目次
- 400字の志望動機は構成力が問われる! 魅力的に伝えるコツを理解しよう
- そもそもなぜ必要? 400字の志望動機対策をするべき3つの背景
- ①企業から400字で指定されるケースが多い
- ②文字数がある分対策なしに魅力的に仕上げることが難しい
- ③400字のなかでまとめられるようにすると伝え方が鍛えられる
- 例文でイメージを深めよう! 業界別の400字の志望動機例文13選
- ①IT
- ②金融
- ③商社
- ④食品
- ⑤素材メーカー
- ⑥EC
- ⑦建築
- ⑧医療
- ⑨コンサル
- ⑩小売
- ⑪サービス
- ⑫マスコミ
- ⑬国家公務員
- 400字は意外と長い! 薄い志望動機にならないよう事前に設計図を描くことが大切
- 書きたいことを整理しよう! 400字の志望動機を書く前の準備3ステップ
- ステップ①自己分析で何にやりがいを感じたか振り返る
- ステップ②企業研究をして志望企業の特色や理念を理解する
- ステップ③自分がやりたいことを志望企業でこそ実現できる理由を探す
- 400字の志望動機は構成が重要! 起承転結で考える全体の流れと文字数
- ①起:全体をまとめるキャッチーな志望動機を述べる(50字)
- ②承:理由を端的に述べる(80字)
- ③転:読み手の納得度を高めるエピソードを書く(190字)
- ④結:入社後の具体的なビジョンで締めくくる(80字)
- これで差が付く! 400字で志望動機を魅力的に伝えるための3つのコツ
- ①添削前提でまずは字数を気にせず書き上げる
- ②声に出して読み流れやテンポを確認する
- ③必要のない情報を思い切って削る
- こんなときはどうする? 400字の志望動機の文字量を調整する方法
- 文字数が足りない:志望動機の根拠となるエピソードをふくらませる
- 400字に収められない:一文の長さを40字程度で調整する
- 志望動機を400字でまとめる際のよくある質問に回答!
- 志望動機を400字で魅力的に伝えるコツを押さえて選考突破しよう!
400字の志望動機は構成力が問われる! 魅力的に伝えるコツを理解しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「志望動機を400字でまとめるコツはありますか? 」
「400字で志望動機を伝えきれる自信がありません。」
といった声が寄せられています。就活やインターンシップのエントリーシート(ES)に記載する志望動機は、企業から400字と指定されるケースも少なくありません。
いざ400字で指定された際にもスムーズに対応できるよう、指定された文字数のなかで、自分の気持ちや熱意を魅力的に伝える方法を確認しておく必要がありますよ。
この記事では、志望動機を400字でまとめるコツや、文字量の調整方法、業界別の例文などを解説します。コツを押さえて、400字であなたの魅力が最大限に伝わる志望動機を書きましょう。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
1位:志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、AIが受かる志望動機を自動で作成します
2位:自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、AIツールを活用して自己PRを完成させよう
3位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
4位:面接回答集60選
見るだけでOK!面接でよく聞かれる質問と模範解答をまとめました
5位:逆質問例100選
面接官から「志望度が高い」と思われる逆質問例を厳選しています
【併せて活用したい!】
スキマ時間3分でできる就活診断ツール
①適職診断
たった30秒であなたが受けない方がいい仕事がわかります
②面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
そもそもなぜ必要? 400字の志望動機対策をするべき3つの背景
志望動機は、ESの項目のなかでも特に重要なポイントの一つです。企業は志望動機を見て、自社に対する入社意欲や自社とのマッチ度、学生の考え方などを知ろうとするからです。
説得力がなかったり、何を伝えたいのかがわからなかったり、読みづらかったりすると、採用担当者の記憶にも残りません。
とはいえ、なぜ400字の志望動機対策をする必要があるのか気になりますよね。対策が必要な理由は、おもに3つ挙げられます。まずは400字の志望動機対策をするべき理由を確認しておきましょう。
①企業から400字で指定されるケースが多い
400字で志望動機をまとめる対策が必要な理由としては、そもそも400字で企業から指定されるケースが多いから、というのがまず挙げられます。原稿用紙1枚分のボリュームということで、長すぎず、短すぎず、ちょうど良い文量として指定する企業が多いのです。
志望動機の内容が最も重要であることは間違いありませんが、それに加えて、400字という制限を守れているか、どう工夫しているかという点も見られているため、400字という指定があっても問題なく対応できるようしっかりと対策しておくことが大切ですよ。
キャリアアドバイザー
200字を指定された場合はこちらの記事を参考にしてみましょう。
関連記事
例文10選|200字で志望動機を伝えきるには4つの段取りが不可欠
200字の志望動機は短いからこそ差が出るものです。この記事ではキャリアアドバイザーが200字の志望動機の書き方やまとめ方を解説したうえで、差別化するコツを伝授します。業界別の例文も10選紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
記事を読む
面接で話すときの志望動機の適切な長さについては、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事
面接の志望動機は1分で話せる長さに! すぐにまとまる6つの秘訣
志望動機は面接官のもとめる長さにまとめると合格率が格段にアップしますよ。 この記事では志望動機を聞く理由、評価ポイント、ベストな長さ、時間通りにまとめる秘訣などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にどの長さにも対応できるようにしましょう!
記事を読む
②文字数がある分対策なしに魅力的に仕上げることが難しい
志望動機で入社意欲や人柄をアピールすることを考えると、「伝えたいことはたくさんあるから原稿用紙1枚分なら簡単」と思う人もいるかもしれません。
しかし、文字数が多い分、全体的に統一感がない内容になったり、何を伝えたいのかがわかりづらい内容になったりすることがあります。応募者の多い企業の採用担当者は数多くのESに目を通すため、熱意や考えを思いのままに書いただけの文章では、印象に残りづらくなってしまいます。
キャリアアドバイザー
作文やレポートが苦手な場合や、熱意はあるものの400字も書けないという場合も、対策をしてから書き始めると、まとめやすくなりますよ。
書類選考で落ちてしまうESの特徴はこちらの記事でまとめています。
関連記事
就活の書類選考で落ちる理由とは|通過率をあげるための対策
書類選考に落ちる人は、書き方や内容を見直す必要があります。 この記事では書類選考で落ちる理由、通過率を上げるポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、熱意が伝わる応募書類で選考を通過しましょう!
