安定した職業15選|安定した仕事は7つの基準から見極めよう

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目次

  1. 安定した職業には特徴がある! 自分に適した職業とは何かを考えよう
  2. 安定した仕事とは? まずは「考え方の前提」を確認
  3. 大手=安定とは限らない
  4. AIに代わられてしまう職業は安定とはいえない
  5. 基準はこれ! 安定した仕事の特徴7つ
  6. ①一定以上の給与があり昇給できる
  7. ②離職率が低い
  8. ③経営が安定している
  9. ④時代が変化しても求められる
  10. ⑤業界として成長している
  11. ⑥時代の変化に左右されないスキルが身に付く
  12. ⑦ワークライフバランスがとれる
  13. 安定した職業15選! 業務内容も詳しく解説
  14. ①公務員
  15. ②ITエンジニア
  16. ③プログラマー
  17. ④営業職
  18. ⑤インフラ系の職業
  19. ⑥製薬会社・医療機器メーカー
  20. ⑦教育系の職業
  21. ⑧介護職
  22. ⑨政府系金融機関
  23. ⑩損害保険会社
  24. ⑪自動車メーカー
  25. ⑫食品メーカー
  26. ⑬旧財閥系企業
  27. ⑭技術職
  28. ⑮マーケティング系の職業
  29. 理由を確認! 実は「安定」とは限らない職業10選
  30. ①弁護士
  31. ②税理士
  32. ③社労士
  33. ④司法書士
  34. ⑤事務職
  35. ⑥医師
  36. ⑦保育士
  37. ⑧政府系以外の銀行
  38. ⑨製造オペレーター
  39. ⑩生命保険会社
  40. 対策が重要! 安定した職業に就職するための5つのコツ
  41. ①自己分析で自分の強みを見つける
  42. ②業界や職種について理解する
  43. ③役立つスキルを身に付ける
  44. ④有利に働く資格をとる
  45. ⑤インターンシップに参加する
  46. 事前に準備! 安定した職業の就職に役立つ資格を押さえておこう
  47. ①介護職員初任者研修
  48. ②Java SE11シルバー資格
  49. ③情報処理技術者試験
  50. 安定した職業を目指す人からのよくある質問
  51. 安定した職業を選ぶには業種や職種の理解が大切! 

安定した職業には特徴がある! 自分に適した職業とは何かを考えよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「どうやって安定した職業を見極めればいいですか?」
「安定した職業に就くコツを教えてください。」

といった質問を受けます。

やりたいことを優先するにしても、やはり一定以上の給与があるか、将来的にも需要がなくなる心配がないかなど、安定性も仕事選びでは気になるポイントですよね。そうした安定性を軸に就活を進める一方で、具体的な探し方のコツや安定の基準がわからず、悩んでいる人が多いようです。

そこで今回は、安定した仕事の基準と具体例、実は安定とは限らない職業などを詳しく解説していきます。この記事を参考に、どんな基準で仕事を探していくべきか理解を深めていきましょう。

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安定した仕事とは? まずは「考え方の前提」を確認

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就活生

安定した仕事に就きたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

「安定した」って、どんな仕事ですか?

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就活生

それはやはり、一定のお給料があって……えーと。

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キャリアアドバイザー

「安定した仕事」の考え方は、人それぞれによっても、また時代によっても異なります。まずは前提となる、現代の「安定した仕事」の考え方を理解しておきましょう!

一昔前までは「大手に就職すれば安泰」という考えが主流でしたが、価値観や需要の変化が激しい現代では考え方が変わりつつあります。現代ではどんな仕事が安定性があるといえるのか、まずは前提となる考え方を確認しましょう。

大手=安定とは限らない

安定した仕事と聞いてまず思い浮かべるのが大手企業ですよね。確かに経営面では中小企業に比べて安定していますが、そのほかの面でも安定しているとは限りません。

たとえば企業は、安定した経営を続けるために「給与・ボーナスの削減」「人員削減」などの方法をとる場合があります。

大手企業では会社が倒産して職を失うリスクこそ低いものの、経営を継続するためにそのような方法を取る場合もあります。大手企業だからといって従業員の雇用が安定しているとは限らないと覚えておきましょう。

AIに代わられてしまう職業は安定とはいえない

デジタル技術の発展によって、現在人の手で進められている仕事の自動化・効率化が進められています。今後さらに技術が発展し、将来的にAI(人工知能)に代わられてしまう可能性がある職業は、絶対になくなるわけではないものの、安定といい切ることは難しいでしょう。

AIに代わられる可能性が高い職業の例
  • 商業施設の店員
  • 飲食店のホールスタッフ
  • 事務職
  • 工場作業員

AIに代わられる可能性が高い仕事の特徴は、単純作業が多い職業や、情報処理の正確性がもとめられる職業です。反対に、介護関係や教育関係のように、人の気持ちを汲み取る必要のある職業はAIで代替しにくいと考えられています

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キャリアアドバイザー

ただ、ここで挙げている職業も、AIを取り入れることでむしろさらに働きやすくなったり、さらに人気が高まる可能性もあります。常にニュースにアンテナを張って、社会全体でどういった動きがあり、これからどうなるのかなど自分なりに予測を立てて判断することが大切です。

