をサポートできる力です。接客のアルバイトにおいても、お困りのお客様をいち早く見つけ、積極的にお声がけすることを常に意識してきました。
過去に、お客様からお探しの商品を尋ねられた際、自身の把握不足で「在庫がない」と誤ったお伝えをしてしまい、ご迷惑をおかけしたことがありました。
私はこの経験を深く反省し、二度と同じ失敗を繰り返さないよう、店内の全商品の配置や在庫状況を徹底的に把握し直しました。
単に場所を覚えるだけでなく、「この商品をお探しの方には、こちらも必要かもしれない」といった一歩踏み込んだ案内を心掛けた結果、お客様をがっかりさせる場面が減り、より多くの方に満足いただける案内ができるようになりました。
この経験から、失敗を糧にして自らを改善し、相手のために何ができるかを考え抜く大切さを学びました。貴社においても、この「一歩先の気配り」を活かして周囲をサポートし、信頼される社員として貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!プロセスを具体化して差別化を図ろう
アルバイトでの接客エピソードを用いる学生は非常に多いため、「どのように行動を改善して顧客満足度を高めたか」という、プロセスに焦点を当ててほかの学生と差別化を図ることが重要です。
この例文の素晴らしい点は、自身の失敗を隠さずに提示し、そこから「全商品の把握」をしたうえでの「潜在的なニーズを先回りした提案」という具体的な改善策を提示できている点です。
就活生は自身の失敗や挫折を語らない傾向にあります。しかし、実は多くの企業は「最初から完璧な人」よりも「失敗から学び、行動を変えられる素直さと向上心を持つ人」を求めています。
採用担当者は、自己PRで自身の弱みや失敗体験を論理的に語れる学生に対して、「入社後も成長してくれそう」という強い安心感を感じますよ。
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【内定者例文③ゼミ】26卒 武蔵大学 IT業界
私の強みは、人のために行動する献身力です。この強みを発揮した経験として、ゼミの活動でリーダーを務め、チームの結束力を高めることで出席率を3割から10割まで引き上げたことが挙げられます。
このゼミでは、異なる学年や学部の学生が合同で活動していたため、当初は意見の食い違いや参加意識の低さが課題でした。そこで、私は2点の施策をおこないました。
①対話を通じた相互理解と役割の明確化
毎日話し合う時間を設け、雑談や個別の相談を通じてお互いの考え方の違いを埋めました。そのうえで、各自の得意分野に合わせて役割分担を明確にしました。
②徹底した情報共有
活動の記録を丁寧に作成・共有し、全員が常に状況を把握できる仕組みを整えました。
その結果、全員が協力し合いながら活動に励むようになり、最終的な提案が協力先に採用され、広報誌に掲載されるという成果を収めました。この経験を活かし、就職後もチームの力を最大限に引き出し、課題解決に全力を尽くしたいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「仕組みによるモチベーションの回復」が評価される
ゼミでの経験を「人のために尽くす」という切り口で語る場合、「周囲の仕事を全部自分一人でやってしまった」という印象にならないよう注意してください。
この例文は、参加意欲の低下という課題に対して、「対話と役割の明確化」「情報共有の徹底」という、各ゼミメンバーの意欲を復活させる形での解決策を実行できている点が素晴らしいです。
これまで多くの学生を見てきましたが、「人のために尽くす」をアピールする自己PRは、「やる気のない人のぶんもすべて自分が引き受けた」という内容になってしまいがち。
しかし、ビジネスにおいて評価されるのは、根本の課題である「メンバーのやる気がない」という課題を解決するため、仕組みから整える献身性です。ここをはき違えないように注意してください。
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NG例文|アドバイザー添削付き
①行き過ぎた「自己犠牲」になっている
私の強みは人のために尽くせることです。 大学の学園祭の実行委員において、私は誰よりもチームのために身を粉にして働きました。
装飾チームのリーダーを務めていましたが、メンバーの作業が遅れて締め切りに間に合わなそうになった際、私はメンバーを責めることはせず、彼らの負担を減らすために残りの作業をすべて一人で引き受けました。
連日徹夜で作業を続け、体調を崩してしまいましたが、それでも休まずに作業を終わらせ、無事に学園祭を成功に導きました。
貴社に入社後も、仕事が終わらない先輩や同僚がいれば、自分の時間を犠牲にしてでもサポートし、チームに貢献したいと考えています。
ビジネスにおける自己犠牲は「リスク」になる
「自分の時間を犠牲にしてでも」というアピールは、本人は美談のつもりでも、企業側からすると「周囲を巻き込めず抱え込む人」というマイナス評価になりかねません。
相手のために尽くすことと、自分が無理をすることはまったく違います。「仕組みを変える」「周囲に協力を仰ぐ」という解決策を提示しましょう。