記事を読む
③400字のなかでまとめられるようにすると伝え方が鍛えられる
自分の考えや気持ちを第三者に伝えたい場合、頭のなかで考えていることをそのまま言葉にするだけではうまく伝わりません。文章は順序立てて作成することが重要であり、思うままに書いていくだけでは、途中から自分でも何を一番伝えたいのかわからなくなってしまうこともあります。
さらに、400字という制限のなかでまとめようとすると、自分の思いを整理するだけでなく、わかりやすい構成のもと、必要な部分と不要な部分を見極め、相手が理解しやすい言葉を選ぶ必要があります。指定された文字数で思いを言語化する練習をすることで、自分の考えや気持ちが伝わりやすい志望動機を書けるようになりますよ。
キャリアアドバイザー
自分の思いを400字でまとめる練習をしておくと、志望動機だけでなく、自己PRや面接での受け答えなど、さまざまな場面で役立ちます。
志望動機だけでなく、ガクチカなどでも字数指定をされるケースもありますよ。400字のガクチカの書き方については、こちらの記事を参考にしてみましょう。
関連記事
例文16選|400字のガクチカは4構成でストーリーを押し出そう
企業がガクチカで知りたいのは成長過程! 400字で効果的にアピールしよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、 「400字のガクチカをどのように書けば良いかわかりません。」「400字で何をアピー […]
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
400字で思いを言語化する練習は、伝わりやすい志望動機を作成できるようになるだけではありません。就活全体を通して自信をもって面接に臨めるようになり、最終的に入社後のミスマッチを予防することにもつながります。
文字にして視覚的に自分の感情や思いをとらえることで、客観的に自分の考えを見ることができるようになります。自分の気持ちと頭で考えていたことをいったん切り離して、自分のやりがいなどを認識できるようになるのです。これはGoogleやAppleといった大手企業が研修に取り入れている「マインドフルネス」という手法でも証明されています。この効果で自身の本音に気づけるようになり、自己分析を深めることにつながるとも言えますね。
そしてその結果、客観的に自身のやりがいや志望動機を認識できている状態となり、面接でも自信を持って話せるようになります。そうすると、採用担当者にも自分の熱意を最大限伝えやすくなるでしょう。また、自己分析がしっかりできている状態は、自分にマッチした企業を選択することにもつながります。実際に就職したあとに「やりたかった仕事と違う」というギャップを感じることの軽減にもつながりますよ。
5つの質問に答えるだけで、AIが志望動機を自動で作成します!
「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。
そこで活用したいのが無料の「志望動機作成ツール」です。5つの質問に答えるだけでAIが志望動機を自動で作成します。
AIツールで生成した志望動機をブラッシュアップして、志望動機の作成時間を短縮しましょう。
・志望動機の作成時間を短縮したい人
例文でイメージを深めよう! 業界別の400字の志望動機例文13選
400字の志望動機といわれても、どのくらいのボリュームで、どのようなことを書けば良いのかイメージするのは難しいですよね。
そこで、400字の志望動機の書き方や全体の流れをイメージしやすいよう、ここからはITや金融、国家公務員など、業界別の例文を13選紹介します。志望業界以外のものにもぜひ目を通して、400字の志望動機のイメージをつかんでください。
①IT
貴社を志望する理由は、貴社が生活に役立つアプリやサービスを提供していることに魅力を感じたからです。貴社のアプリがいかに生活に役立つのかは、実際に利用していたため存じ上げています。
一人暮らしを始めてから、貴社が提供している家計簿アプリを利用し始めました。それまではノートに書いて記録していたのですが実際に利用してみると、想像以上に簡単に記録でき、時間も節約できたのでたいへんありがたかったです。
貴社の家計簿アプリを利用するようになってから、忙しい人の生活を便利にする貴社のアプリを開発したり、広めたりしていきたいと考えるようになりました。生活を整えることは、自分に自信をつけ、人生をより豊かにする第一歩だと思うためです。
入社した際は、一人暮らしの経験や持ち前の向上心を活かし、人々の生活をより快適にする便利なアプリやサービスを開発・提供したいと考えています。(378字)
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
IT業界では通信やスマートフォンアプリなど、生活に密着するサービスを提供しています。希望する企業のサービスを実際に利用したことがある場合は、利用して感じたことをエピソードに盛り込むと、説得力のある志望動機になりやすいですよ。
IT業界の志望動機例文はこちらの記事でも解説しています。
関連記事
IT業界の選考を突破する志望動機の書き方|求める人物像や例文
IT業界の志望動機を考えるには、自己分析、業界研究、企業研究の3つが大切です。 この記事ではIT業界がもとめる人物像や志望動機の書き方、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、オリジナルな志望動機で選考を突破しましょう。
記事を読む
②金融
私は病気やけがなど、万が一のときも安心して生活するためのサポートをしたいと思い、貴社を志望しました。このように考え始めたのは、家族が病気になった際、貴社の生命保険のおかげでこれまでと変わらない生活が送れたことがきっかけです。
高校生のときに父が大きな病気にかかり3カ月間入院をし、退院後もすぐ仕事に復帰できるのかわからない状態でした。当初母は金銭面の不安から、パートの掛け持ちを考えたものの、貴社の生命保険に加入していたおかげでこれまでどおりの生活ができたそうです。このとき、幅広いプランを提供し、いざというときも安心して生活するためのサポートをする貴社で働きたいと思うようになりました。
父のことをきっかけに、常に先のリスクに備えて行動する慎重さも身に付けました。入社した際は、自身の経験を活かし、貴社の生命保険をより多くの人に広めるとともに、人々が安心して生活できるサポートをしていきたいです。(396字)
キャリアアドバイザー
金融業界には銀行や保険、クレジットカードなどさまざまな業種があります。膨大な数の企業のなかからその企業を選んだのはなぜなのか、明確な理由が伝わるような内容にしましょう。
選考を突破する金融業界の志望動機例文はこちらの記事で確認してください。
関連記事
業種別例文11選! 受かる金融業界の志望動機の秘訣5つを徹底解説
金融業界の志望動機を作成する際は、業界の特徴をしっかりと理解して印象に残るもの作成することが大切です。今回は金融業界の業種や職種を紹介するとともに、キャリアアドバイザー監修のもと志望動機で押さえておきたいポイントを紹介していきます。業種別で志望動機の例文も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
記事を読む
③商社
私が貴社を志望する理由は、モノの流通に携わる仕事を通して経済を支えていきたいと考えたからです。経済を回すためにはモノを流通させる必要があり、モノを流通させるには商社の存在が必要不可欠です。
高校生のときに飲食店でアルバイトを始めた際、一つの飲食店には数多くの企業がかかわって営業していることを知りました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で休業する企業が出てきたことで、アルバイト先で提供できないサービスやメニューが出始め、モノの流通が滞るとこれほど大きな影響があるのだと驚きました。このとき、人々の暮らしを支える食品の流通は経済を回すために必要不可欠であり、重要なポイントなのだと感じました。
このような経験から食品分野に強い貴社に入社し、適切にモノを流通させるとともに、経済を支えたいと考えています。大学では経済も学んでいたので、貴社に入社した際には、経済の知識を活かして貢献していきたいです。(400字)
キャリアアドバイザー
商社の役割は、モノの流通や管理です。商社の役割を理解している点や、なぜ商社を志望するのかが伝わる内容にしましょう。経験や思いだけでなく、志望する企業の強みを把握していることもアピールできると良いですね。
商社の志望動機に盛り込みたい要素はこちらの記事で解説しています。
関連記事
商社業界の志望動機では実体験を盛り込むべし! 例文付きで解説
超人気な商社の志望動機は、綿密な業界研究と自己分析に加え、実体験を盛り込んだ魅力的な内容にすることが重要です。 この記事では、志望動機に盛り込むべき要素や書き方を例文を交えてキャリアアドバイザーが解説します。 唯一無二の志望動機で選考を突破しましょう!