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堀内 康太郎

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未来は誰にもわからないからこそ柔軟な対応力が大切

上記のような仕事が必ずしも将来なくなるわけではありません。むしろ、AIの進化により、今の業務をより効率的にするために、働き方がさらに多様化していく可能性は十分に考えられます。また一方で、人間独自のスキルが不可欠な職種も需要が高くなるでしょう。

どちらにしても変化の激しい現代社会において、永遠の安定というものは誰にもわかりません。今後どうなっていくのかを自分なりに分析したり、自分自身の力を伸ばしていくことに注力したりすることがとても大切になります。将来の安定を追求するには、自分の強みを見つけ、変化に対応できる力や柔軟性が不可欠になるでしょう。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

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基準はこれ! 安定した仕事の特徴7つ

安定した仕事の特徴7つ

安定した仕事と一口に言っても、人によって基準は異なります。たとえば、一定以上の給与を安定性ととらえる人がいれば、時代が変化してもなくならない需要を安定性ととらえる人もいますよね。

自分が仕事に求める基準を明確にするためにも、安定した仕事の特徴を一緒に見ていきましょう。

①一定以上の給与があり昇給できる

生活に不安が生まれるような仕事は、安定しているとはいえませんよね。その点でいえば、一定以上の給与があり、なおかつ昇給が期待できる仕事であれば、安定した仕事といえるかもしれません。

そこで押さえておきたい基本知識として、給与形態には「固定給制度」と「歩合制」があり、より安定性が高いのは固定給制度であるということです。

  • 固定給与制度:一定時間働くことで、一定の金額が支払われる制度
  • 歩合制:時間ではなく成果に対して報酬が支払われる制度

歩合制は努力が成果に表れやすいのがメリットですが、毎月の収入に差が生まれやすく、安定しづらい傾向にあります。

その点、固定給制度は大幅な昇給は期待できないものの、毎月決まった収入を得られるおかげで生活の見通しを立てやすいメリットがあります

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キャリアアドバイザー

安定した仕事を探す際は、給与形態にも注目してみてください。

②離職率が低い

離職率が低い企業は、それだけ従業員を雇用し続ける能力が高いということです。会社の都合による解雇の少なさはもちろん、従業員の意思による退職の少なさも安定した仕事の特徴です。

離職の少なさは、その会社で働き続けたいと考えている人が多いことを示す指標でもあります。多くの人は待遇の良さや、人間関係の心地良さに働きやすさを感じるので、職場の環境面でも期待できます。安定した仕事を見極めるため、離職率に注目して企業研究を進めましょう。

離職率の主な調べ方
  • 四季報で調べる
  • 有価証券報告書を見る
  • 就活エージェントに相談する

③経営が安定している

大手=安定とは限らないと解説しましたが、とはいえ規模が大きいということは、経営基盤が安定した企業の特徴であることには変わりません。倒産の不安が大きい企業より、今後数十年は倒産の心配がないような企業のほうが安心して働けるのは確かです。

また、経営の安定性は従業員の収入に大きく影響します。会社全体の売上が上がらなければ従業員への報酬を上げるのは困難ですし、経営を安定させるために人件費をカットする可能性も考えられますよね。このように、経営の安定性は従業員個人にも関係があるのです。

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キャリアアドバイザー

業界内でのシェアが大きい企業や、自己資本比率が大きい企業は経営が安定しているといえます。

④時代が変化しても求められる

現時点で経営が安定しているだけでは、安定した仕事とはいえません。時代が変化しても一定の需要を見込め、廃れることのない職業こそ安定しているといえます

代表的な例として挙げられるのは、人の生活と密接な関係を持つ仕事です。

時代が変化してももとめられる職業の例
  • 電気・水道・ガスなどのインフラ関連の仕事
  • 食品・飲料にかかわる仕事
  • 医療・福祉関連の仕事

福祉関連の仕事は、いつの時代も必要とされるうえ、高齢化によって今後さらに需要が高まる可能性があります。安定した職業に就くには、現時点の安定性だけでなく、将来的な需要にも注目する必要があります。

電気・水道・ガスなどのインフラ関連は、時代が変わっても需要がなくなることはありません。インフラ関連の仕事の業務内容や志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。

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⑤業界として成長している

安定した仕事の条件としては、企業だけでなく業界として成長していることも挙げられます。需要が高まっている業界では、市場規模の拡大にともなって企業の売上も伸びるため、安定した収入を見込めます

たとえばIT業界は、将来性の高い業界の代表例です。近年あらゆる業界で、デジタル技術を駆使して業務効率化や新しいサービスの創出を図る、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進められています。

IT業界はDXの中核を担っており、さまざまな業界とかかわりを持つことから、需要が高まり続けています。

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IT業界では文系・未経験でも活躍できる職業があるので、業界の安定性を求める人には特におすすめです。

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⑥時代の変化に左右されないスキルが身に付く

時代の変化によって、社会の在り方や価値観はどんどんとアップデートされていきます。それにともなって需要も変わっていき、新しい仕事が生まれたり、逆に需要が減っていく仕事もあります。

そうした時代の変化を受けたとしても、需要が変わらずあり、かつそういった時代や需要の変化に左右されないスキルが身に付けられるというのもまた、安定した仕事といえます。

たとえば、IT産業の根幹たるシステム構築などにかかわるエンジニア職は、細かな業務内容は変わったとしても、ITという知識を活かしてこれからどんなに新技術が生まれていったとしても活躍できます

スキルが身に付く仕事の例
  • システムエンジニア
  • WEBマーケター
  • RPAエンジニア
  • 施工管理
  • CADオペレーター
  • 営業