私の強みは人のために尽くせることです。
学園祭の実行委員で装飾チームのリーダーを務めた際、作業の遅れからメンバーの疲労が蓄積していることに気づきました。
私は状況を改善するため、まずは各自のタスク量と進捗を可視化し、作業の偏りを特定しました。
そのうえで、手が空いている別チームに応援を要請し、作業工程の簡略化を提案することで、全体の業務負担を分散させました。結果として、誰も無理をすることなく期限内に装飾を完成させることができました。
貴社でも、周囲の状況を冷静に把握し、全体が効率的かつ健康的に働ける環境づくりに尽力します。
②「お節介」になっている
私の強みは人のために尽くせることです。
大学のプログラミング学習サークルで、私は初心者のメンバーに対して徹底的なサポートをおこないました。
後輩が入ってきた際、彼らがつまずかないように、私が事前にテキストの重要な部分をすべてまとめ、コードの正解例も作成して配布しました。
さらに、彼らがエラーを出して悩んでいるときには、私がすぐにキーボードを代わってエラーを修正し、正しいコードを書いてあげました。
貴社でも、周りの人が仕事で悩む前に私が先回りして答えを教え、スムーズに業務が進むようにサポートしていきたいです。
「余計なお世話」になっていないか確認しよう
良かれと思って尽くしすぎる行動は、場合によっては「お節介」になり、相手の思考力や成長の機会を奪ってしまいます。
企業が求めているのは、手取り足取り教えることではなく、相手が自立して成果を出せるように導くサポートです。 相手の長期的な成長を見据えてサポートした経験として伝える必要があります。
私の強みは人のために尽くせることです。
プログラミングサークルにおいて、初心者の後輩たちがエラーで挫折してしまう課題がありました。私は彼らの助けになりたいと考えましたが、単に答えを教えるだけでは彼らのスキル向上につながらないと考えました。
そこで、よくあるエラーの原因と解決のヒントをまとめたFAQ集を作成し、まずは自分で調べる習慣がつくようサポートしました。
また、質問された際はすぐに答えを言うのではなく、「どこまで理解できているか」を一緒に整理するよう心掛けました。
結果、後輩たちは自走力を身につけ、自ら課題を解決できるまでに成長しました。貴社でも、相手の成長を見据えた本質的なサポートを提供します。
③ 単なる「イエスマン」になっている
私の強みは人のために尽くせることです。
大学のグループワークにおいて、私は常にほかのメンバーの意見を優先し、チームのために尽くしました。
議論の場で意見が対立しそうになった際には、自分が折れることで場を収め、誰かがやりたがらない雑務や資料の印刷などはすべて私が引き受けました。
「自分の意見を通すよりも、周りの人が気持ちよく作業できることが一番大切だ」と考え、リーダーの指示には一切反対せずに従い続けました。その結果、チーム内で大きな衝突が起こることはなく、無事に課題を提出することができました。
貴社に入社後も、先輩や上司の指示に忠実に従い、波風を立てずにチームのために尽くしていきたいと考えています。
「衝突を避けること」と「尽くすこと」は別
企業が求める「人のために尽くす」とは、組織の目標達成のために、ときには相手と意見をぶつけ合ってでも最適な解決策を模索する主体的な姿勢です。
「波風を立てないこと」がチームへの貢献だというマインドは、ビジネスにおいては「自分の頭で考えていない」とみなされる危険もあるので注意しましょう。
私の強みは人のために尽くせることです。
大学のグループワークにおいて、私はチームが納得して同じ方向を向けるよう尽力しました。
当初、メンバー間で意見が対立し、議論が停滞する場面がありました。私は単に意見を譲るのではなく、それぞれの主張の背景にある意図を個別にヒアリングしました。
そのうえで、両者の妥協点を探るのではなく、共通の目的である「質の高い発表」に向けた第三の解決案を自ら作成し、提案しました。
結果として全員が納得する結論を導き出すことができ、教授からも高い評価を得ました。
貴社においても、周囲の意見を尊重しつつも、組織の成果を最大化するために自ら考え、主体的に働きかけることで貢献したいと考えています。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「ただの良い人」で終わらせない視点がカギ
キャリアアドバイザー
川﨑 瑛久
プロフィールをみる自己PRで「人のために尽くす」ことを伝える際、多くの学生が陥りがちなミスが「ただ優しい人」というアピールで終わってしまうというもの。
ビジネスにおける「尽くす」とは、相手の課題やニーズを正確に汲み取り、自らの意思で行動を起こし、利益に貢献することです。ただ言われたことをこなすだけの「人のために尽くす」では企業は評価しません。
選考で効果的に「人のために尽くす」をアピールしたいのであれば、自身の主体的な行動に必ず言及するようにしましょう。
「誰のために、どのような課題に気づき、どう考え、具体的なアクションを起こしたのか」というプロセスを明確にすることで、初めて採用担当者の心が動く内容に仕上げることができますよ。