記事を読む
AIを活用して志望動機を自動作成してみませんか?
④食品
私が貴社を志望する理由は、食品の発展に貢献し、多くの人が安全に心から食を楽しめるようにしたいと思ったからです。
私の妹は小麦アレルギーがあるため食べられるものが限られており、私も家族も家で食べるものは妹に合わせて食品を選んでいました。私は食べることが大好きで、物事を追求する性格でもあるので、グルテンフリーの食品を片っ端から購入し、どれが妹にとって安全で、かつおいしいのか研究を重ねました。
その結果、最も優れていると感じたのが貴社の〇〇です。味が想像以上においしく、何年も探していた分、出会えたときの喜びは大きく、私も貴社でこのような食品を開発したいと考えるようになりました。
ただ食べられるだけでなく、貴社のようにおいしさも追求した商品は、食べる楽しみがさらに増すと考えます。貴社に入社した際は、食べられるものが限られていることで大変な思いをしている人を笑顔にする商品を開発していきたいです。(395字)
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
研究開発や生産、品質管理など、食品業界の仕事内容は多岐にわたります。その仕事に興味を持った理由はもちろん、消費者目線で仕事に取り組める点をアピールできるエピソードを盛り込みましょう。
食品製造の志望動機例文はこちらの記事で紹介しています。
関連記事
食品製造の志望動機は「食が好き」だけではNG! 例文付きで解説
食品製造の志望動機は、なぜ食にかかわる仕事をしたいのかという部分から、その企業を選んだ理由まで回答する必要があります。この記事では、キャリアアドバイザーが食品製造業界について詳しく解説したうえで、志望動機の作り方やポイントまで解説していきます。例文も5つ紹介していくので参考にしてください。
記事を読む
⑤素材メーカー
私は子どもの頃から「紙の虫」のように暮らしてきました。読書やイラストを描くことが好きで紙に触れる時間が多く、紙ならではの魅力を世間に広めたいと思うようになったことが貴社を志望する理由です。
これまで多くの本や紙に触れてきたなかで、紙にはさまざまな質感や厚さ、においがあることを知りました。読書では紙の厚さによってページをめくる感覚が異なり、イラストを描くときは同じ絵の具を使っても紙の質感によって仕上がりが大きく変わるなど、紙には大きな魅力があると思います。近年はデジタル化が進んでおり、便利さは増していますが、紙だからこそ楽しめる感覚を得られづらくなっていると考えています。
貴社は多様な製品を展開していることを知り、紙の魅力を知り尽くし、こだわりのある紙を世に広めている企業だと感じました。ぜひ貴社に入社して、紙だからこそ感じられる感覚や楽しさがあることを多くの人に広めていきたいと考えています。(398字)
キャリアアドバイザー
自分が体験して感じたことを具体的に取り入れてアピールしています。世の中の動向と絡めて、その企業でやりたいことや、貢献できることを伝えるのもポイントです。
素材メーカーの志望動機を深掘りするコツはこちらの記事で解説しています。
関連記事
素材メーカーの志望動機を深掘りする4つのコツ|業界別例文8つ
素材メーカーの志望動機に説得力をもたせるには こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「素材メーカーの志望動機には何を書けばいいですか?」「採用担当者を納得させる志望動機の書き方がわかりません」 就職活動で素材メー […]
記事を読む
⑥EC
私は以前から貴社が運営するECサイトで販売しているアパレルブランドを愛用しています。貴社を志望するのは、貴社のカスタマーサポートでECサイトを利用する顧客と直接コミュニケーションをとり、顧客満足度アップに貢献したいと考えたことが理由です。
貴社が販売している商品は、良心的な価格でありながら機能性やデザイン性が高いことが魅力です。アパレルのECサイトは多数ありますが、貴社ほどコストパフォーマンスに優れた商品を扱うところはないと考えています。
さらに一度商品について問い合わせた際、こちらの話をじっくり聞いたうえで丁寧に対応していただき、私もカスタマーサポートで顧客とつながりたいと思うようになりました。
貴社に入社した際は、アルバイトで培ったコミュニケーション力と対応力を活かし、顧客が満足できる買い物のサポートをしていきたいです。(364字)
キャリアアドバイザー
EC業界には企画、マーケティング、サイト運営、カスタマーサポートといった職種があります。ITリテラシーやマーケティング力、コミュニケーション能力など職種によって必要なスキルはさまざまです。志望する職種で活かせるスキルは何か考えてみましょう。
コミュニケーション能力を効果的にアピールするための言い換え表現はこちらの記事で解説しています。
関連記事
「長所はコミュニケーション能力」で差がつく10個の言い換えとは
「長所はコミュニケーション能力」だけでは差別化は難しい こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「就活で長所はコミュニケーション能力、とアピールしようと思っています」「コミュニケーション能力ってほかの学生と被りやす […]
記事を読む
⑦建築
私が貴社を志望する理由は、貴社の持つ高度な技術を駆使して建設された建築物に感動したからです。貴社の技術力の素晴らしさや、多くの人から愛される建築物に携わる仕事ができることに、大きな魅力を感じました。
私は美術館が好きでよく行きます。特に建物が特徴的な〇〇美術館は、ほかの企業には真似できない高度な技術を使って貴社が建築したことを知りました。世界から注目されるほどデザイン性の高い建物は、貴社の技術を使ったからこそ実現できたものだと考えています。貴社の建築物を調べるうちに、自分もチームの一員として、魅力ある建築物を増やしていきたいと思い始めました。
学生時代はアパレルのアルバイトをしており、コミュニケーションのコツやセールストークを勉強し、半年間連続で店舗の売上No.1の成績を出しました。貴社に入社した際は、アルバイトで身に付けたスキルを活かし、貴社の魅力をアピールしていきたいと考えています。(398字)
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
たとえば志望する職種が実績を求められる営業職の場合、その業界や企業を選んだ理由とともに、自分が持つスキルを積極的にアピールしましょう。施工管理ならリーダーシップによりチームをまとめた経験、技術職なら体力や精神力がある点をアピールするのも良いですね。
建設業界の動向や志望動機例文はこちらの記事で確認してください。
関連記事
志望動機例文6選|建設業界の課題や動向から選考対策まで徹底解説