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⑦ワークライフバランスがとれる

結婚や育児、介護などライフステージが変わっても長く続けていきやすい、ワークライフバランスがとれる仕事であることも安定には欠かせません。

いくら収入が良くても、残業が多く休みも満足にとれないような職場では、長くは続けていけませんよね。適切な休息がとれないと体だけでなく、精神的に疲れる原因にもなり、健康に仕事を継続することが難しくなってしまいます。

職業選びでは収入や業界・企業の安定性ばかりに目を向けがちですが、プライベートの安定性も同じくらい重要です

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キャリアアドバイザー

特に趣味の時間やプライベートも重要だと考える人は、ワークライフバランスがとれるか、という視点も大切にしましょう。

ワークライフバランスを重視するなど、働き方に重きを置いて仕事を選びたいなら、フレックス制度についても理解を深めておくのがおすすめです。

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高橋 宙

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求める条件の明確化はマスト!

「漠然と安定した仕事に就きたい」というあいまいな状態から、上記に挙げられている要素をもとに自分の希望や譲れないこと、求める条件や環境を具体的に整理していくことがとても大切です。たとえば、残業があることは許せるのか、問題ないとしても、月に何時間までなら許容できるのか、希望する勤務地はどの辺りがいいのか、転勤の可否など、具体的にできるだけ細かく考えておきましょう。

具体的に言語化しておくことで、本当に自分にマッチした環境を見つけやすくなります。また、入社後のイメージも描きやすくなりますよ。

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安定した職業15選! 業務内容も詳しく解説

安定した職業15選
  1. 公務員
  2. ITエンジニア
  3. プログラマー
  4. 営業職
  5. インフラ系の職業
  6. 製薬会社・医療機器メーカー
  7. 教育系の職業
  8. 介護職
  9. 政府系金融機関
  10. 損害保険会社
  11. 自動車メーカー
  12. 食品メーカー
  13. 旧財閥系企業
  14. 技術職
  15. マーケティング系の職業

安定した仕事の特徴を理解できても、具体的な職種がわからないとイメージしづらいですよね。ここからは、収入や将来性の面で比較的安定している職業を紹介します。

業務内容も詳しく解説するので、自分にどんな職業が合っていそうか考えながらチェックしてくださいね。

①公務員

安定した職業と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが公務員ですよね。民間企業に比べて収入が景気に左右されにくい点や、基本的に解雇のリスクがない点などが、安定性の高さにつながっています

公務員の種類
  • 行政系
  • 公安系(警察官、消防士など)
  • 心理、福祉系
  • 技術系(土木、建築など)
  • 専門職(外務省専門職員、保護観察官など)

国家公務員には全国転勤がありますが、地方公務員は限られたエリア内での異動はあっても、引っ越しをともなう異動はまずありません。希望の土地で安定した生活を送りやすいので、地域に根差した仕事をしたい人に向いています。

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キャリアアドバイザー

公務員は収入的には安定しますが、警察官はときにハードでワークライフバランスがとりにくいことがあるなど、仕事内容は「安定」とは言い切れない場合もあるので注意が必要です。

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②ITエンジニア

ITエンジニアは、情報技術にかかわる職業全般を指します。先に述べたとおり、IT業界の需要は高まり続けているため、専門的な知識とスキルを持つITエンジニアにも高い需要があります

ITエンジニアの主な種類
  • システムエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • Webエンジニア
  • セールスエンジニア

ITエンジニアの多くは、統計学や機械学習の知識を必要とします。文系出身者でも活躍できないわけではありませんが、知識に触れた経験がまったくない人にとっては、内容を理解しにくい場面があるかもしれません。

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③プログラマー

プログラマーは、「プログラミング言語」と呼ばれるコンピュータを動かすための言語を用い、システムやアプリケーションを作る職業です。

システムエンジニアと違いがよくわからない人も多いと思いますが、システムエンジニアは顧客へのヒアリングや設計を担当し、プログラマーはその設計に基づいて開発をしています。

プログラマーの主な仕事内容
  • コーディング作業
  • 動作確認テスト
  • データベースの構築
  • エラーやバグの修正
  • 完成したシステムやアプリケーションの保守運用

プログラマーはスキルが身に付くため、他職種に転職しやすい職種でもあります。同じIT業界なら営業職、別の業界であれば、自社のシステム構築やインフラ整備を担当する社内SEなどでもスキルを活かせますよ。

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キャリアアドバイザー

ただし、技術の進歩によってAIがプログラマーの仕事を担えるようになると、需要が減る可能性があるという予測もあります。社会や技術の発展による、将来的な懸念点があることは理解しておきましょう。

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④営業職

自社の製品・サービスを売り込む営業職は、幅広い業界で活躍している職業です。一度身に付けた営業スキルは取り扱う製品・サービスが変わっても活かしやすく、転職先に困らない安定感があります

営業職の主な仕事内容
  • アプローチ先の検討
  • 日程調整
  • 商談、プレゼンテーション
  • 見積もりの作成
  • 製品、サービスの手配
  • アフターフォロー

ただし営業職は、「歩合制」「歩合制+固定給」をとり入れている企業が多い点に注意してください。歩合制は実力と努力次第で高い収入を期待できる一方で、収入に安定性を求める人にはあまり向いていません。