建設業界を志望するなら課題や展望を把握することが大切 こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。建設業界に興味を持つ学生から 「建設業界とはどんな業界なのでしょうか?」「建設業界は今後も伸びていきますか?」 といった声 […]
記事を読む
⑧医療
私が貴施設を志望した理由は、介護福祉士として高齢者とかかわり、潤いのある生活をサポートしたいという思いがあるからです。中学生のときに実家で一緒に暮らしていた祖父母がデイサービスに通い始め、毎日楽しそうに生活するようになったことで、介護福祉士の仕事に興味を持つようになりました。
デイサービスに通う前の祖父母は家のなかにこもりきりで、このまま歩けなくなってしまうのではないかと家族で心配していました。しかし、デイサービスに通い始めてからはよく2人で散歩をするなど外に出る機会が増えました。徐々に表情も明るくなり、家のなかまで明るくなったような気がします。
貴施設は定期的なレクリエーションを開催したり、利用者さんと家庭菜園をしたりと、利用者さんが楽しめる行事を積極的におこなっている点が大きな魅力です。私も貴施設の一員として利用者さんに潤いのある生活を楽しんでもらいたいと考えています。(389字)
キャリアアドバイザー
志望する施設や病院の特徴を具体的に挙げ、そのなかでどのように貢献したいのかを伝えると説得力が増します。病院や施設によって特徴が大きく異なるので、事前にしっかり調べておくことが大切です。
内定へと導く医療業界の志望動機例文はこちらの記事で紹介しています。
関連記事
医療業界への内定に導く志望動機の書き方|文系でも高評価を得るコツ
医療業界の志望動機を作成する際には、まずは医療業界を詳しく知ってから書き始めましょう。今回は医療業界に属する企業と仕事内容を押さえ、志望動機作成のコツをキャリアアドバイザーが解説します。職種別の例文も紹介しているので是非参考にしてください。
記事を読む
⑨コンサル
私は企業が抱える問題を解決し、成長をサポートすることで、中小企業の役に立ちたいという思いから貴社を志望しました。
私の父は小規模の事業を営んでおり、たびたび経営の悩みを口にしていました。子どもの頃はあまり理解できなかったものの、大学生になり飲食店でアルバイトを始めてから、その苦労がわかりました。店長から売上に関する悩みを聞くようになり、もともと数字に強いこともあり、小規模事業者の苦労が理解できるようになったからです。悩む父の姿を見てきたことも重なり、課題を抱えて困っている企業をサポートしたいという気持ちが芽生え、コンサルを目指し始めました。
アルバイト先では売上が伸び悩む原因を探るとともに対策を考えて実践したところ、3カ月で売上アップを実現しました。貴社に入社した際も企業が抱える問題を解決し、貴社や仕事でかかわる企業に貢献していきたいと考えています。(378字)
キャリアアドバイザー
コンサルの仕事では、実績を残すことが特に重要です。アルバイトや部活動などで問題を解決した経験がある場合は具体的に盛り込み、問題解決能力があることをアピールしましょう。
コンサル業界の志望動機に盛り込むべき要素はこちらの記事で解説しています。
関連記事
コンサル業界の志望動機で盛り込むべき要素とは|例文付きで解説
コンサルならではの志望動機づくりのために知っておきたい4つの要素を紹介します。今回の記事ではキャリアアドバイザーがコンサル業界で求められる人物像を元に、職種別の志望動機例文も紹介するので、コンサル業界を目指す就活生のみなさんは必見です。
記事を読む
⑩小売
私が貴社を志望した理由は、スーパーマーケットという生活に必要不可欠な店で仕事をして、地域に貢献したいからです。貴社が運営するスーパーマーケットは子どもの頃から利用しており、地域の人に愛されていることをよく知っています。
昔から貴社のスーパーマーケットで取り扱う生鮮食品は新鮮なことで有名だったため、両親はほかのスーパーマーケットで買い物することがほとんどありませんでした。そのため他社との違いがわからなかったのですが、大学生になりアルバイト帰りに立ち寄ったスーパーマーケットで野菜を購入した際、鮮度の違いがわかりました。新鮮な食材はおいしいだけでなく、料理を作る人も、食べる人も笑顔にすると考えています。
私は人を笑顔にするのが好きで、学生時代は介護施設でマジックなどを披露するボランティア活動をしていました。貴社に入社した際は、貴社でおいしい食材を提供することで、地域の人に笑顔になってもらいたいです。(400字)
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
小売業界の志望動機は、似たような内容になってしまいがちです。そのため、その企業に関するエピソードや、その企業だからできることを盛り込み、ほかの学生と差をつけましょう。
小売業界で働くメリットはこちらの記事で解説しています。
関連記事
小売業界を大解剖! 仕事内容を知って働くメリットを理解しよう
小売業界は流行に敏感な人や人と話すことが好きな人、ストレス耐性の高い人に向いています。今回は小売業界の動向や将来性を解説するとともに、キャリアアドバイザー監修のもと小売業界で働くのにあると便利なスキルや資格、志望動機で盛り込むポイントなどを解説してきます。
記事を読む
⑪サービス
私が貴社を志望する理由は、貴社のホテルに宿泊した宿泊客の心に残るサービスを提供し、満足できる旅のお手伝いをしたいと思ったからです。私は宿泊先の印象が旅行全体の印象につながり、思い出の質もホテルの印象次第だと考えています。
祖母の米寿のお祝いで貴社のホテルに宿泊した際、館内は隅々まで清潔感があり、どのスタッフもすれ違うと必ず立ち止まり笑顔で挨拶をしてくださるなど、気持ち良く過ごせました。事前にお願いしていた食事の時間をずらしていただけないか確認した際も、快く対応していただき、家族一同感動しました。さまざまな場面でプロ意識を感じたため、私もスタッフの一員になり、宿泊客に心地よい時間を過ごしてもらいたいと思うようになりました。
入社後は貴社のホテルに恥じないサービス精神を持ち、高校生から続けていたレストランのアルバイトで培ったコミュニケーション能力と対応力を活かし、貴社に貢献できると考えています。(399字)
キャリアアドバイザー
志望する企業のサービスを体験したことがある場合も、ただ「感動しました」という感想を伝えるだけでは説得力に欠けてしまいます。エピソードがある場合は、できるだけ具体的に書きましょう。
サービス業界のビジネスモデルは志望動機例文はこちらの記事で解説しています。
関連記事
サービス業界を徹底研究! 業界動向から職種別志望動機例も紹介
サービス業界は、第三次産業に属する業界で幅広いサービスを取り扱っている業界で、志望するなら業界や業種について理解を深めておく必要があります。 この記事では、サービス業界の現状や将来性に加え、業種や職種、志望動機の例文までキャリアアドバイザーが詳しく解説しています。 サービス業界の特徴を理解してライバルに差をつけましょう!
記事を読む
⑫マスコミ
私が貴社を志望したのは、人々の暮らしに刺激や便利さを与える情報を提供したいと考えたことが理由です。地域に密着した記事に特化した貴社のタウン誌なら、より地域の人に役立つ情報を発信できると思いました。
私は大学の入学と同時に地元を離れて一人暮らしを始めたため、右も左もわからない状況でした。そこで貴社のタウン誌を購読することで、エリアごとの特徴やおすすめのお店の情報を少しずつ得るようになりました。今では友人たちに「歩く食べログ」と言われるほど近隣の飲食店の情報に強くなり、休日にどこのお店や施設に行こうか考えるのが楽しみになっています。
貴社のタウン誌は、インターネットだけでは得られない情報が記載されていることも魅力です。貴社に入社した際は、持ち前の探求心とフットワークの軽さを活かし、私のように初めてこの地域で暮らす人も含めて、多くの人に情報発信していきたいと考えています。(386字)
キャリアアドバイザー
マスコミ業界では、好奇心旺盛な人や情報収集能力がある人、フットワークの軽い人などが求められる傾向にあります。エピソードとともに、マスコミ業界で活かせる自分の強みもアピールしましょう。
マスコミ業界を目指すうえで押さえておきたい業界知識はこちらの記事で解説しています。
関連記事
マスコミ業界で働きたい学生必見! ライバルと差がつく業界知識を伝授
マスコミ業界は多くの職種があるため、業界理解を深め自分の行きたい職種を絞ることが大切です。 この記事ではマスコミ業界の分類、職種、向いている人、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 倍率が高いので早めに対策を始めて、ライバルに差をつけてくださいね!
記事を読む
⑬国家公務員
私が自衛隊員を目指すようになったきっかけは、〇年前に〇〇で地震が発生した際、自衛隊員が救助活動をおこなう姿をテレビで見たことです。一般の人が入れないような危険の多い地区に真っ先に入り、助けを求める人を救助できるのは自衛隊員でなければできません。
近年は地震に限らず毎年のように自然災害が発生しています。テレビやインターネットで現地の状況を見ることはできても、ボランティアなどに参加できるようになるのはある程度時間が経過してからなので、一般の人は迅速に動き出すことはできません。自衛隊員になれば、いち早く困っている人のもとに駆けつけ、力になれると思いました。
私は小学校から大学まで野球を続けており、主将も経験し、体力には自信があります。自衛隊員の一人として災害の現場に向き合い、困っている人の助けになりたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
「誰かの役に立つ仕事」なら、国家公務員以外にも多数あります。また、民間の企業でも同じような内容の仕事をしているケースもあるため、国家公務員だからこそできることを取り入れた志望動機にすると良いですよ。
国家公務員の種類と対策はこちらの記事で解説しています。
関連記事
【わかりやすい図表付き】国家公務員は3つの種類別の対策が重要
国家公務員の種類は多岐に渡ります。この記事ではキャリアアドバイザーが国家公務員の種類をわかりやすい図表付きで解説します。国家公務員に向いている人は志望するうえで押さえておくべきポイントも紹介するので、国家公務員に興味がある学生はぜひ参考にしてくださいね。
記事を読む
特別な動機がなくても、ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の企業だと、志望動機がなかなか思い浮かばない......」と悩む就活生は多くいます。
そんな人におすすめなのが、無料の「志望動機作成ツール」です。5つの質問に答えるだけであなたが受ける業界・職種の志望動機をAIが自動で作成します。
・志望動機がなかなか思い浮かばない人
400字は意外と長い! 薄い志望動機にならないよう事前に設計図を描くことが大切
就活生
例文を参考にさっそく書き出してみたのですが、うまく内容がまとめられません……。
キャリアアドバイザー
いきなり書き出してしまうと、途中で何を書けば良いのかわからなくなってしまったり、重要なポイントが抜けてしまったりすることがあります。書き出す前にまずは内容をまとめる準備が必要ですよ。
400字は文章を書き慣れていない人にとっては意外と長いため、中盤で書くことがなくなって内容が薄くなってしまうことがよくあります。バランス良く伝えたいことを書けるように、事前に志望動機全体の設計図を描いてから書き始めることが重要です。
キャリアアドバイザー
前半に文字数を使いすぎて、締めが尻すぼみになってしまうということも防げますよ。
志望動機の締めくくりは入社後をイメージしてもらえる重要な部分です。志望動機の締めくくりの文章の書き方はこちらの記事で解説しています。
関連記事
例文15選|志望動機の締めくくりで入社後の活躍イメージを残そう!