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⑤インフラ系の職業

インフラ系の職業は、人の生活に欠かせない電気・水道・ガス・通信などの製造やサービスにかかわります。今後も需要はなくならないうえ、社会に役立っている実感を得やすい働きがいもありますよ

インフラにかかわる業界の例
  • エネルギー業界
  • 水道業界
  • 鉄道業界
  • 航空業界
  • 通信業界
  • 公務員

実際に現場で施設をつくったり運用したりするのは民間企業が中心ですが、公務員も主に政策の面でインフラに携わっています。国や自治体の立場から、多くの企業に働きかけたい人には公務員が適しているかもしれません。

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⑥製薬会社・医療機器メーカー

医師・看護師・薬剤師などの医療関係の職業は、時代に左右されない安定性があります。ただ、多くの職業が専門的な資格を必要とするため、就職のハードルが高いところがデメリットですよね。

そこでおすすめしたいのが製薬会社・医療機器メーカーです。製薬会社・医療機器メーカーには高度な専門知識を求められる職業以外に、営業職や事務職などもあり、資格がなくても活躍できます。

製薬会社・医療機器メーカーの主な職種
  • 研究職
  • 開発職
  • MR職(営業職)
  • 薬事部門
  • 事務職

営業職や事務職でも一定の薬品知識は必要ですが、医師や看護師のような必須資格はありません。未経験・無資格でも、医療にかかわりたいという気持ちがあれば目指すことができますよ

医療機器業界の就活対策はこちらの記事でまとめています。

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⑦教育系の職業

小学校・中学校・高校などに務める教育系の職業は、将来的にも安定した需要を見込めます。人の感情や気持ちの変化を読み取るのが苦手なAIでは、生徒とのコミュニケーションという最も重要な仕事を代替しにくいからです

教育系の主な職業
  • 教諭(幼稚園・小学校・中学校・高校)
  • 大学教員
  • 保育士
  • スクールカウンセラー
  • 塾講師
  • 法務教官

教育系の職業の多くは公務員にあたります。将来的に安定した需要を見込めるうえ、収入やワークライフバランスの面でも安定しているのが魅力です。

教育業界の志望動機で差をつけるコツはこちらの記事で読んでください。

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⑧介護職

介護職も教育系の職業と同じく、人とのコミュニケーションを根幹としているため、安定した需要を見込めます。AIや介護ロボットによって一部業務の負担が軽減されることはあっても、すべての業務が代替される可能性は低いと考えられます。

介護職の主な種類
  • 介護士
  • ホームヘルパー
  • ケアマネージャー
  • 生活相談員
  • サービス提供責任者

介護職には無資格で働ける職種も多く存在しますが、資格を持っているとできる仕事の幅が広がります。たとえば介護職員初任者研修は初学者でも取得しやすいので、興味があればチェックしてみてくださいね。

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⑨政府系金融機関

銀行といえば、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行などのメガバンクへの就職を考える学生が多いですよね。経営の安定性が魅力的ですが、政府系金融機関にもメガバンクに劣らぬ安定感があります。

政府系金融機関の主な特徴は、「出資金のほとんどを政府が出している」「公共性の高い事業を多く手がけている」の2点です。知名度こそメガバンクに劣りますが、民間企業ではできないような公共性の高い事業にかかわりたい人はぜひ検討してみてください

⑩損害保険会社

損害保険会社が扱う保険の約6割は自動車関連ですが、それ以外に火災や工事中の事故などの保険も扱っています。特に近年は、火災保険に含まれる地震保険の需要が高まっており、リスクの高まりとともに需要が生まれるのが損害保険会社の特徴です

損害保険会社の主な職業
  • 営業職
  • 事務職
  • 保険商品の開発企画
  • 資産運用
  • アクチュアリー

アクチュアリーは、保険や資産運用が抱えるリスクを、数学の知識を用いて数字化する職業です。理学系の学科や情報系の学科で学んだ人、数字に強い人の就職先として考えられます。

こちらの記事では損害保険会社を含んだ保険会社の対策について詳しく解説しています。適職を見極めるための診断や就職を成功に導くポイントについても紹介していますので、あわせて参考いにしてみてくださいね。

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⑪自動車メーカー

自動車業界は、国内の業界規模ランキングで上位にランクインする業界です。特に自動車メーカーには世界的に高い知名度を誇る企業が多く、今後すぐに業界が廃れるような心配がありません。

自動車メーカーの主な職業
  • 営業職
  • 商品企画
  • マーケティング
  • 生産管理
  • 研究開発
  • 生産技術

国内市場は停滞気味ですが、次世代自動車の開発や新しい価値を持ったサービスの提供など、これまでになかった取り組みが多くなされています。時代に合わせて進化し続けているため、引き続き需要はあると考えられます

自動車メーカーを目指す人が押さえておきたい業界知識はこちらの記事で解説しています。

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⑫食品メーカー

どんなに景気が悪くても、どれだけ技術が進歩しても、人の生活に食は欠かせません。食品や飲料、調味料などを製造販売する食品メーカーには、時代に左右されない安定感があります

食品メーカーの主な職業
  • 営業職
  • 商品企画
  • マーケティング
  • 生産管理、品質管理
  • 研究開発
  • 生産技術
  • コーポレート職

新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり需要で冷凍食品やお酒の売上が伸びたように、生活スタイルが変わっても別の商品で代替できるのが食品メーカーの強みです。どんなときでも一定の需要を見込めるので、ほかの職業と比べて安定性の高い職業といえます。