志望動機では、締めくくり方でも大きく印象を左右します。面接官の心に響く志望動機の締めくくり方をキャリアアドバイザーが例文と合わせて解説していきます。良い表現と避けるべき表現も紹介していくので、自分の志望動機に活かしてください。
記事を読む
書きたいことを整理しよう! 400字の志望動機を書く前の準備3ステップ
もともとその企業に強い興味があって書きたいことがたくさんある場合や、反対に、400字も書けないと悩んでいる場合も、まずは丁寧に自己分析をして伝えたいことをしっかりと言語化していくことでうまく400字にまとめられるようになりますよ。
ここからはそうした400字の志望動機を書く前の準備を3ステップで解説していくので、詳しく確認してみましょう。
ステップ①自己分析で何にやりがいを感じたか振り返る
400字の志望動機を考えるためには、まずは徹底した自己分析が欠かせません。何にやりがいを感じるのか、何を仕事において大切にしたいのか、そういった自分なりの軸を見出すことで、志望動機で最も伝えたい核の部分を決めることができますよ。
効果的な自己分析の方法としては以下のようなものが挙げられます。
- 自分史を作って過去の体験を振り返る
- マインドマップを作成して頭の中を視覚化して整理する
やりがいを感じることや大切にしたいことがわかれば、どのような思いでその企業を志望したのか、その企業に入社したらどんなことをしたいのかも導き出しやすくなります。
自分史を使った自己分析方法はこちらの記事で解説しています。
関連記事
簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
記事を読む
ステップ②企業研究をして志望企業の特色や理念を理解する
志望動機を書く前に、企業研究をすることも必須です。その企業の特色や理念を理解することで、ほかの企業との違いがわかり、その企業でなくてはならない理由を明確にできますよ。
企業研究の結果と自己分析の結果を照らし合わせて、マッチした部分を志望動機の軸にすることもできます。
- 創立年度、資本金、売上金、従業員数、平均年齢、給与などの基本的な情報
- 経営理念
- 取り扱っているサービスや商品などの事業内容
- 取引先や販売先
- 社内の雰囲気や社員の人柄
- 教育制度、福利厚生、休暇制度など、その企業が設けている制度
企業研究は、志望企業のホームページや会社説明会、インターンを利用するほか、OB・OG訪問、企業情報を掲載している書籍を利用するのも良いですね。
企業研究の効果的な方法はこちらの記事で解説しています。
関連記事
就活の成功は企業研究が鍵! コツを押さえた6ステップで内定獲得へ
就活では企業研究により自分に合う企業を見つけ、説得力のある志望動機を作成することで内定に近づきます。この記事では企業研究の目的、おすすめの方法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 具体的な活用方法も紹介するので、ポイントを絞ったアピールで周囲と差をつけましょう!
記事を読む
ステップ③自分がやりたいことを志望企業でこそ実現できる理由を探す
志望動機が完成したとしても、それがどの企業でも当てはまる内容なら「他社でもいいのでは」と思われてしまう可能性もありますよ。
志望動機は「どうしてもその企業に入社したい」という高い入社意欲をアピールする必要があります。「〇〇を取り扱っているのはその企業だけだから」「その企業の教育制度が魅力で、スキルアップを目指しやすいから」など、その企業でなければならない理由を探しましょう。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
400字の志望動機を書く前には自己分析と企業研究がとても重要になります。自身の「就活の軸」と「企業とのマッチ度」を大切にする必要があるからですね。特に自己分析は日頃から自分の内面に目を向けておくと、志望動機もスムーズに書きやすくなりますよ。
自己分析ではやりがいや達成感と、感情や心地よさを分けて考えてみるのもおすすめです。たとえばアルバイトでクレーム対応を経験した際、やりがいは感じたが精神的に厳しくストレスを感じたとします。この場合やりがいや達成感は得ることができますが、感情面で考えるとあまり好きではない仕事になるかもしれません。必ずしもやりがいと好きな仕事が一致するわけではないと言えますね。
そのため学業やアルバイトなど物事に取り組む際には、自分のやりがいや心の動きを客観的にとらえる意識を持つことも効果的です。日頃からこの視点を持っておくと、自分の興味や価値観を認識しやすくなります。就活中だけではなく、就職後に「思っていたのと違った」というギャップを軽減させることにもつながりますよ。マッチする企業と出会っていきいきと働くためにも自分の内面をしっかりと掘り下げましょう。自身の就活の軸をしっかりと作ることで、自分ならではの志望動機を作りやすくなりますよ。
志望動機がまとまらない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ!
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを上手く説明できないと悩む就活生は多くいます。
そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう!5つの質問に答えるだけで、AIがあなたの志望動機を言語化します。
・志望動機を上手く文章にできない人
400字の志望動機は構成が重要! 起承転結で考える全体の流れと文字数
就活生
準備ができたので、さっそく書き始めたいと思います! えっと……。
キャリアアドバイザー
盛り込みたい要素が決まったら、文章にする前にまず構成から考えるのがおすすめです。箇条書きで、起承転結の順に整理しておくと文章にしやすくなりますよ。
盛り込みたい内容が決まっても、何から書き始めれば良いのか迷ってしまいますよね。400字の志望動機は文章量が多い分、何から伝えて、何で締めるかなどあらかじめ構成を考えておくことが重要です。
ここからは起承転結をベースに400字の志望動機のまとめ方を字数別に解説するので、読みやすく印象に残りやすい文章を作るためにしっかりとチェックしておきましょう。
キャリアアドバイザー
ただ、ここで解説する構成別の文字数はあくまで参考です。ベースとして捉えつつ、自分なりの志望動機に合わせてカスタマイズしてくださいね。
①起:全体をまとめるキャッチーな志望動機を述べる(50字)
最初に見たものは印象に残りやすいとされており、これは初頭効果と言われています。最初の印象が全体のイメージを左右する可能性もあるため、まずは全体を総括するような、志望する理由を明確に伝えましょう。
また最初に全体をまとめる志望動機の軸を伝えることで、読み手側も続く内容を理解しやすくなる効果も期待できます。
採用担当者は膨大な量の志望動機を読まなくてはなりません。興味を持ってもらえるように、端的でキャッチーな志望動機にしましょう。文字数は50字程度を目安にします。
- 私が貴社を志望する理由は、貴社が掲げる「21世紀を代表する会社を創る」という理念に共感したからです。
- 私は貴社が提供する〇〇のサービスにおいて、自分のスキルを活かしたいと思い、貴社を志望しました。
②承:理由を端的に述べる(80字)
志望動機を述べたら、そのように考えた理由やその企業を志望する理由を述べます。
志望企業が取り扱うサービス・商品や企業の特色、その企業でなければならない理由を盛り込みましょう。志望企業で活かせるスキルや、企業が求める人材に絡めた自分の強みをアピールするのも良いですよ。文字数は80字程度を目安にします。
- 貴社が販売している〇〇というお菓子を初めて食べた際、独特で斬新な食感に感動し、ほかのメーカーでは味わえない、新感覚のお菓子を開発したいと思いました。
- 〇〇のサービスがより多くの人に広まると、仕事や子育てに忙しい人の負担が軽減され、時間にも心にもゆとりを持って生活できる人が増えるのではないかと考えました。
自分の強みの見つけ方はこちらの記事で解説しています。
関連記事
自分の強みがわからない…見つける3つの方法と面接でのアピール方法
就活でアピールすべき強みや伝え方がわからない就活生は多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「どういう強みをアピールすればいいのかわかりません」 「強みを具体的に話すにはどうすればいいですか」 とい […]
記事を読む
③転:読み手の納得度を高めるエピソードを書く(190字)
起承転結の「転」では、志望動機の根拠となるエピソードを書きます。文字数は190字程度など、かなりボリュームを割くことも前提に具体的にまとめましょう。
自分が体験したことを盛り込むと、テンプレートを使用した志望動機とは異なる、オリジナリティのある内容に仕上がります。エピソードを書く際は、以下のポイントを意識してみると良いですよ。
- できるだけ具体的に書く
- 数字を使うのも効果的
- 最初に述べた志望動機や最後に述べるビジョンの内容と一貫性のある内容にする
- エピソードの時系列を整理する
エピソードとしてボランティア活動を取り上げるなら、こちらの記事もチェックしておきましょう。
関連記事
ボランティア経験を伝えるときは目的や学んだことをアピールしよう
ボランティアで学んだ事は就活で自分の強みをアピールする際のエピソードとして役立ちます。 この記事ではボランティアで学んだ事を就活でアピールする場合のコツや注意点、例文をキャリアアドバイザーが紹介します。 伝え方を工夫して、あなたの人柄や価値観を企業に伝えましょう。
記事を読む
④結:入社後の具体的なビジョンで締めくくる(80字)
志望動機の最後は入社後のビジョンで締めくくり、入社後の姿をイメージしてもらいやすくしましょう。最後に提示された情報は強調されやすく、人の心に影響するとされる大切なポイントです。これを「親近効果」といい、初頭効果と親近効果を組み合わせると効果がアップすると言われています。
80字程度を目安に、その企業でやりとげたいことや、どのように企業に貢献したいのかをしっかりと伝えましょう。
- アルバイトで培った向上心と対応力を活かして1日も早く戦力になり、来店されるお客様をサポートするとともに貴社の売上アップに貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
入社後のビジョンは、自分の強みを盛り込みながら、できるだけ具体的に書きましょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
400字の志望動機で採用担当者の心をつかむためには、その人ならではのエピソードが盛り込まれていると効果的です。数多くの応募者を見るなかで、採用担当者は自社とのマッチ度を重要視するからです。
先に解説している、初め(起)や締め(結)の部分も重要ですが、特にボリュームがある(転)の部分が大切になります。なぜなら、採用担当者が自社とのマッチ度を確認しやすい部分であり、ここで自分だけのストーリー性(自分だけのエピソード)をどれだけ具体的に盛り込めるかが最大のポイントになるためです。難しい言葉や表現を使う必要はありません。自分の言葉で、自分だけの経験を述べることが大切ですよ。
エピソードにストーリー性を持たせるには、経験したことに対する自分ならではの目的や工夫、それをどう仕事に活かすのかをしっかり盛り込むことが大切になってきます。自分では無意識でおこなっている工夫などが見つかることも多いので、ぜひ第三者の意見も積極的に取り入れてみてくださいね。実は無意識でおこなっていることこそ自分ならではのエピソードにつながりやすいです。そこを強調することでオリジナリティが増し、さらに採用担当者の心に響きやすい志望動機になるでしょう。
これで差が付く! 400字で志望動機を魅力的に伝えるための3つのコツ
- 添削前提でまずは字数を気にせず書き上げる
- 声に出して読み流れやテンポを確認する
- 必要のない情報を思い切って削る
400字で志望動機を考える際には、いきなり字数ぴったりに書こうと進めるのではなく、まずは思いのままに書いてみて、完成した文章をブラッシュアップしていくのがおすすめです。
こうした、魅力的な400字の志望動機を書くためのコツをここからは3つ解説します。周りに差がつくポイントになるので、しっかりチェックしておきましょう。
①添削前提でまずは字数を気にせず書き上げる
志望動機に盛り込む内容が決まったら、文字数を気にせず思いつくまま自分の考えや企業の魅力、なぜその企業でなければならないのかを下書きとして書き出します。
その際、文字数を気にする必要はありませんが、先ほど解説した起承転結に沿うことは意識しましょう。起承転結がバラバラになっていると、添削のときに全体の流れを変えなければならないからです。
文章を増減したり表現を変えたりするくらいなら問題ありませんが、一度書いた文章を全体的に変えるとなると、負担が増してしまいます。
キャリアアドバイザー
構成に沿って、まずは字数を気にせずに最後まで書いてみましょう。
②声に出して読み流れやテンポを確認する
書き上げたら、声に出して読んでみましょう。流れはおかしくないか、時系列は整理されているか、テンポ良く読める文章になっているかを確認します。
「目視で確認するのに音読も必要なの?」と感じるかもしれませんが、文章を声に出して読むことで、黙読では無意識に流していた誤字や脱字、違和感のある表現に気が付きやすくなります。スムーズに読めない部分は内容が伝わりづらくなっている可能性があるため、チェックしてみると良いですよ。
音読するときは、表記ゆれがないか、不適切な表現はないかなどもあわせて確認します。表記ゆれとは、同じ言葉を一方はひらがな、もう一方は漢字など異なった表記をしていることです。時間をおいて何度か読み返したり、家族や友人に読んでもらったりするのも効果的です。
キャリアアドバイザー
第三者に確認してもらうと、誰が読んでも伝わりやすい志望動機に仕上げられますよ。
③必要のない情報を思い切って削る
テンポが良くないと感じた場合や、アピールしたいポイントがわかりづらい場合は、必要のない情報がないかを精査し、削りましょう。
読みやすく印象的な内容にするには、不要な情報がなく、伝えたい内容が端的にわかりやすく伝えられているというのが基本です。
たとえば、以下の文は削れる箇所がいくつかあります。
私は高校2年生から4年間、週に2日、4時間〇〇という雑貨屋でアルバイトをしていました。雑貨屋で働いたことで、コミュニケーション能力と対応力が身に付きました。
私は4年間続けた雑貨屋のアルバイトで、コミュニケーション能力と対応力が身に付きました。
必要のない情報のほか、以下のような文や表現も削りましょう。
- 「自信はありませんが」などのネガティブな表現
- 「必ず達成します」「絶対に」などの過剰な表現
- 「つまり」「そして」など、なくても内容が伝わる接続詞
- 重複した表現
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
魅力的な志望動機に磨きをかけるためには、自分以外の視点もふまえて客観的にチェックすることも重要です。そのための工夫を考えてみましょう。
志望動機をブラッシュアップするためには、自分以外の意見も欠かせません。なぜなら、体験している自分にしか伝わらない表現を使っている可能性があるからですね。また、自分が重視している部分とは違う点を指摘してもらえることも大いに考えられます。最初は自分なりに思いつく経験したエピソードを盛り込み、志望動機を作成してみましょう。自己分析や企業研究で得た情報をもとに、適したエピソードや強みを洗い出すことも大切ですね。
自分以外の視点として、家族や友人のほかに、大学のキャリアセンターや就職サイトのキャリアアドバイザーに添削を受けることも大変有効です。自分なりのエピソードを先に作成しておくことで、客観性もふまえた自分だけの志望動機につながりやすくなりますよ。
こんなときはどうする? 400字の志望動機の文字量を調整する方法
就活生
構成などを考えて志望動機を書いてみたのですが、400字の文字数に合わせるのが難しいです……。どうすればいいでしょうか?