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⑬旧財閥系企業

就活を進めるなかで「旧財閥系企業」という言葉を耳にしたことのある人は多いと思います。財閥そのものはすでに解体されていますが、財閥にゆかりを持つ企業は現在でも高いブランド力を誇っており、安定性を重視する学生から人気を集めています

日本の四大財閥
  • 住友財閥
  • 三井財閥
  • 三菱財閥
  • 安田財閥

名前を見てわかる通り、財閥といえば金融業のイメージが強いですよね。実際、金融業を営むメガバンクには旧財閥系企業が多く存在しますが、明治安田生命保険やキリンホールディングスなども旧財閥の流れを汲んでいます。

⑭技術職

技術職とは、工学や数学などの専門的な知識・スキルを活かし、ものづくりにかかわる職業全般を指します。ものづくりにかかわる業界は市場規模が大きいうえ、一度身に付けた知識・スキルは転職しても活かしやすいメリットがあります

技術職の主な種類
  • 研究職
  • 開発職
  • 生産技術
  • 設計
  • 施工管理
  • 設備保全
  • ITエンジニア

技術職の活躍先は、建築業界・金融業界・IT業界・広告業界・メーカーなどです。活躍の場は幅広く、公務員にも専門的な知識・スキルを活かせる技術職の区分がありますよ。

技術職の志望動機に欠かせないポイントはこちらの記事で解説しています。

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⑮マーケティング系の職業

商品やサービスを売るためのアイディアを出すマーケティング系の職業には、華やかで楽しそうなイメージがありますよね。独創的なアイデアを出したり、消費者目線で考えたりするのはAIには難しいため、今後も需要がなくなる心配はありません

マーケティングの主な仕事内容
  • 商品企画
  • 営業企画・販売促進
  • 市場調査・分析
  • 広告宣伝

マーケティング系の職業は広告業界に限らず、さまざまな業界で活躍できます。自分が仕事に求める基準に沿って、多くの業界・企業のなかから志望先を選べるところが魅力的ですね。

マーケティング職の志望動機でアピールするためのポイントはこちらの記事で読んでください。

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理由を確認! 実は「安定」とは限らない職業10選

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就活生

高収入や社会的地位が高い仕事は、安定していますよね。

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キャリアアドバイザー

そうとは限らないですよ。気になる仕事があれば、その仕事の現状から将来どうなるのかという点まで考えを巡らせ検討することが大切です。

安定を求めて就職したはずが実態はイメージと異なっていた、となるとミスマッチとなり、企業にとっても学生にとっても良い結果につながりません。そうならないよう、一見安定しているように見える仕事ではあったとしても、想定すべきリスクがある点を理由とともに確認しておきましょう。

①弁護士

弁護士といえば社会的地位が高く、収入も高いイメージがあると思いますが、「弁護士になれば安泰」とは言い切れなくなっています。

その背景には、「弁護士数の増加」と「収入の減少」があります日本弁護士連合会によると、全国の弁護士数は2003年には1万9,508人でしたが、2023年には4万4,777人にまで右肩上がりに増加しました。

一方の収入は、日本弁護士連合会の調査によると、2006年は970万円、2014年は675万円と減少傾向にあります(経験年数5年未満の収入の中央値)。弁護士数が増えれば一人ひとりの活躍機会は減り、収入に格差が生まれます。

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キャリアアドバイザー

誰にでも高収入が保障されているわけではなく、収入面で厳しい状況にある弁護士も少なくないと理解しておきましょう。

②税理士

税理士は将来的にAIに代替される可能性が高い職業と言われています。実際、クラウド型会計ソフトで個人が簡単に管理できるサービスが登場しており、税理士資格をとったからといって安泰とは限りません。

税理士には幅広い業務がありますが、特にAIの進化が著しいのが会計入力分野です。クラウド型会計ソフトの自動仕訳機能はその代表例で、勘定科目の分類や仕訳伝票の作成などは、今後AIが主体となっていくと考えられます。

ただ、税理士の業務にはAIで代替しにくいものもあります。たとえば、顧客が抱える課題を把握して解決に導くコンサルティング業務は、相手の気持ちを考えられる人間でないと難しい業務です。

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キャリアアドバイザー

資格をとれば安心、というわけではなく、時代に求められる仕事に変化していく柔軟性が必要です。

③社労士

社労士は正式には社会保険労務士といい、社会保険や労働に関する法律の専門家として、人事・労務管理を担当する職業です。

人事・労務管理の分野における唯一の国家資格なので一定の需要がありますが、AIに代替されるのではないかと不安視する声が少なくありません。

たとえば、労務関係の手続きの代行、契約書・帳簿の作成などはAIで代替しやすい業務です。業務効率化や人件費削減を図るためにも、今後はこうした業務を社労士ではなく、AIに任せる企業が増える可能性があります

④司法書士

司法書士は法律に関する専門知識を活かし、行政機関に提出する書類を作成したり、手続きを代行したりする職業です。国家資格のなかでも特に取得難度の高い資格とされていますが、試験に合格さえすれば安定というわけではありません。

法律や権利にかかわる業務は基本的にミスが許されず、職場によっては1人で多くの業務を抱えることも珍しくありません。独立している場合は、営業から雑務まですべて1人もしくは少人数で担当する必要があり、土日や深夜にまで仕事が及ぶこともあります。

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キャリアアドバイザー

高収入を得やすい反面、激務になる可能性があるので、ワークライフバランスを重視する人はよく考えてから志望しましょう。

⑤事務職

職場によって差はありますが、事務職の主な業務は書類作成、データ入力などの作業です。シンプルな作業はAIが最も得意とする分野なので、将来的に代替され、事務職の求人数が減ると考えられています

ただ、未経験からでもチャレンジしやすい点や、ワークライフバランスをとりやすい点は事務職の魅力ですよね。仕事だけでなくプライベートも大切にしたい人の中には、事務職を志望している人も多いはずです。

事務職のようにAIに代替される可能性の高い職業で長く活躍するには、+αのスキルが重要です。

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キャリアアドバイザー

たとえば、基本的なPCスキルに加えて、データ分析力やITの知識などを身に付けておくと、就職にも転職にも有利に働きますよ。

事務職の種類別の志望動機例文はこちらの記事で確認してください。

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⑥医師

患者とのコミュニケーションが不可欠な医師は、AIで完全には代替できない職業です。病気・ケガのリスクが高い高齢者が少子高齢化で増えていることもあって、今後さらなる需要が見込まれます。

しかし、将来性の面では安心できても、労働環境の面では不安があります

令和元年に厚生労働省が実施した「医師の勤務実態調査」によると、病院の常勤勤務医のうち週に60時間以上働く医師の割合は、男性で41%、女性で28%におよびます。さらに週80時間以上働く医師は男性9%、女性6%ほど見られ、激務になりやすいのが実態です。

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キャリアアドバイザー

病気やケガの人を自分の知識でサポートできる点は医師ならではの働きがいですが、労働環境は安定とはいえない点には注意が必要です。

⑦保育士

保育士の業務はAIで代替できないため、将来的な需要の面で心配する必要はありません。ですが、収入やワークライフバランスの面では注意が必要です

保育士の就職先には「公立保育園」と「私立保育園」があり、前者は地方自治体、後者は社会福祉法人や民間企業などが運営しています。地方公務員として働く公立保育園の待遇は安定していますが、私立保育園の場合、園の経営状況に左右されやすくなります。

また、公立保育園であっても、運営を民間企業に委託しているケースがあります。公立保育園が絶対に安定しているとは言い切れないため、公立・私立にかかわらず自分に合う職場を探しましょう。

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キャリアアドバイザー

待遇にばらつきがあるので、保育士を目指す場合は労働条件や働く環境をしっかりと確認しましょう。

保育士の選考を有利にする自己PRの作り方はこちらの記事で解説しています。

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⑧政府系以外の銀行

全国銀行協会の「全国銀行財務諸表分析」によると、都市銀行・地方銀行などを含むすべての銀行店舗数は、2001年3月末では1万5,315店、2022年3月末では1万3,665店と減少傾向にあります。

銀行の店舗数が減少すれば、当然ながら従業員数も減ります。多くの銀行で業務効率化や人員削減を目的に店舗の統廃合がなされており、メガバンクといえども安泰とはいえない状況です。また、窓口業務や確認作業など、銀行の一部業務はAI化の影響を強く受けると考えられます。

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キャリアアドバイザー

一般職の採用を停止もしくは廃止している企業も多く、今後採用枠の縮小の流れが加速する可能性があると理解しておきましょう。

地方銀行の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。

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⑨製造オペレーター

製造するものにもよりますが、デジタル技術の発展によって人の手を必要とする業務が減り、活躍の機会が少なくなる可能性があります

採用枠の減少や人員の削減が考えられるので、製造オペレーターとして長く働きたいと考えている人は、「フォークリフト運転資格」「機械加工技能士」などの資格取得によるスキルアップを視野に入れておきましょう。

しかし、デジタル技術が発展しても、すべての業務を自動化・効率化できるわけではありません。

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キャリアアドバイザー

機械の保全やメンテナンスのように人の手が必要となる業務も多く、意識を高く持つことでこれから製造オペレーターを目指す人も十分活躍の場はあるといえます。

⑩生命保険会社

生命保険文化センターが実施した「生命保険に関する全国実態調査」によると、2021年の生命保険の世帯加入率(全生保)は89.8%でした。2009年以降、世帯加入率は90%前後で推移しており、安定した需要があると読み取れます。

単身世帯の増加によって死亡保障の需要こそ低下しつつありますが、代わりに医療保障・介護保障など、長生きに備えるための商品の需要が高まっています。時代の変化に合わせて新たな需要が生まれているので、近い将来に生命保険会社がなくなる心配はなさそうです

問題は、生命保険会社の営業職には、「完全歩合制」もしくは「歩合制+固定給」をとり入れている企業が多く見られるということです。

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キャリアアドバイザー

生命保険会社で歩合制を取り入れている企業で働く場合は、成果を出せなければ収入が安定しないため、営業職を目指す人は注意してください。

生命保険業界の動向についてはこちらの記事で解説しています。

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酒井 栞里

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自分なりの判断軸を立てておこう

自分が希望する職業なら、安定がなくても希望を優先するべきなのか、これも条件としては迷うところですよね。ここで大事なのは、自分なりの確固たる「判断軸」を持つということです。

安定した企業に入社したいと思っていても、何を「安定している」と捉えるのかは人それぞれ違うので、あなたが考える「安定」とはどういうものなのかを考えてみましょう。そこで見出した答えが軸となります。