キャリアアドバイザー
なかなか難しい部分もありますよね。文字数が足りない場合はエピソードのボリュームをアップする、400字に収まらない場合は一文の長さを短めにして文字量を調整しましょう!
文字数が足りない、オーバーしてしまう、そういった理由でどうしても400字に調整できないということもあるかもしれません。その際にはこれから解説する方法を試してみてください。伝えたい内容を変えずに、文字数を調整することができますよ。
文字数が足りない:志望動機の根拠となるエピソードをふくらませる
文字数が足りないからといって、ダラダラとした言い回しを使って文字数だけを稼ぐのは避けましょう。文字数を増やしたい場合は、志望動機の根拠となるエピソードをふくらませるのが効果的ですよ。
- なぜその経験をしたのか
- どんな経験だったのか
- 印象的だった言葉はないか
- どんな課題があったのか
- 課題を乗り越えるためにどんな行動をとったのか
- 課題を乗り越えたときに感じたことはないか
エピソードにこれらの項目が抜けていないか確認し、含まれていない場合は詳しく盛り込んでみましょう。
それでも足りない場合は、自己分析や企業研究をやり直したり深掘りしたりして、その企業を志望した理由や入社後のビジョンをより詳しい内容にしてみてくださいね。
400字に収められない:一文の長さを40字程度で調整する
400字以内と指定されているのにオーバーしてしまう場合は、まず不要な単語や冗長表現、重複表現が含まれていないかを確認しましょう。不要な単語を削ったり端的な表現に変更したりして、一文の長さが40字程度になるように調整すると、400字に収められるケースがあります。
- 具体的には
- なぜなら
- それゆえに
- そればかりか
- けれども
- 〇〇のなかでも特に大きな規模の→〇〇人が参加する
- おこなうことができる→おこなえる
- することができる→〇〇できる
- 常に上を目指そうという気持ちがある→向上心がある
また、文字数がオーバーしてしまう場合は、採用担当者が把握している情報も伝える必要はありません。「創立してから〇年」や「〇〇人の従業員がいる」など、企業に関する情報を削るのも一つの方法です。
志望動機を400字でまとめる際のよくある質問に回答!
志望動機を400字でまとめる場合、どうしても400字に満たなかったり、どんな書き方をすれば良いのか迷ったりする人もいますよね。
そこで、キャリアアドバイザーが志望動機を400字でまとめる際によくある質問にお答えします。伝えたいことをうまく400字にまとめて、好印象になる志望動機を作成しましょう。
-
400字以内の志望動機は短くても大丈夫ですか?
冒頭で解説したように、指定された文字数が「400字程度」なら360~440字、「400字以内」なら360~400字が目安です。「400字以内」と書かれていると、「400字を超えなければ良い=短い分には問題ない」と考える人もいるかもしれません。
しかし、ほかの学生の志望動機がそれなりのボリュームになっている分、文字数の少なさが目立ってしまいます。志望動機の内容が少なすぎると、企業は「自社への入社意欲が低いのかもしれない」と受け取る可能性もあります。
企業は志望動機で入社意欲の高さもチェックしています。あふれる思いをもって志望していることを示すためにも、最低でも8割の360字は満たすようにしましょう。
-
400字の志望動機の書き方を教えてください
400字と文字数が指定されている場合、PCやスマートフォンの文字数をカウントできるアプリを利用して下書きをするとわかりやすいですよ。ボリュームのある志望動機を書く際は、適時改行をして余白を作ると読みやすくなります。改行は、起承転結など話題が変わるタイミングでおこないます。強調したい部分がある場合は、あえて改行を入れるのも効果的です。
手書きの場合は、一度記入欄と同じサイズのスペースに志望動機を書いてみて、文字のサイズや余白など全体のバランスを確認しましょう。
また、話し言葉と書き言葉は異なります。御社と貴社、いつもと常に、見てると見ているなど、正しい使い方をすることも大切です。「〇〇です・〇〇ます」「〇〇である・〇〇だ」は、全体で統一していれば、どちらを使用しても問題ありません。
志望動機を400字で魅力的に伝えるコツを押さえて選考突破しよう!
ここまでで、志望動機を400字で伝えるコツなどを例文を交えて解説してきました。400字という制限があるなかでいかに自分の魅力や意欲を伝えきれるかが、書類選考を突破できるかを左右するといっても過言ではありません。
ここまで解説してきたテクニックを駆使することで、あなただけの魅力が詰まった400字の志望動機は必ず考えることができます。まずは自己分析や企業研究など、今から取り掛かるべき準備を始めて、選考突破を目指しましょう。
もちろん企業によっては200字や800字などを指定するケースもありますが、400字というボリュームでまとめられているなら、そこから絞ったり膨らませたりすることで対応もできますよ。