さらに、就職するうえであなたが大切にしたいことや譲れないことは何かについても同時に考えておく必要があります。整理し、優先順位を付けておくことで、迷ったときの判断軸としてとても役に立ちますよ。優先順位が高いものと低いものとのバランスを取りながら志望先を決定していきましょう。

対策が重要! 安定した職業に就職するための5つのコツ

安定した職業に就職するための5つのコツ

「給与が安定した職業に就きたい」「ワークライフバランスがとれる職業に就きたい」など、大まかなイメージがあっても、具体的にどんな準備をしたらいいのかわからない人もいますよね。

そこで、安定した職業に就職するためのコツを5つ紹介します。自分が求める条件に合う職業に就職できるよう、以下の対策を進めましょう。

①自己分析で自分の強みを見つける

就活の基本中の基本といえるのが自己分析です。どんな業界や企業、職種が合っているのか見極めるため、自己分析で自分の強みを見つけましょう。

自己分析の主な方法
  • 自分史を作成する
  • 自問自答で過去の経験や自分の価値観を掘り下げる
  • マインドマップを作成する
  • モチベーショングラフを作成する
  • 自己分析ツールを活用する
  • 客観的な意見を参考にする

自己分析は業界・企業選びに限らず、エントリーシートの作成、面接対策にも役立ちます。就活の最初から最後まで欠かせない準備となるので、何から手を付けていいかわからないときや、行き詰ったときは自己分析をしましょう。

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②業界や職種について理解する

安定した職業に就くには、社会に存在する業界や職種について理解することも大切です。業界・企業・職種研究を通じ、各業界の役割や魅力、職種ごとの働きがいなどを把握しましょう。

一例として、職種研究のポイントを紹介します。

職種研究で見るべきポイントの例
  • 業務内容、一日の仕事の流れ
  • もとめられる知識とスキル
  • キャリアパス
  • 働きがい
  • 自分の強み、性格との相性
  • 安定性(給与、将来性など)

職種研究を進める際は、魅力を感じる職種とそうでない職種の共通点を、それぞれ書き出してみてください。共通点から自分なりの基準を明らかにしていけば、自分に合う職業を見つけやすくなりますよ。

業界研究をする際は、ノートに情報をまとめて整理するのがおすすめです。詳しいノートの作り方はこちらの記事が参考になりますよ。

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③役立つスキルを身に付ける

社会に出てから役立つスキルを身に付けておけば、安定した職業に就ける可能性が上がります。志望業界や職種がまだ明確でない人は、どんな環境でも共通して活かせるスキルを身に付けるのがおすすめです

社会で役立つ基本的なスキル
  • コミュニケーション能力
  • 正しい言葉づかい
  • 電話応対スキル
  • PCスキル
  • ビジネスマナー

これからアルバイトを始める、もしくは変える予定のある人は、「どんなスキルが身に付くか」をアルバイト選びの判断材料にするのも一つの方法です。

「事務職に興味があるからパソコンを使うアルバイトを探してみよう」など、将来やりたい仕事から逆算して考えると、役立つスキルを身に付けやすいですよ。

コミュニケーション能力を効果的にアピールできる言い換え表現はこちらの記事で確認してください。

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④有利に働く資格をとる

志望業界や職種が明確な人は、関連性の高い資格をとるのがおすすめです。事前に業界・企業・職種研究をし、志望職種に就くために必須の資格や、就活で有利に働く資格を把握しておきましょう。

資格をとるときの注意点は、取得の目的を明確にすることです。「就活で有利に働くから」という理由だけでは、エントリーシート(ES)や面接で伝える際に大きなアピールにはなりません。

たとえば、「入社後にかかわりたい仕事があり、そのために資格を取得した」といったように、目的と入社後の活かし方まで考えてから取得を目指しましょう

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⑤インターンシップに参加する

企業ホームページやパンフレットから得た文字情報だけでは、職場の雰囲気や、働く従業員の雰囲気などの企業の実態を把握するのは困難です。

イメージと実態がかけ離れていると採用のミスマッチが生まれやすくなるので、インターンシップに参加してリアルな情報を集めましょう

インターンの主なメリット
  • 職場の雰囲気がわかる
  • 細かな業務内容を把握できる
  • 早期選考、内定につながる可能性がある
  • 本選考の練習になる
  • 就活仲間を作れる

インターンというと大変そうなイメージがあると思いますが、なかには半日程度で終わるものもありますよ。まとまった時間がとれない人は、まずは参加のハードルが低い短期インターンに参加してみてください。

インターンの種類や目的についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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長尾 美慧

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる

安定した仕事はライバルも多いため入念な対策が必須!

誰であっても安定した会社に入りたいものなので、安定した業績などを続けて出している企業があるならば、そこは他の就活生にとっても魅力的です。つまりライバルとなる応募者も多くいるため、入念な準備と対策が必要となりますよ。

具体的には、書類選考に通過するために、ESを「会ってみたい」と思われるように質の高いものに仕上げることが必要です。通過後は面接が待ち構えているので、入念な面接対策も欠かせません。他の応募者との差別化を図るために、一般的な質問の回答だけでなく、企業や業界に関する質問も想定し、準備をしておきましょう。先輩やエージェントなどにも相談をしながら対策を進めてくださいね。

事前に準備! 安定した職業の就職に役立つ資格を押さえておこう

安定した職業の就職に役立つ資格
  1. 介護職員初任者研修
  2. Java SE11シルバー資格
  3. 情報処理技術者試験

志望する職業に必須の資格がない場合は、どの業界の就活でも有利に働きやすい資格と、知識を幅広い職業に活かせる資格を優先して勉強するのがおすすめです。代表的な資格を3つほど紹介するので、興味がある人は取得を考えてみてくださいね。

①介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護についての基礎知識を身に付けるための研修です。受験資格はなく、資格試験ほど難度の高い試験は課されないので、介護職に興味を持つ人の登竜門に位置づけられています

介護職員初任者研修の要点
  • 実施団体:各都道府県または各都道府県が指定した養成機関
  • 資格種類:厚生労働省認定の公的資格
  • 受験資格:なし
  • 試験日:通う養成機関による
  • 学習内容:約130時間のカリキュラムと筆記試験による修了評価

取得難度こそ高くはありませんが、通学・通信いずれにしても一定の時間数は養成機関に通う必要があるのが大変なところです。養成機関に通うための費用もかかるので、大学1・2年次の時間に余裕のある時期から取得を考えてみましょう。

②Java SE11シルバー資格

Oracle認定Javaプログラマは、世界的に広く使われているプログラミング言語「Java」の開発元であるOracle社が実施する試験です。

ブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階のレベルが存在し、シルバー・ゴールドでは、Javaのバージョンに合わせて「SE8」と「SE11」の試験が用意されています

Java SE11シルバー資格の要点
  • 主催団体:Oracle社
  • 資格種類:民間資格
  • 受験資格:なし(ゴールドは先にシルバーを取得する必要あり)
  • 試験日:希望の日時を選択可能
  • 試験形式:オンライン試験
  • 試験会場:自宅もしくはテストセンター
  • 受験料:37,730円(税込)
  • 合格ライン:解答率65%

SE8も開発現場で使われてはいますが、最も新しい試験はSE11です。これから取得を目指す人は、Java SE11シルバー資格の受験をおすすめします。

③情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、ITに関する知識レベルを評価する試験です。難易度に応じて12区分に分類され、そのうち2区分が「IT利用者向け」、10区分が「技術者向け」の内容になっています

情報処理技術者試験の区分
  • ITパスポート試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験

受験資格はなく、どの試験区分からでも自由に受けられます。試験は春と秋を中心に実施されているので、自分が興味のある分野を優先しながら、年2回の受験を目標にするのがおすすめです。

安定した職業を目指す人からのよくある質問

数ある業界・企業のなかから、安定した職業を見極めるのは難しいですよね。安定した職業を目指す人からのよくある質問に回答するので、疑問を解決してから就活を進めてくださいね。

  • 安定した職業の特徴はありますか? 

    「一定以上の給与を得られるか」「将来性があるか」「長く働き続けられるか」が特に重要なポイントです。大きな働きがいがあっても、長時間労働など過酷な労働環境であったり、一定以上の給与を得られず生活が苦しくなったりするような職業では、長く働き続けるのは難しいですよね。また、現時点で就職できても、将来的に需要が減る、もしくはAIに代替される可能性が高い職業も安定しているとはいえません。

    収入や企業の経営基盤など、何に安定性を求めるかは人によりますが、安定した職業を目指すなら基本的に上記の2つを重視するようにしましょう。

  • 転勤がある仕事は安定した職業とはいえないですか? 

    転勤がある仕事を安定した職業とするかどうかは、考え方によります。転勤がある仕事には、「高い収入を得られる」「できる仕事の幅が広がる」といったメリットがあります。知識とスキルが増えれば昇給・昇進もしやすく、収入やキャリアを重視する人にとっては安定した職業といえます。ただし、毎回新しい土地、新しい職場で働くことになるので、生活面では安定しているとはいえません。新しいもの好きな人にとっては魅力かもしれませんが、適応に時間がかかる人にとって転勤は大きな負担です。

    生活面での安定性を重視したい人は、転勤がある仕事が自分に合っているのかよく考えてみてくださいね。

  • 給与がいくら以上なら安定した職業といえますか? 

    1つの基準として、平均的な給与額を下回らないという観点で考えると、手取りで18万円~20万円程度が目安となります。令和4年賃金構造基本統計調査によると、新卒の初任給(大卒)は男女計で22万8,500円でした。ここから税金や保険料が引かれ、おおよそ8割が手元に残ると考えると、「新卒の手取り額は18万円ほど」です。令和4年家計調査では、一人暮らしの1カ月の平均生活費は16万1,753円と算出されており、新卒で手取り18万円あれば安定した生活を送ることができると考えられます。

    ただし、安定した生活を送るための収入は、暮らす地域の家賃相場に大きく影響されます。職業を選ぶ際は、手取り額はもちろん、住宅手当や社宅・社員寮などの福利厚生にも注目しましょう。

安定した職業を選ぶには業種や職種の理解が大切! 

安定した職業といっても、何に安定性を求めるかは人それぞれです。収入に安定性を求めるのか、企業の経営に安定性を求めるのかなど、自分なりの基準をはっきりとさせてから職業を探しましょう。

また、安定した職業を選ぶには、業種や職種への理解が欠かせません。社会で活躍する職業を知らないことには自分に合う職業も選べないので、まずは自己分析や業界・企業・職種研究から始めてみてくださいね。

あなたが受けないほうがいい業界をチェックしよう

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